JP2867732B2 - 電圧比較装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個の入力信号を2個
の差動型コンパレータで比較する電圧比較装置に関し、
詳しくは2個の差動型コンパレータを接続したときに発
生する誤差をキャンセルする機能を有する電圧比較装置
に関するものである。
の差動型コンパレータで比較する電圧比較装置に関し、
詳しくは2個の差動型コンパレータを接続したときに発
生する誤差をキャンセルする機能を有する電圧比較装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、差動型コンパレータについて説明
する。図4は、差動型コンパレータの構成図である。図
において、r1,r2は抵抗で抵抗値も各々同名とする。1
は抵抗値r0をもつ入力回路、3は比較電位発生回路で、
入力信号E[V]と基準電圧Vref1[V]とを加算し、
(r0+r1)とr2で分圧したa点に現れる電圧Va [V]
をコンパレータ5に入力する。コンパレータ5はa点に
現れる電圧Va [V]とGND電圧を比較し、Va ≧0
であるかないかで出力信号をHレベルかLレベルかに切
り替える。この様な構成の差動型コンパレータの働きを
説明する。コンパレータの入力インピーダンスは無限大
であると仮定するので、a点に現れる電圧Va [V]
(GND電圧と比較するための電圧)をr0,r1,r2とE
[V],Vref1[V]を用いて表すことができ、 Va = {E×r2+Vref1 (r0+r1)}/(r0+r1+r2) である。この差動型コンパレータの出力が反転するとき
の入力電圧をEr1[V]とする。この時Va [V]はG
ND電圧すなわち0[V]であるので、Er1[V]を基
準電圧Vref1[V]で表すと、 Er1=−Vref1×{(r0+r1)/r2} である。よってこの差動型コンパレータは、入力信号が
Er1[V]以上の電圧であるかないかを検出する。
する。図4は、差動型コンパレータの構成図である。図
において、r1,r2は抵抗で抵抗値も各々同名とする。1
は抵抗値r0をもつ入力回路、3は比較電位発生回路で、
入力信号E[V]と基準電圧Vref1[V]とを加算し、
(r0+r1)とr2で分圧したa点に現れる電圧Va [V]
をコンパレータ5に入力する。コンパレータ5はa点に
現れる電圧Va [V]とGND電圧を比較し、Va ≧0
であるかないかで出力信号をHレベルかLレベルかに切
り替える。この様な構成の差動型コンパレータの働きを
説明する。コンパレータの入力インピーダンスは無限大
であると仮定するので、a点に現れる電圧Va [V]
(GND電圧と比較するための電圧)をr0,r1,r2とE
[V],Vref1[V]を用いて表すことができ、 Va = {E×r2+Vref1 (r0+r1)}/(r0+r1+r2) である。この差動型コンパレータの出力が反転するとき
の入力電圧をEr1[V]とする。この時Va [V]はG
ND電圧すなわち0[V]であるので、Er1[V]を基
準電圧Vref1[V]で表すと、 Er1=−Vref1×{(r0+r1)/r2} である。よってこの差動型コンパレータは、入力信号が
Er1[V]以上の電圧であるかないかを検出する。
【0003】次に従来例の2個の差動型コンパレータで
比較する電圧比較装置について説明する。図5は、従来
例の電圧比較装置の構成図である。図において、図4と
同一のものは同一の符号をつけるものとする。r3,r4は
抵抗で抵抗値も各々同名とする。4は比較電位発生回路
で、入力信号E[V]と基準電圧Vref2[V]とを加算
し、(r0+r3)とr4で分圧したb点に現れる電圧Vb
[V]をコンパレータ6に入力する。コンパレータ6は
b点に現れる電圧Vb[V]とGND電圧を比較し、Vb
≧0であるかないかで出力信号をHレベルかLレベルか
に切り替える。この様に、2個の差動型コンパレータを
並列に接続すると、Va =0でコンパレータ5の出力が
反転し、Vb =0でコンパレータ6の出力が反転するの
で、この電圧比較装置は入力電圧を2個の電圧で比較で
きる。
比較する電圧比較装置について説明する。図5は、従来
例の電圧比較装置の構成図である。図において、図4と
同一のものは同一の符号をつけるものとする。r3,r4は
抵抗で抵抗値も各々同名とする。4は比較電位発生回路
で、入力信号E[V]と基準電圧Vref2[V]とを加算
