JP2883047B2 - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

高負荷伝動用vベルト

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JP2883047B2
JP2883047B2 JP8228084A JP22808496A JP2883047B2 JP 2883047 B2 JP2883047 B2 JP 2883047B2 JP 8228084 A JP8228084 A JP 8228084A JP 22808496 A JP22808496 A JP 22808496A JP 2883047 B2 JP2883047 B2 JP 2883047B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高負荷伝動用Vベ
ルトに関し、特にエンドレスの張力帯と、その張力帯を
嵌合する嵌合部と左右両側面にプーリの溝面に摺接する
摺接部とを有する多数のブロックとで構成されているも
のの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のVベルトは、樹脂材料か
らなる各ブロックの強度及び耐久性を向上させるため
に、例えば実開昭62−162431号公報に示されて
いるように、各ブロックのベルト長手方向中央部に高弾
性率かつ低熱膨張係数の補強部材を埋設してベルト長手
方向において中央部に補強部材と表面部に樹脂材料層と
を有するようにすることが提案されている。
【0003】一方、上記Vベルトの各ブロック間の揺動
を抑えて騒音を低減させるために、例えば実開平3−6
2251号公報に示されているように、各ブロックのセ
ンタピラー左右中央部のベルト長手方向の一側面であっ
てベルトのピッチライン上に断面円弧状の凹部を形成
し、他側面に、隣設するブロックの凹部に嵌合可能な断
面円弧状の凸部を形成することが提案されている。そし
て、この凹凸部の正面形状は略矩形状とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記Vベル
トでは、プーリへの巻き付き易さ等からブロックの数を
できるだけ多くすることが望ましいが、各ブロックのベ
ルト長手方向の厚みが小さくなり、各ブロックの強度及
び耐久性が低下してしまう。そこで、上記前者の提案例
(実開昭62−162431号公報)のように、各ブロ
ックに補強部材を埋設すると共に、その補強部材のベル
ト長手方向の厚みをできるだけ大きくすることが考えら
れる。
【0005】このように補強部材のベルト長手方向の厚
みを大きくして、上記後者の提案例(実開平3−622
51号公報)のように、騒音を低減させるために各ブロ
ックに断面円弧状の凹凸部を設けようとする場合、樹脂
材料層に凸部を形成すると共に、補強部材に凹部を形成
することなく樹脂材料層のみに、隣設するブロックの凸
部と嵌合可能な凹部を形成することが考えられる(図4
参照)。しかし、補強部材が大きくなっている分だけ樹
脂材料層のベルト長手方向の厚みが小さくなっているた
め、凹凸部の大きさ及び接触面積が小さくなってしま
う。このため、凸部の剪断強度が低くなるので、ベルト
の走行時にその凸部が早期に欠落して騒音が大きくな
り、耐久性が悪化してしまうという問題がある。
【0006】一方、凹凸部を大きくして補強部材にも凹
部を形成することが考えられる(図5参照)。しかし、
この場合は、凸部の欠落を防止することができるもの
の、センタピラー自体の強度が低下してそのセンタピラ
ーにてブロックが破損してしまう。これは、補強部材の
凹部の表面を樹脂材料層で覆っても覆わなくても同様で
ある。
【0007】さらに、上記後者の提案例の如く、凹凸部
の正面形状を略矩形状にすると、互いに隣設するブロッ
ク間に発生する捩れ力により凸部が破損するという問題
がある。このため、凹凸部を例えば半球状にすることが
考えられるが、上述の如く、凹凸部の大きさにより凸部
の欠落かブロックの破損が発生することに変わりはな
い。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、各ブロックにおいて
補強部材の埋設により樹脂材料層のベルト長手方向の厚
みが小さくなった場合でも、凹凸部の形状を改良するこ
とによって、センタピラーの強度低下を防止しつつ、凸
