JP2867372B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な耐拡散性染料を
含有するハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に詳しく
は、処理中における流出脱色性が改良された新規な耐拡
散性染料を含有するハロゲン化銀写真感光材料に関す
る。
【0002】
【発明の背景】一般的にハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料と称す)においては、光吸収フィルター、
ハレーション防止、イラジエーション防止あるいは感光
性乳剤の感度調節の目的で、特定の波長の光を吸収させ
るべく感光材料の構成層中に染料を含有せしめることは
よく知られているところであり、従って上記染料によっ
て親水性コロイド層を着色させることは従来から行われ
てきている。
【0003】上記感光材料の構成層のうち、フィルター
層は、通常感光性乳剤層の上層あるいは該乳剤層ともう
1つの乳剤層との間に位置し、乳剤層に到達する入射光
を好ましい分光組成に変える役割を果すものである。ま
たハレーション防止層は画像の鮮鋭度を改良する目的で
感光性乳剤層と支持体との間に、あるいは支持体の裏面
に設けて、乳剤層と支持体との界面や支持体脊面での有
害な反射光を吸収せしめて画像の鮮鋭性を向上させてい
る。
【0004】またさらには染料を用いて感光性乳剤層を
着色して、ハロゲン化銀粒子に対する有害な反射光や散
乱光等を吸収させイラジェーションを防止することによ
って画像の鮮鋭性を改良させることも行なわれている。
【0005】このような目的に用いられる染料として
は、その使用目的に応じて良好な吸収スペクトル特性を
有することは勿論、例えば現像処理中に完全に脱色さ
れ、現像処理中に感光材料から容易に溶出され、処理後
には染料による残色汚染を生ぜしめることがないばかり
でなく、感光性乳剤に対してカブリ、減感等の悪影響を
及ぼすことがない、着色された層から他層へ拡散するこ
とがない、感光材料中においてあるいは水溶液中におい
て、経時安定性に優れ、変退色を起さない等の諸条件を
満足させるものでなければならない。
【0006】今日まで上記の如き諸条件を満足させる染
料を開発することを目的として多数の研究が行われ、例
えば米国特許第3,540,887号、同第3,54
4,325号、同第3,560,214号、特公昭31
−10578号および特開昭51−3623号等にはベ
ンジリデン染料が、また、英国特許第506,385号
および特公昭39−22069号にはオキソノール染料
が、米国特許第2,493,747号にはメロシアニン
染料が、米国特許第1,845,404号にはスチリル
染料がそれぞれ提案されている。
【0007】これら従来の染料のいくつかは、乳剤性能
に及ぼす作用が比較的小さく、処理工程において、漂白
・溶出・消色されるなどの性能を有しているが、耐拡散
性の面からみると不充分であった。即ち、複数の乳剤層
のうちの特定の層を選択的に着色させてフィルター層あ
るいはハレーション防止層として用いる場合は、他層へ
の拡散が著しく、光吸収効果が低下するばかりではな
く、他層に対して、好ましくない分光作用を与えるとい
う欠点がみられた。
【0008】このため、特定の親水性コロイド層を選択
的に染着させる方法として、媒染剤を用いて染料を固定
化する方法、耐拡散性の染料を用いる方法が提案されて
いる。
【0009】しかし、媒染剤を用いる方法は塗布性が悪
くなり、層間の拡散の抑制も十分ではなく、しかも処理
中の溶出性、脱色性が悪く、高いpHの処理浴を必要とし
たり、迅速化された処理適性に劣るという欠点があっ
た。
【0010】耐拡散性の染料を用いる方法についても多
数の研究が行われているが、そのうち、英国特許1,0
77,049号及び米国特許3,471,293号には
特定構造のチオバルビツール酸母核を有するオキソノー
ル染料の銀塩が記載されている。
【0011】これら公知の染料銀塩は、十分な耐拡散性
を有し、層間の拡散を抑制するという特徴を持つが、処
理中の脱色、溶出性が劣るという欠点があった。
【0012】この為、前記の如き諸条件を満足せしめる
染料は未だ出現していないのが実情であり、その出現が
要望されている。
【0013】
【発明の目的】従って、本発明の第1の目的は、感光性
ハロゲン化銀乳剤層または非感光性コロイド層中に、良
好な吸収スペクトル特性を有し、かつ耐拡散性である染
料を含有するハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にある。本発明の第2の目的は、写真処理工程中の溶出
