JP2880623B2 - 織機の電動機駆動装置 - Google Patents

織機の電動機駆動装置

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JP2880623B2
JP2880623B2 JP5122208A JP12220893A JP2880623B2 JP 2880623 B2 JP2880623 B2 JP 2880623B2 JP 5122208 A JP5122208 A JP 5122208A JP 12220893 A JP12220893 A JP 12220893A JP 2880623 B2 JP2880623 B2 JP 2880623B2
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克彦 杉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定常運転状態、逆転寸
動運転状態および正転寸動運転状態のいずれかに選択的
に切り換え可能の織機の電動機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機に配置された電動機、特に原動用の
電動機は、一般に、織機を、高速運転する定常運転状
態、低速運転による位置決めのための逆転寸動運転状態
および正転寸動運転状態のいずれかに選択的におくべ
く、3種の回転状態に選択的に切り換えられる。このよ
うな切り換えは、織機の運転状態に個々に対応された3
つの電磁接触器を用いた駆動装置により行なわれる。こ
のような駆動装置において、いずれか1つの電磁接触器
が投入されてその接点が閉路したときは、他の2つの電
磁接触器を投入することができないように、電磁接触器
を相互に鎖錠することが必要である。
【0003】織機の電動機用電磁接触器のインターロッ
クをする装置の1つとして、電磁接触器の動作を別のリ
レーの接点により相互に鎖錠する電気的インターロック
回路を電磁接触器の動作を制御するリレーシーケンス回
路に配置したものがある。しかし、このような装置で
は、電磁接触器の接点が溶着した場合に、インターロッ
ク機能が働かず、短絡事故を発生する。
【0004】図2および図3において、前記電気的イン
ターロックを電磁接触器自身の常閉接点を用いてシーケ
ンス回路を構成した場合は、電磁接触器の主回路接点ま
たは常閉接点の一方が溶着すると、一般に他方は開路し
ているから短絡事故の危険はない。しかし、実際には、
接点を支持する可動部の機械的な傾きにより一方が溶着
すると、他方も閉路してしまう場合がごくまれに発生
し、そのため短絡事故を防止することはできない。ま
た、2つの電磁接触器に同時に励磁信号が加えられる
と、常閉接点が開路するまで電磁接触器は励磁されて投
入時と同じ動作をするから、2つの電磁接触器の接点が
慣性力により閉路すると同時に短絡事故を発生すること
がある。
【0005】電磁接触器用の機械的なインターロック機
構は、種々提案され、市販されている(例えば、実開昭
63−102154号公報)。電磁接触器用の機械的な
インターロック機構は、それ自体の構造が簡単であるこ
とと、相互の投入動作を機械的に妨げる機能を有するか
ら、1つの接触器の接点が溶着していると、他方の接触
器が投入されることを防止することとの理由から、多く
の機器の駆動回路に好ましく用いられている。しかし、
市販されているインターロック機構では、2つの電磁接
触器のインターロックをすることはできるが、3つの電
磁接触器のインターロックをすることはできない。
【0006】図5において、このため、従来の機械的な
インターロック機構を用いた駆動装置では、追加の電磁
接触器を寸動運転用の電力供給路に配置し、追加の電磁
接触器と定常運転用電磁接触器とを機械的インターロッ
ク機構で連結し、逆転寸動運転用の電磁接触器と正転寸
動運転用の電磁接触器とを他の機械的インターロック機
構で連結していた。しかし、このような装置では、追加
の電磁接触器を含めて4つの電磁接触器が必要であると
ともに、追加の電磁接触器を逆転寸動運転用および正転
寸動運転用の各電磁接触器の動作に関係付けて作動させ
るシーケンス制御回路が必要であり、従って駆動装置が
複雑化し、大型化する。
【0007】3以上の電磁接触器のインターロックを機
械的に行なう機構は、種々提案されている(例えば、特
開昭61−225731号公報)。しかし、このような
インターロック機構では、インターロック機構自体が複