部の強度を維持して、Vベルトの静粛性と耐久性とを向
上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、凹凸部を、樹脂材料層のみに半球
台形状又は円錐台形状に形成し、凸部先端面のピッチラ
インからベルト内面側に、ベルト内面に向かって該凸部
周囲からの突出量が小さくなるように傾斜面を設けるよ
うにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、エンド
レスの張力帯と、該張力帯を嵌合する嵌合部と左右両側
面にプーリの溝面に摺接する摺接部とを有しかつベルト
長手方向において中央部に補強部材と表面部に樹脂材料
層とを有する多数のブロックとで構成され、上記各ブロ
ックのセンタピラー左右中央部のベルト長手方向の一側
面であってベルトのピッチライン上に凹部が形成されて
いる一方、他側面に、上記隣設するブロックの凹部に嵌
合可能な凸部が形成されている高負荷伝動用Vベルトを
前提とする。
【0011】そして、上記凹部は、上記樹脂材料層のみ
に該凹部の底部に向かって径が小さくなる半球台形状に
形成され、上記凸部は、上記樹脂材料層に該凸部の先端
に向かって径が小さくなる半球台形状に形成され、上記
凸部先端面のピッチラインからベルト内面側に、ベルト
内面に向かって該凸部周囲からの突出量が小さくなるよ
うに傾斜面が設けられているものとする。
【0012】このことにより、凹部は樹脂材料層のみに
形成されているので、各ブロックに埋設されている補強
部材に凹部を形成する必要はない。そのため、センタピ
ラーの強度は維持され、各ブロックのセンタピラーにお
ける破損を防止することができる。また、凹凸部が半球
台形状とされているので、凹凸部の正面形状を大きくす
ることによって凹凸部の接触面積を大きくすることがで
きる。その結果、凸部の欠落を防止することができ、そ
の耐久性を向上させることができる。さらに、凹凸部の
正面形状が円形であるので、互いに隣設するブロック間
の捩れ力による凸部の破損もない。また、凸部先端面の
ピッチラインからベルト内面側に傾斜面が設けられてい
るので、その傾斜角をプーリ径に応じて適切な値とする
ことで、Vベルトを曲げてプーリに巻回させることがで
きる。よって、センタピラー強度の低下を防ぎつつ、凸
部の強度を保持することができ、Vベルトの静粛性と耐
久性とを向上させることができる。
【0013】請求項2の発明では、エンドレスの張力帯
と、該張力帯を嵌合する嵌合部と左右両側面にプーリの
溝面に摺接する摺接部とを有しかつベルト長手方向にお
いて中央部に補強部材と表面部に樹脂材料層とを有する
多数のブロックとで構成され、上記各ブロックのセンタ
ピラー左右中央部のベルト長手方向の一側面であってベ
ルトのピッチライン上に凹部が形成されている一方、他
側面に、上記隣設するブロックの凹部に嵌合可能な凸部
が形成されている高負荷伝動用Vベルトを前提とする。
【0014】そして、上記凹部は、上記樹脂材料層のみ
に該凹部の底部に向かって径が小さくなる円錐台形状に
形成され、上記凸部は、上記樹脂材料層に該凸部の先端
に向かって径が小さくなる円錐台形状に形成され、上記
凸部先端面のピッチラインからベルト内面側に、ベルト
内面に向かって該凸部周囲からの突出量が小さくなるよ
うに傾斜面が設けられているものとする。
【0015】この発明により、樹脂材料層のベルト長手
方向の厚みが小さい場合は、凹凸部の円錐台形状は半球
台形状と略同じとみなすことができる。よって、請求項
1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0016】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、樹脂材料層は、高強度潤滑性樹脂材料から
なるものとする。
【0017】このことで、ベルトがプーリにて曲げられ
るときに、凹凸部が互いにすべって摩耗するが、その摩
耗量を低減化させることができる。よって、Vベルトの
静粛性と耐久性とをより一層向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1及び図2は、本発明の実施形態1に
係る高負荷伝動用VベルトBを示す。このVベルトB
は、その左右両側部に2本のエンドレスの張力帯1,1
と、ベルト長手方向に所定のピッチで配設された多数の
ブロック5,5,…とで構成されている。上記各張力帯