性及び脱色性に優れ、かつ迅速化された写真処理適性に
優れる染料を含有するハロゲン化銀写真感光材料を提供
することにある。本発明の第3の目的は、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤に対してカブリや減感等の写真特性に悪影響
を与えることのない染料を含有するハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。
【0014】
【発明の構成】本発明の上記目的は、下記一般式[I]
〜[VI]で示される化合物の銀塩が含有されていること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料によって達成さ
れた。
【0015】
【化7】 [式中、R1はアルキル基、アルケニル基、アリール
基、複素環基を表し、R2〜R4は水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、複素環基を表す。X1
〜X4は酸素原子、イオウ原子を表す。L1はメチン基を
表す。]
【0016】
【化8】 [式中、R5、R6は一般式[I]におけるR2〜R4と、
5、X6は一般式[I]におけるX1〜X4と同義であ
る。L2〜L5はメチン基を表し、n1〜n3は0〜2の整
数を表す。R7はアルキル基、アルケニル基を表し、Q1
は5員または6員複素環を形成するのに必要な非金属原
子群を表す。]
【0017】
【化9】 [式中、R8、R9は一般式[I]におけるR2 〜R4と、
7、X8は一般式[I]におけるX1〜X4と同義であ
る。R10 〜R12 は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、
スルホ基、−COR13 、−CON(R13 )(R14 )、−
N(R13 )(R14 )、−OR13 、−SOR13 、−SO2
13 、−SO2N(R13 )(R14 )、−N(R13 )CO
14 、−N(R13 )SO214 、−N(R13 )CON
(R14 )(R15 )、−SR13 、−COOR13 を表し、R
13 〜R15 は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、複素環基を表す。]
【0018】
【化10】 [式中、R16、R17は一般式[I]におけるR2〜R
4と、X9、X10は一般式[I]におけるX1〜X4と同義
である。L6〜L8はメチン基を表し、n4は0〜2の整
数を表す。R18〜R20は一般式[III]におけるR10
12と同義である。]
【0019】
【化11】 [式中、R21、R22は一般式[I]におけるR2〜R
4と、X11、X12は一般式[I]におけるX1〜X4と同
義である。Wはアリール基、複素環基を表す。]
【0020】
【化12】 [式中、R23〜R25は一般式[I]におけるR2〜R
4と、R26は一般式[I]におけるR1と同義である。但
し、R23〜R25のうちの少なくとも1つは水素原子であ
る。L9〜L13はメチン基を表し、n5、n6は0〜2の
整数を表す。X13〜X16は一般式[I]におけるX1
4と同義である。]以下、一般式[I]〜一般式[V
I]で示される化合物について説明する。
【0021】一般式[I]〜一般式[VI]において、R
1 〜R26 で表されるアルキル基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブ
チル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基等が挙げられる。これらのアルキル基は、更に
ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、
ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4−
スルホフェノキシ基、2,4−ジスルホフェノキシ
基)、アリール基(例えば、フェニル基、4−スルホフ
ェニル基、2,5−ジスルホフェニル基)、アルコキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル基)等によって置換されてい
てもよい。
【0022】R1 〜R26 及びWで表されるアリール基と
しては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これらの基は、R1 〜R26 で表されるアルキル基、
及びアルキル基の置換基として示した置換基と同様の基
