JP2869856B2 - なまこ壁 - Google Patents
なまこ壁Info
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- JP2869856B2 JP2869856B2 JP20043595A JP20043595A JP2869856B2 JP 2869856 B2 JP2869856 B2 JP 2869856B2 JP 20043595 A JP20043595 A JP 20043595A JP 20043595 A JP20043595 A JP 20043595A JP 2869856 B2 JP2869856 B2 JP 2869856B2
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Description
施工される所謂なまこ壁に関する。
形の平瓦を貼り、その目地を漆喰で蒲鉾型に盛り上げて
形成される。
なまこ壁は、施工が難しくてコストが高く、しかも技術
のある職人が少ない、などの理由で姿を消しつつある。
しかし、なまこ壁には独特の風情があって根強い人気が
あり、特殊技能がなくとも綺麗に、しかも低コストに施
工できるなまこ壁の開発が切望されていた。
の目的は、施工が簡単で低コストであり、しかも、仕上
がりが綺麗で耐水性にも優れたなまこ壁を提供すること
にある。
め本発明は、裏面に平行溝などの剥離防止手段を形成し
てなる陶磁器質の大判プレートを基に、当該大判プレー
トの周面を削って規定寸法の多角形板に仕上げた平瓦代
用タイルと、正面視細長六角形の形態で表面を蒲鉾型に
膨出させ、さらに、裏面に円形凹部などの剥離防止手段
を形成すると共に少なくとも表面に撥水処理を施したセ
メント質の目地部材とを主たる構成要素とし、前記平瓦
代用タイルと目地部材をタイル用セメントなどの接着剤
で壁面に貼着するようになし、平瓦代用タイルの回りを
目地部材で囲うようにして形成したなまこ壁を提供す
る。
を、現場で所定の態様に貼り付けるだけで簡単になまこ
壁が施工できるため、特殊技能の職人が不要で、しかも
工期が短くて済む。平瓦代用タイルと目地部材の裏面に
は剥離防止手段が形成されているため、壁面から剥離す
るおそれもない。
むため高精度に仕上げる困難性が知られているが、予め
大きく形成した大判プレートの周面を削って平瓦代用タ
イルを形成するようにしたため、陶磁器質でありながら
非常に高い寸法精度に仕上げることができる。また、目
地部材はセメント質であるから型成形しても殆ど縮みが
なく高い寸法精度に仕上がる。従って、平瓦代用タイル
と目地部材の寸法に狂いがなく、無用な隙間が生じない
から仕上がりが非常に綺麗である。また、目地部材はセ
メント質であるが、表面に撥水処理を施してあるため優
れた耐水性を発揮する。従って、寒冷地にも十分対応す
ることができる。
を参照しつつ説明する。なお、図1は要部を示すなまこ
壁の縦断面図、図2(a)は平瓦代用タイルを表から見
た斜視図、図2(b)は平瓦代用タイルを裏から見た斜
視図、図3(a)は目地部材を表から見た斜視図、図3
(b)は目地部材を裏から見た斜視図、図4〜図6は施
工パターンを示すなまこ壁の正面図である。
た平瓦代用タイル2と、図3(a),(b)に示した目
地部材3とを主たる構成要素として形成される。平瓦代
用タイル2は、坏土を金型でプレス成形して高温焼成し
た陶磁器質の大判プレートを基に、当該大判プレートの
周面を削って規定の方形板に仕上げたものである。例え
ば、平瓦代用タイル2の一辺の規定寸法が222mmであ
るとすると、一辺が約300mmである方形の大判プレー
トを製造し、その周面を四辺夫々について4mmづつか、
或いは直交する二辺について8mmづつ削るのである。周
知のように陶磁器は、焼成により約10%程度縮むこと
が知られており、大判プレートの大きさにも多少のばら
つきがあるが、そのようなばらつきがあったとしても、
削る量を適宜加減することにより平瓦代用タイル2を正
確に仕上げることができる。平瓦代用タイル2の形状
は、図2のような正方形に限らず、図4に示した三角形
や、図6に示した長方形などもある。また、平瓦代用タ
イル2の色は、伝統的な平瓦に合わせて黒若しくは黒系
統である。なお、平瓦代用タイル2には、図2(b)の
ように、裏面に剥離防止手段たる平行溝4,4…が複数
本形成されている。
て、図3(a),(b)に示したように、正面視細長六
角形の形態で断面蒲鉾型となし、さらに、裏面に剥離防
止手段たる円形凹部5,5…を多数形成すると共に、表
面に例えばアクリル系の防水剤を塗って撥水処理を施し
てある。目地部材3の色は、なまこ壁の漆喰に合わせて
白若しくは白系統にしてある。目地部材3の形状は、六
角形の長手辺が平瓦代用タイル2の一辺とほぼ等しい長
さであり、また、長手方向の両端部の頂角がほぼ90度
になっていて、四本の目地部材3を十字型に接合させる
ことができる。
6に示したようなパターンがあるが、何れのパターンも
平瓦代用タイル2の回りを目地部材3で囲うように配置
すればよい。平瓦代用タイル2と目地部材3は、先ず、
壁面Wの下地にタイル用セメントなどの接着剤6を塗
り、該接着剤6の上に押し付けて壁面に貼着する。平瓦
代用タイル2と目地部材3には何れも剥離防止手段たる
平行溝4,4…と円形凹部5,5…が形成されているか
ら、その部分に接着剤6が入り込んで確実に固定され、
剥離のおそれが殆どない。
が、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、実施形態では平瓦代用タイル2の剥離
防止手段を平行溝4,4…とし、また、目地部材3の剥
離防止手段を円形凹部5,5…としたが、例えば、剥離
防止手段として突起を形成するなど、その態様はどのよ
うなものであってもよい。
生産された平瓦代用タイルと目地部材を、現場で所定の
態様に貼り付けるだけで簡単に施工できるため、特殊技
能の職人が不要で、しかも工期が短く、低コストであ
る。また、平瓦代用タイルと目地部材の裏面には剥離防
止手段が形成されているため、壁面から剥離するおそれ
もない。
となし、目地部材をセメントで形成した異種材料の組み
合わせ構造であるが、この異種材料の組み合わせを採用
したことにより、同種材料で平瓦代用タイルと目地部材
とを形成する場合に比べて、仕上がり精度、強度、コス
トの各面で優位性を発揮する。
に陶磁器で形成すると、焼成による縮みで寸法に予測不
能なばらつきができるため、平瓦代用タイルと目地部材
の間に不規則な隙間が出来て見栄えが悪くなる。一方、
平瓦代用タイルと目地部材を共にセメントで形成する
と、第一に平瓦代用タイルのような板状のものの場合セ
メントでは強度不足であり、第二に着色し難いため綺麗
な平瓦の色が出し難く、第三に型抜きした後のバリ取り
作業が不可欠であるから工程が面倒であり、第四に壁全
体の広範囲について撥水処理が必要であるからそれがコ
ストアップ要因になる。
陶磁器となし、目地部材をセメントで形成するという技
術手段を講じたことにより、上記同種材料を組み合わせ
た場合に生ずる問題点を全てクリアーすることができる
のである。
図、(b)は平瓦代用タイルを裏から見た斜視図であ
る。
(b)は目地部材を裏から見た斜視図である。
である。
である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 裏面に剥離防止手段を形成してなる陶磁
器質の大判プレートを基に、当該大判プレートの周面を
削って規定寸法の多角形板に仕上げた平瓦代用タイル
と、 正面視細長六角形の形態で表面を蒲鉾型に膨出させ、さ
らに、裏面に剥離防止手段を形成すると共に、少なくと
も表面に撥水処理を施したセメント質の目地部材と、 を主たる構成要素とし、前記平瓦代用タイルと目地部材
をタイル用セメントなどの接着剤で壁面に貼着するよう
になし、平瓦代用タイルの回りを目地部材で囲うように
して形成したなまこ壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20043595A JP2869856B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | なまこ壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20043595A JP2869856B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | なまこ壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925700A JPH0925700A (ja) | 1997-01-28 |
JP2869856B2 true JP2869856B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=16424251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20043595A Expired - Fee Related JP2869856B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | なまこ壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869856B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104790624B (zh) * | 2015-04-03 | 2018-02-09 | 北京中铁装饰工程有限公司 | 一种瓷质砖粘贴施工方法 |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP20043595A patent/JP2869856B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0925700A (ja) | 1997-01-28 |
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