雑かつ大型であるから、駆動装置が複雑化し、大型化す
る。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、3つの電磁
接触器の同時動作を、構造簡単にして確実に防止するこ
とができるようにすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明の織機の電動機駆動装
置は、定常運転用の第1の接触器と、該第1の接触器の
一方の側に隣接する正転寸動運転用の第2の接触器と、
前記第1の接触器の他方の側に隣接する逆転寸動運転用
の第3の接触器と、前記第1および第2の接触器に連結
されて両接触器の同時作動を妨げる機械式の第1のイン
ターロック機構と、前記第1および第3の接触器に連結
されて両接触器の同時作動を妨げる機械式の第2のイン
ターロック機構と、前記第1、第2および第3の接触器
の各常閉接点を、他方の接触器のコイルに直列接続した
電気的なインターロック手段とを設けたものである。
【0010】例えば、前記第1の接触器の接点は定常運
転用の電力を電動機に供給する第1の電力供給路に配置
され、前記第2の接触器の接点は正転寸動運転用の電力
を電動機に供給する第2の電力供給路に配置され、前記
第3の接触器の接点は逆転寸動運転用の電力を電動機に
供給すべく前記第2の電力供給路から分岐して第2の電
力供給路に関して逆相の第3の電力供給路に配置され
る。
【0011】第1および第2の接触器の同時動作の防止
は第1のインターロック機構により機械的に行なわれ、
また第1および第3の接触器の同時動作の防止は第2の
インターロック機構により機械的に行なわれるから、電
源系統が異なる定常運転用と寸動運転用の短絡事故を防
止することができる。これに対し、第2および第3の接
触器の同時動作の防止は、機械的に行なわれていない
が、電気的なインターロック手段により行なわれる。こ
のため、本発明によれば、第2および第3の接触器用の
機械的インターロック手段を設ける必要がなく、3つの
電磁接触器の同時動作を構造簡単にして小形の装置によ
り防止することができる。
【0012】さらに、保護手段を含むことが好ましい。
この保護手段は、前記第2の電力供給路にあって前記第
2および第3の電力供給路の分岐部より交流電源の側に
配置された、前記交流電源からの電力を寸動運転のため
の電力に変換する変換回路と、該変換回路から出力され
る電力を検出し、過電力が前記変換回路から出力された
ときその旨を意味する異常信号を出力する検出回路と、
前記異常信号を基に前記変換回路の動作を制御する制御
回路とを有する。
【0013】このようにすれば、第2および第3の接触
器が同時に作動して接点が閉路すると、寸動運転用の電
力供給路を経る電力が保護手段によって中断または低減
されるから、3つの電磁接触器の短絡事故は第1および
第2のインターロック機構と保護手段とにより、より確
実に防止される。
【0014】本発明においては、前記変換回路をトラン
ジスタのような半導体素子により直流を交流に変換する
インバータ部を有する回路とし、前記変換回路と前記検
出回路と前記制御回路とを一体化した汎用のインバータ
装置で構成することが好ましい。
【0015】このようにすれば、第2および第3の接触
器が同時に作動して短絡すると、前記半導体素子がター
ンオフして電力を中断するから、安価な汎用のインバー
タ装置と第1および第2のインターロック機構とによ
り、3つの電磁接触器の短絡事故をより確実に防止する
ことできる。
【0016】本発明においては、また、配線用遮断器
を、前記第2の電力供給路にあって前記第2および第3
の電力供給路の分岐点より電源側に設けることが好まし
い。
【0017】このようにすれば、第2および第3の接触
器が同時に作動して短絡すると、前記配線用遮断器が作
動して、第2および第3の電力供給路を、他の織機の電
動機駆動装置が接続された第1の電力供給路から切り離
すから、他の織機を異常のなく運転状態に維持すること
ができる。
【0018】本発明においては、さらに、第1、第2お
よび第3の接触器のいずれか2つ以上の接触器の接点を
電線または導体により電気的に接続することが好まし
い。
【0019】このようにすれば、3つの接触器と2つの
機械的インターロック機構とが前記電線または導体によ
り機械的に保持されるから、取付板等の別部品を使用す
ることなく、織機の電動機駆動装置を制作することがで
きる。
【0020】
【実施例】
実施例1. 図1、図2および図3を参照するに、駆動装置10は、
