JP2885410B2 - アラミドパルプで補強されて加硫されたエラストマー複合材を用いた空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

アラミドパルプで補強されて加硫されたエラストマー複合材を用いた空気入りタイヤの製造方法

Info

Publication number
JP2885410B2
JP2885410B2 JP3642589A JP3642589A JP2885410B2 JP 2885410 B2 JP2885410 B2 JP 2885410B2 JP 3642589 A JP3642589 A JP 3642589A JP 3642589 A JP3642589 A JP 3642589A JP 2885410 B2 JP2885410 B2 JP 2885410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aramid
tire
rubber
fiber
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3642589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01247203A (ja
Inventor
ジョン ブラウン ロバート
マーティン スクライヴァー リチャード
カール カルチブレンナー ジョセフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH01247203A publication Critical patent/JPH01247203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2885410B2 publication Critical patent/JP2885410B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/12Carcasses built-up with rubberised layers of discrete fibres or filaments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C15/0603Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
    • B60C15/0607Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/1821Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers comprising discrete fibres or filaments
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10495Pneumatic tire or inner tube
    • Y10T152/10855Characterized by the carcass, carcass material, or physical arrangement of the carcass materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はファイバーで補強されたエラストマー、とく
に、短かくて不連続のファイバーで補強されたゴムに関
する。本発明はとくにファイバーで補強されたゴムのタ
イヤの製造方法に関する。
[従来の技術] ゴムは普通の場合、それの物理的性質とくに剛さと弾
性係数が高まるように選定される補強用のフィラーで補
強される。
例えば、カーボンブラックのような粒状の補強剤が、
加硫されたゴムの弾性係数を高めるためにしばしば用い
られる。
種々の不連続(つまり不織)のファイバーも、特には
加硫されたゴムの剛さと弾性係数の両方を高めるために
用いられて来た。例えば米国特許の第3,697,364号、3,8
02,478号、および4,236,563号で開示されたように、不
連続のセルローズファイバーが、そのゴムの中での分散
物として用いられて来た。その他の、例えばポリアミド
(ナイロン)、綿、レーヨン、ポリエステル、ガラス、
そして鋼といった不連続のファイバーが提案されたり、
使われたりして来た。
良好で効果的なエラストマーの補強のためにはファイ
バーのアスペクト比つまり長さの直径に対する比(L/
D)が重要であると教えられることが往々であった。し
たがって、典型的として説明されている棒状、針状、ま
たは糸状の構造のファイバーについては、先ず所望され
ることは、それらファイバーが極めて短かく、それらの
直径もまた極めて小さくて、例えば約50以上のアスペク
ト比が達成されていることである。例えば前述した米国
特許第3,697,364号を参照されたい。
不連続のファイバーが用いられる場合、普通には、ゴ
ム複合材は、それと共に粒状の補強剤をも含んでいる。
織られたヤーンの撚り糸の型でのアラミドはファイバ
ー質の補強材料として広く知られている。種々のグレー
ドが入手されうる。例えば商標名Kevlar,Kevlar29、お
よびKevlar49があり、これらはすべてデュポン社(E.I.
duPont de Nemonrs & Co.,Inc.,Wilmington,Delawar
e)から得られる。Kevlarは、連続したフィラメントの
ヤーンとか短かいファイバーとかパルプとかの形でそれ
ぞれのメーカーから入手されうる。撚られたKevlarのコ
ードは、乗用車のラジアルタイヤのベルトやトラックの
ラジアルタイヤのカーカスにおいても用いられる。Kevl
ar29はある長さに揃えたものとしても、またパルプとし
ても入手され、これは、“Modern Plastics Encycloped
ia"の1984〜1985年版のp.125によれば、ロープ、ケーブ
ル、被覆された織物、ブレーキやクラッチのような摩擦
用製品、およびガスケットに用いられる低密度で高強度
のアラミドファイバーである。Kevlar49は、“Modern P
lastics Encyclopedia"によれば、ヤーンかパルプの形
で入手され、例えば航空、宇宙、航海および自動車とい
った応用分野で、そしてまたスポーツ用品で、プラスチ
ック複合材の補強用に用いられる。アラミドは、どの形
のものであっても実質上伸びない。
米国特許第4,155,394号に、ゴムタイヤを補強するた
めの、例えばナイロンとアラミドといった相異るやーん
の複数プライが螺旋状に撚られてケーブルの形になった
ものでなるコード複合材についての記述がある。
[本発明の要旨] 本発明は、フィブリル化したアラミドファイバーで補
強されたエラストマー複合材のトレッド部を有し、前記
複合材は、約0.2〜約2phrの前記アラミドファイバーと
約30〜約100phrのカーボンブラックおよびシリカから選
ばれる粒状の補強剤とを含み、前記アラミドファイバー
は、(1)長さが約0.2〜約5mmの範囲、直径が約0.005
〜約0.02mmの範囲でありアスペクトル比が約100を超え
るトランク部と(2)前記トランク部から外方に延び該
トランク部よりも実施上直径が小さい複数のフィブリル
部とで成っていて、表面積が約4〜約20m2/gの範囲にあ
る不連続ファイバーであるタイヤを製造するための方法
において、 (a)前記フィブリル化したアラミドファイバーと、前
記粒状の補強剤とのプレミックスを作る工程と、ただし
該プレミックスは、前記アラミドファイバーの該複合材
中に必要とされる全量と、前記アラミドファイバーの分
配を起こさせてそれによりその後の前記アラミドファイ
バーと前記複合材中のエラストマーの調合を促進させる
に足る量であって、少なくとも一部であり全量よりは少
ない量の前記粒状の補強剤を含む、 (b)前記プレミックスと、少なくとも1種の加硫可能
のエラストマーと、前記補強剤の残りの分と、更に所望
によりタイヤに必要な他の分とを混合する工程と、 (c)その複合材からなるトレッド部を有するタイヤを
組み立てる工程と、 (d)該タイヤを加熱加圧の条件下、型内で加硫する工
程と、 を含むことを特徴とするタイヤの製造方法である。
本発明によれば、加硫可能のエラストマーの中で補強
に有効な量の不連続でばらばらの形のフィブリル化され
たアラミドファイバーが方向性をもって分散配置されて
いる練り物(Composition)が提供される。このファイ
バーは、長さが約0.2〜5mm(約0.01〜0.2in)の範囲、
直径が約0.005〜0.02mm(約5〜20ミクロン)の範囲に
ありアスペクト比が約100を超えるトランク部と、 上記トランク部から外方に伸びていてトランク部より
も実質上直径が小さい複数のフィブリル部とで成ってい
る。このファイバーの表面積は約4〜20m2/gの範囲にあ
り、これは、トランク部の直径の分布が同様であってト
ランク部からフィブリル部が出てはいない棒状ファイバ
ーの相当する表面積の約30〜60倍である。このファイバ
ーは前述したように実質上伸びない。便宜上この不連続
でばらばらの形のフィブリル化したアラミドファイバー
をここでは“アラミドパルプ”と呼ぶ。
本発明は他の一面において、上述したように加硫可能
のエラストマーマトリックス材料の中で不連続のフィブ
リル化されたアラミドファイバー(つまりアラミドパル
プ)が方向性をもって分散配置されている加硫された複
