JP2884413B2 - 製紙用二重織物 - Google Patents

製紙用二重織物

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JP2884413B2 JP1217289A JP21728989A JP2884413B2 JP 2884413 B2 JP2884413 B2 JP 2884413B2 JP 1217289 A JP1217289 A JP 1217289A JP 21728989 A JP21728989 A JP 21728989A JP 2884413 B2 JP2884413 B2 JP 2884413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製紙用織物に関する。
[従来の技術] 通常の長網を用いた製紙においては、紙料のスラリー
を走行する製紙用無端織物に供給する。製紙織物はスラ
リーからセルロース繊維を分離し湿った紙ウエッブを形
成する。つまりこの点からみると、製紙用織物は湿った
紙ウエブ形成のフィルターとして作用している。織物の
ドレイン孔とも呼ばれるメッシュ開口部はスラリーから
水を分離する機能を果たす。また長網製紙機において
は、製紙用織物は駆動ベルトとしても機能するので機械
方向の張力を受ける特徴があり姿勢の安定性がよいこと
が必要である。
製紙においては、いくつかの問題があるが特に製紙用
織物に関しては次の事項が要求される。紙料の保持性が
大きいことすなわち紙料の製紙面からの流失が少ないこ
と、ワイヤーマークが発生しないこと、水性が良好で
保水性が小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の安
定性がよいことなどである。
前述の製紙用織物に対する要求に応えるため、従来種
々な提案が成されてきた。しかしながら未だ充分満足さ
れる製紙用織物はないのが現状である。
近年、例えば緯糸二重構造の織物は平面的な空間が少
なく、立体空間により脱水するため一重織物に比べて緩
やかな脱水となり、繊維の保持性がよいため好んで使用
されるようになってきたが、経糸の製紙面に形成するク
リンプの配列と経糸間に存在すべき緯糸が製紙面から部
分的に陥没した構造のために、ワイヤマークを発生する
という欠点がある。
一つの試みとして組織に通常織物を形成する、経糸と
緯糸の交差する形では織り込まれていない、いわゆる、
フローティングヤーンと呼ばれる浮き糸を緯糸に配置す
ることにより製紙面の緯糸の本数を増やして前記緯糸の
陥没部を補い、緯糸で製紙面を形成することが提案され
た。この提案は製紙面の緯糸を増やす点では興味のある
技術思想であるが未だ充分なものとはいえない。即ちこ
の様な組織に織り込まれない緯糸はまさにフローティン
グヤーンであってスラリーが製紙用織物に供給されると
きに緯糸にかかる流体圧力によって移動してしまい、い
わゆる緯糸の寄りが生じ均一な製紙面が維持できない。
二重構造の上層緯糸の間にこの種のフローティングヤー
ンを設けると、水性が低下するため緯糸の間隔を広げ
ざるを得ない。このため走行面を形成する下層緯糸の密
度減を伴い、耐摩耗体積が減少し、走行命数が著るしく
短かくなりまたシャワーによるフローティングヤーンの
フィブリル化など実用上問題がある。
ドレイン性を維持するための製紙面を微細メッシュに
し、且つ耐摩耗性を付与するため多重織物を使用するこ
とも提案されているが未だ充分満足できるものではな
い。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は前記の、紙料の保持性が大きいこと、ワイ
ヤーマークが発生しないこと、水性が良好であるこ
と、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の安定性がよいこと等
の問題を解決すべく種々研究の結果、緯糸二重構造の織
物において、製紙面を形成する経糸間で緯糸が陥没する
構造を取り除き、常に製紙面は経糸と緯糸のクリンプで
平らな面を形成させるとともに、隣接する経糸が製紙面
に形成するクリンプの間に常に長い緯糸のクリンプを介
在させ、繊維の刺さり込みを防止すると共に、隣り合う
経糸のクリンプの間を寸断して経糸が製紙面に形成する
クリンプの規則性を解消してワイヤーマークの発生を防
止し、本発明を完成したのである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 「1.緯糸を上下2層に配置した経糸が17+n(n=0、
2、6または8)シャフトで、上層緯糸が2×(17+
n)本、で繰返しパターンを構成する織物であって、 上層緯糸の本数は、下層緯糸の本数の2倍であり、上
層各緯糸は、交互に異なる本数の経糸を乗り越えて長い
クリンプと短いクリンプを交互に形成し、隣接する緯糸
間において長いクリンプと短いクリンプが隣接してお
り、 経糸は、1本の経糸が上層緯糸の2×(17+n)本ご
との繰返パターンで、隣接する2本の上層緯糸の上を通
って組織に織り込まれ、隣接する次の経糸は初めの経糸
が乗り越えた2本の上層緯糸から5本置いた次の2本の
上層緯糸の上を通って組織に織り込まれ、以下順次同様
にして、17+n本目の経糸まで組織に織り込まれた、 完全組織を製紙面に形成し、 また、下層緯糸は上層緯糸の1本置きに配置されてお
り、各経糸が、上層緯糸(17+n)本間で下層緯糸を少
なくとも1回組織に織り込んでなる、製紙用二重織物。
2.上層緯糸が34本、経糸が17シャフトの織物であって、
上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸11本分であ
り、短いクリンプが経糸4本分である、請求項1に記載
された製紙用二重織物。
3.上層緯糸が38本、経糸が19シャフトの織物であって、
上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸10本分であ
り、短いクリンプが経糸7本分である、請求項1に記載
された製紙用二重織物。
4.上層緯糸が46本、経糸が23シャフトの織物であって、
上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸12本分であ
り、短いクリンプが経糸9本分である、請求項1に記載
された製紙用二重織物。
5.上層緯糸が50本、経糸が25シャフトの織物であって、
上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸17本分であ
り、短いクリンプが経糸6本分である、請求項1に記載
された製紙用二重織物。
6.走行面には下層緯糸の長いクリンプが形成された、請
求項1ないし5のいずれか1項に記載された製紙用二重
織物。
7.下層緯糸が上層緯糸より太い緯糸である請求項1ない
し6のいずれか1項に記載された製紙用二重織物。
8.走行面の下層緯糸がポリアミド緯糸及び/またはポリ
エステル緯糸である、請求項1ないし7のいずれか1項
に記載された製紙用二重織物。
9.走行面の下層緯糸がポリアミド緯糸は、下層ポリエス
テル緯糸より太い糸である、請求項1ないし8のいずれ
か1項に記載された製紙用二重織物。」に関する。
