JP2887064B2 - 薬剤フィーダ - Google Patents

薬剤フィーダ

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JP2887064B2
JP2887064B2 JP3405594A JP3405594A JP2887064B2 JP 2887064 B2 JP2887064 B2 JP 2887064B2 JP 3405594 A JP3405594 A JP 3405594A JP 3405594 A JP3405594 A JP 3405594A JP 2887064 B2 JP2887064 B2 JP 2887064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薬剤を多数収容して
おき、必要に応じて順次排出させる薬剤フィーダに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薬剤フィーダには、多数
の薬剤を収容するカセットと、カセット内に配置された
薬剤の整列盤を回転させる駆動装置とが着脱可能に構成
されたものがある。
【0003】そして、このような薬剤フィーダを作動さ
せるには、駆動装置に適宜の薬剤排出信号を送るだけで
よく、薬剤排出信号が伝えられると、駆動装置は、整列
盤を回転させてカセット内の薬剤を供給口から順次排出
させるようになっている。
【0004】そのため、駆動装置は所定の支持体に固定
して設置される一方、フィーダに薬剤を補給する際は、
カセットだけを駆動装置から取り外して補給作業を行
い、補給し終わったらカセットを再び駆動装置に装着さ
せるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の薬剤フィーダは、駆動装置にカセットが装着
されているかどうかを検出することができないため、た
とえば薬剤の補給後カセットが駆動装置に装着されない
ような場合には、駆動装置に薬剤排出信号を送っても薬
剤を排出させることができず、しかも、このようなカセ
ットの未装着による薬剤の排出不可状態については、駆
動装置に薬剤排出信号を送ったうえで薬剤が排出されな
いことを確認しない限り発見することができず、そのう
え、駆動装置に薬剤排出信号を送って薬剤が排出されな
いことを確認しても、その薬剤排出不可状態が、カセッ
トの未装着によるものであるのか、それとも単にカセッ
トに薬剤がなくなったことによるものであるのか、ある
いはそれ以外の原因によるものであるのかが全く不明で
ある等の問題点があった。
【0006】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、薬剤を排出可能であるか否かを事前に検出す
ることのできる薬剤フィーダを提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、多数の薬剤を収容するカセット内に薬剤の
整列盤が配置され、この整列盤を回転させると薬剤が供
給口から順次排出されるようになった薬剤フィーダにお
いて、前記供給口の手前において薬剤の有無を検出する
検出部材を設けたものである。
【0008】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、薬
剤を排出可能であるか否かが事前に検出されることとな
る。
【0009】
【実施例】図1〜5はこの発明による薬剤フィーダの一
実施例を示し、この薬剤フィーダは、多数の薬剤を収容
する中空容器状のカセット1と、カセット1を着脱自在
に載置させるべース2(すなわち駆動装置)とから構成
されている。
【0010】カセット1は、ベース2に載置される際ベ
ース2の段部3と嵌合して位置決めされる枠板4が周囲
に形成された長方形の底板5を具えている。底板5の所
定位置には下方へ筒状に延びた貫通孔6が形成され、ま
た底板5には、貫通孔6を中心として底板5にほぼ内接
する大きさの円筒部7が上方へ立設され、そのため円筒
部7の底面は底板5によって構成されている。円筒部7
の上方には、断面積が底板5の大きさにほぼ等しい拡大
部8が連設され、また底板5には、薬剤の補給等、カセ
ット1をベース2から着脱するときに使用される把手9
が設けられている。
【0011】円筒部7内に配置される整列盤10は、整
列部11と挿通部12とが合成樹脂で一体成形されたも
のである。整列部11は上面がその中心13から下り勾
配をなし、かつ円周方向に三分割されてそれぞれ円周方
向に沿って同一方向に傾斜した傾斜面14、14、14
が、相互間にそれぞれ段差15を介して形成され、また
周囲には薬剤を1錠ずつ整列させて収容する凹所16、
16、…が、それぞれ隔壁17、17、…を隔てて円周
方向に均等間隔で多数形成されている。
【0012】一方、挿通部12は整列部11の上面から
その中心軸線に沿って下方へ延びた円筒形をなし、下部
内周にはスプライン18が形成され、また下端付近の外
周には溝19が形成されている。
【0013】そして、挿通部12を貫通孔6に上方から
挿通して整列部11を円筒部7内に配置し、整列部11
の下面が円筒部7の底板5に接した状態で、貫通孔6か
ら下方へ突出した挿通部12にワッシャ20を遊嵌した
うえ弾性リング21を溝19に嵌合することによって、