合材を提供する。
本発明はさらに別の一面において、上記した加硫され
た複合材から成形された少くとも1つの部材を有する空
気入りタイヤを提供する。本発明の実施においては、加
硫可能の練り物もそれから作られた加硫された複合材
も、前述のアラミドパルプの含有が重量比でエラストマ
ーを100としたとき約0.2〜20であることが望ましい。よ
り特定的に言うならば、アラミドパルプの含量は、重量
比でエラストマーを100としたとき約0.1〜10であること
もあるが、最も特定的には約2〜5である。アラミドフ
ァイバーは、方向性をもって配置されている。つまりフ
ァイバーは実質上同じ方向に向いている。
本発明においては、加硫されていない練り物もそれか
ら作られた加硫された複合材も、アラミドパルプのほか
粒状の補強剤またはそれの混合物を含んでいる。望まし
い補強材はカーボンブラックとシリカである。補強に有
効な量、望ましくは重量比でエラストマーを100とした
とき約30〜100の量の補強剤またはそれの混合物が入っ
ている。
本発明はさらに別の面において、前述した加硫された
複合材を作る方法を提供する。この方法は、アラミドパ
ルプの全量に、補強剤またはそれの混合物の少くとも一
部をプレミックスし、できた混合物に加硫可能のエラス
トマー材料を混合して、できた練り物をキュアリングす
るステップを含む。補強剤またはその混合物は分配剤と
して働き、アラミドパルプとエラストマーの混合を大い
に容易にする。
本明細書と特許請求の範囲のすべてにおいては、特に
断り書きがない義理は、量はすべて重量ベースで示され
ている。また、“phr"は、この明細書と特許請求の範囲
のすべてにおいてエラストマーを100としたときの重量
比を示すものとする。
[実施例] 第1図と第2図に示すように、本発明の実施において
用いられるアラミドファイバー20は、長さが約0.2〜5mm
の範囲、直径が約0.005〜0.02mm(つまり約5〜20ミク
ロン)の範囲にあり、アスペクト比が約100を超えるト
ランク部22と、トランク部からその全長にわたって外方
に延びていてトランク部よりも実質上直径が小さい複数
のフィブリル部24とで成っている。このファイバーは、
調合前にはドライパルプの形をなしている。ファイバー
の表面積は約4〜20m2/gである。表面積の大部分をフィ
ブリル部が持っており、本発明の実施において用いられ
るファイバーの表面積は、本発明で用いられるがフィブ
リル部を有しない棒状のファイバーの、直径の分布が同
様であるときの表面積の約30〜60倍である。
本発明で用いられるに必要な特性を有する短かくて不
連続なフィブリル化されたアラミドファイバーは、商業
的にデュポン社(E.I.duPont de Nemours & Co.,Wilmi
ngton,Delaware)からKevlar29という名でパルプとして
入手されうる。この材料は、極めて短かいフィブリル化
されたファイバーの形をなしていて、平均の長さは約2m
m、トランク部の直径は約12ミクロンであり、トランク
部から、直径が1ミクロンより小さい多数のフィブリル
部が概して横方向に伸びている。このファイバーの表面
積は8〜10m2/gであって、これは、直径が12ミクロンの
棒状ファイバーの表面積の40〜50倍である。この表面積
の増大はフィブリル化(つまりフィブリル部があるこ
と)に依存されている。
アラミド材料は典型的には、長い結合の合成アラミド
ポリアミドとして特徴づけられるもので、アミド結合の
85%は直接に2つのアロマチック環につながっている。
アラミドはそもそもはポリ(パラフェニレン・テレフタ
ルアミド)である。
アラミドは、そのどの物理的形のものも実質上伸びな
い。このことは、破断の際の高い引張り弾性係数と小さ
い伸びによって示される。弾性係数と伸びのデータは前
述した特許第4,155,394と、デュポン社(E.I.duPont de
Nemonrs & Co.,Inc.)が出している。“Kevlarアラミ
ド”という題の製品紹介ニュースの中に示されている。
値はグレード(例えばKevlar、Kevlar29、Kevlar49)と
が物理的な形(例えばヤーン、細断ファイバーなど)と
か、添加成分の有無によって変っているが、市販のアラ
ミドでは一般に、引張り弾性係数は少くとも約6,0001b/
in2(約40,000MPa)であり、破断時伸びは約5%を超え
ない。
本発明による複合材のためには、種々のゴムやその混
合物、例えば天然および合成のCiSl.4ポリイソプレン、
ポリブタンジエン(溶液およびエマルジョン)、スチレ
ン/ブタジエンコポリマー(溶液およびエマルジョ
ン)、ブチルおよびハロブチルゴム、EPDMゴム、ブタジ
エン/アクリロニトリルゴム、ネオプレン、ビニルポリ
ブタジエン、および一般に粘弾性のポリマーといったも
のが使われうる。
加硫されていない練り物とそれから作られる加硫され
た複合材のどちらにおいても、アラミドパルプの使用分
量は、重量比でエラストマーを100としたとき(つまりp
hrで)約0.2〜20、望ましくは約1〜10、最も望ましく
は約2〜5である。使用分量が0.2phrより少ない場合は
補強の効果がほとんど認められない。パルプの使用分量
が少くとも1phr、より特定的に言うと少くとも2phrで補
強がより効果的になることが認められる。望ましいアラ
ミドパルプの使用分量は、その複合材の意図された用途
に依存することになるが、それについては以降で詳しく
説明する。
本発明による加硫された複合材では、一般には、小さ
い伸びの下で、応力/歪関係が実質上直線的である。弾
性係数と最大引張り荷重または応力(つまり降伏強さ)
のどちらも、一般には、本発明でのアラミドファイバー
の使用分量の範囲でその使用分量が増えると共に増大す
る。このことは以降で第13図と例1について、より詳し
く説明する。強度と弾性係数は、ファイバーの向きの方
向においてはそれに直角の方向におけるよりも大きい。
加硫されていない練り物の生での強度も、本発明での
アラミドパルプの使用分量の範囲内、特にその下の方に
おいては、その使用分量が増えると共に増大する。本発
明による加硫されていない練り物の剛さは、アラミドパ
ルプの使用分量が増えると共に増大する。使用分量が20
phrより多い加硫されていない練り物は、極めて剛さが
大きくて加工困難である。使用分量が約10〜20phrであ
る加硫されていない練り物は、スチフネスが大きい(そ
れはなお、入っている他の調合成分によって影響される
が)故に、普通のゴム加工装置(例えばバンバリーミキ
サや押出機)では扱われにくい。しかし、このような練
り物は、特別頑丈型の装置および/または遅い加工速度
を用いるならば、扱われうる。
本発明による練り物は、なお、硫黄、促進剤、活性化
剤、劣化防止剤、酸化亜鉛、およびステアリン酸といっ
た従来用いられている調合成分を含んでいる。この練り
物はまた、例えばカーボンブラック、シリカ、または白
土といった従来用いられている補強用フィラーを含んで
いる。解膠剤、色顔料やそのようなもの、のような他の
成分が含まれていることもある。
このような従来使われている成分は、従来のような使
用分量で使われうる。例えば、カーボンブラックの使用
分量は約30〜100phrである。加硫可能のエラストマー、
加硫剤、約0.2〜20phr(望ましくは約1〜10phr、最も
望ましくは約2〜5phr)のアラミドファイバー、および
約30〜100phrのカーボンブラックを含む練り物は、本発
明による望ましい練り物となる。それから作られる加硫
されたエラストマーについても同じことである。粒状の
カーボンブラックは一般に望ましい補強用材料である。
その他の、シリカ(これが望ましい)または白土といっ
た粒状の補強材料も、黒でない(例えば白色やカラー
の)エラストマーが所望のとき(例えばサイドウォール
が白色のタイヤの場合)には用いられうる。補強材の混
合物、例えばカーボンブラックとシリカの混合物もよく
用いられる。補強材(またはその混合物)の全量が約30
〜100phr(エラストマーを100としての量)であれば、
有効な補強のために十分である。
アラミドパルプがなるべく容易に扱い得て、それのゴ
ム(または他のエラストマー)の中での分散が容易にな
るように、アラミドパルプの全量と、補強剤またはそれ
の混合物(例えばカーボンブラック)の少くとも一部と
をプレミックスするのが望ましい。補強剤またはその混
合物は分配剤として働く。アラミドパルプファイバーは
ふわふわしたものであるので、もし上記のようにプレミ
ックスするのでなければ、分配が起りにくい。カーボン
ブラックはその一部がプレミックスに入れられる。
ゴムとアラミドファイバー(望ましくはカーボンブラ
ックとプレミックスしたもの)とその他の調合成分と
は、アラミドファイバーの使用分量を約10phrまでとし
て、従来のような方法で、従来用いられた加工装置を用
いて調合される。混合装置としては、1台またはそれ以
上のバンバリミキサーが用いられうる。一般には1段よ
り多い混合段階があるのが望ましい。
調合されたゴムはカレンダリングされるか、または剪
断状態で他の成形、つまり押出しをされる。成形装置と
して望ましいのは4ロール型カレンダーである(2ロー
ル型とか3ロール型のカレンダーや、例えば押出機のよ
うな、他の方式の剪断加工成形装置も用いられるが)。
カレンダーロールはシートが所望されるとき一般に望ま
しく、押出機は型材品が所望されるとき一般に望まし
い。成形装置の中での剪断作用によってファイバーは方
