JP2884255B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JP2884255B2 JP15706290A JP15706290A JP2884255B2 JP 2884255 B2 JP2884255 B2 JP 2884255B2 JP 15706290 A JP15706290 A JP 15706290A JP 15706290 A JP15706290 A JP 15706290A JP 2884255 B2 JP2884255 B2 JP 2884255B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、脂肪族環状エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂
硬化剤を含む硬化性樹脂組成物に関する。
従来の脂肪族環状エポキシ樹脂の硬化物を硬くて脆い
のに対して、可とう性のある硬化物を得るのに適してい
る。
《従来技術および発明が解決しようとする課題》 エポキシ樹脂は作業性がよく、硬化物の機械特性に優
れ、多方面の分野で使用されている。
しかし、従来のエポキシ樹脂は硬くて脆いという欠点
を有し、その応用が限られている。
これらの欠点の改良のため、従来、可とう性エポキシ
樹脂あるいは、可とう性付与物を用いていたが、これら
は粘度の高いものが多く、したがって、これらを配合し
たものは、低粘度性を要求される分野には不向きであ
る。
また、下記式(II) [ただし、Yeは以下 を表わす] で表わされるビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペートなる可とう性エポキシ樹脂もあるが、十
分な可とう性を得られない場合や、可とう性エポキシ樹
脂(II)の添加量が多量に必要な場合がある。
《発明の目的》 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、可とう
性に優れた脂肪族環状エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂組
成物を提供することを目的とする。
《発明の構成》 すなわち、本発明は 「(a)下記一般式(I) 〔ただし、(I)式において、 Xは以下の構造 Y1は以下の構造 Y2は以下の構造 Y3は以下の構造 を表わす. Rは炭素数1〜30のアルキルであり、m価の有機化合
物残基、RaおよびRbおよびR11〜Rm9は水素、一般的には
1〜9個の炭素原子を含有するアルキル基で同時に各々
の基に換えることができる.cは4〜8の整数、nmは0以
上の整数、mは1以上の整数を表わす〕 (b)(a)のエポキシ樹脂と反応しうるエポキシ樹脂
硬化剤を必須成分とすることを特徴とする硬化性樹脂組
成物」 である。
本発明によれば、一般式(I)で示される脂肪族環状
エポキシ樹脂(a)およびそれと反応しうるエポキシ樹
脂硬化剤(b)とを含むことを特徴とする硬化性樹脂組
成物が提供される。
以下に本発明について、詳述する。
一般式(I)においてRは炭素数が1〜30のアルキル
基であり、m価の有機化合物残基である。
脂環式あるいは直鎖でもよく二重結合を有しているこ
ともある。
また、芳香族化合物でもよい。
Ra、Rbは水素原子、または一般には1〜9個の炭素原
子を含有するアルキル基であるがこれは原料のラクトン
に起因する。
たとえば、ε−カプロラクトンを原料とした場合RaRb
はすべて水素である。
またβ−メチル−δバレロラクトンを用いたときはR
a、Rbはエチル基及び水素、3エチル−カプロラクトン
を用いた場合はRa、Rbはエチル基及び水素になる。
また、cも原料ラクトンにより決まる。
たとえば、ε−カプロラクトンの場合c=5、バレロ
ラクトンの場合c=4、シクロオクタノンラクトンの場
合c=7である。
nmは付加したラクトンのモル数である。
たとえば、ラクトンが全く付加していないときはnm=
0、5モル付加のときはn1+n2+・・・+nm=5であ
る。
mは多官能脂環式エステルの数であり用いる原料カル
ボン酸及び酸無水物の官能基数に対応する。
一般式(I)で示される脂肪族環状エポキシ樹脂とし
ては、例えば、mが1の場合、3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートのカプロラクトン変性物(III)や、3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキ
サンカルボキシレートのトリメチルカプロラクトン変性
物(IV)、(VI)′や、3,4−エポキシ−6−メチルシ
クロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシク
ロヘキサンカルボキシレートのバレロラクトン変性物
(V)、(V)′などがあげられる。
また、(I)式において、mが2の場合、次式 [ただし、X1は以下の構造 −O−(CH25−CO−を R1は以下の構造 [ただし、X1は以下の構造 −O−(CH25−CO−を R2は以下の構造 を、 n1、n2はn1+n2が1以上となる整数を表わす] ・・・・(VII) また、(I)式において、mが4の場合、次式 [ただし、(VIII)式において、 X1は以下の構造 −O−(CH25−CO−をn1,n2,n3,n4はn1+n2+n3+n
4=1となる整数を表わす] また、(I)式において、mが6の場合、次式 [ただし、(IX)式において、 X1は以下の構造 −O−(CH25−CO−を R2は以下の構造 を表わす] [ただし、(III)〜(IX)式において、 Yeは以下 を、MYeは以下 を、nは1以上の整数表わす]などがあげられる。
さらに、一般式(I)の脂肪族環状エポキシ樹脂の合
成方法を以下に示す。
まず、以下の一連の反応により製造する。
<反応−1> <反応−2> RCOOH)m 〔ただし、 式において、 Xは以下の構造 Y1は以下の構造 Y2は以下の構造 Y3は以下の構造 を表わす〕 または <反応−3> RCOOH)m または <反応−4> <反応−5> 以下の酸化反応により本発明の硬化性樹脂組成物中の
主要な物質である(I)式で表わされる脂肪族環状エポ
キシ樹脂を製造する。
<反応−2>および<反応−3>の脱水エステル化反
応は、カルボン酸、アルコールを一括して仕込み反応さ
せることができる。
反応温度は150−250℃で行うことができる。昇温当初
は水の留出が多く、必要以上加熱しても所定以上温度は
上らない。
反応は進行し脱水した水の量が多くなっていくと反応
系の温度も上昇して行く。
反応は進行するに従い系内の酸価を低下していくので
これを目安にすることができる。
仕込むカルボン酸とアルコールのモル比はカルボン酸
1モルに対しアルコールは1.0モル以上である。アルコ
ールが過剰の方が系内の酸価低下ははやいからである。
しかし必要量以上に仕込むと反応終了後除去に多くの
時間を要し望ましくない。
あるいは、<反応−2>および<反応−3>で酸無水
物を用いる場合は、これらの反応は酸無水物とアルコー
ルの付加反応とカルボン酸とアルコールとの脱水エステ
ル化反応である。
反応は比較的低温でも進行する。
しかし、工業的に反応を行うには100−250℃である。
酸無水物とアルコールの反応は比較的低温で進行する。
しかしカルボン酸とアルコールの反応は脱水反応で連
続的に反応系より水を除去するのが有利であり、そのた
め常圧下では100℃以上が望ましい。また250℃以上では
タクトンオリゴマー類の分解及び製品の着色が著しく好
ましくない。
次に、<反応−1>および<反応−4>はラクトン変
成反応である。
これらの反応は、所定のラクトンをエステルやアルコ
ールに加えチタン触媒又は、スズ触媒を0.1〜10000ppm
添加し150−250℃で反応させることができる。
触媒が0.1ppmより少ないと反応は遅く、10000ppm以上
添加しても大きな効果はあらわれない。
また150℃以下の場合速度が小さく、250℃以上の場合
ラクトンの分解と着色が著しい。
さらに、このようにして得られた、一般式[B]の化
合物をエポキシ化すれば、一般式(I)の脂肪族環状エ
ポキシ樹脂が得られる<反応−5>。
このエポキシ化は、過酸やハイドロパーオキサイドを
用いておこなう。
エポキシ化する場合のエポキシ化剤としては過酸また
は種々のハイドロパーオキサイド類を用いることができ
る。
たとえば、過酸としては過ギ酸、過酸酸、過プロピオ
ン酸、過安息香酸、トルフルオロ過酢酸等がある。
ハイドロパーオキサイド類としては過酸化水素、ター
シャリブチルハイドロパーオキサイド、クメパーオキサ
イド、メタクロロ過安息香酸等がある。エポキシ化の際
には必要に応じて触媒を用いることができる。
例えば、過酸の場合、炭酸ソーダ等のアルカリや硫酸
などの酸を触媒として用い得る。
また、ハイドロパーオキサイド類の場合、タングステ
ン酸と苛性ソーダの混合物を過酸化水素と、あるいは有
機酸を過酸化水素と、あるいはモリブデンヘキサカルボ
ニルをターシャリブチルハイドロパーオキサイドと併用
して触媒効果を得ることができる。
[反応条件] エポキシ化反応は、装置や原料物性に応じて溶媒使用
の有無や反応温度を調節して行なう。
用いるエポキシ化剤の反応性によって使用できる反応
温度域は定まる。
好ましいエポキシ化剤である過酢酸についていえば0
〜70℃の範囲が好ましい。
0℃未満では反応が遅く、70℃を超える温度での過酢
酸の分解がおきる。
また、ハイドロパーオキサイドの1例であるターシャ
ルブチルハイドロパーオキサイド/モリブデン二酸化物
ジアセチルアセトナート系では同じ理由で20℃〜150℃
が好ましい。
溶媒は原料粘度の低下、エポキシ化剤の希釈による安
定化などの目的で使用することができる。
過酢酸の場合であれば芳香族化合物、エーテル化合物
およびエステル化合物等を用い得る。
特に酢酸エチルあるいはキシレンは好ましい溶媒であ
る。
たとえば過酸の場合、炭酸ソーダなどのアルカリや硫
酸などの酸も触媒として用い得る。
不飽和結合に対するエポキシ化剤の仕込みモル比は不
飽和結合をどれくらい残存させたいかなどの目的に応じ
て変化させることができる。
エポキシ基が多い化合物が目的の場合、エポキシ化剤
は不飽和基に対して等モルかそれ以上加えるのが好まし
い。
ただし、経済性、および次に述べる副反応の問題から
10倍モルを超えることが通常不利であり、過酢酸の場合
1〜5倍モルが好ましい。
エポキシ化反応の条件によって二重結合のエポキシ化
と同時に原料中の置換基がエポキシ化剤と副反応を起こ
した結果、変性された置換基が生じ、目的化合物中に含
まれてくる。
しかし得られた製品中に微量の副生物が混入し、色相
あるいは酸価に悪影響を生じることがある。これを防止
するために以下の添加剤少なくとも1種類添加できる。
リン酸、リン酸−カリウム、リン酸−ナトリウム、リ
ン酸水素アンモニウムナトリウム、ピロリン酸、ピロリ
ン酸カリ、ピロリン酸ナトリウム、2−エチルヘキシル
ピロリン酸ナトリウム、2−エチルヘキシルピロリン酸
カリウム、2−エチルヘキシルトリポリリン酸ナトリウ
ム、2−エチルヘキシルトリポリリン酸カリウム、2−
エチルヘキシルテトラポリリン酸ナトリウム、2−エチ
ルヘキシルテトラポリリン酸カリウム。
添加量は反応粗液中10ppm〜10000ppm、好ましくは50p
pm〜1000ppmである。
これらの添加効果としては一般に反応器あるいは原料
等から混入した金属等をキレート化し不活性化する作用
であると考えられる。
[精製] 生成物は種々の方法で分離を行うことができる。
得られた反応粗液はそのまま溶媒等を留去し、これを
製品とすることもできる。
脱低沸条件は50℃〜200℃、好ましくは80〜160℃であ
る。
また、各溶剤類の沸点に応じ減圧度を調整して反応さ
せることができる。
本反応においても微量不純物を生成するのでこれを除
去するために水洗を行うことが好ましい。
水洗を行うにあたり、反応粗液にベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族化合物あるいはヘキサン、ヘプ
タン、オクタンの様な炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル類を用いることができる。
水洗量は反応粗液volの0.1〜10倍、好ましくは1〜5
倍である。
また、微量の酸を除くためにアルカリ水溶液で洗浄に
さらに水で洗浄することも有効な方法である。用いるア
ルカリ水溶液としては例えばNaOH、KOH、K2CO3、Na2C
O3、NaHCO3、KHCO3、NH3などのようなアルカリ性物質の
水溶液を使用することができる。
使用する際の濃度はひろい範囲で自由に選択すること
ができる。
アルカリ水洗および水洗は10〜90℃、好ましくは10〜
50℃の温度範囲で行うのがよい。
水洗した液を2層に分離させた後有機層を取り出し、
脱低沸させ製品を取り出すことができる。
脱低沸は50〜200℃、好ましくは80〜160℃であり、各
溶剤類の沸点に応じ減圧度を調節して行うことができ
る。
反応は連続あるいはバッチのいかなる方法でも行うこ
とができる。
バッチ方式の場合は原料および添加剤を反応器に投入
した後エポキシ化剤を滴下して行く方法がよい。
これを水洗する場合、水洗後2層に水離し有機層を蒸
発器で蒸発させ製品化する。
連続で行う場合、原料とエポキシ化剤、添加剤を反応
器に連続で仕込み連続で抜き取ることができる。反応器
は完全混合槽、ピストンフロー型等いかなるタイプでも
よい。
さらに、本発明の硬化性樹脂組成物の中の(b)成分
であるエポキシ樹脂[すなわち、(a)成分]と反応し
うるエポキシ樹脂硬化剤としては、無水フタル酸、無水
トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビス(アン
ヒドロトリメリテート)、グリセロールトリス(アンヒ
ドロトリメリテート)などの芳香族酸無水物、無水マレ
イン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸などの環状脂肪族酸無水物、その他の酸無水
物や、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、イソホロンジアミン、キシレンジ
アミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニル
スルフォンジアミノジフェニルメタン、ポリメチレンジ
アミンなどのアミン類、2−メチルイミダゾール、2−
エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミ
ダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニ
ルイミダゾールなどのイミダゾール類、ジシアンジアミ
ドとその誘導体、ポリアミド樹脂、有機酸ヒドラジッ
ド、ジアミノマレオニトリルとその誘導体、メラミンと
その誘導体、三フッ化ホウ素−アミン錯体などの三フッ
化ホウ素化合物、シラノール性の水酸基を含有する化合
物などがあげられる。
また、必要に応じて、第三級アミン、ホウ酸エステ
ル、ルイス酸、有機金属化合物、有機酸金属塩、イミダ
ゾールなどの硬化促進剤を使用しても良い。
さらに、一般にエポキシ樹脂に用いられる変性剤や充
てん剤を併用しても良い。
(a)成分であるエポキシ樹脂に対する硬化剤の使用量
は、当量比において、エポキシ樹脂/硬化剤が0.1〜5
の範囲、好ましくは0.5〜1.5の範囲で用いると良い。
ただし、三フッ化ホウ素−アミン錯体などの三フッ化
ホウ素化合物やシラノール性の水酸基を含有する化合物
においてはその使用量は0.0001〜1.0の範囲、好ましく
は0.001〜1.0の範囲で用いると良い。
さらに、本発明の硬化性樹脂組成物の硬化温度は、30
〜200℃で良く、好ましくは80〜180℃である。
また、一般式(I)で示される脂肪族環状エポキシ樹
脂は、他のエポキシ樹脂と併用して用いて、他のエポキ
シ樹脂に可とう性を付与することもできる。
<実施例> 以下の実施例は、本発明の実施態様を具体的に例示す
るものであって、いかなる点でも本発明の範囲を限定す
るものではない。
実施例1 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート252重量部をε−カプ
ロラクトン114重量部で変性した一般式(I)で示され
るエポキシ樹脂(以下エポキシ樹脂Aと表わす)100重
量部、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸82重量部、触媒
として、N,N−ジメチルベンジルアミン0.91重量部をビ
ーカーに入れ室温で混合した後、金型に注入して100℃
で5時間硬化した。
その後さらに、160℃で10時間硬化し、硬化物を得
た。
実施例2 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート252重量部をε−カプ
ロラクトン342重量部で変性した一般式(I)で示され
るエポキシ樹脂(以下エポキシ樹脂Bと表わす)100重
量部、ヘキサヒドロ無水フタル42重量部、触媒として、
N,N−ジメチルベンジルアミン0.74重量部をビーカーに
入れ、実施例1と同様にして、硬化物を得た。
実施例3 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート252重量部をε−カプ
ロラクトン570重量部で変性した一般式(I)で示され
るエポキシ樹脂(以下エポキシ樹脂Cと表わす)100重
量部、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸34重量部、触媒
として、N,N−ジメチルベンジルアミン0.67重量部を用
い、実施例1と同様にして、硬化物を得た。
実施例4 エポキシ樹脂C45重量部、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート55重量部、無水フタル酸66重量部、触媒として、N,
N−ジメチルベンジルアミン0.83重量部を用い実施例1
と同様にして硬化物を得た。
実施例5 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシ
レート280重量部を、トリメチルカプロラクトン468重量
部で変性した一般式(I)で示されるエポキシ樹脂(以
下、エポキシ樹脂Dと表わす)100重量部、メチルヘキ
サヒドロ無水フタル酸30重量部触媒として、N,N−ジメ
チルベンジルアミン0.65重量部を用い、実施例1と同様
にして、硬化物を得た。
比較例1 2,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート100重量部、メチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸114重量部、触媒として、N,N−
ジメチルベンジルアミン1.07重量部を用い、実施例1と
同様にして硬化物を得た。
比較例2 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート31重量部、ポリε−カ
プロラクトン重合体(平均分子量500)69重量部、メチ
ルヘキサヒドロ無水フタル酸38重量部、触媒として、N,
N−ジメチルベンジルアミン0.69重量部を用い、実施例
1と同様にしたが、硬化物が得られなかった。
比較例3 ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート(可とう性エポキシ樹脂(II))100重量部、メチ
ルヘキサヒドロ無水フタル酸81重量部、触媒として、N,
N−ジメチルベンジルアミン−0.91重量部を用い実施例
1と同様にして硬化物を得た。
実施例1〜5、および比較例1〜3で得られた硬化物
の特性を表1に示した。
硬化物性の測定は、20℃、65%RH条件下で測定した。
引張強度、引張伸度、弾性率、曲げ強度、曲げ伸度、
アイゾット衝撃強さ、汲水率の測定はJISK6911に準じて
行った。
また、配合物のゲル化タイムは安田精機製作所製ゲル
タイムテスターにて測定した。熱変形温度は、JISK7207
に準じて測定した。
さらに、Tgは、高性能示差走査熱量計(理学電機
(株)社製DSC8230B)を用いて測定した。
表1から明らかなように、実施例1〜5は、可とう性
に優れた性能を有することがわかる。
さらに、ε−カプロラクトンなどの変性物の割合が増
加する程、可とう性の効果は大きくなる。
比較例3のビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)アジペートの場合も、可とう性の付与がみられる
が、本発明のエポキシ樹脂の方が、変性物の割合を変え
ることによって、可とう性の付与の幅が広くなる。
さらに本発明のエポキシ樹脂を用いれば、同じ程度の
可とう性を与える時の使用量を少なくすることができ
る。
<発明の効果> 以上詳述したように本発明によれば、優れた可とう性
を有したエポキシ樹脂硬化物が得られ、塗料樹脂等の分
野において、電着用塗料、粉体用塗料コーティング剤、
ハイブリッド焼付塗料として用い、可とう性の付与等の
優れた特徴を提供せんとするものである。
また、電材用原料として、絶縁ワニス、LED封止剤、
半導体封止剤等、さらに、ガラス繊維の収束剤等の用途
にも、有用な硬化特性を提供するものとして用いること
もできる。
なお、表1における、*1)のセロキサイド2021はダ
イセル化学株式会社製の3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト、*2)のERL−4299はユニオンカーバイド社製のビ
ス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペー
ト、*3)のPCL−305はダイセル化学株式会社製のポリ
カプロラクトン(分子量500)である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 59/20 - 59/32 C09D 303/02 C07C 67/30 C07C 69/67

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記一般式(I) 〔ただし、(I)式において、 Xは以下の構造 Y1は以下の構造 Y2は以下の構造 Y3は以下の構造 を表わす. Rは炭素数1〜30のアルキルであり、m価の有機化合物
    残基、RaおよびRbおよびR11〜Rm9は水素、一般的には1
    〜9個の炭素原子を含有するアルキル基で同時に各々の
    基に換えることができる.cは4〜8の整数、nmは0以上
    の整数、mは1以上の整数を表わす〕 で表わされる脂肪族環状エポキシ樹脂 (b)(a)のエポキシ樹脂と反応しうるエポキシ樹脂
    硬化剤を必須成分とすることを特徴とする硬化性樹脂組
    成物。
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