JP2868747B1 - 昇降機 - Google Patents

昇降機

Info

Publication number
JP2868747B1
JP2868747B1 JP26082897A JP26082897A JP2868747B1 JP 2868747 B1 JP2868747 B1 JP 2868747B1 JP 26082897 A JP26082897 A JP 26082897A JP 26082897 A JP26082897 A JP 26082897A JP 2868747 B1 JP2868747 B1 JP 2868747B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
column
brake
work table
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26082897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1179699A (ja
Inventor
裕 河野
Original Assignee
カワノ技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カワノ技研株式会社 filed Critical カワノ技研株式会社
Priority to JP26082897A priority Critical patent/JP2868747B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2868747B1 publication Critical patent/JP2868747B1/ja
Publication of JPH1179699A publication Critical patent/JPH1179699A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Movable Scaffolding (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 簡単な機構で、ワイヤーが切れたときに、確
実に作業台の落下を阻止して、安全に使用できる昇降機
を提供する。 【解決手段】 昇降機は、垂直に立てられる支柱2と、
支柱2に昇降できるように連結された作業台1と、支柱
2の上端に連結されたワイヤー4を巻き取って作業台1
を支柱2に沿って上昇させるウインチ5と、ワイヤー4
が切れたときに作業台1を停止させる安全機構6とを備
える。安全機構6は、テンションガイド18と、コンロ
ッド19と、ブレーキ20を備える。テンションガイド
18は、作業台1の荷重で引っ張られているワイヤー4
に、弾性体23で押圧されると共に、コンロッド19を
介してブレーキ20に連結されている。ワイヤー4が切
れてテンションがなくなると、テンションガイド18の
変位がコンロッド19を介してブレーキ20に伝達さ
れ、ブレーキ20が支柱2を挟着して、作業台1の落下
を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、樹木の
剪定や枝打ち、あるいは電柱のメンテナンス等に使用さ
れる昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】電柱は、メンテナンスのために定期的に
作業者が登って、検査をしている。電柱は、足場となる
ロッドを一定の間隔で水平に固定している。ただ、電柱
の下部はロッドを設けていない。作業者でないものが昇
ると危険なためである。このため、足場となるロッドま
で昇るために、梯子や、自動車に装着された昇降機等を
使用する必要がある。
【0003】また、大きな樹木は、高い部分を地上から
剪定し、また枝打ちできないので、高い樹木の剪定に、
三脚式のはしごが使用される。はしごは、高さに比例し
て底辺を広く広げないと安定して自立できない。このた
め、周囲に木の幹や枝等があると、これが邪魔になって
思う所に設置できない欠点がある。また、高くなると不
安定になるので、たとえば、3メートル以上の高い部分
の剪定には、安全に使用できない欠点がある。このた
め、高い樹木は、その周囲に足場を組み立てて剪定する
必要がある。この方法は、足場を組み立てるために、余
分な手間がかかって、能率よく樹木を剪定できない欠点
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】梯子は簡単で軽くでき
るが、安定して作業できない欠点がある。とくに、高く
なると不安定になって、倒れやすくなる。自動車の荷台
に、油圧で上下に移動できる昇降機を装着している作業
車は、安全に作業できる。しかしながら、この作業車
