JP2881735B1 - 三次元動画データ転送方法 - Google Patents

三次元動画データ転送方法

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JP2881735B1
JP2881735B1 JP10021910A JP2191098A JP2881735B1 JP 2881735 B1 JP2881735 B1 JP 2881735B1 JP 10021910 A JP10021910 A JP 10021910A JP 2191098 A JP2191098 A JP 2191098A JP 2881735 B1 JP2881735 B1 JP 2881735B1
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株式会社超高速ネットワーク・コンピュータ技術研究所
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Abstract

【要約】 【課題】 ポリゴンなどの要素の構成がコマ間で変化す
る三次元動画データに対し、矛盾無くコマ間の頂点の座
標の同一性を保証できるようにする。 【解決手段】 マッピングルーチン110で読み込まれ
た三次元形状データの頂点情報を二次元の頂点ID平面
(所定の二次元平面)へマッピングして各頂点に頂点I
D平面における座標値をタグとして対応付け、差分作成
ルーチン111でマッピング後の座標値同士の比較をす
ることで差分データを作成し、データ出力ルーチン11
2でその作成された差分データを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ・
グラフィックスの三次元動画表示における三次元動画デ
ータ転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・グラフィックスにおける
三次元動画表示のデータ転送において、差分を転送する
方法がある。例えば、ポリゴンによる三次元形状データ
を時系列順に1コマずつ順次表示する三次元動画表示に
おいて、次に表示するために転送する三次元形状データ
でポリゴンの構成が変化しない場合、各ポリゴンの頂点
の移動情報を差分データとして転送するようにしてい
る。一方、コマ間で三次元形状データを構成するポリゴ
ンの構成に変化があった場合、これは、新規に発生した
ポリゴン部分を差分データとして転送することができ
る。
【0003】そのように、ポリゴンの構成に変化があっ
た場合は、元のポリゴン構成にはない新規の頂点が追加
され、この頂点を含む新たなポリゴンが追加されたもの
と考えられるので、コマ間で新規に追加された頂点を探
し、その頂点を含むポリゴンを取り出すことで、差分の
データを作成することができる。ここで、三次元形状デ
ータとして、ポリゴンの頂点にタグとして番号(頂点番
号)をつけて用いるようにしている。ポリゴンの頂点を
その三次元空間における三次元座標ですべて表現しよう
とすると、同形状で重なっているが2つ異なるポリゴン
である場合、それらを区別できなくなるからである。
【0004】上述したように、各ポリゴンの各頂点に、
タグとして頂点番号をつけるようにしておけば、同形状
で重なっているが2つ異なるポリゴンであっても、その
各頂点につけられる頂点番号はそれぞれ異なるので、そ
れら2つのポリゴンを区別することができる。そして、
ポリゴンの構成に変化があった場合は、次のコマにおい
て新たに発生した頂点を、その頂点番号で捉えるように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、次に表示する三次元形状データのポリゴン構
成が変化する場合、コマをまたがって頂点の同一性を証
明するのはほとんど困難であるという問題があった。す
なわち、従来では、ポリゴンの区別を付ける上で頂点番
号をタグとしてつけていたが、その頂点番号の付け方に
一定の規則を設けることが困難であるため、コマ間で同
じ頂点番号であっても、それが元のコマに元々存在して
いた頂点であるか、それとも次のコマで新規に現れた頂
点であるかの区別がつかなかった。これでは、ポリゴン
構成が変化する場合、正確にコマ間の差分データをとる
ことができない。
【0006】この発明では、以上のような問題点を解消
するためになされたものであり、以上に示したような、
ポリゴンなどの要素の構成がコマ間で変化する三次元動