1内には、ベルト長手方向に延びる心線2,2,…が左
右方向に略等間隔をあけてそれぞれ埋め込まれている。
【0019】上記各ブロック5は正面形状が略エ字状と
され、ベルト背面側の上ビーム部6、ベルト内面側の下
ビーム部7及びこれらを連結するベルト厚み方向中央部
のセンタピラー8からなる。このセンタピラー8の左右
両側の上下ビーム部6,7の間には、上記各張力帯1を
嵌合する2つの嵌合部10,10が設けられている。上
記上下ビーム部6,7の左右両側面には、プーリの溝面
に摺接する摺接部11,11がそれぞれ形成されてお
り、ベルト内面に向かってベルト幅が小さくなるように
なっている。そして、上記センタピラー8のベルト厚み
方向略中央がベルトのピッチライン14となるように設
定されており、上記上ビーム部6及びセンタピラー8の
ピッチライン14からベルト背面側は、そのベルト長手
方向の厚みが略一定とされている。また、上記下ビーム
部7及びセンタピラー8のピッチライン14からベルト
内面側のベルト長手方向の両面には、ベルト長手方向の
厚みがベルト内面に向かって小さくなるようにテーパ面
12,12が形成されている。
【0020】上記各ブロック5は、カーボンファイバー
短繊維強化フェノール樹脂等の高強度潤滑性樹脂材料か
らなり、そのベルト長手方向中央部には、アルミニウム
合金等の高弾性率かつ低熱膨張係数の補強部材16が埋
設されている。つまり、上記各ブロック5は、ベルト長
手方向において、中央部に補強部材16と表面部に樹脂
材料層13,13とを有していることになる。この補強
部材16は、正面形状が各ブロック5よりも僅かに小さ
い略エ字状とされ、ベルト長手方向の厚みは略一定であ
る。また、この補強部材16は、ベルト長手方向におい
てブロック5の大部分を占め、各樹脂材料層13のベル
ト長手方向の厚みは極めて小さくなっている。
【0021】上記各ブロック5のセンタピラー8左右中
央部のベルト長手方向の一側面であって上記ピッチライ
ン14上には凹部18が形成されており、他側面には、
隣設するブロック5の凹部18に嵌合可能な凸部19が
形成されている。そして、この凹部18は、上記樹脂材
料層13のみに該凹部18の底部に向かって径が小さく
なる半球台形状に形成されている。このことで、補強部
材16に凹部18は形成されていない。また、上記凸部
19は、樹脂材料層13に上記凹部18に対応して該凸
部19の先端に向かって径が小さくなる半球台形状に形
成されている。尚、上記凹凸部18,19は、そのベル
ト厚み方向中心線がピッチライン14と一致するように
設けられている。また、凹部18の開口径及び凸部19
の基端径は、それぞれその凹凸部18,19の半球部の
直径と略一致するようにされている。
【0022】上記凸部19先端面のピッチライン14か
らベルト内面側には、ベルト内面に向かって該凸部19
周囲からの突出量が小さくなるように傾斜面20が設け
られている。この傾斜面20と上記下ビーム部7及びセ
ンタピラー8におけるテーパ面12,12とにより、こ
のVベルトBを曲げてプーリに巻回させることができる
ようになっている。すなわち、傾斜面20のベルト厚み
方向に対する角度(傾斜角)をα°、最小プーリ径を
d、ブロックピッチをpとしたとき、 α>360°÷(π×d÷p) の関係を満たすように傾斜面20が形成されている。
【0023】したがって、上記実施形態1では、樹脂材
料層13のみに凹部18が形成されているので、各ブロ
ック5に埋設されている補強部材16に凹部を形成する
必要はない。そのため、センタピラー8の強度は十分に
確保することができ、各ブロック5がセンタピラー8に
て破損するのを防ぐことができる。また、凹凸部18,
19が半球台形状とされているので、凹凸部18,19
の正面形状を大きくすることによって凹凸部18,19
の接触面積を大きくすることができる。このことで、凸
部19の欠落を防止することができ、その耐久性を向上
させることができる。さらに、凹凸部18,19の正面
形状が円形であるので、互いに隣設するブロック5,5
間に発生する捩れ力によって凸部19が破損することも
ない。また、凸部19先端面のピッチライン14からベ
ルト内面側に傾斜面20が設けられ、その傾斜角がプー
リ径に応じて適切な値とされているので、VベルトBを
曲げてプーリに巻回させることができる。よって、樹脂
材料層13のベルト長手方向の厚みが小さくても、セン