し、(r0+r3)とr4で分圧したb点に現れる電圧Vb
[V]をコンパレータ6に入力する。コンパレータ6は
b点に現れる電圧Vb[V]とGND電圧を比較し、Vb
≧0であるかないかで出力信号をHレベルかLレベルか
に切り替える。この様に、2個の差動型コンパレータを
並列に接続すると、Va =0でコンパレータ5の出力が
反転し、Vb =0でコンパレータ6の出力が反転するの
で、この電圧比較装置は入力電圧を2個の電圧で比較で
きる。
【0004】この様な2個の差動型コンパレータを並列
に接続した電圧比較装置において、入力電圧がどの値に
なったら各々のコンパレータの出力が反転するか決定す
る入力比較電圧の説明をする。上記差動型コンパレータ
の働きの説明に示したように、これら入力比較電圧は基
準電圧によって表すことができる。
に接続した電圧比較装置において、入力電圧がどの値に
なったら各々のコンパレータの出力が反転するか決定す
る入力比較電圧の説明をする。上記差動型コンパレータ
の働きの説明に示したように、これら入力比較電圧は基
準電圧によって表すことができる。
【0005】動作の基本を説明するために、抵抗r0が抵
抗r1,r2,r3,r4と比較し影響のないほど小さいのでr0
=0とした場合を考える。このときはr0=0であること
から各々のコンパレータは独立に(あたかも図4の差動
型コンパレータが接続されることなく並べられているか
のように)扱ってよい。この為、r0=0と該当する基準
電圧Vref1[V]等若しくは抵抗r1,r2,r3,r4を代入
すれば、コンパレータ5が反転する電圧Er1[V]およ
びコンパレータ6が反転する電圧Er2[V]は次の式で
表わすことができる。 コンパレータ5に於いては、 Er1=−Vref1 (r1/r2) コンパレータ6に於いては、 Er2=−Vref2 (r3/r4) である。
抗r1,r2,r3,r4と比較し影響のないほど小さいのでr0
=0とした場合を考える。このときはr0=0であること
から各々のコンパレータは独立に(あたかも図4の差動
型コンパレータが接続されることなく並べられているか
のように)扱ってよい。この為、r0=0と該当する基準
電圧Vref1[V]等若しくは抵抗r1,r2,r3,r4を代入
すれば、コンパレータ5が反転する電圧Er1[V]およ
びコンパレータ6が反転する電圧Er2[V]は次の式で
表わすことができる。 コンパレータ5に於いては、 Er1=−Vref1 (r1/r2) コンパレータ6に於いては、 Er2=−Vref2 (r3/r4) である。
【0006】ところが、実際の動作において、抵抗r0が
抵抗r1,r2,r3,r4と比較し、r0=0とみなせない程影
響があるときは、Er1[V]=E[V]のときVa =0
[V]と設定しても、Vref2が変動するとVa が0
[V]で無くなり、コンパレータ5が反転しなくなる。
コンパレータ6の出力を反転させる電位の変化で、はか
らずもコンパレータ5の出力を反転させる電位が変化し
てしまうことになる。上記の問題の動作を図5の回路構
成で説明する。ここでは、コンパレータに入力する点の
電圧を比較電圧と呼び、抵抗r0を含んだときの図5内の
a点の電位Va を比較電圧Ecomp1 とおきbは点の電位
Vb 比較電圧をEcomp2 とする。入力比較電圧を、基準
電圧Vref1[V]等若しくは抵抗r0および抵抗r1,2,
3,4を用いて表わした式を導くことにより説明する。
但し、以下の説明では抵抗値の関係をr1=r3,r2=r4と
するものとする。
抵抗r1,r2,r3,r4と比較し、r0=0とみなせない程影
響があるときは、Er1[V]=E[V]のときVa =0
[V]と設定しても、Vref2が変動するとVa が0
[V]で無くなり、コンパレータ5が反転しなくなる。
コンパレータ6の出力を反転させる電位の変化で、はか
らずもコンパレータ5の出力を反転させる電位が変化し
てしまうことになる。上記の問題の動作を図5の回路構
成で説明する。ここでは、コンパレータに入力する点の
電圧を比較電圧と呼び、抵抗r0を含んだときの図5内の
a点の電位Va を比較電圧Ecomp1 とおきbは点の電位
Vb 比較電圧をEcomp2 とする。入力比較電圧を、基準
電圧Vref1[V]等若しくは抵抗r0および抵抗r1,2,
3,4を用いて表わした式を導くことにより説明する。
但し、以下の説明では抵抗値の関係をr1=r3,r2=r4と
するものとする。
【0007】図5内の、第1の基準電圧と、第2の基準
電圧と、比較電位発生回路3と、比較電位発生回路4か
らなる部分を、c点を出力端子とする回路で書き直した
ものが図6(a)で、図6(a)をテブナンの定理をも
とにして書き直したものが図6(b)である。図7はV
ref2=Vref1の場合の各々a〜f点の電位の関係を示し
たものである。入力信号の電圧E[V]と基準電圧Vre
f1[V]を抵抗値r0,(r1)/2,(r2)/2で分圧し
たものがc点の電圧E0 [V]、a点(およびb点)の
Ecomp1 (Ecomp2 )[V]となり、横軸はGNDレベ
ルを示す。各抵抗で分圧していることから、図7では
『dc間距離:ca(=cb)間距離:ae(=bf)
間距離=r0:(r1)/2:(r2)/2』となる。このた
め、Ecomp1 およびEcomp2 を、入力信号の電圧E
[V]と基準電圧Vref1[V]と抵抗値r0,(r1)/
2,(r2)/2で表すと以下の式になる。 Ecomp1 ={E×r2/2+Vref1×(2×r0+r1)/2}/{r0+r1/2+r2/2} ={E×r2+Vref1×(2×r0+r1)}/{2×r0+r1+r2} …(1) 同様に Ecomp2 ={E×r2/2+Vref2×(2×r0+r1)/2}/{r0+r1/2+r2/2} ={E×r2+Vref1×(2×r0+r1)}/{2×r0+r1+r2} …(2) すなわちVref1=Vref2であるかぎりは、基準電圧の変
動による誤差は問題ではない。このあとここで、導いた
比較電位Ecomp1 と比較電位Ecomp2 を誤差の無い値と
して使用する。
電圧と、比較電位発生回路3と、比較電位発生回路4か
らなる部分を、c点を出力端子とする回路で書き直した
ものが図6(a)で、図6(a)をテブナンの定理をも
とにして書き直したものが図6(b)である。図7はV
ref2=Vref1の場合の各々a〜f点の電位の関係を示し
たものである。入力信号の電圧E[V]と基準電圧Vre
f1[V]を抵抗値r0,(r1)/2,(r2)/2で分圧し
たものがc点の電圧E0 [V]、a点(およびb点)の
Ecomp1 (Ecomp2 )[V]となり、横軸はGNDレベ
ルを示す。各抵抗で分圧していることから、図7では
『dc間距離:ca(=cb)間距離:ae(=bf)
間距離=r0:(r1)/2:(r2)/2』となる。このた
め、Ecomp1 およびEcomp2 を、入力信号の電圧E
[V]と基準電圧Vref1[V]と抵抗値r0,(r1)/
2,(r2)/2で表すと以下の式になる。 Ecomp1 ={E×r2/2+Vref1×(2×r0+r1)/2}/{r0+r1/2+r2/2} ={E×r2+Vref1×(2×r0+r1)}/{2×r0+r1+r2} …(1) 同様に Ecomp2 ={E×r2/2+Vref2×(2×r0+r1)/2}/{r0+r1/2+r2/2} ={E×r2+Vref1×(2×r0+r1)}/{2×r0+r1+r2} …(2) すなわちVref1=Vref2であるかぎりは、基準電圧の変
動による誤差は問題ではない。このあとここで、導いた
比較電位Ecomp1 と比較電位Ecomp2 を誤差の無い値と
して使用する。
【0008】図8はVref2≠Vref1の場合の各々a〜f
点の電位の関係を示したものである。図5内のこの誤差
を含んだa点の電位Va をEcomp1´とおきb点の電位
VbをEcomp2´とする。このとき入力信号の電圧E
[V]と基準電圧Vref1[V]あるいはVref2[V]を
抵抗値r0,(r1)/2,(r2)/2で分圧して表せない
ので、c点の電位E0 [V]から考える。図6の(a)
と図8から理解されるように、a点の電位Ecomp1´
[V]は、c点の電位E0 [V]と基準電圧Vref1
[V]を抵抗r1,r2で分圧したものである。Ecomp1´
を、c点の電位E0 [V]と基準電圧Vref1[V]と抵
抗r1,r2で表すと以下の式になる。 Ecomp1´={E0 ×r2+Vref1×r1} /{r1 +r2} …(3) ここでc点の電位E0 [V]を求める。これは図6
(b)をもとにした電位の関係を示す図9にて求められ
る。このときは、入力信号の電圧E[V]と基準電圧
(Vref1+Vref2)[V]を抵抗値r0,((r1)/2+
(r2)/2)で分圧して電位E0 [V]を表す。 E0 ={E×(r1/2 +r2/2) + (Vref1+Vref2)/2 ×r0} /{r0+r1/2+r2/2} ={E×(r1 +r2) + (Vref1+Vref2) ×r0} /{2×r0+r1+r2} …(4) この式(4) を式(3) に代入するすることにより、 Ecomp1´=1/(r1 +r2) ×{E×(r1 +r2) ×r2 +Vref1( r0×r2+ 2×r0×r1+r1×r1+r1×r2) +Vref2×r0×r2} /{2×r0+r1+r2} …(5) 同様に Ecomp2´=1/(r1 +r2) ×{E×(r1 +r2) ×r2 +Vref2×( r0×r2+ 2×r0×r1+r1×r1+r1×r2) +Vref1×r0×r2} /{2×r0+r1+r2} …(6) 上記の式のあるように、例えば1個のa点の電位Ecomp
1´[V]にVref1+Vref2の2個の変数が含まれてい
ることから、片方の基準電圧を変化させただけで本来変
化すべきでない電位Ecomp1´まで動いてしまう。
点の電位の関係を示したものである。図5内のこの誤差
を含んだa点の電位Va をEcomp1´とおきb点の電位
VbをEcomp2´とする。このとき入力信号の電圧E
[V]と基準電圧Vref1[V]あるいはVref2[V]を
抵抗値r0,(r1)/2,(r2)/2で分圧して表せない
ので、c点の電位E0 [V]から考える。図6の(a)
と図8から理解されるように、a点の電位Ecomp1´
[V]は、c点の電位E0 [V]と基準電圧Vref1
[V]を抵抗r1,r2で分圧したものである。Ecomp1´
を、c点の電位E0 [V]と基準電圧Vref1[V]と抵
抗r1,r2で表すと以下の式になる。 Ecomp1´={E0 ×r2+Vref1×r1} /{r1 +r2} …(3) ここでc点の電位E0 [V]を求める。これは図6
(b)をもとにした電位の関係を示す図9にて求められ
る。このときは、入力信号の電圧E[V]と基準電圧
(Vref1+Vref2)[V]を抵抗値r0,((r1)/2+
(r2)/2)で分圧して電位E0 [V]を表す。 E0 ={E×(r1/2 +r2/2) + (Vref1+Vref2)/2 ×r0} /{r0+r1/2+r2/2} ={E×(r1 +r2) + (Vref1+Vref2) ×r0} /{2×r0+r1+r2} …(4) この式(4) を式(3) に代入するすることにより、 Ecomp1´=1/(r1 +r2) ×{E×(r1 +r2) ×r2 +Vref1( r0×r2+ 2×r0×r1+r1×r1+r1×r2) +Vref2×r0×r2} /{2×r0+r1+r2} …(5) 同様に Ecomp2´=1/(r1 +r2) ×{E×(r1 +r2) ×r2 +Vref2×( r0×r2+ 2×r0×r1+r1×r1+r1×r2) +Vref1×r0×r2} /{2×r0+r1+r2} …(6) 上記の式のあるように、例えば1個のa点の電位Ecomp
1´[V]にVref1+Vref2の2個の変数が含まれてい
ることから、片方の基準電圧を変化させただけで本来変
化すべきでない電位Ecomp1´まで動いてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な問題
点を解決するためになされたものであり、2個の差動型
コンパレータを並列に接続した電圧比較装置において、
片方の基準電圧の変化による、比較電圧の誤差をキャン
セルする電圧比較装置を実現することを目的とする。
点を解決するためになされたものであり、2個の差動型
コンパレータを並列に接続した電圧比較装置において、
片方の基準電圧の変化による、比較電圧の誤差をキャン
セルする電圧比較装置を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号を入
力する入力回路と、第1の基準電圧と、第2の基準電圧
と、上記入力回路からの信号と、第1の基準電圧とを分
圧した第1の比較電圧を発生する第1の比較電位発生回
路と、上記入力回路からの信号と、第2の基準電圧とを
分圧した第2の比較電圧を発生する第2の比較電位発生
回路と第1の基準電圧と第2の基準電圧とを入力し、第
1の基準電圧と第2の基準電圧との差による第1の比較
電圧の変化分である第1の誤差信号と、第1の基準電圧
と第2の基準電圧との差による第2の比較電圧の変化分
である第2の誤差信号とを出力する誤差発生回路と、第
1の比較電位発生回路から入力される第1の比較電圧
と、誤差発生回路から入力される第1の誤差信号とを比
較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り替える第1
のコンパレータと、第2の比較電位発生回路から入力さ
れる第2の比較電圧と、誤差発生回路から入力される第
2の誤差信号とを比較し、出力電圧をHレベルかLレベ
ルに切り替える第2のコンパレータとを設けたことを特
徴とする電圧比較装置である。
力する入力回路と、第1の基準電圧と、第2の基準電圧
と、上記入力回路からの信号と、第1の基準電圧とを分
圧した第1の比較電圧を発生する第1の比較電位発生回
路と、上記入力回路からの信号と、第2の基準電圧とを
分圧した第2の比較電圧を発生する第2の比較電位発生
回路と第1の基準電圧と第2の基準電圧とを入力し、第
1の基準電圧と第2の基準電圧との差による第1の比較
電圧の変化分である第1の誤差信号と、第1の基準電圧
と第2の基準電圧との差による第2の比較電圧の変化分
である第2の誤差信号とを出力する誤差発生回路と、第
1の比較電位発生回路から入力される第1の比較電圧
と、誤差発生回路から入力される第1の誤差信号とを比
較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り替える第1
のコンパレータと、第2の比較電位発生回路から入力さ
れる第2の比較電圧と、誤差発生回路から入力される第
2の誤差信号とを比較し、出力電圧をHレベルかLレベ
ルに切り替える第2のコンパレータとを設けたことを特
徴とする電圧比較装置である。
【0011】
【作用】2個の基準電圧の差を増幅し、GNDレベルに
加算することにより2個の基準電圧の差誤差を足し、そ
の誤差分を含むGNDレベルと比較電圧をコンパレータ
で比較する。
加算することにより2個の基準電圧の差誤差を足し、そ
の誤差分を含むGNDレベルと比較電圧をコンパレータ
で比較する。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の基本的な構成図である。
【0013】2は誤差発生回路で、第1の基準電圧Vre
f1と第2の基準電圧Vref2とを入力し、コンパレータ5
には第1の誤差信号((Vref2−Vref1)を増幅したも
の)と、コンパレータ6には第2の誤差信号((Vref1
−Vref2)を増幅したもの)とを出力する。これは従来
例で発生する電位Ecomp1´から本来の比較電圧Ecomp1
を減算した誤差分を、誤差発生回路で出力しているこ
とになる。入力信号を入力する入力回路1は、内部抵抗
がr0である。また比較電位発生回路3では、上記入力回
路から入力した信号E0 と基準電圧Vref1を抵抗r1と抵
抗r2で分圧した比較電圧Ecomp1´をコンパレータ5に
出力する。比較電位発生回路4では、上記入力回路から
入力した信号E0 と基準電圧Vref2を抵抗r3と抵抗r4で
分圧した比較電圧Ecomp2´をコンパレータ6に出力す
る。コンパレータ5,6では、各々の誤差発生回路から
入力した誤差信号と比較電位発生回路から入力した比較
電圧とを比較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り
替える。
f1と第2の基準電圧Vref2とを入力し、コンパレータ5
には第1の誤差信号((Vref2−Vref1)を増幅したも
の)と、コンパレータ6には第2の誤差信号((Vref1
−Vref2)を増幅したもの)とを出力する。これは従来
例で発生する電位Ecomp1´から本来の比較電圧Ecomp1
を減算した誤差分を、誤差発生回路で出力しているこ
とになる。入力信号を入力する入力回路1は、内部抵抗
がr0である。また比較電位発生回路3では、上記入力回
路から入力した信号E0 と基準電圧Vref1を抵抗r1と抵
抗r2で分圧した比較電圧Ecomp1´をコンパレータ5に
出力する。比較電位発生回路4では、上記入力回路から
入力した信号E0 と基準電圧Vref2を抵抗r3と抵抗r4で
分圧した比較電圧Ecomp2´をコンパレータ6に出力す
る。コンパレータ5,6では、各々の誤差発生回路から
入力した誤差信号と比較電位発生回路から入力した比較
電圧とを比較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り
替える。
【0014】図2は、本発明の一実施例の回路図であ
る。誤差発生回路2で、抵抗R8と抵抗R9とオペアン
プA1からなる反転増幅回路を介しさらにR6を介した
基準電圧Vref1とをR7を介した基準電圧Vref2とR5
を介したGNDレベルを接続しコンパレータ5に入力
し、また抵抗R13と抵抗R14とオペアンプA2から
なる反転増幅回路を介しさらにR11を介した基準電圧
Vref2とをR12を介した基準電圧Vref1とR10を介
したGNDレベルを接続しコンパレータ6に入力してい
る。
る。誤差発生回路2で、抵抗R8と抵抗R9とオペアン
プA1からなる反転増幅回路を介しさらにR6を介した
基準電圧Vref1とをR7を介した基準電圧Vref2とR5
を介したGNDレベルを接続しコンパレータ5に入力
し、また抵抗R13と抵抗R14とオペアンプA2から
なる反転増幅回路を介しさらにR11を介した基準電圧
Vref2とをR12を介した基準電圧Vref1とR10を介
したGNDレベルを接続しコンパレータ6に入力してい
る。
【0015】誤差発生回路2の動作を詳細に説明する。
前記、Vref1=Vref2の比較電位Ecomp1 および比較電
位Ecomp2 とVref1≠Vref2の比較電位Ecomp1´およ
び比較電位Ecomp2´の偏差をΔEcomp1 およびΔEcom
p2 とする。これらは、以下の式で表される。 ΔEcomp1 =Ecomp1´−Ecomp1 ΔEcomp2 =Ecomp2´−Ecomp2´ 比較電圧Ecomp1´(誤差を含む)と比較電圧Ecomp1
はすでに、式(1) と(5)にて表されているので、これら
の式を上記のΔEcomp1 に代入することにより書き直す
と、 ΔEcomp1 =r0×r2× (Vref2−Vref1) /(r1 +r2) ×(2×r0+r1+r2) …(7) 同様に、 ΔEcomp2 =r0×r2× (Vref1−Vref2) /(r1 +r2) ×(2×r0+r1+r2) …(8) この式(7) ,(8) で求めた基準電圧の変化による比較電
圧の変化分ΔEcomp1とΔEcomp2 に、回路内の抵抗な
どにより決定される定数を掛けることにより、コンパレ
ータ5,6にGND側に入力すべき誤差信号を求めると
こができる。0
前記、Vref1=Vref2の比較電位Ecomp1 および比較電
位Ecomp2 とVref1≠Vref2の比較電位Ecomp1´およ
び比較電位Ecomp2´の偏差をΔEcomp1 およびΔEcom
p2 とする。これらは、以下の式で表される。 ΔEcomp1 =Ecomp1´−Ecomp1 ΔEcomp2 =Ecomp2´−Ecomp2´ 比較電圧Ecomp1´(誤差を含む)と比較電圧Ecomp1
はすでに、式(1) と(5)にて表されているので、これら
の式を上記のΔEcomp1 に代入することにより書き直す
と、 ΔEcomp1 =r0×r2× (Vref2−Vref1) /(r1 +r2) ×(2×r0+r1+r2) …(7) 同様に、 ΔEcomp2 =r0×r2× (Vref1−Vref2) /(r1 +r2) ×(2×r0+r1+r2) …(8) この式(7) ,(8) で求めた基準電圧の変化による比較電
圧の変化分ΔEcomp1とΔEcomp2 に、回路内の抵抗な
どにより決定される定数を掛けることにより、コンパレ
ータ5,6にGND側に入力すべき誤差信号を求めると
こができる。0
【0016】図2の回路図の定数を誤差信号Eerr1およ
びEerr2から算出する。図において、r8 =r9 ,r13
=r14とすると、オペアンプA1の出力電圧(g地点の
出力電圧)は−Vref1、オペアンプA2の出力電圧(h
地点の出力電圧)は−Vref2となる。ここで、r6 =r
7 とすると、コンパレータ5の入力端子であるk地点に
表れる誤差電圧Eerr1はの以下のように表される。 Eerr1= (Vref1−Vref2)/2 ×r5/{(r6 ×r7)/(r6 +r7) +r5} =r5/( 2×r5+r6) × (Vref1−Vref2) …(9) 誤差電圧Eerr1と変化分ΔEcomp1 がEerr1=ΔEcomp
1 の関係とすれば、この回路により誤差をキャンセルし
たことになる。ここで変化分ΔEcomp1 を示した式(7)
とEerr1を示した式(8) が等しくなることが誤差をキャ
ンセルしたことになるから、以下のような関係が成り立
つ。 r5/( 2×r5+r6) =r0×r2/{(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2)} この式を解いて(r6)/ (r5)の関係を明らかにする。 (r6) /(r5) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) = (r7) /(r5) …(10) また、r11=r12とすると、コンパレータ6の入力端子
であるm地点に表れる誤差電圧Eerr1は、Eerr2=ΔE
comp2 の関係を満たすので、抵抗値の関係は以下のよう
に表される。 (r11)/ (r10) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) = (r12)/(r10) …(11) よって図8内の抵抗値の関係は以下のようなものにな
る。 r8 =r9 r13=r14 (r6) /(r5)= (r7) /(r5) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) (r11)/ (r10)= (r12)/(r10) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) この様な関係を持つ回路の電圧比較装置により誤差がキ
ャンセルされる。尚、図3のような実施例も可能であ
る。この時は、第1の実施例でコンパレータの入力端子
k地点およびm地点で第1の基準電圧と第2の基準電圧
との差をとっている。これにたいし、この第2の実施例
では、アンプで第1の基準電圧と第2の基準電圧の差を
算出し、誤差として入力端子k地点およびm地点で加算
しているが原理としては第1の実施例と同様になる。ま
た、図1における比較電圧発生手段では、抵抗を用いて
分圧を行っているがアンプ等による、演算も可能であ
る。
びEerr2から算出する。図において、r8 =r9 ,r13
=r14とすると、オペアンプA1の出力電圧(g地点の
出力電圧)は−Vref1、オペアンプA2の出力電圧(h
地点の出力電圧)は−Vref2となる。ここで、r6 =r
7 とすると、コンパレータ5の入力端子であるk地点に
表れる誤差電圧Eerr1はの以下のように表される。 Eerr1= (Vref1−Vref2)/2 ×r5/{(r6 ×r7)/(r6 +r7) +r5} =r5/( 2×r5+r6) × (Vref1−Vref2) …(9) 誤差電圧Eerr1と変化分ΔEcomp1 がEerr1=ΔEcomp
1 の関係とすれば、この回路により誤差をキャンセルし
たことになる。ここで変化分ΔEcomp1 を示した式(7)
とEerr1を示した式(8) が等しくなることが誤差をキャ
ンセルしたことになるから、以下のような関係が成り立
つ。 r5/( 2×r5+r6) =r0×r2/{(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2)} この式を解いて(r6)/ (r5)の関係を明らかにする。 (r6) /(r5) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) = (r7) /(r5) …(10) また、r11=r12とすると、コンパレータ6の入力端子
であるm地点に表れる誤差電圧Eerr1は、Eerr2=ΔE
comp2 の関係を満たすので、抵抗値の関係は以下のよう
に表される。 (r11)/ (r10) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) = (r12)/(r10) …(11) よって図8内の抵抗値の関係は以下のようなものにな
る。 r8 =r9 r13=r14 (r6) /(r5)= (r7) /(r5) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) (r11)/ (r10)= (r12)/(r10) ={(r1+r2) ×(2×r0+r1+r2) − 2×r0×r2} /(r0 ×r2) この様な関係を持つ回路の電圧比較装置により誤差がキ
ャンセルされる。尚、図3のような実施例も可能であ
る。この時は、第1の実施例でコンパレータの入力端子
k地点およびm地点で第1の基準電圧と第2の基準電圧
との差をとっている。これにたいし、この第2の実施例
では、アンプで第1の基準電圧と第2の基準電圧の差を
算出し、誤差として入力端子k地点およびm地点で加算
しているが原理としては第1の実施例と同様になる。ま
た、図1における比較電圧発生手段では、抵抗を用いて
分圧を行っているがアンプ等による、演算も可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、入力手段の出力インピ
ーダンス(r0 )による誤差をキャンセルし、精度の良
い電圧比較装置を実現できる。
ーダンス(r0 )による誤差をキャンセルし、精度の良
い電圧比較装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】本発明で用いている差動型コンパレータの構成
図である。
図である。
【図5】本発明の従来例の構成を示す図である。
【図6】本発明で用いている等価回路の説明図である。
【図7】本発明の場所による電圧変化の説明図である。
【図8】本発明の場所による電圧変化の説明図である。
【図9】本発明の場所による電圧変化の説明図である。
1…入力部、 2…誤差発生回路、 3,4…比較電圧発生手段、 5,6…コンパレータ、 r0〜r12 …抵抗。
Claims (1)
- 【請求項1】入力信号を入力する入力回路と、第1の基
準電圧と、第2の基準電圧と、 上記入力回路からの信号と、第1の基準電圧とを分圧し
た第1の比較電圧を発生する第1の比較電位発生回路
と、 上記入力回路からの信号と、第2の基準電圧とを分圧し
た第2の比較電圧を発生する第2の比較電位発生回路と
第1の基準電圧と第2の基準電圧とを入力し、第1の基
準電圧と第2の基準電圧との差による第1の比較電圧の
変化分である第1の誤差信号と、第1の基準電圧と第2
の基準電圧との差による第2の比較電圧の変化分である
第2の誤差信号とを出力する誤差発生回路と、 第1の比較電位発生回路から入力される第1の比較電圧
と、誤差発生回路から入力される第1の誤差信号とを比
較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り替える第1
のコンパレータと、 第2の比較電位発生回路から入力される第2の比較電圧
と、誤差発生回路から入力される第2の誤差信号とを比
較し、出力電圧をHレベルかLレベルに切り替える第2
のコンパレータとを設けたことを特徴とする電圧比較装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8236691A JP2867732B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 電圧比較装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8236691A JP2867732B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 電圧比較装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04315310A JPH04315310A (ja) | 1992-11-06 |
JP2867732B2 true JP2867732B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=13772589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8236691A Expired - Fee Related JP2867732B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 電圧比較装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867732B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP8236691A patent/JP2867732B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04315310A (ja) | 1992-11-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |