JP2884210B2 - 経編機における浮柄の編成方法 - Google Patents

経編機における浮柄の編成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経編機における浮柄の
編成方法に関し、特に落下板を用いないでいわゆる落下
板効果(フォールプレートラップの形成)が得られる編
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、経編機において、地糸により基布
を形成するとともに、柄糸によって基布上に柄構成する
ことは一般的に行なわれており、柄糸を基布に沈ませて
なる沈み柄と、柄糸を基布上に浮かせてなる浮柄によっ
て柄表現を行なうことも良く知られている。
【0003】上記のうち浮柄については、地糸を編成す
る地筬の前側に、浮柄を編成する柄筬を配設し、地筬と
ともにそれらの柄筬をオーバーラップし、柄筬により導
糸される浮柄糸のみを落下板(フォールプレート)によ
ってニードルループ(編目)が形成できない編針位置へ
移行させることにより、基布の表面に、浮柄を形成する
とともに、基布に対し浮柄糸を編目によらずいわゆるフ
ォールプレートラップによって止定させるものである。
【0004】しかしながら、上述の落下板付経編機の編
成においては、落下板の昇降運動が必須であり、この落
下板の存在がこの種の編機の回転数上昇を阻む原因とな
っていた。
【0005】一方、落下板を用いずに落下板効果を出す
方法は、実公昭39−19271号公報で提案されてい
る。これの要旨は、先端にフックを有する上下動可能な
パイプニードルに、フックを開閉する心棒を上下動可能
に設けた編針を用い、地筬と浮柄筬を別々の筬主体とし
て設け、各々の筬主体を編針列の上方部において異なる
往復回動軌跡のもとで運動させるようにしたものであ
る。
【0006】この場合には、編針列が昇降運動のみであ
り、編針がいわゆるパイプニードルであるので、編針に
対する浮柄筬による一方的な浮柄糸の引き下げ力によっ
て編針上で過大な摩擦現象が生じ、編針に掛けられた浮
柄糸が編針下部に円滑に移行されず、又、浮柄糸への負
荷が大であるために糸切れが発生する虞れが多分にあっ
た。
【0007】このため現在迄は、回転数の向上はさてお
いて作用が確実な従前の落下板を用いての編成が実施さ
れているのが実情である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消し、経編機による浮柄の編成において、落下板を
使用しないでフォールプレートラップの形成を円滑にな
し得る編成方法を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の浮柄の編成方法は、ニードルと該ニードルの側溝
を摺動するトングよりなりトリックプレートに沿って並
列する複合針と、少なくとも地糸を給糸する地筬と、浮
柄を形成するための浮柄糸を給糸する浮柄筬とを有し、
複合針が針長方向の直線運動と揺動の合成運動を行なう
経編機を用いる。
【0010】そして、まずニードルをトリックプレート
より突出させて地筬方向へ運動させながらスイングイン
させ、地筬の部分を通過した後、スイングを続けながら
ニードルを引き込み方向に及び/又はトングを突出方向
に少しスライドさせることにより一旦フックをトングで
閉口させ、このトングに対し浮柄糸を巻き掛けた後、ニ
ードルをスイングアウトさせながらニードル及び/又は
トングを前記とは反対方向にスライドさせて再びフック
を開口させ、このニードルに対し地筬により導かれる地
糸をオーバーラップさせ、さらにスイングアウトしなが
らニードルの引き込みによりフックを閉じて編目形成
し、これらの工程を繰り返して編成する。
【0011】前記において、トングの先端部に突起を設
け、巻き掛けられた浮柄糸を巻き掛け状態に保持するよ
うにするのが、その保持が確実になり好ましい。
【0012】
【作 用】上記の本発明の方法によれば、ニードルをト
リックプレートより突出させて地筬方向へ運動させなが
らスイングインにより地筬部分を通過させた後、ニード
ルの引き込み方向のスライド、もしくはトングの突出方
向スライド、またはその両者のスライドによりトングで
フックを閉口させて、浮柄糸をこのトングに対し巻き掛
け、その後、スイングアウトさせながらニードル及び/
又はトングを前記とは反対方向にスライドさせて再びフ
ックを開口させるので、トングに巻き掛けられた浮柄糸
は過大な張力が付加されることなくトングに巻き掛けら
れたまま、ニードルの編目が形成されない位置まで円滑
に移行され、次の地糸のオーバーラップによる編目形成
作用に伴なってフォールプレートラップが形成される。
【0013】殊に、複合針のトングの先端部に突起を設
けてある場合、トングに巻き掛けられた浮柄糸が、前記
のニードル及び/又はトングのスライドによるフックの
積極開口作用によってトングから離脱することなく巻き
掛けられた状態に保持され、上記の浮柄編成が確実に行
なわれる。
【0014】
【実施例】次に本発明の編成方法について図面に基づい
て説明する。
【0015】図1は、本発明の編成方法を実施するに当
り使用する一例の経編機の編成要部の概略側面図であ
る。図中の1は先端にフック1aを有するニードル、2
はニードル1の後側に開口する側溝1bに嵌合して摺動
するトングであり、このニードル1とトング2によって
複合針を構成している。この複合針はトリックプレート
10に沿って並列している。
【0016】3,4は地糸を給糸するための地筬、5は
浮柄糸を給糸するための浮柄筬である。浮柄筬5は地筬
3,4の前方(紙面上で左方)に位置しており、複数列
の浮柄筬5は、支承枠(図示せず)に装着されて支承軸
6に支承され、矢印7で示す方向に揺動運動可能に設け
られる。又、8は沈み柄筬であって、地筬3,4ととも
に浮柄筬5とは別の支承枠(図示せず)に装着されて支
承軸9に支承されるが、支承軸に固定された状態で揺動
運動はなされない。
【0017】ニードル1とトング2は、トリックプレー
ト10とともに編機の前後方向に揺動運動がなされると
ともに、カム機構等によって各々独立した針長方向つま
り突出および引き込み方向の直線運動(図の場合昇降運
動)がなされる。特にニードル1は、図中の曲線16で
示す運動軌跡のごとく、地筬3より前方側において、フ
ロントスイング時に一旦少し引き込み方向にスライド
し、浮柄糸の巻き掛け後のバックスイング時に再び突出
方向にスライドする運動を行なうように設けられる。前
記浮柄筬5のスイングはこのニードル1の運動に対応し
て行なわれる。これらの一連の運動機構については周知
であるので図示説明を省略する。
【0018】次に上記の経編機による具体的な浮柄の編
成方法について、図2〜図7の各編成過程を示す編成要
部の概略側面図に基づいて説明する。図中の11は浮柄
糸、12,13は地糸、14は沈み柄糸を示している。
【0019】図2は、複合針のニードル1及びトング2
ともトリックプレート10に収容された始点位置にあ
り、ノックオーバー(旧ループより新ループが脱出され
る状態)を終えたところである。このとき、浮柄筬5は
スイングの終端位置にあり、地筬3,4及び沈み柄筬8
は、アンダーラップに入っている。浮柄筬5もアンダー
ラップを行なう。
【0020】図3は、ニードル1がトリックプレート1
0より突出して地筬4の方向へスライド(図では上昇)
する運動を始めるとともに、複合針(ニードル1とトン
グ2)とトリックプレート10がスイングインすなわち
矢印15の方向にフロントスイング(前方への揺動)を
開始した状態を示し、ニードル1の先端部は曲線16で
示す運動軌跡のごとく、地筬3,4および沈み柄筬8の
各筬部分を通過する。
【0021】そして前記筬部分を通過した後、ニードル
1はスイングを続けながら一旦少し引き込み方向にスラ
イド(図では下降)して、ニードル1とは別に突出方向
にスライド(図では上昇)しているトング2によりフッ
ク1aを閉口させる。一方、浮柄筬5は矢印17の方向
即ち地筬3方向にスイングされて複合針に対しスイング
インし、この浮柄筬5の部分を同じくニードル1が通過
する。
【0022】図4は、浮柄筬5がスイングインしてオー
バーラップ位置に達した状態を示し、このときニードル
1及びトング2は共に揺動運動の折返し位置にある。こ
の状態において、浮柄筬5がスイングイン後のオーバー
ラップをなし、浮柄糸11をトング2に対し巻き掛け
る。このときトング2は前記のようにニードル1のフッ
ク1aを閉口させている状態である。この後、浮柄筬5
は矢印18の方向にスイングされる。
【0023】図5は、浮柄糸11がトング2にオーバー
ラップにより巻き掛けられ、浮柄筬5が矢印18の方向
にスイングアウトのスイングを続けた状態を示す。この
とき複合針がスイングアウトすなわちバックスイング
(後方への揺動)を開始するとともに、ニードル1が再
び矢印19の方向に上昇する運動を行ない(トング2は
運動しない)、フック1aの積極開口運動が行なわれ
る。
【0024】図6は、前図中の矢印19で示すニードル
1の突出方向のスライドつまり図では上昇によるフック
1aの積極開口運動により、トング2に巻き掛けられた
浮柄糸11を、ニードル1に対しその基部側の編目が形
成されない位置に移行させた状態を示す。このとき、浮
柄筬5が矢印18で示す下方への揺動運動と、前記ニー
ドル1の突出方向のスライドとによる積極開口運動との
複合作用により、浮柄糸11はトング2に巻き掛けられ
た状態に保持されて、再突出したつまり図では上昇した
ニードル1の基部側に円滑に移行されることになる。そ
のため、浮柄糸11に過大な張力が付加されることがな
い。
【0025】この後、さらにニードル1は矢印20の方
向にスイングアウトすなわちバックスイングを行ない、
フック1aが開口しているニードル1に対する地筬3の
オーバーラップの後、引続き運動を続ける。
【0026】図7は、ニードル1が沈み柄筬8及び地筬
4に対しバックスイングを矢印20方向に続けている状
態を示し、この後にフック1aはニードル1の引き込み
とともにトング2で閉じられてノックオーバーを行な
い、図2の編成位置に戻る。
【0027】このような工程を繰り返すことにより、落
下板を使用しないでフォールプレートラップの形成を円
滑になして、浮柄の編成が行なわれる。
【0028】なお、図8に示すようにトング2の先端部
には突起2aが形成されており、図7の編成位置におい
て、トング2に巻き掛けられている浮柄糸11を確実に
保持して、バックスイングにより浮柄糸11がフック1
aの開口内に入り込まないようになっている。すなわ
ち、このようにすることにより、浮柄糸11を正しい編
成状態に置くことができる。
【0029】上記の実施例においては、浮柄筬5を揺動
運動可能に設け、この浮柄筬5をスイングさせてニード
ル1に対しスイングインさせ、トング2に浮柄糸11を
巻き掛けた後スイングアウトさせるようにした場合を示
したが、浮柄筬をニードルに対しスイングさせずに編成
することも、またスイングする浮柄筬とスイングしない
浮柄筬とを併用して編成することも可能である。
【0030】例えば、図9および図10は、地筬3,4
および沈み柄筬8の前方において、ニードル1の運動軌
跡部分に対応させるように、スイングする浮柄筬5aと
スイングしない浮柄筬5bとをそれぞれ所要数配置した
経編機による編成工程の一部を示している。他の構成に
ついては、基本的に上記した実施例の場合と同様であ
る。21は基布の補強用糸を給糸する筬である。
【0031】前記の浮柄筬5a,5bは、それぞれ支承
枠に装着して同一の支承軸に支承させることも、また別
の支承軸に支承させることもできる。
【0032】この実施例において、図2に対応する図9
の状態は、ニードル1およびトング2が始点位置にあっ
てノックオーバーを終えたところである。この状態か
ら、ニードル1が突出方向にスライドするとともに、ス
イングインすなわち矢印15の方向にフロントスイング
を始めて、ニードル1が曲線16で示す運動軌跡のごと
く地筬3,4及び沈み柄筬8の各筬部分を通過する。
【0033】そして、前記の各筬部分を通過した後、上
記した実施例と同様に、ニードル1がスイングを続けな
がら少し引き込み方向にスライドしてトング2によりフ
ック1aを閉口させるとともに、ニードル1がスイング
する浮柄筬5aとスイングしない浮柄筬5bの部分を通
過し、この通過の後、前記浮柄筬5aが、矢印17aの
方向にスイングしてニードル1に対しオーバーラップ位
置に移動する。
【0034】図10は、ニードル1が折返し位置に達
し、浮柄筬5a,5bがオーバラップ位置にあって、双
方の筬列が重なった状態を示している。この状態におい
て、浮柄筬5a,5bがオーバーラップを行なって、各
浮柄糸11をトング2に巻き掛ける。
【0035】この後、ニードル1が再び突出方向にスラ
イドしつつバックスイングを行なって、浮柄筬5a,5
bの部分を通過し、各浮柄糸11をトング2に巻き掛け
た状態に保持したまま、ニードル1のスライドによって
フック1aを開口させる。これによりトング2に巻き掛
けられた浮柄糸11がフック1aの開口から入り込まな
い位置に移行した状態になる。
【0036】こうして地筬3,4のオーバーラップの
後、ニードル1が沈み柄筬8及び地筬3,4に対しバッ
クスイングを続け、さらにニードル1の引き込み方向へ
のスライドによりフック1aを閉じて図9の状態に戻
り、ノックオーバーを行なう。また前記の浮柄筬5aは
矢印18aの方向にスイングして図9のアンダーラップ
位置に戻る。
【0037】このような工程を繰り返すことにより、上
記した実施例と同様に、落下板を使用しないでフォール
プレートラップの形成を円滑になすことができ、所望の
浮柄を編成できる。
【0038】上記した図9、図10の実施例では、地筬
3に近い側の浮柄筬5aをスイングさせるようにした場
合を示したが、これとは逆に、図10における浮柄筬5
aをオーバーラップ位置において固定とし、浮柄筬5b
をオーバーラップ位置にスイングインさせるように揺動
可能に設けて実施することもできる。
【0039】また、浮柄筬をスイングさせずに実施する
場合、図9および図10におけるスイングする浮柄筬5
aを除いて、スイングしない浮柄筬5bのみを配した構
成とすればよく、前記同様に浮柄を編成することができ
る。
【0040】すなわち、ニードル1は、地筬3,4およ
び沈み柄筬8より前方側において、フロントスイング時
に一旦少し引き込み方向にスライドし、浮柄糸の巻き掛
け後のバックスイング時に再び突出方向にスライドする
運動を行なうので、この運動を利用して、地筬3より前
方におけるニードル1の運動軌跡部分に対応させるよう
に浮柄筬5bを配しておくことにより、ニードル1のス
ライド運動によってフック1aを閉じるトング2に対し
て、浮柄筬をスイングさせることなく浮柄糸を巻き掛け
ることができる。
【0041】なお、柄構成によって浮柄筬を多数枚必要
とする場合、上記した実施例のようにようにスイングす
る浮柄筬とスイングしない浮柄筬とを併用して、双方の
筬列をオーバーラップ位置において重ねて並列させるよ
うにするのが、浮柄糸のトングに対する巻き掛けのタイ
ミングを合せ易く好ましい。また、浮柄筬をスイングさ
せる場合、前記のニードルの運動を利用できるため、浮
柄筬の揺動運動が小さくて済む。
【0042】上記各実施例においては、地筬、沈み柄筬
はスイングしない構成を示しているが、むろん両者とも
スイングさせることもできる。
【0043】又、ニードルとトングによるフックの積極
開口運動についても、上記実施例では、ニードル1の突
出方向へのスライドつまり上昇に伴なう開口を示してい
るが、トング2の引き込み方向へのスライドつまり下降
によりなされる場合も、またニードル1の突出方向のス
ライドとトング2の引き込み方向のスライドとの複合作
用によりなされる場合もあり得る。
【0044】さらに、浮柄筬、地筬の支承方法は、上述
のごとく2本の支承軸によるものに限らず、単一のもの
でも実施可能であり、また全て固定でスイングしない場
合は支承軸でなく支承枠のみで行なうこともできる。
【0045】なお本発明によれば、図示する経編機の構
成各部の配置をそのままにして、全体を所要の角度傾け
て斜めに、あるいは横にした経編機の場合も、上記した
実施例と同様にして浮柄を編成できることは言うまでも
ない。
【0046】
【発明の効果】本発明による浮柄の編成方法は、ニード
ルと該ニードルの側溝を摺動するトングよりなる複合針
が針長方向の直線運動と揺動の合成運動を行なう経編機
を用いたので、複合針のニードル及び/又はトングのス
ライドによる開口運動によって、トングに巻き掛けられ
た浮柄糸が円滑にニードルの基部側へ移行される結果、
浮柄糸には過大な張力が付加されることがなく、この結
果、過張力による浮柄糸の糸切れが発生しない。
【0047】又従来の落下板のような駆動装置を編成部
分に装備する必要がないので、結果的に編成回数の上昇
が図れるとともに、浮柄糸と地糸を同一方向からオーバ
ーラップさせた場合においても、従来の落下板作用によ
る地糸の目はずれ、すなわち地糸と同じニードル位置に
かけられた浮柄糸の落下板による押下げによって生じる
地糸の目はずれがなくなるので、フォールプレートラッ
プの形成に制約がなくなり、編構造的にも例えばレース
の目的に見合った編組織を編成できる。
【0048】以上のごとく、本発明の編成方法によって
従来の落下板を装備していた経編機より落下板が一掃さ
れ、生産性の向上とともに、より品質の高い経編地の生
産が可能となる画期的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の編成方法を実施するに当り使用する一
例の経編機の編成要部の概略側面図。
【図2】本発明の編成方法の編成過程におけるノックオ
ーバー直後の状態の編成要部の概略側面図。
【図3】同上の編成過程におけるフロントスイング開始
時の編成要部の概略側面図。
【図4】同上の編成過程においてニードルが揺動運動の
折返し位置に達した状態を示す編成要部の概略側面図。
【図5】同上の編成過程において浮柄筬のスイングアウ
トの状態を示す編成要部の概略側面図。
【図6】同上の編成過程においてニードルを再上昇させ
たバックスイング途中の編成要部の概略側面図。
【図7】同上の編成過程においてニードルのバックスイ
ング途中の編成要部の概略側面図。
【図8】トングの形態を示す側面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す編成過程のノックオ
ーバー直後の状態の編成要部の概略側面図。
【図10】同上の編成過程においてニードルが揺動運動
の折返し位置に達した状態を示す編成要部の概略側面
図。
【符号の説明】
1………ニードル 1a……フック 1b……側溝 2………トング 2a……突起 3,4…地筬 5………浮柄筬 5a……スイングする浮柄筬 5b……スイングしない浮柄筬 6,9…支承軸 8………沈み柄筬 11……浮柄糸 12,13……地糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野坂 訓正 福井県福井市上北野1丁目27番33号 日 本マイヤー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04B 21/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニードルと該ニードルの側溝を摺動するト
    ングよりなりトリックプレートに沿って並列する複合針
    と、少なくとも地糸を給糸する地筬と、浮柄を形成する
    ための浮柄糸を給糸する浮柄筬とを有し、複合針が針長
    方向の直線運動と揺動の合成運動を行なう経編機を用
    い、 まずニードルをトリックプレートより突出させて地筬方
    向へ運動させながらスイングインさせ、地筬の部分を通
    過した後、スイングを続けながらニードルを引き込み方
    向に及び/又はトングを突出方向に少しスライドさせる
    ことにより一旦フックをトングで閉口させ、このトング
    に対し浮柄糸を巻き掛けた後、ニードルをスイングアウ
    トさせながらニードル及び/又はトングを前記とは反対
    方向にスライドさせて再びフックを開口させ、このニー
    ドルに対し地筬により導かれる地糸をオーバーラップさ
    せ、さらにスイングアウトしながらニードルの引き込み
    によりフックを閉じて編目形成し、 これらの工程を繰り返して編成することを特徴とする経
    編機における浮柄の編成方法。
  2. 【請求項2】トングの先端部に突起を設け、巻き掛けら
    れた浮柄糸を巻き掛け状態に保持することを特徴とする
    請求項1に記載の経編機における浮柄の編成方法。
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