JP2879205B2 - 繊維用処理剤およびその製造方法 - Google Patents

繊維用処理剤およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維用処理剤に関
する。更に詳しくは、ポリエステル系合成繊維の非ハロ
ゲン系難燃加工用処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル系合成繊維の難燃加
工用処理剤としては、ヘキサブロモシクロドデカンの水
性分散液(例えば、特開昭57−137377号公報)
等が知られているが、環境保護の観点から含ハロゲン化
合物の使用は問題となってきており、非ハロゲン系の難
燃処理剤が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲンを含まない化合物を用いてポリエステル系合成繊維
に後加工で耐久性のある難燃性を付与する処理剤の提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、良好な難燃性と耐久
性(耐洗濯性、耐ドライクリーニング性など)をポリエ
ステル系合成繊維に後加工で付与する優れた繊維用処理
剤を見いだし、本発明に到達した。即ち本発明は、ジオ
ール成分(A)と下記一般式(1)で示されるホスフィ
ン酸誘導体(B)、または(A)と(B)と硫酸(塩)
基、カルボン酸(塩)基もしくは硝酸塩基で置換された
ジオール成分(A’)を反応させてなるポリエステル化
合物を含有してなる繊維用処理剤に関する。 [式中、Rは炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
環族炭化水素基;Rは炭素数1〜6の直鎖もしくは分
岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R、R
は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で、互いに
同じでも違っていてもよい。]
【0005】本発明のポリエステル化合物(C)は、例
えば下記一般式(2)、(3)、(4)で表される構造
のポリエステル化合物が含まれる。例えば、化合物
(2)はジオール成分(A)とホスフィン酸誘導体
(B)のモル比が1:1の反応で得られるポリエステル
化合物である。化合物(3)はジオール成分(A)とホ
スフィン酸基(B)のモル比がm:m+1の反応で得ら
れ、その末端にホスフィン酸基またはその誘導体性基を
有するポリエステル化合物である。また、化合物(4)
は化合物(3)同様、ジオール成分(A)とホスフィン
酸誘導体のモル比がn:n+1の反応で得られる化合物
であるが、こちらは末端にカルボキシル基またはその誘
導体性基を有するポリエステル化合物である。
【0006】 [式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直鎖もしくは分
岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R5はジオ
ール成分(A)の2価の残基を表す。]
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂
肪族または脂環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直
鎖もしくは分岐のアルキル基または(置換)フェニル
基;R5はジオール成分(A)の2価の残基;R6とR7
はそれぞれ独立に水素原子または−R5OH、mは1〜
300の数を表す。]
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂
肪族または脂環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直
鎖もしくは分岐のアルキル基または(置換)フェニル
基;R5はジオール成分(A)の2価の残基;R6とR7
はそれぞれ独立に水素原子または−R5OH、nは1〜
300の数を表す。]
【0011】さらに本発明のポリエステル化合物(C)
は先に上げた一般式(2)、(3)、(4)の構造のポ
リエステル化合物間でさらに反応させて得られるポリエ
ステル化合物も含む。
【0012】本発明において用いられるジオ−ル成分
(A)の具体例としては、アルキレングリコール、ポリ
オキシアルキレングリコール、アルキレグリコールのア
ルキレンオキシド付加物、ビスフェノールAに代表され
る2価の芳香族ヒドロキシ化合物のアルキレンオキサイ
ド付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいのは
アルキレングリコールで、より好ましくは炭素数が2〜
10の直鎖または分岐のアルキレングリコールで、エチ
レングリコ−ル、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールが特に好まし
い。また、該ジオール成分は2種以上を併用することも
可能である。また、分子量は特に限定されないが、10
00以下が好ましく、1000を超えるとリン含量が低
くなり、難燃性が低下する。
【0013】前記一般式(1)で示されるホスフィン酸
誘導体(B)のR1は炭素数1〜12の2価の脂肪族ま
たは脂肪族炭化水素基ある。好ましくは、エチレン基、
プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、
ヘキサメチレン基、シクロヘキサメチレン基である。R
2は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキル基、フ
ェニル基もしくは置換フェニル基であり、好ましくは、
メチル基、フェニル基である。R3とR4は、水素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキル基で、互いに同じでも違っ
ていてもよい。好ましくはR3は水素原子またはメチル
基であり、R4は水素原子である。
【0014】該ホスフィン酸(B)の代表例として、下
式(5)の2−カルボキシエチル(フェニル)ホスフィ
ン酸は米国特許第4,033,936号明細書記載の方
法により得られる。
【0015】本発明のポリエステル化合物は例えば、以
下の方法により製造する。ジオール成分(A)とホスフ
ィン酸誘導体(B)を、(A):(B)=1.5:1.
0〜1.0:1.0、好ましくは1.1:1〜1.0
5:1のモル比で、まず、100〜230℃、好ましく
は130〜200℃でエステル化またはエステル交換反
応を行い、脱水または脱アルコ−ル反応せしめることに
より、前記(2)〜(4)の構造の比較的低分子量の初
期縮合物のポリエステル化合物を得る。化合物(1)の
3、R4が水素原子の場合、触媒を用いなくても、加熱
することによりエステル化反応が進行する。化合物
(1)のR3、R4が炭素数1〜6のアルキル基において
は、従来から公知のエステル交換用触媒、たとえば、酢
酸マンガン等の存在によりすみやかに反応が進行する。
この比較的低分子量の初期縮合物も本発明の処理剤とし
て難燃性に優れる。必要によりさらに高度の耐久性を付
与するため、引き続いて、ポリエステル化触媒として例
えば三酸化アンチモンの存在下、徐々に温度ならびに減
圧度を高め、最終的に250〜300℃ 、好ましくは
260〜280℃で、1mmHg以下の減圧度で、0.
5〜5時間反応し、さらに高分子量化させる。
【0016】本発明のポリエステル化合物(C)は、
(A)と(B)、または(A)と(B)とこれらと反応
する多官能性ジオール成分(A’)を反応させて得られ
るものである。ジオール成分(A)の一部を親水性基
[硫酸(塩)基、カルボン酸(塩)基、硝酸塩基など]
で置換されたジオール(たとえば、スルホフタル酸のエ
チレングリコールジエステル、スルホナフタレンジカル
ボン酸のエチレングリコールジエステル、スルホフェノ
キシフタル酸、スルファミン酸のエチレンオキサイド付
加物、酒石酸、ニトロフタル酸エチレングリコールジエ
ステルなど)成分(A’)で置き換えて反応させてもよ
い。
【0017】該ポリエステル化合物(C)の重量平均分
子量は、通常1,000〜50,000、好ましくは
2,000〜25,000である。重量平均分子量が1
000未満の場合、耐洗濯性等の耐久性が不十分であ
り、50,000を超えると乳化分散性が低下し、また
ポリエステル系合成繊維への付着性も不良となる。
【0018】 ポリエステル化合物中でのリン含量は、
通常3〜20重量%、好ましくは5〜18重量%であ
る。3重量%未満であれば、繊維を処理した場合の難燃
性が不十分であり、20重量%を超えるとポリエステル
化合物の重量平均分子量が低くなり、耐久性が不足す
る。
【0019】本発明のポリエステル化合物(C)そのも
のは、通常、固状物であり、水または有機溶剤中に乳化
分散させて繊維用処理剤として使用する。水に乳化分散
させる方法は、公知の方法でよく、たとえば該重合体と
非イオン界面活性剤,アニオン界面活性剤などの界面活
性剤と有機溶剤とを配合して均一に溶解し、徐々に温水
を加えて乳化分散させる方法が用いられる。
【0020】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
アルキレン型非イオン界面活性剤(高級アルコールアル
キレンオキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレ
ンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加
物、多価アルコール脂肪酸エステルアルキレンオキサイ
ド付加物、高級アルキルアミンアルキレンオキサイド付
加物、脂肪酸アミドアルキレンオキサイド付加物な
ど)、多価アルコ−ル型非イオン界面活性剤(アルキル
グリコシド、ショ糖脂肪酸エステルなど)があげられ
る。
【0021】アニオン界面活性剤としては、硫酸エステ
ル塩(高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルエ
ーテル硫酸エステル塩、硫酸化脂肪酸エステルなど)、
スルホン酸塩(アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩など)、リン酸エステル塩
(高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールの
アルキレンオキサイド付加物リン酸エステル塩など)が
あげられる。
【0022】有機溶剤としては、トルエン、キシレン、
アルキルナフタレンなどの芳香族炭化水素類;アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジオキサン、
エチルセロソルブなどのエーテル類;ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類およびこれらの二種以上の混合物があげられ
る。
【0023】本発明において適用するポリエステル系合
成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレート・イソフタレート、ポリエチレン
テレフタレート・パラオキシベンゾエート、ポリエチレ
ンテレフタレート・ブチレンテレフタレートなどのポリ
エステル繊維からなる綿、糸、トウ、トップ、カセ、編
織物、不織布などがあげられる。さらに上記ポリエステ
ル繊維と他の天然、再生、半合成、合成繊維との混紡、
交織織物等があげられる。
【0024】本発明の処理剤は、通常水で希釈し、処理
液の形で用いられる。処理液中の該処理剤の固形分濃度
は、処理液を付与する繊維製品の種類によって異なる
が、通常0.05〜30重量%、好ましくは、0.5〜
20重量%である。付与量が、0.05重量%未満であ
れば、難燃性が不良となり、30重量%を超えると処理
繊維の風合いが粗硬となる。
【0025】本処理剤をポリエステル系繊維に施与する
方法としては、高温加圧下(110〜130℃、1〜3
気圧)で吸尽させる吸尽法、浸漬法、パディング法、ス
プレイ法など通常の方法があげられる。吸尽法以外で
は、処理温度は常温でよい。施与した後、通常の方法
で、乾燥および熱処理される。乾燥は、通常80〜13
0℃、1〜10分間で、熱処理は、通常150〜200
℃、10秒〜10分間である。
【0026】本発明の処理剤は繊維加工剤と併用するこ
ともできる。このような繊維加工剤としては、柔軟剤、
吸水加工剤、帯電防止剤、撥水撥油剤、硬仕上剤、風合
い調整剤、スリップ防止剤などがあげられる。
【0027】本発明の処理剤は、特にポリエステル系繊
維に処理することにより、従来のものに比べて有害なハ
ロゲンを含まずに耐洗濯性等の耐久性のある難燃性を付
与することができると同時に、使用量を低減しても、同
等の難燃性と耐久性を付与することが出来る。また、本
発明のポリエステル化合物は、適度な吸湿性を有するた
め帯電防止性も同時に付与でき、風合い等も損なうこと
がない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明をさらに
説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
製造例1 撹拌機、温度計、窒素吹き込み管および留出管のついた
1Lコルベンに、エチレングリコール199g、下記の
化学式(5)で表される2−カルボキシエチル(フェニ
ル)ホスフィン酸642gを仕込み、液中に窒素を吹き
込みながら、生成する水を留出除去しながら200℃で
4時間で反応を行った。 引き続いて、真空ポンプを装着し、触媒として三酸化ア
ンチモン250mgを添加し、反応容器を徐々に加熱
し、系を減圧にした。温度270℃、減圧度1mmHg
で1時間反応させて、重量平均分子量7,500、リン
含量12.8%のポリエステル化合物(C−1)を得
た。本化合物(C−1)300部、ジメチルホルムアミ
ド50部、ノニルフェノールエチレンオキサイド20モ
ル付加物50部を、80℃で均一に溶解し、湯(80
℃)600部を徐々に加えて乳化・希釈し、常温まで冷
却して本発明の処理剤「1」を得た。「1」は、淡黄乳
白色のエマルションであった。
【0030】製造例2 撹拌機、温度計、窒素吹き込み管および留出管のついた
1Lコルベンに、ネオペンチルグリコール343g、2
−カルボキシエチル(フェニル)ホスフィン酸642g
を仕込み、液中に窒素を吹き込みながら、生成する水を
留出除去しながら130℃で6時間反応を行った。引き
続いて、真空ポンプを装着し、触媒として三酸化アンチ
モン170mgを添加し、反応容器を徐々に加熱し、系
を減圧にした。温度270℃、減圧度0.5mmHgで
3時間反応させて、重量平均分子量9,500、リン含
量10.9%のポリエステル化合物(C−2)を得た。
本化合物(C−2)300部、ジメチルホルムアミド5
0部、ノニルフェノールエチレンオキサイド30モル付
加物30部、ラウリルアルコールエチレンオキサイド2
0モル付加物20部を、80℃で均一に溶解し、湯(8
0℃)600部を徐々に加えて乳化・希釈し、常温まで
冷却して本発明の処理剤「2」を得た。「2」は、淡黄
乳白色のエマルションであった。
【0031】製造例3 撹拌機、温度計、窒素吹き込み管および留出管のついた
1Lコルベンに、エチレングリコール199g、下記化
学式(6)で表される2−カルボキシエチル(メチル)
ホスフィン酸456gを仕込み、液中に窒素を吹き込み
ながら、生成する水を留出除去しながら200℃で2時
間反応を行った。 引き続いて、真空ポンプを装着し、触媒として三酸化ア
ンチモン140mgを添加し、反応容器を徐々に加熱
し、系を減圧にした。温度270℃、減圧度1mmHg
で1時間反応させて、重量平均分子量7,000、リン
含量17.2%のポリエステル化合物(C−3)を得
た。本化合物(C−3)300部、ジメチルホルムアミ
ド50部、ノニルフェノールエチレンオキサイド20モ
ル付加物30部、ラウリルアルコールエチレンオキサイ
ド20モル付加物20部を、80℃で均一に溶解し、湯
(80℃)600部を徐々に加えて乳化・希釈し、常温
まで冷却して本発明の処理剤「3」を得た。「3」は、
淡黄乳白色のエマルションであった。
【0032】比較例1 下記配合処方の各成分をビスコミル(五十嵐機械工業製
横型湿式微粉分散機)にて連続的に30分間混合粉砕
し、比較の処理剤「4」を得た。「4」は、乳白色のデ
ィスパージョンであった。 配合処方: 1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン 300部 ノニルフェノールエチレンオキサイド20モル付加物 35 ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム塩 10 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 5 水 650
【0033】<性能試験>処理剤[1]〜[4]をポリ
エチレンテレフタレート製の未染色織布に、カラーマス
ターで処理し、難燃剤としての性能試験をした結果を表
1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】<試験方法>300g/m2のポリエステ
ル未染色織布25g、染料としてカヤロンポリエステル
Navy Blue 2R−SF(日本化薬製)2%
o.w.f.、分散均染剤イオネットRAP−250
(三洋化成工業製)0.5g/l、上記の処理剤[1]
〜[4]を10%o.w.f.、浴比1:20の水溶液
中で、カラーマスター(辻井染機製染色機)で130℃
×30分間処理し、水洗・乾燥(100℃×3分間)後
熱処理(170℃×1分間)し、JIS L−1091
D法に従い難燃性試験を行った。洗濯はJISL−02
17(103法),ドライクリーニングはJIS L−
1018に従った。
【0036】
【発明の効果】本発明の処理剤は、ポリエステル系繊維
に後加工処理剤として付与することにより優れた難燃性
を示し、ハロゲンを含まない耐久性のある難燃剤として
有用な処理剤である。上記効果を奏することから、本発
明の繊維用剤は、後加工処理用ポリエステル難燃剤とし
て有用である。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジオール成分(A)と下記一般式(1)
    で示されるホスフィン酸誘導体(B)、または(A)と
    (B)と硫酸(塩)基、カルボン酸(塩)基もしくは硝
    酸塩基で置換されたジオール成分(A’)を反応させて
    なるポリエステル化合物(C)を含有してなる繊維用処
    理剤。 [式中、Rは炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;Rは炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R、R
    は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で、互いに
    同じでも違っていてもよい。]
  2. 【請求項2】 該ポリエステル化合物(C)が、下記一
    般式(2)で示される構成単位を含有する請求項1記載
    の繊維用処理剤。 [式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R5はジオ
    ール成分(A)の2価の残基を表す。]
  3. 【請求項3】 該ポリエステル化合物(C)が下記一般
    式(3)で示される請求項1記載の繊維用処理剤。 【化1】 [式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R5はジオ
    ール成分(A)の2価の残基;R6とR7はそれぞれ独立
    に水素原子または−R5OH、mは1〜300の数を表
    す。]
  4. 【請求項4】 該ポリエステル化合物(C)が下記一般
    式(4)で示される請求項1記載の繊維用処理剤。 【化2】 [式中、R1は炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;R2は炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R5はジオ
    ール成分(A)の2価の残基;R6とR7はそれぞれ独立
    に水素原子または−R5OH、nは1〜300の数を表
    す。]
  5. 【請求項5】 該ポリエステル化合物(C)の重量平均
    分子量が1,000〜50,000である請求項1〜4
    いずれか記載の繊維用処理剤。
  6. 【請求項6】 ジオール成分(A)が、炭素数2〜10
    の直鎖または分岐のアルキレングリコールである請求項
    1〜5いずれか記載の繊維用処理剤。
  7. 【請求項7】 ジオール成分(A)と下記一般式(1)
    で示されるホスフィン酸誘導体(B)、または(A)と
    (B)と硫酸(塩)基、カルボン酸(塩)基もしくは硝
    酸塩基で置換されたジオール成分(A’)を100〜2
    30℃で反応させ、必要により引続き250〜300℃
    で反応させることを特徴とする繊維用処理剤の製造方
    法。 [式中、Rは炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;Rは炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R、R
    は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で、互いに
    同じでも違っていてもよい。]
  8. 【請求項8】 ジオール成分(A)と下記一般式(1)
    で示されるホスフィン酸誘導体(B)、または(A)と
    (B)と硫酸(塩)基、カルボン酸(塩)基もしくは硝
    酸塩基で置換されたジオール成分(A’)から誘導され
    た初期縮合物をさらに250〜300℃で反応させるこ
    とを特徴とする繊維用処理剤の製造方法。 [式中、Rは炭素数1〜12の2価の脂肪族または脂
    環族炭化水素基;Rは炭素数1〜6の直鎖もしくは分
    岐のアルキル基または(置換)フェニル基;R、R
    は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基で、互いに
    同じでも違っていてもよい。]
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