JP2884107B2 - 燃料集合体 - Google Patents
燃料集合体Info
- Publication number
- JP2884107B2 JP2884107B2 JP2255254A JP25525490A JP2884107B2 JP 2884107 B2 JP2884107 B2 JP 2884107B2 JP 2255254 A JP2255254 A JP 2255254A JP 25525490 A JP25525490 A JP 25525490A JP 2884107 B2 JP2884107 B2 JP 2884107B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- short
- fuel rod
- water channel
- fuel
- fuel assembly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、沸騰水型原子炉等に用いられる燃料集合体
に関し、詳しくは炉心上方の冷却効果を高めるために長
尺の燃料棒と短尺の燃料棒が組み合わされて束ねられた
燃料集合体に関するものである。
に関し、詳しくは炉心上方の冷却効果を高めるために長
尺の燃料棒と短尺の燃料棒が組み合わされて束ねられた
燃料集合体に関するものである。
［従来の技術］ 従来の一般的な燃料集合体は、一定長さの燃料棒が格
子状に配列されて束ねられ、その上下端が上部及び下部
タイプレートで、胴部がスペーサで保持された構造とな
っている。また、通常、燃料集合体の略中央部には、冷
却材の流路となるウォーターチャンネルが配置され、燃
料棒と供に束ねられている。
子状に配列されて束ねられ、その上下端が上部及び下部
タイプレートで、胴部がスペーサで保持された構造とな
っている。また、通常、燃料集合体の略中央部には、冷
却材の流路となるウォーターチャンネルが配置され、燃
料棒と供に束ねられている。
ところで、沸騰水型原子炉用の燃料集合体において
は、炉心上部を優先的に冷却することが炉心特性上好ま
しいとされており、上部での水／ウラン比を高めるため
に、通常の長さの燃料棒より短い短尺燃料棒を組み合わ
せて用いることが提案されている。この短尺燃料棒とし
ては、普通長の４〜７割の長さのものが考えられてお
り、太径ウォーターチャンネルは、太径部が短尺燃料棒
の上方に位置するように設置される。
は、炉心上部を優先的に冷却することが炉心特性上好ま
しいとされており、上部での水／ウラン比を高めるため
に、通常の長さの燃料棒より短い短尺燃料棒を組み合わ
せて用いることが提案されている。この短尺燃料棒とし
ては、普通長の４〜７割の長さのものが考えられてお
り、太径ウォーターチャンネルは、太径部が短尺燃料棒
の上方に位置するように設置される。
［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記のような従来の短尺燃料棒を用いた燃料
集合体において、短尺燃料棒は、その上端部が上部タイ
フプレートに届かないため、上部が何ものにも支持され
ていない状態か、あるいはスペーサスプリングのみで押
えられた状態となり、短尺燃料棒は動く危険性がある。
短尺燃料棒が固定されていない状態では、冷却材による
流力振動によってスペーサの燃料棒保持部表面との間で
フレッティング腐食（ある材料が何等かの理由で振動
し、他の材料とこすりあう状態で生じる腐食）を起こし
て被覆管が損傷したり、短尺燃料棒が下部タイプレート
から浮き上がったりする恐れがあった。
集合体において、短尺燃料棒は、その上端部が上部タイ
フプレートに届かないため、上部が何ものにも支持され
ていない状態か、あるいはスペーサスプリングのみで押
えられた状態となり、短尺燃料棒は動く危険性がある。
短尺燃料棒が固定されていない状態では、冷却材による
流力振動によってスペーサの燃料棒保持部表面との間で
フレッティング腐食（ある材料が何等かの理由で振動
し、他の材料とこすりあう状態で生じる腐食）を起こし
て被覆管が損傷したり、短尺燃料棒が下部タイプレート
から浮き上がったりする恐れがあった。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、
短尺燃料棒の流動振動によるフレッティング腐食や浮き
上がりの生じない燃料集合体を提供することを目的とす
るものである。
短尺燃料棒の流動振動によるフレッティング腐食や浮き
上がりの生じない燃料集合体を提供することを目的とす
るものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明では、軸方向長さの異なる短尺及び長尺の燃料
棒と、冷却材の流路となるウォーターチャンネルであっ
て短尺燃料棒の上方で太径となるウォーターチャンネル
とが束ねられてなる燃料集合体において、前記ウォータ
ーチャンネルの太径部の下端に前記短尺燃料棒上端部の
挿入孔を設け、この挿入孔によって前記ウォーターチャ
ンネルの周囲に配置された前記短尺燃料棒の上端部を保
持させることによって、上記の課題を達成している。
棒と、冷却材の流路となるウォーターチャンネルであっ
て短尺燃料棒の上方で太径となるウォーターチャンネル
とが束ねられてなる燃料集合体において、前記ウォータ
ーチャンネルの太径部の下端に前記短尺燃料棒上端部の
挿入孔を設け、この挿入孔によって前記ウォーターチャ
ンネルの周囲に配置された前記短尺燃料棒の上端部を保
持させることによって、上記の課題を達成している。
［作用］ 本発明におけるウォーターチャンネルは短尺燃料棒の
有効長の上方で太径となっており、下方は短尺及び長尺
燃料棒とほぼ同程度の径で下部タイプレートまで伸びで
いる。前述したように、沸騰水型原子炉は、炉心上方の
冷却が重要となるので、ウォーターチャンネルは必ずし
も下方まで太径である必要なない。
有効長の上方で太径となっており、下方は短尺及び長尺
燃料棒とほぼ同程度の径で下部タイプレートまで伸びで
いる。前述したように、沸騰水型原子炉は、炉心上方の
冷却が重要となるので、ウォーターチャンネルは必ずし
も下方まで太径である必要なない。
また、短尺燃料棒は、ウォーターチャンネル太径部の
下方にウォーターチャンネルの回りを取り囲むように、
換言すれば、ウォーターチャンネル太径部を傘としてそ
の下に入るような状態で配置されている。そして、短尺
燃料棒の上端部はウォーターチャンネル太径部の下部端
栓に設けられた挿入孔に挿嵌されて保持される。これに
より、短尺燃料棒は、その上下端部及び胴部がウォータ
ーチャンネルの挿入孔、下部タイプレート及びスペーサ
によってそれそれ支持固定されることになり、冷却材の
流力による振動や浮き上がりが防止される。
下方にウォーターチャンネルの回りを取り囲むように、
換言すれば、ウォーターチャンネル太径部を傘としてそ
の下に入るような状態で配置されている。そして、短尺
燃料棒の上端部はウォーターチャンネル太径部の下部端
栓に設けられた挿入孔に挿嵌されて保持される。これに
より、短尺燃料棒は、その上下端部及び胴部がウォータ
ーチャンネルの挿入孔、下部タイプレート及びスペーサ
によってそれそれ支持固定されることになり、冷却材の
流力による振動や浮き上がりが防止される。
［実施例］ 実施例:1 第１図は本発明第１実施例による燃料集合体の要部側
面図、第２図は第１図Ａ−Ａ′部矢視図である。
面図、第２図は第１図Ａ−Ａ′部矢視図である。
図において、太径ウォーターチャンネル３を中心にし
て、その周囲に短尺燃料棒１が、更にその外側に長尺燃
料棒２が所定ピッチの格子状に配列され、下端は下部タ
イプレートによって、胴部はスペーサ５によって保持さ
れている。また、図示されていないが、長尺燃料棒２及
びウォーターチャンネル３の上端は、上部タイプレート
によって保持されている。
て、その周囲に短尺燃料棒１が、更にその外側に長尺燃
料棒２が所定ピッチの格子状に配列され、下端は下部タ
イプレートによって、胴部はスペーサ５によって保持さ
れている。また、図示されていないが、長尺燃料棒２及
びウォーターチャンネル３の上端は、上部タイプレート
によって保持されている。
短尺燃料棒は、その上端部1aがウォーターチャンネル
３太径部の下端部に位置するような長さとなっており、
ウォーターチャンネル３の太径部下部端栓3aには、各短
尺燃料棒１の上端部分1aに対応する位置に挿入孔４が設
けられている。そして、短尺燃料棒１の上端部1aはこの
挿入孔４に挿嵌され、固定されている。挿入孔４の断面
形状は、第２図に示されるように、円形,D字形（第２図
中斜線で示す）あるいは矩形等とすることが可能で、特
に限定はないが、短尺燃料棒１が回転しないような形状
が好ましい。また、本実施例では、短尺燃料棒について
は、流力による浮き上がりを押えるために下部端栓７を
ねじ込み式としている。
３太径部の下端部に位置するような長さとなっており、
ウォーターチャンネル３の太径部下部端栓3aには、各短
尺燃料棒１の上端部分1aに対応する位置に挿入孔４が設
けられている。そして、短尺燃料棒１の上端部1aはこの
挿入孔４に挿嵌され、固定されている。挿入孔４の断面
形状は、第２図に示されるように、円形,D字形（第２図
中斜線で示す）あるいは矩形等とすることが可能で、特
に限定はないが、短尺燃料棒１が回転しないような形状
が好ましい。また、本実施例では、短尺燃料棒について
は、流力による浮き上がりを押えるために下部端栓７を
ねじ込み式としている。
実施例:2 第３図は、本発明第２実施例の燃料集合体の要部側面
図である。
図である。
図において、短尺及び長尺燃料棒1,2,ウォーターチャ
ンネル３の配列は第１図の場合と同様であり、短尺燃料
棒１はウォーターチャンネル３に設けられた挿入孔4,ス
ペーサ５及び下部タイプレート６によって保持されてい
るが、本実施例では、短尺燃料棒１の浮き上がりを押え
るための構成が実施例１とは異なっている。
ンネル３の配列は第１図の場合と同様であり、短尺燃料
棒１はウォーターチャンネル３に設けられた挿入孔4,ス
ペーサ５及び下部タイプレート６によって保持されてい
るが、本実施例では、短尺燃料棒１の浮き上がりを押え
るための構成が実施例１とは異なっている。
即ち、本実施例では、短尺燃料棒１の下部端栓をねじ
込式とせず、通常の燃料棒（長尺燃料棒２）と同様に差
し込み式の下部短栓7aとし、短尺燃料棒上端部1aに膨張
スプリング８を装着している。このスプリング８は、短
尺燃料棒１を下方に付勢する。これにより、短尺燃料棒
１が押えつけられ、下部端栓7aが通常の差し込み式であ
っても浮き上がりが防止される。
込式とせず、通常の燃料棒（長尺燃料棒２）と同様に差
し込み式の下部短栓7aとし、短尺燃料棒上端部1aに膨張
スプリング８を装着している。このスプリング８は、短
尺燃料棒１を下方に付勢する。これにより、短尺燃料棒
１が押えつけられ、下部端栓7aが通常の差し込み式であ
っても浮き上がりが防止される。
［発明の効果］ 以上のように、本発明では、短尺燃料棒の上端部をウ
ォーターチャンネル太径部下端に設けた挿入孔に挿嵌し
て固定しているので、冷却材の流力によって短尺燃料棒
が振動してフレッティング腐食を生じたり、上方に浮き
上がったりすることを防止することができる。
ォーターチャンネル太径部下端に設けた挿入孔に挿嵌し
て固定しているので、冷却材の流力によって短尺燃料棒
が振動してフレッティング腐食を生じたり、上方に浮き
上がったりすることを防止することができる。
即ち、本発明によれば、炉心上方の冷却効果が高く、
かつ被覆管の損傷等の故障を起こす危険性が少ない燃料
集合体を得ることができ、かかる燃料集合体は沸騰水型
原子炉等に非常に有益である。
かつ被覆管の損傷等の故障を起こす危険性が少ない燃料
集合体を得ることができ、かかる燃料集合体は沸騰水型
原子炉等に非常に有益である。
第１図は本発明第１実施例による燃料集合体の要部側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ′部矢視力図、第３図は本発
明第２実施例による燃料集合体の要部側面図である。 ［主要部分の符号の説明］ １……短尺燃料棒 1a……短尺燃料棒上短部 ２……長尺燃料棒 ３……ウォーターチャンネル 3a……ウォーターチャンネル下部端栓 ４……挿入孔 ５……スペーサ ６……下部タイプレート ７……ねじ込式下部端栓 7a……差し込み式下部端栓 ８……スプリング
図、第２図は第１図Ａ−Ａ′部矢視力図、第３図は本発
明第２実施例による燃料集合体の要部側面図である。 ［主要部分の符号の説明］ １……短尺燃料棒 1a……短尺燃料棒上短部 ２……長尺燃料棒 ３……ウォーターチャンネル 3a……ウォーターチャンネル下部端栓 ４……挿入孔 ５……スペーサ ６……下部タイプレート ７……ねじ込式下部端栓 7a……差し込み式下部端栓 ８……スプリング
Claims (1)
- 【請求項１】軸方向長さの異なる短尺及び長尺の燃料棒
と、冷却材の流路となるウォーターチャンネルであって
前記短尺燃料棒の上方で太径となるウォーターチャンネ
ルとが束ねられてなる燃料集合体において、 前記ウォーターチャンネルの太径部の下端に前記短尺燃
料棒上端部の挿入孔が設けられ、該挿入孔によって前記
ウォーターチャンネルの周囲に配置された前記短尺燃料
棒の上端部が保持されたことを特徴とする燃料集合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2255254A JP2884107B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 燃料集合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2255254A JP2884107B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 燃料集合体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04134294A JPH04134294A (ja) | 1992-05-08 |
| JP2884107B2 true JP2884107B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17276190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2255254A Expired - Lifetime JP2884107B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 燃料集合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2884107B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1141966B1 (de) * | 1998-12-18 | 2005-06-01 | Framatome ANP GmbH | Brennelement für einen siedewasser-kernreaktor |
| EP2306465B1 (en) | 2009-10-01 | 2013-08-14 | Areva NP | BWR nuclear fuel assembly with non-retained partial length fuel rods |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP2255254A patent/JP2884107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04134294A (ja) | 1992-05-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH02266292A (ja) | 燃料集合体の中性子束シンブル管の振動低減装置 | |
| JPH08179070A (ja) | 加圧水型原子炉用燃料集合体 | |
| JPH036492A (ja) | 核燃料集合体の上部ノズルサブアセンブリ | |
| JP2884107B2 (ja) | 燃料集合体 | |
| JP3108189B2 (ja) | 核燃料集合体の上部ノズル | |
| JPS61237084A (ja) | 核燃料集合体 | |
| JPS6131993A (ja) | 加圧水型原子炉燃料集合体 | |
| JPH01269086A (ja) | 燃料集合体 | |
| JP2672540B2 (ja) | 燃料集合体 | |
| JPS61201193A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPS5985991A (ja) | 燃料バンドル | |
| JPS6132400Y2 (ja) | ||
| JPH01124793A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPH04269692A (ja) | 原子燃料集合体 | |
| JPH01182792A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPS6398591A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPS5810677A (ja) | 核燃料集合体 | |
| JPS6255593A (ja) | 核燃料集合体 | |
| JPS62134593A (ja) | 核燃料集合体 | |
| JPS58214880A (ja) | 核燃料集合体の出力分布調整方法 | |
| JP3062549B2 (ja) | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 | |
| JPH05223970A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPH05164865A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPH08160174A (ja) | 燃料集合体 | |
| JPS58108488A (ja) | 燃料集合体 |