タピラー8の強度低下を防ぎつつ、凸部19の強度を維
持することができ、VベルトBの静粛性と耐久性とを向
上させることができる。
【0024】また、樹脂材料層13は、高強度潤滑性樹
脂材料からなるので、VベルトBがプーリにて曲げられ
るときに、凹凸部18,19が互いにすべって摩耗する
が、その摩耗量の低減化を図ることができる。よって、
VベルトBの静粛性と耐久性とをより一層向上させるこ
とができる。
【0025】(実施形態2)図3は、本発明の実施形態
2を示し(尚、以下の実施形態では、図1と同じ部分に
ついては同じ符号を付してその詳細な説明は省略し、他
の異なる箇所のみを説明する)、凹凸部18,19の形
状を上記実施形態1と異ならせたものである。
【0026】すなわち、この実施形態では、凹部18
は、樹脂材料層13のみに該凹部18の底部に向かって
径が小さくなる円錐台形状に形成され、凸部19は、樹
脂材料層13に該凸部19の先端に向かって径が小さく
なる円錐台形状に形成されている。そして、上記凹部1
8の開口径、深さ、凸部19の基端径、突出量及び傾斜
面20の傾斜角αは、実施形態1と略同じとされてい
る。したがって、樹脂材料層13のベルト長手方向の厚
みが小さいので、凹凸部18,19の円錐台形状は上記
実施形態1の半球台形状と略同じ形状となる。よって、
実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。各ブロック5の補強部材16としてJIS規格H
4000に規定されている2017アルミニウム合金
を、また高強度潤滑性樹脂材料としてカーボンファイバ
ー短繊維強化フェノール樹脂をそれぞれ使用した。そし
て、各ブロック5及び補強部材16のベルト長手方向の
厚みをそれぞれ2.95mm、2.0mmとし、各ブロック
5のセンタピラー8の幅を4.0mm、ピッチライン14
の箇所におけるベルト幅を25mm、ブロックピッチpを
3.0mmとし、樹脂材料層13に形成した凹凸部18,
19が半球台形状のもの(実施例1)と円錐台形状のも
の(実施例2)との2種類の高負荷伝動用VベルトB,
Bを作製した。尚、上記実施例1,2のVベルトB,B
における各凹凸部18,19の大きさについては表1の
ように設定した。また、各凸部19先端面のピッチライ
ン14からベルト内面側に設けた傾斜面20の傾斜角α
を共に7.5°とした。
【0028】さらに、比較のために、図4及び図5に示
すように、完全な半球状の凹凸部24,25を有するブ
ロック5を用いて2種類のVベルトを作製した(比較例
1,2)。すなわち、比較例1では、補強部材16に凹
部を形成することなく樹脂材料層13のみに、隣設する
ブロック5の凸部25と嵌合可能な凹部24を形成し
た。一方、比較例2では、凹凸部24,25の大きさが
比較例1よりも大きく、補強部材16に対しポンチによ
り凹部を形成した後、樹脂成形を行って隣設するブロッ
ク5の凸部25と嵌合可能な凹部24を形成した。
(尚、比較例1,2における各凹凸部24,25の大き
さについては表1参照)。
【0029】上記実施例1,2及び比較例1,2につい
て、高負荷耐久性と騒音レベルとを調べる試験を行っ
た。すなわち、高負荷耐久性試験では、各Vベルトを、
プーリ径がそれぞれ120mm、60mmの駆動及び従動プ
ーリに巻回し、その従動プーリに5Kgm の負荷をかけて
6000rpm で回転させ、各凸部19,25等がどの位
の時間で破損するかを調べた。また、騒音レベル試験で
は、上記高負荷耐久性試験において、駆動初期、駆動1
00時間後及び200時間後に騒音レベルを測定した。
【0030】この試験の結果を表1に示す。このことよ
り、実施例1,2のものは、高負荷耐久性及び耐久後の
騒音レベルが比較例1,2のものに比べて優れているこ
とが判る。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、エンドレスの張力帯と、この張力帯を嵌合する
嵌合部とベルト長手方向において中央部に補強部材と表
面部に樹脂材料層とを有する多数のブロックとで構成さ
れ、この各ブロックのセンタピラー左右中央部のベルト
長手方向の一側面に凹部が形成されている一方、他側面
に、その隣設するブロックの凹部に嵌合可能な凸部が形
成されている高負荷伝動用Vベルトに対して、凹凸部
を、樹脂材料層のみに半球台形状に形成し、凸部先端面
のピッチラインからベルト内面側に、ベルト内面に向か
って該凸部周囲からの突出量が小さくなるように傾斜面
を設けるようにしたことにより、センタピラー強度の低
下を防止しつつ、凸部の強度を保持することができ、ベ
ルトの静粛性及び耐久性の向上化を図ることができる。
【0033】請求項2の発明によると、凹凸部を、樹脂
材料層のみに円錐台形状に形成したことにより、請求項
1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】請求項3の発明によると、樹脂材料層を高
強度潤滑性樹脂材料からなるものとしたことにより、ベ
ルトの静粛性及び耐久性のさらなる向上化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】凹凸部及び補強部材の関係を示すベルト幅方向
中央の部分断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る高負荷伝動用Vベル
トの一部を示す斜視図である。
【図3】実施形態2を示す図1相当図である。
【図4】比較例1を示す図1相当図である。
【図5】比較例2を示す図1相当図である。
【符号の説明】
B 高負荷伝動用Vベルト 1 張力帯 5 ブロック 8 センタピラー 10 嵌合部 11 摺接部 14 ピッチライン 16 補強部材 18 凹部 19 凸部 20 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−47439(JP,A) 特開 昭64−15554(JP,A) 実開 昭62−86446(JP,U) 実開 平3−62251(JP,U) 実開 平3−7553(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16G 5/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスの張力帯と、該張力帯を嵌合
    する嵌合部と左右両側面にプーリの溝面に摺接する摺接
    部とを有しかつベルト長手方向において中央部に補強部
    材と表面部に樹脂材料層とを有する多数のブロックとで
    構成され、 上記各ブロックのセンタピラー左右中央部のベルト長手
    方向の一側面であってベルトのピッチライン上に凹部が
    形成されている一方、他側面に、上記隣設するブロック
    の凹部に嵌合可能な凸部が形成されている高負荷伝動用
    Vベルトにおいて、 上記凹部は、上記樹脂材料層のみに該凹部の底部に向か
    って径が小さくなる半球台形状に形成され、 上記凸部は、上記樹脂材料層に該凸部の先端に向かって
    径が小さくなる半球台形状に形成され、 上記凸部先端面のピッチラインからベルト内面側に、ベ
    ルト内面に向かって該凸部周囲からの突出量が小さくな
    るように傾斜面が設けられていることを特徴とする高負
    荷伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 エンドレスの張力帯と、該張力帯を嵌合
    する嵌合部と左右両側面にプーリの溝面に摺接する摺接
    部とを有しかつベルト長手方向において中央部に補強部
    材と表面部に樹脂材料層とを有する多数のブロックとで
    構成され、 上記各ブロックのセンタピラー左右中央部のベルト長手
    方向の一側面であってベルトのピッチライン上に凹部が
    形成されている一方、他側面に、上記隣設するブロック
    の凹部に嵌合可能な凸部が形成されている高負荷伝動用
    Vベルトにおいて、 上記凹部は、上記樹脂材料層のみに該凹部の底部に向か
    って径が小さくなる円錐台形状に形成され、 上記凸部は、上記樹脂材料層に該凸部の先端に向かって
    径が小さくなる円錐台形状に形成され、 上記凸部先端面のピッチラインからベルト内面側に、ベ
    ルト内面に向かって該凸部周囲からの突出量が小さくな
    るように傾斜面が設けられていることを特徴とする高負
    荷伝動用Vベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の高負荷伝動用Vベ
    ルトにおいて、 樹脂材料層は、高強度潤滑性樹脂材料からなることを特
    徴とする高負荷伝動用Vベルト。
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