3相の商用交流電源12の電力を3相誘導電動機14に
供給する電力線路を開閉するように配置される。電動機
14は、織機の原動モータである。
【0021】電力線路は、定常運転用の電力を電動機1
4に供給する3つの線路を有する第1の電力供給路16
と、正転寸動運転用の電力を電動機14に供給する3つ
の線路を有する第2の電力供給路18と、逆転寸動運転
用の電力を電動機14に供給するように第2の電力供給
路18から分岐した3つの線路を有する第3の電力供給
路20とを含む。
【0022】駆動装置10は、第1、第2および第3の
接触器22,24および26を含む。接触器22,24
および26のそれぞれは、少なくとも3つの接点を有す
る電磁リレーすなわち電磁接触器である。第1、第2お
よび第3の接触器22,24および26は、図3に示す
シーケンス回路により制御される。
【0023】図3に示すシーケンス回路において、第1
の接触器22のコイルMSMは、これに第2および第3
の接触器24,26の常閉接点MSF1,MSR1が直
列接続されていることにより、それらの常閉接点ととも
に電気的なインターロック手段を形成している。第2の
接触器24のコイルMSFは、これに第1および第3の
接触器22,26の常閉接点MSM1,MSR2が直列
接続されていることにより、それらの常閉接点とともに
電気的なインターロック手段を形成している。第3の接
触器26のコイルMSRは、これに第1および第2の接
触器22,24の常閉接点MSM2,MSF2が直列接
続されていることにより、それらの常閉接点とともに電
気的なインターロック手段を形成している。
【0024】第1の接触器22の接点22aは第1の電
力供給路16の線路に配置されており、第2の接触器2
4の接点24aは第2の電力供給路18の線路に配置さ
れており、第3の接触器26の接点26aは第3の電力
供給路20に配置されている。
【0025】図2に示すように、第1および第2の接触
器22および24は両接触器の動作を拘束する第1のイ
ンターロック機構28に連結されており、第1および第
3の接触器22および26は両接触器の動作を拘束する
第2のインターロック機構30に連結されている。
【0026】インターロック機構28および30は、2
つの電磁接触器の動作を機械的に相互に鎖錠する機械式
インターロック機構であり、後述するように、互いに当
接して動作を相互に鎖錠する一対の扇形レバーを備えて
いる。両レバーは互いに逆の方向に伸びる突起を有して
おり、各突起は電磁接触器の接点の開閉に追従して変位
されるクロスバーに連結される。
【0027】このような機械式のインターロック機構
は、例えば実開昭63−102154号公報等に記載さ
れており、市販されている。また、このような機械式の
インターロック機構に連結される電磁接触器も、公知で
あり、市販されている。
【0028】図6〜図8に機械式インターロック機構の
一実施例を示す。インターロック機構50は、一対の扇
形レバー52を備える。レバー52は、箱状の一対のカ
バー54により形成される空間内に配置されており、ま
た互いに平行に伸びる軸部56によりカバー54に枢軸
的に支持されている。
【0029】レバー52は、常時はばね58により、図
7に示すように互いに当接しない位置に変位されてい
る。図8に示すように、レバー52は、互いに反対の方
向に伸びる突起60を有する。各突起60は、カバー5
4を貫通してカバー54の外方に伸びており、また図8
に示すように、接触器62の接点の開閉に追従して変位
されるクロスバー64に連結される。
【0030】インターロック機構50は、いずれの接触
器62も投入されていないと、レバー52がばね58に
より互いに当接しない図7に示す位置に変位されている
から、レバー52が互いに変位可能であり、これにより
いずれか一方の接触器62をオンに切り換える、すなわ
ち投入することができる。
【0031】しかし、インターロック機構50は、いず
れか一方の接触器62が投入されると、図6に示すよう
に、一方のレバー52の突起60が一方の接触器62の
クロスバー64により変位されるから、一方のレバー5
2が図6に示すように角度的に回転されて他方のレバー
52に当接し、それにより他方のレバー52が角度的に
回転することを拘束する。
【0032】次に、動作を説明する。図3に示す定常運
転用の常用信号スイッチMのみが閉路されると、コイル
MSMが励磁されて第1の接触器22が作動するから、
図1に示す接点22aが閉路し、電動機14は交流電源
12からの電力により回転される。第1の接触器22が
作動すると、第1の接触器22は、図3に示す自身の常
閉接点MSM1,MSM2が開路して第2および第3の
接触器のコイルMSFおよびMSRを励磁できないよう
に鎖錠する。また、第1の接触器22が作動すると、イ
ンターロック機構28,30が作動して第2および第3
の接触器24,26を投入することができないように扇
形レバーで機械的に妨げる。
【0033】これに対し、図3に示す正転寸動運転用の
正転信号スイッチFのみが閉路されると、コイルMSF
が励磁されて第2の接触器24が作動するから、図1に
示す接点24aが閉路し、電動機14は交流電源12か
ら後述する変換回路32を介して供給される電力により
回転される。第2の接触器24が作動すると、第2の接
触器24は、図3に示す自身の常閉接点MSF1,MS
F2が開路してコイルMSMおよびMSRを励磁できな
いように鎖錠する。また、第2の接触器24が作動する
と、インターロック機構28のみが作動して第1の接触
器22を投入できないように扇形レバーで機械的に妨げ
る。しかし、インターロック機構30は作動していない
ので第3の接触器26の投入は機械的には防止されな
い。
【0034】上記と同様に、図3に示す逆転寸動運転用
の逆転信号スイッチRのみが閉路されると、第3の接触
器26が前述と同様に作用して、第1および第2の接触
器22,24が電気的インターロック手段により励磁で
きないように鎖錠されるとともに第1の接触器22がイ
ンターロック機構30により投入できないように鎖錠さ
れる。
【0035】以上のように、機械的インターロック機構
28,30により、第1の接触器22と第2の接触器2
4が同時に投入されることが妨げられるとともに、第1
の接触器22と第3の接触器26が同時に投入されるこ
とが妨げられる。
【0036】図1において、第2の電力供給路18に
は、第2および第3の電力供給路18,20の分岐部よ
り交流電源12の側に配置された変換回路32と、該変
換回路から出力される電力に比例した電気信号を出力す
る検出器34とが配置されている。
【0037】変換回路32は、交流電源12からの交流
を直流に変換するコンバータ部36と、該コンバータ部
の出力を整流しかつ平滑する整流平滑部38と、整流平
滑された直流を所定の周波数の交流に変換するインバー
タ部40とを備える。
【0038】検出器34は、電流検出器であり、また検
出信号を検出回路42に出力する。検出回路42は、検
出器34からの出力信号を基に、変換回路32から出力
される電流を検出する電流検出回路であり、また検出値
を保護回路44に供給する。保護回路44は、検出回路
42による検出値を基に、過電流が変換回路32から出
力されたか否かを比較器等を用いて判定し、過電力が変
換回路32から出力されたときその旨を意味する異常信
号を制御回路46に出力する。
【0039】制御回路46は、所定の制御信号を出力
し、インバータ部40を制御する。インバータ部40
は、トランジスタ、サイリスタ等の半導体素子を用いた
回路であり、また制御回路46からの所定の制御信号に
対応する周波数の交流電力を出力する。この周波数は、
商用周波数より小さい値、例えば6Hz程度に設定され
る。
【0040】寸動指令により第2または第3の接触器2
4または26がオンになる(動作する)と、インバータ
部40からの低周波交流電力が電動機14に供給され、
電動機14は低い周波数に対応した低い回転数で寸動回
転される。これに対し、異常信号が制御回路46に供給
されると、制御回路46は、第2および第3の電力供給
路18および20を経て電動機14に供給される電力が
中断または低減するように、インバータ部40を制御す
る。
【0041】なお、電流検出回路42の出力信号を制御
回路46に供給し、制御回路46において電流検出回路
42からの出力信号を基に、寸動運転用の電力を所定の
値に維持するように、インバータ部40を制御してもよ
い。また、変換回路32、検出器34、検出回路42、
保護回路44および制御回路46は、3相交流誘導電動
機用として市販されている回路を用いることができる。
さらに、検出器34および検出回路42として、それぞ
れ、電圧検出器および電圧検出回路を用いてもよい。
【0042】万一、寸動信号用のスイッチFおよびRが
同時に閉路して電気的インターロック手段が機能しなく
なった場合、第2および第3の接触器が同時に動作して
対応する接点が閉路すると、電源短絡の状態となって変
換回路32から電動機14に過電流が供給されるから、
保護回路44が作動する。これにより、制御回路46
は、第2および第3の電力供給路18および20を経て
電動機14に供給される電力を中断または低減させるよ
うに、インバータ部40を制御し、第2および第3の接
触器24,26が同時に投入状態になったときの事故を
防止する。
【0043】上記変換回路のインバータ部がトランジス
タを用いた回路からなり、また検出器34がコンバータ
部とインバータ部との間に配置され、さらに、変換回路
32、検出器34、電流検出回路42、保護回路44、
制御回路46が一体となった汎用のインバータ装置を用
いても、前述と同様に第2および第3の接触器24,2
6が同時に投入状態になったときの事故を防止すること
ができる。
【0044】図4において、織機の電動機駆動装置は、
次の点を除き、図1の実施例と同様に構成されている。
すなわち、図4に示す実施例では、図1の変換回路32
の代わりに、過電流が流れた場合に電路を開路する配線
用遮断器47を第2の電力供給路18に設けている。
【0045】図4に示す実施例においては、前述と同様
に第2および第3の接触器24,26が同時に投入状態
になったとき、過電流が第2の電力供給路18に流れて
配線用遮断器47が開路し、それにより第2および第3
の接触器24,26を商用交流電源から切り離して短絡
事故の拡大を防ぎ、それにより他の織機の電動機駆動装
置は、異常なく、正しい運転状態に継続される。
【0046】 実施例2. 図2において、第1の接触器22の両側に配置された第
2および第3の接触器24,26の接点24,26aの
間を導体23により電気的および機械的に接続して第2
の電力供給路20を形成している。また、第1および第
2の接触器22,24の接点22a,24aの電動機1
4側を導体25により電気的および機械的に接続してい
る。さらに、第1および第3の接触器22,26も同様
に導体27により電気的および機械的に接続している。
【0047】このようにすれば、3つの接触器22,2
4,26とその間の機械的インターロック機構28,3
0が導体23,25,27により機械的に保持されるか
ら、取付板等の別部品を使用することなく、織機の電動
機駆動装置を制作することができる。
【0048】 実施例の効果 上記の電動機駆動装置10によれば、3つの接触器のう
ち隣接する接触器間のみに機械的なインターロック機構
を設け、中央の第1の接触器を定常運転用、両側の2つ
の第2および第3の接触器を寸動運転用に用いるから、
電源系統が異なる定常運転用と寸動運転用の短絡が防止
できる小形の織機の電動機駆動装置が提供される。
【0049】また、正逆転の寸動運転用の電力を正逆転
の寸動運転用の第2および第3の接触器の電源に、イン
バータ装置のような過電流保護機能を有する変換回路を
介して供給することにより、第2および第3の接触器の
同時投入による短絡保護を行うようにしたから、全ての
短絡事故の発生を防止することができる、織機の電動機
駆動装置が提供される。
【0050】前記変換回路の代わりに、配線用遮断器を
設ければ、第2および第3の接触器が短絡事故時に商用
交流電源から切り離されるから、他の織機の電動駆動装
置は異常なく運転を続けることができる。
【0051】さらに、3つの接触器を電気的接続を行な
う導体により2つの機械的インターロック装置を含めて
機械的に保持したから、取付板等の別部品を使用するこ
となく安価に織機の電動機駆動装置を製作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電気回路のブロック図で
ある。
【図2】接触器と機械式インターロック機構の連結状態
を示す図である。
【図3】接触器のシーケンス回路を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す電気回路のブロック
図である。
【図5】従来の織機の電動機駆動装置を示す電気回路の
ブロック図である。
【図6】機械式インターロック機構の一実施例を示す図
であって一部を破断して内部構造を示す図である。
【図7】インターロック機構の扇形レバーを示す図であ
る。
【図8】接触器とインターロック機構の連結状態を示す
図であってインターロック機構を断面して示す図であ
る。
【符号の説明】
10 駆動装置 12 商用交流電源 14 電動機 22,24,26,62 接触器 23,25,27 導体 28,30,50 インターロック機構 47 配線用遮断器 52 扇形レバー 54 カバー 56 軸部 58 ばね 60 突起 64 クロスバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−180541(JP,A) 実開 昭59−484(JP,U) 実開 昭58−9099(JP,U) 実開 昭61−90877(JP,U) 実開 昭63−102154(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 51/00 D03D 51/02 H01H 9/54 H02P 7/63 302

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定常運転用の常閉接点を有する第1の接
    触器と、該第1の接触器の一方の側に隣接する、正転寸
    動運転用の常閉接点を有する第2の接触器と、前記第1
    の接触器の他方の側に隣接する、逆転寸動運転用の常閉
    接点を有する第3の接触器と、前記第1および第2の接
    触器に連結されて両接触器の同時作動を妨げる機械式の
    第1のインターロック機構と、前記第1および第3の接
    触器に連結されて両接触器の同時作動を妨げる機械式の
    第2のインターロック機構と、前記第2および第3の接
    触器の常閉接点に直列接続された前記第1の接触器のコ
    イルと、前記第3および第1の接触器の常閉接点に直列
    接続された前記第2の接触器のコイルと、前記第1およ
    び第2の接触器の常閉接点に直列接続された前記第3の
    接触器のコイルとを含む、織機の電動機駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の接触器の接点は定常運転用の
    電力を電動機に供給する第1の電力供給路に配置され、
    前記第2の接触器の接点は正転寸動運転用の電力を前記
    電動機に供給する第2の電力供給路に配置され、前記第
    3の接触器の接点は逆転寸動運転用の電力を前記電動機
    に供給すべく前記第2の電力供給路から分岐して、第2
    の電力供給路を逆相とする第3の電力供給路に配置され
    ている、請求項1に記載の織機の電動機駆動装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2の電力供給路にあって
    前記第2および第3の電力供給路の分岐部より交流電源
    の側に配置された、前記交流電源からの電力を寸動運転
    のための電力に変換する変換回路と、該変換回路から出
    力される電力を検出し、過電力が前記変換回路から出力
    されたときその旨を意味する異常信号を出力する検出回
    路と、前記異常信号を基に前記変換回路の動作を制御す
    る制御回路とを含む、請求項2に記載の織機の電動機駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 前記変換回路は、交流を直流に変換する
    コンバーター部と、この直流を再度交流に変換するイン
    バータ部とからなり、前記変換回路と前記検出回路と前
    記制御回路とはインバータ装置として一体的に構成され
    ている、請求項3に記載の織機の電動機駆動装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第2の電力供給路にあって
    前記第2および第3の電力供給路の分岐部より電源の側
    に配置された配線用遮断器を含む、請求項2に記載の織
    機の電動機駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第2および第3の接触器は前記第1
    の接触器の対向する側に配置されており、前記3つの接
    触器は前記第2および第3の接触器の接点を電気的に接
    続する電線または導体により一体的に保持されている、
    請求項1に記載の織機の電動機駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記電線または導体は前記第1および第
    2の接触器の接点ならびに前記第1および第3の接触器
    の接点に接続されている、請求項6に記載の織機の電動
    機駆動装置。
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