JP2880716B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
磁気共鳴イメージング装置Info
- Publication number
- JP2880716B2 JP2880716B2 JP63240022A JP24002288A JP2880716B2 JP 2880716 B2 JP2880716 B2 JP 2880716B2 JP 63240022 A JP63240022 A JP 63240022A JP 24002288 A JP24002288 A JP 24002288A JP 2880716 B2 JP2880716 B2 JP 2880716B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interval
- magnetic resonance
- value
- wave
- excitation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
のスライス像等の診断情報を得る際に心電同期撮影を行
う磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、心電波形の
R−R間隔が変動する場合であってもアーチファクトの
無い良質の画像を得ることができるようにした磁気共鳴
イメージング装置に関する。
及び磁気モーメントを持つ原子核が特定の周波数の電磁
波のみを共鳴的に吸収・放出する現象であり、この原子
核は下記式に示す角周波数ω0(ω0=2πν0,
ν0;ラーモア周波数)で共鳴する。
り、また、H0は静磁場強度である。
共鳴吸収の後に誘起される上記と同じ周波数の電磁波を
信号処理して、原子核密度,縦緩和時間T1,横緩和時間T
2,流れ,化学シフト等の情報が反映された診断情報例え
ば被検体のスライス像等を無侵襲で得るようにしてい
る。
に配置した被検体の全部位を励起し且つ信号収集するこ
とができるものであるが、装置構成上の制約やイメージ
ング像の臨床上の要請から、実際の装置としては特定部
位に対する励起とその信号収集を行うようにしている。
うことができる。すなわち、心電同期撮影では、被検者
に対し例えば心電計を装着し、この心電計からの心電波
形例えばQRS波形を同期の基準としてスキャンを行なう
ようにしている。
を心電同期撮影する方法を説明する。すなわち、心電波
形の特定点としてQRS波のR波のピークから所定時間を
経た後に例えばスピンエコー法における90°パルスを印
加し、さらに180°パルスを印加する。この励起手順の
実行によりエコー時間にてエコー信号が誘起し、これを
収集して1ラインデータを得る。画像を生成するために
は例えば画像が256マトリックスであれば、上記の手順
をリカバリータイム(繰返し時間)TRを置いて256回繰
返す。これにより、256ライン分のデータを収集できた
ことになり、画像を再構成することができるようにな
る。
について説明する。すなわち、上記のデータ収集にあっ
ては、R波−R波間隔TRRを計測し、これを固定として
データ収集における繰返し時間TRとしている。この場
合、R波−R波間隔TRRがデータ収集中にあってほぼ一
定であればR波ピーク時刻から経た時間もほぼ一定とな
るので、画像マトリックス分のほぼ同時相のデータ群を
収集できることになるが、心臓病患者の場合は不整脈
(呼吸性不整脈を含む。)を呈しやすく、R波−R波間
隔TRRの変動の程度が大きく、時相の変動したデータと
なってしまい、アーチファクト等による画質の低下を招
いていた。また、心電同期撮影には、全てのデータ収集
に際し、繰り返されるQRS波形の各R波から所定時間経
たタイミング(ディレイタイム)でパルス印加を行う方
法がある。しかし、この方法では、患者の病態によって
は、繰り返されるQRS波形が大きく鈍ったり、必要とす
る時相によってはディレイタイムが設定しずらい。この
ため、撮影そのものが失敗したり、撮影ができたとして
も精度が高い心電同期撮影画像を得られないという問題
があった。
であるR波(R−R間隔)に同期させて励起・収集手順
を実行するようにしているので、R−R間隔が変動する
とアーチファクト等による画質の低下を招くことになっ
た。また、全てのデータ収集を繰り返して計測した心電
波形の各R波ピークの測定及び該ピーク値にディレイタ
イムを設定する下で行う方法では、患者の病態によって
は、高精度な心電同期撮影を行えないという問題があっ
た。
R間隔が変動した場合でも画質が低下しないようにした
磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
次のような手段を講じたことを特徴としている。すなわ
ち、本発明は、磁気共鳴における励起・収集手順を繰返
し間隔をおいて繰返して実行することにより被検体から
磁気共鳴信号を得、該磁気共鳴信号を再構成処理するこ
とにより前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージ
ング装置において、 前記被検体の心電波形を計測し、繰返されるR−R間
隔の計測値を得る計測手段と、 この計測手段により計測した心電波形のR−R間隔の
値に基づいて前記励起・収集手順を繰返して実行するも
のであって、計測されたR−R間隔の値を次回のR−R
間隔の予想値とし且つ次回の前記励起・収集手順の繰返
し間隔に対応させる手順と、 前記次回のR−R間隔の予想値と実際に計測したR−
R間隔の計測値との差が所定値を超えたものであるとき
は、前記予想値に対応させた繰返し間隔を用いて前記励
起・収集手順を実行したときの磁気共鳴信号を再構成処
理から除外する手段と を具備したことを特徴とする。
繰返し時間は、前回のR−R間隔計測値を予想値として
用いていることにより、R−R間隔の小さな変動には追
従するものとなり、R−R間隔が大きな変動であるのと
きには収集した磁気共鳴信号を再構成処理から除外する
ようにしているので、ほぼ同時相の磁気共鳴信号を収集
することができ、心臓病患者のようにR−R間隔が変動
するような場合でもアーチファクトの無い良質の心電同
期画像を得ることができる。
施例を説明する。第1図は本発明の一実施例の磁気共鳴
イメージング装置の構成を示す図、第2図は同方法によ
りシングル又はマルチスライス像を心電同期撮影するた
めのデータ収集のタイミングを示す図である。
ができるようになっているマグネットアセンブリ1とし
て、永久磁石,常電導磁石,超電導磁石のいずれか又は
それらの組合せによる静磁場磁石(静磁場補正用シムコ
イルが付加されていることもある。)2と、磁気共鳴信
号の誘起部位に位置情報を付与するための傾斜磁場をX,
Y,Z軸方向にそれぞれ発生するための傾斜磁場発生コイ
ル3と、RFパルス(90°パルス,180°パルス,任意フリ
ップ角パルス)を送信すると共に誘起された磁気共鳴信
号を検出するための送受信コイル4とを有している。
ものであって主として静磁場電源の通電制御を行う静磁
場制御系5と、X軸,Y軸,Z軸傾斜磁場電源6とを備えて
いる。さらに、送受信コイル4に励起用RFパルス発生用
電力を与え且つ誘起した磁気共鳴信号として例えばエコ
ー信号を受信する送受信器7を備えている。
励起手順・収集手順であるパルスシーケンスを実施する
シーケンサ8を備えている。そして、送受信器7から得
られた生データはコンピュータシステム9内に取込ま
れ、ここで例えば2次元フーリエ変換法によって例えば
256マトリックスのスライス画像を再構成し、モニタ11
にて表示するようになっている。
る心電計12を備えている。この心電計12は、被検者Pに
当てられる誘導電極12aとR−R間隔計測部12bとからな
り、このR−R間隔計測部12bではR波のピーク値に同
期した信号に基づきR波−R波間隔TRRを計測するよう
になっている。そして、R−R間隔計測部12bによる計
測値はスキャントリガ信号発生部13に与えられる。この
スキャントリガ信号発生部13ではR波のピーク値から所
定時間を経た後にコンピュータシステム9に対してスキ
ャントリガ信号つまり励起手順・収集手順のシーケンス
を実施する開始信号を与えるようになっている。
ントリガからR波−R波間隔TRRを経た後にコンピュー
タシステム9に対してスキャントリガ信号を与えるよう
になっている。
ク値から所定時間を経た後にコンピュータシステム9に
対してスキャントリガ信号を与え、データ収集を行う。
次ぎに、このときのR波−R波間隔の計測値TRRを求め
る。そして、この計測値TRRを、次回の励起・収集手順
の実行の際のR波−R波間隔の予想値TRR′として用い
る。つまり1心拍目のスキャントリガからTRR0後に2心
拍目のキャントリガを行い、この2心拍目のスキャント
リガからTRR1(TRR2′)後に3心拍目のキャントリガを
行うようにしている。ここで、TRR0はスキャンに先だっ
て設定したものである。
計測値TRRとの差が所定の範囲を超えたものである、つ
まり心電波形及びR波−R波間隔の変動が極端に大きい
と判定されたときには、判定部14からコンピュータシス
テム9に対してNOフラグを与え、この収集データを再構
成用データとして用いないようにしている。第2図にあ
っては、3心拍目のデータ,4心拍目のデータ,5心拍目の
データを用いないようにしている。なお、上記の構成の
操作はコンソール10に行うことができるようになってい
る。
は、R−R間隔の小さな変動に追従し、大きな変動のと
きには収集データをイメージング用として用いないの
で、結果的にはほぼ同時相のデータ群を収集することが
できる。従って、心臓病患者のようにR−R間隔が変動
するような場合でもアーチファクトの無い良質の心電同
期画像を得ることができるものである。
動が小である心拍)や心電波形そのものをコンピュータ
システム9内のメモリに保存し、診断時の参考に供する
ようにしてもよい。
実施できるものである。
し、繰返されるR−R間隔の計測値を得る計測手段と、 この計測手段により計測した心電波形のR−R間隔の
値に基づいて前記励起・収集手順を繰返して実行するも
のであって、計測されたR−R間隔の値を次回のR−R
間隔の予想値とし且つ次回の前記励起・収集手順の繰返
し間隔に対応させる手段と、 前記次回のR−R間隔の予想値と実際に計測したR−
R間隔の計測値との差が所定値を超えたものであるとき
は、前記予想値に対応させた繰返し間隔を用いて前記励
起・収集手順を実行したときの磁気共鳴信号を再構成処
理から除外する手段とを具備した磁気共鳴イメージング
装置である。
繰返し時間は、R−R間隔の小さな変動に追従し、大き
な変動のときには収集した磁気共鳴信号を再構成処理か
ら除外するようにしているので、ほぼ同時相の磁気共鳴
信号を収集することができ、心臓病患者のようにR−R
間隔が変動するような場合でもアーチファクトの無い良
質の心電同期画像を得ることが可能な磁気共鳴イメージ
ング装置を提供できるものである。
の構成を示す図、第2図は本発明の一実施例の方法を示
すタイミング図である。 1……マグネットアセンブリ、2……静磁場磁石、3…
…傾斜磁場発生コイル、4……送受信コイル、5……静
磁場制御系、6……X軸,Y軸,Z軸傾斜磁場電源、7……
送受信器、8……シーケンサ、9……コンピュータシス
テム、10……コンソール、11……モニタ、12……心電
計、13……スキャントリガ信号発生部、14……判定部。
Claims (1)
- 【請求項1】磁気共鳴における励起・収集手順を繰返し
間隔をおいて繰返して実行することにより被検体から磁
気共鳴信号を得、該磁気共鳴信号を再構成処理すること
により前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージン
グ装置において、 前記被検体の心電波形を計測し、繰返されるR−R間隔
の計測値を得る計測手段と、 この計測手段により計測した心電波形のR−R間隔の値
に基づいて前記励起・収集手順を繰返して実行するもの
であって、計測されたR−R間隔の値を次回のR−R間
隔の予想値とし且つ次回の前記励起・収集手順の繰返し
間隔に対応させる手順と、 前記次回のR−R間隔の予想値と実際に計測したR−R
間隔の計測値との差が所定値を超えたものであるとき
は、前記予想値に対応させた繰返し間隔を用いて前記励
起・収集手順を実行したときの磁気共鳴信号を再構成処
理から除外する手段と を具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240022A JP2880716B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240022A JP2880716B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288044A JPH0288044A (ja) | 1990-03-28 |
JP2880716B2 true JP2880716B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=17053302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63240022A Expired - Lifetime JP2880716B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2880716B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9020575B2 (en) | 2006-11-10 | 2015-04-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63240022A patent/JP2880716B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288044A (ja) | 1990-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8700125B2 (en) | Method and apparatus for automated tracking of vessel movement using MR imaging | |
Van der Meulen et al. | Very fast MR imaging by field echoes and small angle excitation | |
US7689263B1 (en) | Method and apparatus for acquiring free-breathing MR images using navigator echo with saturation RF pulse | |
US6704593B2 (en) | Realtime MR scan prescription using physiological information | |
US9301706B2 (en) | Magnetic resonance imaging system for non-contrast MRA and magnetic resonance signal acquisition method employed by the same | |
US7047060B1 (en) | Multiple preparatory excitations and readouts distributed over the cardiac cycle | |
US5000182A (en) | Cardiac synchronization magnetic resonance imaging | |
US20080004518A1 (en) | Magnetic resonance sequence for quantitative t1 mapping during free breathing | |
JP2001000417A (ja) | マルチ・スラブ及びマルチ・ウィンドウでの心臓の磁気共鳴イメージング法 | |
EP1083437B1 (en) | Method and apparatus for MR data acquisition using a notched RF saturation pulse | |
WO2006064582A1 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
US6889071B2 (en) | Acquisition of high-temporal free-breathing MR images | |
JP2001299725A (ja) | 保息式腹部mr撮像のためのスライスの順序付けの方法 | |
JP3146033B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2004329614A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JPH10234695A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
US20140303482A1 (en) | Magnetic resonance imaging method for imaging components with short transverse relaxation times (t2) in a human or an animal heart | |
JP4334049B2 (ja) | Mri装置 | |
JP2880716B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JPH10277010A (ja) | Mri装置 | |
JP4086544B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2005021488A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
WO2005102162A1 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置及び方法 | |
JPH0280035A (ja) | 磁気共鳴イメージング方法 | |
JPH06102064B2 (ja) | Nmrイメ−ジング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129 Year of fee payment: 10 |