向性をもった形をとることになる。シートは、意図され
た目的に応じ、所望の厚さに成形される。カレンダリン
グまたは押出しされた練り物の中で、またキュアリング
によって作られる加硫製品の中でアラミドファイバーが
方向性をもつということは本発明の重要な特色である。
アラミドファイバーは、カレンダリングされたシートな
ら長さ方向、押出し製品なら押出しの方向に、実質上平
行で一方向の形をとる。
アラミドパルプを約10phrより多く含むキュアリング
されていない練り物を作るには、そのような練り物の剛
さが大きい故に、特別な加工機械および/または条件が
必要または望ましいことになる。例えば普通の加工温度
より高温度を許す特別頑丈型のミキサーや押出機および
/または遅い加工速度が用いられうる。アラミドファイ
バーの使用量が何程以上ならば特別な装置および/また
は処理法が必要になるかという境目は、ゴム調合物の中
にある他の成分(顕著に関係するのはカーボンブラッ
ク)に依存する。
第3図は本発明によるカレンダリングまたは押出しさ
れたシートの概略図である。第3図において、30はカレ
ンダリングまたは押出しされたシートで、これはエラス
トマーマトリックス31と、その中に方向性をもってある
複数の不連続のアラミドファイバー32でできている。以
降で説明するが、このようなシートはタイヤのベルトを
作るために有用である。このような類のシートつまりベ
ルトは、従来技術の応用面においては変形抵抗部材(ne
strictor)と呼ばれてよい。
第4図は、調合されたゴムマトリックス31の中に、方
向性をもって分散している短かい不連続のアラミドファ
イバー32があるほか、補強コード34が埋込まれていると
いう複合材シート33を示している。コード34は、鋼また
はその他の金属のワイヤ、ガラス、ポリエステルまたは
ナイロン、またはその他の長くて連続したワイヤまたは
ヤーンの形の補強材量でありうる。第4図はこのような
複合材の加硫前と加硫後の両方での状態を示している。
第4図で示されているように、補強用ワイヤまたはコー
ド34はファイバー32と平行に伸びている。もちろん、方
向性をもっているファイバー32と補強用ワイヤ34とは互
いに角度(特に直角)をなしていてよい。シート33は、
織物の補強されたベルトやカーカスプライを作るための
公知の方法によって作られうる。コード34はカレンダリ
ングされた生のシートに埋込まれる。
ある用途のためには2プライ以上の積層体が望まれ
る。第5図は2プライのラミネート40の概略図で、これ
は、エラストマーマトリックス31bの中に方向性をもっ
たアラミドファイバー32aと補強用コード34aが入ってい
る第1の層41と、エラストマーマトリックス31bの中に
方向性をもったアラミドファイバー32bと補強用のワイ
ヤまたはコード34bが入っている第2の層42を有してい
る。第5図に示した実施例では、コード34aと34bはそれ
ぞれのシート41と42の長さ方向に伸びており、各プライ
のアラミドファイバーの方向はバイアス式になってい
る。つまり、コードに対して鋭角をなしている。ファイ
バーの方向はコードの方向に対して平行であるか、また
は角度(90°まで)をなしている。補強用コード34a,34
bが用いられるときは、それらはそれぞれのプライにお
いてファイバーの方向と平行にあるのが望ましい。これ
らのコードは所望により、用いられるか、または省略さ
れる。2つの層でのアラミドファイバー32a,32bは互い
にどのような角度をなすように位置していてもよいが、
2つの層のそれぞれのファイバーの方向が互いに90°の
角度をなしているときに、横方向および周方向の両方で
の最大の補強が達成される。
カレンダリングされたシートは、アラミドファイバー
の方向に対して、0°から90°までのどんな所望の角度
ででも切断されうる。0°ならば最大の周方向安定性が
得られ、90°ならば最大の横方向安定性が得られる。2
プライ以上の積層体を作るためには、0°以外の角度で
切断することが特に有用となる。
第6図はシート30の2つの端を継ぎ合わせる突合せ継
手を示している。アラミドファイバーで補強されたシー
ト30がタイヤのカーカスプライまたはベルトとして用い
られる場合には、シートはタイヤの円周を巡ってトロイ
ド状に延びてシートの両端44が互いに接触し係合してい
る。これらの端44は、それら端の上を覆ってその両方を
結合するようなガムストリップ46によって結合されう
る。ガムストリップ46としては、方向性をもった短かく
て不連続なアラミドファイバー48で補強された本発明に
よるエラストマーが用いられうる。ファイバーの方向は
端44に対して直角であるのが望ましい。コードで補強さ
れた複合材のシート33とラミネート40も、第6図に示し
た突合せ継手によって両端の結合が行われうる。
第3図、第4図に示した1プライの複合材や第5図に
示したマルチプライのラミネートを含む本発明によるア
ラミドファイバーで補強されたシートや押出し型材は、
様々のタイヤ用調合物を作るのに用いられうるが、それ
をここで、特には第7図から第12図までによって、より
詳しく説明する。本発明によるアラミドで補強されたゴ
ム複合材をタイヤの目的の場所に用いることとして、タ
イヤが、タイヤモールドの中で、圧力と温度の従来と同
様の条件下で作られ、キュアリングされる。
第7図から第12図までは、本発明の実施例であるキュ
アリングされたタイヤを示している。説明の都合上ラジ
アルタイヤを例とした。本発明の実施においてはラジア
ルタイヤが望ましいが、本発明はそれに限るのではな
く、バイアスプライやその他のタイプのタイヤでも実施
されうる。
第7図において、ラジアルタイヤ50はトレッド部52、
サイドウォール54、およびカーカス56を有していて、カ
ーカス56は、ゴムのマトリックスの中に典型的には複数
の、例えば鋼、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、ガ
ラスなどの補強用のワイヤまたはコードが埋込まれて半
径方向に伸びていて成立っている。カーカス56は1プラ
イまたはより多くのプライで成っているが、1プライの
場合をここでは示した。カーカス56の両方の端部は従来
の方法と同様に、ビードワイヤ58を続って折り返されて
いる。ビード58の近くには一対のアペックス60とフィラ
ーストリップ62(第8図でのみ示す)、そしてなおチャ
ッファ64がある。トレッド52とカーカス56の間には複数
の、周方向に伸びている織物で補強されたゴムのベルト
66が入れられている。ベルト66の側方エッジは、ベルト
66の幅全体にわたって延びていてベルトとトレッド52の
間に入っているベルトコード、つまりオーバーレイ68
(第11図に示す)で覆われているか、または、エッジ用
ガムストリップ70(第12図に示す)で覆われている。タ
イヤの空気保留特性を向上させるために、典型的にはブ
チルまたはハロブチルゴムでできたインナーライナー74
(第10図に示す)が設けられる場合もある。
本発明によるアラミドで補強されたゴム複合材は、タ
イヤ50の部材であるアペックス60、フィラーストリップ
62、ベルト66、ベルトオーバーレイ68、およびガムスト
リップ70の、どれを作るにも(全部を作るにも)用いら
れうる。これら部材はタイヤの構造体補強用調合物とし
て特徴づけられうるもので、特に本発明の恩恵をうける
ものである。一般に、タイヤにおける剛さおよび/また
は高い弾性係数(つまり小さい伸びの下での大きな荷重
負担能力)が望まれるゴム製部材のどれであっても、本
発明によるアラミドで補強されたゴム複合材で作られう
る。本発明によるアラミドによる補強は、タイヤ用ゴム
練り物の中での、従来からある粒状の補強材や補強用コ
ードのような補強要素に加わるものとして用いられる。
本発明によるアラミドで補強されたゴム練り物におい
て、必要なアラミドパルプの使用分量は、その複合材が
タイヤのどの部材において使われるかに依存してきま
る。一般には、アペックス60以外のすべてのタイヤ部材
においては5phrより少いアラミドパルプ使用分量が用い
られる。アペックスでは、カーカスプライ56の端部での
繰返し歪を小さくし、それによりタイヤの寿命を伸ばす
ために、大きな剛さが望まれるので、この部材において
は5phrを超える(一般には5〜10phr)アラミドパルプ
使用分量が望ましい。本発明によるアラミドで補強され
た複合材がタイヤ以外の用途に用いられる場合は、アラ
ミドパルプの使用分量は、意図される目的によるが、ほ
とんどの用途に対して約5phrより少くされる。
上記のタイヤの部材においてのゴム(又は他のエラス
トマー)物質や、アラミドパルプ以外の調合成分は、従
来技術によっていればよい。
アペックス60とフィラーストリップ62とは、断面形が
ほぼ三角形で、ビード58から半径方向外側に延びて外側
に行くほど厚さが減っているトロイド状のメンバーであ
る。それらは織物で補強されたカーカスプライ56によっ
て囲まれている。それの中でのアラミドファイバーは、
半径方向に向いているのが望ましい。補強用のワイヤと
かヤーンは用いられない。
ベルト66は本発明によるゴム/アラミド複合材シート
で作られうる。ベルト66の材料と構造は、米国特許第4,
483,381号に示され説明されているのと同様であればよ
い。この米国特許では、補強用ベルトのゴムは中密度ビ
ニル・ポリブタジエンゴムと、天然および/または合成
のbis 1.4ポリイソプレンゴムとの混合物であるのが望
ましいとされており、織物での補強は、鋼線がゴム物質
の中に包み込まれているという形でなされている。天然
ゴムと、天然ゴム/SBR(スチレン・ブタジエンゴム)混
合物も用いられうる。簡単に言えば、ベルト66の各々は
第3図に示されたような、コードで補強された1プライ
のゴム/アラミド複合材の形であってもよい。あるいは
また、ベルト66が一体になって、第5図に示されたよう
な、2プライまたはマルチプライのゴム/アラミド複合
材の構造になっていてもよい。どちらの場合において
も、アラミドファイバーの向きがバイアス式になってい
て、相隣るベルト層でのアラミドファイバーの方向が同
じでないのが望ましい。
ベルトオーバーレイ68とベルトのエッジ・ガムストリ
ップ70とは、やはり、本発明によるアラミドで補強され
カレンダリングされたゴムシートで作られうる。適当と
されるゴムは一般にはベルトを作るのに用いられるもの
と同じである。織物による補強は、所望により用いられ
るかまたは用いられない。アラミドファイバーは、周方
向に向いているのが望ましい。ベルト66の両端部の動き
を小さくするためには、本発明によるベルトオーバーレ
イの剛さの増大が望まれる。
タイヤトレッド52では、上記した他のタイヤ部材に比
べると一般に、アラミドファイバーで付与される剛さの
重要性が少いが、タイヤトレッドも本発明によるアラミ
ドで補強されたゴムで作られうる。タイヤトレッドに用
いられる複合材では、不当なスチフネスを避け、耐クラ
ック生を向上させるために、典型的には、アラミドファ
イバーの使用分量は少く、例えば5phrを超えない、望ま
しくは約0.2〜2phrの量とされる。
織物またはコードによる補強を伴うにしても伴わない
にしても、上述した本発明によるゴム/アラミド複合材
を用いること以外の点では、図示のタイヤ50は従来と同
様の構造になっている。
本発明による加硫されたアラミドで補強されたゴム複
合材は、ファイバーの方向では、小さな伸びの下で高い
引張り強さと高い弾性係数を示す。これらの複合材は異
方性のものであるので、ファイバーの方向の場合に比べ
て直角方向の場合はより小さい強さと弾性係数を示す。
降伏強さと弾性係数は、第13図に示すように、アラミド
ファイバーの使用分量と共に増大する。この図について
はなお例1との関連で後述する。また、第13図に示され
ているように、本発明によるゴム/アラミド複合材は、
弾性限界以下では、小さな伸びの下で、金属の場合と似
た実質上直線的な応力/歪関係を示す。
本発明の特別な特色は小さな伸びの下で得られる補強
効果であって、そのことは第13図の急傾斜の応力/歪曲
線によって示されている。この特色は、大きな剛さまた
は安定性(つまり、所与の引張り荷重の下での変形が小
さいこと)が望まれるような実際の使用条件での実際の
寿命の点で特に有用である。特に、本発明による複合材
は、例えば5〜50%という小さい伸びの下で安定性が望
まれるような空気入りゴムタイヤにとっては有難いもの
である。
本発明によるゴム/アラミド複合材はまた、圧縮応力
の下で、圧縮弾性係数で測られる高い剛さを有してい
る。本発明によるアラミドファイバーによるゴムの補強
は、硬度の増加を極小に止め、この剛さを格段に増大さ
せる。衝撃耐性、引き裂き耐性、切断耐性、および切れ
目進展耐性においても、本発明によるアラミドで補強さ
れた複合材は、アラミドパルプを含まない加硫されたゴ
ムの練り物よりも優れている。
本発明によるゴム/アラミド複合材、特にはタイヤに
用いられるそれら複合材は、普通はカーボンブラックを
含んでいる。カーボンブラックの量は約30〜100phrであ
る。アラミドファイバーの使用分量もカーボンブラック
の使用分量も、意図される用途と、複合材で望まれる硬
度に従って選択される。アラミドファイバーとカーボン
ブラックの両方を含む加硫された複合材での特に望まし
い特性は、良好な低歪弾性係数つまり小さい歪の下での
高い弾性係数である。カーボンブラックとアラミドファ
イバーのどちらかだけを用いる代りにそれらの両方を用
いることにより、比較的容易に所望の弾性係数が得られ
る。このような複合材で望まれるその他の特性として
は、性能の向上(例えば、タイヤの場合、より高荷重、
より高速)、熱の蓄積が少いこと、切断耐性が高いこ
と、耐久性が大きいこと、および寿命が長いこと、があ
る。
本発明による加硫されていないゴム/アラミド複合材
は、アラミドファイバーを含まない他の似た方式で調合
されたゴムに比べ、より大きな生状態強度とより良い寸
法安定性を有する。
さて、以降では例を示し、本発明をより詳しく説明す
る。
例1 ゴムの中にアラミドパルプが分散して成る複数の複合
材が、先ず、次の第1表に示す成分を含んで成る混合物
を作り、その混合物を硫黄を用いてキュアリングするこ
とによって作られた。
練り物A〜Dは第1表に示す成分のほか、例えば硫
黄、ステアリン酸、酸化亜鉛、劣化防止剤、促進剤とい
った従来用いられている調合成分も含んでいた。アラミ
ドパルプ以外の調合成分は4つのランで同じ量として用
いられた。
キュアリングされた複合材のサンプルが採取され、AS
TMD412による引張強さと伸びの試験が行われた。
ファイバーの方向での引張り強さと伸びの試験の結果
を第2表に示し、本発明をより明瞭に表現するために第
13図で図示した。応力はMPaつまり1m2当りメガニュー
トンで表わされている。
第13図は、本発明で必要としているアラミドファイバ
ーを含むものと含まないものについての、加硫されたゴ
ムのサンプルの典型的応力/歪線図(MPaでの引張り応
力に対する%での伸び)を示している。曲線Aはコント
ロールサンプル(アラミドファイバーなし)を示す。曲
線B,C,Dはそれぞれアラミドファイバーを3.5phr,7phr,1
2phrを含んでいるゴム複合材の応力/歪線図を示してい
る。曲線Bで見られることは、伸びが50%までは引張り
荷重が伸び%に対して急激に、そして実質的に直線的に
増大し、伸びが、50%を超えると曲線の形は普通同様と
なることである。曲線CとDは曲線Bと似た形である
が、異ることとして、応力/歪曲線が直線である範囲で
の最大の応力(または荷重)における複合材の弾性係数
(応力/歪曲線の傾斜で表わされる)が、アラミドファ
イバーの分量が多いほど増大している。
小さい伸びの下で応力が大きい(弾性係数も大きい)
ことによる特別の利便は、この特別の故にタイヤメーカ
ーは、本発明による複合材をタイヤの高応力部分に用
い、そこで、かなりの応力(荷重)があっても少しの変
形しか起らないようにできることにある。
例2 この例で示されているのは、本発明によるアラミドフ
ァイバーを入れているゴム複合材においては、等量のフ
ァイバーであるがフィッブリル化していない他の短かく
て不連続なファイバーを含むゴム複合材に比べると応力
/歪特性が大いに改善される(つまり弾性係数が増大す
る)ことである。
この例ではランAA行(コントロール)、E,F、および
Gが実行された。ランAAで作られた加硫製品はファイバ
ーを含んでいない。ランE,F,Gで作られた複合材はそれ
ぞれ5phrのアラミドパルプ、線(セルローズ)、ポリプ
ロピレンを含んでいた。ファイバーの含量は下の第3表
に示す。処方は下の第4表に示してある。
ファイバーの含量以外、処方はランAA,E,F,Gで同じで
あった。その処法は、第4表に示す種類と量のほかな
お、例えば硫黄、ステアリン酸、酸化亜鉛、劣化防止剤
および促進剤のような従来用いられている調合成分であ
った。
各ランのサンプルが例1の方法で試験された。その結
果を第5表に示し、また第14図で図示した。
第5図は、セルローズファイバー(これはゴム複合材
を補強する目的で往々提案されている)やポリプロピレ
ンファイバーと比べ、本発明によるアラミドパルプを用
いた効果が際立っていることが示している。
より特定的に言うならば、短かくて不連続なフィブリ
ル化されたアラミドファイバー(つまりアラミドパル
プ)が、セルローズやポリプロピレンのファイバーより
も、小さい伸び(50%まで)の下でより高い弾性係数を
付与したことになる。言い方を変えるならば、所与の引
張り荷重によって、アラミドファイバー複合材において
は、他のファイバーで作られた複合材におけるよりは小
さい変形(伸び)が生じたことになる。降伏強さも、ア
ラミドで補強された複合材では他のファイバーで補強さ
れた複合材よりも大きかった。他のファイバーで作られ
た複合材でも、ファイバーでの補強を含まないゴムで観
測される弾性係数よりは大きな弾性係数を示した。
本発明による短かくて不連続なフィブリル化されたア
ラミドファイバーで補強されたゴムは、短かくて不連続
な他材料のファイバーで補強されたゴムに比べて、幾つ
かの利点を有している。
第1に、短かくて不連続なフィブリル化されたアラミ
ドファイバーは、それと同じ使用分量の他のファイバー
よりもファイバーの方向での格段に大きい強度と高い弾
性係数を付与することである。このことは例2の第14図
で示されている。本出願人らは理論にこだわりたくない
が、この補強の改善効果は、用いられたフィブリル化さ
れたアラミドファイバーが伸びないものであることと、
それの中にフィブリル部があること、によるものと信じ
ている。アラミドファイバーのフィブリル部がゴムのマ
トリックスとインタロックして、それにより、ゴムの焼
みを防ぎ、寸法安定性をよくするものと信ぜられる。
第2には、接着性の複合材構成とするために接着性ま
たは結合材を用いる必要がないことである。アラミドの
フィラメントまたはヤーンを含むタイヤコード材料は、
ゴムとの効果的結合が達成されるためには、表面接着剤