画データに対し、コマ間において三次元画像を構成する
頂点の同一性を矛盾無く保証できるようにすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の三次元動画デ
ータ転送方法は、三次元座標上の頂点を結ぶことで構成
されるポリゴンを多数組み合わせることで三次元形状を
表現する三次元形状データを複数備え、三次元形状を時
系列順に表示していくことで三次元動画を表現する三次
元動画データを転送する三次元動画データ転送方法に関
するものであり、まず、三次元動画データを構成する第
1の三次元形状データで表現される第1の三次元形状を
構成するポリゴンを、それぞれが重ならないように同一
平面上に並び替えることで第1の三次元形状のポリゴン
を平面上に展開し、それら各ポリゴンの各頂点の平面上
での座標値を、その頂点にタグとして対応付け、そし
て、第1の三次元形状データは頂点に対応づけられた平
面上での座標値とともに転送先に転送し、次に、第1の
三次元形状の次の表示に用いられる第2の三次元形状デ
ータで表現される第2の三次元形状を構成するポリゴン
を、それぞれが重ならないように同一平面上に並び替え
ることで、第2の三次元形状のポリゴンを平面上に展開
し、それら各ポリゴンの各頂点の平面上での座標値を、
その頂点にタグとして対応付け、次いで、第2の三次元
形状における平面上での座標値の中で、第1の三次元形
状における平面上での座標値に対して対応していないも
のを抽出し、その抽出された平面上での座標値が対応づ
けられた頂点を含むポリゴンを示すデータを第2の三次
元形状データにおける第1の三次元形状データからの差
分データとして抽出し、そして、第1の三次元形状デー
タの転送に続く第2の三次元形状データの転送に関して
は第1の三次元形状データからの差分データを転送先に
転送するようにした。また、加えて、第2の三次元形状
データの次に表示される第3の三次元形状データで表現
される第3の三次元形状を構成するポリゴンを、それぞ
れが重ならないように同一平面上に並び替えることで、
第3の三次元形状のポリゴンを平面上に展開し、それら
各ポリゴンの各頂点の平面上での座標値を、その頂点に
タグとして対応付け、次に、第3の三次元形状における
平面上での座標値の中で、第2の三次元形状における平
面上での座標値に対して対応していないものを抽出し、
その抽出された平面上での座標値が対応づけられた頂点
を含むポリゴンを示すデータを第3の三次元形状データ
における第2の三次元形状データからの差分データとし
て抽出し、そして、第2の三次元形状データの転送に続
く第3の三次元形状データの転送に関しては第2の三次
元形状データからの差分データを転送先に転送するよう
にした。すなわち、三次元動画データを転送するとき、
第2の三次元形状データは全部を転送せず、第1の三次
元形状データと異なる差分データが転送されるようにな
り、また、第3の三次元形状データも全部を転送せず、
第2の三次元形状データと異なる差分データが転送され
るようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態にお
ける三次元動画データ転送方法を実現するための画像デ
ータ処理装置の構成を示す構成図である。この画像デー
タ転送装置は、図1に示すように、装置全体を制御して
演算などの処理が行われるCPU101、表示のための
CRT102、データが格納される外部記憶装置10
3、入力手段としてのキーボード104、および、デー
タが展開されるメモリ105がバス106によりバス接
続されている。まず、外部記憶装置103には、CRT
102に表示する三次元動画を構成する多数の三次元形
状データがファイルとして格納されている。
【0009】また、メモリ105内には差分作成プログ
ラム107および差分復元プログラム108が格納され
ている。そして、キーボード104からの入力指示によ
り、CPU101がその差分作成プログラム107そし
て差分復元プログラム108を実行することで、外部記
憶装置103に格納されているデータが処理されてCR
T102に表示されたり、他へ転送される。ここで、差
分作成プログラム107は、以下に示すように構成さ
れ、異なるコマ間でポリゴン構成の変化分を差分データ
として作成するものである。なお、以降、差分データと
はポリゴン構成の変化分を示すものとする。
【0010】その差分作成プログラム107は、外部記
憶装置103から時系列三次元形状データを読み込むデ