本発明は、上記の構成の二重織物であるので製紙面は
緯糸リッチで形成され各緯糸はロングクリンプとショー
トクリンプが交互に形成されると共に、隣接緯上層糸間
で緯糸のロングクリンプとショートクリンプが交互に隣
接配置される特殊な構造となっている。走行面は緯糸密
度が製紙面より小さいのが特徴である。また各緯糸は、
隣接上層緯糸を2本同時に織り込んでいる。この特殊な
構成により次の作用の項でのべる優れた作用を奏するの
である。
本発明においては、製紙面の上層緯糸が34本経糸が17
シャフトの織物の場合は上層緯糸は経糸4本分の短いク
リンプと、経糸11本分の長いクリンプを形成する。ま
た、製紙面の上層緯糸が38本経糸が19シャフトの織物の
場合は上層緯糸は経糸7本分の短いクリンプと、経糸10
本分の長いクリンプを形成する。また、製紙面の上層緯
糸が46本経糸が23シャフトの織物の場合は上層緯糸は経
糸9本分の短いクリンプと、経糸12本分の長いクリンプ
を形成する。また、製紙面の上層緯糸が50本経糸が25シ
ャフトの織物の場合は上層緯糸は経糸6本分の短いクリ
ンプと、経糸17本分の長いクリンプを形成する。
次に、この様なクリンプを形成しなければならない理
由を説明する。
製紙面を形成する上層緯糸は、この緯糸を組織に織り
込む経糸間で経糸により、下方に押し下げられ製紙面か
ら陥没して凹所が形成される。一方上層緯糸により組織
に織り込まれる上記上層緯糸を組織に織り込んだ経糸間
に存在する経糸は、この上層緯糸の下にあって上層緯糸
を上方に押し上げているのが実際には、上層緯糸を組織
に織り込んだ経糸の押し下げる力が押し上げる力より大
であるため、製紙面には上層緯糸の陥没により凹所が形
成されているのである。
本発明者等の研究によると、製紙面の上層緯糸の下に
あり上層緯糸を上に押し上げる経糸本数の多いほど、言
い換えると、上層緯糸の形成するクリンプが長いほど大
きい力で上層緯糸は上に押し上げられるので陥没は小さ
くなる。
本発明者等はさらに研究を進め、製紙面に上層緯糸の
陥没を防止し凹所のない平滑な製紙面を形成するために
は、上層緯糸に長いクリンプを形成させる必要があり、
少なくとも経糸3本分以上の長さのクリンプを形成させ
ることが必要であることを解明して本発明を完成した。
上層緯糸に形成させるクリンプの長さが経糸3本分以下
では、構造的にどうしても上層緯糸の陥没を完全に防ぐ
ことができず凹所が発生し、完全に平滑な製紙面を形成
することは出来ない。このことは、上層緯糸を、下方に
押し下げる経糸の押下力のおよぶ範囲は、該経糸の接す
る上層緯糸の接触部の両側のそれぞれ経糸1本分程度で
あり、上層緯糸の形成するクリンプが経糸3本分以上あ
れば、経糸の押下力の影響が減るので、上層緯糸の陥没
が小さくなることは論理的にも理解される。
本発明の織物を製織する糸としてはポリアミド糸やポ
リエステル糸が好適であり、特に、経糸にポリエステル
糸を使用し、上緯糸にはポリエステル糸を、下緯糸に
は、ポリアミド系とポリエステル糸を併用した織物は、
姿勢の安定性や耐摩耗性も含めて非常によい性能を示
す。
本発明の製紙用織物は緯糸二重の織物である。下層緯
糸は上層緯糸の1/2の密度であり、製紙面と走行面とは
組織が異なるため、下層緯糸を含めて考えると、下層緯
糸本数が上層緯糸本数の1/2であるので、本発明におけ
るシャフト数の場合は、上層緯糸本数を倍にしないと下
層緯糸が繰返されず、完全組織にならない。したがって
本発明において完全組織は、上層緯糸本数は経糸シャフ
ト数の二倍になる。下層緯糸は上層緯糸の1本置きでか
つその下に配置されている。
本発明の製紙用織物は走行面を形成する緯糸はロング
クリンプを形成し、有効耐摩耗体積が大きく、耐摩耗性
が良好である特徴がある。
本発明の製紙用織物は、いわゆる抄紙用織物だけでな
く製紙用ドライカンバス、製紙用フェルトなどの全ての
製紙用織物を意味している。
[作用] 上記のように本発明の製紙用織物は、各緯糸を、1本
の経糸が、隣接する2本の上層緯糸を織り込み、隣接す
る次の経糸が、初めの経糸が織り込んだ上層緯糸から5
本置いた次の隣接する2本の上層緯糸を織り込むように
配置することにより、各上層緯糸にロングクリンプとシ
ョートクリンプが交互に配置され、また、隣接する上層
緯糸間でロングクリンプとショートクリンプが隣接配置
されロングクリンプ同志、ショートクリンプ同志の隣接
が防止されているので、製紙面の上層緯糸の上に形成さ
れる、経糸のクリンプの斜め方向への規則的な配列が、
上層緯糸のロングクリンプにより寸断され紙に斜め方向
のマークを発生させない。紙に発生するワイヤマーク
は、紙の厚薄、凹凸などが規則的に配列することによ
り、際立って目立ちワイヤマークとして認識されるので
あるから、このように配列を寸断して規則的配列の繰返
しを断つことは極めて合理的でありまた効果的である。
また、密度の高い、上層緯糸の並列により形成された
製紙面は、製紙時の紙料保持性が良好でありしかも、パ
ルプ繊維の突刺さりもなく水性も均一であって、ワイ
ヤマークの発生を防ぐとともに、製紙の歩留まりと紙の
平滑性を向上するのである。
さらに、下層緯糸は、ロングクリンプを形成している
のでクリンプ性もよく、太い緯糸を配置することができ
るので長いクリンプと相俟って、緯糸の耐摩耗体積を非
常に大きくすることができ、耐摩耗性は著るしく増大す
る。
また、下層緯糸に太い糸を配置できるため、織物全体
に剛性が付与でき、姿勢の安定性が優れている。
本発明は、さらに、下層緯糸は、上層緯糸の1/2の粗
な密度であるため、水抵抗が小さく、シャワー効果も
よく、保水性も小さい。織物の構造については実施例に
おいて図面に基ずき具体的に説明する。
[実施例] 次に本発明の実施例を完全組織を示す意匠図で示しな
がら順次図面に基ずいて具体的に説明する。各意匠図
は、本発明の製紙用織物の製紙面を示す完全意匠図であ
る。従って下層緯糸は、製紙面組織の上層緯糸の1本置
きでかつその下に配置されていることになる。本実施例
では、説明のため各完全意匠図の奇数で示される上層緯
糸の下に下層緯糸を配置させている。勿論偶数で示され
る上層緯糸の下に下層緯糸を配置しても同じである。下
層緯糸を含めて考えると、奇数シャフトの場合は緯糸数
をシャフト数の2倍にしないと下層緯糸が繰返されず、
完全組織にならない。
本発明の製紙用織物においてはシャフト数が奇数であ
り緯糸数をシャフト数の2倍にしないと下層緯糸が繰返
されず、完全組織にならないので、実施例においては下
層緯糸も含めて説明するため、上層緯糸本数を倍にして
完全意匠図とした。
完全意匠図において経糸はアラビヤ数字、例えば1、
2、3、で示し、また上層緯糸はダッシュを付したアラ
ビヤ数字例えば1′、2′、3、′で示めす。下層緯糸
は意匠図には示さないが説明においては上層緯糸と同じ
アラビヤ数字でダブルダッシュを付したアラビヤ数字例
えば1″、2″、3″で説明している。また、図中×は
経糸が上層緯糸の上である位置を示すがこの×はまた上
層緯糸が経糸によって組織に織り込まれている位置を示
す。また、○は下層緯糸が経糸によって組織に織り込ま
れている位置を示す。
第1図の実施例は、本来17シャフトの織物であるが、
シャフト数が奇数であるので下層緯糸の繰返しを考え