は、狭いところに便利に移動できない欠点がある。ま
た、コストが高い欠点もある。
【0005】本発明者は、このような欠点を解消するた
めに、図1に示す昇降機を開発した。この昇降機は、樹
木Kや電柱に隣接して垂直に立てられる支柱2と、この
支柱2の中間を樹木Kに連結する連結具3と、支柱2に
昇降できるように連結された作業台1と、この作業台1
に装着されて支柱2の上端に連結されたワイヤー4を巻
き取って、作業台1を支柱2に沿って上昇させるウイン
チ5とを備える。この昇降機は、作業台1に乗ってウイ
ンチ5でワイヤー4を巻き取り、作業台1を支柱2に沿
って上昇させる。
【0006】この構造の昇降機は、全体の構造を簡単に
して、軽量にできる特長がある。ただ、この昇降機は、
安全装置を装備しないので、万一ワイヤーが切れると、
作業台が落下して危険な欠点がある。本発明は、さらに
この欠点を解決することを目的に開発されたもので、本
発明の大切な目的は、簡単な機構でワイヤーが切れたと
きに、確実に作業台の落下を阻止して、安全に使用でき
る昇降機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の昇降機は、樹木
や電柱Dに隣接して垂直に立てられる支柱2と、支柱2
に昇降できるように連結された作業台1と、この作業台
1に装着されて支柱2の上端に連結されたワイヤー4を
巻き取って、作業台1を支柱2に沿って上昇させるウイ
ンチ5と、ワイヤー4が切れたときに作業台1を停止さ
せる安全機構6を備える。作業台1に乗ってウインチ5
でワイヤー4を巻き取って、作業台1を支柱2に沿って
上昇させる。
【0008】さらに、本発明の昇降機に装備される安全
機構6は、ワイヤー4が切れたときに、作業台1の落下
を阻止するために、テンションガイド18と、コンロッ
ド19と、ブレーキ20を備える。テンションガイド1
8は、作業台1の荷重で引っ張られているワイヤー4
に、弾性体23を介して弾性的に押圧されている。さら
に、テンションガイド18は、ワイヤー4のテンション
の大きさで移動されるように作業台1に装着されてい
る。コンロッド19は、テンションガイド18の変位で
ブレーキ20を操作するように、テンションガイド18
をブレーキ20に連結している。ブレーキ20は、支柱
2の両側に位置して、支柱2の表面との距離が変更でき
るように作業台1に装着されている。
【0009】この昇降機は、ワイヤー4のテンションで
テンションガイド18を移動させる。テンションガイド
18の変位は、コンロッド19を介してブレーキ20に
伝達される。ワイヤー4が切れてテンションがなくなる
と、テンションガイド18が変位して、ブレーキ20が
支柱2を挟着して、作業台1の落下を阻止するように構
成されている。
【0010】本発明の請求項2の昇降機は、支柱2の表
面と平行な姿勢で平行移動するように、平行リンク27
を介して作業台1に連結されたブレーキ板28でブレー
キ20を構成する。平行リンク27は、作業台1から下
方に傾斜してブレーキ板28に連結される。
【0011】本発明の請求項3の昇降機は、コンロッド
19を、逆V字状に分岐されて下端をブレーキ板28に
連結している分岐ロッド21と、この分岐ロッド21の
上端に連結されたL字ロッド22とで構成する。L字ロ
ッド22は、上端にテンションガイド18を連結し、他
端を分岐ロッド21に連結している。
【0012】本発明の昇降機は、通常の使用状態では、
ワイヤー4のテンションで、テンションガイド18を弾
性体23と反対の方向に押している。テンションガイド
18がこの位置にあるとき、ブレーキ20は支柱2を挟
着しない。ワイヤー4が切れて、テンションがなくなる
と、テンションガイド18は弾性体23に押されて移動
する。テンションガイド18が移動すると、その変位は
コンロッド19を介してブレーキ20に伝達され、ブレ
ーキ20は支柱2を挟着して、作業台1の落下を阻止す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための昇降機を例示するもので
あって、本発明は昇降機を下記のものに特定しない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0015】図2の斜視図と、図3の側面図と、図4の
水平断面図は、昇降機を電柱Dに使用する具体例を示
す。ただ、本発明の昇降機は、必ずしも電柱に使用する
ものではなく、たとえば、樹木、建物、足場等に隣接し
て使用することもできる。これ等の図に示す昇降機は、
電柱Dに隣接して垂直に立てられる支柱2と、この支柱
2の中間を電柱Dに連結する連結具3と、支柱2に昇降
できるように連結された作業台1と、この作業台1に装
着されて支柱2の上端に連結されたワイヤー4を巻き取
って、作業台1を支柱2に沿って上昇させるウインチ5