ータ読み込みルーチン109と、読み込まれた三次元形
状データで示される三次元形状の頂点を二次元の(所定
の二次元平面)へマッピングし、その頂点の頂点ID平
面における座標値をその頂点にタグとしてつけるマッピ
ングルーチン110と、それらタグがつけられた各頂点
のタグ情報から差分データを作成する差分作成ルーチン
111と、作成された差分データを例えば外部記憶装置
103へ転送して格納するデータ出力ルーチン112と
から構成されている。
【00011】なお、時系列三次元形状データとは、
「三次元座標の頂点座標の直接記述、または、頂点番号
とその座標値、および頂点番号をタグとして用いた頂点
連結リストによって三次元形状を表す三次元形状デー
タ、動画として使用するために時系列にしたがって用意
したデータ群、または基準となる三次元形状データと時
系列にしたがって用意した差分データの集まり」などを
示すものである。また、差分復元プログラム108は、
基準となる三次元形状データを読み込む基準コマ読み込
みルーチン113と、読み込んだ基準コマを元にした差
分データを読み込む差分データ読み込みルーチン114
と、基準コマおよび差分データから時系列三次元形状デ
ータを復元するデータ復元ルーチン115とから構成さ
れている。
【0012】はじめに、差分作成プログラム107と差
分復元プログラム108に関して、動作の概要について
簡単に説明する。まず、差分作成プログラム107につ
いて説明する。CPU101が差分作成プログラム10
7を実行すると、はじめに、ルーチン109で、CPU
101は、外部記憶装置103内に格納されている所定
の三次元形状データファイルを読み込み可能な状態にオ
ープンし、そのファイルに格納されている三次元形状デ
ータをメモリ105内の所定位置に読み込む。
【0013】次に、ルーチン110で、CPU101
は、読み込まれた三次元形状データのうち各コマにおけ
る三次元形状の頂点を、二次元の頂点ID平面へマッピ
ングし、各頂点に頂点ID平面における座標値をタグと
してつけ、そのタグと三次元空間における実座標との対
応表を各コマについて作成し、それらをメモリ105内
に格納する。次に、ルーチン111で、CPU101
は、マッピングされた頂点ID平面上で、各コマ間の構
成の変化を調べて差分データを作成する。すなわち、例
えば、各コマにおける対応表をそれぞれ比較すること
で、新規に追加された頂点を探し出し、それを差分デー
タとする。そして、ルーチン112で、CPU101
は、基準コマの形状データ,基準コマの対応表,および
差分データを外部記憶装置103に保存する。
【0014】次に、差分復元プログラム108について
説明する。CPU101が差分復元プログラムを実行す
ると、まず、ルーチン113で、CPU101は、外部
記憶装置103内に格納されている基準データとなる頂
点ID平面へマッピングされた三次元形状データおよび
実座標との対応表を読み込み可能な状態にオープンし、
そのファイルに格納されているデータをメモリ105内
の所定位置に読み込む。次に、ルーチン114で、CP
U101は、差分データを読み込む。そして、ルーチン
115で、CPU101は、読み込んだ基準データと差
分データとから表示するコマの三次元形状を示す三次元
形状データを復元する。
【0015】ここで、上述した各動作の詳細な説明の前
に、頂点の同一性の保証について説明する。ここでは、
図2(a)に示すように、基準コマとして元形状201
が三次元画像として表示され、図2(b)に示すよう
に、次のコマに次コマ形状202が三次元形状として表
示される場合を例にとり説明する。まず、従来では、元
形状201を表すデータ(第1の三次元形状データ)と
して、以下の表1に示すように、各頂点に頂点番号をタ
グとして付け、それぞれにその頂点の三次元空間におけ
る座標を頂点番号に対応させていた。
【0016】
【表1】
【0017】また、従来では、元形状201を表す他の
データとして、以下の表2に示すように、頂点番号をた
どるリストとして、元形状201のポリゴン構成を示す
ようにしていた。
【0018】
【表2】
【0019】同様に、次コマ形状202を示すデータと
して、次に表3に示すように、各頂点に頂点番号をつ
け、対応表を作成していた。
【0020】
【表3】
【0021】また、同様に、次コマ形状202を示すデ
ータとして、以下の表4に示すように、頂点番号をたど
るリストとして、次コマ形状202のポリゴン構成を示
すようにしていた。
【0022】
【表4】