て、経糸17シャフト、緯糸34本で表した製紙面の完全組
織を示す。
第1図の上層緯糸1′は経糸1と経糸13により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸13の間で
経糸11本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸4本分の短いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸6で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸6の間で経糸4
本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示された織り込み部位と
の間に経糸11本分の長いクリンプを形成している。
他の3′〜34′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸4本
分の短いクリンプと経糸11本分の長いクリンプを形成し
ている。
そして上層緯糸1′と2′の間で、上層緯糸1′が経
糸1と13の間に形成した長いクリンプと上層緯糸2′が
経糸1と6の間に形成した短いクリンプとが隣接してい
る。このように、各上層緯糸は互いにそれぞれの長いク
リンプと短いクリンプがまた、短いクリンプと長いクリ
ンプとが隣接して配置されている。
経糸1は上層緯糸1′、2′の上と18′、19′の上を
通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織の織り込んで
いる。そして、下層緯糸7″と23″を組織に織り込んで
いる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ、上層緯糸2′か
ら5本置いた、次の隣接する2本の上層緯糸8′と9′
の上を通って組織に織り込んでいる。また、経糸1が織
り込んだ上層緯糸19′から5本置いた、次の隣接する2
本の上層緯糸25′と26′の上を通って組織に織り込んで
いる。そして下層緯糸13″と31″を組織に織り込んでい
る。
他の3〜17の経糸を同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下層
緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、各経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込ん
だ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸
の上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸に
ロングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、
また、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショート
クリンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショート
クリンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上
層緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向へ
の規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸
断され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩
されワイヤマークの発生が防止しされている。また、製
紙面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、製紙
面を緯糸で形成すると、紙料が経糸間に存在するドレイ
ン孔に直接突刺さりドレイン孔を塞ぐことがないので織
物のドレイン性も格段によくなる効果があるが本発明で
は隣接する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に
長い緯糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込み
が防止されていることが理解される 第1図の実施例では、経糸1は7″と23″の下層の緯
糸を組織に織り込む、そして隣接する経糸2は13″と3
1″の下層の緯糸を組織に織り込み、隣接する経糸3
は、3″と21″の下層の緯糸を組織に織り込む。
下層緯糸1″からみれば、経糸5と経糸10で織り込ま
れ、経糸5と経糸10の間に経糸4本分の短いクリンプを
形成しまたこの組織図のとなりに繰り返す組織図に示す
織込部との間に経糸11本分の長いクリンプを形成してい
ることがわかる。
このように隣接する経糸の下層緯糸の織り込み位置が
異なり、各下層緯糸は完全組織で2回織り込まれ、経糸
11本分の長いクリンプと経糸4本分の短いクリンプを形
成している。この実施例は、下層緯糸の織り込み回数が
多いので織物の剛性が大きく姿勢安定性が優れている。
第2図の実施例は、第1図の実施例と同じ経糸17シャ
フト緯糸34本の織物で下層の緯糸を織り込む位置が異な
る製紙用織物の完全組織を示す。上層の組織は、第1図
の実施例と同じである。また、隣り合う経糸が製紙面に
形成する斜め方向のクリンプの配列が寸断され、経糸が
製紙面に形成するクリンプの規則性が崩されワイヤマー
クの発生が防止しされる等の効果も同じである。
下層の組織についてみると、経糸1は9″と29″の下
層の緯糸を組織に織り込み、経糸2は19″、33″の下層
の緯糸を組織に織り込み、経糸3は下層の緯糸9″、2
3″を組織に織り込む。そして経糸1と経糸3は経糸2
を挾んで一対となって下層の緯糸9″を組織に織り込ん
でいる。
他の3〜17の経糸も同様にそれぞれ、一本置きの経糸
がその間に隣接経糸をその経糸が上層緯糸を織り込んだ
部位で挾んだ形状で一対となって下層緯糸を組織に織込
んでいる。
そして下層緯糸は経糸14本分の長いクリンプを形成し
ている。つまり、この実施例では下層の緯糸は間に隣接
する経糸を挾んだ1対の経糸により1回組織に織りまれ
るので、下層緯糸のクリンプ性が非常に良く、太い緯糸
が使用できることが理解される。しかも極めて長いクリ
ンプを形成するのが特徴である。そして下層の緯糸が間
に隣接する経糸を挾んだ1対の経糸により1回組織に織
り込まれるので、織込部が強固であり、織物の剛性が大
きく姿勢安定性に優れている。
第3図の実施例は、第1図の実施例と同じ経糸17シャ
フト緯糸34本の織物で下層の緯糸を織り込む位置が異な
る製紙用織物の完全組織を示す。上層の組織は、第1図
の実施例と同じである。
第3図の上層緯糸1′は経糸1と経糸13により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸13の間で
経糸11本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸4本分の短いクリンプを形成してい
る。そして、層緯糸1′の長いクリンプと上層緯糸2′
の短いクリンプが隣接している。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸6で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸6の間で経糸4
本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸11本分の長いクリンプを形成している。
他の3′〜34′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸4本
分の短いクリンプと経糸11本分の長いクリンプを形成
し、同様に隣接する上層緯糸の短いクリンプと長いクリ
ンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′の上と18′、19′の上を
通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込んで
いる。そして、下層緯糸7″と31″を組織に織り込んで
いる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ上層緯糸2′から
5本置いた、次の隣接する2本の上層緯糸8′と9′の
上を通って組織に織り込んでいる。また、経糸1が織り
込んだ上層緯糸19′から5本置いた、次の隣接する2本
の上層緯糸25′と26′の上を通って組織に織り込んでい
る。そして下層緯糸21″と31″を組織に織り込んでい
る。
他の3〜17の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下層
緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される 下層緯糸1″は1対の経糸4と5で組織に1回織り込
まれ、この組織図のとなりに繰り返す組織図に示す織込
部との間に経糸15本分の長いクリンプを形成しているこ
とがわかる。
つまり、この実施例では下層の緯糸は隣接する1対の
経糸により1回組織に強く織りまれるので、下層緯糸の
クリンプ性が非常に良く、太い緯糸が使用できることが
理解される。しかも極めて長いクリンプを形成するのが
特徴である。また、織物の剛性が大きく姿勢安定性が優
れている。
第4図の実施例は、経糸19シャフト緯糸38本の織物の
完全組織を示す。
第4図の上層緯糸1′は経糸1と経糸9により2回組
織の織り込まれている。そして、経糸1と経糸9の間で
経糸7本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸10本分の長いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸12で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸12の間で経糸10
本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸7本分の短いクリンプを形成している。上層
緯糸1′の長いクリンプと上層緯糸2′の短いクリンプ
が隣接している。
他の3′〜38′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸7本
分の短いクリンプと経糸10本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′と2′の上及び20′と21′の上
を通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして、下層緯糸11″と29″を組織に織り込ん
でいる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ上層緯糸2′から
5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸3′と9′の上
及び経糸1が織り込んだ上層緯糸21′から5本置いた次
の隣接する2本の上層緯糸27′と28′の上を通ってこの
隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込んでいる。そし
て下層緯糸17″と37″を組織に織り込んでいる。
他の3〜19の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次にの隣接する2本の
上層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下
層緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、経糸がれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ上
層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の上
を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロン
グクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止されている。また、製紙面
は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されており、
製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接する
経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯糸の
クリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止され
ていることが理解される 下層緯糸1″は経糸5と16により2箇所で組織に織り
込まれ経糸5と16との間に経糸17本分の長いクリンプを
形成し、この完全意匠図の右又は左に繰り返す完全意匠
図に示される織り込み部位との間に、経糸7本分の短い
クリンプを形成している。
この実施例は、下層緯糸が経糸により完全組織で2回
織り込まれ、織込回数が多いので織物の剛性が大きく姿
勢安定性が優れているのが特徴である。
第5図の実施例は、経糸19シャフト緯糸38本の織物の
他の実施例の完全組織を示す。第5図の上層緯糸1′は
経糸1と経糸9により2回組織に織り込まれている。そ
して、経糸1と経糸9の間で経糸7本分の短いクリンプ
を形成し、またこの完全意匠図の右又は左に繰り返す完
全意匠図に示される織り込み部位との間に経糸10本分の
長いクリンプを形成している。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸12で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸12の間で経糸10
本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸7本分の短いクリンプを形成している。そし
て、上層緯糸1′の短いクリンプと上層緯糸2′の長い
クリンプが隣接している。
他の3′〜38′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸7本
分の短いクリンプと経糸10本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′と20′、21′の上を通
り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込んでい
る。そして下層緯糸5″と31″を組織に織り込んでい
る。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ上層緯糸2′と2
1′のそれぞれから5本置いた次の隣接する2本の上層
緯糸8′、9′と27′、28′の上を通って組織に織り込
んでいる。そして下層緯糸19″と31″を組織に織り込ん
でいる。
他の3〜19の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下層
緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向へに
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される。
下層緯糸1″は1対の経糸13、14、により1箇所で組
織に織り込まれ、この織り込み部位及び、この完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に、経糸17本分の長いクリンプを形成してい
る。
第5図の実施例は、下層緯糸の織り込みが1対の経糸
により1箇所で行われるのでクリンプ性が良く且つ織物
の剛性が大きく姿勢安定性が優れている。また極めて長
いクリンプを形成するので耐摩耗性が非常に良好であ
る。
第6図の実施例は、19シャフト、緯糸38本の織物の完
全組織を示す。
第6図の上層緯糸1′は経糸1と経糸9により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸9の間で
経糸7本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸10本分の長いクリンプが形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸12で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸12の間で経糸10
本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸7本分の短いクリンプを形成している。
他の3′〜38′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸7
本′の短いクリンプと経糸10本分の長いクリンプを形成
している。
そして上層緯糸1′と2′のあいだで、上層緯糸1′
が経糸1と9の間に形成した短いクリンプと上層緯糸
2′が経糸1と12の間に形成した長いクリンプとが隣接
している。このように、各上層緯糸は互いにそれぞれの
長いクリンプと短いクリンプがまた、短いクリンプと長
いクリンプとが隣接して配置されている。
この実施例では、隣接した各上層緯糸を織り込み長い
クリンプと短いクリンプを形成する2本の経糸の1本が
互いに共通していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′の上と、20′、21′の上
を通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして、下層緯糸9″、13″と27″、33″を組
織に織り込んでいる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ、上層緯糸2′か
ら5本置いた、次の隣接する2本の上層緯糸8′と9′
の上を通って組織に織り込んでいる。また、経糸1が織
り込んだ上層緯糸21′から5本置いた、次の隣接する2
本の上層緯糸27′と28′の上を通って組織に織り込んで
いる。そして下層緯糸1″、15″、21″と35″を組織に
織り込んでいる。
他の3〜19の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして1本
置きの経糸が、隣接経糸をその経糸が上層緯糸を織り込
んだ部位で挾んだ形状で1対となって下層緯糸を織り込
んでいる。各下層緯糸は1対の経糸で2回組織に織り込
まれている。
こうして、経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される。
第6図の実施例では、下層緯糸は1本置きの経糸が、
隣接経糸をその経糸が上層緯糸を織り込んだ部位で挾ん
だ形状で1対となって下層緯糸を完全組織で2回織り込
んでいるので、織物の剛性が大きく姿勢安定性が優れて
いる。
第7図の実施例は、19シャフト緯糸38本の製紙用織物
の完全組織を示す。上層の組織は、第5図の実施例と同
じで下層緯糸の織り込み回数が異なる実施例である。経
糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ上層緯糸から5
本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の上を通って組織
に織り込むことにより、各上層緯糸にロングクリンプと
ショートクリンプが交互に配置され、また、隣接する上
層緯糸間でロングクリンプとショートクリンプが隣接配
置されロングクリンプ同志、ショートクリンプ同志の隣
接が防止されているので、製紙面の上層緯糸の上に形成
される、経糸のクリンプの斜め方向への規則的な配列
が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断され、経糸が
製紙面に形成するクリンプの規則性が崩されワイヤマー
クの発生が防止しされている効果も同じである。また、
製紙面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されて
おり、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣
接する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い
緯糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防
止されていることも同じである。
緯糸1は、5″と11″と23″と31″の下層の緯糸を組
織に織り込む、そして隣接する経糸2は11″と19″と3
1″と37″の下層の緯糸を組織に織り込み、隣接する経
糸3は7″と19″と25″と37″の下層の緯糸を組織の織
り込みまた、隣接する経糸4は7″と13″と25″と33″
の下層の緯糸を組織に織り込む。
このように隣接する経糸は一対となって下層の緯糸を
織り込む。
下層緯糸からみれば下層緯糸1″は1対の経糸5、6
と13、14により2回組織に織りまれている。
つまり、この実施例では、下層の各緯糸は隣接する1
対の経糸により2回組織に織りまれるので、下層緯糸の
クリンプ性が非常に良く、太い緯糸が使用できることが
理解される。しかも長いクリンプを形成するのが特徴で
あり、耐摩耗性が極めて良好である。
第8図の実施例は、経糸23シャフト緯糸46本の織物の
完全組織を示す。
第8図の上層緯糸1′は経糸1と経糸14により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸14の間で
経糸12本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸9本分の短いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸11で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸11の間で経糸9
本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸12本分の長いクリンプを形成している。そし
て、上層緯糸1′の短いクリンプと上層緯糸2′の長い
クリンプが隣接している。
他の3′〜46′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸9本
分の短いクリンプと経糸12本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′と24′、25′の上を通
り、これらの隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして下層緯糸11″と33″を組織に織り込んで
いる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ上層緯糸2′と2
5′からそれぞれ5本置いた次の隣接する2本の上層緯
糸8′、9′と31′、32′の上を通って、これらの隣接
する2本の上層緯糸を組織に織り込んでいる。そして下
層緯糸、17″と41″を組織に織り込んでいる。
他の3〜23の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下層
緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、経糸が隣りの経糸がそれぞれ、織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される。経糸のクリンプ斜め方向への規
則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断さ
れ、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩され
ワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙面
は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されており、
製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接する
経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯糸の
クリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止され
ていることが理解される。
第8図の実施例では、下層の緯糸は2回組織に織り込
まれるので、織り込回数が多くそのため、織物の姿勢安
定性が良好となり、下層緯糸のクリンプ性が良く、太い
緯糸が使用でき、しかも極めて長いクリンプを形成して
いる。
第9図の実施例は、経糸23シャフト緯糸46本の織物の
完全組織を示す。
第9図の上層緯糸1′は経糸1と経糸14により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸14の間で
経糸12本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸9本分の短いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸11で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸11の間で経糸9
本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸12本分の長いクリンプを形成している。そし
て、上層緯糸1′の短いクリンプと上層緯糸2′の長い
クリンプが隣接している。
他の3′〜46′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸9本
分の短いクリンプと経糸12本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′の上と、24′、25′の上
を通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして、下層緯糸9″、17″と31″、41″を組
織に織り込んでいる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ、上層緯糸2′か
ら5本置いた、次の隣接する2本の上層緯糸8′と9′
の上を通って組織に織り込んでいる。また、経糸1が織
り込んだ上層緯糸25′から5本置いた、次の隣接する2
本の上層緯糸31′と32′の上を通って組織に織り込んで
いる。そして下層緯糸を1″、15″、25″と39″を組織
に織り込んでいる。
他の3〜23の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして1本
置きの経糸が、隣接経糸が上層緯糸を織り込んだ部位で
この隣接経糸を挾んだ形状で1対となって下層緯糸を織
り込んでいる。各下層緯糸は1対の経糸で2回組織に織
り込まれている。
こうして、経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される。
第9図の実施例では、下層緯糸は1本置きの経糸が、
隣接経糸が上層緯糸を織り込んだ部位でこの隣接経糸を
挾んだ形状で1対となって下層緯糸を完全組織で2回織
り込んでいるので、織物の剛性が大きく姿勢安定性が優
れている。
第10図の実施例は、経糸25シャフト緯糸50本の織物の
完全組織を示す。
第10図の上層緯糸1′は経糸1と経糸8により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸8の間で
経糸6本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸17本分の長いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸19で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸19の間で経糸17
本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸6本分の短いクリンプを形成している。そし
て、上層緯糸1′の短いクリンプと上層緯糸2′の長い
クリンプが隣接している。
他の3′〜50′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸6本
分の短いクリンプと経糸17本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′の上と、26′、27′の上
を通り、この隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして、下層緯糸11″、17″と35″、43″を組
織に織り込んでいる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ、上層緯糸2′か
ら5本置いた、次の隣接する2本の上層緯糸8′と9′
の上を通って組織に織り込んでいる。また、経糸1が織
り込んだ上層緯糸27′から5本置いた、次の隣接する2
本の上層緯糸33′と34′の上を通って組織に織り込んで
いる。そして下層緯糸を17″、25″、43″と49″を組織
に織り込んでいる。
他の3〜23の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。各下層緯糸
は1対の経糸で2回組織に織り込まれている。
こうして、経糸がそれぞれ、隣りの経糸が織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される。経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される。
第10図の実施例では、下層緯糸は隣接経糸が1対とな
って下層緯糸を完全組織で2回織り込んでいるので、織
物の剛性が大きく姿勢安定性が優れている。
第11図の実施例は、経糸25シャフト緯糸50本の織物の
完全組織を示す。
第11図の上層緯糸1′は経糸1と経糸8により2回組
織に織り込まれている。そして、経糸1と経糸8の間で
経糸6本分の短いクリンプを形成し、またこの完全意匠
図の右又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み
部位との間に経糸17本分の長いクリンプを形成してい
る。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸19で組織に2回織
り込まれている。そして、経糸1と経糸19の間で経糸17
本分の長いクリンプを形成し、またこの完全意匠図の右
又は左に繰り返す完全意匠図に示される織り込み部位と
の間に経糸6本分の短いクリンプを形成している。そし
て、上層緯糸1′の短いクリンプと上層緯糸2′の長い
クリンプが隣接している。
他の3′〜50′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸6本
分の短いクリンプと経糸17本分の長いクリンプを形成し
ている。そして隣接する上層緯糸は短いクリンプと長い
クリンプが隣接していることがわかる。
経糸1は上層緯糸1′、2′と26′、27′の上を通
り、これらの隣接する2本の上層緯糸を組織に織り込ん
でいる。そして下層緯糸11″と41″を組織に織り込んで
いる。
また、経糸2は経糸1が織り込んだ上層緯糸2′と2
7′からそれぞれ5本置いた次の隣接する2本の上層緯
糸8′、9′と33′、34′の上を通って、これらの隣接
する2本の上層緯糸を組織に織り込んでいる。そして下
層緯糸、23″と43″を組織に織り込んでいる。
他の3〜25の経糸も同様にそれぞれ、隣りの経糸が織
り込んだ上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上
層緯糸の上を通って組織に織り込んでいる。そして下層
緯糸を2回組織に織り込んでいる。
こうして、経糸が隣りの経糸がそれぞれ、織り込んだ
上層緯糸から5本置いた次の隣接する2本の上層緯糸の
上を通って組織に織り込むことにより、各上層緯糸にロ
ングクリンプとショートクリンプが交互に配置され、ま
た、隣接する上層緯糸間でロングクリンプとショートク
リンプが隣接配置されロングクリンプ同志、ショートク
リンプ同志の隣接が防止されているので、製紙面の上層
緯糸の上に形成される、経糸のクリンプの斜め方向への
規則的な配列が、上層緯糸のロングクリンプにより寸断
され、経糸が製紙面に形成するクリンプの規則性が崩さ
れワイヤマークの発生が防止しされている。また、製紙
面は緯糸のロングクリンプで平らな面が形成されてお
り、製紙面の経糸間で緯糸の陥没がない。さらに、隣接
する経糸が製紙面に形成するクリンプの間に常に長い緯
糸のクリンプが介在しており、繊維の刺さり込みが防止
されていることが理解される。
第11図の実施例では、下層の緯糸は2回組織に織り込
まれているので、織り込回数が多くそのため、織物の姿
勢安定性が良好となり、下層緯糸のクリンプ性が非常に
良く、太い緯糸が使用でき、しかも極めて長いクリンプ
を形成している。
第12図〜第14図は本発明の製紙用織物の3例の実施例
の断面図であるが、説明の都合上隣に繰り返す完全組織
の1部をも含めて示してある。例えば、第12図における
経糸20〜24は隣に繰り返す完全組織で示される経糸であ
るがここで示している。
第12図は、第4図の実施例の製紙用織物をI−I′線
で切断した断面図を示す。上層緯糸11′は、経糸5、1
6、24で織り込まれ、経糸6〜15の上に経糸10本分の長
いクリンプをまた、経糸17〜23の上に経糸7本分の短い
クリンプを形成している。
一方下層緯糸11″は、経糸1と12と20で組織に織り込
まれ、経糸1と12の間に経糸10本分の長いクリンプを形
成しまた、経糸12と20の間に経糸7本分の短いクリンプ
を形成していることが理解される。
第13図は第5図の実施例の製紙用織物をII−II′線で
切断した断面図を示す。上層緯糸21′は、経糸1、12、
20で織り込まれ、経糸2〜11の上に経糸10本分の長いク
リンプをまた、経糸13〜19の上に経糸7本分の短いクリ
ンプを形成している。
一方下層緯糸21″は、一対の経糸5、6、と24、25で
組織に織り込まれ、経糸5、6、と24、25、の間に経糸
17本分の長いクリンプを形成していることが理解され
る。第14図は第6図の実施例の製紙用織物をIII−III′
線で切断した断面図を示す。上層緯糸9′は、経糸2、
13、21で織り込まれ、経糸3〜12の上に経糸10本分の長
いクリンプをまた、経糸14〜20の上に経糸7本分の短い
クリンプを形成している。
一方下層緯糸9″は、隣接する経糸2、13、21をそれ
ぞれ挾んだ1対の経糸1、3と12、14と20、22で組織に
織り込まれ、経糸8本分の長いクリンプと経糸5本分の
短いクリンプとを形成していることが理解される。
この第12図〜第14図の断面図から本発明の製紙用織物
は、製紙面が経糸の上に橋架状に並ぶ上層緯糸の長短の
交互に配列したクリンプで形成されており、平らな面と
なってワイヤマークが防止されていることがわかる。ま
た、走行面には、下層緯糸の長いクリンプが形成され、
耐摩耗性が増大されていることがわかる。
第15図は、従来の16シャフトの緯糸二重織物を示す完
全意匠図である。
第15図の上層緯糸1′は経糸3と経糸6さらに経糸11
と経糸14により4回組織に織り込まれている。そして、
経糸3と経糸6の間および経糸11と経糸14の間で経糸2
本分の短いクリンプを形成し、また経糸6と経糸11の間
およびこの完全意匠図の右又は左に繰り返す完全意匠図
に示される織り込み部位との間に経糸4本分のクリンプ
を形成している。
また、上層緯糸2′は経糸1と経糸6と経糸9と経糸
14で組織に4回織り込まれている。そして、経糸6と経
糸9の間およびこの完全意匠図の右又は左に繰り返す完
全意匠図に示される織り込み部位との間に経糸2本分の
短いクリンプを形成している。また上層緯糸2′は経糸
1と経糸6の間および経糸9と経糸14の間で経糸4本分
のクリンプを形成している。
他の3′〜16′の上層緯糸も同様にそれぞれ経糸4本
分のクリンプと経糸2本分の短いクリンプを形成してい
る。
この従来例からわかるように、16シャフトの従来知ら
れている製紙用織物の、上層緯糸は製紙面で経糸2本分
の長さの短いクリンプを形成しているのである。
第16図は、第15図の従来例の16シャフトの織物をIV−
IV′線で切断した断面図であり、上層緯糸が経糸により
組織に織り込まれ陥没した状態を示すものである。上層
緯糸3′は経糸1と4と9と12により組織に4回織り込
まれ、下方に押し下げられている。一方経糸2、3は上
層緯糸3′を上方に押し上げているが、経糸1と4の押
し下げる力が大きいので下方に押し下げられ、上層緯糸
3′は経糸1と4の上面を結んだ位置より下方に陥没し
ており、このように上層緯糸のクリンプが経糸2本分の
長さしかないと製紙面に凹所26が形成されここに紙料が
潜り込みマットを形成しワイヤマークを発生させること
がわかる。
本発明の実施例である第12図では上層緯糸のクリンプ
の長さが短いほうのクリンプでも経糸7本分の長さであ
り、この場合は上層緯糸の陥没がなく製紙面が平滑つに
なっていことが理解される。
[効果] 次に本発明の効果を説明するため具体的な織物につい
て比較試験の結果を示す。
比較試験1 第5図に示す本発明の経糸18シャフト上層緯糸38本の
製紙用織物(実施例5)と第15図に示す従来の16シャフ
トの製紙用織物(比較例1)との比較試験の結果を表1
に示す。糸は全てモノフィラメントを用いた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は、本発明の実施例を示す完全意匠図で
ある。第12図は第4図の織物をI−I′線で切断した横
断面図であり、第13図は第6図の織物をII−II′線で切
断した横断面図である。また第14図は第6図の織物をII
I−III′線で切断した横断面図である。 第15図は従来の16シャフトの緯糸二重製紙用織物の完全
意匠図である。第16図は第15図の織物をIV−IV′線で切
断した横断面図である。 図面中の×は経糸が上層緯糸の上にある位置を示すがこ
の×はまた上層緯糸が経糸によって組織に織り込まれて
いる位置を示す。また、○は下層緯糸が経糸によって組
織に織り込まれている位置を示す。 1〜25……経糸 1′〜50′……上層緯糸 1″〜49″(奇数)……下層緯糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−74691(JP,A) 特開 平2−74692(JP,A) 特開 平2−145886(JP,A) 特開 平2−145887(JP,A) 特開 平2−145888(JP,A) 特開 平2−145889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21F 1/10 D03D 11/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸を上下2層に配置した経糸が17+n
    (n=0、2、6または8)シャフトで、上層緯糸が2
    ×(17+n)本、で繰返しパターンを構成する織物であ
    って、上層緯糸の本数は、下層緯糸の本数の2倍であ
    り、上層各緯糸は、交互に異なる本数の経糸を乗り越え
    て長いクリンプと短いクリンプを交互に形成し、隣接す
    る緯糸間において長いクリンプと短いクリンプが隣接し
    ており、 経糸は、1本の経糸が上層緯糸の2×(17+n)本ごと
    の繰返パターンで、隣接する2本の上層緯糸の上を通っ
    て組織に織り込まれ、隣接する次の経糸は初めの経糸が
    乗り越えた2本の上層緯糸から5本置いた次の2本の上
    層緯糸の上を通って組織に織り込まれ、以下順次同様に
    して、17+n本目の経糸まで組織に織り込まれた、完全
    組織を製紙面に形成し、 また、下層緯糸は上層緯糸の1本置きに配置されてお
    り、各経糸が、上層緯糸(17+n)本間で下層緯糸を少
    なくとも1回組織に織り込んでなる、製紙用二重織物。
  2. 【請求項2】上層緯糸が34本、経糸が17シャフトの織物
    であって、上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸11
    本分であり、短いクリンプが経糸4本分である、請求項
    1に記載された製紙用二重織物。
  3. 【請求項3】上層緯糸が38本、経糸が19シャフトの織物
    であって、上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸10
    本分であり、短いクリンプが経糸7本分である、請求項
    1に記載された製紙用二重織物。
  4. 【請求項4】上層緯糸が46本、経糸が23シャフトの織物
    であって、上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸12
    本分であり、短いクリンプが経糸9本分である、請求項
    1に記載された製紙用二重織物。
  5. 【請求項5】上層緯糸が50本、経糸が25シャフトの織物
    であって、上層各緯糸の形成する長いクリンプが経糸17
    本分であり、短いクリンプが経糸6本分である、請求項
    1に記載された製紙用二重織物。
  6. 【請求項6】走行面には下層緯糸の長いクリンプが形成
    された、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された
    製紙用二重織物。
  7. 【請求項7】下層緯糸が上層緯糸より太い緯糸である請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載された製紙用二重
    織物。
  8. 【請求項8】走行面の下層緯糸がポリアミド緯糸及び/
    またはポリエステル緯糸である、請求項1ないし7のい
    ずれか1項に記載された製紙用二重織物。
  9. 【請求項9】走行面の下層緯糸がポリアミド緯糸は、下
    層ポリエステル緯糸より太い糸である、請求項1ないし
    8のいずれか1項に記載された製紙用二重織物。
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