によって置換することができる。
【0023】R1 〜R26 及びWで表される複素環基とし
ては、例えば、ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾリ
ル基、イミダゾリル基、フリル基、ピロリル基、ピラジ
ニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、プリニル
基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル
基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。こ
れらの基は、R1 〜R24 で表されるアルキル基、及びア
ルキル基の置換基として示した置換基と同様の基によっ
て置換することができる。
【0024】R1 〜R26 で表されるアルケニル基として
は、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる。これ
らの基は、R1 〜R26 で表されるアルキル基、及びアル
キル基の置換基として示した置換基と同様な基によって
置換することができる。
【0025】一般式[II]においてQ1により形成され
る複素環としては、例えば特開昭61−282832号
公報の23〜26頁に記載された複素環及び
【0026】
【化13】 [式中、R24 はR5 及びR6 と同義であり、R25 はR10
12 と同義である。lは0〜3の整数を表す。]で表さ
れる複素環を挙げることができる。
【0027】以下に一般式[I]〜一般式[VI]で表さ
れる化合物の代表的具体例を示す。
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】
【化21】 これらの染料から銀塩を製造する方法及び感光材料への
添加方法については、先述した英国特許1,077,0
49号及び米国特許3,471,293号に記載されて
いる方法を参考にすることができる。
【0036】本発明の感光材料において、前記一般式
[I]〜一般式[VI]で表される染料の銀塩は、ハロゲ
ン化銀乳剤層中に含有させて、イラジエーション防止染
料として用いることもできるし、また非感光性の親水性
コロイド層中に含有させて、フィルター染料又は、ハレ
ーション防止染料として用いることもできる。また、使
用目的により本発明の染料の銀塩を2種以上組合わせて
用いてもよいし、本発明の効果が損われない限り、他の
染料と組合わせて用いてもよい。
【0037】本発明において、フィルター層あるいはハ
レーション防止層の染料の銀塩の付量としては、0.0
5〜2.0g/m2 が好ましく、特に0.1〜1.0g
/m2 が好ましい。該層のゼラチン付量としては、0.
3〜1.5g/m2 が好ましく、特に0.5〜1.0g
/m2 が好ましい。
【0038】本発明におけるフィルター層あるいはハレ
ーション防止層に含まれる染料の銀塩の付量とゼラチン
付量(染料の銀塩の付量/ゼラチン付量)の比は0.1
以上、好ましくは0.1〜2.0、特に好ましくは0.
2〜1.0である。
【0039】本発明の感光材料における支持体として
は、酢酸セルロース、硝酸セルロース、例えばポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステルフィルム、例えば
ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、バライタ紙、ポリオレフィン被覆紙、ポリプロ
ピレン合成紙、ガラス板、金属等があり、これらの支持
体は、それぞれ感光材料の使用目的に応じて、適宜選択
される。
【0040】本発明の感光材料における親水性コロイド
としては、ゼラチン、フタル化ゼラチンやベンゼンスル
ホニル化ゼラチン等の誘導体ゼラチン、寒天やカゼイン
或はアルギン酸等の水溶性天然高分子、ポリビニルアル
コールやポリビニルピロリドン等の合成樹脂、カルボキ
シメチルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げら
れ、これらは単独もしくは組合わせて用いることができ
る。
【0041】本発明の感光材料におけるハロゲン化銀乳
剤としては、塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀などの通常ハロゲン化銀乳剤に用いら
れる任意のものが包含される。
【0042】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、通常行なわれる製法をはじめ種々の製法、例
えば特公昭46−7772号公報に記載されている如き
方法、或は米国特許第2,592,250号に記載され
ている如き方法、すなわち、溶解度が臭化銀よりも大き
い、少なくとも一部の銀塩からなる銀塩粒子の乳剤を形
成し、次いでこの粒子の少なくとも一部を臭化銀塩また
は沃臭化銀塩に変換する等の所謂コンバージョン乳剤の
製法等あらゆる製法によって作成することができる。こ
のハロゲン化銀乳剤は、化学増感剤、例えば、チオ硫酸
塩、アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチオ
シアネート、シスチン等の硫黄増感剤、活性或は不活性
のセレン増感剤、カリウムクロロオーレート、オーリッ
クトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネー
ト、2−オーロチアベンズチアゾールメチルクロライド
などのような金化合物、アンモニウムクロロパラデー
ト、ナトリウムクロロパラダイトなどのようなパラジウ
ム化合物、カリウムクロロプラチネートのようなプラチ
ニウム化合物、ルテニウム化合物などのような貴金属増
感剤またはこのような増感剤の組合わせを用いて増感す
ることができる。また、この乳剤は、化学増感以外にも
還元剤で還元増感することができ、トリアゾール類、イ
ミダゾール類、アザインデン類、ベンズチアゾリウム化
合物、亜鉛化合物、カドミウム化合物、メルカプタン類
またはこれらの混合物で安定化することができ、また、
チオエーテル型、第4級アンモニウム塩型または、ポリ
アルキレンオキサイド型の増感化合物を含有させること
ができる。
【0043】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、必要に応じて増感色素によって分光増感され
てよい。増感色素としては、シアニン色素、メロシアニ
ン色素、コンプレックスシアニン色素、オキソノール色
素、ヘミオキソノール色素、スチリル色素、メロスチリ
ル色素、ストレプトシアニン色素等の種々のものを用い
ることができ、またそれぞれ、増感色素を1種或は2種
以上組合わせて用いることができる。
【0044】本発明の感光材料において、乳剤層および
その他の親水性コロイド層中に、グリセリン、1,5−
ペンタンジオール等のジヒドロキシアルカン、エチレン
ビスグリコール酸のエステル、ビスエトキシジエチレン
グリコールサクシネート、乳化重合によって得られる水
分散性の微粒子状高分子化合物等の湿潤剤、可塑剤、膜
物性改良剤等を含有させることができ、また、アルデヒ
ド化合物、N,N′−ジメチロール尿素等のN−メチロ
ール化合物、ムコハロゲン酸、ジビニルスルホン酸、
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン等
の活性ハロゲン化合物、ジオキサン誘導体、ジビニルケ
トン類、イソシアネート類、カルボジイミド類等の硬膜
剤やサポニン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキ
レングリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩等の界面活性剤、さらに、蛍光増白剤、帯電防止
剤、アンチステイン剤、紫外線吸収剤、安定剤等の写真
用添加剤を含有させることができる。
【0045】本発明の感光材料において、ハロゲン化銀
乳剤層中に、カラーカプラーを含有させてもよい。カプ
ラーとしては4当量もしくは2当量性のいずれでもよ
く、マスキング用のカラードカプラーや現象抑制剤を放
出するカプラーであってもよい。黄色形成カプラーとし
ては、アシルアセトアミド系などの開鎖ケトメチレン系
化合物、マゼンタ形成カプラーとしてはピラゾロン系化
合物、ピラゾロトリアゾール系化合物、ピラゾロテトラ
ゾール系化合物、シアン形成カプラーとしては、フェノ
ール系またはナフトール系化合物が通常有利に用いられ
ている。
【0046】また本発明の感光材料は、通常の感光材料
がとりうるあらゆる層構成をとることができる。
【0047】次に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0048】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1 表1、表2に記載の染料0.1モルとトリエチルアミン
10.1g(0.1モル)を水1000mlに溶解し、攪
拌下に1モル/リットルの硝酸銀水溶液200mlを滴下
した。生じた沈澱を濾取し、水洗した後乾燥して目的と
する染料の銀塩を得た。
【0049】3%ゼラチン水溶液700mlに、上記の染
料の銀塩0.05モル及び界面活性剤Triton X−200
(Rohm & Haas社製)の6.7%溶液30mlを加え、さ
らにガラスビーズ(直径1mm)2Kgを加えて媒体攪拌ミ
ル(アクアマイザーQA−5、ホソカワミクロン株式会
社製)により8時間粉砕することにより染料の銀塩の分
散液を得た。
【0050】上記の各分散液100mlに、ゼラチン硬膜
剤として0.1gのビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル〔H−1〕及び塗布助剤〔Su−1〕を添加した後、
各染料の銀塩の付量が0.001モル/m2 となるよう
にゼラチン層下引き済みのセルローストリアセテートフ
ィルム支持体上に塗布し、乾燥して試料1−1〜1−2
7を得た。
【0051】また特開平3−23441号公報の実施例
1に記載の方法を用いて染料D−2の微粒子分散液を調
製し、上記試料1−1〜1−27と同様に硬膜剤〔H−
1〕及び塗布助剤〔Su−1〕を加えて染料の付量が
0.001モル/m2となるようにゼラチン層下引き済み
のセルローストリアセテートフィルム支持体上に塗布
し、乾燥して試料1−28を得た。
【0052】また、特開昭63−291051号公報の
実施例1〜9に記載されている方法に従って、染料D−
3と染料の約40倍量の重合体分散物媒染剤を加えたゼ
ラチン水溶液をゼラチン層下引き済みのセルローストリ
アセテートフィルム支持体上に染料の付量が0.001
モル/m2 となるように塗布し、乾燥して試料1−29
を得た。
【0053】上記試料1−1〜1−29について、下記
の定着液A、アルカリ液B及び水により各々20℃で1
5秒間処理し、水洗、乾燥の後、分光光度計により測定
を行い、下記の式により未処理試料に対する最大吸収波
長に於ける脱色率を求めた。結果を併せて表1、表2に
示す。
【0054】脱色率(%)=〔1−(処理済み試料の濃
度/未処理試料の濃度)〕×100 〔定着液A〕 チオ硫酸ナトリウム 240g 無水亜硫酸ナトリウム 15g 氷酢酸 15g 硫酸アルミニウムカリウム 15g 水を加えて1000mlとする 〔アルカリ液B〕 炭酸カリウム 37.5g 水を加えて1000mlとし、1N H2SO4を用いてpH
10.2に調整する。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】 表1、表2より、本発明の染料の銀塩は比較の染料(D
−1〜D−4)の銀塩に比べ、定着処理後の脱色率が大
きく、残色の少いことがわかる。又公知の比較の染料
(D−5、D−6)に比べ定着液処理による脱色効果が
著しいという特徴を有する。また、本発明の染料の銀塩
は比較の染料の銀塩及び比較の耐拡散化された染料と同
等の良好な耐拡散性を有していることがわかた。 実施例2 (試料2−1の作製)10%ゼラチン水溶液をゼラチン
層下塗り済みのセルローストリアセテートフィルム支持
体上に塗布し、第1層とした。同時に、その上に下記組
成の感光性ハロゲン化銀乳剤層と表面保護層を重層塗布
して試料2−1を調製した。 〈感光性ハロゲン化銀乳剤層組成〉 ハロゲン化銀乳剤(平均粒径0.48μmの沃度2モル%を含む単分散性で均 一組成の乳剤) 3.2g/m2 ゼラチン 1.6g/銀1g 添加剤 増感色素(化24) 4.8×10-4モル/銀1モル
【0059】
【化24】 塗布助剤 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 0.1mg/m2 〈表面保護層組成〉 ゼラチン 0.6g/m2 塗布助剤 N−オレオイル−N−メチルタウリン酸ナトリウム塩 0.2g/m2 硬膜剤 ビスビニルスルホニルメチルエーテル 0.05g/ゼラチン1g (試料2−2〜2−23の作成)試料2−1における第
1層の10%ゼラチン水溶液を、表3に示す染料を用
い、実施例1に従って調製した分散液に変えた以外は試
料2−1と同様にして多層写真要素(試料2−2〜2−
23)を作製した。
【0060】このようにして作製された各試料2−1〜
2−23を白色光を用いてウエッジ露光した後、下記現
像処理を行って写真特性への影響を比較した。
【0061】処理工程(20℃) 現像 2分 定着 3分 水洗 3分 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。 〔現像液〕 水 500ml ハイドロキノン 8g メトール 2g 無水亜硫酸ナトリウム 90g 炭酸ナトリウム1水塩 52.5g 臭化カリウム 5g 水を加えて 1リットルとする 〔定着液〕 水 600ml チオ硫酸アンモニウム 80g 無水亜硫酸ナトリウム 5g 重亜硫酸ナトリウム 5g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に
調整する。得られた結果を表3に示す。
【0062】
【表3】 表3に示されるように、比較の染料(D−1〜D−3)
はカブリ濃度が若干増大し、カブリへの影響がみられ
る。比較の染料(D−4、D−5)はカブリへの影響は
みられないものの、D−4では黄色の汚染が生じ、D−
5では塗布性に悪影響が表われている。一方、本発明の
染料の銀塩は塗布性に支障はなく隣接層のハロゲン化銀
への影響も少ないことがわかる。また、試料2−1に比
べて鮮鋭性も改良されており、良好な特性の染料であ
る。
【0063】
【発明の効果】本発明の染料は、目的に応じ良好な吸収
スペクトル特性を有する染料を選定でき、かつ、耐拡散
性でありながら写真処理工程中の溶出性及び脱色性に優
れており、カブリや減感等の写真特性に悪影響を与える
ことがないため、迅速化された写真処理においても残色
汚染がなく、かつ、カブリや減感等の写真特性の劣化が
ないハロゲン化銀写真感光材料を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 茂人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平2−103538(JP,A) 特開 平3−75632(JP,A) 米国特許3471293(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/83

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]〜一般式[VI]で示さ
    れる化合物の銀塩が含有されていることを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 [式中、R1はアルキル基、アルケニル基、アリール
    基、複素環基を表し、R2〜R4は水素原子、アルキル
    基、アルケニル基、アリール基、複素環基を表す。X1
    〜X4は酸素原子、イオウ原子を表す。L1はメチン基を
    表す。] 【化2】 [式中、R5、R6は一般式[I]におけるR2〜R4と、
    5、X6は一般式[I]におけるX1〜X4と同義であ
    る。L2〜L5はメチン基を表し、n1〜n3は0〜2の整
    数を表す。R7はアルキル基、アルケニル基を表し、Q1
    は5員または6員複素環を形成するのに必要な非金属原
    子群を表す。] 【化3】 [式中、R8、R9は一般式[I]におけるR2 〜R4と、
    7、X8は一般式[I]におけるX1〜X4と同義であ
    る。R10 〜R12 は水素原子、アルキル基、アルケニル
    基、アリール基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基、
    スルホ基、−COR13 、−CON(R13 )(R14 )、−
    N(R13 )(R14 )、−OR13 、−SOR13 、−SO2
    13 、−SO2N(R13 )(R14 )、−N(R13 )CO
    14 、−N(R13 )SO214 、−N(R13 )CON
    (R14 )(R15 )、−SR13 、−COOR13 を表し、R
    13 〜R15 は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリ
    ール基、複素環基を表す。] 【化4】 [式中、R16、R17は一般式[I]におけるR2〜R
    4と、X9、X10は一般式[I]におけるX1〜X4と同義
    である。L6〜L8はメチン基を表し、n4は0〜2の整
    数を表す。R18〜R20は一般式[III]におけるR10
    12と同義である。] 【化5】 [式中、R21、R22は一般式[I]におけるR2〜R
    4と、X11、X12は一般式[I]におけるX1〜X4と同
    義である。Wはアリール基、複素環基を表す。] 【化6】 [式中、R23〜R25は一般式[I]におけるR2〜R
    4と、R26は一般式[I]におけるR1と同義である。但
    し、R23〜R25ののうち少なくとも1つは水素原子であ
    る。L9〜L13はメチン基を表し、n5、n6は0〜2の
    整数を表す。X13〜X16は一般式[I]におけるX1
    4と同義である。]
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