JP2884317B2 - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents

熱応動式スチ―ムトラップ

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JP2884317B2
JP2884317B2 JP34046093A JP34046093A JP2884317B2 JP 2884317 B2 JP2884317 B2 JP 2884317B2 JP 34046093 A JP34046093 A JP 34046093A JP 34046093 A JP34046093 A JP 34046093A JP 2884317 B2 JP2884317 B2 JP 2884317B2
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TLV Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種蒸気使用機器や蒸
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気で加熱されて膨脹し復水で冷却
されて収縮する媒体を含む温度制御機素を用いて、所望
温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ―ムトラ
ップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度制御機素を用いた熱応動式スチ―ム
トラップは、例えば特公平1−31080号公報に示さ
れている。当該公報から理解されるように、入口と出口
を形成した本体に蓋部材を取り付けて内部に入口と出口
が開口する弁室を形成し、壁部材とダイヤフラム部材と
両部材の間に収容した膨脹媒体とから成る温度制御機素
を弁室内に配置して、膨脹媒体の膨脹収縮によるダイヤ
フラムの変位によって出口の弁室側開口端を開閉するよ
うにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
温度制御機素が開弁時に入口から出口に流れる排出復水
によって激しく動揺し、弁室内壁に衝突して破損した
り、出口の弁室側開口端に対して非平行な傾いた状態と
なって続いて閉弁する場合に完全閉弁できなくなり、蒸
気漏れを生じる問題があった。
【0004】従って、本発明の技術的課題は、温度制御
機素の動揺を防止して破損や蒸気漏れの生じない熱応動
式スチ―ムトラップを提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を形
成した本体に蓋部材を取り付けて内部に入口と出口が開
口する弁室を形成し、壁部材とダイヤフラム部材と両部
材の間に収容した膨脹媒体とから成る温度制御機素を弁
室内に配置して、膨脹媒体の膨脹収縮によるダイヤフラ
ムの変位によって出口の弁室側開口端を開閉するものに
おいて、温度制御機素の外周と蓋部材の内周壁との間に
微少な隙間を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
温度制御機素の外周と蓋部材の内周壁との間に微少な隙
間を形成しているので、温度制御機素の開弁時には、隙
間を境に出口の弁室側開口端と反対側の弁室空間は圧力
溜りとなって静圧域となり、一方出口の開口する側の弁
室空間は復水の奔流によって動圧域となって速度に相当
する圧力が低下する。この隙間を境に形成される静圧域
(入口圧力)と動圧域(入口圧力よりも低い圧力)との
圧力差によって、温度制御機素は弁室内の所定位置に圧
接固定され、動揺することが完全に防止される。
【0007】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。本体1には同一軸上に入口2と出
口3が形成され、この入口2及び出口3と連通する弁室
4が本体1にボルト(図示せず)で締結された蓋部材5
によって形成される。本体1と蓋部材5との間の気密は
環状のガスケット6で保たれる。入口2から弁室4に至
る通路上にはスクリ―ン7が介在され、ゴミ等の異物が
補足される。出口3の弁室4側開口端に、弁室4と出口
3とを連通する貫通導出路8が形成された弁座部材9が
ねじ結合されている。
【0008】弁座部材9の上方に、温度制御機素10が
配置される。温度制御機素10は、注入口11を有する
上壁部材12と、注入口11を密封する栓部材13と、
上壁部材12との間に収容室14を形成するダイヤフラ
ム15と、収容室14に密封される膨脹媒体16と、ダ
イヤフラム15に固着され弁座部材9に離着座して導出
路8を開閉する弁部材17と、ダイヤフラム15の外周
縁を上壁部材との間に挟んで固着する下壁部材18と、
上壁部材12に固着されるストッパ―19とから成る。
膨脹媒体16は、水、水より沸点の低い液体、あるいは
それらの混合物で形成される。
【0009】温度制御機素10は、本体1と弁座部材9
との間に挟んで固定された有底円筒形状の取付部材20
内に収容され、蓋部材5と上壁部材12との間に配置さ
れたコイルスプリング21によって下方に付勢され、取
付部材20の内面に形成された段部22に下壁部材18
の外周下面が当接保持されている。取付部材20の上部
の外径は、蓋部材5の内径よりも少し小さく形成され、
また温度制御機素10の外径は、取付部材20の上部の
内径よりも少し小さく形成され、これによって、温度制
御機素10の外周と蓋部材5の内周壁との間に微少な隙
間23が形成される。取付部材20の下部には両側に二
つの復水通過窓24が開けられている。
【0010】本実施例での作動は下記の通りである。入
口2から弁室4に流入する流体が高温の蒸気である場
合、膨脹媒体16は膨脹し、ダイヤフラム15を介して
弁部材17を下方に変位せしめ、弁部材17を弁座部材
9に着座せしめて導出路8を閉止し、蒸気の漏出を防止
する。一方、流体温度が放熱により所定値よりも低くな
るか、入口2から低温の復水が流入する場合、膨脹媒体
16が収縮し、弁部材17が入口2の流体圧力も加わっ
て弁座部材9から離座せしめられて導出路11を開け、
復水を出口3から排出する。
【0011】温度制御機素10の外周と蓋部材5の内周
壁との間に微少な隙間23を形成しているので、弁部材
17が導出路8を開けた開弁時には、隙間23を境に温
度制御機素10の上方空間は圧力溜りとなって静圧域と
なり、下方空間は復水の奔流によって動圧域となって速
度に相当する圧力が低下する。温度制御機素10は、入
口2の圧力である上方の静圧域と入口2の圧力よりも低
い圧力である下方の動圧域との圧力差によって下方に押
され、取付部材20の段部22に圧接固定され、動揺す
ることが完全に防止される。
【0012】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、温度制御機素は弁室内に形
成される動圧域と静圧域の圧力差によって所定位置に圧
接固定され、動揺することが完全に防止されるので、破
損や蒸気漏れを生じることがなく、極めて安定した静粛
な作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の熱応動式スチ―ムトラップの
断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 入口 3 出口 4 弁室 5 蓋部材 8 導出路 9 弁座部材 10 温度制御機素 12 上壁部材 15 ダイヤフラム 16 膨脹媒体 17 弁部材 20 取付部材 21 コイルスプリング 22 段部 23 隙間 24 復水通過窓

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口を形成した本体に蓋部材を取
    り付けて内部に入口と出口が開口する弁室を形成し、壁
    部材とダイヤフラム部材と両部材の間に収容した膨脹媒
    体とから成る温度制御機素を弁室内に配置して、膨脹媒
    体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位によって出口の
    弁室側開口端を開閉するものにおいて、温度制御機素の
    外周と蓋部材の内周壁との間に微少な隙間を形成したこ
    とを特徴とする熱応動式スチ―ムトラップ。
JP34046093A 1993-12-07 1993-12-07 熱応動式スチ―ムトラップ Expired - Fee Related JP2884317B2 (ja)

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