JP2879882B2 - 印刷装置に用いる回転体の着脱を切換える切換機構および切換え方法 - Google Patents

印刷装置に用いる回転体の着脱を切換える切換機構および切換え方法

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JP2879882B2 JP25453294A JP25453294A JP2879882B2 JP 2879882 B2 JP2879882 B2 JP 2879882B2 JP 25453294 A JP25453294 A JP 25453294A JP 25453294 A JP25453294 A JP 25453294A JP 2879882 B2 JP2879882 B2 JP 2879882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷装置に用いる回転体
着脱状態切換機構に関し、特に位置決めカムの形状の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷においては、非画像部に
は水を供給し、画像部にはインキを供給することによ
り、印刷が行われる。非画像部にインキを供給しないよ
うにする為、前記インキ供給より前に前記給水が行われ
る必要がある。
【0003】前記インキ供給より前に前記給水を行う機
構として、図12〜図14に示す水着ローラおよびイン
キ着肉ローラの着脱状態切換機構100(以下、着脱状
態切換機構という)が知られている。この着脱状態切換
機構は、位置決めカム2、位置決めアーム6、着脱カム
22、水着ローラカムフォロア26、第1インキ着肉ロ
ーラカムフォロア36、第2インキ着肉ローラカムフォ
ロア46、水着ローラ32、第1インキ着肉ローラ4
2、および第2インキ着肉ローラ52を備えている。
【0004】位置決めカム2は、位置決めカム軸3を中
心に回動する。位置決めカム2は、凹部2a、2b、2
cを有する。位置決めアーム6は、軸8を中心に回動す
る。位置決めアーム6の一端に設けられた孔10には、
ばね12の一端が掛けられている。ばね12の他端は固
定されている。また、位置決めアーム6の他端には、コ
ロ7が設けられている。このコロ7は、位置決めカム2
の凹部2a,凹部2b,または凹部2cと係合する。
【0005】位置決めカム2とは離れて、位置決めカム
2とリンク14で連結された着脱カム22が設けられて
いる。着脱カム22は着脱カム軸24を中心に回動す
る。着脱カム22には、水着ローラカムフォロア26、
第1インキ着肉ローラカムフォロア36、および第2イ
ンキ着肉ローラカムフォロア46が当接している。水着
ローラカムフォロア26は、アーム28によって軸27
を中心として回動可能であり、またスプリング(図示せ
ず)により、β1方向に付勢されている。水着ローラカ
ムフォロア26は、リンク29を介して水着ローラ32
と連結されている。第1インキ着肉ローラカムフォロア
36および第2インキ着肉ローラカムフォロア46も同
様に、夫々β2方向、β3方向に付勢されており、リン
ク39、49を介してインキ着肉ローラ42、52と連
結されている。
【0006】着脱カム22のカム面と、水着ローラカム
フォロア26、第1インキ着肉ローラカムフォロア3
6、および第2インキ着肉ローラカムフォロア46との
関係について説明する。
【0007】図12に示す状態では、水着ローラカムフ
ォロア26、第1インキ着肉ローラカムフォロア36、
および第2インキ着肉ローラカムフォロア46ともに、
カム面の凸部に当接しており、水着ローラ32、インキ
着肉ローラ42、52ともに、版胴60と離れている
(脱状態)。この状態から、操作者が軸3に固定された
レバー(図示せず)を動かし所定ピッチだけ軸3が矢印
α方向に回動すると、位置決めカム2が矢印α方向に回
動し、図13に示すように、コロ7が凹部2bと当接す
る。これと同時に、リンク14を介して、着脱カム22
が矢印α方向に回動する。水着ローラカムフォロア26
が水着ローラ用凹部54と当接して、その分だけ、着脱
カム軸24に近づく。これにより、水着ローラ32は版
胴60に当接する。また、第1インキ着肉ローラカムフ
ォロア36、および第2インキ着肉ローラカムフォロア
46も夫々、インキ着肉ローラ用中間凹部56、66と
当接するが、段差が少なく、インキ着肉ローラ42、5
2は版胴と距離d1だけ離れた状態となる。これによ
り、版胴の版に給水が行われる。
【0008】この状態から、さらに、操作者によって、
所定ピッチだけ軸3が矢印α方向に回動されると、同様
にして、位置決めカム2が矢印α方向に回動し、図14
に示すように、コロ7が凹部2cと当接する。これと同
時に、リンク14を介して、着脱カム22が矢印α方向
に回動する。これにより、第1インキ着肉ローラカムフ
ォロア36、および第2インキ着肉ローラカムフォロア
46も夫々、インキ着肉ローラ用凹部57、67と当接
して、インキ着肉ローラ42、52も、版胴と当接す
る。このようにして、版胴の版に、水が供給された後、
インキが供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記着
脱状態切換機構においては、つぎのような問題点があっ
た。この位置決めカム2の前記回動ピッチについては、
操作者が操作するのであれば、感覚的にほぼ所定ピッチ
ずつ回動させる回転トルクを与えることにより、図12
の状態から、図13の状態を経て、図14の状態と順番
に切換えることができるので問題はない。しかし、自動
的に順次切換えようとすると、軸3を与える回転トルク
を制御して、位置決めカム2が順次回動するように制御
する必要がある。なぜなら、着脱カム22には、水着ロ
ーラカムフォロア26、第1インキ着肉ローラカムフォ
ロア36および第2インキ着肉ローラカムフォロア46
からの矢印γ1、γ2、γ3の押圧力により、矢印α方
向の回動力が付与されている為、位置決めカム2は、矢
印α方向に回動しやすくなっている。したがって、この
ような3つのカムフォロアからの押圧力によって図12
の状態から、図14の状態まで、勢づいて着脱カム22
が回ってしまうと、非画像部にインキが供給されて、印
刷の質が低下したり、また、各構成部に無理な力がかか
り耐久性を損うことがあるからである。
【0010】このような問題を解決する為、エアシリン
ダ等の機構を設け、所定ピッチづつ確実に位置決めカム
軸3を回動させるようにすることも考えられる。しかし
この様な機構の分だけ、装置全体として複雑となった
り、またメンテナンスも煩雑となる。
【0011】この発明は上記問題を解決し、複雑な機構
を別途設けることなく、印刷装置に用いる回転体の着脱
を確実に切換えることができる切換状態保持機構または
その方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の切換状態保持
機構においては、隣接して形成された3つ以上の凹部を
有し、位置決めカム軸を中心に回動する位置決めカム、
前記いずれかの凹部と係合する係合部であって、前記位
置決めカムが回動すると、前記各凹部と順次係合する係
合部、前記係合部を係合した凹部方向に押圧する係合部
押圧手段、を備えた切換状態保持機構において、前記各
凹部における最大乗り越え角度が、順次大きくまたは小
さくなるよう前記各凹部が形成されており、かつ、各凹
部の一端側と前記位置決めカム軸との距離は、他端側と
前記位置決めカム軸との距離と異なること各凹部におい
て一端側と他端側で乗り越え高さが異なること、を特徴
とする。
【0013】請求項2の切換状態保持機構においては、
前記位置決めカム軸と前記各凹部の底面との距離を順次
大きくまたは小さくすることにより、前記各凹部におけ
る最大乗り越え角度が、順次大きくまたは小さくなるよ
うしたこと、を特徴とする。
【0014】請求項3の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換機構においては、請求項2の切換状態保持機構、
連結機構によって前記状態保持機構の位置決めカムに連
結されており、前記位置決めカムが回動すると、着脱カ
ム軸を中心に回動する着脱カムであって、凹凸を有する
カム面を備えた着脱カム、回転体と連結される従動体で
あって、前記着脱カムのカム面と当接して、前記着脱カ
ム軸に近づく方向又は遠ざかる方向に移動することによ
り、前記回転体の被着脱体への着脱状態を切換える従動
体、前記従動体を前記着脱カム軸に近づく方向に付勢す
る従動体付勢手段、を備え、前記位置決めカム軸から前
記各凹部との距離が、順次小さくなる方向を第1回動方
向とし、前記位置決めカムが前記第1回動方向とは逆方
向へ回動する場合には、前記着脱カムの前記カム面は、
前記従動体を前記着脱カム軸から遠ざかる方向に移動さ
せるよう構成されていること、を特徴とする。
【0015】請求項4の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換方法においては、着脱カムのカム面によって、印
刷装置に用いる回転体について被着脱体への着脱状態を
切換える方法であって、位置決めカム軸に回動する回動
力が与えられた場合に、位置決めカムに設けられた少な
くとも3つの凹部に、各凹部方向に押圧された係合部を
順次係合させることにより、前記着脱状態を保持させる
切換方法において、前記各凹部における最大乗り越え角
度が、順次大きくまたは小さくなるよう前記各凹部が形
成されており、かつ、各凹部の一端側と前記位置決めカ
ム軸との距離は、他端側と前記位置決めカム軸との距離
と異なること、を特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の切換状態保持機構においては、前記
各凹部における最大乗り越え角度が、順次大きくまたは
小さくなるよう前記各凹部が形成されており、かつ、各
凹部の一端側と前記位置決めカム軸との距離は、他端側
と前記位置決めカム軸との距離と異なる。したがって、
各凹部における最大乗り越え角度が、順次大きくなる方
向へ前記位置決めカムが回動するにつれて、前記係合部
が、乗り越えにくくなり、その方向へ回動しにくくな
る。
【0017】請求項2の切換状態保持機構においては、
前記位置決めカム軸と前記各凹部の底面との距離を順次
大きくまたは小さくすることにより、前記各凹部におけ
る最大乗り越え角度が、順次大きくまたは小さくしてい
る。したがって、各凹部における最大乗り越え角度が、
順次大きくなる方向へ前記位置決めカムが回動するにつ
れて、前記係合部が、乗り越えにくくなり、その方向へ
回動しにくくなる。
【0018】請求項3の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換機構においては、前記位置決めカムが前記第1回
動方向とは逆方向へ回動する場合には、前記着脱カムの
前記カム面は、前記従動体を前記着脱カム軸から遠ざか
る方向に移動させる。したがって、前記位置決めカムが
前記第1回動方向とは逆方向へ回動しにくくなる。すな
わち、前記位置決めカムはいずれの方向にも回動しにく
くなる。したがって、別途、位置決めカム軸を正確にピ
ッチ回転させる機構を設けなくても、正確な位置決めを
することができる。
【0019】請求項4の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換方法においては、前記各凹部における最大乗り越
え角度が、順次大きくまたは小さくなるよう前記各凹部
が形成されており、かつ、各凹部の一端側と前記位置決
めカム軸との距離は、他端側と前記位置決めカム軸との
距離と異なる。したがって、各凹部における最大乗り越
え角度が、順次大きくなる方向へ前記位置決めカムが回
動するにつれて、前記係合部が、乗り越えにくくなり、
その方向へ回動しにくくなる。これにより、印刷装置に
用いる回転体について被着脱体への着脱着脱状態を保持
させることができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について、図面に基づいて
説明する。まず、本切換機構を採用した印刷装置の全体
概要について説明する。図3に示す印刷装置110は、
両面オフセット印刷装置に採用した実施例である。
【0021】印刷装置110は、版胴60に、第1給湿
装置122および第1インキング装置124から、版胴
60に保持されている版(図示せず)に印刷に必要な水
およびインキが供給され、ゴム胴114を介して、印刷
がなされる。下側のユニットについても同様である。
【0022】水およびインキの供給機構について、図4
を用いて説明する。なお、図4は図3とは、上下逆に示
している。図4に示す着脱状態切換機構1は、被着脱体
である版胴60に、回転体である水着ローラ32、イン
キ着肉ローラ42、52を着脱する機構である。着脱状
態切換機構1は、位置決めカム2、位置決めアーム6、
着脱カム22、水着ローラカムフォロア26、第1のイ
ンキ着肉ローラカムフォロア36、第2のインキ着肉ロ
ーラカムフォロア46、水着ローラ32、第1のインキ
着肉ローラ42、および第2のインキ着肉ローラ52を
備えている。
【0023】位置決めカム2は、軸3を中心に回動す
る。なお、本明細書において回動とは、正逆方向に回転
することをいう。位置決めカム2は、第1の凹部である
凹部2a、第2の凹部である凹部2b、および第3の凹
部である凹部2cが隣接して設けられている。なお、隣
接してとは、各凹部間に離間部分がある場合を含む意味
である。凹部2a、2b、2cの形状について、図1を
用いて説明する。凹部2a、2b、2cには、位置決め
カム2の回動状態により、対応した凹部にコロ7が当接
する。位置決めカム軸3から凹部2a、2b、2cの当
接面までの距離を各々、L21、L22、L23とする
と、L21、L22、L23は、以下の関係が成立つ。
【0024】L21<L22<L23 なお、直線L21と直線L22とのなす角度をθ1、直
線L22と直線L23とのなす角度をθ2とした場合、
角度θ1と角度θ2は、概ね等しい。
【0025】また、位置決めアーム6は、軸8を中心に
回動する。位置決めアーム6の一端に設けられた孔10
には、付勢手段であるばね12の一端が掛けられてい
る。ばね12の他端は固定されている。また、位置決め
アーム6の他端には、コロ7が回転自在に保持されてい
る。
【0026】このように、コロ7は、位置決めアーム6
およびばね12によって係合する凹部方向に押圧力が与
えられている。また、位置決めカム軸3から凹部2a、
凹部2b、凹部2cの当接面までの各距離が、順次小さ
くなる方向を第1回動方向αとすると、図において、L
21<L22<L23とすることは、各凹部2a,2
b,2cにおけるコロ7の最大乗り越え角度を順次大き
くすることを意味する。
【0027】最大乗り越え角度について、図8を用いて
説明する。最大乗り越え角度とは、係合部と凹部との接
点と、位置決めカム軸の中心とで定義される直線と、前
記接点における法線のなす角度のうち、当該凹部におけ
る最大のものをいう。この場合であれば、凹部2aにお
いては、コロ7と凹部2aとの接点P1と、位置決めカ
ム軸3の中心Oとで定義される直線m1と、前記接点P
1における法線m11のなす角度ψ1をいう。同様にし
て、凹部2b、2cについては、夫々角度ψ2、ψ3が
得られる。図で明らかなように、各凹部2a,2b,2
cにおいて、最大乗り越え角度が順次大きくなってい
る。
【0028】このように、最大乗り越え角度が順次大き
くなることにより、コロ7が乗り越えにくくなる。
【0029】なお、最大乗り越え角度については、コロ
以外の場合も同様に、求めることができる。例えば、図
9に示すような、凹部2a,2b,2cにおける最大乗
り越え角度は、角度ψ11、ψ12、ψ13となる。
【0030】なお、図1において、L21<L22<L
23とすることにより、さらに、前記位置決めカムがこ
の第1回動方向αへ回動する場合には、前記コロ7に与
えられている押圧力は増大する。したがって、位置決め
カム軸3に第1回動方向αへ回動する回転力が与えられ
ても、凹部2bを飛び越して,コロ7が凹部2cと係合
することを、より確実に防止することができる。
【0031】図4に示すように、アーム4およびリンク
14を介して、位置決めカム2と連結された着脱カム2
2が設けられている。着脱カム22は着脱カム軸23を
中心に回動する。着脱カム22には、水着ローラカムフ
ォロア26、第1のインキ着肉ローラカムフォロア3
6、および第2のインキ着肉ローラカムフォロア46が
当接している。
【0032】水着ローラカムフォロア26は、アーム2
8によって軸27を中心として回動可能であり、またス
プリング(図示せず)により、β1方向に付勢されてい
る。水着ローラカムフォロア26は、リンク29を介し
て水着ローラ32と連結されている。第1のインキ着肉
ローラカムフォロア36および第2のインキ着肉ローラ
カムフォロア46も同様に、夫々β2方向、β3方向に
付勢されており、さらに、夫々リンク39、49を介し
て第1のインキ着肉ローラ42、第2のインキ着肉ロー
ラ52と連結されている。本実施例においては、水着ロ
ーラカムフォロア26、第1のインキ着肉ローラカムフ
ォロア36および第2のインキ着肉ローラカムフォロア
46が、従動体を構成し、水着ローラカムフォロア26
をβ1方向に付勢するスプリング(図示せず)および、
第1のインキ着肉ローラカムフォロア36および第2の
インキ着肉ローラカムフォロア46も同様に、夫々β2
方向、β3方向に付勢するスプリング(図示せず)が従
動体付勢手段を構成する。
【0033】着脱カム22について、図2を用いて説明
する。着脱カム22は、外周にカム面を有している。こ
のカム面は、水着ローラ用凹部54、水着ローラ用凸部
53、第1のインキ着肉ローラ用凹部57、第1のイン
キ着肉ローラ用中間凸部56、第1のインキ着肉ローラ
用凸部55、第2のインキ着肉ローラ用凹部67、第1
のインキ着肉ローラ用中間凸部66、第1のインキ着肉
ローラ用凸部65を有している。カム面の形状について
図2を用いて、説明する。
【0034】水着ローラ用凹部54と水着ローラ用凸部
53との段差S1は、 S1=L15−L16 で表される。
【0035】また、第1のインキ着肉ローラ用凹部5
7、第1のインキ着肉ローラ用中間凸部56との段差S
2および、第1のインキ着肉ローラ用凹部57と第1の
インキ着肉ローラ用凸部55との段差S3は、 S2=L11−L12 S3=L11−L13 で表される。
【0036】なお、S1=S3である。
【0037】したがって、水着ローラカムフォロア26
は、当接する部分によって、前記段差S1分だけ着脱カ
ム軸24に近づいた位置または離れた位置の2段階状態
を取り得る。一方、第1のインキ着肉ローラカムフォロ
ア36は、当接する部分によって、前記2段階状態だけ
でなく、さらに、その中間状態の3段階状態を取り得
る。第2のインキ着肉ローラカムフォロア46について
も同様に前記3段階状態を取り得る。
【0038】つぎに、図7を用いて、位置決めカム軸3
に回動力を与える自動送り機構90について説明する。
なお、図7に示す自動送り機構90は、図4とは逆側、
すなわち反操作側からみた状態である。
【0039】位置決めカム軸3には、ラチェット71が
固定されている。したがって、ラチェット71が回動す
ると同じく位置決めカム3も同じ回動方向に回動する。
位置決めカム軸3には、回動自在にアーム77が取付け
られている。アーム77は、軸87でリンク85と連結
されている。リンク85の他端は回転板81の回転中心
とはズレた軸83に取付けられている。したがって、回
転板81が回転すると、アーム77は位置決めカム軸3
を中心に往復回動する。アーム77の一端にはラチェッ
ト爪78が軸80を中心に図において時計廻り方向に付
勢されて取付けられている。
【0040】回転板81を回転させながら、ソレノイド
91でリンク89を引張ると、アーム73は軸75を中
心として図において時計廻り方向に回動する。したがっ
て、ラチェット爪78の先端がラチェット71の歯93
と係合する方向に揺動する。この状態で、アーム77が
往復回動すると、ラチェット爪78がラチェット71を
時計回り方向に回動させる。すなわち、回転板81の1
回転の間に、ソレノイド91を動作させることにより、
位置決め軸3に、図において、時計回り方向の回動力を
与えることができる。なお、アーム77の他端には、ラ
チェット爪78と同様の機能を有するラチェット爪10
1が設けられている。したがって、ソレノイド97を動
作させることにより、位置決め軸3に、逆方向の回動力
を与えることができる。
【0041】つぎに、図4〜図6を用いて、着脱カム2
2のカム面と、水着ローラカムフォロア26、第1のイ
ンキ着肉ローラカムフォロア36、および第2のインキ
着肉ローラカムフォロア46との関係について説明す
る。
【0042】図4に示す状態が、第1の凹部2aがコロ
7と係合した第1回動状態である。この状態では、水着
ローラ用カムフォロア26は、水着ローラ用凸部53と
当接するとともに、第1および第2のインキ着肉ローラ
用カムフォロア36、46は、夫々第1および第2のイ
ンキ着肉ローラ用凸部55、65と当接している。した
がって、水着ローラ32、前記第1のインキ着肉ローラ
42および第2のインキ着肉ローラ52はともに、版胴
60と脱状態である。
【0043】この状態から、図7に示す自動送り機構に
より、位置決めカム軸3に図4において、矢印α方向の
回動力を与える。これにより、位置決めカム2が矢印α
方向に回動し、図5に示すように、コロ7が凹部2bと
当接する。既に説明したように、位置決めカム2におい
ては、位置決めカム軸3と第1の凹部2aとの距離より
も、位置決めカム軸3と第2の凹部2bとの距離の方が
大きく、さらに、位置決めカム軸3と第2の凹部2bと
の距離よりも、位置決めカム軸3と第3の凹部2cとの
距離の方が大きい。このように、位置決めカム軸3から
前記各凹部2a,2b,2cとの距離が、順次大きくな
るよう各凹部が配置されているので、たとえ、前記3つ
のカムフォロアからの押圧力によって、着脱カム22に
矢印α方向の回動力が与えられていても、着脱カム22
が勢づいて図4の状態から図6の状態まで一気に回って
しまうことがない。
【0044】すなわち、コロ7が第2の凹部2bと当接
する際、勢いあまって、第2の凹部2bと第3の凹部2
cとの間の凸部を乗越えて、コロ7が第3の凹部2cと
当接することを防止できる。
【0045】これにより、非画像部にインキが供給され
たり、印刷の質が低下したり、また、各構成部に無理な
力がかかり耐久性を損うこともない。これにより、図7
に示すようなピッチ送り機構を有しない自動送り機構を
用いても、コロ7を凹部2bと当接した状態(第2回動
状態)を、保持することができる。
【0046】また、位置決めカム2の回動と同時に、リ
ンク14を介して、着脱カム22が矢印α方向に回動す
る。水着ローラカムフォロア26が水着ローラ用凹部5
4と当接して、その分だけ、着脱カム軸24に近づく。
これにより、水着ローラ32は版胴60に当接する。ま
た、第1のインキ着肉ローラカムフォロア36、および
第2のインキ着肉ローラカムフォロア46も夫々、イン
キ着肉ローラ用凹部56、66と当接する。しかし、第
1および第2のインキ着肉ローラ用カムフォロア36、
46は、夫々第1および第2の中間インキ着肉ローラ用
凸部56、66と当接する。これにより、段差S2(図
2参照)だけ、インキ着肉ローラカムフォロア36、4
6が着脱カム軸23に近づく。すなわち、インキ着肉ロ
ーラ42、52は、図5に示すように、版胴と距離d1
だけ離れた位置に保持される。これにより、版胴の版に
給水のみ行われ、インキ着肉ローラ42、52は、版胴
60に距離d1まで、接近する。
【0047】この状態から、同様にして、位置決めカム
軸3に矢印α方向の回動力を与える。これにより、位置
決めカム2が矢印α方向に回動し、図6に示すように、
コロ7が凹部2cと当接する(第3回動状態)。これと
同時に、リンク14を介して、着脱カム22が矢印α方
向に回動する。これにより、第1のインキ着肉ローラカ
ムフォロア36、および第2のインキ着肉ローラカムフ
ォロア46も夫々、インキ着肉ローラ用凹部57、67
と当接して、インキ着肉ローラ42、52も、版胴と当
接する。このようにして、版胴60に保持された版に、
水が供給された後、インキが供給される。
【0048】この際、第1、第2のインキ着肉ローラ4
2、52ともに、距離d2から距離d1まで、一旦接近
した後、版胴60に着状態となる。したがって、その当
接ショックを和らげることができる。
【0049】このように、着脱カム22は、前記3つの
カムフォロアによって矢印α方向の回動力を与え、一
方、位置決めカム2に対しては、矢印α方向には回動し
にくくさせる。これにより、位置決めカム軸3をいずれ
の方向に回転させる回転偶力を一定にすることができ
る。したがって、各構成部品が安定して動くとともに無
理な力もかからず、その損傷もない。
【0050】以上説明したように、本発明にかかる印刷
装置に用いる回転体着脱状態切換機構においては、以下
の様に、順次各回動状態が確実に切換えられる。前記第
1回動状態では、前記水着ローラ用カムフォロアは、前
記水着ローラ用凸部と当接するとともに、前記第1およ
び第2のインキ着肉ローラ用カムフォロアは、夫々前記
第1および第2のインキ着肉ローラ用凸部と当接する。
したがって、前記水着ローラ、前記第1のインキ着肉ロ
ーラおよび第2のインキ着肉ローラはともに、前記版胴
と離脱状態である。
【0051】ところで、前記位置決めカム軸から前記各
凹部との距離が、順次大きくなるよう第1の凹部、第2
の凹部、および第3の凹部が設けられている。この各凹
部には前記コロが当接している。位置決めアームおよび
前記付勢手段は、前記コロに押圧力を与える。したがっ
て、前記位置決めカムが第1の凹部から第2の凹部へ、
第2の凹部から第3の凹部へ回動するにつれて、前記コ
ロを前記各凹部に押圧する押圧力が大きくなる。すなわ
ち、前記位置決めカムは、前記第1回動方向へ回動しに
くくなる。
【0052】したがって、前記位置決めカム軸に、前記
第1回動方向の回動力が与えられても、前記第1回動状
態からいきなり前記第3回動状態となることなく、確実
に、第2回動状態となる。この状態では、前記水着ロー
ラ用カムフォロアは、前記水着ローラ用凹部と当接して
前記水着ローラが前記版胴と着状態となる。一方、前記
第1および第2のインキ着肉ローラ用カムフォロアは、
夫々前記第1および第2の中間インキ着肉ローラ用凸部
と当接して、前記第1のインキ着肉ローラおよび第2の
インキ着肉ローラはともに、前記版胴に接近状態とな
る。すなわち、前記水着ローラのみ前記版胴にオンす
る。これにより、前記版胴に保持された版面の非画像部
には、水が供給される。
【0053】さらに、前記位置決めカム軸にさらに前記
第1回動方向の回動力が与えられると、前記第2回動状
態から、前記第3回動状態となる。この状態では、前記
水着ローラ用カムフォロアは、前記水着ローラ用凹部と
当接して前記水着ローラが前記版胴と着状態となるとと
もに、前記第1および第2のインキ着肉ローラ用カムフ
ォロアは、夫々前記第1および第2のインキ着肉ローラ
用凹部と当接して前記版胴と着状態となる。すなわち、
前記水着ローラ、前記第1および第2のインキ着肉ロー
ラはともに、前記版胴にオンする。したがって、前記版
面の画像部には、インキが供給される。
【0054】このように、前記第1回動状態から順次、
前記第2回動状態、前記第3回動状態と確実に切換えら
れることにより、非画像部にインキが供給されることが
なく、また、構成部に無理な力がかかり耐久性を損うこ
ともない。これにより、複雑な機構を別途設けることな
く、印刷装置に用いる回転体の着脱を確実に切換えるこ
とができる切換状態保持機構を提供することができる。
【0055】したがって、自動化しても、順序よく水と
インキが供給される為、印刷当初から良好な印刷物が簡
単且つ確実に得られる。これにより、版面のクリーニン
グ回数が減少して作業性も向上するとともに、印刷当初
に生ずるミス印刷物の発生をも防止できる。
【0056】なお、本実施例においては、図1におい
て、L21<L22<L23とすることにより、最大乗
り越え角度が順次大きくするとともに、第1回動方向α
へ回動する場合には、前記コロ7に与えられる押圧力を
増大するようにしている。しかし、これに限られること
なく、最大乗り越え角度だけを順次大きくする様にして
もよい。例えば、図10に示すように、θ21<θ22
とすれば、中心Oから凹部の中央P20,P21,P2
2までの距離を変更することなく、最大乗り越え角度だ
けを順次大きくすることができる。
【0057】また、逆に前記コロ7に与えられる押圧力
だけを増大するようにしてもよい。前記コロ7に与えら
れる押圧力を増大させるには、例えば、図11に示すよ
うな機構によって、位置決めカム2が第1回動方向αに
回動するにつれて、ばね12の一端が移動するようにし
ておけばよい。図11においては、位置決めカム2とと
もに回動するアーム45が設けられている。位置決めカ
ム2が第1回動方向αに回動すると、アーム45は、リ
ンク44を矢印δ方向に押す。ばね12の一端48は、
長孔47にそって移動可能に設けられているので、ばね
12の弾撥力が増大する。
【0058】なお、上記実施例においては、水着ローラ
用カムフォロアとインキ着肉ローラ用カムフォロアの動
きの制御を1のカムで行ったが、夫々別々のカムを用い
てもよい。
【0059】また、本実施例においては、2つのインキ
着肉ローラ用カムフォロアを用いた印刷装置について説
明したが、インキ着肉ローラ用カムフォロアを1つとし
てもよく、または3以上採用してもよい。
【0060】なお、着脱カムを回転カムではなく、他の
カムとしてもよい。
【0061】また、本実施例においては、水着ローラ用
カムフォロア26が版胴60から離れる方向に移動する
ことにより、水着ローラ32を版胴60から離すように
構成されているが、水着ローラ用カムフォロア26が版
胴60から離れる方向に移動することにより、水着ロー
ラ32を版胴60に近づけるような構成としてもよい。
この場合、カム面の凹凸が本実施例と逆になる。
【0062】なお、本実施例においては、係合部として
回転自在に保持されたコロ7を用いたが、コロ7を回転
できないようにして保持してもよく、さらにコロ以外出
会ってもよい。
【0063】なお、本実施例においては、3段階の切換
えを行う場合について説明したが、3段階以上の場合も
同様に応用することができる。
【0064】また、本実施例においては、水着ローラお
よびインキ着肉ローラを版胴へ着脱させる場合を例とし
て説明したが、他のローラ、例えば、紙送りローラ等を
着脱させる場合にも応用することができる。さらに、ロ
ーラだけでなく、胴、例えば、版胴、圧胴、ゴム胴の着
脱についても、同様に応用することもできる。
【0065】なお、本実施例においては、両面印刷装置
を例に説明したが、他のオフセット印刷装置は、もちろ
ん、他の印刷装置についても、応用することができる。
【0066】
【発明の効果】請求項1または請求項2の切換状態保持
機構においては、前記各凹部における最大乗り越え角度
が、順次大きくまたは小さくなるよう前記各凹部が形成
されており、かつ、各凹部の一端側と前記位置決めカム
軸との距離は、他端側と前記位置決めカム軸との距離と
異なる。したがって、各凹部における最大乗り越え角度
が、順次大きくなる方向へ前記位置決めカムが回動する
につれて、前記係合部が、乗り越えにくくなり、その方
向へ回動しにくくなる。これにより、複雑な機構を別途
設けることなく、印刷装置に用いる回転体の着脱を確実
に切換えることができる切換状態保持機構を提供するこ
とができる。
【0067】請求項3の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換機構においては、前記位置決めカムが前記第1回
動方向とは逆方向へ回動する場合には、前記着脱カムの
前記カム面は、前記従動体を前記着脱カム軸から遠ざか
る方向に移動させる。したがって、前記位置決めカムが
前記第1回動方向とは逆方向へ回動しにくくなる。すな
わち、前記位置決めカムはいずれの方向にも回動しにく
くなる。したがって、別途、位置決めカム軸を正確にピ
ッチ回転させる機構を設けなくても、正確な位置決めを
することができる。これにより、複雑な機構を別途設け
ることなく、印刷装置に用いる回転体の着脱を確実に切
換えることができる切換状態保持機構を提供することが
できる。
【0068】請求項4の印刷装置に用いる回転体着脱状
態切換方法においては、前記各凹部における最大乗り越
え角度が、順次大きくまたは小さくなるよう前記各凹部
が形成されており、かつ、各凹部の一端側と前記位置決
めカム軸との距離は、他端側と前記位置決めカム軸との
距離と異なる。したがって、各凹部における最大乗り越
え角度が、順次大きくなる方向へ前記位置決めカムが回
動するにつれて、前記係合部が、乗り越えにくくなり、
その方向へ回動しにくくなる。これにより、印刷装置に
用いる回転体について被着脱体への着脱着脱状態を保持
させることができる。すなわち、複雑な機構を別途設け
ることなく、印刷装置に用いる回転体の着脱を確実に切
換えることができる切換状態保持方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる位置決めカムの3つの凹部を示
す図である。
【図2】本発明にかかる着脱カムのカム面を示す図であ
る。
【図3】本発明にかかる印刷装置の概略図である。
【図4】水着ローラおよびインキ着肉ローラが、脱状態
の位置決めカムおよび着脱カムを示す図である。
【図5】水着ローラのみ着状態の位置決めカムおよび着
脱カムを示す図である。
【図6】水着ローラおよびインキ着肉ローラが、着状態
の位置決めカムおよび着脱カムを示す図である。
【図7】自動送り機構を示す図である。
【図8】最大乗り越え角度を説明する為の図である。
【図9】最大乗り越え角度を説明する為の図である。
【図10】最大乗り越え角度を大きくする他の実施例を
示す図である。
【図11】コロ7の押圧力を大きくする実施例を示す図
である。
【図12】従来の機構における水着ローラおよびインキ
着肉ローラが、脱状態の位置決めカムおよび着脱カムを
示す図である。
【図13】従来の機構における水着ローラのみ着状態の
位置決めカムおよび着脱カムを示す図である。
【図14】従来の機構における水着ローラおよびインキ
着肉ローラが、着状態の位置決めカムおよび着脱カムを
示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・・・・位置決めカム 2a・・・・・・・凹部 2b・・・・・・・凹部 2c・・・・・・・凹部 6・・・・・・・・位置決めアーム 7・・・・・・・・コロ 12・・・・・・・・スプリング 22・・・・・・・着脱カム 26・・・・・・・水着ローラカムフォロア 36・・・・・・・第1のインキ着肉ローラカムフォロ
ア 46・・・・・・・第2のインキ着肉ローラカムフォロ
ア 32・・・・・・・水着ローラ 42・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ 52・・・・・・・第2のインキ着肉ローラ 53・・・・・・・水着ローラ用凸部 54・・・・・・・水着ローラ用凹部 55・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ用凸部 56・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ用中間凸部 57・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ用凹部 65・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ用凸部 66・・・・・・・第1のインキ着肉ローラ用中間凸部 67・・・・・・・第2のインキ着肉ローラ用凹部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 31/30 B41F 7/40 F16H 25/04 - 25/12 G05G 5/03

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接して形成された3つ以上の凹部を有
    し、位置決めカム軸を中心に回動する位置決めカム、 前記いずれかの凹部と係合する係合部であって、前記位
    置決めカムが回動すると、前記各凹部と順次係合する係
    合部、 前記係合部を係合した凹部方向に押圧する係合部押圧手
    段、 を備えた切換状態保持機構において、 前記各凹部における最大乗り越え角度が順次大きくまた
    は小さくなるよう前記各凹部が形成されており、かつ、
    各凹部の一端側と前記位置決めカム軸との距離は、他端
    側と前記位置決めカム軸との距離と異なること、 を特徴とする切換状態保持機構。
  2. 【請求項2】請求項1の切換状態保持機構において、 前記位置決めカム軸と前記各凹部の底面との距離を順次
    大きくまたは小さくすることにより、前記各凹部におけ
    る最大乗り越え角度が、順次大きくまたは小さくなるよ
    うしたこと、 を特徴とする切換状態保持機構。
  3. 【請求項3】請求項2の切換状態保持機構、 連結機構によって前記状態保持機構の位置決めカムに連
    結されており、前記位置決めカムが回動すると、着脱カ
    ム軸を中心に回動する着脱カムであって、凹凸を有する
    カム面を備えた着脱カム、 回転体と連結される従動体であって、前記着脱カムのカ
    ム面と当接して、前記着脱カム軸に近づく方向又は遠ざ
    かる方向に移動することにより、前記回転体の被着脱体
    への着脱状態を切換える従動体、 前記従動体を前記着脱カム軸に近づく方向に付勢する従
    動体付勢手段、 を備え、 前記位置決めカム軸から前記各凹部との距離が、順次小
    さくなる方向を第1回動方向とし、前記位置決めカムが
    前記第1回動方向とは逆方向へ回動する場合には、前記
    着脱カムの前記カム面は、前記従動体を前記着脱カム軸
    から遠ざかる方向に移動させるよう構成されているこ
    と、 を特徴とする印刷装置に用いる回転体着脱状態切換機
    構。
  4. 【請求項4】着脱カムのカム面によって、印刷装置に用
    いる回転体について被着脱体への着脱状態を切換える方
    法であって、位置決めカム軸に回動する回動力が与えら
    れた場合に、位置決めカムに設けられた少なくとも3つ
    の凹部に、各凹部方向に押圧された係合部を順次係合さ
    せることにより、前記着脱状態を保持させる切換方法に
    おいて、 前記各凹部における最大乗り越え角度が、順次大きくま
    たは小さくなるよう前記各凹部が形成されており、か
    つ、各凹部の一端側と前記位置決めカム軸との距離は、
    他端側と前記位置決めカム軸との距離と異なること、 を特徴とする印刷装置に用いる回転体着脱状態切換方
    法。
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