【0023】以上のように構成された中で、次コマ形状
202では新たに2つの新規頂点が加わっているが、従
来では、次コマ形状202においてつけられる頂点番号
の順番が任意であった。言い換えると、頂点番号の付け
方に規則性を持たせることが困難であった。このため、
図2においては、例えば、元形状201の頂点番号05
で示される頂点と、次コマ形状202の頂点番号15で
示される頂点とが同一であることがわかるように、頂点
番号の一桁目が同一に付けられている。しかし、次コマ
形状202において、図2(b)に示されるように、そ
れぞれの頂点に頂点番号がつけられるものとは限らな
い。場合によっては、頂点番号15と頂点番号16とが
入れ替わってつけられることもあり、これでは頂点の同
一性がない状態となっている。
【0024】そこで、この発明では、三次元形状を二次
元の頂点ID平面上に展開(マッピング)し、その三次
元形状を構成するポリゴンの各頂点を、二次元の頂点I
D平面上の座標値に対応させ、その頂点ID平面上での
座標値を各頂点のタグとして用いるようにした。すなわ
ち、三次元形状を構成するポリゴンの各頂点に、頂点I
D平面上における座標値をタグとしてつけるようにし
た。例えば、図2(a)に示した元形状201は、図3
に示すように展開して頂点ID平面にマッピングする。
また、図2(b)に示した次コマ形状202は、図4に
示すように展開して頂点ID平面にマッピングする。こ
のようにすることで、次コマ形状202における2つの
新規頂点も、頂点ID平面上でそれぞれ二次元座標上の
一点に写像されることになる。そして、その写像された
二次元座標上の座標値を、頂点番号のかわりにポリゴン
の頂点を示すタグとして用いるようにすれば、それぞれ
の頂点を一意に決めることが可能となり、頂点の同一性
が保証される。
【0025】以下、差分作成プログラム107におけ
る、マッピングルーチン110と差分作成ルーチン11
1についてより詳細に説明する。まず、マッピングルー
チン110においては、図2(a)に示した元形状20
1で、頂点番号05の頂点を開始点とし、この頂点に対
向する頂点番号01,02,03,04で示される平面
を終端ポリゴンとする。なお、ここでは、説明を簡単に
するため、従来用いていた頂点番号による頂点の表記も
用いるようにしている。
【0026】次に、開始点から終端ポリゴン側に向かっ
て各辺に切り込みを入れて展開し、図3に示すように、
頂点ID平面の二次元uv座標へマッピングする。この
二次元uv座標系は、u軸およびv軸をそれぞれ0〜1
の範囲に正規化している。なお、この頂点ID平面への
マッピングの原則は、複数の頂点が頂点ID平面上で、
同じ座標値をもたないように写像可能であればどのよう
な方法でも良い。このマッピングにより、以下の表5に
示すように、三次元空間の三次元座標で与えられていた
頂点が、頂点ID平面座標(タグ)に対応することにな
る。そして、マッピングルーチン110では、この表5
に示すような対応表を作成する。
【0027】
【表5】
【0028】また、マッピングルーチン110では、ポ
リゴン構成に関しても、以下の表6に示すように、各ポ
リゴンを頂点ID平面座標値で示したテーブルを作成す
る。
【0029】
【表6】
【0030】以上説明したように、基準コマとして表示
される三次元画像のマッピングをしたら、図4に示すよ
うに、次に表示するコマの次コマ形状202(図2
(b))を示す三次元画像に関してもマッピングする。
【0031】図4に示すマッピング結果では,元形状2
01に追加して頂点番号16,17の2つの頂点が加わ
っている。そのため、まず、頂点番号01,02,05
の一つの三角形の面だった場所に、その三角形の代わり
に、頂点番号11,15,16の三角形と、頂点番号1
2,15,16の三角形と、頂点番号11,12,16
の三角形が新たに生成されている。また、頂点番号0
2,03,05の一つの三角形の面だった場所に、その
三角形の代わりに、頂点番号12,15,17の三角形
と、頂点番号13,15,17の三角形と、頂点番号1
2,13,17の三角形が新たに生成されている。すな
わち、次コマ形状201では、(0.2,0.5)の頂
点と(0.5,0.2)の頂点が新たに生成されてい
る。
【0032】ここで、基準コマの元形状201に引き続
く次のコマの次コマ形状202のデータを、従来の頂点
番号による表現から頂点ID平面による表現に置き換え
るときには、一つの制約が必要となる。その制約とは、
元形状201の各頂点に対応する次コマ形状202の頂
点が、認識されていなければならないということであ
る。そのための方法としては、例えば、常に基準コマの
三次元形状と同じタグを用いる、また、異なるコマ間に
おける同一頂点を示すタグの対応表を用意する、そし
て、空間座標値から推測するなどのことが考えられる。
ここでは、例えば、元形状201の(0,3,0,7)
が、次にコマにおいても次コマ形状202の(0,3,
0,7)に対応していることが認識されているものとす
る。
【0033】以上の制約の元に、元形状201の展開に
したがって、次のコマの次コマ形状202を図4に示す
ように展開し、周りの頂点の連結関係から(0.2,
0.5)の頂点と(0.5,0.2)に対応する新規頂
点の位置を定める。そして、元形状201の時と同様に
して、以下の表7に示すように、三次元空間において与
えられていた頂点番号の頂点の座標を、頂点ID平面の
uv座標系に対応させた対応表を作成する。
【0034】
【表7】 以上、図3,4を用いて説明したように、頂点ID平面
を使うことで、頂点番号が変化しても、頂点ID平面に
マッピングしているので、頂点ID変面上で同一性が保
証できる。表7には、新しく出現した頂点に対する頂点
ID辺面での座標値を加え、表8に示すようにポリゴン
構成を再構成する。
【0035】
【表8】
【0036】以上示したように、頂点ID平面にマッピ
ングしたときのその平面における座標値を頂点のタグと
して使用することで、各コマ間の頂点の同一性を保証す
ることが可能であり、頂点の増減に容易に対応できる。
また、ポリゴン構成が変化しない場合は、頂点ID平面
のuv座標系に対応させた対応表だけを変更する。以上
説明したことにより、差分作成プログラム107におい
ては、マッピングルーチン110で各コマにおける三次
元形状データの頂点ID平面へのマッピングが行われ、
ついで、以降に説明することにより差分作成ルーチン1
11で差分データが作成されることになる。
【0037】その差分作成ルーチン111では、図5の
フローチャートに示すように、まずはじめに、ステップ
S501で、連続している2コマ間でのマッピング履歴
を確認し、例えば、上述した表5と表7とを比較し、対
応表が更新されているかどうかを調べる。ここで、更新
されている場合はステップS502に進み、更新されて
いない場合はステップS503へ進む。次に、ステップ
S502で、このステップは対応表が更新されている場
合であり、ここでは表7より実座標(三次元座標)の変
更分を抽出する。
【0038】次に、ステップS503で、頂点につけら
れたタグとしての頂点ID平面における座標値に新たな
ものがあるか、もしくは元々あった頂点ID平面におけ
る座標値の中でなくなっているものがあるかどうかを調
べる。ここで、頂点ID平面における座標値に増減があ
った場合、すなわち頂点に増減があった場合はステップ
S504に進み、頂点の増減が無かった場合は処理を終
了する。次に、ステップS504で、ポリゴン構成の中
でその増減のあった頂点と連結しているポリゴンを抽出
する。
【0039】次に、ステップS505で、2コマ間のポ
リゴン構成の差分データを抽出する。そして、差分作成
プログラム107では、前述したように、データ出力ル
ーチン112で、それら作成された差分データを外部記
憶装置103へ転送して格納する。このとき、タグとし
てつけられた頂点ID平面における座標値も転送する。
したがって、この実施の形態によれば、次コマ形状20
2を示すデータの転送では、元形状201とで頂点の同
一性を保証した上で差分データを転送することができる
ようになる。なお、元形状201を示すデータの転送で
は、元形状201を構成する頂点にタグとしてつけられ
た頂点ID平面における座標値が、同時に転送されてい
る。すなわち、表5に示した対応表が同時に転送されて
いる。
【0040】次に、差分復元プログラム108(図1)
のデータ復元ルーチン115に関して、図6のフローチ
ャートを用いてより詳細に説明する。まずはじめに、ス
テップS601で、図1に示した基準コマ読み込みルー
チン113によってメモリ105内に読み込まれた、元
形状201を示す対応表(表5)を参照する(ステップ
601)。次に、ステップS602で、前述した差分作
成ルーチン111で作成した次コマ形状202の差分デ
ータを参照する。次に、ステップS603で、その差分
データを参照し対応表の更新を行う。次に、ステップS
604で、ポリゴン構成(表6→表8)の更新をする。
次に、ステップS605で、それら両者の更新により復
元された結果を、ディスプレイ102へ表示または外部
記憶装置103へ格納するなど、所定のデバイスへ転送
する。そして、ステップS606で、次のコマがあるが
どうかを判定し、ある場合はステップS602に戻り、
以上の処理を繰り返す。
【0041】ところで、上述では、ピラミッド状の三次
元画像を例にとり、その1つの頂点より対向する面(ポ
リゴン)に対して各辺に切り込みを入れていくことで展
開し、頂点ID平面へマッピングするようにしたが、こ
れに限るものではない。例えば、図7に示すように三次
元ポリゴンによる折り紙の表現では、折った状態より折
り紙を広げた状態とすることで展開し、これを頂点ID
平面へマッピングするようにすればよい。
【0042】まず、図7(a)に示す開始状態では、こ
れを頂点ID平面へマッピングした図7(a’)と同じ
状態となっている。次に、図7(b)では、正方形の折
り紙を直角二等辺三角形となるように2つに折った状態
を示している。また、図7(c)では、さらに各辺の中
点を結ぶ2つの線において、それぞれ直角二等辺三角形
に折ることで、小さな正方形にした状態を示している。
また、図7(d)では、それら2つの直角二等辺三角形
をさらにそれぞれ2つに折っている。また、図8(e)
では、さらに細かく折っている。すなわち、折り紙によ
る兜の作製途中を示している。
【0043】それらに対して、それぞれ頂点ID平面へ
マッピングすると、図7(b’)〜図7(d’),図8
(e’)に示すように、展開した元の正方形の折り紙の
状態がマッピングされている。そして、各段階におい
て、黒丸で示すように頂点が増加している。このような
場合、従来では複数頂点が増加している場合に頂点番号
をつける規則がなかった。しかし、本願発明によれば、
例えば、頂点ID平面にマッピングし、各頂点にその頂
点ID平面における座標値をタグとしてつけるようにし
ているので、増加している頂点はそのタグとして対応づ
けられている頂点ID平面上の座標値で規定されるよう
になる。
【0044】また複雑な三次元形状の変化に関しては、
図9(a)に示すように、空間を細かく立方体または直
方体に区切り、その中に元の三次元形状を示すものとし
て、等値面を配置して近似表現し、これらに対して上述
した実施の形態の方法を適用するようにすればよい。す
なわち、この等値面表示では、各区切られた空間の中で
その空間を区切るポリゴンの連結から、元の三次元形状
を近似するようにしている。したがって、それら等値面
表示空間を、図9(b),(c),(d),(e)に示
すように、それぞれ個別の直方体に切り分け,それぞれ
についてマッピング処理を施して、頂点ID平面におけ
る座標値をタグとしてつけていき、連続した隣り合うコ
マ間において、例えばその座標値の新規のものを差分デ
ータの抽出に用いるようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、三次
元座標上の頂点を結ぶことで構成されるポリゴンを多数
組み合わせることで三次元形状を表現する三次元形状デ
ータを複数備え、三次元形状を時系列順に表示していく
ことで三次元動画を表現する三次元動画データを転送す
る三次元動画データ転送方法に関するものである。そし
て、この発明では、まず、三次元動画データを構成する
第1の三次元形状データで表現される第1の三次元形状
を構成するポリゴンを、それぞれが重ならないように同
一平面上に並び替えることで第1の三次元形状のポリゴ
ンを平面上に展開し、それら各ポリゴンの各頂点の平面
上での座標値を、その頂点にタグとして対応付け、そし
て、第1の三次元形状データは頂点に対応づけられた平
面上での座標値とともに転送先に転送する。次に、第1
の三次元形状の次の表示に用いられる第2の三次元形状
データで表現される第2の三次元形状を構成するポリゴ
ンを、それぞれが重ならないように同一平面上に並び替
えることで、第2の三次元形状のポリゴンを平面上に展
開し、それら各ポリゴンの各頂点の平面上での座標値
を、その頂点にタグとして対応付ける。次いで、第2の
三次元形状における平面上での座標値の中で、第1の三
次元形状における平面上での座標値に対して対応してい
ないものを抽出し、その抽出された平面上での座標値が
対応づけられた頂点を含むポリゴンを示すデータを第2
の三次元形状データにおける第1の三次元形状データか
らの差分データとして抽出する。そして、第1の三次元
形状データの転送に続く第2の三次元形状データの転送
に関しては第1の三次元形状データからの差分データを
転送先に転送するようにした。
【0046】また、加えて、第2の三次元形状データの
次に表示される第3の三次元形状データで表現される第
3の三次元形状を構成するポリゴンを、それぞれが重な
らないように同一平面上に並び替えることで、第3の三
次元形状のポリゴンを平面上に展開し、それら各ポリゴ
ンの各頂点の平面上での座標値を、その頂点にタグとし
て対応付け、次に、第3の三次元形状における平面上で
の座標値の中で、第2の三次元形状における平面上での
座標値に対して対応していないものを抽出し、その抽出
された平面上での座標値が対応づけられた頂点を含むポ
リゴンを示すデータを第3の三次元形状データにおける
第2の三次元形状データからの差分データとして抽出
し、そして、第2の三次元形状データの転送に続く第3
の三次元形状データの転送に関しては第2の三次元形状
データからの差分データを転送先に転送するようにし
た。すなわち、この発明によれば、三次元動画データを
転送するとき、第2の三次元形状データは全部を転送せ
ずに、第1の三次元形状データと異なる差分データを転
送する。同様に、第3の三次元形状データも全部を転送
せずに、第2の三次元形状データと異なる差分データを
転送する。そしてこのとき、次に表示される異なるコマ
間における三次元形状データ間において、三次元形状を
構成するポリゴンの頂点は、展開されたに次元平面上で
比較されるので、矛盾無くコマ間の頂点の座標の同一性
を保証できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における三次元動画デ
ータ転送方法を示現するための画像データ処理装置の構
成を示す構成図である。
【図2】 三次元動画表示に用いられるポリゴン表示に
よる三次元形状を示す斜視図である。
【図3】 ポリゴン表示による三次元形状を展開した状
態を示す平面図である。
【図4】 次にしめる子までで表示されるポリゴン表示
による三次元形状を展開した状態を示す平面図である。
【図5】 図1の差分作成ルーチン111を示すフロー
チャートである。
【図6】 図1のデータ復元ルーチン115を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態の応用例を説明するた
めの説明図である。
【図8】 図7に続く、この発明の実施の形態の応用例
を説明するための説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態の他の応用例を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
101…CPU、102…CRT、103…外部記憶装
置、104…キーボード、105…メモリ、106…バ
ス、107…差分作成プログラム、108…差分復元プ
ログラム、109…データ読み込みルーチン、110…
マッピングルーチン、111…差分作成ルーチン、11
2…データ出力ルーチン、113…基準コマ読み込みル
ーチン、114…差分データ読み込みルーチン、115
…データ復元ルーチン。
フロントページの続き (72)発明者 野田 文雄 東京都港区虎ノ門5丁目2番6号 株式 会社超高速ネットワーク・コンピュータ 技術研究所内 (72)発明者 中田 幸男 東京都港区虎ノ門5丁目2番6号 株式 会社超高速ネットワーク・コンピュータ 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−306775(JP,A) 特開 平10−222699(JP,A) 特開 平8−149460(JP,A) 特開 平8−50660(JP,A) 特開 平9−81782(JP,A) 特開 平10−79049(JP,A) 特開 平6−171568(JP,A) 長澤幹夫ほか”ATMネットワークを 利用した高効率三次元データ通信”,情 報処理学会ワークショップ論文集(マル チメディア,分散,強調とモーバイルワ ークショップ),情報処理学会,1997年 7月2日,Vol.97,No.2,p 287−292 かき崎賢一”ネットワーク型仮想現実 環境における3次元オブジェクト情報の 通信方式”,情報処理学会研究報告(96 −DPS−74),情報処理学会,1996年 1月25日,Vol.96,No.12,p. 61−66 ”将来動向編 三次元空間情報の圧 縮・伝送は可能か?”,エレクトロニク ス9月 別冊解明・情報圧縮,株式会社 オーム社,1997年9月1日,p.128− 133 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 15/00 - 17/50 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元座標上の頂点を結ぶことで構成さ
    れるポリゴンを多数組み合わせることで三次元形状を表
    現する三次元形状データを複数備え、前記三次元形状を
    時系列順に表示していくことで三次元動画を表現する三
    次元動画データを転送する三次元動画データ転送方法に
    おいて、 前記三次元動画データを構成する第1の三次元形状デー
    タで表現される第1の三次元形状を構成するポリゴン
    を、それぞれが重ならないように同一平面上に並び替え
    ることで、前記第1の三次元形状のポリゴンを前記平面
    上に展開し、それら各ポリゴンの各頂点の前記平面上で
    の座標値を、その頂点にタグとして対応付け、 前記第1の三次元形状データは前記頂点に対応づけられ
    た前記平面上での座標値とともに転送先に転送し、 前記第1の三次元形状の次の表示に用いられる第2の三
    次元形状データで表現される第2の三次元形状を構成す
    るポリゴンを、それぞれが重ならないように同一平面上
    に並び替えることで、前記第2の三次元形状のポリゴン
    を前記平面上に展開し、それら各ポリゴンの各頂点の前
    記平面上での座標値を、その頂点にタグとして対応付
    け、 前記第2の三次元形状における前記平面上での座標値の
    中で、前記第1の三次元形状における前記平面上での座
    標値に対して対応していないものを抽出し、その抽出さ
    れた前記平面上での座標値が対応づけられた頂点を含む
    ポリゴンを示すデータを前記第2の三次元形状データに
    おける前記第1の三次元形状データからの差分データと
    して抽出し、 前記第1の三次元形状データの転送に続く前記第2の三
    次元形状データの転送に関しては前記第1の三次元形状
    データからの差分データを前記転送先に転送することを
    特徴とする三次元動画データ転送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三次元動画データ転送方
    法において、 前記第2の三次元形状データの次に表示される第3の三
    次元形状データで表現される第3の三次元形状を構成す
    るポリゴンを、それぞれが重ならないように同一平面上
    に並び替えることで、前記第3の三次元形状のポリゴン
    を前記平面上に展開し、それら各ポリゴンの各頂点の前
    記平面上での座標値を、その頂点にタグとして対応付
    け、 前記第3の三次元形状における前記平面上での座標値の
    中で、前記第2の三次元形状における前記平面上での座
    標値に対して対応していないものを抽出し、その抽出さ
    れた前記平面上での座標値が対応づけられた頂点を含む
    ポリゴンを示すデータを前記第3の三次元形状データに
    おける前記第2の三次元形状データからの差分データと
    して抽出し、 前記第2の三次元形状データの転送に続く前記第3の三
    次元形状データの転送に関しては前記第2の三次元形状
    データからの差分データを前記転送先に転送することを
    特徴とする三次元動画データ転送方法。
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"将来動向編 三次元空間情報の圧縮・伝送は可能か?",エレクトロニクス9月 別冊解明・情報圧縮,株式会社オーム社,1997年9月1日,p.128−133
かき崎賢一"ネットワーク型仮想現実環境における3次元オブジェクト情報の通信方式",情報処理学会研究報告(96−DPS−74),情報処理学会,1996年1月25日,Vol.96,No.12,p.61−66
長澤幹夫ほか"ATMネットワークを利用した高効率三次元データ通信",情報処理学会ワークショップ論文集(マルチメディア,分散,強調とモーバイルワークショップ),情報処理学会,1997年7月2日,Vol.97,No.2,p287−292

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