JP2883675B2 - 散乱光式煙感知器 - Google Patents

散乱光式煙感知器

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JP2883675B2 JP9965590A JP9965590A JP2883675B2 JP 2883675 B2 JP2883675 B2 JP 2883675B2 JP 9965590 A JP9965590 A JP 9965590A JP 9965590 A JP9965590 A JP 9965590A JP 2883675 B2 JP2883675 B2 JP 2883675B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、散乱式煙感知器に関し、より詳しくは、全
体形状の薄形化を図るとともに誤動作の防止を図った散
乱式煙感知器に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 一般に、散乱式煙感知器(以下単に「煙感知器」とい
う。)は、光を発する光源とこの光源からの光を後述す
るような煙粒子を介して受光する受光部とを例えば円板
状の支持体に配置するとともに、この支持体に対し、暗
箱とも称される検煙部材を装着し、検煙部材の側壁片の
間の隙間から内部に侵入する煙の粒子に前記光源からの
光を当て、反射した光を前記受光部により受光して煙の
存在を電気信号として検知するようになっている。
ところで、近年煙感知器の薄形化の要請が高まり、こ
れに対処するために、支持体及び検煙部材双方の薄形化
が試みられているが、支持体については光源及び受光部
を配置する関係上一定の限界がある。
このため、検煙部材の薄形化が主な改良課題となる。
しかし、検煙部材を薄くすればするほどこの検煙部材
内部で反射した光が減衰せずに受光部に入射してしま
い、感知ノイズが大きくなって誤動作が発生し易くな
る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、受
光部での感知ノイズ発生を抑えつつ検煙部材の薄形化が
可能な煙感知器を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、光を発する光源とこの光源からの光が直接
入射しない状態に配置した受光部とを備えた支持体と、
この支持体に装着された略筒状で、前記光源からの光を
反射する頂板部と、前記光源からの光を反射、吸収する
とともに煙が通過可能な隙間を有する側壁片群とからな
る検煙部材とを有する散乱光式煙感知器において、 前記頂板部の支持体側面の中央部に凹状湾曲面を連ね
て支持体側に突出する略円錐状の光反射部を設けたもの
である。
[作 用] 上記構成の煙感知器によれば、頂板部の中央部に凹状
湾曲面を有する光反射部を設けたことにより、光源から
の光は光反射部の頂点を境として光源側では光源に戻る
方向に、受光部側では受光部に向う方向以外の方向に各
々反射することになり、これにより、頂板部を支持体に
近ずけること、即ち、検煙部材自体の薄形化が可能にな
る。
[実施例] 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図に示す煙感知器1は、円板状で、かつ、外周か
ら側方へ天井板[図示せず]等への取付片3を突設した
支持体2と、この支持体2の第1図において上面側に密
着する状態に装着した略円筒状で、かつ、頂板5を具備
した検煙部材4とを具備している。
前記支持体2には、略ハ字状を呈する第1、第2の収
容孔6、7が穿設してあり、第1の収容孔6には光を放
射する光源8が、第2の収容光7にはレンズ9及び光電
変換素子10からなる受光部11が各々配置されている。
前記検煙部材4は、第2図、第3図にも示すように、
比較的薄い円板状の頂板部5と、この頂板部5と一体的
な側壁片群12とを具備する略円筒状に形成されている。
側壁片群12の個々の側壁片13は、第3図にも示すよう
に略ハ字状で頂板部5の外周全体に一定間隔を隔てて列
設されており、いわゆるラビリンス構造を呈している。
そして、各側壁群12の間の隙間14から煙が内部に侵入
可能であるとともに、前記光源8からの光は各側壁片13
により反射、吸収されてレンズ9への入射光を遮断又は
大幅に減衰するようになっている。
前記頂板部5の中央部には、第1図、第2図に示すよ
うに、凹状湾曲面16を連ねて全体として略円錐状で支持
体2側に突出する反射部15が設けられている。この反射
部15の頂点17は、前記光源8、レンズ9の略中間位置に
対応している。また、反射部15の凹状湾曲面16はつや出
し状態となっている。
尚、第1図中、17は光源8用のリード線、18は光源変
換素子10用のリード線である。
次に上記構成の煙感知器1の作用を前記反射部15の反
射状態を主に説明する。
第1図に示すように、光源8からの光は反射部15のつ
や出しした凹状湾曲面16に当って反射するが、このと
き、頂点17を境に光源8に近い凹状湾曲面16に当った光
はこの凹状湾曲面16に対する入射角が比較的小さいので
その反射光は殆んど光源8又はその近傍へ戻る方向にな
る。したがって、反射光はレンズ9へ到達せず、これに
より、光電変換部10による感知ノイズは無くなる。
一方、頂点17を境にレンズ9に近い凹状湾曲面16に当
った光は、第1図に示すように凹状湾曲面16に対する入
射角が比較的大きいのでその反射光はレンズ9とは大き
く離れた方向となり側壁片13に当ることになり、この側
壁片13により反射吸収されてやはりレンズ9へは殆んど
入射しない。
この結果、支持体2の上面から頂板部5に至る距離L
をかなり小さくしても上述した凹状湾曲面16の反射状態
のため反射光がレンズ9へ入射することを無くすことが
でき、検煙部材4の薄形化を感知ノイズの発生を回避し
つつ図ることができる。
本発明は上述した実施例のほか、その要旨の範囲内で
種々の変形が可能である。
例えば、前記反射部15の凹状湾曲面の曲率は実施例に
示す場合のほか、種々の曲率に設定して実施可能であ
る。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、上記構成としたことに
より、反射部での光の反射方向が受光部を直接指向しな
くなり、これにより、受光部での感知ノイズ発生、誤動
作発生回避しつつ検煙部材の薄形化を図ることが可能な
煙感知器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である煙感知器の縦断面図、第
2図は同煙感知器の検煙部材の部分切欠断面図、第3図
は同上の底面図である。 1……煙感知器、2……支持体、4……検煙部材、5…
…頂板部、8……光源、11……受光部、15……光反射
部、16……凹状湾曲面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 17/00 - 17/12 G01N 21/53

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を発する光源とこの光源からの光が直接
    入射しない状態に配置した受光部とを備えた支持体と、
    この支持体に装着された略筒状で、前記光源からの光を
    反射する頂板部と、前記光源からの光を反射、吸収する
    とともに煙が通過可能な隙間を有する側壁片群とからな
    る検煙部材とを有する散乱光式煙感知器において、 前記頂板部の支持体側面の中央部に凹状湾曲面を連ねて
    支持体側に突出する略円錐状の光反射部を設けたことを
    特徴とする散乱式煙感知器。
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