JP2867902B2 - コンクリート用曲面型枠およびその製造方法 - Google Patents

コンクリート用曲面型枠およびその製造方法

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JP2867902B2 JP30785894A JP30785894A JP2867902B2 JP 2867902 B2 JP2867902 B2 JP 2867902B2 JP 30785894 A JP30785894 A JP 30785894A JP 30785894 A JP30785894 A JP 30785894A JP 2867902 B2 JP2867902 B2 JP 2867902B2
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concrete
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隆祥 平田
茂幸 十河
宣典 竹田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、曲面を有するコンク
リート構造物に好適な曲面型枠およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】曲面のあるコンクリート製品やコンクリ
ート構造物を形成するための型枠として、従来より、合
板を曲成した型枠や、発泡スチロール製の型枠が知られ
ている。
【0003】前者の合板製型枠は、曲面箇所の曲率に応
じて熱プレスや、現場で機械的な曲げ加工をすることで
曲面形状に形成される。
【0004】また、後者の発泡スチロール製の型枠は発
泡スチロールブロックを熱線等により切り出して曲面加
工するか、あるいは曲面成形用の型枠を用いて、所望の
曲面に成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記合板
製の型枠では、一方向にしか湾曲できず、したがって、
円柱体や構造物角部の曲面などの、曲げ半径の大きな単
一の曲面からなるものには適合するが、複数の曲面を組
み合わせた複雑な三次元曲面形状や曲げ半径の小さな曲
面を有するコンクリート構造物等に用いるのは困難であ
る。
【0006】これに対して発泡スチロール製の型枠は複
雑な曲面にも対応して成形できる利点があるものの、熱
線による切り出し加工や成形型枠の製作に多くの手間を
必要とするという問題があった。
【0007】そこで、この発明はかかる問題を解決する
ためになされたものであって、複雑な三次元曲面や曲率
半径の小さな曲面をも簡単に成形でき、軽量で取り扱い
も容易なコンクリート用曲面型枠およびその製造方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を達
成するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、所望の曲面形状に形成され、かつ上下2層の平
織布間を多数の垂直糸で連結した三次元織物と、該三次
元織物に含浸されて一体に硬化した樹脂とによる繊維強
化中空構造プラスチック成形体により構成されているこ
とを特徴とするコンクリート用曲面型枠にある。
【0009】また本発明の製造方法の要旨とするところ
は、上下2層の平織布間を多数の垂直糸で連結した三次
元織物を予め所望の曲面形状に凹凸させた型面に沿って
敷設し、次いで該三次元織物に熱硬化性樹脂を含浸させ
ることにある。
【0010】
【作用】以上の構成のコンクリート用曲面型枠は、可撓
性を有し、自由に湾曲する平織布と、これに含浸硬化さ
れた樹脂による任意の曲面形状からなる表面層すなわち
型枠面を備えるとともに、上下2層の平織布は、これら
の間で立設する多数の垂直糸により連結され、これらの
間に空隙を保持することにより、中空構造による軽量化
を図ることができる。
【0011】また、その製造方法によれば、任意の曲面
に形成された型の表面に沿って可撓性を有する三次元織
物を容易に敷設することができるとともに、これに熱硬
化性樹脂を含浸させれば、垂直糸はそのスプリングバッ
ク特性と樹脂の毛細管現象により立設して、上下の平織
布間に空隙を保持し、これによって型面に沿った型枠面
を有する軽量のコンクリート用曲面型枠が容易に製造さ
れることになる。
【0012】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面を参照しつつ
製造手順をおって詳細に説明する。
【0013】図1(a)〜(c)はこの発明によるコン
クリート用曲面型枠の製造手順を示すものであり、ま
ず、(a)に示すように、所要の縦横寸法に形成された
枠1で囲われた内部に、得ようとするコンクリート構造
物の外面形状に応じて所要の三次元曲面を有する砂型2
を製作する。
【0014】砂型2に用いる砂としては鋳砂などの細砂
が用いられ、砂の造形の要領で設計曲面に応じた所要の
凹凸を造形しつつ表面を締固めることで、表面を型面2
aとする砂型2を完成する。完成後は型面2aに離型剤
の塗布により薄い被膜3を形成し、後述する樹脂含浸工
程における樹脂液の浸透を防止するとともに、成形体を
容易に脱型できるようにする。
【0015】以上の造形作業後、(b)に示すように、
型面2aにこの発明による三次元織物を被せ、密着させ
る。
【0016】三次元織物4は、(b)の一部に拡大して
示すように、上下2層の、高弾性の長繊維ガラス繊維か
らなる平織布4aの間を同じくガラス繊維からなる多数
の垂直糸4bで連結した所要厚みの織物であって、具体
的には、例えば6.5mm程度の厚さの商品名パラビーム
3D(蝶理株式会社製)を用いることができる。この三
次元織物4は、可撓性を有するため自由に湾曲させるこ
とができ、砂型2の型面2aに被せた後手などにより型
面2aに押し付けることにより型面2aの凹凸曲面に沿
って容易に密着させることができる。
【0017】その後、三次元織物4に樹脂を含浸させ
る。含浸させる樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が掲
げられるが、特に硬化剤として用いられる低スチレン揮
散タイプの不飽和ポリエステル樹脂が好ましく、例えば
リゴラックRCR5GP、リゴラックRCR5GP−F
R、リゴラックRCR6HP(いずれも昭和高分子化学
株式会社製)などが用いられる。
【0018】また含浸方法としてはハンドレイアップ方
法やスプレイアップ方法などが用いられるが、含浸する
樹脂と繊維との比率は重量比で60:40程度とするこ
とが好ましい。いずれの方法にあっても、三次元織物4
に樹脂液を含浸させることにより、ガラス繊維の持つス
プリングバック特性と、樹脂の毛管現象により、垂直糸
4bは(c)の一部に拡大して示すように、直立状態に
復元し、樹脂の硬化によって型面2aの形状に応じた曲
面を有する中空構造の成形体となる。
【0019】次いでこの成形体を型面2aから脱型した
後周囲をトリミングすることで、(c)に示すように、
型面2aの形状に応じた曲面形状のコンクリート用型枠
5を容易に得ることができる。
【0020】以上の型枠5の重量はガラス/樹脂4.2
Kg/m2 程度と極めて軽量でかつ取扱いが容易であ
る。また、高弾性の長繊維ガラス織物の表面層と、ガラ
ス/樹脂の柱により、140N×mと極めて高い剛性を
有するとともに高い曲げ弾性率を有し、コンクリートの
打設圧力に十分坑することの出来る型枠となる。さらに
発泡スチロール製型枠と異なり脱型後は転用ができるた
め同一型枠により同一曲面のコンクリート面を多数製作
できる。
【0021】さらには、中空構造であるためその比重は
0.26〜0.64g/cm3 と極めて低く、粉砕が容易
であり、減容率も高いため、廃棄コストも安価となる。
また、ガラスと樹脂のみからできているため、リサイク
ル性にも優れている。
【0022】なお、以上の型枠5は砂型2を用いて成形
したが、この場合には造形された砂型2に対して1つし
か成形できないため、多数を成形する場合には、例えば
砂型2により造形した表面にFRP型を成形し、これを
型面とすることにより同一曲面のコンクリート用型枠5
を多数製作することができる。
【0023】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明に係るコンクリート用曲面型枠にあって
は、可撓性を有する平織布からなる三次元織物とこれに
含浸された樹脂による表面層により、任意の曲面に沿っ
た型枠面を容易に形成することができるとともに、垂直
糸は樹脂の含浸により立設し、上下の平織布間に間隙を
保持することにより、軽量化されているため、容易に取
り扱うことができる。
【0024】また、この発明によるコンクリート用曲面
型枠の製造方法にあっては、任意の曲面に形成された型
の表面に沿って可撓性に富んだ三次元織物を容易に敷設
することができるとともに、この織物に熱硬化性樹脂を
含浸させるだけの工程により、任意の曲面形状の型枠面
を有する軽量の型枠を容易に製造することができる。
【0025】したがってこの発明にあっては、任意の曲
面を持ったコンクリート構造物やコンクリートにより造
形されるモニュメント、ディスプレイなどの成形用の型
枠として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるこの発明によるコンクリート用
曲面型枠の製造手順を示すものであり、(a)は造形さ
れた砂型を示す断面図である。(b)は同砂型の型面に
三次元織物を敷設した状態を示す断面図である。(c)
は完成したコンクリート用曲面型枠の斜視図である。
【符号の説明】
2 砂型 2a 型面 4 三次元織物 4a 平織布 4b 垂直糸 5 コンクリート用曲面型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:08 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 7/16 B29C 39/26 E04G 9/00 E04G 9/02 B29K 101:10 B29K 105:08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の曲面形状に形成され、かつ上下2
    層の平織布間を多数の垂直糸で連結した三次元織物と、
    該三次元織物に含浸されて一体に硬化した樹脂とによる
    繊維強化中空構造プラスチック成形体により構成されて
    いることを特徴とするコンクリート用曲面型枠。
  2. 【請求項2】 上下2層の平織布間を多数の垂直糸で連
    結した三次元織物を予め所望の曲面形状に凹凸させた型
    面に沿って敷設し、次いで該三次元織物に熱硬化性樹脂
    を含浸させることを特徴とするコンクリート用曲面型枠
    の製造方法。
JP30785894A 1994-12-12 1994-12-12 コンクリート用曲面型枠およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2867902B2 (ja)

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