で予め処理されていなければならない。それについては
米国特許第4,155,394を参照されたい。従来用いられて
来た不連続のファイバー状材料も一般には接着剤の使用
を必要とする(接着剤は、典型的にはゴムと一体化され
る前にファイバーに付与される)。例えば米国特許第3,
697,364号を参照されたい。
以上本発明を特に空気入りタイヤについて、その中で
も特にラジアルタイヤに関して説明したが、本発明によ
るファイバーで補強された複合材が、スチフネスの大き
なゴムが有用である他の用途に用いられることは理解さ
れよう。例えば、本発明によるゴム複合材は、コンベヤ
ベルト、ホース、ソリッドの工業用タイヤ、不整地走行
車用タイヤのトレッド、ルーフィング、雨押え、および
池のライニングを作るのに用いられうる。用途によっ
て、1プライ構造のこともあるし、2プライ以上の構造
のこともある。それら構図は第3図の構造に似たものと
されうる。空気入りタイヤ以外の用途においては、一般
に補強用のワイヤとかコードは省略される。その他の変
形については、当業者は熟知しているであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ゴムと調合される前のアラミドファイバー
の、不規則で位置不定の状態を大きく拡大して示す概略
図、 第2図は1つのアラミドファイバーをさらに拡大したス
ケールで示す概略図、 第3図は、不連続なアラミドファイバーが方向性をもっ
て中で分散している、アラミドで補強された本発明によ
るベルト用シートを示す概略図、 第4図は、連続した補強用コードがあり、不連続なアラ
ミドファイバーが方向性をもって中で分散している本発
明による1プライの補強用ベルトを示す概略図 第5図は、アラミドファイバーが方向性をもって中で分
散している本発明による2プライの補強用ベルトを示す
概略図、 第6図は、補強用プライの2つの端を結合する突合せ継
手の概略側面図、 第7図は、本発明による空気入りタイヤの1つの実施態
様の断面図において、カーカスプライと補強用ベルトを
示している図、 第8図は、第7図の空気入りタイヤのサイドウォール部
を拡大して示す断面図、 第9図は、本発明によるタイヤの正面図において、ある
部分は取り去りある部分は断面として示す図、 第10図は本発明による空気入りタイヤの変形した実施態
様の断面図、 第11図は、本発明によるタイヤの第3の実施態様の部分
的断面図においてトレッドとその近くのサイドウォール
での部材を示している図、 第12図は、第7図に示した実施態様の部分的断面図にお
いてトレッドとその近くのサイドウォールでの部材を示
している図、 第13図は、種々の使用分量でファイバーを含む本発明に
よる加硫された複合材の応力/歪曲線を、コントロール
(補強なし)のゴムの応力/歪曲線と共に示す線図、 第14図は、本発明の場合のアラミドファイバーを含む種
々の短かいファイバーと、ファイバーの使用分量はすべ
て5phrとして調合されたゴムの応力/歪曲線を、補強の
ないゴムの応力/歪曲線と共に示す線図である。 20…アラミドファイバー、22…トランク部、24…フィブ
リル部、30…シート、31…エラストマーマトリックス、
32…ファイバー、33…シート、34…コード、41,42…シ
ート、44…シートの端、46…ガムストリップ、48…ファ
イバー、52…トレッド、54…サイドウォール、56…カー
カス、58…ビード、60…アペックス、62…フィラースト
リップ、64…チャッファ、66…ベルト、68…ベルトオー
バーレイ、70…ガムストリップ、74…インナーライナ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:12 105:16 105:24 (72)発明者 ジョセフ カール カルチブレンナー 米国 44278 オハイオ州 トールメイ ジ ウィットレジー ドライヴ 414 (56)参考文献 特開 昭59−153606(JP,A) 特開 昭62−129353(JP,A) 特開 昭60−94805(JP,A) 特開 昭57−41201(JP,A) 米国特許4155394(US,A) 米国特許4236563(US,A) 米国特許3697364(US,A) 米国特許3802478(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 1/00 C08L 21/00 B29D 30/06 C08K 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィブリル化したアラミドファイバーで補
    強されたエラストマー複合材のトレッド部を有し、前記
    複合材は、約0.2〜約2phrの前記アラミドファイバーと
    約30〜約100phrのカーボンブラックおよびシリカから選
    ばれる粒状の補強材とを含み、前記アラミドファイバー
    は、(1)長さが約0.2〜約5mmの範囲、直径が約0.005
    〜約0.02mmの範囲にありアスペクト比が約100を超える
    トランク部と(2)前記トランク部から外方に延び該ト
    ランク部よりも実施上直径が小さい複数のフィブリル部
    とで成っていて、表面積が約4〜約20m2/gの範囲にある
    不連続ファイバーであるタイヤを製造するための方法に
    おいて、 (a)前記フィブリル化したアラミドファイバーと、前
    記粒状の補強剤とのプレミックスを作る工程と、ただし
    該プレミックスは、前記アラミドファイバーの該複合材
    中に必要とされる全量と、前記アラミドファイバーの分
    配を起こさせてそれによりその後の前記アラミドファイ
    バーと前記複合材中のエラストマーの調合を促進させる
    に足る量であって、少なくとも一部であり全量よりは少
    ない量の前記粒状の補強剤を含む、 (b)前記プレミックスと、少なくとも1種の加硫可能
    のエラストマーと、前記補強剤の残りの分と、更に所望
    によりタイヤに必要な他の成分とを混合する工程と、 (c)その複合材からなるトレッド部を有するタイヤを
    組み立てる工程と、 (d)該タイヤを加熱加圧の条件下、型内で加硫する工
    程と、 を含むことを特徴とするタイヤの製造方法。
JP3642589A 1988-02-17 1989-02-17 アラミドパルプで補強されて加硫されたエラストマー複合材を用いた空気入りタイヤの製造方法 Expired - Fee Related JP2885410B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/156,769 US4871004A (en) 1988-02-17 1988-02-17 Rubber containing aramid pulp reinforcement
US156,769 1988-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01247203A JPH01247203A (ja) 1989-10-03
JP2885410B2 true JP2885410B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=22561012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3642589A Expired - Fee Related JP2885410B2 (ja) 1988-02-17 1989-02-17 アラミドパルプで補強されて加硫されたエラストマー複合材を用いた空気入りタイヤの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4871004A (ja)
EP (1) EP0329589A3 (ja)
JP (1) JP2885410B2 (ja)
KR (1) KR0145084B1 (ja)
CA (1) CA1313004C (ja)

Families Citing this family (81)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1223508B (it) * 1987-12-17 1990-09-19 Pirelli Struttura di cintura di pneumatici per ruote di veicoli
CA2023538C (en) * 1990-05-17 2000-01-11 Jean Francois Leon Fontaine Tread for a pneumatic tire
US5225457A (en) * 1990-06-05 1993-07-06 The Goodyear Tire & Rubber Company Reinforced polymer matrix and product containing micro and macro reinforcement
US5173136A (en) * 1990-10-19 1992-12-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Cut resistant tire with embedded oblong fibers
US5331053A (en) * 1990-12-14 1994-07-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fibrid reinforced elastomers
JP2982392B2 (ja) * 1991-07-10 1999-11-22 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置
US5393821A (en) * 1993-02-23 1995-02-28 Cabot Corporation Carbon blacks
US5391623A (en) * 1993-04-14 1995-02-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Elastomer/aramid fiber dispersion
DE4318825C1 (de) * 1993-06-07 1994-06-09 Continental Ag Fahrzeugluftreifen
GB2279998B (en) * 1993-07-14 1997-04-09 T & N Technology Ltd Plain bearing
US5498212A (en) * 1993-10-06 1996-03-12 Mitsuboshi Belting Ltd. Power transmission belt with reinforcing fibers
US5576104A (en) * 1994-07-01 1996-11-19 The Goodyear Tire & Rubber Company Elastomers containing partially oriented reinforcing fibers, tires made using said elastomers, and a method therefor
IT1271785B (it) * 1994-12-22 1997-06-09 Pirelli Pneumatico ad elevata curvatura trasversale,particolarmente per ruote di motoveicoli
JP2813307B2 (ja) * 1994-12-28 1998-10-22 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用トレッドゴム組成物
IT1273973B (it) * 1995-02-27 1997-07-11 Pirelli Pneumatico con fascia di cintura rinforzata
IT1277400B1 (it) * 1995-08-01 1997-11-10 Pirelli Pneumatico ad elevata curvatura trasversale particolarmente per veicolo a due ruote
IT1283051B1 (it) 1996-05-22 1998-04-07 Pirelli Coppia di pneumatici ad elevata curvatura trasversale,particolarmente per veicoli a due ruote e metodo per il controllo del comportamento
IT1283351B1 (it) * 1996-07-29 1998-04-17 Pirelli Pneumatico ad elevata curvatura trasversale in particolare per ruote anteriori
GB2329183A (en) * 1997-09-13 1999-03-17 Sumitomo Rubber Ind Improvements to tyres
JP3782875B2 (ja) * 1997-09-30 2006-06-07 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ
US6558270B2 (en) * 1997-10-16 2003-05-06 Benjamin J. Kwitek Grip
US6412533B1 (en) 1997-12-29 2002-07-02 Pirelli Pneumatici S.P.A. High transverse-curvature tire for two-wheeled vehicles including specified belt structure
US6397911B1 (en) 1997-12-29 2002-06-04 Pirelli Pneumatici S.P.A. High transverse-curvature motor-bike tire
EP0928704B1 (en) * 1997-12-29 2004-04-14 PIRELLI PNEUMATICI S.p.A. High transverse curvature tyre for two-wheeled vehicles
GB9801224D0 (en) * 1998-01-21 1998-03-18 Sumitomo Rubber Ind Improvements to tyres
KR100717292B1 (ko) * 1998-10-28 2007-05-15 피렐리 타이어 소시에떼 퍼 아찌오니 타이어 및 타이어 제조 방법
JP2002528316A (ja) * 1998-10-28 2002-09-03 ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ タイヤおよびその製造方法
WO2000026044A1 (en) * 1998-11-02 2000-05-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire having specified bead structure
EP1010554A3 (en) * 1998-12-18 2001-01-24 Specialized Bicycle Components, Inc. A puncture resistant material for a tire
US6742545B2 (en) 1998-12-21 2004-06-01 Parker-Hannifin Corporation Hose construction
US6220634B1 (en) 1999-02-08 2001-04-24 The Goodyear Tire & Rubber Company Branched hose construction
TR200200007T2 (tr) * 1999-07-09 2002-06-21 Pirelli Pneumatici S. P. A. Sıcaklık farklılaşması üzerine kararlı olan bir anizotropik alt-tabakaya sahip olan taban yüzü bandına sahip yüksek performanslı lastik
ES2295135T3 (es) * 2000-02-28 2008-04-16 Bridgestone Corporation Composicion de caucho para revestimiento interno.
WO2002043975A1 (fr) * 2000-11-30 2002-06-06 Bridgestone Corporation Chambre a air pour pneumatique de securite
DE60204373T2 (de) * 2001-03-16 2006-05-04 The Goodyear Tire & Rubber Co., Akron Triebriemen mit geschnittenen Kohlenstofffasern
WO2002078983A1 (en) * 2001-03-30 2002-10-10 Pirelli Pneumatici S.P.A. Tyre for vehicle wheels with a reinforced bead
WO2002096673A1 (en) * 2001-05-25 2002-12-05 Pirelli Pneumatici S.P.A. Rubberized fabric and pneumatic tire comprising said rubberized fabric
US6648041B2 (en) * 2001-08-31 2003-11-18 The Goodyear Tire & Rubber Company Aircraft tire with improved bead structure
US7073552B2 (en) * 2002-12-20 2006-07-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire preparation ply manufacturing apparatus and method
US20040173295A1 (en) * 2003-03-07 2004-09-09 Zanzig David John Tire with rubber component containing electrically conductive carbon black and fibrillated aramid fibers
KR100569864B1 (ko) * 2003-06-02 2006-04-11 금호타이어 주식회사 승용차 타이어용 림플랜지 고무조성물
WO2005002883A1 (en) * 2003-06-24 2005-01-13 Pirelli Pneumatici S.P.A. Tyre for vehicle wheels with tread band of cap and base construction
CN100554325C (zh) * 2003-10-31 2009-10-28 倍耐力轮胎公司 高性能车轮轮胎
US7441573B2 (en) * 2004-12-09 2008-10-28 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire having a rubber component containing short untwisted cord
DE602005012160D1 (ja) * 2005-04-28 2009-02-12 Pirelli
DE602006000118D1 (de) * 2005-06-03 2007-10-31 Hankook Tire Co Ltd Kautschukzusammensetzung für spikelose Reifenlaufflächen
KR100582003B1 (ko) * 2005-06-03 2006-05-22 한국타이어 주식회사 스터드리스 타이어의 트레드용 고무 조성물
KR100683957B1 (ko) * 2005-06-22 2007-02-20 금호타이어 주식회사 내열성이 향상된 실리카 고무조성물
KR100683952B1 (ko) 2005-06-30 2007-02-16 금호타이어 주식회사 타이어 캡플라이용 고무조성물
US8708013B2 (en) * 2005-08-22 2014-04-29 Bridgeston Americas Tire Operations, LLC Pneumatic tires including short fibers
US20090247682A1 (en) * 2005-10-26 2009-10-01 Maurizio Galimberti Method for Producing a Crosslinkable Elastomeric Composition
US7549454B2 (en) * 2005-12-30 2009-06-23 The Goodyear Tire & Rubber Company Belt coat composition
US20100000652A1 (en) * 2006-11-22 2010-01-07 Stefano Tresoldi Tire with light weight bead core
JP2008150436A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
KR100855944B1 (ko) * 2006-12-19 2008-09-02 한국타이어 주식회사 승용차용 인너라이너 고무 조성물
KR100846358B1 (ko) * 2007-04-16 2008-07-15 금호타이어 주식회사 타이어 비드 필러 고무조성물
JP5164484B2 (ja) * 2007-09-07 2013-03-21 株式会社ブリヂストン 空気入り安全タイヤ
US20100065173A1 (en) * 2007-09-19 2010-03-18 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire having tread with an internal closed cellular rubber transition layer
US20090151840A1 (en) * 2007-12-18 2009-06-18 Annette Lechtenboehmer Tire with component containing short fiber
US8459322B2 (en) * 2007-12-18 2013-06-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire
KR101235055B1 (ko) 2008-04-30 2013-02-19 코오롱인더스트리 주식회사 아라미드 타이어 코오드 및 그의 제조방법
US8127815B2 (en) * 2008-11-06 2012-03-06 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with component containing polybenzobisoxazole short fiber and epoxidized polyisoprene
US8261796B2 (en) * 2008-11-06 2012-09-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with component containing polybenzobisoxazole short fiber and epoxidized palm oil
EP2408629A1 (en) 2009-03-20 2012-01-25 E. I. du Pont de Nemours and Company Tire tread block composition
US8168709B2 (en) * 2009-08-05 2012-05-01 The Goodyear Tire & Rubber Company Method of processing rubber composition, rubber composition and pneumatic tire
CN102686415A (zh) * 2009-12-18 2012-09-19 纳幕尔杜邦公司 低噪声轮胎
US8439095B2 (en) * 2010-03-16 2013-05-14 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire having tread with an internal softer transition rubber layer containing short fiber reinforcement
US20110259492A1 (en) * 2010-04-26 2011-10-27 Richard Mbewo Samwayeba Fosam Pneumatic tire with anisotropic tread
EP2943358B1 (en) 2013-01-09 2022-06-22 DuPont Safety & Construction, Inc. Tire overlay composition
DE102013101251A1 (de) * 2013-02-08 2014-08-14 Continental Reifen Deutschland Gmbh Festigkeitsträgerlage für Fahrzeugluftreifen sowie für Antriebsriemen
US9074321B2 (en) * 2013-09-24 2015-07-07 E I Du Pont De Nemours And Company Fibrous pulp and use thereof in a composite
WO2017031308A1 (en) 2015-08-18 2017-02-23 University Of Massachusetts Amherst Methods for modification of aramid fibers
US10144819B2 (en) * 2016-04-05 2018-12-04 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber composition containing fibrillated aramid fiber micropulp with pre-hydrophobated silica reinforcement and tire with component
FR3051720A1 (fr) 2016-05-31 2017-12-01 Michelin & Cie Bande de roulement de pneumatique pour vehicule lourd de type genie civil
FR3051719A1 (fr) 2016-05-31 2017-12-01 Michelin & Cie Bande de roulement de pneumatique pour vehicule lourd de type genie civil
BR112019022754B1 (pt) 2017-05-08 2023-02-14 Pirelli Tyre S.P.A Pneu para rodas de bicicleta
EP3401355A1 (en) 2017-05-12 2018-11-14 Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL) Polyamide material
KR200486900Y1 (ko) 2018-01-04 2018-07-11 안창준 원형 피가공물 가공용 작업대
CN112118972B (zh) * 2018-05-22 2023-02-10 倍耐力轮胎股份公司 用于自行车轮的轮胎
FR3102181B1 (fr) * 2019-10-18 2021-10-22 Michelin & Cie Composite comprenant des fibres courtes
WO2024150104A1 (en) * 2023-01-10 2024-07-18 Pirelli Tyre S.P.A. Tyre for bicycle wheels

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3697364A (en) 1970-04-16 1972-10-10 Monsanto Co Discontinuous cellulose reinforced elastomer
US3802478A (en) 1970-04-16 1974-04-09 Monsanto Co A pneumatic tire containing high modules discontinuous fiber reinforced member
US4155394A (en) 1977-08-29 1979-05-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire cord composite and pneumatic tire
US4236563A (en) 1977-07-11 1980-12-02 Pneumatiques, Caoutchouc Manufacture Et Plastiques Kleber-Colombes Pneumatic tire with anisotropic filler strip

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3969568A (en) * 1974-12-04 1976-07-13 Uniroyal Inc. Aramid floc reinforcement of rubber using particular adhesive
JPS5741201A (en) * 1980-08-26 1982-03-08 Bridgestone Corp Pneumatic tire with low rolling resistance
JPS59153606A (ja) * 1983-02-18 1984-09-01 Mitsuboshi Belting Ltd パンクレジスタンスタイヤ
US4483381A (en) * 1983-03-07 1984-11-20 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire with belt reinforcement
JPS6094805A (ja) * 1983-10-31 1985-05-28 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りスタッドレスタイヤ
JPS60234002A (ja) * 1984-04-30 1985-11-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
US4514541A (en) * 1984-05-21 1985-04-30 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fiber containing particulate elastomeric composition
US4623574A (en) * 1985-01-14 1986-11-18 Allied Corporation Ballistic-resistant composite article
US4659754A (en) * 1985-11-18 1987-04-21 Polysar Limited Dispersions of fibres in rubber

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3697364A (en) 1970-04-16 1972-10-10 Monsanto Co Discontinuous cellulose reinforced elastomer
US3802478A (en) 1970-04-16 1974-04-09 Monsanto Co A pneumatic tire containing high modules discontinuous fiber reinforced member
US4236563A (en) 1977-07-11 1980-12-02 Pneumatiques, Caoutchouc Manufacture Et Plastiques Kleber-Colombes Pneumatic tire with anisotropic filler strip
US4155394A (en) 1977-08-29 1979-05-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire cord composite and pneumatic tire

Also Published As

Publication number Publication date
KR0145084B1 (ko) 1998-08-01
EP0329589A3 (en) 1991-07-24
KR890012809A (ko) 1989-09-19
CA1313004C (en) 1993-01-26
EP0329589A2 (en) 1989-08-23
US4871004A (en) 1989-10-03
JPH01247203A (ja) 1989-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2885410B2 (ja) アラミドパルプで補強されて加硫されたエラストマー複合材を用いた空気入りタイヤの製造方法
JP3474030B2 (ja) 合成弾力性繊維が分散しているエラストマ−母材物質を含むコンポジット
US8272412B2 (en) Elastomer composition having glass micro fibers
KR100351481B1 (ko) 부분적으로 배향된 강화섬유를 함유하는 탄성중합체를 사용하여 제조한 공기압타이어
JP2965743B2 (ja) 重合体配合物およびその調製方法ならびにこの重合体配合物を用いる空気入りタイヤ
JP5687337B2 (ja) 補強のための直線テキスタイル構造を含むエラストマー製品
EP1923233A1 (en) Tire having a sidewall component containing a dispersion of adhesive coated short carbon fiber reinforcement
US20120267029A1 (en) Method of increasing the high-speed performance of a carcass structure in a tyre for vehicle wheels and tyre for vehicle wheels
US9610807B2 (en) Tire overlay composition
US3682221A (en) Tire construction with improved reinforcement
US6427742B2 (en) Pneumatic tire having specified bead structure
US6391971B1 (en) Short fiber-reinforced rubber composition and pneumatic radial tire using the same
JP2540124B2 (ja) 耐久性の改善された空気入りタイヤ
RU2729901C1 (ru) Пневматическая радиальная легковая шина
RU2729904C1 (ru) Пневматическая радиальная легковая шина
RU2729908C1 (ru) Пневматическая радиальная легковая шина
US20010006086A1 (en) Pneumatic tire having specified bead structure
RU2729897C1 (ru) Пневматическая радиальная легковая шина
KR100276360B1 (ko) 구조가 서로 다른 섬유코드가 적용된 타이어용 카카스 플라이
WO2000026044A1 (en) Pneumatic tire having specified bead structure
JPH0257410A (ja) ラジアルタイヤ
JPS61119411A (ja) 耐久性の改良された空気入りタイヤ
JP2001355139A (ja) ゴム補強用コード
JPS62205807A (ja) 自動車タイヤ用滑止具
JP2002096611A (ja) タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees