JP2872471B2 - 海洋生物付着防止用導電性塗料 - Google Patents

海洋生物付着防止用導電性塗料

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JP2872471B2
JP2872471B2 JP35795791A JP35795791A JP2872471B2 JP 2872471 B2 JP2872471 B2 JP 2872471B2 JP 35795791 A JP35795791 A JP 35795791A JP 35795791 A JP35795791 A JP 35795791A JP 2872471 B2 JP2872471 B2 JP 2872471B2
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健二 植田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば船舶、海上・海
中構造物、海水の導排水設備、海水貯槽、岸壁等の海水
と接する物体の接水部へ通電することによる海洋生物の
付着防止技術に関する。更に詳しくは、海水と接する物
体の少なくとも接水部(以下単に「接水部」という)を
覆って導電層を設け、この導電層に直流電流を通電し、
該層を陽極として海水を電気分解して、海洋生物が嫌う
塩素、次亜塩素酸等を発生させることで海洋生物の付着
を防止する技術において当該導電層の形成に用いられる
海洋生物付着防止用導電性塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海水と接する物体の接水部を、有
機スズ系化合物等の防汚剤を含む防汚塗料で塗装し、徐
々に溶出する防汚剤で海洋生物の付着を防止することが
行われている。しかし、防汚剤の溶出速度の調節ができ
ず、また塗料に含有させる防汚剤の量に限度があるの
で、塗り替え作業が必要になるが、接水部の塗り替えが
困難である上、防汚剤の溶出による環境汚染のおそれが
ある。
【0003】上記防汚塗料に代わる海洋生物の付着防止
技術として、海水の電気分解による海洋生物の付着防止
技術が開発されている。
【0004】これを更に詳しく説明すると、海洋構造物
の接水部に、絶縁層を介して導電層を設け、この導電層
を陽極とし、海水中に適宜距離を存して陰極を設け、又
は導電層を2区画以上に分割して設け、1部(1区画以
上)を陽極とし、残りを陰極とし、両電極間に1A/m
2 以下程度の直流電流を通電し、海水を電気分解して、
海洋生物が嫌う塩素、次亜塩素酸等を陽極である導電層
付近に発生させることでその付着を防止するものであ
る。
【0005】上記導電層は、導電性塗料の塗膜又は導電
性塗料の塗膜と他の材料との複合層として設けられるも
ので、従来この導電性塗料及びそれを用いた導電層とし
ては次のようなものが知られている。
【0006】(1)グラファイト粉末、カーボンブラッ
ク、マグネタイト、二酸化マンガン、白金族金属のうち
いずれか1種からなる導電性充填材を、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹
脂、ウレタン樹脂のいずれかをマトリックスとする塗料
中に、容量比で50%以上混合したもの(特開昭63−
101464号公報)。
【0007】(2)炭素、マグネタイト、二酸化マンガ
ン、白金族等の金属の導電性充填材と有機バインダーで
構成された電気導電性膜に導電体の導線を埋設したもの
(特開昭63−103789号公報)。
【0008】(3)ニッケル、銅、チタン、ニオブ、マ
グネタイト、二酸化マンガン等の導電性充填材の粉末、
フィラー、フレーク状等の小片を、エポキシ樹脂、ビニ
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェ
ノール樹脂、ウレタン樹脂、ビニルエステル系エポキシ
樹脂等の有機バインダーに混合したものを多層に設け、
内側から外側に向かって比抵抗を段階的に大きくしたも
の(特開昭64−87791号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の海洋生物付着防止用導電性塗料を用いて形成した導
電層は、それを構成する塗膜中に海水が浸透拡散しやす
く、また海水の電解により発生する塩素、次亜塩素酸等
の物質が接触することで劣化損傷されやすく、耐海水電
解性に乏しい問題がある。
【0010】具体的には、塗膜の亀裂発生、塗膜の剥
離、導電性充填材の離脱、導電性充填材や導線の溶失が
生じやすく、導電層の導電性が低下してしまうため、海
洋生物の付着防止を、接水部の広い範囲に亙って長期間
維持できない問題がある。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、海水の浸透拡散を阻止するバリヤー性及び
海水の電解生成物に対する耐性を付与することにより、
耐海水電解性に優れ、海洋生物の付着防止を、広い範囲
に亙って長期間維持できる海洋生物付着防止用導電性塗
料とすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】このため、本発
明は、少なくとも下記(A)、(B)、(C)及び
(D)よりなる共重合樹脂であって、(A)、(B)、
(C)、(D)の全体に対する割合が、それぞれ50〜
80重量%、5〜30重量%、1〜10重量%、5〜2
1重量%であり、かつ(A)+(B)+(C)+(D)
が全体の95重量%以上である共重合樹脂をバインダー
とし、該バインダーと、導電性充填材と、溶媒とを含有
することを特徴とする海洋生物付着防止用導電性塗料で
ある。 (A)塩化ビニル部分。 (B)塩化ビニリデン部分。 (C)カルボン酸ビニルエステル部分。 (D)ケン化により上記(C)より生じるビニルアルコ
ール部分。
【0013】更に本発明を詳しく説明する。
【0014】バインダーとして用いる共重合樹脂中の
(A)塩化ビニル部分の割合は、50〜80重量%、好
ましくは60〜75重量%である。この割合が50重量
%未満では、得られる塗膜中への海水の浸透拡散を十分
阻止しにくく、また、電解生成物への耐性が低下するの
で、得られる塗膜の耐海水電解性が低下する。逆に80
重量%を越えると、溶媒に対する当該共重合樹脂の溶解
性が低下しやすくなる。
【0015】バインダーとして用いる共重合樹脂中の
(B)塩化ビニリデン部分の割合は、5〜30重量%、
好ましくは10〜25重量%である。この割合が5重量
%未満の場合及び30重量%を越える場合、各々上記
(A)の割合が所定量未満の場合及び所定量を越えた場
合と同様な不利益が生じやすくなる。
【0016】バインダーとして用いる共重合樹脂中の
(C)カルボン酸ビニルエステル部分の割合は1〜10
重量%、好ましくは1〜8重量%である。この割合が1
重量%未満では、溶媒に対する当該共重合樹脂の溶解性
が低下しやすくなる。逆に10重量%を越えると、得ら
れる塗膜中への海水の浸透拡散を十分阻止しにくく、ま
た電解生成物への耐性が低下するので、得られる塗膜の
耐海水電解性が低下する。
【0017】尚、共重合反応に際して使用するカルボン
酸ビニルエスエルの割合は、その共重合反応によって得
られる共重合樹脂中のカルボン酸ビニルエステル部分の
一部の量がケン化によりビニルアルコール部分に変換さ
れることを考慮して、選択される。
【0018】(C)を形成するカルボン酸ビニルエステ
ルは、1種又は2種以上を組合わせて用いることがで
き、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、モノクロロ酢酸ビニル、バー
サチック酸ビニル等を挙げることができる。
【0019】バインダーとして用いる共重合樹脂中の
(D)ビニルアルコール部分は、その樹脂中の(C)カ
ルボン酸ビニルエステル部分の一部の量のケン化により
形成され、その割合は5〜21重量%、好ましくは5〜
15重量%である。5重量%未満では、導電性充填材等
を塗料中に均一に分散しにくくなったり、ビニルアルコ
ール部分の水酸基を利用して、この共重合樹脂を架橋反
応させる場合に高い反応性を得にくかったりしやすい。
逆に21重量%を越えると、溶媒に対する当該共重合樹
脂の溶解性が低下しやすくなると共に、導電性塗料粘度
が増大したり、親水基が多くなるので、得られる塗膜中
への海水の浸透拡散を十分阻止しにくくなる。
【0020】バインダーとして用いる共重合樹脂には、
上述の(A)〜(D)の他に、(A)〜(C)を形成す
る単量体と共重合可能なその他の単量体部分(E)を5
重量%未満、好ましくは3重量%未満で導入することも
できる。
【0021】(E)を形成する単量体について説明する
と、導電性塗料における導電性充填材等の分散性を更に
向上させるためには、不飽和ジカルボン酸類、スルホン
酸エステル単量体、リン酸エステル単量体、アミノ基含
有ビニル単量体という酸性もしくは塩基性の極性基を有
する単量体または、エポキシ基含有ビニル単量体である
ことが好ましい。
【0022】不飽和ジカルボン酸類とは、不飽和ジカル
ボン酸、不飽和ジカルボン酸無水物、不飽和ジカルボン
酸エステル、及び不飽和ジカルボン酸塩をいい、不飽和
ジカルボン酸としては、例えばマレイン酸、イタコン
酸、フマル酸等、不飽和ジカルボン酸無水物としては、
例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸等、不飽和ジカ
ルボン酸塩としては、例えば1価の金属、アンモニア、
アミン類等の塩を挙げることができる。更に、不飽和ジ
カルボン酸エステルとしては、例えば不飽和ジカルボン
酸のメチル、エチル、プロピル、ブチル、2−エチルヘ
キシル等のエステルが挙げられ、アルキル基の炭素数は
1〜8程度が好ましい。このエステルとしては、モノエ
ステル、ジエステルあるいはこれらの混合されたものの
いずれでもよい。
【0023】スルホン酸エステル単量体としては、例え
ばビニルスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレー
ト、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、アリルアルキルスルホコハク酸Na等が挙げられ
る。
【0024】リン酸エステル単量体としては、例えば2
−アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、2アシ
ッドホスホオキシプロピルメタクリレート、ジフェニル
2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、3クロ
ロ2アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、ア
シッドホスホオキシポリオキシエチレングリコールモノ
メタクリレート等が挙げられる。
【0025】アミノ基含有ビニル単量体としては、例え
ば、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N
−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、t−ブチル
アミノエチルメタクリレート等が挙げられる。
【0026】エポキシ基含有ビニル単量体としては、例
えばグリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエー
テル、グリシジルアクリレート、グリシジル−P−ビニ
ルベンゾエート等を挙げられる。
【0027】他にも、例えば塗膜を形成した時のその表
面摩擦抵抗を低減させるためには、(E)がシリコン原
子を有する単量体、フッ素原子を有する単量体であるこ
とが好ましい。これらの単量体としては、例えばシリコ
ンマクロモノマー(東亜合成化学社製AK−5、AK−
30など)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル等が挙げられ
る。
【0028】また、得られる塗膜の柔軟性を向上させ
て、被塗装物体の伸縮、振動等による塗膜の割れ、剥離
等の損傷を防止するためには、例えば炭素数2以上のア
ルキルエステル側鎖を有するアクリル酸アルキルエステ
ル又はメタクリル酸アルキルエステル類、炭素数3以上
のアルキルエーテル側鎖を有するアルキルビニルエーテ
ル類、エチレン等も好ましい。
【0029】以上の(E)を形成する単量体は1種を用
いても2種以上組合せて用いてもよい。
【0030】バインダーとして用いる共重合樹脂は、重
量平均分子量が2万〜12万であることが好ましく、更
に好ましくは3万〜10万である。重量平均分子量が2
万未満では得られる塗膜の強度、耐久性が不十分となり
やすく、12万を越えると溶剤溶解性、塗料の塗装作業
性が低くなりやすい。
【0031】バインダーとして用いる共重合樹脂は、こ
れまで説明した(A)〜(C)又は(A)、(B)、
(C)、(E)を形成する単量体を共重合した後にケン
化することで得られる。この共重合させる方法は特に制
限はなく、例えば溶液重合、懸濁重合、乳化重合等で行
うことができる。具体的には、塩化ビニル、塩化ビニリ
デンの重合反応を行う通常の装置、条件、操作、手順に
より行うことができる。また、重合は、均一系あるいは
不均一系で開始された重合反応が、重合の進行に伴い、
途中から夫々不均一系あるいは均一系に変わるものであ
ってもよい。
【0032】また、ケン化は公知の方法で行なうことが
できる。例えば、得られた共重合体を、アルコールの存
在下で、水酸化ナトリウム、アルカリ金属のアルコラー
ト、あるいは塩酸、硫酸などを用いて均一系あるいは不
均一系で共重合体のカルボン酸ビニルエステル部分の一
部の量をケン化することにより、本発明で用いる共重合
体が得られる。尚、ケン化の際に(E)部分の一部の量
がケン化されても支障はない。
【0033】導電性充填材は、粉末、小片、短繊維状等
の分散させやすい形状で混入されているもので、導電性
を有する固体状物質であれば特に制限はなく、1種また
は2種以上の物質又は形状のものを組み合わせて使用す
ることができる。物質の具体例としては、グラファイト
(天然グラファイト、人造グラファイト)、カーボンブ
ラック(アセチレンブラック等のガスブラック、オイル
ブラック、ナフタリンブラック等)等のカーボン類、マ
グネタイト、白金族金属その他の導電性を有する金属や
合金等を挙げることができる。この中でも塗料の安定
性、コストの面でカーボン類が実用的である。また、得
られる導電層の比抵抗を低くするために、平均粒度の異
なる2種以上の導電性充填材を組み合わせて用いること
が好ましい。
【0034】この導電性充填材の配合割合が多過ぎる
と、導電性塗料としたときの塗装作業性、塗膜形成性、
貯蔵安定性等が低下し、また得られる塗膜のバリヤー
性、導電性充填材の保持性、下地への密着性、強度等が
低下する。逆に導電性充填材の配合割合が少な過ぎる
と、塗膜とした時の導電性が得にくくなる、もしくは海
水電解時に塗膜の一部にふくれが発生する。導電性充填
材の配合割合は、導電性塗料の塗装作業性等の性質や得
られる塗膜のバリヤー性等の性質と、塗膜の導電性とが
調和するよう適宜選択すれば足るが、導電性充填材とバ
インダーの合計に対する導電性充填材の体積割合(X)
が5〜70体積%であることが好ましい。具体的には、
このXを低くする場合には、ケッチェンブラックのよう
な吸油量の高い導電性充填材を用いることが好ましく、
逆にXを高くする場合には、グラファイトのような吸油
量の小さい導電性充填材を用いることが好ましい。ここ
で、Xとは、以下の(1)式で表わされる値である。
【0035】
【数1】
【0036】上記導電性充填材の体積とバインダー体積
は、夫々の比重と試料重量との関係、即ち(試料重量)
/(比重)から求める。また、導電性充填材とバインダ
ーの比重は、各々以下のようにして求める。 (a)導電性充填材の比重の測定法 比重びんの重量W1、メタノールを満たした比重びんの
重量W2、導電性充填材を入れた比重びんの重量W3、
導電性充填材とメタノールを入れた比重びんの重量W4
を各々20℃にて測定すると共に、このW1〜W4の値
と、JIS K0061浮きばかり法にて測定した20
℃のメタノールの比重とから、次の(2)式で求める。
【0037】
【数2】
【0038】(b)バインダーの比重の測定法 バインダーとして用いる共重合樹脂の固形分20重量%
の溶液(溶剤としては通常メチルエチルケトンとトルエ
ンの等重量混合液を使用)を調製し、この液を0.3m
m厚程度に流延し、それを乾燥して樹脂膜を作る。この
樹脂膜の揮発分を測定し、2重量%以下であることを確
認した後、JIS K 0061置換法第1法に準じ
て、空気中及び20℃の水の中での樹脂膜の重量W5、
W6を測定して次の(3)式で求める。
【0039】
【数3】
【0040】本発明においては、塗料の塗装作業性、流
動性及び得られる塗膜の耐摩耗性の向上のために、非導
電性充填材を含有させることができる。
【0041】非導電性充填材としては、例えば酸化チタ
ン、アルミナ、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウ
ム、石こう、ポルトランドセメント、アルミナセメン
ト、石粉、更には本導電性塗料に用いる溶媒に不溶性の
合成樹脂粉等が挙げられ、海水の電解時に溶失しないも
のが好ましい。また、導電性充填材や非導電性充填材が
顔料としても使用され得るものであるときには、これを
充填材兼顔料として着色することもできる。
【0042】非導電性充填材を導電性充填材と併用する
場合、非導電性充填材の配合割合は、適宜選択すれば足
りるが、充填材とバインダーの合計に対する充填材の体
積割合(Y)が、5〜77体積%であることが好まし
い。ここでYとは、以下の(4)式で表わされる値であ
る。
【0043】
【数4】
【0044】尚、非導電性充填材の比重は、前述の導電
性充填材の比重測定法と同様の方法により求める。Yが
77体積%を越えると塗装作業性、塗膜形成性、貯蔵安
定性等が低下し、また得られる塗膜のバリヤー性、導電
性充填材の保持性、下地への密着性、強度等が低下す
る。逆に、5体積%未満では、塗膜とした時の導電性が
得にくくなる、もしくは海水電解時に、塗膜の一部にふ
くれが発生する。
【0045】また、得られる塗膜の導電性を大幅に低下
させないよう、以下の(5)式で表わされる充填材の合
計量における非導電性充填材の割合(Z)を30体積%
以下とすることが好ましい。
【0046】
【数5】
【0047】本導電性塗料が含有する溶媒は、前述のバ
インダーとして用いる共重合樹脂を溶解又は分散させる
ことができるものであればよく、通常、有機溶媒の1種
又は2種以上を組み合わせて用いる。また、エマルジョ
ン型塗料の場合は水も用いることができる。具体的に
は、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳
香族類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ノル
マルヘキサン等の鎖状炭化水素類、セロソルブ類、テト
ラハイドロフラン等が挙げられ、溶媒は、バインダーと
して使用する共重合樹脂の性状、得られる導電性塗料の
取扱性、塗装性、流動性、貯蔵安定性、塗膜形成性、乾
燥速度等に応じて、1種又は2種以上が任意に選択され
る。
【0048】本導電性塗料における溶媒の配合量は、塗
装方法、塗装性、貯蔵性、取扱性等に応じて適宜選択す
ればよく、溶媒の配合量を調整することで、本導電性塗
料をペースト状にしたり液状にしたりすることができ
る。当該塗料は、塗装に際し、必要に応じて希釈できる
ことは一般の塗料と同様である。
【0049】本発明においては、必要に応じて更に添加
剤を含有させることも出来る。
【0050】この添加剤としては、例えば前記共重合樹
脂以外の合成樹脂であって本導電性塗料の溶媒に可溶性
のエラストマーや合成樹脂、例えばポリクロロプレン、
塩素化ポリオレフィン、ハロゲン化ビニル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系
樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂が挙げられる。
他の添加剤としては、合成樹脂の成形や塗料の製造に際
して一般に用いられるものが挙げられる。例えば可塑
剤、導電性充填材や非導電性充填材等の分散剤、消泡
剤、増粘剤、流動性調節剤、沈降防止剤、レベリング
剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、防汚剤等が挙げら
れる。このうち可塑剤としては、塩化ビニリデン系樹脂
や塩化ビニル系樹脂を可塑化するものが好ましい。耐抽
出性に配慮する場合は、ポリエステル系可塑剤が好まし
い。
【0051】上記添加剤の添加量は、一般に使用されて
いる程度でよく、通常、バインダー100重量部に対し
て、有効成分で20重量部以下である。
【0052】本導電性塗料の製造は、一般の液状ないし
はペースト状の塗料の製造と同様の手順、条件、装置で
行うことができるが、バインダーとして用いる共重合樹
脂、溶媒等の使用する一部の量と使用する充填材の全量
を混練分散後、当該共重合樹脂、溶媒等の残りの量を加
えて更に混合分散させると、充填材の分散状態が良好と
なるので好ましい。
【0053】本導電性塗料は、塗装後の塗膜の乾燥を行
なうことによって導電層を得ることができる。本導電層
塗料の塗装は導電層の厚さが100〜1000μmにな
るように行うことが好ましい。厚さが100μm未満の
場合ピンホールを生じやすく、逆に1000μm以上の
厚さとすることは作業性、コスト、導電性の各点で不利
となりやすい。更に、上記塗装時に、例えば炭素繊維等
の導電性繊維の織布又は不織布等を埋設して導電層を得
ることもできる。
【0054】塗装は、例えばスプレー塗装、ローラー塗
装、ハケ塗り、ヘラ塗り、コテ塗り等の1種又は2種以
上を組み合わせて行うことができる。塗装範囲が広い場
合、スプレー塗装やローラー塗装が適しており、また高
粘度塗料を用いる場合、ヘラ塗り又はコテ塗りが適して
いる。
【0055】ピンホール、亀裂等の塗装不良発生防止の
ため、塗装は同一部分に対し2回以上の重ね塗りが好ま
しく、特に本導電性塗料の配合を変えて重ね塗りを行
い、下地側から海水側へ、順次導電層の比抵抗を高める
ことが好ましい。このような多層の導電層とし、その最
内層に電源を接続して海水の電解を行うと、電源接続部
付近に電流密度が集中するのを防止しやすく、広い範囲
に亙って均一な海洋生物付着防止効果が得られやすい。
例えば2層の塗膜で導電層を構成する場合、導電性充填
材の体積割合(X)が30〜70体積%となるように配
合した導電性塗料を下塗用とし、導電性充填材の体積割
合(X)が5〜45体積%となるように配合した導電性
塗料を上塗用とすると共に、下塗用より上塗用の方が導
電性充填材の含有率が少なくなるよう調整して重ね塗り
を行うことが好ましい。
【0056】
【実施例】
実施例1 (1)バインダーとして用いる共重合樹脂の製造 窒素ガス置換等により内部の酸素を除去した撹拌機付ス
テンレス製オートクレーブに、塩化ビニリデン30重量
部、塩化ビニル180重量部、酢酸ビニル100重量
部、アセトン490重量部及び重合開始剤であるラウリ
ルパーオキサイド1重量部(上記のアセトンの一部に溶
解)を仕込み、温度(液温)50℃に昇温して撹拌下で
重合を開始し、温度(液温)を50℃に保ちつつ下記の
操作を行って重合反応を進めた。
【0057】重合反応系が加温により50℃に達した時
点を重合開始とし、重合開始後8、12、14、16及
び19時間経過するごとに、1回につき塩化ビニリデン
10重量部、塩化ビニル21重量部を混合して、重合反
応系に添加した。また、重合開始後8時間及び16時間
経過した時の2回に、1回につき、ラウリルパーオキサ
イド0.5重量部及びアセトン5重量部を混合して、重
合反応系に添加した。
【0058】重合開始後24時間で反応系を冷却して重
合反応を停止させ、共重合樹脂のアセトン溶液を得た。
【0059】この共重合樹脂溶液中の共重合樹脂100
重量部に対して、メタノール50重量部、35%塩酸8
重量部を加え、撹拌しながら60℃で鹸化反応を行なっ
た。酢酸ビニル部分のビニルアルコール部分への転化率
が約90%になったところで冷却して反応を停止し、さ
らにメタノール500重量部を添加混合して樹脂を析出
させ、濾過して、溶媒を含むウェットケーキ状の樹脂を
得た。このウェットケーキに、共重合樹脂100重量部
(乾燥樹脂換算)に対してメタノール1000重量部を
加えてこの共重合樹脂を洗浄し、濾過した。この洗浄操
作を更に3回繰り返した後、脱液、乾燥した。得られた
共重合樹脂の組成(NMR及び原子吸光により分析)及
び重量平均分子量(GPC(ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー)により測定した値をポリスチレン換算
する方法)を表1に示す。
【0060】(2)導電性塗料の製造 上記(1)で製造した共重合樹脂を、トルエンとメチル
イソブチルケトンの等重量混合溶剤に添加し、共重合樹
脂分が25重量%となるよう溶解した。
【0061】この共重合樹脂溶液270重量部と、導電
性充填材110重量部と、添加剤70重量部とを1リッ
トルの容器に入れ、更に直径が約5mmのガラスビーズ
を約200ml入れ、ペイントシェーカーにて1時間振
盪混練した。次いで、この容器中の混練物に、更に前記
と同じ共重合樹脂溶液250重量部を加え、ペイントシ
ェーカーにて15分間振盪混合した。尚、導電性充填材
としては、住友化学社製人造グラファイト粉「POG−
80」(平均粒径40μm)及び「POG−2」(平均
粒径2μm)の2種類を等重量混合して使用した。ま
た、添加剤としては、揺変性及びレベリング性を付与し
て塗装作業性を向上させるべく、サンノプコ社製「リラ
ニット45」(ポリエチレンワックス25重量%及びキ
シレン75重量%含有)を用いた。
【0062】得られた導電性塗料の不揮発分は37重量
%、25℃における粘度(B型粘度計による)は580
0cpsであった。
【0063】(3)塗膜評価用試験片の作製 図1に示されるように、幅15cm、長さ30cm、厚
さ0.5cmの透明アクリル樹脂板の片面に、幅13c
m、長さ26cm、厚さ35μmの銅箔を両面粘着テー
プで貼り付け、この銅箔を覆って、膜厚が350μmと
なるように、上記(2)で得た導電性塗料をスプレー塗
装して、導電性塗膜(導電層)を設けた。
【0064】室温で10日間塗膜を乾燥させた後、銅箔
に直流電流を通電するための導線を半田付けし、塗膜を
設けた銅箔の周囲を図1に示すように周辺部をパテにて
シールして塗膜評価用試験片を得た。
【0065】(4)塗膜の耐海水電解性評価試験 図2に示されるように、25℃の人工海水を入れた電解
槽に、上記(3)で得た塗膜評価用試験片を、人工海水
と直接接する水没部分の塗膜の表面積が253cm
2 で、かつ通電用導線取付部が水面より上方に位置する
ように、水面上から吊した。一方、この塗膜評価用試験
片の塗膜面と対向して、幅15cm、長さ30cm、厚
さ0.5cmの通電用導線を半田付けにした鋼板を、塗
膜評価用試験片と同様にして設置した。
【0066】上記塗膜評価用試験片を陽極とし、鋼板を
陰極として、電流密度1A/m2 になるよう、直流電流
を連続して通電し、人工海水の電気分解を行った。
【0067】通電開始日を基準として、下記の及び
のうち少なくとも一方が最初に目視確認されるまでの日
数を、塗膜の耐海水電解性とした。結果を表2に示す。
【0068】塗膜表面又は銅箔の裏面側(透明アクリ
ル樹脂板側)の少なくとも一方の面に暗緑色ないし青緑
色の銅化合物が発生。
【0069】塗膜の欠陥(ふくれ、亀裂、剥落など)
が発生。
【0070】尚、人工海水は、八洲薬品社製「アクアマ
リン」のA(粉剤)2.84kg及びB(液剤)2リッ
トルをイオン交換水に溶解して100リットルとしたも
のを用いた。
【0071】実施例2〜20及び比較例1〜7 表1に示される組成の共重合樹脂をバインダーとした他
は、実施例1と同様にして塗料の製造、試験片の作製及
び塗膜の耐海水電解性の評価を行った。結果を表2に示
す。尚、比較例4及び7においては塗料がゲル化したた
め、塗膜評価試験は行わなかった。
【0072】実施例21 実施例1の導電性塗料の製造において用いた共重合樹脂
分が25重量%の溶液520重量部に対して、導電性充
填材グラファイト粉を23重量部及び非導電性充填材酸
化チタン(チタン工業社製ルチル型酸化チタンKR−3
10)を18重量部配合した他は、実施例1と同様にし
て塗料の製造、試験片の作製及び塗膜の耐海水電解性の
評価を行った。結果を表2に示す。
【0073】尚、上記塗料におけるバインダー(共重合
樹脂)100重量部に対する充填材(グラファイト粉及
び酸化チタン)の重量は、32重量部で、また、この充
填材とバインダーの合計に対する充填材の体積割合
(Y)は、14体積%であった。
【0074】実施例22 実施例1の導電性塗料の製造において用いた共重合樹脂
分が25重量%の溶液520重量部に対して、導電性充
填材グラファイト粉を388重量部配合した他は、実施
例1と同様にして塗料の製造、試験片の作製及び塗膜の
耐海水電解性の評価を行った。結果を表2に示す。
【0075】実施例23〜27 表2に示すように、導電性充填材をグラファイト粉とア
セチレンブラック(電気化学工業社製「デンカブラッ
ク」)の併用、アセチレンブラック単独、マグネタイト
(粉状)(バイエル社製「バイフェロックス306」)
単独、マグネタイトとグラファイト粉の併用、マグネタ
イトとアセチレンブラックとの併用とした以外は、実施
例1と同様にして塗料の製造、試験片の作製及び塗膜の
耐海水電解性の評価を行った。結果を表2に示す。
【0076】比較例8及び9 実施例1で用いた共重合樹脂の代わりに、比較例8では
アクリル樹脂を、また比較例9ではエポキシ樹脂を夫々
バインダーとして使用した他は、実施例1と同様にして
塗料の製造、試験片の作製及び塗膜の耐海水電解性の評
価を行った。結果を表2に示す。
【0077】尚、比較例8のアクリル樹脂としては三菱
レーヨン社製「ダイアナールLR−469」を使用し、
また比較例9のエポキシ樹脂としてはシェル化学社製
「エピコート1001」と第一工業製薬社製硬化剤「バ
ーサミド115」を併用したものを用いた。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通のものであ
り、本発明の導電性塗料は耐海水電解性に優れるので、
導電層とした場合に海水の電気分解による海洋生物の付
着防止を、広い範囲に亙って長期間行うことを可能にす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例で用いた塗膜評価用試験片の
斜視図である。
【図2】実施例及び比較例で行った塗膜評価試験の説明
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E02B 1/00 301 E02B 1/00 301A (72)発明者 日比 輝美 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 明彦 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (72)発明者 植田 健二 長崎県長崎市岩見町216番地12 (72)発明者 鈴木 元裕 群馬県渋川市中村1135番地 電気化学工 業株式会社渋川工場内 (72)発明者 稲村 実 群馬県渋川市中村1135番地 電気化学工 業株式会社渋川工場内 (72)発明者 西島 昭夫 群馬県渋川市中村1135番地 電気化学工 業株式会社渋川工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 5/24,5/16,127/06 B63B 59/04 E02B 1/00 301 B05D 7/14 B05D 7/24 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記(A)、(B)、(C)
    及び(D)よりなる共重合樹脂であって、(A)、
    (B)、(C)、(D)の全体に対する割合が、それぞ
    れ50〜80重量%、5〜30重量%、1〜10重量
    %、5〜21重量%であり、かつ(A)+(B)+
    (C)+(D)が全体の95重量%以上である共重合樹
    脂をバインダーとし、該バインダーと、導電性充填材
    と、溶媒とを含有することを特徴とする海洋生物付着防
    止用導電性塗料。 (A)塩化ビニル部分。 (B)塩化ビニリデン部分。 (C)カルボン酸ビニルエステル部分。 (D)ケン化により上記(C)より生じるビニルアルコ
    ール部分。
  2. 【請求項2】 導電性充填材とバインダーの合計に対す
    る導電性充填材の体積割合(X)が5〜70体積%であ
    る請求項1記載の導電性塗料。
  3. 【請求項3】 導電性充填材がグラファイト粉及びカー
    ボンブラックより選ばれた少なくとも一種である請求項
    1記載の導電性塗料。
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