JP2886335B2 - 植物栽培用補光装置 - Google Patents

植物栽培用補光装置

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JP2886335B2 JP32969390A JP32969390A JP2886335B2 JP 2886335 B2 JP2886335 B2 JP 2886335B2 JP 32969390 A JP32969390 A JP 32969390A JP 32969390 A JP32969390 A JP 32969390A JP 2886335 B2 JP2886335 B2 JP 2886335B2
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duct
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plant cultivation
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信二 田澤
陽一 藪本
司 高橋
宏也 川手
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Iwasaki Denki KK
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
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Tokyo Electric Power Co Inc
Iwasaki Denki KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は植物栽培用補光装置に関する。
[従来の技術] 従来より温室乃至ビニールハウス等のハウス内で栽培
されるカーネーション、キク、シャコバサボテン等の花
類では、ハウス内上方に設置した人工照明により補光し
て日長制御し開花を制御することが行われている。
また、ハウス内外で栽培される桜桃、ブドウ、ナシ、
イチジク等の果樹についても、果樹の下方にある果実の
発色や、果樹の上方にある果実でもその下側の発色を促
進するため、投光器等で果樹の下方から光を照射して補
光することが行われている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、多数の果樹を投光器に使用して補光する場
合、投光器では広範囲の必要な箇所に均一に照射するこ
とができないため消費電力の割りに照射効率がよくな
い。また多数の果樹に光を十分に行き渡らせるためには
多数の投光器を必要として設備費やランニングコストが
かなりかかる。そのため必要な数の投光器が設置され
ず、したがって果樹の下方からの補光は十分行われてい
なかった。
また投光器を設置するためには地表等に固定台を設置
し配線する必要があるが、そのために一旦投光器を配置
すると投光器の場所を簡単に移動できず、また固定され
た投光器が作業の邪魔になるという欠点がある。
本発明は、照射効率よく植物体の下方から補光するこ
とができる植物栽培用補光装置を提供することを目的と
している。
[課題を解決する為の手段] この目的を達成させるために、この発明の植物栽培用
補光装置は、透光性を有する可撓性材料からなり下面が
光を反射する反射面となつている筒状のダクトと、この
ダクトを膨らませ筒状態に維持する気体をダクトに供給
する気体供給装置と、ダクトの端部に設けられ膨らんだ
ダクト内の長手方向に光を照射する光源部とを具備する
ように構成した。
また、ダクトに気体の吹き出し用孔を設けるようにし
てもよい。
さらにダクトに供給される気体が、植物体の成育に適
した気体であってもよい。
植物体の成育に適した気体としては、例えば植物体の
光合成を促進する炭酸ガスや、ハウス内の温度を季節や
一日の温度変化等に応じて植物体の成育に適した温度に
制御するための温風あるいは冷風等がある。
[作用] 温室乃至ビニールハウス等のハウス内またはハウス外
で栽培されている植物体の下方にダクトを配置し、気体
供給装置から圧気を送るとダクトが筒状に膨らみ、この
状態でダクトの端部の光源部からダクト内の長手方向に
光を照射すると光はダクト内を散乱しながら進み、ダク
トの下部の反射面により反射された光が上部より放射さ
れた植物体を下方から照射する。
ダクトに気体の吹き出し用孔を設けると、ダクトの過
膨張が防止されるとともに、気体として植物体の成育に
適した気体を使用した場合にその放出口となる。
[実施例] 第1図ないし第3図において、2本のダクト1が配置
され、ダクトは円筒状をした透光性の耐熱性ビニールか
らなり、大きさは例えば直径が50〜60cmで長さは10mで
ある。ダクト下部の内壁にはアルミ蒸着により反射面2
が形成されている。アルミ蒸着はダクトの外壁側に施し
てもよい。ダクトの上部には多数の吹出し孔3が形成さ
れ、この吹出し孔はダクトの下部に、または上部と下部
の両方に設けてもよい。
ダクト1の両端には光源部4が配置され、光源部には
ランプを有した照射器4aがダクト内の長手方向を照射す
るようにそれぞれ配置されている。ランプの種類はメタ
ルハライドランプや高圧ナトリウムランプや水銀ランプ
等を使用でき、例えば上記の大きさのダクトの場合、40
0Wのメタルハライドランプを各光源部に使用している。
ダクト1には接続ダクト5を介して気体供給装置6か
らダクトを膨らませる気体、例えば空気が圧送される。
また植物体の成育に適した気体、例えば、空気や炭酸ガ
ス等の常温風あるいは冷風または温風を使用してもよ
い。気体供給装置としは例えば送風機、ボイラー付き送
風機、ヒートポンプ、炭酸ガス発生器等およびこれ等の
組合せがある。
気体としてどのようなものを使用するか、即ち常温の
空気か常温の炭酸ガスか、あるいはこれらの冷風か温風
か、またその温度はどうか等は、ダクトが設置されるの
がハウス内かハウス外か、栽培されている植物体の種
類、成育状況等を考慮して決められる。勿論、季節や、
天候、朝昼夜など一日の時間帯によっても異なり、栽培
されている植物体の成育に最もよい条件となるように決
められる。また光源部の温度等も考慮する必要がある。
気体供給装置6から気体をダクト1に供給すると、ダ
クトは膨らみ気体は吹出し孔3から放出されダクトの過
膨張が防止される。この状態で光源部4の照射器4aのラ
ンプが点灯されると、ランプの光はダクト1内に散乱し
ながら直進し、ダクトの下部内面に設けられた反射面2
によって反射された光は透光性の上部から放射された植
物体の下方を照射する。
一方、ランプを消灯し気体の供給を止めるとダクト1
は第4図のようにしぼみ平らになる。このような状態で
はダクト1は、太陽光を植物体の下方に反射する反射面
を有し且つ地表からの水分の蒸発を防ぐ遮湿材として役
立つ。
第5図にダクト1が温室乃至ビニールハウス等のハウ
ス内に設置された場合を示す。ダクト1(ここでは3本
のダクトが使用されている)は、ハウス7内の果樹8間
の地表に設置され、気体供給装置6もハウス内に設置さ
れている。太陽光はハウスの上方ないし側方からハウス
内に入る。
ダクトを膨らませる気体としては、植物体の成育に適
した気体が使用されている。その使用態様は例えば夏期
の晴天日であれば朝8時から10時頃まで常温の炭酸ガス
が供給され、その後3時頃まで空気の冷風、さらに夜の
7時頃まで常温の空気が供給される。また冬期の晴天日
であれば朝8時から12時頃まで炭酸ガスの温風が供給さ
れ、その後夜の10時頃まで空気の温風が供給される。
ランプを消灯し気体の供給を止めるダクト1はしぼみ
平らになる。このような状態ではダクト1は、上方ない
し側方からハウス内に入る太陽光を果樹の下方に反射す
る反射面を有し且つ地表からの水分の蒸発を防ぐ遮湿剤
として役立つ。またダクト1が平らなので脚立を持って
のハウス内の作業の邪魔にならず作業がし易くなる。
さらにダクト1がしぼんだ状態ではダクト1を折り畳
んだりすることが容易でダクトの移動が簡単にできる。
この場合、ダクト1と光源部4とを着脱可能にしておけ
ばダクトの移動はさらに簡単になる。ダクトを移動する
場合、気体供給装置6も一緒に移動するか、あるいは気
体供給装置は移動せずに接続ダクト5を延長してもよ
い。
また、気体供給装置6はダクト1を膨らますだけに使
用し、ハウス内に別途、植物体の成育に適した気体を供
給する装置を設置してもよい。
植物体の成育に適した気体を使用しない場合や、気体
供給装置6等に供給気体の圧力調整機構等がある場合に
は、ダクト1の吹出し孔3は必ずしも必要ない。
さらにダクト1の設置場所は地表に限らず、植物体の
大きさ等に応じて、地表より高い箇所、あるいは地表と
それより高い箇所に複数段に配置してもよい。
ダクト1は、第6図のように四角形に配置してもよく
その配置の仕方は自由であり、またダクトの大きさも植
物体の大きさ等に合わせて決められる。
なお、本発明装置は果樹に限らずハウス内外で栽培さ
れる野菜や花類等の植物体にも使用できる。
[発明の効果] 本発明の植物栽培用補光装置では、光源部はダクトの
端部に設置されているだけなので、少ない光源部で植物
体を下方から照射できエネルギーを有効に利用できる。
また植物体の下方から十分補光することにより、葉の
裏面や果実の下側での光合成が促進され、植物体の成育
および果実の着色がよくなる。殊にダクトを膨らませる
気体として、植物体の成育に適した気体を使用するとそ
の効果はさらに大きくなる。
ダクトは地表に直接置くこともできるので、この場合
にはダクトの設置作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の植物栽培用補光装置の一実施例を示す
図、第2図はダクトの正面図、第3図はダクトの断面
図、第4図はしぼんだ状態のダクトを示す図、第5図は
ハウス内に本発明の補光装置を設置した状態を示す図、
第6図はダクトの別の配置の仕方を示す図である。 1……ダクト、2……反射面、3……吹出し孔、4……
光源部、6……気体供給装置。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 司 山梨県甲府市丸の内1丁目10番7号 東 京電力株式会社山梨支店内 (72)発明者 川手 宏也 山梨県甲府市丸の内1丁目10番7号 東 京電力株式会社山梨支店内 (56)参考文献 特開 平2−207718(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 7/00 601

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性を有する可撓性材料からなり下面が
    光を反射する反射面となつている筒状のダクトと、この
    ダクトを膨らませ筒状態に維持する気体をダクトに供給
    する気体供給装置と、ダクトの端部に設けられ膨らんだ
    ダクト内の長手方向に光を照射する光源部とを具備する
    ことを特徴とする植物栽培用補光装置。
  2. 【請求項2】ダクトに気体の吹出し用孔を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の植物栽培用補光装置。
  3. 【請求項3】ダクトに供給される気体が、植物体の成育
    に適した気体である請求項1または2記載の植物栽培用
    補光装置。
JP32969390A 1990-11-30 1990-11-30 植物栽培用補光装置 Expired - Lifetime JP2886335B2 (ja)

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