JP2883608B1 - 延縄巻上装置 - Google Patents

延縄巻上装置

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JP2883608B1
JP2883608B1 JP10089526A JP8952698A JP2883608B1 JP 2883608 B1 JP2883608 B1 JP 2883608B1 JP 10089526 A JP10089526 A JP 10089526A JP 8952698 A JP8952698 A JP 8952698A JP 2883608 B1 JP2883608 B1 JP 2883608B1
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disk
roll
rotating shaft
pad
rotational force
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JP10089526A
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Inventor
支征生 常磐
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有限会社長洲鉄工所
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Abstract

【要約】 【課題】 スリップによってロ−ルへ回転力を伝達でき
ないような不具合が生じた場合でも、簡単に修復するこ
とができる延縄巻上装置の提供 【解決手段】 この発明の延縄巻上装置は、従来のよう
に、筒体の中空部に皿を嵌着させ、ロ−ルに回転力を伝
達させるような伝達機構の不具合を解消するために、回
転軸1に固定した駆動盤9を摩擦材からなるパッドA、
A’を介して、ロ−ル2の鍔3側に押し当て、駆動盤9
とロ−ル2を結合させ、ロ−ル2に回転力を伝達できる
ようにし、スリップ発生時においては、パッドA、A’
の取替えによって、修復できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は延縄漁船の縄巻上
装置に係り、詳しくは縄を巻取るロ−ルへの回転力の伝
達機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、図5〜図6に示すように、ロ−
ルaの一方の鍔bに中空状の筒体cを固定し、この筒体
cの中空部dに、回転軸eに固定した皿fを嵌着させる
ことによって、ロ−ルaに回転力を伝達させていた。図
4は皿fが筒体cの中空部dから離脱し、ロ−ルaに回
転力が伝達されていない状態を示している。皿fを筒体
cの中空部dに嵌着させるには、ロ−ルaを図5におい
て、右方向に移動させて行っているが、これは、鋸状に
噛み合ったカップリングg、g’の一方に取り付けたハ
ンドルhを適宜角だけ回転させると、噛み合いがずれ
て、図6に示すように、カップリングg’がロ−ルaの
他方の鍔b’にベアリングを介して回転自在に当接して
いる盤iを右方向に押し、ロ−ルaを右側に強制的に移
動させ、筒体cの中空部dに皿fを嵌着させ、ロ−ルa
に回転力を伝達している。なお、図5〜図6において、
jはプリ−である。要するに、従来の延縄巻上装置は、
筒体cの中空部dに皿fを嵌着させることにより、ロ−
ルaを回転軸eに結合させ、ロ−ルaに回転力を伝達す
るという機構であったので、筒体cの内壁や皿fの上面
が磨耗した場合には、スリップを生じ、ロ−ルaに回転
力を伝達できなくなるという不具合が生じ、これを修復
すには、旋盤、溶接機器などの特殊装置類を備えた専門
工場でなければ、修理は不可能であり、したがって、海
上での操漁中、前記不具合が発生した場合には、延縄を
破棄しなければならないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は従来の技術
で記述した欠点を解消するためになされたもので、スリ
ップによってロ−ルへ回転力を伝達できないような不具
合が生じた場合でも、簡単に修復することができる延縄
巻上装置の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の延縄巻上装置
は、従来の技術で記述したような筒体cの中空部dに皿
fを嵌着させ、ロ−ルaに回転力を伝達させるような伝
達機構の不具合を解消するために、回転軸に固定した駆
動盤を摩擦材からなるパッドを介して、ロ−ルの鍔側に
押し当て、駆動盤とロ−ルを結合させ、ロ−ルに回転力
を伝達できるようにし、スリップ発生時においては、前
記パッドの取替えによって、修復できるようにしてい
る。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一例を図面を参
照しながら説明するに、図1〜図3において、1は回転
軸で、図示は省略したモ−タ−で駆動される。2は延縄
を巻取り、巻戻すロ−ルで、回転軸1には緩く装着され
ており、このままの状態では、回転軸1からの回転力の
伝達は受けない。3はロ−ル2の片方の鍔で、ド−ナツ
状の第一円盤4が溶接、ネジ止めなどによって、固定さ
れている。5はド−ナツ状の第二円盤で、第一円盤4と
対峙し適宜間隔を置いて、回転軸1に緩く装着されてい
る。6は第一円盤4と第二円盤5とを連結する爪で、着
脱可能なピン11、11’によって、第一円盤4と第二
円盤5に回動可能に係止されている。爪6の先端部7は
回転軸1の突設部8に当接しており、図1〜図3におい
て、ロ−ル2を、従来のやり方によって、強制的に右方
向に移動させたとき、爪6の先端部7は回転軸1の突設
部8に当接し、静止しているので、その反力として、爪
6の腹部10が左側に移動し、第二円盤5を左方向に押
しやるようになっている。
【0006】9は駆動盤で、回転軸1に刻設したキ−溝
にキ−12で着脱可能に固定されており、第一円盤4と
第二円盤5の間に装着されている。第一円盤4と駆動盤
9の間に石綿などの摩擦材からなるパッドA、第二円盤
5と駆動盤9の間に石綿などの摩擦材からなるパッド
A’を介在している。なお、パッドAは第一円盤4に、
パッドA’は第二円盤5に着脱可能に取り付けられてい
る。図1〜図2の状態では、第一円盤4、第二円盤5、
駆動盤9とは互いに間隔を有し、パッドA、A’が締付
けられていないので、回転軸1を回転させても、その回
転力は駆動盤9を経由ロ−ル2には伝達しない。
【0007】回転軸1の突設部8の他端は、回転軸1に
緩く装着したド−ナツ状の板体Bにベアリングなどを介
して、回転自在に当接しており、ド−ナツ状の板体Bと
軸受けCの間には、隙間調節部材Dが回転軸1に着脱可
能に緩く装着されている。隙間調節部材Dは、例えば、
図4に示すように、クサビ型の半筒体をボルト13で連
結しており、ボルト13を締めると、前記クサビ型の半
筒体が接近し、回転軸1の突設部8を、図1〜図3にお
いて、左方向に押し、それに連動して爪6の先端部7が
左方向に押され、その反力として、爪6の腹部10が第
二円盤5を左方向に押し、パッドA’を駆動盤9に押し
付けるようになっている。
【0008】実施に際しては、従来のやり方で、鋸状に
噛み合ったカップリングg、g’のハンドルhを適宜に
回転させ所定位置に係止し、噛み合いをずらせて、ロ−
ル2を右方向に強制的に移動させると、図3に示したよ
うに、第一円盤4が駆動盤9の方向へ移動すると同時
に、爪6の腹部10によって、第二円盤5が駆動盤9側
に押され、パッドA、A’を介して、第一円盤4と第二
円盤5が、駆動盤9をきつく挾みつけ、第一円盤4、駆
動盤9、第二円盤5の三者が結合する。ついで、モ−タ
−を駆動させ、回転軸1を回転させると、その回転力は
駆動盤9を経由してロ−ル2に伝達する。なお、パッド
A、A’の締付け具合の調節は隙間調節部材Dのボルト
13の締付け量の調整によって行うことができる。
【0008】ロ−ル2の回転を停止させるには、鋸状に
噛み合ったカップリングg、g’のハンドルhを逆方向
に回転させ、カップリングg、g’を元通りに噛み合
せ、ロ−ル2を軽く左方向に押すと、第一円盤4、駆動
盤9、第二円盤5の結合が解け、ロ−ル2は停止する。
【0009】出漁中に、パッドA,A’が擦り減り、ス
リップが生じた場合には、回転軸1から隙間調節部材D
を取り除き、図1〜図3において、回転軸1を隙間調節
部材Dの隙間分だけ右側に移動させ、ついで第二円盤5
を右側に移動させ、第一円盤4と駆動盤9及び第二円盤
5と駆動盤9との隙間を広げ、擦り減ったパッドA、
A’を除去し、新しいパッドA、A’に取替えたのち、
回転軸1を元の位置に戻し、隙間調節部材Dを取り付け
ることによって修復できる。したがって、予備のパッド
を備えておけば、どこでも簡単に修復することができ
る。
【0010】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、予備のパッドさえ備えておけば、出漁中に、スリ
ップ事故が生じても、船上で直ちに、新たな予備のパッ
ドと簡単に取替え、修復ができるので、従来のような延
縄破棄という最悪事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施例を示す側面図
【図2】図1における断面図
【図3】第一円盤、駆動盤、第二円盤が結合した状態を
示す側面図
【図4】隙間調節部材の概略図
【図5】従来の実施例を示す側面図
【図6】図5において皿が筒体の中空部に嵌着した状態
を示す側面図
【符号の説明】
1 回転軸 2 ロ−ル 3 鍔 4 第一円盤 5 第二円盤 6 爪 7 爪の先端部 8 突設部 9 駆動盤 10 爪の腹部 11、11’ ピン 12 キ− 13 ボルト A A’パッド B ド−ナツ状の板体 C 軸受け D 隙間調節部材 a ロ−ル b、b’鍔 c 筒体 d 中空部 e 回転軸 f 皿 g、’g’ カップリング h ハンドル i 盤 j プ−リ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 79/00 F16H 13/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(1)に緩く装着したロ−ル
    (2)の片方の鍔(3)にド−ナツ状の第一円盤(4)
    を固定していること、 前記第一円盤(4)に対峙して、ド−ナツ状の第二円
    盤(5)を前記回転軸(1)に緩く装着していること、 前記第一円盤(4)と第二円盤(5)に回動可能に係
    止した爪(6)によって、前記第一円盤(4)と第二円
    盤(5)を連係させ、前記爪(6)の先端部(7)を、
    前記回転軸(1)の突設部(8)に当接していること、 前記第一円盤(4)と前記第二円盤(5)の間に位置
    する前記回転軸(1)に駆動盤(9)を固定しているこ
    と、 前記第一円盤(4)と前記駆動盤(9)の間にパッド
    (A)、前記第二円盤(5)と前記駆動盤(9)の間に
    パッド(A’)を介在させていること、 前記回転軸(1)の突設部(8)の他端を、前記回転
    軸(1)に緩く装着したド−ナツ状の板体(B)に回転
    自在に当接させ、前記ド−ナツ状の板体(B)と軸受け
    (C)の間に隙間調節部材(D)を前記回転軸(1)に
    着脱可能に緩く装着していること、 前記ロ−ル(2)を前記第二円盤(5)側に強制的に
    移動させたとき、前記爪(6)の腹部(10)が前記第
    二円盤(5)を前記第一円盤(4)側に押し進め、前記
    駆動盤(9)を、前記パッド(A、A’)を介して、前
    記第一円盤(4)と前記第二円盤(5)によって挾みつ
    け、前記回転軸(1)の回転力を前記ロ−ル(2)に伝
    達させること、を特徴とする延縄巻上装置
JP10089526A 1998-03-17 1998-03-17 延縄巻上装置 Expired - Lifetime JP2883608B1 (ja)

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