JP2871824B2 - 放射性廃棄物の処理方法 - Google Patents
放射性廃棄物の処理方法Info
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- JP2871824B2 JP2871824B2 JP23101190A JP23101190A JP2871824B2 JP 2871824 B2 JP2871824 B2 JP 2871824B2 JP 23101190 A JP23101190 A JP 23101190A JP 23101190 A JP23101190 A JP 23101190A JP 2871824 B2 JP2871824 B2 JP 2871824B2
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は不燃性の放射性廃棄物の処理方法に関するも
のである。
のである。
(従来の技術) 従来、金属等の不燃性の放射性雑固体廃棄物の処理方
法としては、放射性廃棄物をそのままであるいはドラム
缶のような金属容器に入れて圧縮成形し、得られた圧縮
体を更に金属容器内に収納して周囲をセメントモルタル
等で固化して廃棄物とし、これをコンクリートピット内
に埋設する方法が検討されている。
法としては、放射性廃棄物をそのままであるいはドラム
缶のような金属容器に入れて圧縮成形し、得られた圧縮
体を更に金属容器内に収納して周囲をセメントモルタル
等で固化して廃棄物とし、これをコンクリートピット内
に埋設する方法が検討されている。
ところが安全評価上では、300年程度の長い期間を経
過するとこのような廃棄体やその周囲のコンクリートピ
ットの状態が砂程度になるものと仮定し、それらの物理
的な閉じ込め性は期待できないものとしている。
過するとこのような廃棄体やその周囲のコンクリートピ
ットの状態が砂程度になるものと仮定し、それらの物理
的な閉じ込め性は期待できないものとしている。
そこでこのような廃棄体における放射能の閉じ込め性
を評価するための基準として「分配係数」が検討されて
いる。この「分配係数」は放射性核種が固化剤を構成す
る固相と地下水等の液相との間の吸着・吸着平衡を定量
的に表し、単位重量当たりの固相中の放射能と単位体積
当たりの液相中の放射能の比で定義されるもので、この
値が大きいほど放射性核種の地中への移行は遅延され
る。そして従来の圧縮体自体には放射能の閉じ込め性は
ないものと考えられるので、廃棄体の放射能の閉じ込め
性は固化材の分配係数によって評価されるものとしてい
る。
を評価するための基準として「分配係数」が検討されて
いる。この「分配係数」は放射性核種が固化剤を構成す
る固相と地下水等の液相との間の吸着・吸着平衡を定量
的に表し、単位重量当たりの固相中の放射能と単位体積
当たりの液相中の放射能の比で定義されるもので、この
値が大きいほど放射性核種の地中への移行は遅延され
る。そして従来の圧縮体自体には放射能の閉じ込め性は
ないものと考えられるので、廃棄体の放射能の閉じ込め
性は固化材の分配係数によって評価されるものとしてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのような従来の問題を解決して、圧縮体自
体に放射能の閉じ込め性を持たせることにより、廃棄体
全体としての放射能の閉じ込め性を高めた放射性廃棄物
の処理方法を提供するために完成されたものである。
体に放射能の閉じ込め性を持たせることにより、廃棄体
全体としての放射能の閉じ込め性を高めた放射性廃棄物
の処理方法を提供するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本願発明の放射
性廃棄物の処理方法は、第1の金属容器中に投入された
放射性の雑固体廃棄物の周囲に、放射性核種の吸着性能
に優れる粉粒状の吸着剤を充填したのち、この金属容器
を圧縮成形して、放射性核種の閉じ込め性を持たせた圧
縮体を形成し、得られた圧縮体を第2の金属容器に入
れ、その圧縮体の周囲に固化材を充填して固化すること
を特徴とするものである。
性廃棄物の処理方法は、第1の金属容器中に投入された
放射性の雑固体廃棄物の周囲に、放射性核種の吸着性能
に優れる粉粒状の吸着剤を充填したのち、この金属容器
を圧縮成形して、放射性核種の閉じ込め性を持たせた圧
縮体を形成し、得られた圧縮体を第2の金属容器に入
れ、その圧縮体の周囲に固化材を充填して固化すること
を特徴とするものである。
以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳細に説明
する。
する。
(実施例) まず第1図のように、放射性の雑固体廃棄物(1)を
ドラム缶のような第1の金属容器(2)に充填するので
あるが、このときに雑固体廃棄物(1)の周囲に放射性
核種の吸着性能に優れる粉粒状の吸着剤(3)を充填す
る。
ドラム缶のような第1の金属容器(2)に充填するので
あるが、このときに雑固体廃棄物(1)の周囲に放射性
核種の吸着性能に優れる粉粒状の吸着剤(3)を充填す
る。
このような吸着剤(3)としてベントナイトが代表的
なものであるが、その他にバーミュキュライト、活性
炭、シリカゲル、活性アルミナ、合成ゼオライト、ベン
トナイト以外の活性白土(アロファン、パイサイト、ア
タパルジャイト、セピオライト)等を挙げることができ
る。特にパイプ類のような雑固体廃棄物(1)にはその
内部に吸着剤(3)を充填することが好ましい。こお吸
着剤(3)の充填量は放射性核種の種類、吸着剤(3)
の種類、期待される分配係数等により設定するものとす
る。
なものであるが、その他にバーミュキュライト、活性
炭、シリカゲル、活性アルミナ、合成ゼオライト、ベン
トナイト以外の活性白土(アロファン、パイサイト、ア
タパルジャイト、セピオライト)等を挙げることができ
る。特にパイプ類のような雑固体廃棄物(1)にはその
内部に吸着剤(3)を充填することが好ましい。こお吸
着剤(3)の充填量は放射性核種の種類、吸着剤(3)
の種類、期待される分配係数等により設定するものとす
る。
次に第1の金属容器(2)に充填された雑固体廃棄物
(1)を例えば1000〜2000トンの力で圧縮成形し、第2
図のように圧縮体(4)を得る。この圧縮体(4)は内
部に放射性核種の吸着性能に優れる粉粒状の吸着剤
(3)を含み、それ自体で放射性核種の閉じ込め性を持
つものである。
(1)を例えば1000〜2000トンの力で圧縮成形し、第2
図のように圧縮体(4)を得る。この圧縮体(4)は内
部に放射性核種の吸着性能に優れる粉粒状の吸着剤
(3)を含み、それ自体で放射性核種の閉じ込め性を持
つものである。
この圧縮体(4)はそのままコンクリートピット内に
埋設することもできるが、第3図のような圧縮体(4)
を更にドラム缶のような第2の金属容器(5)の内部に
入れ、周囲に固化材(6)を充填して固化することが好
ましい。このための固化材(6)としては一般にセメン
トモルタルが用いられるが、固化材(6)にも放射性核
種の吸着性能に優れる材料を用いることが好ましいこと
はいうまでもない。
埋設することもできるが、第3図のような圧縮体(4)
を更にドラム缶のような第2の金属容器(5)の内部に
入れ、周囲に固化材(6)を充填して固化することが好
ましい。このための固化材(6)としては一般にセメン
トモルタルが用いられるが、固化材(6)にも放射性核
種の吸着性能に優れる材料を用いることが好ましいこと
はいうまでもない。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明の放射性廃棄物の固化
処理方法によれば、放射性核種の吸着性能に優れる粉粒
状の吸着剤を雑固体廃棄物とともに第1の金属容器に入
れて圧縮成形するので、圧縮体自体にも放射性核種の閉
じ込め性を持たせることができる。このため、従来の処
分方法による廃棄体においては圧縮体自体には放射性核
種の閉じ込め性がないものとされていたのに対して、本
発明の方法により得られた廃棄体では圧縮体にも閉じ込
め性を期待することができ、将来においてコンクリート
ピット等が砂程度になり、物理的な放射能閉じ込め性を
期待できなくなると想定した場合にも、化学的閉じ込め
性を高め放射性核種の地中への移行を遅延させることが
できる。また廃棄体の放射性核種の閉じ込め性を向上さ
せたので、埋設処分場のコンクリートピット等の人工バ
リアの負荷が低減でき、低コストで埋設処分場を造るこ
とが可能となる。
処理方法によれば、放射性核種の吸着性能に優れる粉粒
状の吸着剤を雑固体廃棄物とともに第1の金属容器に入
れて圧縮成形するので、圧縮体自体にも放射性核種の閉
じ込め性を持たせることができる。このため、従来の処
分方法による廃棄体においては圧縮体自体には放射性核
種の閉じ込め性がないものとされていたのに対して、本
発明の方法により得られた廃棄体では圧縮体にも閉じ込
め性を期待することができ、将来においてコンクリート
ピット等が砂程度になり、物理的な放射能閉じ込め性を
期待できなくなると想定した場合にも、化学的閉じ込め
性を高め放射性核種の地中への移行を遅延させることが
できる。また廃棄体の放射性核種の閉じ込め性を向上さ
せたので、埋設処分場のコンクリートピット等の人工バ
リアの負荷が低減でき、低コストで埋設処分場を造るこ
とが可能となる。
なお、圧縮体をさらに第2の金属容器に入れて吸着性
の優れたセメントモルタルにより固化すれば、廃棄体の
放射性核種の閉じ込め性を更に向上できることはいうま
でもない。
の優れたセメントモルタルにより固化すれば、廃棄体の
放射性核種の閉じ込め性を更に向上できることはいうま
でもない。
以上に説明したとおり、本発明は廃棄体全体としての
放射能の閉じ込め性を高めたものであるから、従来の問
題点を解消した放射性廃棄物の処理方法として、産業の
発展に寄与するところは極めて大きいものがある。
放射能の閉じ込め性を高めたものであるから、従来の問
題点を解消した放射性廃棄物の処理方法として、産業の
発展に寄与するところは極めて大きいものがある。
第1図は雑固体廃棄物を吸着剤とともに金属容器に充填
した状態を示す断面図、第2図はこれを圧縮成形した圧
縮体を示す断面図、第3図は圧縮体を更に金属容器に充
填して固化した廃棄体を示す断面図である。 (1):雑固体廃棄物、(2):金属容器、(3):吸
着剤、(4)圧縮体、(5):金属容器、(6):固化
材。
した状態を示す断面図、第2図はこれを圧縮成形した圧
縮体を示す断面図、第3図は圧縮体を更に金属容器に充
填して固化した廃棄体を示す断面図である。 (1):雑固体廃棄物、(2):金属容器、(3):吸
着剤、(4)圧縮体、(5):金属容器、(6):固化
材。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の金属容器中に投入された放射性の雑
固体廃棄物の周囲に、放射性核種の吸着性能に優れる粉
粒状の吸着剤を充填したのち、この金属容器を圧縮成形
して、放射性核種の閉じ込め性を持たせた圧縮体を形成
し、得られた圧縮体を第2の金属容器に入れ、その圧縮
体の周囲に固化材を充填して固化することを特徴とする
放射性廃棄物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23101190A JP2871824B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 放射性廃棄物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23101190A JP2871824B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 放射性廃棄物の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110799A JPH04110799A (ja) | 1992-04-13 |
JP2871824B2 true JP2871824B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=16916851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23101190A Expired - Fee Related JP2871824B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 放射性廃棄物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2871824B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4710919B2 (ja) * | 2008-02-25 | 2011-06-29 | 三菱マテリアル株式会社 | 光触媒塗料の製造方法 |
JP5808945B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-11-10 | 株式会社日本技術開発センター | 放射性汚染物質の除去装置 |
CN104347146A (zh) * | 2013-07-26 | 2015-02-11 | 中广核工程有限公司 | 核电站高剂量率可压缩检修废物的处理方法 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP23101190A patent/JP2871824B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04110799A (ja) | 1992-04-13 |
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