整列盤10は、カセット1にがたなくしかも回転可能に
取付けられている。
【0014】カセット1の底板5には、所定の一箇所に
おいて凹所16と連通する供給口22が形成されてい
る。また、供給口22の真上位置において円筒部7から
拡大部8にかけての側面には、複数のスリット23、2
3、…が上下方向に間隔を隔てて形成され、このうち取
り扱う薬剤の大きさに適合した高さのスリット23に仕
切板24が差し込んでねじ止めされ、それによりこの仕
切板24が、供給口22に対応した位置にある凹所16
の上端に蓋をして、その凹所16内の薬剤より上方にあ
る整列前の薬剤が、凹所16内の薬剤とともに排出され
ることを防止するようになっている。
【0015】ベース2には、適宜のモータ25が取り付
けられ、モータ25の回転軸にはスプライン軸26が固
着され、カセット1がベース2に位置決めして載置され
ると、整列盤10のスプライン18がスプライン軸26
に係合されるようになっている。そして、この状態でモ
ータ25を駆動させると、整列盤10が第2図の矢印方
向に沿って凹所16、16、…の1ピッチ分ずつ回転
し、この整列盤10の回転にともなって、カセット1内
の薬剤は、傾斜面14、14、14によって上方へ押し
上げられつつ一方向に攪拌されながら凹所16、16、
…内に整列して収容され、仕切板24の真下位置に到達
した薬剤から順に、供給口22を通って1錠ずつ落下し
て排出されるようになっている。
【0016】図3に示すように、カセット1の底板5に
は、屈曲した作動部材27の中間部が支軸28によって
枢着されている。底板5の上方に配置された作動部材2
7の一側片は、支軸28から、最下位のスリット23の
下方において円筒部7の側面に形成された長溝29を通
って、供給口22の支軸28とは反対側まで延びてい
て、その先端部30は、整列盤10の回転方向に関して
供給口22の直前位置において、整列盤10の凹所16
に侵入するようになっている。そして、整列盤10に
は、隔壁17、17、…の中間高さに、作動部材27の
先端部30を通過させる溝31、31、…がそれぞれ形
成されている。
【0017】一方、支軸28から底板5を貫通してその
裏面に沿って延びた作動部材27の他側片は、枠板4と
の間にばね32が取り付けられて、作動部材27を支軸
28のまわりに反時計方向に回動させるように付勢され
ていて、その先端部33は、カセット1がベース2に装
着されているとき、ベース2に設けられた溝孔34に侵
入するようになっている。そして、溝孔34には、作動
部材27の先端部33が溝孔34内の一部の位置にある
ときだけそれを検出するホトインタラプタ35と、溝孔
34内のいかなる位置にあっても作動部材27の先端部
33を検出するホトインタラプタ36とが設けられてい
る。
【0018】図4に示すように、供給口22の直前位置
における凹所16に薬剤が収容されていなくて、そのた
め作動部材27の一方の先端部30がばね32の付勢力
によって凹所16または溝31に侵入しているとき、他
方の先端部33は溝孔34内にあってホトインタラプタ
35の光路を遮光せず、また、第5図に示すように、供
給口22の直前位置における凹所16に薬剤が収容され
ていて、そのため作動部材27の一方の先端部30が凹
所16内にある薬剤に乗り上げて外方へ変位したとき、
他方の先端部33は溝孔34内を変位してホトインタラ
プタ35の光路を遮光し、それにより、ホトインタラプ
タ35が、供給口22の直前位置における凹所16に薬
剤が収容されていることを検出するようになっている。
【0019】また、図4、5いずれの場合も、作動部材
27の他方の先端部33はホトインタラプタ36の光路
を遮光していて、そのためホトインタラプタ36が、ベ
ース2にカセット1が装着されていることを検出するよ
うになっている。
【0020】つぎに上記のように構成された薬剤フィー
ダの作用について説明する。まず、薬剤が多数収容され
たカセット1をベース2に位置決めして載置すると、作
動部材27の他方の先端部33がホトインタラプタ36
の光路を遮光するため,ホトインタラプタ36が、ベー
ス2にカセット1が装着されていることを検出する。
【0021】この状態で、適宜の薬剤排出信号を送って
モータ25を作動させると、整列盤10が回転し、この
整列盤10の回転にともなって、カセット1内の薬剤
は、傾斜面14、14、14によって上方へ押し上げら
れつつ一方向に攪拌されながら凹所16、16、…内に
整列して収容される。
【0022】そして、整列盤10の回転にともなって供
給口22の直前位置にきた凹所16に薬剤が収容されて
いるときは、作動部材27の一方の先端部30がその薬
剤に乗り上げて外方へ変位するため、他方の先端部33
がホトインタラプタ35の光路を遮光し、それによりホ
トインタラプタ35が、供給口22の直前位置における
凹所16に薬剤が収容されていることを検出し、したが
って、続く整列盤10の回転によって、その薬剤が仕切
板24の真下位置に到達して、供給口22から排出され
ることがあらかじめ確認されることとなる。
【0023】また、整列盤10の回転にともなって供給
口22の直前位置にきた凹所16に薬剤が収容されてい
ないときは、作動部材27の一方の先端部30が薬剤に
乗り上げないため、他方の先端部33がホトインタラプ
タ35の光路を遮光せず、それによりホトインタラプタ
35が、供給口22の直前位置における凹所16に薬剤
が収容されていないことを検出し、したがって、続く整
列盤10の回転によって、その凹所16が仕切板24の
真下位置に到達しても、供給口22から薬剤が排出され
ないことがあらかじめ確認されることとなる。
【0024】さらに、供給口22の直前位置における凹
所16に薬剤が収容されている場合もいない場合も、作
動部材27の他方の先端部33はホトインタラプタ36
の光路を遮光しているため、ベース2にカセット1が装
着されていることが、ホトインタラプタ36によって検
出されることとなる。
【0025】そして、薬剤の補給等のためカセット1が
ベース2から取り外されると、ホトインタラプタ36の
光路が作動部材27の先端部33によって遮光されなく
なり、それによりホトインタラプタ36が、ベース2に
カセット1が装着されていないことを検出することとな
る。
【0026】なお、上記実施例では、整列盤10の挿通
部12とモータ25とをスプライン係合するようにした
が、挿通部12とモータ25または他の駆動部材とをス
プライン係合以外の適宜の手段により係合するようにし
てもよく、また上記実施例では挿通部12にワッシャ2
0を遊嵌したうえ弾性リング21を溝19に嵌合するこ
とによって、整列盤10をカセット1に取り付けるよう
にしたが、他の適宜の手段によって整列盤10をカセッ
ト1に取り付けるようにしてもよく、さらに、整列盤1
0の傾斜面14、14、14や隔壁17、17、…の形
状等は上記実施例のものに限定しない。
【0027】また、上記実施例では、作動部材27が、
供給口22の直前位置における凹所16に薬剤が収容さ
れているかどうかを検出するようにしたが、供給口22
の直前位置に限らず、適宜の位置における凹所16内の
薬剤の有無を検出するようにしてもよく、また作動部材
27は図示のように屈曲した形状に限定せず、また整列
盤10の隔壁17、17、…に、作動部材27の先端部
30を通過させるための溝31、31、…を設けずに、
先端部30は隔壁17、17、…を乗り越えて通過する
ようにしてもよく、さらに、作動部材27の先端部33
の位置によって薬剤の有無を検出する検出部材として
は、上記実施例に示すようなホトインタラプタ35の他
に、リードスイッチやホール素子等適宜のものを使用す
ることができる。
【0028】また、上記実施例では、作動部材27に、
供給口22の直前位置における凹所16に薬剤が収容さ
れているかどうかを検出する機能と、ベース2にカセッ
ト1が装着されているかどうかを検出する機能とをもた
せたが、薬剤の収容検出機能を省略して、カセット1の
装着検出機能だけの構成としてもよく、また、作動部材
27の先端部33の位置によってベース2にカセット1
が装着されているかどうかを検出する検出部材として
は、上記実施例に示すようなホトインタラプタ36の他
に、リードスイッチやホール素子等適宜のものを使用す
ることができ、その他この発明は上記実施例の種々の変
更、修正が可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
薬剤を排出可能であるか否かを事前に検出することがで
きる等のすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す一部切欠した展開縦断面図
【図2】カセットの平面図
【図3】要部の展開斜視図
【図4】所定位置の凹所に薬剤が収容されていないとき
の作動を示す説明図
【図5】所定位置の凹所に薬剤が収容されているときの
作動を示す説明図
【符号の説明】
1…カセット 2…ベース 3…段部 4…枠板 5…底板 6…貫通孔 7…円筒部 8…拡大部 10…整列盤 11…整列部 12…挿通部 13…中心 14…傾斜面 15…段差 16…凹所 17…隔壁 18…スフライン 19…溝 20…ワッシャ 21…弾性リング 22…供給口 23…スリット 24…仕切板 25…モータ 26…スプライン軸 27…作動部材 28…支軸 29…長溝 30…先端部 31…溝 32…ばね 33…先端部 34…溝孔 35、36…ホトインタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 1/30 B65B 35/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の薬剤を収容するカセット内に薬剤の
    整列盤が配置され、この整列盤を回転させると薬剤が供
    給口から順次排出されるようになった薬剤フィーダにお
    いて、前記カセットに設けられ前記供給口の手前にお
    薬剤の有無に応じて作動する作動部材と、前記カセッ
    トを着脱しうる駆動装置に設けられ前記作動部材の作動
    に応じる検出部材備えたことを特徴とする薬剤フィ
    ーダ。
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JP2909433B2 (ja) * 1996-05-31 1999-06-23 株式会社湯山製作所 錠剤フィーダ
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