と、ワイヤー4が切れたときに作業台1を停止させる安
全機構6を備える。
【0016】支柱2は、金属製の角パイプで、下端に
は、スリップしないように凸起7Aを突出させている。
凸起7Aは、支柱2の下端にプレート7を固定し、この
プレート7の隅部を下方に折曲して設けている。支柱2
の全長は、たとえば、3〜8メートル、好ましくは4〜
8メートル、さらに好ましくは5〜7メートルである。
支柱2を高くすると、高い電柱Dや樹木等に使用できる
が全体の重量は重くなる。支柱2の全長は、全体の重量
と使用する電柱Dの高さを考慮して最適な長さに決定さ
れる。支柱は、図示しないが、縦に延長して、リブを設
けて折曲強度を強くできる。リブのある支柱は、薄く軽
くして、たわみを少なくできる特長がある。
【0017】支柱2は、連結具3を介して電柱Dに連結
されている。支柱2は、電柱Dと平行に、地面に対して
垂直となるように電柱Dに連結される。連結具3は、図
4に示すように、支柱2に連結される連結板8と、電柱
Dに当接されるステー9と、ステー9を電柱Dに緊締す
るチェーン10とを備える。連結板8は、直角に折曲さ
れており、この折曲面を支柱2の隅角に当接させて固定
されている。連結板8は、作業台1の移動の邪魔になら
ないように、電柱Dに接近する隅角に固定されている。
このように、作業台1の移動を阻止することなく電柱D
に連結できる連結具3は、支柱2の最下部から最上部ま
で作業台1を移動できる特長がある。連結板8とステー
9は溶着等により固定されており、電柱Dと支柱2とを
一定の間隔に保持する。
【0018】ステー9は、V字状の金属板で、このV溝
を電柱Dに当接させた状態で、チェーン10を締め付け
て電柱Dに連結される。ステー9は、一方の先端に、チ
ェーン10を連結したアイボルト11を連結するプレー
ト12を備え、他方の先端には、チェーン10のリング
を引っかけるフック13を備える。アイボルト11は、
プレート12の貫通孔に挿入されて、ナット14により
緊締される。この構造の連結具3は、ナット14を緩め
た状態で、チェーン10を電柱Dの外周に沿って巻き付
けて、ステー9の先端のフック13にチェーン10のリ
ングを引っかける。その後、ナット14を締め付けて、
ステー9を電柱Dに緊締する。このようにチェーン10
を介して緊締される連結具3は、太さが多少異なる電柱
であっても、簡単かつ確実に連結できる特長がある。
【0019】連結具3は、好ましくは、図2と図3に示
すように、支柱2の中間の複数箇所を電柱Dに連結す
る。このように、複数箇所を電柱Dに連結される支柱2
は、所定の間隔で電柱Dに連結されて、支柱2を垂直に
立てた状態で、倒れないように保持できる。支柱2を電
柱Dに連結する箇所の数は、支柱2の長さによって最適
値に決定される。支柱は、たとえば、全長が短い場合は
2カ所を、長い場合は3カ所以上を電柱に固定する。複
数箇所を連結される支柱2は、まず電柱Dに隣接して垂
直に立てた状態で、支柱2に固定された連結具3の一番
下側のものを電柱Dに連結する。この連結具3は、地上
から取り付けできるように、たとえば、1.5〜2mの
高さに取り付けられる。次に、作業台1を上昇させて、
2番目に位置する連結具3を電柱Dに連結する。この作
業を繰り返して複数の連結具3を所定の間隔で電柱Dに
連結する。
【0020】作業台1は、支柱2を挟着して走行する2
組の車輪15を有する。2組の車輪15は、一方を作業
台1の上部に、他方を作業台1の下部に装着している。
1組の車輪15が、支柱2を挟んで転動する。車輪15
は、外周の転動面に直角のV溝を有する。この車輪15
は、図4に示すように、角パイプの支柱2を両側から挟
着して回転する。この構造の車輪15は、作業台1が水
平面内で回動するのを阻止して、支柱2に沿って上下に
移動させる。
【0021】作業台1は、作業者が乗る水平台1Aの上
方に手摺1Bを配設している。水平台1Aは、円形の平
板で、作業者が乗っても変形しないように充分な強度を
有すると共に、裏面をロッド等(図示せず)で補強して
いる。水平台は、複数のロッドを一定のピッチで平行に
連結して、足を踏み外さない形状とすることもできる。
手摺1Bは、作業者が作業台1から落下するのを防止す
るために、水平台1Aとほぼ等しい外形の環状に成形さ
れている。水平台と手摺は、方形状に成形することもで
きる。水平台1Aと手摺1Bは、垂直ロッド1Cで連結
されている。
【0022】さらに、手摺1Bは、作業者が内側に出入
りできるように、一部分を開閉できる構造としている。
図4に示す手摺1Bは、支柱2と反対側に位置する半円
形の部分を開閉部1Dとしている。手摺1Bは、半円形
の開閉部1Dの一端を、回転軸32を介して手摺1Bの
本体側に固定している。さらに、開閉できる手摺1B
は、作業台1上で作業中に、手摺1Bの開閉部1Dが開
くことがないようにロック機構33を備える。
【0023】ロック機構33は、図5に示すように、手
摺1Bの開閉部1Dの先端に固定された固定リング34
と、この固定リング34に対向して、手摺1Bの本体側
の先端に固定された係止片35と、これ等を連結する回
動プレート36を備える。回動プレート36は、中央に
スリット36Aを有し、このスリット36を貫通する固
定リング34に沿って回動できる構造となっている。手
摺1Bは、開閉部1Dを閉じて、回動プレート36のス
リット36Aを係止片35に挿入して閉塞される。この
とき、係止片35の貫通孔35Aに脱着フック37を挿
入すると、開閉部1Dはロックされた状態となって閉塞
状態に保持されて、作業者が安心して作業できる。さら
に、ロック機構は、開閉部を閉塞状態に保持できる種々
の機構とすることができる。
【0024】水平台1Aと手摺1Bは、支柱2の方向に
アーム16を突出させて、アーム16の先端に垂直に垂
直フレーム17を溶接して固定し、この垂直フレーム1
7に車輪15を装着している。
【0025】ウインチ5は、手摺1Bに連結されるアー
ム16の上に固定される。ウインチ5は、支柱2の上端
に連結されたワイヤー4を巻き取って作業台1を上昇さ
せる。図2ないし図5に示すウインチ5は、ハンドル5
Aと、このハンドル5Aで回転されてワイヤー4を巻き
取るドラム5Bとを備えている。ハンドル5Aの回転軸
は、歯車(図示せず)を介してドラム5Bに連結されて
いる。ウインチ5は、ブレーキ機構(図示せず)を内蔵
しており、ハンドル5Aを回転してドラム5Bを回転で
きるが、ドラム5Bに巻かれたワイヤー4が引っ張られ
ても、ドラム5Bは回転されない。このため、ハンドル
5Aを回転させて、ドラム5Bにワイヤー4を巻き取っ
て作業台1を支柱2に沿って上昇させ、反対に、ハンド
ル5Aを逆転させて、巻き取ったワイヤー4を繰り出し
て作業台1を降下できる。ハンドル5Aを回転させない
状態で、作業台1は所定の高さに停止される。
【0026】安全機構6は、ワイヤー4が切れたときに
作業台1の落下を阻止するもので、テンションガイド1
8と、コンロッド19と、ブレーキ20を備える。図6
に示す安全機構6は、コンロッド19を、ブレーキ20
に連結している分岐ロッド21と、テンションガイド1
8を連結しているL字ロッド22とで構成している。
【0027】テンションガイド18は、作業台1の荷重
で引っ張られているワイヤー4に、弾性体23を介して
弾性的に押圧されている。さらに、テンションガイド1
8は、ワイヤー4のテンションの大きさで移動されるよ
うに、L字ロッド22を介して作業台1に装着されてい
る。図のテンションガイド18はローラーで、L字ロッ
ド22の上端に回転軸を水平として装着している。テン
ションガイド18であるローラーは、テンションのかか
ったワイヤー4の移動軌跡に配設されて、ワイヤー4が
移動するときに、これに接触して転動する。
【0028】ワイヤー4にテンションがかかっていると
き、テンションガイド18は図6の実線位置にある。ワ
イヤー4が切れると、テンションガイド18は、弾性体
23に引っ張られて、鎖線で示す位置に移動する。ワイ
ヤー4に所定のテンションが作用しているときに、テン
ションガイド18を定位置に配設するために、いいかえ
ると、ウインチ5でワイヤー4を巻き取るときに、ワイ
ヤー4のテンションガイド18に接触する位置が移動し
ないように、テンションガイド18とウインチ5との間
に、ワイヤーガイドを設けている。ワイヤーガイドは、
ワイヤー4を定位置に配設できる全ての機構を採用でき
る。図のワイヤーガイドは、ウインチ5に固定した金属
プレートに開口しているガイド穴24である。ガイド穴
24は、ワイヤー4を低抵抗な状態で通過できるよう
に、その周縁に摩擦抵抗の小さい材料、たとえば、フッ
素樹脂などのプラスチック25を配設している。図示し
ないが、ワイヤーガイドは、2つのローラーの間にワイ
ヤーを通過させる機構とすることもできる。
【0029】コンロッド19であるL字ロッド22は、
テンションガイド18の変位でブレーキ20を操作する
ように、分岐ロッド21を介してテンションガイド18
をブレーキ20に連結している。L字ロッド22は、垂
直面内で回動できるように、折曲部分に挿通された回転
軸を介してウインチ5に装着している。図5と図6に示
すL字ロッド22は、パイプの両端に、2本のアームを
ほぼ直角となるように溶接などの方法で固定したもの
で、パイプに挿通した回転軸を介して、回転できるよう
にウインチ5に装着している。L字ロッド22は、図6
に示すように、分岐ロッド21を介してふたつのブレー
キ20をバランスよく上下に移動できるように、分岐ロ
ッド21に連結する端部を、支柱2の中央に配設してい
る。
【0030】分岐ロッド21は、上端をL字ロッド22
の端部に連結し、下端をブレーキ20に連結している。
分岐ロッド21の両端は、水平姿勢のピンを介して回動
できるように、L字ロッド22とブレーキ20に連結さ
れる。
【0031】弾性体23は、テンションガイド18をワ
イヤー4に弾性的に押圧するように、L字ロッド22の
上端と、ガイド穴24を設けている金属プレートに連結
した引張バネである。弾性体23は、テンションガイド
18をワイヤー4に弾性的に押圧する全ての機構、たと
えば、L字ロッドの回転軸を挿通したコイルバネ等も使
用できる。コイルバネは、一端をL字ロッドに、他端を
ウインチに連結して、L字ロッドを図6において右方向
に回転させる。
【0032】さらに、本明細書において、弾性体は、重
力でテンションガイドをワイヤーに押圧する機構も含
む、広い意味に使用する。重力でテンションガイドをワ
イヤーに押圧させるには、たとえば、図6の鎖線で示す
ように、先端に重錘26を固定しているアームをL字ロ
ッド22に連結した構造とすることができる。この重錘
26は、重力で、テンションガイド18をワイヤー4に
押し付ける方向に押圧する。
【0033】ブレーキ20は、図6と図7に示すよう
に、支柱2の表面と平行な姿勢で平行移動するように、
平行リンク27を介して作業台1に連結されたブレーキ
板28を備える。ブレーキ板28は、支柱2との接触面
に、ゴム等の難スリップ材29を固定して、支柱2との
摩擦抵抗を大きくしている。ブレーキ板28が作業台1
を停止させる力は、ブレーキ板28と支柱2との摩擦係
数と、押圧力の積に比例する。したがって、ブレーキ板
28に摩擦抵抗の大きい、いいかえると、摩擦係数の大
きい難スリップ材29を使用すると、作業台1をより確
実に停止できる特長がある。難スリップ材は、自動車の
ブレーキに使用される材質とすることもできる。
【0034】ブレーキ板28は、支柱2の表面に沿うよ
うにV字状に形成して、その表面に難スリップ材29を
固定している。このブレーキ板28は、2列の平行リン
ク27を介して作業台1の垂直フレーム17に連結され
る。平行リンク27は、水平姿勢のピンを介して、ブレ
ーキ板28と、垂直フレーム17に固定される連結プレ
ート30に、垂直面内で傾動できるように連結される。
平行リンク27は、ワイヤー4が切れたときに、ブレー
キ板28を支柱2の表面により強固に押圧するために、
作業台1である垂直フレーム17の連結プレート30か
ら、下方に傾斜する姿勢でブレーキ板27に連結され
る。この姿勢の平行リンク27は、ブレーキ板28が上
昇するほど、支柱2表面に強く押し付けられる。
【0035】以上の昇降機は、ブレーキ20に平行移動
するブレーキ板28を使用する。この構造のブレーキ2
0は、ワイヤー4が切れたときに、支柱2の表面を損傷
させることがない。とくに、支柱2にアルミニウムのよ
うに変形しやすい金属を使用して、変形を確実に防止で
きる特長がある。本発明の昇降機は、ブレーキをブレー
キ板に特定しない。ブレーキには、たとえば、図8に示
すカム31等も使用できる。この図のカム31は、図に
おいて、両端部分をピンを介して垂直フレーム17に連
結し、内側に分岐ロッド21を連結している。分岐ロッ
ド21がカム31を押し下げている状態、いいかえる
と、ワイヤー4が切れない状態では、カム31は支柱2
の表面から離れている。ワイヤー4が切れて、分岐ロッ
ド21が押し上げられると、カム31が回転して支柱2
の表面に押圧されて、作業台1の落下を阻止する。この
構造のブレーキ20は、カム31が支柱2の表面に局部
的に強く押圧して、作業台1を確実に停止する。このブ
レーキ20は、作業台1を確実に停止できるが、支柱2
がブレーキ20で変形しやすい欠点がある。
【0036】以上の構造の昇降機は下記の動作をして、
ワイヤーが切れたときに、作業台の落下を阻止する。
【0037】[ワイヤーが切れずに所定のテンションが
作用しているとき] ワイヤー4がテンションガイド18を押して、L字
ロッド22を左に回転させた状態となる。 この位置のL字ロッド22は、分岐ロッド21を押
し下げた状態として、ブレーキ板28を支柱2から離
す。したがって、作業台1は支柱2に沿って自由に昇降
できる。
【0038】[ワイヤーが切れて、テンションが作用し
なくなったとき] 弾性体23でL字ロッド22が右に回転される。ワ
イヤー4がテンションガイド18を押圧しなくなるから
である。 右に回転したL字ロッド22は、分岐ロッド21を
引き上げる。 上昇した分岐ロッド21は、ブレーキ板28を支柱
2の表面に押圧する。 ブレーキ板28が支柱2の表面に押し付けられる
と、ブレーキ板28が支柱2に対してスリップしない状
態となり、作業台1は支柱2から落下しないように停止
される。
【0039】
【発明の効果】本発明の昇降機は、簡単な機構で、ワイ
ヤーが切れたときに確実に作業台の落下を阻止して、安
全に使用できる特長がある。それは、本発明の昇降機が
安全機構を備えており、この安全機構が、ワイヤーのテ
ンションで変位するテンションガイドと、このテンショ
ンガイドにコンロッドを介して連結されると共に、支柱
の両側に位置するブレーキとを備え、ワイヤーが切れて
テンションがなくなると、テンションガイドが変位し
て、ブレーキが支柱を挟着して、作業台の落下を阻止す
るからである。本発明の昇降機は、通常の使用状態で
は、テンションガイドが、ワイヤーのテンションによっ
て、ブレーキが支柱を挟着しないように変位している。
ワイヤーが切れてテンションがなくなると、テンション
ガイドは、ブレーキが支柱を挟着して作業台の落下を阻
止するように変位する。このように、本発明の昇降機
は、ワイヤーのテンションで移動するテンションガイド
の変位を、ブレーキに伝達して作業台の落下を阻止して
いるので、極めて簡単な機構で、しかも確実にワイヤー
が切断されたことを検出して、ブレーキを動作させるこ
とができる。したがって、本発明の昇降機は、作業台を
上下に移動して便利に作業できることに加えて、ワイヤ
ーが切れたときに、作業台が落下するのを確実に防止し
て、作業者が安全に作業できる特長がある。しかも、本
発明の昇降機は、安全機構に、大きくて複雑な機構を必
要としないので、軽量かつ安価に製造できる特長も備え
る。
【0040】さらに、本発明の請求項2の昇降機は、ブ
レーキを、平行リンクを介して作業台に連結されたブレ
ーキ板で構成し、ブレーキ板が支柱の表面と平行な姿勢
で平行移動するようにしている。この構造のブレーキ
は、平行移動するブレーキ板が支柱に面で接触し、接触
面の摩擦を大きくして作業台を確実に停止できる特長が
ある。さらに、支柱に面で接触するブレーキ板は、支柱
の損傷や変形を少なくできるので、長期にわたって使用
できる特長もある。
【0041】さらに、本発明の請求項2の昇降機は、平
行リンクが作業台から下方に傾斜してブレーキ板に連結
されている。この姿勢でブレーキ板を連結する平行リン
クは、ブレーキ板が上昇するほど、ブレーキ板を支柱の
表面に強く押し付ける。このため、ブレーキ板と支柱と
の摩擦力を大きくして、作業台を確実に停止させて、落
下するのを阻止できる特長がある。
【0042】さらに、本発明の請求項3の昇降機は、コ
ンロッドを、逆V字状に分岐されて下端をブレーキ板に
連結している分岐ロッドと、この分岐ロッドの上端に連
結されたL字ロッドとで構成している。このように、逆
V字状に分岐された分岐ロッドは、それぞれの下端に連
結される二つのブレーキ板を、バランスよく上下に移動
できる特長がある。このため、この構造の昇降機は、ワ
イヤーのテンションがなくなると、分岐ロッドが二つの
ブレーキ板をバランスよく支柱に接触させて、確実に作
業台の落下を防止できる特長がある。また、ワイヤーの
テンションが働いている状態では、分岐ロッドが、二つ
のブレーキ板を支柱に接触させないように、確実に支柱
の表面から遠ざけるので、作業台の上下移動を妨げるこ
となく、正常に上下移動できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が先に開発した昇降機の使用状態を示
す斜視図
【図2】本発明の実施例の昇降機の使用状態を示す概略
斜視図
【図3】本発明の実施例の昇降機の側面図
【図4】図3に示す昇降機の水平断面図
【図5】図3に示す昇降機の作業台の拡大側面図
【図6】図5に示す作業台の安全機構を示す一部断面正
面図
【図7】図6に示す安全機構のブレーキの水平断面図
【図8】ブレーキの他の一例を示す一部断面正面図
【符号の説明】
1…作業台 1A…水平台
1B…手摺 1C…垂直ロッド 1D…開閉部 2…支柱 3…連結具 4…ワイヤー 5…ウインチ 5A…ハンドル
5B…ドラム 6…安全機構 7…プレート 7A…凸起 8…連結板 9…ステー 10…チェーン 11…アイボルト 12…プレート 13…フック 14…ナット 15…車輪 16…アーム 17…垂直フレーム 18…テンションガイド 19…コンロッド 20…ブレーキ 21…分岐ロッド 22…L字ロッド 23…弾性体 24…ガイド穴 25…プラスチック 26…重錘 27…平行リンク 28…ブレーキ板 29…難スリップ材 30…連結プレート 31…カム 32…回転軸 33…ロック機構 34…固定リング 35…係止片 35A…貫通孔 36…回動プレート 36A…スリット 37…脱着フック K…樹木 D…電柱

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に立てられる支柱(2)と、支柱(2)に
    昇降できるように連結された作業台(1)と、この作業台
    (1)に装着されて支柱(2)の上端に連結されたワイヤー
    (4)を巻き取って、作業台(1)を支柱(2)に沿って上昇さ
    せるウインチ(5)と、ワイヤー(4)が切れたときに作業台
    (1)を停止させる安全機構(6)とを備え、作業台(1)に乗
    ってウインチ(5)でワイヤー(4)を巻き取り、作業台(1)
    を支柱(2)に沿って上昇させるように構成されてなる昇
    降機において、 安全機構(6)が、作業台(1)の荷重で引っ張られているワ
    イヤー(4)に、弾性体(23)で押圧されており、ワイヤー
    (4)のテンションの大きさで移動されるように作業台(1)
    に装着されているテンションガイド(18)と、このテンシ
    ョンガイド(18)にコンロッド(19)を介して連結されると
    共に、支柱(2)の両側に位置して、支柱(2)の表面との距
    離が変更できるように作業台(1)に装着されてなるブレ
    ーキ(20)とを備え、 ワイヤー(4)のテンションでテンションガイド(18)が移
    動し、テンションガイド(18)の変位がコンロッド(19)を
    介してブレーキ(20)に伝達され、ワイヤー(4)が切れて
    テンションがなくなると、テンションガイド(18)が変位
    して、ブレーキ(20)が支柱(2)を挟着して、作業台(1)の
    落下を阻止するように構成されてなることを特徴とする
    昇降機。
  2. 【請求項2】 ブレーキ(20)が、支柱(2)の表面と平行
    な姿勢で平行移動するように、平行リンク(27)を介して
    作業台(1)に連結されたブレーキ板(28)を備え、平行リ
    ンク(27)が作業台(1)から下方に傾斜する姿勢でブレー
    キ板(28)に連結されてなる請求項1に記載される昇降
    機。
  3. 【請求項3】 コンロッド(19)が、逆V字状に分岐され
    て下端をブレーキ板(28)に連結している分岐ロッド(21)
    と、この分岐ロッド(21)の上端に連結されたL字ロッド
    (22)とを備え、L字ロッド(22)は上端にテンションガイ
    ド(18)を連結し、他端を分岐ロッド(21)に連結している
    請求項2に記載される昇降機。
JP26082897A 1997-09-08 1997-09-08 昇降機 Expired - Fee Related JP2868747B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26082897A JP2868747B1 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 昇降機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26082897A JP2868747B1 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 昇降機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2868747B1 true JP2868747B1 (ja) 1999-03-10
JPH1179699A JPH1179699A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17353331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26082897A Expired - Fee Related JP2868747B1 (ja) 1997-09-08 1997-09-08 昇降機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2868747B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013162796A1 (en) 2012-04-25 2013-10-31 The Will-Burt Company Mast safety restraint mechanism
CN108343225A (zh) * 2018-05-12 2018-07-31 华北理工大学 一种室外楼宇外层升降机
CN108385961A (zh) * 2018-05-12 2018-08-10 华北理工大学 一种室外楼宇外层升降机机架
CN112482736A (zh) * 2020-11-23 2021-03-12 浙江华保电力科技股份有限公司 一种特高压绝缘横担安装装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5715832B2 (ja) * 2011-01-24 2015-05-13 株式会社巴技研 塔状構造物のメンテナンス方法
CN107363805B (zh) * 2017-07-20 2023-04-07 西南交通大学 一种球罐内部检测工作平台
KR102342453B1 (ko) * 2020-06-23 2021-12-27 한국전력공사 높이 조절이 가능한 접이식 제어함 발판대

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013162796A1 (en) 2012-04-25 2013-10-31 The Will-Burt Company Mast safety restraint mechanism
EP2841840A4 (en) * 2012-04-25 2015-12-09 Burt Will Comp SAFETY RETENTION MECHANISM FOR MAST
AU2013252842B2 (en) * 2012-04-25 2017-02-09 The Will-Burt Company Mast safety restraint mechanism
CN108343225A (zh) * 2018-05-12 2018-07-31 华北理工大学 一种室外楼宇外层升降机
CN108385961A (zh) * 2018-05-12 2018-08-10 华北理工大学 一种室外楼宇外层升降机机架
CN108385961B (zh) * 2018-05-12 2023-10-27 江苏远工建设有限公司 一种室外楼宇外层升降机机架
CN108343225B (zh) * 2018-05-12 2023-10-31 江苏驰晟建设工程有限公司 一种室外楼宇外层升降机
CN112482736A (zh) * 2020-11-23 2021-03-12 浙江华保电力科技股份有限公司 一种特高压绝缘横担安装装置
CN112482736B (zh) * 2020-11-23 2022-02-18 浙江华保电力科技股份有限公司 一种特高压绝缘横担安装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1179699A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9032689B2 (en) Jacking tower
EP1846631B1 (en) Apparatus for use in the construction of buildings
US9222277B2 (en) Scissors lift assembly for jacking tower
JP2013019195A (ja) 足場用昇降機の制動装置
JP2868747B1 (ja) 昇降機
US4225012A (en) Safety clamp device and apparatus utilizing same
KR20220033153A (ko) 타워작업용 곤돌라
CN112661074A (zh) 一种带可升降工作平台的爬杆机器人
EP0082290A2 (en) Crane with a movable work platform
US4181194A (en) Safety clamp device and apparatus utilizing same
JPS6160947B2 (ja)
JPH10323131A (ja) 高所作業装置
CN210126975U (zh) 一种电缆提升架
EP2828448B1 (en) Arrangement and method for imparting motion through counter-rotation of opposing terminations of arched flexible member
JP2857863B2 (ja) 樹木に使用する昇降機
KR20070070819A (ko) 타워크레인의 승강장치
CN110510553B (zh) 一种艺术活动策划用现场灯具检修装置
JP7245098B2 (ja) 鉄塔組立工事用のマストガイド装置の移設方法
JP2872419B2 (ja) 塔状構造体の組立方法及び該方法に用いる昇降足場装置
CN217079762U (zh) 一种用于装配式钢结构建筑施工的滑移架
JP7281936B2 (ja) 鉄塔の組立工事用デリック装置のせり上げ方法
JPH0680390A (ja) 建築材料用作業装置
KR0148135B1 (ko) 톱크레인을 탑재한 케이지를 상하로 승강시킬 수 있는 크레인의 클라이밍 장치 및 원리
CA2080715A1 (en) Suspended work platform with safety line
JPH0253356B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees