JP2867122B2 - 光スイッチ - Google Patents
光スイッチInfo
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- JP2867122B2 JP2867122B2 JP6014496A JP6014496A JP2867122B2 JP 2867122 B2 JP2867122 B2 JP 2867122B2 JP 6014496 A JP6014496 A JP 6014496A JP 6014496 A JP6014496 A JP 6014496A JP 2867122 B2 JP2867122 B2 JP 2867122B2
- Authority
- JP
- Japan
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- ferrule
- optical
- fiber
- switch
- output
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチ、特
に、第1光ファイバ・アレイの光ファイバを、これに対
向する第2光ファイバ・アレイの光ファイバに回転可能
に結合する機械的光スイッチに関する。
に、第1光ファイバ・アレイの光ファイバを、これに対
向する第2光ファイバ・アレイの光ファイバに回転可能
に結合する機械的光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチには、電子的光スイッチ及び
機械的光スイッチの2種類がある。電子的光スイッチ
は、動く構成要素がないことが特徴であり、例えば、ス
イッチを通過する光を音響光学的又は電気光学的に分路
することによりスイッチ機能を果たしている。
機械的光スイッチの2種類がある。電子的光スイッチ
は、動く構成要素がないことが特徴であり、例えば、ス
イッチを通過する光を音響光学的又は電気光学的に分路
することによりスイッチ機能を果たしている。
【0003】一方、機械的光スイッチは、物理的に光フ
ァイバ要素を動かしてスイッチ機能を果たす。機械的光
スイッチ内での光ファイバの物理的運動は、横運動又は
回転運動である。ある種類の機械的光スイッチは、レン
ズ等の焦点合わせ要素を使用して、あるファイバからの
光を他のファイバに対して焦点合わせする。この様な要
素を使用すると、スイッチの変換誤差は増加するが、大
幅に角度許容誤差が減少し、製造コストが上昇する。他
の種類の機械的光スイッチは、ある光ファイバからの光
を他の光ファイバに直接に結合する。光ファイバは、そ
の端面が互いに境を接した状態で対向した関係で配置さ
れる。この設計は、焦点合わせ要素を不要にし、角度許
容範囲を増加するが、スイッチの変換許容範囲は大幅に
減少する。
ァイバ要素を動かしてスイッチ機能を果たす。機械的光
スイッチ内での光ファイバの物理的運動は、横運動又は
回転運動である。ある種類の機械的光スイッチは、レン
ズ等の焦点合わせ要素を使用して、あるファイバからの
光を他のファイバに対して焦点合わせする。この様な要
素を使用すると、スイッチの変換誤差は増加するが、大
幅に角度許容誤差が減少し、製造コストが上昇する。他
の種類の機械的光スイッチは、ある光ファイバからの光
を他の光ファイバに直接に結合する。光ファイバは、そ
の端面が互いに境を接した状態で対向した関係で配置さ
れる。この設計は、焦点合わせ要素を不要にし、角度許
容範囲を増加するが、スイッチの変換許容範囲は大幅に
減少する。
【0004】米国特許第4401365号明細書には、
1対の対向する光伝送路取付部材が同一の回転軸上に配
置された回転式光スイッチが記載されている。一方の取
付部材はケースに固定的に取り付けられ、他方の部材は
中心軸上で回転する。他の方法では、シャフトは、この
シャフトの周りを回転する取付部材の一方に固定しても
よい。シャフト又は取付部材はモータに直接に接続され
るので、これらシャフト又は取付部材がモータにより回
転するため、一方の取付部材は、他方に対して回転可能
である。取付部材の夫々の平面は、互いに隣接して対向
している。各取付部材内の光ファイバの端面が取付部材
の回転軸に関して同心であり、同一半径の夫々見かけの
円上に存在するように、各取付部材内にて光ファイバが
固定される。
1対の対向する光伝送路取付部材が同一の回転軸上に配
置された回転式光スイッチが記載されている。一方の取
付部材はケースに固定的に取り付けられ、他方の部材は
中心軸上で回転する。他の方法では、シャフトは、この
シャフトの周りを回転する取付部材の一方に固定しても
よい。シャフト又は取付部材はモータに直接に接続され
るので、これらシャフト又は取付部材がモータにより回
転するため、一方の取付部材は、他方に対して回転可能
である。取付部材の夫々の平面は、互いに隣接して対向
している。各取付部材内の光ファイバの端面が取付部材
の回転軸に関して同心であり、同一半径の夫々見かけの
円上に存在するように、各取付部材内にて光ファイバが
固定される。
【0005】米国特許第5037176号明細書には、
軸上整列に保持され、回転軸の周りに相対的に回転可能
であって、対向するアレイ内のファイバの光結合又は非
結合を行う光ファイバの第1及び第2の同一アレイを含
む他の回転式光スイッチが記載されている。この光スイ
ッチは、光ファイバの第1及び第2同一アレイを受け入
れる円筒状スイッチ本体を有する。スイッチ本体は、ス
プリット・スリーブ結合器により同軸配置に保持され
る。管は、ファイバ・アレイを含むスリーブを囲み、O
リングは、スリーブ及び管の間に配置されて、後方反射
を防止するために屈折率整合液をスイッチ内に保持でき
るようにする。この米国特許に記載された光スイッチ
は、米国特許第5031994号明細書に記載された光
スイッチ組立体に使用されている。
軸上整列に保持され、回転軸の周りに相対的に回転可能
であって、対向するアレイ内のファイバの光結合又は非
結合を行う光ファイバの第1及び第2の同一アレイを含
む他の回転式光スイッチが記載されている。この光スイ
ッチは、光ファイバの第1及び第2同一アレイを受け入
れる円筒状スイッチ本体を有する。スイッチ本体は、ス
プリット・スリーブ結合器により同軸配置に保持され
る。管は、ファイバ・アレイを含むスリーブを囲み、O
リングは、スリーブ及び管の間に配置されて、後方反射
を防止するために屈折率整合液をスイッチ内に保持でき
るようにする。この米国特許に記載された光スイッチ
は、米国特許第5031994号明細書に記載された光
スイッチ組立体に使用されている。
【0006】機械的ファイバ光スイッチ(MFOS)の
重要な要素は、スイッチ内の対向する光ファイバを正確
に整列させることである。現行では、このために、正確
な製造処理で極めて正確な公差でスイッチ部品を製造す
る必要がある。後述する様に、現行のMFOSでは、サ
イクルからサイクルへの反復性、長期間反復性及び対向
する光ファイバの絶対配列の点で難がある。
重要な要素は、スイッチ内の対向する光ファイバを正確
に整列させることである。現行では、このために、正確
な製造処理で極めて正確な公差でスイッチ部品を製造す
る必要がある。後述する様に、現行のMFOSでは、サ
イクルからサイクルへの反復性、長期間反復性及び対向
する光ファイバの絶対配列の点で難がある。
【0007】機械的ファイバ光スイッチは、他種のアプ
リケーションでは見られない独特のベアリング条件を有
する。現行のMFOSがスイッチング・ファイバ間で適
切な整列が得られない理由を理解するために、これらの
特別の条件を調べる必要がある。シングル・モード光フ
ァイバ間の光結合のための配列許容誤差は周知であり、
本明細書では詳述しない。長さ又は傾きの調整誤差が無
く、入力ファイバ及び出力ファイバが等しいものである
と仮定すると、横方向の調整誤差を有する光ファイバ伝
送は、数1で表される。
リケーションでは見られない独特のベアリング条件を有
する。現行のMFOSがスイッチング・ファイバ間で適
切な整列が得られない理由を理解するために、これらの
特別の条件を調べる必要がある。シングル・モード光フ
ァイバ間の光結合のための配列許容誤差は周知であり、
本明細書では詳述しない。長さ又は傾きの調整誤差が無
く、入力ファイバ及び出力ファイバが等しいものである
と仮定すると、横方向の調整誤差を有する光ファイバ伝
送は、数1で表される。
【数1】 なお、xは横オフセット、wは光ファイバの基本モード
の放射度パターンの1/e^2半径である。(M^nは、
Mのn乗を意味する。)数1の導関数により、結合効率
の特定の変化に対する損失の変化が得られる。
の放射度パターンの1/e^2半径である。(M^nは、
Mのn乗を意味する。)数1の導関数により、結合効率
の特定の変化に対する損失の変化が得られる。
【数2】 横オフセット、基本ファイバ・モードの半径及び損失の
変化の関数としてのΔxに関して解くために数2を再整
理する。その結果は数3の様になる。
変化の関数としてのΔxに関して解くために数2を再整
理する。その結果は数3の様になる。
【数3】
【0008】上述の数式を使用し、0.50dB未満の
通常の伝送損失であるサイクル間でスイッチの伝送効率
が0.01dB以内で反復可能でなければならないとす
ると、最大整列誤差は、サイクル間の反復性、長期間反
復性及び絶対整列に関して計算される。標準シングル・
モード・ファイバ内の基本モードの1/e^2半径は約
5.0ミクロン(μm)であるので、0.50dBの公称
損失は約1.7μmの横方向調整誤差に相当する(数1
に従う)。数3によれば、伝送変化がサイクル間で0.
01dB未満であると、1.7μmの調整誤差は、0.0
15μm、即ち15nmの範囲で繰り返される。数値の
許容範囲は、5.0μmのモード・フィールド直径を有
する光ファイバについて計算される。他の光ファイバ
は、例えば、5.1又は5.6μmの様なモード・フィー
ルド直径を有する。異なるモード・フィールド直径は、
数値許容範囲を大幅ではなく、僅かに変化させる。
通常の伝送損失であるサイクル間でスイッチの伝送効率
が0.01dB以内で反復可能でなければならないとす
ると、最大整列誤差は、サイクル間の反復性、長期間反
復性及び絶対整列に関して計算される。標準シングル・
モード・ファイバ内の基本モードの1/e^2半径は約
5.0ミクロン(μm)であるので、0.50dBの公称
損失は約1.7μmの横方向調整誤差に相当する(数1
に従う)。数3によれば、伝送変化がサイクル間で0.
01dB未満であると、1.7μmの調整誤差は、0.0
15μm、即ち15nmの範囲で繰り返される。数値の
許容範囲は、5.0μmのモード・フィールド直径を有
する光ファイバについて計算される。他の光ファイバ
は、例えば、5.1又は5.6μmの様なモード・フィー
ルド直径を有する。異なるモード・フィールド直径は、
数値許容範囲を大幅ではなく、僅かに変化させる。
【0009】0.015μmの条件は、サイクル間反復
性に対してのみである。伝送効率が約100,000サ
イクルにわたり0.10dBを超えて変化してはいけな
い長期反復条件がある。数1及び数3を使用して同一の
解析を行うと、スイッチ内の対向するファイバの位置精
度は、長期で0.15μmの範囲、即ち可視光の波長の
約1/4で繰り返す必要がある。
性に対してのみである。伝送効率が約100,000サ
イクルにわたり0.10dBを超えて変化してはいけな
い長期反復条件がある。数1及び数3を使用して同一の
解析を行うと、スイッチ内の対向するファイバの位置精
度は、長期で0.15μmの範囲、即ち可視光の波長の
約1/4で繰り返す必要がある。
【0010】図2は、従来の機械的ファイバ光学スイッ
チに関する理想化した同軸配列と実際の同軸配列とを示
す。この内の図2Aは、スプリット・スリーブ12内の
円筒シャフト10の端面を示す。理想的には、シャフト
10は完全に丸く、その外径は、スプリット・スリーブ
12の完全に丸い内径と正確に一致し、シャフト10は
その周囲全体に沿ってスプリット・スリーブ12に接触
する。光ファイバを保持するためにシャフト10内に形
成された孔14は、完全に丸く、シャフト10及びスプ
リット・スリーブ12と同心円である。図2B及び図2
Cは、誇張した縮尺でシャフト10、スプリット・スリ
ーブ12及び孔14の形を実際の不完全な状態で示す。
要素10、12又は14は、いずれも完全に丸くない。
その代わり、シャフト10及びスプリット・スリーブ1
2を円筒表面に近似でき、局部領域では半径は僅かに大
きく、又は小さい。これは、図中で楕円で示す。図から
分かる様に、スプリット・スリーブ12及びシャフト1
0の間の接触点は、一方又は他方が回転するにつれ変化
し、又は、点線の楕円16で示す様に僅かな横方向のト
ルクがシャフト10に供給されると、シャフト内のファ
イバ(図示せず)は同心円を描かない。更に、接触点で
は、スプリット・スリーブ12の表面は、シャフト10
の表面に平行である。シャフト10がスプリット・スリ
ーブ12内に滑り込まないようにするための唯一の力
は、2つの表面間の摩擦力である。摩擦力では、必要な
ある程度のサイクル間又は長期間反復性を与えることが
できない。更に、円滑化の矛盾がある。軸受け面の寿命
を伸ばすために、それらを円滑化することが望ましい
が、この円滑化により2つの面の間の摩擦が減少する結
果、もっとぐらぐらになる。
チに関する理想化した同軸配列と実際の同軸配列とを示
す。この内の図2Aは、スプリット・スリーブ12内の
円筒シャフト10の端面を示す。理想的には、シャフト
10は完全に丸く、その外径は、スプリット・スリーブ
12の完全に丸い内径と正確に一致し、シャフト10は
その周囲全体に沿ってスプリット・スリーブ12に接触
する。光ファイバを保持するためにシャフト10内に形
成された孔14は、完全に丸く、シャフト10及びスプ
リット・スリーブ12と同心円である。図2B及び図2
Cは、誇張した縮尺でシャフト10、スプリット・スリ
ーブ12及び孔14の形を実際の不完全な状態で示す。
要素10、12又は14は、いずれも完全に丸くない。
その代わり、シャフト10及びスプリット・スリーブ1
2を円筒表面に近似でき、局部領域では半径は僅かに大
きく、又は小さい。これは、図中で楕円で示す。図から
分かる様に、スプリット・スリーブ12及びシャフト1
0の間の接触点は、一方又は他方が回転するにつれ変化
し、又は、点線の楕円16で示す様に僅かな横方向のト
ルクがシャフト10に供給されると、シャフト内のファ
イバ(図示せず)は同心円を描かない。更に、接触点で
は、スプリット・スリーブ12の表面は、シャフト10
の表面に平行である。シャフト10がスプリット・スリ
ーブ12内に滑り込まないようにするための唯一の力
は、2つの表面間の摩擦力である。摩擦力では、必要な
ある程度のサイクル間又は長期間反復性を与えることが
できない。更に、円滑化の矛盾がある。軸受け面の寿命
を伸ばすために、それらを円滑化することが望ましい
が、この円滑化により2つの面の間の摩擦が減少する結
果、もっとぐらぐらになる。
【0011】図2B及び図2Cは、別の問題も示してい
る。ファイバは、シャフト10の軸に沿ってあけられた
穴14を介してシャフト10に対して配列され、この穴
14は、それ自体の一組の許容誤差を有する。特に、穴
14は、シャフト10の外面に対して僅かに同心でな
く、シャフト10の外面と同様に僅かに丸ではなくな
る。
る。ファイバは、シャフト10の軸に沿ってあけられた
穴14を介してシャフト10に対して配列され、この穴
14は、それ自体の一組の許容誤差を有する。特に、穴
14は、シャフト10の外面に対して僅かに同心でな
く、シャフト10の外面と同様に僅かに丸ではなくな
る。
【0012】スイッチの入力ファイバ及び出力ファイバ
が、正確に同心円である同一円上を回転すれば、厳密に
規定する必要がある複数の寸法上の許容誤差がある。確
実に調整しなければならない設計パラメータは、次の通
りである。 入力シャフトの外径の真円度 出力シャフトの外径の真円度 入力シャフトの内径の真円度 出力シャフトの内径の真円度 入力シャフトの内径及び外径の同心度 出力シャフトの内径及び外径の同心度 入力シャフトの外径 入力シャフトの内径 出力シャフトの外径 出力シャフトの外径 スプリット・スリーブの内径 スプリット・スリーブの内径の真円度 入力及び出力ファイバの直径 入力及び出力ファイバの同心度
が、正確に同心円である同一円上を回転すれば、厳密に
規定する必要がある複数の寸法上の許容誤差がある。確
実に調整しなければならない設計パラメータは、次の通
りである。 入力シャフトの外径の真円度 出力シャフトの外径の真円度 入力シャフトの内径の真円度 出力シャフトの内径の真円度 入力シャフトの内径及び外径の同心度 出力シャフトの内径及び外径の同心度 入力シャフトの外径 入力シャフトの内径 出力シャフトの外径 出力シャフトの外径 スプリット・スリーブの内径 スプリット・スリーブの内径の真円度 入力及び出力ファイバの直径 入力及び出力ファイバの同心度
【0013】挿入損失を0.50dBに維持するため
に、これら全ての許容誤差により加わる調整誤差を約
0.17μm未満にしなければならない。これは、かな
り困難な作業であり、これを達成するためには、個々の
要素(入力ファイバ、出力ファイバ、入力シャフト、出
力シャフト及びスプリット・スリーブ)の幾つかの寸法
許容誤差が、サブμmであることが必要である。これ
は、もちろん個々の部品のコストを最小にすることには
ならず、製造性の点からも手間がかかる。
に、これら全ての許容誤差により加わる調整誤差を約
0.17μm未満にしなければならない。これは、かな
り困難な作業であり、これを達成するためには、個々の
要素(入力ファイバ、出力ファイバ、入力シャフト、出
力シャフト及びスプリット・スリーブ)の幾つかの寸法
許容誤差が、サブμmであることが必要である。これ
は、もちろん個々の部品のコストを最小にすることには
ならず、製造性の点からも手間がかかる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】機械的ファイバ光スイ
ッチ設計の他の問題はスイッチの反復性である。図3
は、図2B及び図2Cのシャフト10及びスリーブ12
の側面図であり、スリーブ12は断面で示されている。
スプリット・スリーブ12は、広げられないスリーブ1
2の内径よりもわずかに大きいシャフト10と共に働
く。スリーブ12には裂け目があるので、スリーブ12
は僅かに広がることができ、シャフト10(光ファイバ
を含むフェルール)が、直径のあそび無くスリーブの内
側に嵌合できる。直径のあそびは軸受け内に傾斜を生じ
させるので望ましくなく、サイクル間の反復性仕様を満
足するためには、対向するファイバ間の配列誤差の非反
復性を0.015μmより小さくする必要がある。
ッチ設計の他の問題はスイッチの反復性である。図3
は、図2B及び図2Cのシャフト10及びスリーブ12
の側面図であり、スリーブ12は断面で示されている。
スプリット・スリーブ12は、広げられないスリーブ1
2の内径よりもわずかに大きいシャフト10と共に働
く。スリーブ12には裂け目があるので、スリーブ12
は僅かに広がることができ、シャフト10(光ファイバ
を含むフェルール)が、直径のあそび無くスリーブの内
側に嵌合できる。直径のあそびは軸受け内に傾斜を生じ
させるので望ましくなく、サイクル間の反復性仕様を満
足するためには、対向するファイバ間の配列誤差の非反
復性を0.015μmより小さくする必要がある。
【0015】図2B及び図2Cを参照して説明したよう
に、シャフト10の部分及びスリーブ12の真円度が十
分でないと、円ではない曲線を描いてファイバが動く。
しかし、軸受けの磨耗は別として、十分でない真円度は
悪影響を与えず、即ち、反復性が不足しない。十分でな
い真円度は、全体的結合効率に悪影響を与えるが、反復
性には悪影響を与えない。図3は、スリーブ12に対し
て締まりばめ(干渉はばり)を有するシャフト10を示
す。しかし、第2シャフト18は、製造中の避けられな
い許容誤差によりわずかに直径が異なり易い。第2シャ
フト18の直径が第1シャフトより大きいと、スプリッ
ト・スリーブ12が少し広がり、第1シャフト10では
なく、第2シャフト18に対する締まりばめとなる。こ
れで、第1シャフト10は、スプリット・スリーブ12
内に滑り込むことができる。第2シャフト18が第1シ
ャフトより直径が小さいと、ぐらぐらする。いずれの場
合にも、2本のシャフト10又は18の一方はスプリッ
ト・スリーブ12内でぐらぐらする。サイクル間反復性
条件を満足するために、ぐらつきは0.015μmより
小さい必要があり、そのために2本のシャフト10及び
18の直径は約0.008μmである必要がある。この
仕様は、極めて高価な部品を必要とする。しかし、すべ
ても実際的な目的のために、この仕様を満足することが
実現不可能である。
に、シャフト10の部分及びスリーブ12の真円度が十
分でないと、円ではない曲線を描いてファイバが動く。
しかし、軸受けの磨耗は別として、十分でない真円度は
悪影響を与えず、即ち、反復性が不足しない。十分でな
い真円度は、全体的結合効率に悪影響を与えるが、反復
性には悪影響を与えない。図3は、スリーブ12に対し
て締まりばめ(干渉はばり)を有するシャフト10を示
す。しかし、第2シャフト18は、製造中の避けられな
い許容誤差によりわずかに直径が異なり易い。第2シャ
フト18の直径が第1シャフトより大きいと、スプリッ
ト・スリーブ12が少し広がり、第1シャフト10では
なく、第2シャフト18に対する締まりばめとなる。こ
れで、第1シャフト10は、スプリット・スリーブ12
内に滑り込むことができる。第2シャフト18が第1シ
ャフトより直径が小さいと、ぐらぐらする。いずれの場
合にも、2本のシャフト10又は18の一方はスプリッ
ト・スリーブ12内でぐらぐらする。サイクル間反復性
条件を満足するために、ぐらつきは0.015μmより
小さい必要があり、そのために2本のシャフト10及び
18の直径は約0.008μmである必要がある。この
仕様は、極めて高価な部品を必要とする。しかし、すべ
ても実際的な目的のために、この仕様を満足することが
実現不可能である。
【0016】そこで、サイクル間反復性、長期間反復性
及び絶対的配列誤差の仕様を満足する高価でない機械的
ファイバ光スイッチが必要とされている。かかるスイッ
チは、許容誤差が大まかでいつでも購入できる部品を使
用し、スイッチ部品及びファイバを正確な配列を必要せ
ずに容易に組み立てられなければならない。更に、スイ
ッチは、軸受けの磨耗が最小で、部品の寸法の違いに敏
感でないファイバ取付装置を有する必要がある。更に、
スイッチは温度変化に対しても良好な安定性を有する必
要がある。
及び絶対的配列誤差の仕様を満足する高価でない機械的
ファイバ光スイッチが必要とされている。かかるスイッ
チは、許容誤差が大まかでいつでも購入できる部品を使
用し、スイッチ部品及びファイバを正確な配列を必要せ
ずに容易に組み立てられなければならない。更に、スイ
ッチは、軸受けの磨耗が最小で、部品の寸法の違いに敏
感でないファイバ取付装置を有する必要がある。更に、
スイッチは温度変化に対しても良好な安定性を有する必
要がある。
【0017】したがって、本発明の目的は、サイクル間
反復性、長期間反復性及び絶対的配列誤差の仕様を満足
する安価な光ファイバ用の光スイッチの提供にある。
反復性、長期間反復性及び絶対的配列誤差の仕様を満足
する安価な光ファイバ用の光スイッチの提供にある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の光スイ
ッチは、独立しオフセットされた(ずれた)第1回転軸
の周りで回転し、第1閉曲線上に位置決めされる少なく
とも1個の第1光伝送路と、独立しオフセットされた第
2回転軸の周りで回転し、第2閉曲線上に位置決めされ
た少なくとも1個の第2光伝送路とを有する。第1及び
第2光伝送路は、対向した関係であり、互いに横方向に
オフセットした光伝送路の閉曲線との光学的インタフェ
ースを形成して、閉曲線上に交差点を確立する。第1及
び第2取付部材を設けて、対応する第1及び第2光伝送
路を保持する。この際、第1取付部材は、独立しオフセ
ットされた第1回転軸と軸的に配列された回転軸を有
し、第2取付部材は、独立しオフセットされた第2回転
軸と軸的に配列された回転軸を有する。第1及び第2光
伝送路は、取付部材の夫々の回転軸からずれた位置にあ
る。第1及び第2光伝送路の夫々の第1及び第2閉曲線
の交差点を表す角度座標を蓄積する手段を設ける。閉曲
線上の交差点の1つにおいて、第1及び第2光伝送路を
軸的に配列して、測定機器をファイバ・リンクに結合す
る手段を設ける。これは、夫々の取付部材に結合した駆
動モータを用い、角度座標に応答して、夫々の独立しオ
フセットされた回転軸の周りで、互いに相対的に第1及
び第2光伝送路を選択的に回転させる。
ッチは、独立しオフセットされた(ずれた)第1回転軸
の周りで回転し、第1閉曲線上に位置決めされる少なく
とも1個の第1光伝送路と、独立しオフセットされた第
2回転軸の周りで回転し、第2閉曲線上に位置決めされ
た少なくとも1個の第2光伝送路とを有する。第1及び
第2光伝送路は、対向した関係であり、互いに横方向に
オフセットした光伝送路の閉曲線との光学的インタフェ
ースを形成して、閉曲線上に交差点を確立する。第1及
び第2取付部材を設けて、対応する第1及び第2光伝送
路を保持する。この際、第1取付部材は、独立しオフセ
ットされた第1回転軸と軸的に配列された回転軸を有
し、第2取付部材は、独立しオフセットされた第2回転
軸と軸的に配列された回転軸を有する。第1及び第2光
伝送路は、取付部材の夫々の回転軸からずれた位置にあ
る。第1及び第2光伝送路の夫々の第1及び第2閉曲線
の交差点を表す角度座標を蓄積する手段を設ける。閉曲
線上の交差点の1つにおいて、第1及び第2光伝送路を
軸的に配列して、測定機器をファイバ・リンクに結合す
る手段を設ける。これは、夫々の取付部材に結合した駆
動モータを用い、角度座標に応答して、夫々の独立しオ
フセットされた回転軸の周りで、互いに相対的に第1及
び第2光伝送路を選択的に回転させる。
【0019】また、本発明によれば、保持部材は、個々
の運動学的に設計されたオフセット・ホルダ構体内に配
置される。好適な実施例では、各々の保持部材を受け入
れるV字状空洞を形成し、頂点及び角度が広がる側壁を
有するV溝構造体が、動的な取り付けを行う。ばね留め
具は、保持部材を3点空洞に固定するためにV字状空洞
の上に配置される。V溝構造体は、保持部材とほぼ同じ
又はそれより上の硬度を有する材料で形成されるか、又
は、保持部材とほぼ同じ又はそれより上の硬度を有する
V溝構造体の側壁及びばね留め具に固定される挿入物を
有する。保持部材及びV溝構造体は、好適には、ほうけ
い酸塩、即ちセラミック材料である。挿入物は、好適に
は、セラミック又はサファイアの如き硬い材料である。
の運動学的に設計されたオフセット・ホルダ構体内に配
置される。好適な実施例では、各々の保持部材を受け入
れるV字状空洞を形成し、頂点及び角度が広がる側壁を
有するV溝構造体が、動的な取り付けを行う。ばね留め
具は、保持部材を3点空洞に固定するためにV字状空洞
の上に配置される。V溝構造体は、保持部材とほぼ同じ
又はそれより上の硬度を有する材料で形成されるか、又
は、保持部材とほぼ同じ又はそれより上の硬度を有する
V溝構造体の側壁及びばね留め具に固定される挿入物を
有する。保持部材及びV溝構造体は、好適には、ほうけ
い酸塩、即ちセラミック材料である。挿入物は、好適に
は、セラミック又はサファイアの如き硬い材料である。
【0020】好適な実施例では、保持部材は第1及び第
2フェルールであり、各フェルールは、このフェルール
が周りを回転する中心に位置する長軸と、外径と、第1
及び第2光ファイバを収容する中心穴とを有する。閉曲
線上を動かないフェルールの略回転軸上にいずれか1本
の光ファイバが存在するように、光ファイバをフェルー
ル内に装填する。さらに、フェルールの光インタフェー
ス端部は、セラミック材料のスリーブ部材を有し、磨く
と、第1及び第2光ファイバ間に分離ができる。代わり
に、内部光ファイバよりも硬いセラミック材料でフェル
ールを作ってもよい。
2フェルールであり、各フェルールは、このフェルール
が周りを回転する中心に位置する長軸と、外径と、第1
及び第2光ファイバを収容する中心穴とを有する。閉曲
線上を動かないフェルールの略回転軸上にいずれか1本
の光ファイバが存在するように、光ファイバをフェルー
ル内に装填する。さらに、フェルールの光インタフェー
ス端部は、セラミック材料のスリーブ部材を有し、磨く
と、第1及び第2光ファイバ間に分離ができる。代わり
に、内部光ファイバよりも硬いセラミック材料でフェル
ールを作ってもよい。
【0021】軸方向配列手段は、第1及び第2光伝送路
をそれらの夫々の独立し且つずれた回転軸に対して選択
的に互いに相対的に回転させる。第1及び第2光伝送路
の夫々の第1及び第2閉曲線の交差点を表す角度座標を
蓄積する手段を設ける。回転手段は、回転運動を夫々の
第1及び第2光伝送路に結合するために、第1及び第2
閉曲線の交差点の一方の角度座標に応答する高分解能の
第1及び第2ステッパ・モータ又はDCモータを含む。
各々のステッパ・モータ又はDCモータに取付られる平
歯車は、回転運動を回転シャフトに取り付けられた第2
平歯車を介して回転シャフトに伝達する。回転シャフト
は、夫々の光伝送路の保持部材に結合される。回転シャ
フトは、夫々第1及び第2光伝送路を収容する中心穴を
有する第1シャフト要素と、第1駆動シャフト要素を各
々の光伝送路の保持部材に接続するための柔軟駆動シャ
フトとを含む。回転駆動シャフトの第1シャフト要素を
受け入れるための中心穴を有する第1及び第2軸受けも
含まれる。これに代わって、回転手段は、回転運動を各
々の第1及び第2光伝送路に伝達するために結合される
手動回転減速ギア組立体であってもよい。
をそれらの夫々の独立し且つずれた回転軸に対して選択
的に互いに相対的に回転させる。第1及び第2光伝送路
の夫々の第1及び第2閉曲線の交差点を表す角度座標を
蓄積する手段を設ける。回転手段は、回転運動を夫々の
第1及び第2光伝送路に結合するために、第1及び第2
閉曲線の交差点の一方の角度座標に応答する高分解能の
第1及び第2ステッパ・モータ又はDCモータを含む。
各々のステッパ・モータ又はDCモータに取付られる平
歯車は、回転運動を回転シャフトに取り付けられた第2
平歯車を介して回転シャフトに伝達する。回転シャフト
は、夫々の光伝送路の保持部材に結合される。回転シャ
フトは、夫々第1及び第2光伝送路を収容する中心穴を
有する第1シャフト要素と、第1駆動シャフト要素を各
々の光伝送路の保持部材に接続するための柔軟駆動シャ
フトとを含む。回転駆動シャフトの第1シャフト要素を
受け入れるための中心穴を有する第1及び第2軸受けも
含まれる。これに代わって、回転手段は、回転運動を各
々の第1及び第2光伝送路に伝達するために結合される
手動回転減速ギア組立体であってもよい。
【0022】光スイッチの対向した光伝送路を軸合わせ
する(軸的に配列する)方法は、第1閉曲線上の交差点
にて第1光伝送路の位置を表す角度座標に応答して、第
1閉曲線上の第1光伝送路を交差点の1つに回転させる
ステップ(1)と、第2閉曲線上の交差点にて第2光伝
送路の位置を表す角度座標に応答して、ステップ(1)
での交差点に対応する交差点に第2閉曲線上の第2光伝
送路を回転するステップ(2)とから成る。好適な方法
においては、これらのステップを同時に実行する。対向
する光伝送路を配列する付加的なステップは、第1及び
第2光伝送路を選択した交差点に回転する前に、光伝送
路に最も近い閉曲線上の交差点を選択することである。
対向した光伝送路を配列する他の1組のステップは、選
択した交差点の後に第1及び第2光伝送路の夫々を同じ
量だけ回転させるステップ(1)と、第1及び第2光伝
送路を同時に逆回転し、交差点にて同時点に光伝送路を
停止させるステップ(2)とである。独立しオフセット
された回転軸の一方又は両方の周りで回転する複数の光
伝送路を有する光スイッチにおいて、付加的なステップ
は、複数の光伝送路から、これら複数の光伝送路の1つ
を選択することである。
する(軸的に配列する)方法は、第1閉曲線上の交差点
にて第1光伝送路の位置を表す角度座標に応答して、第
1閉曲線上の第1光伝送路を交差点の1つに回転させる
ステップ(1)と、第2閉曲線上の交差点にて第2光伝
送路の位置を表す角度座標に応答して、ステップ(1)
での交差点に対応する交差点に第2閉曲線上の第2光伝
送路を回転するステップ(2)とから成る。好適な方法
においては、これらのステップを同時に実行する。対向
する光伝送路を配列する付加的なステップは、第1及び
第2光伝送路を選択した交差点に回転する前に、光伝送
路に最も近い閉曲線上の交差点を選択することである。
対向した光伝送路を配列する他の1組のステップは、選
択した交差点の後に第1及び第2光伝送路の夫々を同じ
量だけ回転させるステップ(1)と、第1及び第2光伝
送路を同時に逆回転し、交差点にて同時点に光伝送路を
停止させるステップ(2)とである。独立しオフセット
された回転軸の一方又は両方の周りで回転する複数の光
伝送路を有する光スイッチにおいて、付加的なステップ
は、複数の光伝送路から、これら複数の光伝送路の1つ
を選択することである。
【0023】光スイッチを破壊できるある条件が生じる
かもしれない。更に行うステップは、駆動モータが各ホ
ーム位置(原点位置)を過ぎたときに、各駆動モータを
停止させる各割り込み信号を発生し、この状態が生じる
とユーザにエラー・コードを発生する。複数の光伝送路
の1つの光伝送路を選択したときに、付加的な確認ステ
ップを実行する。選択した光伝送路は、複数の光伝送路
における光伝送路の数により得た選択制限内としなけれ
ばならない。複数の光伝送路から選択した光伝送路が選
択制限の外のときに、ユーザ・エラー・コードを発生す
る。別のステップを含めて、現在の光伝送路交差点の角
度座標と、光伝送路の新たに選択した角度座標とを加算
して、これら加算した角度座標が最大範囲値を越えたか
を判断する。この状態が生じると、ユーザ・エラー・コ
ードを発生する。
かもしれない。更に行うステップは、駆動モータが各ホ
ーム位置(原点位置)を過ぎたときに、各駆動モータを
停止させる各割り込み信号を発生し、この状態が生じる
とユーザにエラー・コードを発生する。複数の光伝送路
の1つの光伝送路を選択したときに、付加的な確認ステ
ップを実行する。選択した光伝送路は、複数の光伝送路
における光伝送路の数により得た選択制限内としなけれ
ばならない。複数の光伝送路から選択した光伝送路が選
択制限の外のときに、ユーザ・エラー・コードを発生す
る。別のステップを含めて、現在の光伝送路交差点の角
度座標と、光伝送路の新たに選択した角度座標とを加算
して、これら加算した角度座標が最大範囲値を越えたか
を判断する。この状態が生じると、ユーザ・エラー・コ
ードを発生する。
【0024】この光スイッチは、遠隔ファイバ試験シス
テムに利用可能である。このファイバ試験システムは、
光伝送ファイバを有する光ファイバ・リンクを試験する
少なくとも1個の第1測定試験機器と、光試験ファイバ
と、測定試験機器を光ファイバ・リンクの一端に遠隔的
に接続する少なくとも1個の第1光スイッチとを具えて
いる。この光スイッチは、独立しオフセットされた第1
回転軸の周りで回転し、第1閉曲線上で第1光伝送路を
位置決めして、測定試験器器に結合される少なくとも1
個の第1光伝送路と、独立しオフセットされた第2回転
軸の周りで回転し、第2閉曲線上で第2光伝送路を位置
決めして、光ファイバ・リンクに結合される少なくとも
1個の第2光伝送路とを含んでいる。これら第1及び第
2光伝送路は、光インタフェースを形成する対向した関
係であり、光伝送路の閉曲線は、互いに横にずれてお
り、閉曲線上で交差点を作る。第1及び第2取付部材
は、夫々の第1及び第2光伝送路を維持する。なお、第
1取付部材は、独立しオフセットされた第1回転軸と軸
合わせされた回転軸を有し、第2取付部材は、独立しオ
フセットされた第2回転軸と軸合わせされた回転軸を有
する。第1及び第2光伝送路は、取付部材の夫々の回転
軸からずれて位置決めされる。夫々の第1及び第2光伝
送路の第1及び第2閉曲線の交差点を表す角度座標を蓄
積する手段を設ける。閉曲線上の交差点の1つにて、第
1及び第2光伝送路を軸合わせし、各取付部材に結合し
た駆動モータを用い、角度座標に応じて、独立しオフセ
ットされた回転軸の周りで第1及び第2光伝送路を互い
に選択的に回転して、測定試験器器を光ファイバ・リン
クに結合する手段を設ける。波長分割マルチプレックサ
の如き光結合器が、第2光伝送路を光試験ファイバに結
合する。測定試験器器は、光タイム・ドメイン・リフレ
クトメータ、光パワー・メータ、SDH/SONET試
験セットなどでもよい。遠隔ファイバ試験システムの光
スイッチを設けて、独立しオフセットされた回転軸の一
方又は両方の周りで複数の光伝送路を回転させて、多数
の測定試験機器を多数の光ファイバ・リンクに結合す
る。
テムに利用可能である。このファイバ試験システムは、
光伝送ファイバを有する光ファイバ・リンクを試験する
少なくとも1個の第1測定試験機器と、光試験ファイバ
と、測定試験機器を光ファイバ・リンクの一端に遠隔的
に接続する少なくとも1個の第1光スイッチとを具えて
いる。この光スイッチは、独立しオフセットされた第1
回転軸の周りで回転し、第1閉曲線上で第1光伝送路を
位置決めして、測定試験器器に結合される少なくとも1
個の第1光伝送路と、独立しオフセットされた第2回転
軸の周りで回転し、第2閉曲線上で第2光伝送路を位置
決めして、光ファイバ・リンクに結合される少なくとも
1個の第2光伝送路とを含んでいる。これら第1及び第
2光伝送路は、光インタフェースを形成する対向した関
係であり、光伝送路の閉曲線は、互いに横にずれてお
り、閉曲線上で交差点を作る。第1及び第2取付部材
は、夫々の第1及び第2光伝送路を維持する。なお、第
1取付部材は、独立しオフセットされた第1回転軸と軸
合わせされた回転軸を有し、第2取付部材は、独立しオ
フセットされた第2回転軸と軸合わせされた回転軸を有
する。第1及び第2光伝送路は、取付部材の夫々の回転
軸からずれて位置決めされる。夫々の第1及び第2光伝
送路の第1及び第2閉曲線の交差点を表す角度座標を蓄
積する手段を設ける。閉曲線上の交差点の1つにて、第
1及び第2光伝送路を軸合わせし、各取付部材に結合し
た駆動モータを用い、角度座標に応じて、独立しオフセ
ットされた回転軸の周りで第1及び第2光伝送路を互い
に選択的に回転して、測定試験器器を光ファイバ・リン
クに結合する手段を設ける。波長分割マルチプレックサ
の如き光結合器が、第2光伝送路を光試験ファイバに結
合する。測定試験器器は、光タイム・ドメイン・リフレ
クトメータ、光パワー・メータ、SDH/SONET試
験セットなどでもよい。遠隔ファイバ試験システムの光
スイッチを設けて、独立しオフセットされた回転軸の一
方又は両方の周りで複数の光伝送路を回転させて、多数
の測定試験機器を多数の光ファイバ・リンクに結合す
る。
【0025】本発明のその他の目的、利点及び新規な特
徴は、特許請求の範囲及び添付図を参照した以下の詳細
な説明から理解できよう。
徴は、特許請求の範囲及び添付図を参照した以下の詳細
な説明から理解できよう。
【0026】
【実施例】図1は、本発明による機械的な光スイッチ2
0の拡大斜視図を示す。スイッチ20は、例えば、遠隔
ファイバ試験装置で使用される。この装置では、スイッ
チ20は、オプティカル・タイム・ドメイン・リフレク
トメータ、光パワー・メータ等の遠隔試験装置を種々の
光ファイバに接続して、これらファイバを評価する。他
の使用例は、発信ラインが故障しているとき、電話信号
を異なる光ファイバに再方向付けるための中央オフィス
電話スイッチに関連したものである。
0の拡大斜視図を示す。スイッチ20は、例えば、遠隔
ファイバ試験装置で使用される。この装置では、スイッ
チ20は、オプティカル・タイム・ドメイン・リフレク
トメータ、光パワー・メータ等の遠隔試験装置を種々の
光ファイバに接続して、これらファイバを評価する。他
の使用例は、発信ラインが故障しているとき、電話信号
を異なる光ファイバに再方向付けるための中央オフィス
電話スイッチに関連したものである。
【0027】スイッチ20は、部分的な空洞を形成する
基部24、端部壁26、28及び側部壁30から成るハ
ウジング22を有する。空洞32内では、中央台部34
及び軸受け支持部36は、基部24から立ち上がってい
る。軸受け支持部36は、中央台部34及び端部壁2
6、28間に配置される。着脱可能側部壁38及び頂部
板40は、ハウジング空洞を囲むために設けられる。ス
イッチ20用の電子回路を含む回路基板42は、ハウジ
ング22の頂部に取り付けられる。この電子回路は、単
一又は複数の蓄積素子を有し、2つの対向する光ファイ
バ間の閉曲線上の交差点に関連した角度座標を保持す
る。この電子回路は、スイッチへの要求及び機能を有効
にすると共に、スイッチ機能を停止する割り込み命令及
びユーザ・エラー・コードを発生するロジック回路も含
んでいる。ステッパ・モータ取付具(ブラケット)44
は、端部壁26及び28に隣接してハウジング22の外
側に固定される。ステッパ・モータ46は、各取付具4
4に固定される。平歯車48が固定されたシャフトは、
各ステッパ・モータ46から延びている。光検出器取付
具(ブラケット)50は、各端部壁26及び28の外側
に取り付けられる。発光素子及び受光素子を有する光検
出器52は、各取付具に取り付けられる。
基部24、端部壁26、28及び側部壁30から成るハ
ウジング22を有する。空洞32内では、中央台部34
及び軸受け支持部36は、基部24から立ち上がってい
る。軸受け支持部36は、中央台部34及び端部壁2
6、28間に配置される。着脱可能側部壁38及び頂部
板40は、ハウジング空洞を囲むために設けられる。ス
イッチ20用の電子回路を含む回路基板42は、ハウジ
ング22の頂部に取り付けられる。この電子回路は、単
一又は複数の蓄積素子を有し、2つの対向する光ファイ
バ間の閉曲線上の交差点に関連した角度座標を保持す
る。この電子回路は、スイッチへの要求及び機能を有効
にすると共に、スイッチ機能を停止する割り込み命令及
びユーザ・エラー・コードを発生するロジック回路も含
んでいる。ステッパ・モータ取付具(ブラケット)44
は、端部壁26及び28に隣接してハウジング22の外
側に固定される。ステッパ・モータ46は、各取付具4
4に固定される。平歯車48が固定されたシャフトは、
各ステッパ・モータ46から延びている。光検出器取付
具(ブラケット)50は、各端部壁26及び28の外側
に取り付けられる。発光素子及び受光素子を有する光検
出器52は、各取付具に取り付けられる。
【0028】穴54は、各端部壁26及び28に形成さ
れる。軸受け56は、端部壁26及び28の空洞32側
から各穴54に圧入される。軸受け58は、軸受け支持
体36に圧入される。フランジ・シャフト・シール(こ
の図では見えない)は、空洞32の外側から各穴54内
に取り付けられ、各端部壁26及び28の外側に取り付
けられたシール板60により所定位置に保持される。入
力及び出力光ファイバ66及び67を収容する中心穴6
4を有する回転可能駆動シャフト62は、シール板6
0、フランジ・シャフト・シール及び軸受け56及び5
8を介して延びる。スリット70を有する細長い穴(ス
ロット)あき回転体68は、各駆動シャフト62に取り
付けられる。各穴あき回転体68の一部は、光検出器5
2の発光素子及び受光素子間の間隙に配置される。ステ
ッパ・モータ46の夫々の平歯車に係合する駆動シャフ
ト平歯車72は、回転可能駆動シャフト62に取り付け
られる。柔軟性駆動シャフト結合器74は、駆動シャフ
ト62の各々の一端に固定される。スイッチ20の光フ
ァイバ66及び67を保持する取付部材(この図では見
えない)は、柔軟性結合器74の他端内にある。ばね留
め具(クランプ)76は、中央台部34に形成されオフ
セットされたV溝(オフセットV溝)内に取付部材を保
持するために、台部34に取り付けられる。ばね留め具
76及びオフセットV溝は、後述する取付部材に対する
保持構体を形成する。囲まれた空洞32は、入力ファイ
バ及び出力ファイバ間を通過する入力光の後方反射を減
少させるために、適切な屈折率整合液が充填される。屈
折率整合液は、V溝及び軸受け58用の潤滑剤としての
役割もする。
れる。軸受け56は、端部壁26及び28の空洞32側
から各穴54に圧入される。軸受け58は、軸受け支持
体36に圧入される。フランジ・シャフト・シール(こ
の図では見えない)は、空洞32の外側から各穴54内
に取り付けられ、各端部壁26及び28の外側に取り付
けられたシール板60により所定位置に保持される。入
力及び出力光ファイバ66及び67を収容する中心穴6
4を有する回転可能駆動シャフト62は、シール板6
0、フランジ・シャフト・シール及び軸受け56及び5
8を介して延びる。スリット70を有する細長い穴(ス
ロット)あき回転体68は、各駆動シャフト62に取り
付けられる。各穴あき回転体68の一部は、光検出器5
2の発光素子及び受光素子間の間隙に配置される。ステ
ッパ・モータ46の夫々の平歯車に係合する駆動シャフ
ト平歯車72は、回転可能駆動シャフト62に取り付け
られる。柔軟性駆動シャフト結合器74は、駆動シャフ
ト62の各々の一端に固定される。スイッチ20の光フ
ァイバ66及び67を保持する取付部材(この図では見
えない)は、柔軟性結合器74の他端内にある。ばね留
め具(クランプ)76は、中央台部34に形成されオフ
セットされたV溝(オフセットV溝)内に取付部材を保
持するために、台部34に取り付けられる。ばね留め具
76及びオフセットV溝は、後述する取付部材に対する
保持構体を形成する。囲まれた空洞32は、入力ファイ
バ及び出力ファイバ間を通過する入力光の後方反射を減
少させるために、適切な屈折率整合液が充填される。屈
折率整合液は、V溝及び軸受け58用の潤滑剤としての
役割もする。
【0029】ハウジング22、着脱可能側部壁38及び
頂部板40は、加工アルミニウム、ステンレス鋼、又は
成形プラスチックの様な材料で作られる。現行の設計で
は、これら部品は、加工アルミニウムである。ステッパ
・モータ46である回転手段は、0.14度の回転精度
で、高価でなく、比較的に小電力であり、小型であるこ
とが必要とされる。この様なステッパ・モータ46の一
例が、米国コネティカット州ワタバリーのHSI社によ
り部品番号HSA33700として製造販売されてい
る。この特定のステッパ・モータは、0.09度の角度
制御仕様を有する。このステッパ・モータは、バックラ
ッシュが大きいので、ホーム位置指示器が光検出器52
及び穴あき回転体68と共に設けられる。光検出器52
は、光が発光素子から受光素子に伝達すると電気信号を
発生するものであり、シャープ(株)で製造販売される
GP1L01F型の様な普通に市販されている光検出器
でよい。穴あき回転体68は、適切な剛性を有し、それ
に狭い穴を形成できる適当な材料で作ってもよい。好適
な実施例では、穴あき回転体68は、0.001インチ
(0.0254ミリメートル)のスロット(スリット)
70を有する1ミル(2.54/1000センチメート
ル)のポリカーボネート・フィルムから形成する。この
フィルムを積層して、アルミニウム硬化板にする。ステ
ッパ・モータ46の代わりに、高分解能エンコーダを有
する直流モータを使用してもよい。フェルール駆動シャ
フト62は、十分に硬く、耐磨耗性の適当な材料で形成
してよい。好適な実施例では、回転駆動シャフト62は
外径が4分の1インチ(6.35mm)のステンレス鋼
の棒である。中心穴64の直径は、10分の1インチ
(2.54mm)である。
頂部板40は、加工アルミニウム、ステンレス鋼、又は
成形プラスチックの様な材料で作られる。現行の設計で
は、これら部品は、加工アルミニウムである。ステッパ
・モータ46である回転手段は、0.14度の回転精度
で、高価でなく、比較的に小電力であり、小型であるこ
とが必要とされる。この様なステッパ・モータ46の一
例が、米国コネティカット州ワタバリーのHSI社によ
り部品番号HSA33700として製造販売されてい
る。この特定のステッパ・モータは、0.09度の角度
制御仕様を有する。このステッパ・モータは、バックラ
ッシュが大きいので、ホーム位置指示器が光検出器52
及び穴あき回転体68と共に設けられる。光検出器52
は、光が発光素子から受光素子に伝達すると電気信号を
発生するものであり、シャープ(株)で製造販売される
GP1L01F型の様な普通に市販されている光検出器
でよい。穴あき回転体68は、適切な剛性を有し、それ
に狭い穴を形成できる適当な材料で作ってもよい。好適
な実施例では、穴あき回転体68は、0.001インチ
(0.0254ミリメートル)のスロット(スリット)
70を有する1ミル(2.54/1000センチメート
ル)のポリカーボネート・フィルムから形成する。この
フィルムを積層して、アルミニウム硬化板にする。ステ
ッパ・モータ46の代わりに、高分解能エンコーダを有
する直流モータを使用してもよい。フェルール駆動シャ
フト62は、十分に硬く、耐磨耗性の適当な材料で形成
してよい。好適な実施例では、回転駆動シャフト62は
外径が4分の1インチ(6.35mm)のステンレス鋼
の棒である。中心穴64の直径は、10分の1インチ
(2.54mm)である。
【0030】図4は、機械的光スイッチ20の取付部材
駆動装置の斜視図である。この駆動装置は、取付部材内
の光ファイバの位置決め以外は同一である入力部80及
び出力部82を有し、これらについてはフェルール86
と関係して詳述する。出力部82の構成要素は、入力部
80と実質的に同じである。出力部82は、穴あき回転
体68及び駆動シャフト平歯車72に取り付けられた回
転駆動シャフト62を有する。駆動シャフト62は、シ
ール板60、フランジ・シャフト・シール94及び軸受
け56、58を通る。柔軟性駆動シャフト結合器74
は、駆動シャフト62の一端に取り付けられる。柔軟性
結合器74は、回転運動の間にフェルール86に与えら
れる横方向のトルクを減少させるために設けられる。こ
のトルクは、スイッチ20内の光ファイバの配列誤差を
生じさせる。適切な柔軟性結合器は、米国ニュージャー
ジ州セダー・グローブのサーボメータ社により部品番号
FC−9として販売されている。フェルール構体88内
に含まれるフェルール86は、柔軟性結合器74の反対
側の端部に固定される。互いに密着して対向する関係で
あるスイッチ20の光ファイバ66及び67は、各フェ
ルール86内に固定される。この関係を維持するため
に、留め襟部96は、内部軸受け部58のいずれかの側
でフェルール駆動シャフト62に取り付けられて、柔軟
性結合器74を構成し、フェルール86の端部面を圧縮
状態に維持する。
駆動装置の斜視図である。この駆動装置は、取付部材内
の光ファイバの位置決め以外は同一である入力部80及
び出力部82を有し、これらについてはフェルール86
と関係して詳述する。出力部82の構成要素は、入力部
80と実質的に同じである。出力部82は、穴あき回転
体68及び駆動シャフト平歯車72に取り付けられた回
転駆動シャフト62を有する。駆動シャフト62は、シ
ール板60、フランジ・シャフト・シール94及び軸受
け56、58を通る。柔軟性駆動シャフト結合器74
は、駆動シャフト62の一端に取り付けられる。柔軟性
結合器74は、回転運動の間にフェルール86に与えら
れる横方向のトルクを減少させるために設けられる。こ
のトルクは、スイッチ20内の光ファイバの配列誤差を
生じさせる。適切な柔軟性結合器は、米国ニュージャー
ジ州セダー・グローブのサーボメータ社により部品番号
FC−9として販売されている。フェルール構体88内
に含まれるフェルール86は、柔軟性結合器74の反対
側の端部に固定される。互いに密着して対向する関係で
あるスイッチ20の光ファイバ66及び67は、各フェ
ルール86内に固定される。この関係を維持するため
に、留め襟部96は、内部軸受け部58のいずれかの側
でフェルール駆動シャフト62に取り付けられて、柔軟
性結合器74を構成し、フェルール86の端部面を圧縮
状態に維持する。
【0031】図5は、取付部材駆動構体の分解斜視図で
ある。この図において、図1及び図4と同一構成要素に
は、同じ参照番号で示す。フェルール構体88は、フェ
ルール結合器90及びフェルール86から成る。好適な
実施例では、フェルール結合器90はステンレス鋼で形
成されるが、他の適切な材料であってもよい。他の方法
では、フェルールの歪み解放部92は、フェルール結合
器90内に固定される。代表的なフェルール解放部92
は、米国ニューヨーク州ベイポートのシンプトン社から
部品番号A3215として販売されている。フェルール
86は、フェルール結合器90内に固定される。フェル
ール86は、ほうけい酸塩工業用光学ガラスで形成され
る。代表的なフェルールは、米国イリノイ州デス・プレ
インズのニッポン・エレクトリック・グラス社からHC
型として製造販売されている。特定のフェルールは、外
径許容誤差±5μm、真円仕様からのずれ(真円度)±
1μm及び内径許容誤差±2μmである。上述した様
に、従来の光スイッチでこれらの許容誤差を有するフェ
ルールを使用すると、使用可能な機械的光スイッチに要
求されるサイクル間反復性、長期間反復性、絶対的配列
を得ることができない。しかし、本発明の機械的光スイ
ッチ20は、従来の様に単一軸に対しフェルールを同軸
に配列し回転させる代わりに、別々の軸に対して回転す
るようにフェルール86をずらすことにより、従来の機
械的光スイッチの機械的許容誤差の問題を解決する。
ある。この図において、図1及び図4と同一構成要素に
は、同じ参照番号で示す。フェルール構体88は、フェ
ルール結合器90及びフェルール86から成る。好適な
実施例では、フェルール結合器90はステンレス鋼で形
成されるが、他の適切な材料であってもよい。他の方法
では、フェルールの歪み解放部92は、フェルール結合
器90内に固定される。代表的なフェルール解放部92
は、米国ニューヨーク州ベイポートのシンプトン社から
部品番号A3215として販売されている。フェルール
86は、フェルール結合器90内に固定される。フェル
ール86は、ほうけい酸塩工業用光学ガラスで形成され
る。代表的なフェルールは、米国イリノイ州デス・プレ
インズのニッポン・エレクトリック・グラス社からHC
型として製造販売されている。特定のフェルールは、外
径許容誤差±5μm、真円仕様からのずれ(真円度)±
1μm及び内径許容誤差±2μmである。上述した様
に、従来の光スイッチでこれらの許容誤差を有するフェ
ルールを使用すると、使用可能な機械的光スイッチに要
求されるサイクル間反復性、長期間反復性、絶対的配列
を得ることができない。しかし、本発明の機械的光スイ
ッチ20は、従来の様に単一軸に対しフェルールを同軸
に配列し回転させる代わりに、別々の軸に対して回転す
るようにフェルール86をずらすことにより、従来の機
械的光スイッチの機械的許容誤差の問題を解決する。
【0032】図6は、独立した軸104及び106につ
いて回転する対向する2つのフェルール100及び10
2を示し、これらフェルール100及び102は光伝送
路として働く光ファイバ108及び110を夫々含む。
好適な実施例では、光ファイバは、コアの直径が約10
μm、外径125μmのシングル・モード・ファイバで
ある。本発明の要旨を逸脱することなく、マルチモード
光ファイバの様な他の光伝送路を使用してもよい。対向
する光ファイバ108及び110は、フェルール100
及び102が回転するにつれ、閉曲線に沿って移動する
ように配置される。閉曲線112及び114は、夫々の
曲線上の点116及び118で交差する。閉曲線112
及び114は、フェルール100及び102の360度
の回転角度を通して閉じているとすると、交差点116
及び118は安定し、2つの対向するファイバ108及
び110に対して、正確に最適の配列位置を表す。
いて回転する対向する2つのフェルール100及び10
2を示し、これらフェルール100及び102は光伝送
路として働く光ファイバ108及び110を夫々含む。
好適な実施例では、光ファイバは、コアの直径が約10
μm、外径125μmのシングル・モード・ファイバで
ある。本発明の要旨を逸脱することなく、マルチモード
光ファイバの様な他の光伝送路を使用してもよい。対向
する光ファイバ108及び110は、フェルール100
及び102が回転するにつれ、閉曲線に沿って移動する
ように配置される。閉曲線112及び114は、夫々の
曲線上の点116及び118で交差する。閉曲線112
及び114は、フェルール100及び102の360度
の回転角度を通して閉じているとすると、交差点116
及び118は安定し、2つの対向するファイバ108及
び110に対して、正確に最適の配列位置を表す。
【0033】図7A及び図7Bは、機械的光スイッチ2
0の台部34に形成され、又は取り付けられた2つのオ
フセット・ホルダ構体120の一方を示す。各ホルダ構
体120は、V溝空洞130を形成する頂点124及び
角度が広がる側壁126、128を有するV溝構造体1
22を有する。側壁126及び128には、ガラス、セ
ラミック等の耐磨耗性材料の薄片(ストリップ)132
及び134が接着してある。この方法で、ホルダ構体1
20を構成することにより、V溝構造体122をアルミ
ニウム、プラスチック等の安価な材料で形成することが
でき、同時に、極めて耐久性のある軸受けが得られる。
より高価となるが、設計可能なものは、耐磨耗材料から
直接作成したV溝を利用することである。
0の台部34に形成され、又は取り付けられた2つのオ
フセット・ホルダ構体120の一方を示す。各ホルダ構
体120は、V溝空洞130を形成する頂点124及び
角度が広がる側壁126、128を有するV溝構造体1
22を有する。側壁126及び128には、ガラス、セ
ラミック等の耐磨耗性材料の薄片(ストリップ)132
及び134が接着してある。この方法で、ホルダ構体1
20を構成することにより、V溝構造体122をアルミ
ニウム、プラスチック等の安価な材料で形成することが
でき、同時に、極めて耐久性のある軸受けが得られる。
より高価となるが、設計可能なものは、耐磨耗材料から
直接作成したV溝を利用することである。
【0034】図示の目的のために示されたかなり真円か
ら外れたフェルール86は、台部34上に形成されたV
溝空洞130の各々内に夫々受入られる。ばね留め具7
6は、V溝構造体122内にフェルール86を固定する
ために空洞130上に配置される。各V溝構造体122
の側壁126及び128は、フェルール86に対し2つ
の接点を有し、ばね留め具76に対して3番目の接点を
有する。この3点設置は、運動学的に正しい。本明細書
にて用いる運動学的な取付は、同時点により分解された
総ての力により取り付けることを意味する。保持面、即
ち側面126、128及びばね留め具76は、フェルー
ル86の面に対する接線であり、その結果、フェルール
86が完全に円でなくとも、極めて安定した最小エネル
ギー構造となる。これは、接点の数が分からず、回転の
間でさえスイッチ間で接点数が変化する従来のスイッチ
と比較すると次のようになる。各ホルダ構体内120内
のばね留め具76は、容易に小さく動くことができ、フ
ェルール86の熱膨脹又は円からの外れに対して、フェ
ルール自体のスロップ(不規則な動き)をすることなく
適応することができる。フェルール86がかなり真円か
ら外れている場合であっても、フェルール内のファイバ
は、依然として閉曲線をたどる。これにより、従来の機
械的な光スイッチに見られた、フェルール間の寸法の違
いにより生じるいずれのぐらつきも除去できる。本発明
の実施は、V溝構造体及び留め具構成に厳密に限定され
るものではなく、他の運動学的に正確なホルダ構体も、
本発明の要旨を逸脱することなく使用できる。
ら外れたフェルール86は、台部34上に形成されたV
溝空洞130の各々内に夫々受入られる。ばね留め具7
6は、V溝構造体122内にフェルール86を固定する
ために空洞130上に配置される。各V溝構造体122
の側壁126及び128は、フェルール86に対し2つ
の接点を有し、ばね留め具76に対して3番目の接点を
有する。この3点設置は、運動学的に正しい。本明細書
にて用いる運動学的な取付は、同時点により分解された
総ての力により取り付けることを意味する。保持面、即
ち側面126、128及びばね留め具76は、フェルー
ル86の面に対する接線であり、その結果、フェルール
86が完全に円でなくとも、極めて安定した最小エネル
ギー構造となる。これは、接点の数が分からず、回転の
間でさえスイッチ間で接点数が変化する従来のスイッチ
と比較すると次のようになる。各ホルダ構体内120内
のばね留め具76は、容易に小さく動くことができ、フ
ェルール86の熱膨脹又は円からの外れに対して、フェ
ルール自体のスロップ(不規則な動き)をすることなく
適応することができる。フェルール86がかなり真円か
ら外れている場合であっても、フェルール内のファイバ
は、依然として閉曲線をたどる。これにより、従来の機
械的な光スイッチに見られた、フェルール間の寸法の違
いにより生じるいずれのぐらつきも除去できる。本発明
の実施は、V溝構造体及び留め具構成に厳密に限定され
るものではなく、他の運動学的に正確なホルダ構体も、
本発明の要旨を逸脱することなく使用できる。
【0035】軸受けの磨耗は、いずれの機械的光スイッ
チ20でも重要な問題である。V溝構造体122の軸受
け磨耗は、各側壁126及び128の面上の微小に細い
線に沿ってのみ生じる。しかし、フェルール86の磨耗
は、その面全体に沿って生じる。磨耗により除去される
材料の厚さが軸受けの面積に逆比例すると、V溝構造体
122の磨耗速度は、フェルール86のそれより数百又
は数千倍大きい。耐磨耗薄片132及び134を側壁1
26及び128に接着すると、V溝構造体122の磨耗
が減少する。更に、スイッチの制御は、平均的に両方の
フェルール86が何れの100,000サイクルの間に
も同じ角度回転するように設計されている。これは、理
論上では、両方のV溝軸受けに関し等しい磨耗速度にな
り、フェルール86は同じ量だけ夫々のV溝構造体12
2に据え置かれ、それらの相対的配列を維持する。
チ20でも重要な問題である。V溝構造体122の軸受
け磨耗は、各側壁126及び128の面上の微小に細い
線に沿ってのみ生じる。しかし、フェルール86の磨耗
は、その面全体に沿って生じる。磨耗により除去される
材料の厚さが軸受けの面積に逆比例すると、V溝構造体
122の磨耗速度は、フェルール86のそれより数百又
は数千倍大きい。耐磨耗薄片132及び134を側壁1
26及び128に接着すると、V溝構造体122の磨耗
が減少する。更に、スイッチの制御は、平均的に両方の
フェルール86が何れの100,000サイクルの間に
も同じ角度回転するように設計されている。これは、理
論上では、両方のV溝軸受けに関し等しい磨耗速度にな
り、フェルール86は同じ量だけ夫々のV溝構造体12
2に据え置かれ、それらの相対的配列を維持する。
【0036】図8は、機械的光スイッチ20の台部34
上に形成されたオフセットV溝ホルダ構体120を示す
斜視図である。入力及び出力光ファイバ・アレイ148
及び150を含む入力及び出力フェルール144及び1
46は、V溝140及び142内に取り付けられる。各
ファイバ・アレイ148及び150は、単一の光ファイ
バ152又は複数の光ファイバで形成される。フェルー
ル144及び146の外壁と、ばね留め具76とは、図
を見易くするために図示されていない。耐磨耗性薄片1
32及び134は、個別の耐磨耗性薄片がV溝140の
側壁126及び128の対向する端部に接着されて、フ
ェルール144及び146用の2重端部軸受けを形成す
る現行の好適な構成で示されている。図1に示す様なば
ね留め具76は、フェルール144及び146をV溝空
洞130内に固定するための耐磨耗性細片の各組上に配
置される第1及び第2ばね留め具部材を形成するために
細長い穴(スロット)が開けられる。その代わりに、耐
磨耗性薄片132及び134は、V溝140の全部の側
壁を一列にするように構成される。図示する様に、入力
フェルール144は、出力フェルール146からわずか
にずらされる。各フェルール144及び146は、運動
学的に正確なホルダ構体120内に抑制されるので、入
力ファイバ・アレイ148の各ファイバ152は、入力
フェルール144が回転するときに閉曲線を追跡する。
これらの曲線は略円であるが、曲線の実際の形状は重要
ではない。曲線は、楕円又は任意の類似した形状の閉曲
線であってもよい。同じことが、出力ファイバ・アレイ
150の光ファイバ152についてもいえる。図6を参
照して説明した様に、入力及び出力ファイバ・アレイ1
48及び150内の光ファイバ152の閉曲線は、同心
円ではない。すなわち、入力ファイバ148内の閉曲線
上を動くように配置されたいずれの光ファイバ152
も、出力ファイバ・アレイ150内の閉曲線上を動くた
めに配置されたいずれの光ファイバ152とも対称的で
はない。V溝140及び142は、入力光ファイバの閉
曲線及び出力光ファイバの閉曲線を同心状でなくするた
めに意図的にずらされる。
上に形成されたオフセットV溝ホルダ構体120を示す
斜視図である。入力及び出力光ファイバ・アレイ148
及び150を含む入力及び出力フェルール144及び1
46は、V溝140及び142内に取り付けられる。各
ファイバ・アレイ148及び150は、単一の光ファイ
バ152又は複数の光ファイバで形成される。フェルー
ル144及び146の外壁と、ばね留め具76とは、図
を見易くするために図示されていない。耐磨耗性薄片1
32及び134は、個別の耐磨耗性薄片がV溝140の
側壁126及び128の対向する端部に接着されて、フ
ェルール144及び146用の2重端部軸受けを形成す
る現行の好適な構成で示されている。図1に示す様なば
ね留め具76は、フェルール144及び146をV溝空
洞130内に固定するための耐磨耗性細片の各組上に配
置される第1及び第2ばね留め具部材を形成するために
細長い穴(スロット)が開けられる。その代わりに、耐
磨耗性薄片132及び134は、V溝140の全部の側
壁を一列にするように構成される。図示する様に、入力
フェルール144は、出力フェルール146からわずか
にずらされる。各フェルール144及び146は、運動
学的に正確なホルダ構体120内に抑制されるので、入
力ファイバ・アレイ148の各ファイバ152は、入力
フェルール144が回転するときに閉曲線を追跡する。
これらの曲線は略円であるが、曲線の実際の形状は重要
ではない。曲線は、楕円又は任意の類似した形状の閉曲
線であってもよい。同じことが、出力ファイバ・アレイ
150の光ファイバ152についてもいえる。図6を参
照して説明した様に、入力及び出力ファイバ・アレイ1
48及び150内の光ファイバ152の閉曲線は、同心
円ではない。すなわち、入力ファイバ148内の閉曲線
上を動くように配置されたいずれの光ファイバ152
も、出力ファイバ・アレイ150内の閉曲線上を動くた
めに配置されたいずれの光ファイバ152とも対称的で
はない。V溝140及び142は、入力光ファイバの閉
曲線及び出力光ファイバの閉曲線を同心状でなくするた
めに意図的にずらされる。
【0037】入力及び出力光ファイバ・アレイ148及
び150の閉曲線は同心状ではないので、これらは2点
で交差する。このことにより、入力光ファイバ・アレイ
148の光ファイバ152及び出力光ファイバ・アレイ
150の出力ファイバ152間で完全な配列が行われ
る。フェルール軸受けである運動学的に正確なホルダ構
体120には、ぐらつき又はスロップがないので、曲線
が実際に閉じられ、更に、それらが閉じているので、交
差点の角度座標は安定している。これは、入力及び出力
フェルール144及び146の幾つかの角度座標に関し
て、入力ファイバ・アレイ148の光ファイバ152
は、交差点で出力ファイバ・アレイ150の光ファイバ
152と完全に直線上に並ぶことを意味する。曲線は閉
じているので、角度座標は安定している。これらは、極
端な精度で何度も繰り返す。動的に、位相空間座標系の
軌跡が閉じていると、その軌跡は安定し、周期的で、予
想可能である。しかし、軌跡が閉じていなければ、座標
系は無秩序になる。
び150の閉曲線は同心状ではないので、これらは2点
で交差する。このことにより、入力光ファイバ・アレイ
148の光ファイバ152及び出力光ファイバ・アレイ
150の出力ファイバ152間で完全な配列が行われ
る。フェルール軸受けである運動学的に正確なホルダ構
体120には、ぐらつき又はスロップがないので、曲線
が実際に閉じられ、更に、それらが閉じているので、交
差点の角度座標は安定している。これは、入力及び出力
フェルール144及び146の幾つかの角度座標に関し
て、入力ファイバ・アレイ148の光ファイバ152
は、交差点で出力ファイバ・アレイ150の光ファイバ
152と完全に直線上に並ぶことを意味する。曲線は閉
じているので、角度座標は安定している。これらは、極
端な精度で何度も繰り返す。動的に、位相空間座標系の
軌跡が閉じていると、その軌跡は安定し、周期的で、予
想可能である。しかし、軌跡が閉じていなければ、座標
系は無秩序になる。
【0038】重要な利点は、独立した別個の回転軸の周
りを回転するように、入力及び出力フェルールをオフセ
ットすることにより得られる。各フェルール144及び
146には、任意の数のファイバ152が装填されても
よい。ファイバ152の幾つかは、フェルール144及
び146の内径の端部の周りに配置され、幾つかは中心
に向かって配置される。フェルール144及び146を
ずらすことにより、フェルール144の端部に沿って入
力ファイバにより描かれた閉曲線は、それらが更に中心
に向かって配置されても、フェルール146の出力ファ
イバの全てと交差するようにできる。これを行うために
は、公称的には、入力ファイバが追跡する閉曲線が1/
2ファイバ直径の許容範囲内で出力フェルールの中心と
交差するように、2つのフェルール144及び146の
間がずれるようにする。従来の設計では、中心付近に配
置された出力ファイバは、端部にある入力ファイバに接
続することができない。これは、N×Nスイッチが、従
来の機械的光スイッチで可能なよりも、中心に向かって
集中されたそのファイバの数を増やして構成できること
を意味する。ファイバがフェルールの中心から更に動く
につれて、特定の配列を行うために必要な角度許容誤差
が減少するので、これは本発明の重要な利点及び目的で
ある。したがって、ファイバがフェルールの中心から離
れているときに、フェルールを回転させる装置の更に正
確な角度分解能が必要とされる。これは、例えば、従来
の設計での高価なステッパ・モータ46の使用を必要と
し、一方、本発明では、高精度でない、即ち安価なステ
ッパ・モータ46を使用可能である。
りを回転するように、入力及び出力フェルールをオフセ
ットすることにより得られる。各フェルール144及び
146には、任意の数のファイバ152が装填されても
よい。ファイバ152の幾つかは、フェルール144及
び146の内径の端部の周りに配置され、幾つかは中心
に向かって配置される。フェルール144及び146を
ずらすことにより、フェルール144の端部に沿って入
力ファイバにより描かれた閉曲線は、それらが更に中心
に向かって配置されても、フェルール146の出力ファ
イバの全てと交差するようにできる。これを行うために
は、公称的には、入力ファイバが追跡する閉曲線が1/
2ファイバ直径の許容範囲内で出力フェルールの中心と
交差するように、2つのフェルール144及び146の
間がずれるようにする。従来の設計では、中心付近に配
置された出力ファイバは、端部にある入力ファイバに接
続することができない。これは、N×Nスイッチが、従
来の機械的光スイッチで可能なよりも、中心に向かって
集中されたそのファイバの数を増やして構成できること
を意味する。ファイバがフェルールの中心から更に動く
につれて、特定の配列を行うために必要な角度許容誤差
が減少するので、これは本発明の重要な利点及び目的で
ある。したがって、ファイバがフェルールの中心から離
れているときに、フェルールを回転させる装置の更に正
確な角度分解能が必要とされる。これは、例えば、従来
の設計での高価なステッパ・モータ46の使用を必要と
し、一方、本発明では、高精度でない、即ち安価なステ
ッパ・モータ46を使用可能である。
【0039】本発明の他の利点及び目的は、入力及び出
力ファイバ・アレイ148及び150内の光ファイバ1
52は、入力及び出力フェルール144及び146内で
不規則(ランダム)に構成してもよい。すなわち、アレ
イ148及び150内のファイバ152を整然とした小
さなパターンで配列する必要がない。各ファイバは、そ
れ自体の閉曲線に追従できる。入力ファイバ・アレイ1
48の全ての入力ファイバ152の閉曲線が、出力ファ
イバ・アレイ150の全ての出力ファイバ152の閉曲
線に交差する限り、スイッチの操作に異なるところはな
い。この設計は、フェルールの内径の表面に対してファ
イバを保持する又は同心円上にファイバを位置決めする
ために何かが必要である従来のものに匹敵する。更に、
その従来の何かは極めて正確に寸法付けされる必要があ
るが、ファイバがしっかりと保持されないと、これは同
心度、直径及び円の真円度に悪影響を与え、これらのフ
ァイバが移動してしまう。
力ファイバ・アレイ148及び150内の光ファイバ1
52は、入力及び出力フェルール144及び146内で
不規則(ランダム)に構成してもよい。すなわち、アレ
イ148及び150内のファイバ152を整然とした小
さなパターンで配列する必要がない。各ファイバは、そ
れ自体の閉曲線に追従できる。入力ファイバ・アレイ1
48の全ての入力ファイバ152の閉曲線が、出力ファ
イバ・アレイ150の全ての出力ファイバ152の閉曲
線に交差する限り、スイッチの操作に異なるところはな
い。この設計は、フェルールの内径の表面に対してファ
イバを保持する又は同心円上にファイバを位置決めする
ために何かが必要である従来のものに匹敵する。更に、
その従来の何かは極めて正確に寸法付けされる必要があ
るが、ファイバがしっかりと保持されないと、これは同
心度、直径及び円の真円度に悪影響を与え、これらのフ
ァイバが移動してしまう。
【0040】本発明の目的は、製造が簡単な機械的光ス
イッチ20を提供することである。上述した様に、スイ
ッチ20の入力及び出力フェルール144及び146内
で入力及び出力ファイバ・アレイ148及び150の個
々のファイバ152を正確に位置決めする必要がない。
本発明のスイッチ20は、単一の入力ポート及び複数の
出力ポートを有する1個の1×Nスイッチで構成しても
よく、又は、スイッ20は複数の入力ポート及び複数の
出力ポートを有する1個のN×N又はN×Mスイッチで
構成してもよい。何れの構成であっても、光ファイバ1
52の位置決めは同様である。1×Nスイッチにおい
て、入力フェルール144は、光ファイバ152に装填
される。エポキシ樹脂をフェルール144に追加して、
複数のファイル152間の隙間を埋める。次に、光ファ
イバ152の1本を除く全部が、単一の光ファイバ15
2を光ポートとするフェルール144の端部で切断され
る。切断されるファイバ152の数が少なかったり、全
く無かったりする例外はあるが、同一の処理が、N×N
及びN×M光スイッチに使用される。同様に、同一の処
理がスイッチ20の出力ポートを形成するために使用さ
れる。ここで重要なことは、フェルール144内のファ
イバ152の正確な位置決めは必要ないということであ
る。これは、実質的にスイッチ20の製造コストを低減
する。
イッチ20を提供することである。上述した様に、スイ
ッチ20の入力及び出力フェルール144及び146内
で入力及び出力ファイバ・アレイ148及び150の個
々のファイバ152を正確に位置決めする必要がない。
本発明のスイッチ20は、単一の入力ポート及び複数の
出力ポートを有する1個の1×Nスイッチで構成しても
よく、又は、スイッ20は複数の入力ポート及び複数の
出力ポートを有する1個のN×N又はN×Mスイッチで
構成してもよい。何れの構成であっても、光ファイバ1
52の位置決めは同様である。1×Nスイッチにおい
て、入力フェルール144は、光ファイバ152に装填
される。エポキシ樹脂をフェルール144に追加して、
複数のファイル152間の隙間を埋める。次に、光ファ
イバ152の1本を除く全部が、単一の光ファイバ15
2を光ポートとするフェルール144の端部で切断され
る。切断されるファイバ152の数が少なかったり、全
く無かったりする例外はあるが、同一の処理が、N×N
及びN×M光スイッチに使用される。同様に、同一の処
理がスイッチ20の出力ポートを形成するために使用さ
れる。ここで重要なことは、フェルール144内のファ
イバ152の正確な位置決めは必要ないということであ
る。これは、実質的にスイッチ20の製造コストを低減
する。
【0041】他の方法としては、スイッチ20の光ポー
トを形成する際に、プラグ・デバイスを使用してもよ
い。プラグはフェルール144及び146内に位置決め
され、ファイバ152はプラグ及びフェルールの側壁間
に位置決めされる。エポキシ樹脂を用いて、フェルール
144及び146に充填する。何れの処理でも、ファイ
バ152を含むフェルール144及び146の端部は、
擦られ、且つ磨かれる。
トを形成する際に、プラグ・デバイスを使用してもよ
い。プラグはフェルール144及び146内に位置決め
され、ファイバ152はプラグ及びフェルールの側壁間
に位置決めされる。エポキシ樹脂を用いて、フェルール
144及び146に充填する。何れの処理でも、ファイ
バ152を含むフェルール144及び146の端部は、
擦られ、且つ磨かれる。
【0042】入力及び出力フェルールは、スイッチ20
のホルダ構体120内に取り付けられ、フェルール駆動
シャフト62の中央穴64を通る入力及び出力ファイバ
66及び67(図1)と共に、フェルール駆動装置の柔
軟性結合器74に接続される。スイッチの機械的構成要
素の構体が、入力及び出力フェルール144及び146
内の光ファイバ152の位置と独立していることは重要
ではない。例として、穴のあいた回転体68は、フェル
ール144及び146内のファイバ152の位置に関係
なく、フェルール駆動シャフト62上に取り付けられ
る。回転体68の穴(スロット)70を光検出器52に
対して位置決めすることにより、夫々のフェルール14
4及び146内のファイバ152に対する開始基準点が
決まる。側壁38はハウジング144に固定され、空洞
32は適当な屈折率整合液が充填される。頂部板40は
ハウジングに固定され、スイッチ20は、配列処理の準
備が整う。
のホルダ構体120内に取り付けられ、フェルール駆動
シャフト62の中央穴64を通る入力及び出力ファイバ
66及び67(図1)と共に、フェルール駆動装置の柔
軟性結合器74に接続される。スイッチの機械的構成要
素の構体が、入力及び出力フェルール144及び146
内の光ファイバ152の位置と独立していることは重要
ではない。例として、穴のあいた回転体68は、フェル
ール144及び146内のファイバ152の位置に関係
なく、フェルール駆動シャフト62上に取り付けられ
る。回転体68の穴(スロット)70を光検出器52に
対して位置決めすることにより、夫々のフェルール14
4及び146内のファイバ152に対する開始基準点が
決まる。側壁38はハウジング144に固定され、空洞
32は適当な屈折率整合液が充填される。頂部板40は
ハウジングに固定され、スイッチ20は、配列処理の準
備が整う。
【0043】図9は、出力光ファイバの閉曲線と入力光
ファイバの閉曲線との交差点を求めるための代表的な配
列(軸合わせ)用調整装置である。フェルール144又
は146の何れかの回転軸上に実質的に存在する何れの
ファイバ152も、閉曲線上を移動せず、点として作用
することに留意されたい。この理由で、フェルール14
4及び146の何れかの回転の軸上の何れかのファイバ
152は、光ポートとしては使用されない。配列用調整
装置は、コンピュータの様な制御器160と、1310
nm又は1550nmの何れかのレーザ源162と、単
一モード結合器164と、2つの光パワー・メータ16
6及び168と、電子スイッチ170と、一群の光ダイ
オード172とを有する。コンピュータ160は、光ス
イッチ20及び電子スイッチ170の両方を制御し、パ
ワー・メータ166及び168からのアナログ信号を記
録する。コンピュータは、図10及び図11に示すフロ
ーチャートにより例示される手順に従うことにより、光
スイッチ20上の各ポートの角度配列座標を決める。使
用するレーザ光源、使用する光ダイオードの種類、用い
るパワー・メータの種類に基づいて、この手順に用いる
しきい(スレッショルド)値は、装置毎に異なることが
あるので、この手順内のスレッショルド値は特定されな
い。
ファイバの閉曲線との交差点を求めるための代表的な配
列(軸合わせ)用調整装置である。フェルール144又
は146の何れかの回転軸上に実質的に存在する何れの
ファイバ152も、閉曲線上を移動せず、点として作用
することに留意されたい。この理由で、フェルール14
4及び146の何れかの回転の軸上の何れかのファイバ
152は、光ポートとしては使用されない。配列用調整
装置は、コンピュータの様な制御器160と、1310
nm又は1550nmの何れかのレーザ源162と、単
一モード結合器164と、2つの光パワー・メータ16
6及び168と、電子スイッチ170と、一群の光ダイ
オード172とを有する。コンピュータ160は、光ス
イッチ20及び電子スイッチ170の両方を制御し、パ
ワー・メータ166及び168からのアナログ信号を記
録する。コンピュータは、図10及び図11に示すフロ
ーチャートにより例示される手順に従うことにより、光
スイッチ20上の各ポートの角度配列座標を決める。使
用するレーザ光源、使用する光ダイオードの種類、用い
るパワー・メータの種類に基づいて、この手順に用いる
しきい(スレッショルド)値は、装置毎に異なることが
あるので、この手順内のスレッショルド値は特定されな
い。
【0044】基本的は配列手順は、2つの配列誤差のあ
るガウシャン・ビーム間を結合するための数学的モデル
を使用する。このモデルは、配列誤差のあるシングル・
モード・ファイバ間の光伝送に対して良好に近似されて
いる。それは、これらのファイバの基本モードがガウシ
ャンに近いからである。このモデルでは、2本の光ファ
イバが正確に同一であり、それらの間に長さ誤差又は角
度誤差が無いものと仮定する。フェルール144及び1
46は、スイッチ20内に組み込まれる前に擦られ且つ
磨かれ、また、フェルール144及び146を対向して
接触する状態に維持するために止め襟部96が使用され
るので、上述の仮定は有効である。数学的モデルは、上
述において、Tが光伝達率であり、xが2本ファイバ間
の横オフセットであり、wが基本モードの放射度プロフ
ィールの1/e^2である数1に示されている。図12
は、対数スケールに対してプロットされたこの関数を示
す。この関数では、2本の光ファイバが正確に同軸状で
あるときに得られる単一の最大値を有する。この手順で
は、第1ファイバを移動することによりこの最大値を求
め、次に第2には、スイッチの光伝送を最大にするよう
にする。
るガウシャン・ビーム間を結合するための数学的モデル
を使用する。このモデルは、配列誤差のあるシングル・
モード・ファイバ間の光伝送に対して良好に近似されて
いる。それは、これらのファイバの基本モードがガウシ
ャンに近いからである。このモデルでは、2本の光ファ
イバが正確に同一であり、それらの間に長さ誤差又は角
度誤差が無いものと仮定する。フェルール144及び1
46は、スイッチ20内に組み込まれる前に擦られ且つ
磨かれ、また、フェルール144及び146を対向して
接触する状態に維持するために止め襟部96が使用され
るので、上述の仮定は有効である。数学的モデルは、上
述において、Tが光伝達率であり、xが2本ファイバ間
の横オフセットであり、wが基本モードの放射度プロフ
ィールの1/e^2である数1に示されている。図12
は、対数スケールに対してプロットされたこの関数を示
す。この関数では、2本の光ファイバが正確に同軸状で
あるときに得られる単一の最大値を有する。この手順で
は、第1ファイバを移動することによりこの最大値を求
め、次に第2には、スイッチの光伝送を最大にするよう
にする。
【0045】図12に示す滑らかな曲線では、図10及
び図11の対話的な手順は着実に最大に近づき、2本の
ファイバは正確に配列される。しかし、実際上は、曲線
は特定のレベル以下で荒くなり、低光レベルでは、曲線
は手順を変更する局部最大値を有する。これらの局部最
大値は、全体的な最大値より20〜30dBだけ大幅に
低く、この手順はそれらに合わせる必要がなく、又はス
イッチの挿入損失は高くなる。これは、伝達率がある所
定の局部最大スレッショルド、即ち、LMTと呼ばれる
スレッショルド以下であるときに、手順が大きなステッ
プ(時計回り又は反時計回りのいずれ)を有するからで
ある。これらの小さな局部最大値は、通常、数度広いだ
けであり、5又は10度ステップで検索することによ
り、手順はそれらを回避し、通常は全体的最大値の5度
の範囲内で、LMTの上の方で見付ける。
び図11の対話的な手順は着実に最大に近づき、2本の
ファイバは正確に配列される。しかし、実際上は、曲線
は特定のレベル以下で荒くなり、低光レベルでは、曲線
は手順を変更する局部最大値を有する。これらの局部最
大値は、全体的な最大値より20〜30dBだけ大幅に
低く、この手順はそれらに合わせる必要がなく、又はス
イッチの挿入損失は高くなる。これは、伝達率がある所
定の局部最大スレッショルド、即ち、LMTと呼ばれる
スレッショルド以下であるときに、手順が大きなステッ
プ(時計回り又は反時計回りのいずれ)を有するからで
ある。これらの小さな局部最大値は、通常、数度広いだ
けであり、5又は10度ステップで検索することによ
り、手順はそれらを回避し、通常は全体的最大値の5度
の範囲内で、LMTの上の方で見付ける。
【0046】大きなステップでの予備的な検索は、不注
意にスイッチを局部最大値に配列する危険性を減少させ
るが、手順は極めて簡単という訳にはいかない。特別な
用心として、手順は、ポートが適切に配列されているか
どうかを決める以前に、伝送された絶対パワーを調べ
る。絶対パワーが低すぎるが、2つのモータを(最小の
増分で)調整することにより改善できないと、何れかの
スイッチは欠陥要素を有し、又は局部最大値に配列され
ている。この状態が生じると、手順は図10及び図11
の流れ図でラベル1が付けられたサブルーチンを解く特
別のプログラムを使用する。
意にスイッチを局部最大値に配列する危険性を減少させ
るが、手順は極めて簡単という訳にはいかない。特別な
用心として、手順は、ポートが適切に配列されているか
どうかを決める以前に、伝送された絶対パワーを調べ
る。絶対パワーが低すぎるが、2つのモータを(最小の
増分で)調整することにより改善できないと、何れかの
スイッチは欠陥要素を有し、又は局部最大値に配列され
ている。この状態が生じると、手順は図10及び図11
の流れ図でラベル1が付けられたサブルーチンを解く特
別のプログラムを使用する。
【0047】問題解決サブルーチンは、ステッパ・モー
タの最小ステップよりも大きく、10度よりも小さい増
分を使用して他の検索を行うために、伝送効率がどれだ
け悪いかについての情報を使用する。手順が他のポート
に並ぶことを簡単に試みた場合のように、問題が極めて
希であり、経験のある操作者にとっても困難であるとき
は、LMTは調整可能であると考えられている。
タの最小ステップよりも大きく、10度よりも小さい増
分を使用して他の検索を行うために、伝送効率がどれだ
け悪いかについての情報を使用する。手順が他のポート
に並ぶことを簡単に試みた場合のように、問題が極めて
希であり、経験のある操作者にとっても困難であるとき
は、LMTは調整可能であると考えられている。
【0048】スイッチを多数のポートと位置合わせする
とき、ポートを順番に位置合わせすせしようとすること
は実際的でない。その代わりに、フォトダイオードの各
々で光パワーを測定することで何れが入力ポートに最も
近いかを調べことにより、各出力ポートの各々を調べる
ことは簡単であり、それを最初に配列する。第1ポート
を配列した後、この手順では、次に近いポートを配列す
る。通常、この手順では、出力ポートは順番には配列し
ないが、しかし、その方が速い。そして、この手順は、
常に、配列手順を完了した後にポートに、再び番号を付
ける。
とき、ポートを順番に位置合わせすせしようとすること
は実際的でない。その代わりに、フォトダイオードの各
々で光パワーを測定することで何れが入力ポートに最も
近いかを調べことにより、各出力ポートの各々を調べる
ことは簡単であり、それを最初に配列する。第1ポート
を配列した後、この手順では、次に近いポートを配列す
る。通常、この手順では、出力ポートは順番には配列し
ないが、しかし、その方が速い。そして、この手順は、
常に、配列手順を完了した後にポートに、再び番号を付
ける。
【0049】この手順は、制御器160により、入力及
び出力フェルール駆動シャフト62をこれらの原点位置
に回転させることから始まる。これらの原点位置は、穴
空き回転体68のスロット70が、光検出器52の発光
素子及び受光素子間に光を通過させるときの光検出器5
2からの電気信号に対応する。この手順は、ステップ1
80で、電子スイッチ170をポート1にセットし、入
力フェルール144を回転させて、ポート1のフォトダ
イオード172における光信号を最大限にする。次に、
出力フェルール146を回転させて、光信号を最大にす
る(ステップ182)。この光信号がスレッショルドよ
り大きければ(ステップ184)、最小ステップの増分
を用いて入力及び出力フェルール144及び146用の
ステッパ・モータ46を順次回転させることにより、光
信号を再び最大にする(ステップ186及び188)。
これらのステップは、光信号が増加しなくなるまで繰り
返される(ステップ190)。挿入損失は、仕様の範囲
内であるなら(ステップ192)、ポートは配列された
ことになる。各ステッパ・モータ46が夫々の原点位置
から調整され角度の値は、スイッチ20に取り付けられ
た回路基板42上に配置されたメモリに蓄積される。電
子スイッチ170は次のポートに設定され、フェルール
144及び146は原点位置に設定され(ステップ19
4)、この処理は次のポートに対しても繰り返される
(ステップ180)。
び出力フェルール駆動シャフト62をこれらの原点位置
に回転させることから始まる。これらの原点位置は、穴
空き回転体68のスロット70が、光検出器52の発光
素子及び受光素子間に光を通過させるときの光検出器5
2からの電気信号に対応する。この手順は、ステップ1
80で、電子スイッチ170をポート1にセットし、入
力フェルール144を回転させて、ポート1のフォトダ
イオード172における光信号を最大限にする。次に、
出力フェルール146を回転させて、光信号を最大にす
る(ステップ182)。この光信号がスレッショルドよ
り大きければ(ステップ184)、最小ステップの増分
を用いて入力及び出力フェルール144及び146用の
ステッパ・モータ46を順次回転させることにより、光
信号を再び最大にする(ステップ186及び188)。
これらのステップは、光信号が増加しなくなるまで繰り
返される(ステップ190)。挿入損失は、仕様の範囲
内であるなら(ステップ192)、ポートは配列された
ことになる。各ステッパ・モータ46が夫々の原点位置
から調整され角度の値は、スイッチ20に取り付けられ
た回路基板42上に配置されたメモリに蓄積される。電
子スイッチ170は次のポートに設定され、フェルール
144及び146は原点位置に設定され(ステップ19
4)、この処理は次のポートに対しても繰り返される
(ステップ180)。
【0050】最初のモータ回転の後に、光信号がスレッ
ショルド以下であれば(ステップ184)、この手順
は、モータ1を10度の範囲内で時計回り(時計回転方
向)に回転させ、モータ2を回転させることにより光信
号を最大にする(ステップ196)。光信号が改善しな
ければ、モータ1は反時計回り(反時計回転方向)に2
0度の範囲内で反時計回りに回転され、モータ2は光信
号を最大にするように回転される(ステップ200)。
モータ1が時計回りに約10度又は反時計回りに約20
度回転し、モータ2を回転させることにより光信号を最
大にした後、光信号が改善すれば(ステップ198及び
202)、このルーチンは、モータ2で光信号を最大に
し、適切な方向で持続する(ステップ204及び20
6)。この処理の後、光信号がスレッショルドより大き
ければ、ルーチンは、モータ1及び2が最小増分を使用
して調整された手順の部分にジャンプする(ステップ1
86及び188)。光信号が挿入損失より大きければ
(ステップ192)、ポートが整列され(ステップ19
4)、そうでなければ、ルーチンは特別な問題を解決す
るルーチンにジャンプする(ステップ186)。モータ
の時計回り及び反時計回りの回転の後、光信号がスレッ
ショルドよりも小さければ(ステップ210)、ルーチ
ンは特殊な問題を解決するルーチンにジャンプする(ス
テップ186)。
ショルド以下であれば(ステップ184)、この手順
は、モータ1を10度の範囲内で時計回り(時計回転方
向)に回転させ、モータ2を回転させることにより光信
号を最大にする(ステップ196)。光信号が改善しな
ければ、モータ1は反時計回り(反時計回転方向)に2
0度の範囲内で反時計回りに回転され、モータ2は光信
号を最大にするように回転される(ステップ200)。
モータ1が時計回りに約10度又は反時計回りに約20
度回転し、モータ2を回転させることにより光信号を最
大にした後、光信号が改善すれば(ステップ198及び
202)、このルーチンは、モータ2で光信号を最大に
し、適切な方向で持続する(ステップ204及び20
6)。この処理の後、光信号がスレッショルドより大き
ければ、ルーチンは、モータ1及び2が最小増分を使用
して調整された手順の部分にジャンプする(ステップ1
86及び188)。光信号が挿入損失より大きければ
(ステップ192)、ポートが整列され(ステップ19
4)、そうでなければ、ルーチンは特別な問題を解決す
るルーチンにジャンプする(ステップ186)。モータ
の時計回り及び反時計回りの回転の後、光信号がスレッ
ショルドよりも小さければ(ステップ210)、ルーチ
ンは特殊な問題を解決するルーチンにジャンプする(ス
テップ186)。
【0051】図10及び図11の手順は、光ポートを形
成する入力及び出力光ファイバの閉曲線上の2つの交差
点の一方を見付けるために設計されている。この手順
は、2つの交差点を見付けるために容易に変更可能であ
る。これは、光スイッチ20のポート間を更に速く切り
替えるために都合がよく、指定されたポートの最も近い
交差点が更に速くアクセスされる。更に、直前に述べた
手順は、フェルール144及び146内のファイバ15
2の位置について何も分からないブラインド・サーチを
仮定している。フェルール144及び146内にファイ
バを整列する改良された装置及び方法を図13〜21に
示す。整列装置は、図13に示す分析ステーション22
0と、図14に示す測定整列ステーション230とを具
える。分析ステーション220は、艶消しフロレスセン
ト(frosted florescent)光の如き光源221と、ブエ
ラー(Buehler )社製でファイバ光コネクタのフェルー
ルを試験するのに用いる光学顕微鏡222とを含んでい
る。本発明により整列を行うには、この顕微鏡を5倍の
対物レンズと共に用いる。入力及び出力フェルール14
4及び146内のファイバ152の数に応じて、対物レ
ンズの倍率は5倍よりも大きくても小さくてもよい。例
えば、ポート数の少ない機械的光スイッチ20用には、
10倍又は20倍の対物レンズを用い、ポート数の多い
機械的光スイッチ20用には、2倍の対物レンズを用い
る。日立電子株式会社製KP−M1型の如き白黒CCD
カメラ223を、顕微鏡222に結合する。CCDカメ
ラ223の出力は、ビデオ・モニタ224に結合する。
このモニタは、日立電子株式会社製VM920/VM9
21型でもよい。このビデオ・モニタ224の出力を、
コンピュータ・アイスルプト(EYESLPT )社製CAT−
100型の如きフレーム・グラバー225に結合する。
このフレーム・グラバー225の出力を、コンピュータ
226に結合する。このコンピュータには、コンピュー
タ・アイスルプト社製フレーム・グラバー・ソフトウェ
アが動作する。測定整列ステーション230は、電気通
信伝送装置で用いる1310nm又は1550nmのレ
ーザの如きソリッド・ステート・レーザ231と、テク
トロニクス社製TFC200型光パワー・メータの如き
パワー・メータと、コンピュータ234とを具えてい
る。コンピュータ226及び234の各々は、ネットワ
ークを介して接続されてもよいし、両方のステーション
が単一のコンピュータを共用してもよい。個々のコンピ
ュータ226及び234の構成に関係なく、測定整列ス
テーション230が分析ステーション220のデータ出
力を用いて、フェルール144及び146内の対向する
ファイバ152を整列する。
成する入力及び出力光ファイバの閉曲線上の2つの交差
点の一方を見付けるために設計されている。この手順
は、2つの交差点を見付けるために容易に変更可能であ
る。これは、光スイッチ20のポート間を更に速く切り
替えるために都合がよく、指定されたポートの最も近い
交差点が更に速くアクセスされる。更に、直前に述べた
手順は、フェルール144及び146内のファイバ15
2の位置について何も分からないブラインド・サーチを
仮定している。フェルール144及び146内にファイ
バを整列する改良された装置及び方法を図13〜21に
示す。整列装置は、図13に示す分析ステーション22
0と、図14に示す測定整列ステーション230とを具
える。分析ステーション220は、艶消しフロレスセン
ト(frosted florescent)光の如き光源221と、ブエ
ラー(Buehler )社製でファイバ光コネクタのフェルー
ルを試験するのに用いる光学顕微鏡222とを含んでい
る。本発明により整列を行うには、この顕微鏡を5倍の
対物レンズと共に用いる。入力及び出力フェルール14
4及び146内のファイバ152の数に応じて、対物レ
ンズの倍率は5倍よりも大きくても小さくてもよい。例
えば、ポート数の少ない機械的光スイッチ20用には、
10倍又は20倍の対物レンズを用い、ポート数の多い
機械的光スイッチ20用には、2倍の対物レンズを用い
る。日立電子株式会社製KP−M1型の如き白黒CCD
カメラ223を、顕微鏡222に結合する。CCDカメ
ラ223の出力は、ビデオ・モニタ224に結合する。
このモニタは、日立電子株式会社製VM920/VM9
21型でもよい。このビデオ・モニタ224の出力を、
コンピュータ・アイスルプト(EYESLPT )社製CAT−
100型の如きフレーム・グラバー225に結合する。
このフレーム・グラバー225の出力を、コンピュータ
226に結合する。このコンピュータには、コンピュー
タ・アイスルプト社製フレーム・グラバー・ソフトウェ
アが動作する。測定整列ステーション230は、電気通
信伝送装置で用いる1310nm又は1550nmのレ
ーザの如きソリッド・ステート・レーザ231と、テク
トロニクス社製TFC200型光パワー・メータの如き
パワー・メータと、コンピュータ234とを具えてい
る。コンピュータ226及び234の各々は、ネットワ
ークを介して接続されてもよいし、両方のステーション
が単一のコンピュータを共用してもよい。個々のコンピ
ュータ226及び234の構成に関係なく、測定整列ス
テーション230が分析ステーション220のデータ出
力を用いて、フェルール144及び146内の対向する
ファイバ152を整列する。
【0052】分析ステーション220は、光ファイバ・
アレイ148及び150を含む入力及び出力フェルール
144及び146の夫々の端面の画像を取り込んで、フ
ェルール144及び146内の各ファイバ152の中心
と、各フェルール144及び146の回転軸と、各フェ
ルール内の基準点に対する各フェルール内の各ファイバ
152の角度整列座標とを求める。各フェルールに対す
る基準点は、取り込んだ画像内で認識可能なフェルール
内の固定点である。整列手順の好適実施例において、基
準点は、マルチモード・ファイバであり、以下、基準ポ
ートという。このマルチモード・ファイバは、シングル
・モード・ファイバよりも直径が充分に大きく、フェル
ール144及び146の画像となった端部面にて容易に
識別可能なので、マルチモード・ファイバを選んだ。こ
れにより、シングル・モード・ファイバの場合よりも、
基準ポートを容易に見つけられ、確実に識別できる。フ
ァイバ152のコアを輝度が横切って、その画像が、フ
ェルール144及び146を作る手順に悪影響を与えた
としても、上述により矛盾がなくなる。入力及び出力フ
ェルール144及び146の両方に対して、同じファイ
バ・アレイ、即ち束235を用いて、ファイバ束235
の対向面にてフェルールを図13に示す如く配置する。
これにより、対向フェルールを散乱光源221に向かう
ように単に指示することにより、ファイバ152のコア
に輝度が容易に得られる。フェルールの画像をコンピュ
ータに走査した後、ファイバ束235を中間で切断し
て、2つのフェルール構体に分離する。ファイバ束23
5は、多くのシングル・モード・ファイバと、マルチモ
ード基準ファイバとから成る。1×N光スイッチにおい
て、シングル・モード・ファイバの1個を除いた総てを
入力フェルール144にて切断する。プログラム制御の
下に動作している測定整列ステーション230は、組み
立てたスイッチの入力及び出力フェルールを選択的に回
転させて、入力光ファイバ・アレイ148の単一又は複
数のファイバ152を、出力光ファイバ・アレイ150
のファイバに対して適切に整列させる。
アレイ148及び150を含む入力及び出力フェルール
144及び146の夫々の端面の画像を取り込んで、フ
ェルール144及び146内の各ファイバ152の中心
と、各フェルール144及び146の回転軸と、各フェ
ルール内の基準点に対する各フェルール内の各ファイバ
152の角度整列座標とを求める。各フェルールに対す
る基準点は、取り込んだ画像内で認識可能なフェルール
内の固定点である。整列手順の好適実施例において、基
準点は、マルチモード・ファイバであり、以下、基準ポ
ートという。このマルチモード・ファイバは、シングル
・モード・ファイバよりも直径が充分に大きく、フェル
ール144及び146の画像となった端部面にて容易に
識別可能なので、マルチモード・ファイバを選んだ。こ
れにより、シングル・モード・ファイバの場合よりも、
基準ポートを容易に見つけられ、確実に識別できる。フ
ァイバ152のコアを輝度が横切って、その画像が、フ
ェルール144及び146を作る手順に悪影響を与えた
としても、上述により矛盾がなくなる。入力及び出力フ
ェルール144及び146の両方に対して、同じファイ
バ・アレイ、即ち束235を用いて、ファイバ束235
の対向面にてフェルールを図13に示す如く配置する。
これにより、対向フェルールを散乱光源221に向かう
ように単に指示することにより、ファイバ152のコア
に輝度が容易に得られる。フェルールの画像をコンピュ
ータに走査した後、ファイバ束235を中間で切断し
て、2つのフェルール構体に分離する。ファイバ束23
5は、多くのシングル・モード・ファイバと、マルチモ
ード基準ファイバとから成る。1×N光スイッチにおい
て、シングル・モード・ファイバの1個を除いた総てを
入力フェルール144にて切断する。プログラム制御の
下に動作している測定整列ステーション230は、組み
立てたスイッチの入力及び出力フェルールを選択的に回
転させて、入力光ファイバ・アレイ148の単一又は複
数のファイバ152を、出力光ファイバ・アレイ150
のファイバに対して適切に整列させる。
【0053】図15及び図16は、入力及び出力フェル
ール144及び146内に配置された入力及び出力光フ
ァイバ・アレイ148及び150のファイバ152を整
列させて、出力ファイバと整列させた各入力ファイバの
角度座標を求める流れ図を示す。この手順の第1ステッ
プ245は、スイッチのV溝構体を顕微鏡222上に取
り付けた後に、簡単な取り付け具にフェルールの1つを
配置する。説明のため、出力フェルール146について
以下に述べる。
ール144及び146内に配置された入力及び出力光フ
ァイバ・アレイ148及び150のファイバ152を整
列させて、出力ファイバと整列させた各入力ファイバの
角度座標を求める流れ図を示す。この手順の第1ステッ
プ245は、スイッチのV溝構体を顕微鏡222上に取
り付けた後に、簡単な取り付け具にフェルールの1つを
配置する。説明のため、出力フェルール146について
以下に述べる。
【0054】次のステップ246では、フェルールの3
つの画像を取り込むが、各画像は以前の画像の位置から
約120度回転したものである。これら画像をデジタル
化して、解析のためにコンピュータ226内に蓄積す
る。例えば、出力フェルール146の画像を3つの方向
で取り込むが、この際、入力フェルール144は光源2
21により照明され、顕微鏡222の光源はオフにす
る。取り込んだ画像は、ほぼ2進であり、これは、黒背
景上にファイバ152の照明されたコアから成る。画像
の2進の特性により、ファイバ・コアを比較的容易に見
つけられ、正確に探せる。典型的な位置エラーは、1ピ
クセルの2分の1のオーダーか、顕微鏡222に.5倍
の対物レンズを用いると、約1μmである。図17は、
出力フェルール146における照明したファイバ152
の反転画像である。小さなスポット260は、シングル
・モード・ファイバの照明されたコアであり、単一の大
きなスポット262は、マルチモード基準ポート、即ち
マルチモード・ファイバの照明されたコアである。N×
N機械的光スイッチ20用の入力フェルール144の対
応画像は、出力フェルール146の画像に類似してい
る。1×N機械的光スイッチ20内の入力フェルール1
44の画像は、単一の入力ファイバ用の単一の小さなス
ポットを示す。フェルールの内側及び外側が同心でなく
ても、フェルール内でファイバの1つの回転した画像を
用いて、回転軸を見つける。入力及び出力フェルールに
対する幾何学的条件は、外側範囲が実質的に円であるこ
とである。
つの画像を取り込むが、各画像は以前の画像の位置から
約120度回転したものである。これら画像をデジタル
化して、解析のためにコンピュータ226内に蓄積す
る。例えば、出力フェルール146の画像を3つの方向
で取り込むが、この際、入力フェルール144は光源2
21により照明され、顕微鏡222の光源はオフにす
る。取り込んだ画像は、ほぼ2進であり、これは、黒背
景上にファイバ152の照明されたコアから成る。画像
の2進の特性により、ファイバ・コアを比較的容易に見
つけられ、正確に探せる。典型的な位置エラーは、1ピ
クセルの2分の1のオーダーか、顕微鏡222に.5倍
の対物レンズを用いると、約1μmである。図17は、
出力フェルール146における照明したファイバ152
の反転画像である。小さなスポット260は、シングル
・モード・ファイバの照明されたコアであり、単一の大
きなスポット262は、マルチモード基準ポート、即ち
マルチモード・ファイバの照明されたコアである。N×
N機械的光スイッチ20用の入力フェルール144の対
応画像は、出力フェルール146の画像に類似してい
る。1×N機械的光スイッチ20内の入力フェルール1
44の画像は、単一の入力ファイバ用の単一の小さなス
ポットを示す。フェルールの内側及び外側が同心でなく
ても、フェルール内でファイバの1つの回転した画像を
用いて、回転軸を見つける。入力及び出力フェルールに
対する幾何学的条件は、外側範囲が実質的に円であるこ
とである。
【0055】次の2つのステップ247及び248によ
り、各ファイバの中心及びフェルールの回転中心の座標
を探す。整列手順は、フェルールの蓄積した画像の1つ
を分析して、各フェルールの中心を探す。この手順は、
各蓄積されたピクセルをしきい値と比較する。このしき
い値よりも大きい任意のピクセル値を、それに隣接する
8個のピクセル値と比較して、これら8個の隣接ピクセ
ルのいかなるものよりも大きいかを判断する。大きけれ
ば、輝度の平均中心を、ファイバ・コアの大きさに等し
いピクセルの周囲の領域とする。しきい値より高い各局
部最大値に対する輝度の平均中心を、ファイバ152の
座標として蓄積する。整列手順は、異なる回転方向にて
フェルールを分析して、出力フェルール146の回転の
真の軸を決定する。出力フェルール146内のマルチモ
ード基準ポート262の中心を、3個の画像の各々に対
して決定し、以下の3つの同時式を解いて、回転の中心
及び半径を求める。
り、各ファイバの中心及びフェルールの回転中心の座標
を探す。整列手順は、フェルールの蓄積した画像の1つ
を分析して、各フェルールの中心を探す。この手順は、
各蓄積されたピクセルをしきい値と比較する。このしき
い値よりも大きい任意のピクセル値を、それに隣接する
8個のピクセル値と比較して、これら8個の隣接ピクセ
ルのいかなるものよりも大きいかを判断する。大きけれ
ば、輝度の平均中心を、ファイバ・コアの大きさに等し
いピクセルの周囲の領域とする。しきい値より高い各局
部最大値に対する輝度の平均中心を、ファイバ152の
座標として蓄積する。整列手順は、異なる回転方向にて
フェルールを分析して、出力フェルール146の回転の
真の軸を決定する。出力フェルール146内のマルチモ
ード基準ポート262の中心を、3個の画像の各々に対
して決定し、以下の3つの同時式を解いて、回転の中心
及び半径を求める。
【数4】
【数5】
【数6】
【0056】これらの式において、(x1、y1)、
(x2、y2)及び(x3、y3)は、3つの画像における
ファイバ・コアの座標であり、(a、b)は、回転の中
心の座標であり、rは、回転の半径である。この開放は
次のようになる。
(x2、y2)及び(x3、y3)は、3つの画像における
ファイバ・コアの座標であり、(a、b)は、回転の中
心の座標であり、rは、回転の半径である。この開放は
次のようになる。
【数7】
【数8】
【数9】
【0057】上述の式は、フェルール146用の回転軸
の座標を探し、画像分析が、出力ファイバ・アレイ15
0用の顕微鏡の座標系内での各ファイバ152の位置を
決める。座標変換は、フェルールの回転軸上で探した座
標系における出力フェルール146内の各ファイバ15
2の位置を求める。xli及びyliを、一般的な研究室で
の基準フレーム内のi番目のファイバの座標とする。な
お、xfi及びyfiは、フェルール軸上が中心とされた座
標系内の位置を表す。両座標系は、デカルト(直交)座
標系であり、両座標系のx及びy軸は並行である。座標
変換式は、次のようになる。
の座標を探し、画像分析が、出力ファイバ・アレイ15
0用の顕微鏡の座標系内での各ファイバ152の位置を
決める。座標変換は、フェルールの回転軸上で探した座
標系における出力フェルール146内の各ファイバ15
2の位置を求める。xli及びyliを、一般的な研究室で
の基準フレーム内のi番目のファイバの座標とする。な
お、xfi及びyfiは、フェルール軸上が中心とされた座
標系内の位置を表す。両座標系は、デカルト(直交)座
標系であり、両座標系のx及びy軸は並行である。座標
変換式は、次のようになる。
【数10】
【数11】 ここで、a及びbは、顕微鏡の研究室基準フレームにお
けるフェルールの中心のx及びy座標を表す。
けるフェルールの中心のx及びy座標を表す。
【0058】次のステップ249は、顕微鏡22の取付
具内に入力フェルール144を配置する。入力フェルー
ルの端面の3つの画像を3つの異なる回転方向で取り込
んで、これら3つの同時式を(a,b)及びrについて
解く。機械的光スイッチがN×N型スイッチならば、マ
ルチモード基準ファイバ262を用い、また、スイッチ
20が1×N型スイッチならば、シングル・モード入力
ファイバを用いて、回転のフェルール軸の座標を求め
る。複数の入力ファイバ又は単一のファイバの追跡半
径、又は入力フェルール144の回転軸から入力ファイ
バのコアまでの距離を求める。
具内に入力フェルール144を配置する。入力フェルー
ルの端面の3つの画像を3つの異なる回転方向で取り込
んで、これら3つの同時式を(a,b)及びrについて
解く。機械的光スイッチがN×N型スイッチならば、マ
ルチモード基準ファイバ262を用い、また、スイッチ
20が1×N型スイッチならば、シングル・モード入力
ファイバを用いて、回転のフェルール軸の座標を求め
る。複数の入力ファイバ又は単一のファイバの追跡半
径、又は入力フェルール144の回転軸から入力ファイ
バのコアまでの距離を求める。
【0059】次のステップ250では、フェルール14
6の中心に対する各ファイバ・コア260のラジアル
(半径)座標を計算し、基準ファイバ262に対する各
ファイバ用の整列座標における相対変化を計算する。次
には、フェルールのオフセット距離であるV溝のオフセ
ット距離をスイッチの規格から実質的に求めるか、又
は、顕微鏡により直接測定する。さらに、フェルールの
正及び負の回転に対する取り決めを定義する。正回転
は、何れかのフェルールの光インタフェースにて見たと
きに、反時計回りとして定義する。負回転は、時計回り
として定義する。正x軸及びy軸は、出力フェルールの
中心にてそれらの原点を有し、x軸は右に延び、y軸は
xじくに90度の上に延びる。この取り決めにおいて、
両フェルールがそれ自体の座標系内の正角度に回転して
いるとき、これらは反対方向に向くので、これらは、光
インクにて反対回転をする。
6の中心に対する各ファイバ・コア260のラジアル
(半径)座標を計算し、基準ファイバ262に対する各
ファイバ用の整列座標における相対変化を計算する。次
には、フェルールのオフセット距離であるV溝のオフセ
ット距離をスイッチの規格から実質的に求めるか、又
は、顕微鏡により直接測定する。さらに、フェルールの
正及び負の回転に対する取り決めを定義する。正回転
は、何れかのフェルールの光インタフェースにて見たと
きに、反時計回りとして定義する。負回転は、時計回り
として定義する。正x軸及びy軸は、出力フェルールの
中心にてそれらの原点を有し、x軸は右に延び、y軸は
xじくに90度の上に延びる。この取り決めにおいて、
両フェルールがそれ自体の座標系内の正角度に回転して
いるとき、これらは反対方向に向くので、これらは、光
インクにて反対回転をする。
【0060】出力ファイバの各々が回転する軌跡の半径
と、各ファイバがx軸に線結合する間の角度とを、次式
(角度は度)により求める。
と、各ファイバがx軸に線結合する間の角度とを、次式
(角度は度)により求める。
【数12】 xi>0及びyi>0(点は最初の90度の範囲)なら
ば、
ば、
【数13】 xi<0及びyi>0(点は第2の90度の範囲)なら
ば、
ば、
【数14】 xi<0及びyi<0(点は第3の90度の範囲)なら
ば、
ば、
【数15】 xi>0及びyi<0(点は第4の90度の範囲)なら
ば、
ば、
【数16】 出力ファイバの座標の更なる回転変換を実行するので、
マルチモード基準ファイバ又はポートを正x軸に位置決
めする。総ての出力シングル・モード・ファイバのx−
y座標を、この新たな基準フレームにて計算する。同じ
手順を、N×N機械的光スイッチにおける入力ファイバ
にも用いる。
マルチモード基準ファイバ又はポートを正x軸に位置決
めする。総ての出力シングル・モード・ファイバのx−
y座標を、この新たな基準フレームにて計算する。同じ
手順を、N×N機械的光スイッチにおける入力ファイバ
にも用いる。
【0061】次のステップ251は、フェルール・オフ
セットの概算値を用いて、基準マルチモード・ポートか
らの相対スイッチ座標を計算する。図18は、任意の入
力ファイバ用の整列状態を示す。2つのフェルールの中
心間の距離は、これらフェルールが同じ外径ならば、V
溝オフセットdである。本発明の要旨を逸脱することな
く、直径が等しくないフェルールを用いてもよい。点2
64及び265は、夫々出力フェルールの中心及び入力
フェルールの中心である。点266は、入力ファイバの
閉曲線が出力ファイバと交差する点である。三角形の幾
何学から、次式が得られる。
セットの概算値を用いて、基準マルチモード・ポートか
らの相対スイッチ座標を計算する。図18は、任意の入
力ファイバ用の整列状態を示す。2つのフェルールの中
心間の距離は、これらフェルールが同じ外径ならば、V
溝オフセットdである。本発明の要旨を逸脱することな
く、直径が等しくないフェルールを用いてもよい。点2
64及び265は、夫々出力フェルールの中心及び入力
フェルールの中心である。点266は、入力ファイバの
閉曲線が出力ファイバと交差する点である。三角形の幾
何学から、次式が得られる。
【数17】
【数18】 数17及び18を解くと、
【数19】
【数20】 数19及び20は、正x軸に対する各ファイバ用の整列
条件を与える。各ファイバ極座標は既知であるので、任
意の他のファイバの整列座標に対する各ファイバ用の整
列座標を計算できる。相対スイッチ座標は、測定整列ス
テーション230に通り、これらがコンピュータ234
に蓄積され、開始点として用いられて、複数の入力ファ
イバ又は単一の入力ファイバと出力ファイバとの整列を
最高点にまで上げる(ピーキングする)。
条件を与える。各ファイバ極座標は既知であるので、任
意の他のファイバの整列座標に対する各ファイバ用の整
列座標を計算できる。相対スイッチ座標は、測定整列ス
テーション230に通り、これらがコンピュータ234
に蓄積され、開始点として用いられて、複数の入力ファ
イバ又は単一の入力ファイバと出力ファイバとの整列を
最高点にまで上げる(ピーキングする)。
【0062】上述の如く、ファイバ束235は、各端部
に配置された入力及び出力フェルール144及び146
を有しており、シングル・モード・ファイバ及びマルチ
モード基準ファイバも含んでおり、整列ステーション・
ステップの後に、半分に切断される。フェルールを機械
的光スイッチ20の取り付け部材内に固定し、スイッチ
20の駆動モータに接続する。組み立てたスイッチをス
テップ252で測定整列ステーション230に接続し、
レーザ源231を図14に示すように入力シングル・モ
ード・ファイバ235に結合する。シングル・モード・
ファイバ束236及び基準ファイバ237を夫々パワー
・メータ232及び233に接続する。パワー・メータ
制御ケーブル238及び239は、これらパワー・メー
タをコンピュータ234に接続する。スイッチ制御ケー
ブル240は、光スイッチ20をコンピュータ234に
接続する。ステップ252は、図19に示す如きブライ
ンド検索ルーチン(ブラインド整列アルゴリズム)を用
いて、マルチモード基準ポート、即ちファイバ入力シン
グル・モード・ファイバに整列させる。
に配置された入力及び出力フェルール144及び146
を有しており、シングル・モード・ファイバ及びマルチ
モード基準ファイバも含んでおり、整列ステーション・
ステップの後に、半分に切断される。フェルールを機械
的光スイッチ20の取り付け部材内に固定し、スイッチ
20の駆動モータに接続する。組み立てたスイッチをス
テップ252で測定整列ステーション230に接続し、
レーザ源231を図14に示すように入力シングル・モ
ード・ファイバ235に結合する。シングル・モード・
ファイバ束236及び基準ファイバ237を夫々パワー
・メータ232及び233に接続する。パワー・メータ
制御ケーブル238及び239は、これらパワー・メー
タをコンピュータ234に接続する。スイッチ制御ケー
ブル240は、光スイッチ20をコンピュータ234に
接続する。ステップ252は、図19に示す如きブライ
ンド検索ルーチン(ブラインド整列アルゴリズム)を用
いて、マルチモード基準ポート、即ちファイバ入力シン
グル・モード・ファイバに整列させる。
【0063】スイッチ20のホーム位置センサー(光検
出器)52への入力ファイバ及び基準ポート262の位
置を無視して、機械的光スイッチ20内に入力及び出力
フェルール144及び146を組み立てる。機械的光ス
イッチ20の初期パワー・アップにより、駆動モータ4
6は、各フェルール回転を、センサー52が定義するホ
ーム位置に結合する。この点で、ブラインド検索ルーチ
ンをホーム・アエイ・フロム・ホーム(Home-Away-From
-Home :以下、HAHという)位置に初期化する。この
位置は、ホーム位置から180度である。このルーチン
は、操作者が同じ90度内で入力シングル・モード・フ
ァイバ及び基準ファイバの位置にモータが回転するよう
に手動制御する際の検索を高速にする。ブラインド検索
ルーチンが開始すると、入力フェルール144及び出力
フェルール146が任意の開始位置(ASP)又はHA
H位置にある(ステップ270)。このブラインド検索
ルーチンの後述において、各ステップにおける回転の度
数を示すが、いくつかのステップでは、経験的指示とし
て調整してもよい。さらに、回転の度数は、出力フェル
ール146内のシングル・モード・ファイバの数の関数
である。また、このルーチンは、回転の度数について述
べているが、整列されたファイバの角度座標用にセーブ
された実際のデータはモータ・ステップ内にある。ステ
ップ271にて、出力フェルールを回転の5〜15度に
わたって回転させ、ステップ272で、基準ファイバか
らの出力光パワーを測定し、しきい値と比較する。光パ
ワー出力がしきい値を超しておらず、ステップ273で
出力フェルールがASP又はHAM位置からの回転が3
60度を超していなければ、このルーチンは、ステップ
271に戻り、出力フェルールを別の5〜15度だけ回
転させる。出力フェルールの回転が360度を超してい
れば、ステップ274に示すように、出力フェルールを
ASP又はHAH位置にリセットして、入力フェルール
を5〜15度だけ回転させて、ステップ271で、出力
フェルールを再び5〜15度だけ回転させる。光パワー
・メータで測定した出力パワーがしきい値を超すまで、
入力及び出力フェルールを回転させて、ステップ275
で、ピーキング・ルーチン(アルゴリズム)を実行す
る。
出器)52への入力ファイバ及び基準ポート262の位
置を無視して、機械的光スイッチ20内に入力及び出力
フェルール144及び146を組み立てる。機械的光ス
イッチ20の初期パワー・アップにより、駆動モータ4
6は、各フェルール回転を、センサー52が定義するホ
ーム位置に結合する。この点で、ブラインド検索ルーチ
ンをホーム・アエイ・フロム・ホーム(Home-Away-From
-Home :以下、HAHという)位置に初期化する。この
位置は、ホーム位置から180度である。このルーチン
は、操作者が同じ90度内で入力シングル・モード・フ
ァイバ及び基準ファイバの位置にモータが回転するよう
に手動制御する際の検索を高速にする。ブラインド検索
ルーチンが開始すると、入力フェルール144及び出力
フェルール146が任意の開始位置(ASP)又はHA
H位置にある(ステップ270)。このブラインド検索
ルーチンの後述において、各ステップにおける回転の度
数を示すが、いくつかのステップでは、経験的指示とし
て調整してもよい。さらに、回転の度数は、出力フェル
ール146内のシングル・モード・ファイバの数の関数
である。また、このルーチンは、回転の度数について述
べているが、整列されたファイバの角度座標用にセーブ
された実際のデータはモータ・ステップ内にある。ステ
ップ271にて、出力フェルールを回転の5〜15度に
わたって回転させ、ステップ272で、基準ファイバか
らの出力光パワーを測定し、しきい値と比較する。光パ
ワー出力がしきい値を超しておらず、ステップ273で
出力フェルールがASP又はHAM位置からの回転が3
60度を超していなければ、このルーチンは、ステップ
271に戻り、出力フェルールを別の5〜15度だけ回
転させる。出力フェルールの回転が360度を超してい
れば、ステップ274に示すように、出力フェルールを
ASP又はHAH位置にリセットして、入力フェルール
を5〜15度だけ回転させて、ステップ271で、出力
フェルールを再び5〜15度だけ回転させる。光パワー
・メータで測定した出力パワーがしきい値を超すまで、
入力及び出力フェルールを回転させて、ステップ275
で、ピーキング・ルーチン(アルゴリズム)を実行す
る。
【0064】図20及び図21に示すピーキング・ルー
チンは、ステップ281及び282に示すように、入力
フェルールに1、時計回りを1に定義することにより、
開始する。ステップ283にて、現在のステッパ・モー
タ座標を最良座標として定義する。この仮定は、入力フ
ァイバから出力ファイバに結合する光が存在することで
ある。ステップ284に示すように、現在のステッパ・
モータ座標を最終(即ち、最新)の最良座標として定義
し、変数Nを0に設定することにより、このルーチンを
初期化する。このルーチンは、ステップ285で、フェ
ルールをマイナス1に、回転をマイナス1に初期化す
る。すなわち、出力フェルールが、第1ピーキング・パ
スで反時計回りに回転される。このルーチンは、出力フ
ェルールを反時計回りに回転させて開始し、入力ファイ
バから出力ファイバに結合された光パワーが最大量の座
標を求める。この座標を最良座標としてセーブする。こ
れらステップを、ステップ286〜289に示す。この
ルーチンは、ステップ290にて、2ステップ以上にわ
たて最良座標を通過し、ステップ291及び292に
て、Nを1に、回転をマイナス1に設定して、出力フェ
ルールを時計回りに回転させる。このルーチンは、出力
フェルールの時計方向回転期間中に出力ファイバに結合
した光パワーが最大値の座標を求め、これら座標を最良
座標としてセーブし、ステップ286〜289を繰り返
す。Nが1に等しいと、このルーチンは、ステップ29
3で最良座標に進み、ステップ294で、この最良座標
を最終の最良座標と比較する。これらが両モータ上で同
じでなければ、このルーチンはステップ283及び28
4に戻り、現在のステッパ・モータ座標を最良座標とし
て再定義すると共に、現在のステッパ・モータ座標を最
終最良座標に再定義し、Nを1にリセットする。座標で
変化したものは、出力フェルールのステッパ・モータ座
標である。ステップ285で、フェルールを正1(−1
×−1=1)に設定して、このルーチンを入力フェルー
ルに切り換える。入力フェルールを反時計回り及び時計
回りの両方で回転させて、入力フェルール用の最良座標
を求めて、ステップ286〜292を繰り返す。入力フ
ェルール用の最良座標が求まった後、このルーチンは、
ステップ294で、最良座標を最終の最良座標と比較し
て、これらが両モータ上で等しいかを判断する。その結
果がイエスならば、このルーチンは、ステップ295
で、両方のモータが循環したか(繰り返したか)を判断
する。その結果がイエスならば、ステップ296で、最
良座標を入力ファイバ及び選択した出力ファイバ用の最
適整列位置としてセーブする。次に、このルーチンは、
ブラインド検索ルーチン、即ち、呼び出したルーチンに
戻る。このブラインド検索ルーチンは、次に整列ルーチ
ンに戻る。各ステッパ・モータのホーム位置から整列点
までのステップ数を、交差点座標としてセーブする。
チンは、ステップ281及び282に示すように、入力
フェルールに1、時計回りを1に定義することにより、
開始する。ステップ283にて、現在のステッパ・モー
タ座標を最良座標として定義する。この仮定は、入力フ
ァイバから出力ファイバに結合する光が存在することで
ある。ステップ284に示すように、現在のステッパ・
モータ座標を最終(即ち、最新)の最良座標として定義
し、変数Nを0に設定することにより、このルーチンを
初期化する。このルーチンは、ステップ285で、フェ
ルールをマイナス1に、回転をマイナス1に初期化す
る。すなわち、出力フェルールが、第1ピーキング・パ
スで反時計回りに回転される。このルーチンは、出力フ
ェルールを反時計回りに回転させて開始し、入力ファイ
バから出力ファイバに結合された光パワーが最大量の座
標を求める。この座標を最良座標としてセーブする。こ
れらステップを、ステップ286〜289に示す。この
ルーチンは、ステップ290にて、2ステップ以上にわ
たて最良座標を通過し、ステップ291及び292に
て、Nを1に、回転をマイナス1に設定して、出力フェ
ルールを時計回りに回転させる。このルーチンは、出力
フェルールの時計方向回転期間中に出力ファイバに結合
した光パワーが最大値の座標を求め、これら座標を最良
座標としてセーブし、ステップ286〜289を繰り返
す。Nが1に等しいと、このルーチンは、ステップ29
3で最良座標に進み、ステップ294で、この最良座標
を最終の最良座標と比較する。これらが両モータ上で同
じでなければ、このルーチンはステップ283及び28
4に戻り、現在のステッパ・モータ座標を最良座標とし
て再定義すると共に、現在のステッパ・モータ座標を最
終最良座標に再定義し、Nを1にリセットする。座標で
変化したものは、出力フェルールのステッパ・モータ座
標である。ステップ285で、フェルールを正1(−1
×−1=1)に設定して、このルーチンを入力フェルー
ルに切り換える。入力フェルールを反時計回り及び時計
回りの両方で回転させて、入力フェルール用の最良座標
を求めて、ステップ286〜292を繰り返す。入力フ
ェルール用の最良座標が求まった後、このルーチンは、
ステップ294で、最良座標を最終の最良座標と比較し
て、これらが両モータ上で等しいかを判断する。その結
果がイエスならば、このルーチンは、ステップ295
で、両方のモータが循環したか(繰り返したか)を判断
する。その結果がイエスならば、ステップ296で、最
良座標を入力ファイバ及び選択した出力ファイバ用の最
適整列位置としてセーブする。次に、このルーチンは、
ブラインド検索ルーチン、即ち、呼び出したルーチンに
戻る。このブラインド検索ルーチンは、次に整列ルーチ
ンに戻る。各ステッパ・モータのホーム位置から整列点
までのステップ数を、交差点座標としてセーブする。
【0065】整列ルーチンは、ステップ253で、第1
シングル・モード・ファイバであるポート番号2用の座
標に移り、上述のピーキング・ルーチンを用いて、入力
ファイバから出力ファイバへの最大光スループット用の
適切な座標を求める。このルーチンは、ステップ254
で、ポート2からの整列データを用いて、フェルール・
オフセットを再計算する。数19は、r、d及びRの関
数として、θ1を与える。θ1は既知ではないが、θ1
の変化は、ピーキング・ルーチンを用いて、ポート2を
整列させる関数である。θ1の変化は、ポート2用の計
算した角度座標と、ピーキング・ルーチンを用いて見つ
けた整列座標との間の差である。エラーがオフセットd
の概算により生じ、数19の導関数を用いてこのオフセ
ットの補正係数を概算できると仮定する。この補正係数
を用いると、オフセットdの値を変更して、新たな整列
座標をファイバ用に再計算できる。整列座標の変化が、
あるプリセットしきい値未満になるまで、新たなポート
を整列する毎に、この手順を行う。
シングル・モード・ファイバであるポート番号2用の座
標に移り、上述のピーキング・ルーチンを用いて、入力
ファイバから出力ファイバへの最大光スループット用の
適切な座標を求める。このルーチンは、ステップ254
で、ポート2からの整列データを用いて、フェルール・
オフセットを再計算する。数19は、r、d及びRの関
数として、θ1を与える。θ1は既知ではないが、θ1
の変化は、ピーキング・ルーチンを用いて、ポート2を
整列させる関数である。θ1の変化は、ポート2用の計
算した角度座標と、ピーキング・ルーチンを用いて見つ
けた整列座標との間の差である。エラーがオフセットd
の概算により生じ、数19の導関数を用いてこのオフセ
ットの補正係数を概算できると仮定する。この補正係数
を用いると、オフセットdの値を変更して、新たな整列
座標をファイバ用に再計算できる。整列座標の変化が、
あるプリセットしきい値未満になるまで、新たなポート
を整列する毎に、この手順を行う。
【0066】dに関する数15の導関数を求め、再配列
し、デルタの差を与えると、次式のようになる。
し、デルタの差を与えると、次式のようになる。
【数21】
【数22】 このルーチンは、ステップ255で、ポート3用の計算
した座標に進み、ピーキング・ルーチンを用いて、ポー
トを入力ファイバに整列させる。このルーチンは、ステ
ップ256で、ポート3整列座標を用いてフェルールの
オフセットを再計算し、ポート3に対する他の総てのポ
ート用の相対整列座標を再計算する。このルーチンは、
ステップ257で、次のポート及びその後の各ポートに
進み、ピーキング・ルーチンを用いてファイバを整列さ
せる。ステップ258にて、ポートが整列される各時点
毎に、このルーチンは、それが最終ポートかを判断す
る。最終ポートが整列されると、ステップ259で、こ
のルーチンが停止する。整列したポートの各々に対して
蓄積した最良座標をスイッチのメモリ回路内に読み出し
て、蓄積する。これで、スイッチ20は、使用の準備が
完了する。
した座標に進み、ピーキング・ルーチンを用いて、ポー
トを入力ファイバに整列させる。このルーチンは、ステ
ップ256で、ポート3整列座標を用いてフェルールの
オフセットを再計算し、ポート3に対する他の総てのポ
ート用の相対整列座標を再計算する。このルーチンは、
ステップ257で、次のポート及びその後の各ポートに
進み、ピーキング・ルーチンを用いてファイバを整列さ
せる。ステップ258にて、ポートが整列される各時点
毎に、このルーチンは、それが最終ポートかを判断す
る。最終ポートが整列されると、ステップ259で、こ
のルーチンが停止する。整列したポートの各々に対して
蓄積した最良座標をスイッチのメモリ回路内に読み出し
て、蓄積する。これで、スイッチ20は、使用の準備が
完了する。
【0067】上述の如く、本発明の機械的光スイッチ
は、任意の数の入力及び出力ファイバ、即ちポートで構
成できる。このスイッチの基本的な動作は、第2光ファ
イバの交差点と一致する交差点にて、ファイバの位置を
表す角度座標に応答して、その閉曲線上の2つの交差点
の1つに、その閉曲線上の入力、即ち、第1ファイバを
回転させる。交差点での第2ファイバの位置を表す角度
座標に応答して、出力、即ち第2ファイバを、その閉曲
線上で、第1ファイバの交差点に対応する交差点まで回
転させる。これら回転移動は、連続的に実行できるが、
好適な実施例においては、これらを同時に実行できる。
オフセットされた閉曲線は2つのユニークな点で交差す
るので、ファイバを回転する前に、入力及び出力ファイ
バに最も近い交差点を選択して、スイッチ速度を増加で
きる。
は、任意の数の入力及び出力ファイバ、即ちポートで構
成できる。このスイッチの基本的な動作は、第2光ファ
イバの交差点と一致する交差点にて、ファイバの位置を
表す角度座標に応答して、その閉曲線上の2つの交差点
の1つに、その閉曲線上の入力、即ち、第1ファイバを
回転させる。交差点での第2ファイバの位置を表す角度
座標に応答して、出力、即ち第2ファイバを、その閉曲
線上で、第1ファイバの交差点に対応する交差点まで回
転させる。これら回転移動は、連続的に実行できるが、
好適な実施例においては、これらを同時に実行できる。
オフセットされた閉曲線は2つのユニークな点で交差す
るので、ファイバを回転する前に、入力及び出力ファイ
バに最も近い交差点を選択して、スイッチ速度を増加で
きる。
【0068】1つのフェルールが他と同じ感覚で回転す
るとき、他のフェルールが回転を停止した後、1つのフ
ェルールが他を動かすことが、試験で判った。この問題
を解決するには、各ファイバを同じ量だけ、選択した交
差点を通過して回転させ、両方を同時に反時計回りに回
転させて、交差点で同時に停止させる。また、ファイバ
が破損するか、又はモータが失速するまで、スイッチの
入力又は出力回転部分の一方又は両方が、それらの駆動
ラインを連続的に回転させることも、試験で判った。各
ホーム位置から2以上又は1及び2分の1倍だけ、モー
タのいずれかが駆動ライン構体を駆動する際に、割り込
み信号が発生するように、このスイッチが構成されてい
る。各駆動ライン構体に取り付けられた反射器又は穴
(スロット)あき回転板は、ホーム位置の各検出器に光
を通過させる。この状態が生じ、モータが停止すると、
ユーザ・エラー・コードが発生する。
るとき、他のフェルールが回転を停止した後、1つのフ
ェルールが他を動かすことが、試験で判った。この問題
を解決するには、各ファイバを同じ量だけ、選択した交
差点を通過して回転させ、両方を同時に反時計回りに回
転させて、交差点で同時に停止させる。また、ファイバ
が破損するか、又はモータが失速するまで、スイッチの
入力又は出力回転部分の一方又は両方が、それらの駆動
ラインを連続的に回転させることも、試験で判った。各
ホーム位置から2以上又は1及び2分の1倍だけ、モー
タのいずれかが駆動ライン構体を駆動する際に、割り込
み信号が発生するように、このスイッチが構成されてい
る。各駆動ライン構体に取り付けられた反射器又は穴
(スロット)あき回転板は、ホーム位置の各検出器に光
を通過させる。この状態が生じ、モータが停止すると、
ユーザ・エラー・コードが発生する。
【0069】スイッチに対して、無効ファイバ又はポー
ト要求を発行できる。この理由により、スイッチの入力
又は出力部分が回転する前は、各入力及び出力ファイバ
又はポート選択が有効である。各部分におけるファイバ
の数に基づいた入力及び出力部分に対して、最大限界を
設定する。ファイバ又はポート要求が最大限界を超える
と、ユーザ・エラー・コードが発生し、これらの部分が
静止する。
ト要求を発行できる。この理由により、スイッチの入力
又は出力部分が回転する前は、各入力及び出力ファイバ
又はポート選択が有効である。各部分におけるファイバ
の数に基づいた入力及び出力部分に対して、最大限界を
設定する。ファイバ又はポート要求が最大限界を超える
と、ユーザ・エラー・コードが発生し、これらの部分が
静止する。
【0070】入力及び出力部分が複数のファイバ、即ち
ポートであるスイッチ構成において、これらの部分を回
転する前に、入力又は出力部分のいずれかに対して個々
のファイバを選択する。最大ファイバ位置、即ちポート
位置用の新たなファイバ、即ちポートを選択する際に、
超過が可能である。スイッチを破壊させるこの状態を防
ぐには、新たな選択したファイバ、又はポートの交差点
への角度座標を、以前に選択したファイバ又はポートの
交差点の角度座標と加算する。加算した角度座標値を最
大範囲値と比較して、加算した角度座標が最大範囲値を
超したときに、ユーザ・エラー・コードを発生する。好
適な実施例における角度座標をステッパ・モータのステ
ップ毎に蓄積する。
ポートであるスイッチ構成において、これらの部分を回
転する前に、入力又は出力部分のいずれかに対して個々
のファイバを選択する。最大ファイバ位置、即ちポート
位置用の新たなファイバ、即ちポートを選択する際に、
超過が可能である。スイッチを破壊させるこの状態を防
ぐには、新たな選択したファイバ、又はポートの交差点
への角度座標を、以前に選択したファイバ又はポートの
交差点の角度座標と加算する。加算した角度座標値を最
大範囲値と比較して、加算した角度座標が最大範囲値を
超したときに、ユーザ・エラー・コードを発生する。好
適な実施例における角度座標をステッパ・モータのステ
ップ毎に蓄積する。
【0071】図22は、本発明により改善した機械的フ
ァイバ光スイッチ300の斜視図を示す。このスイッチ
300は、基部303、端部壁304、306及び側部
壁308、310を有し、空洞312を形成するハウジ
ング302を具えている。空洞312内に、図1の台座
34と類似の中央台座314を設ける。図7のホルダ構
体と類似のホルダ構体を台座314内に形成する。この
ホルダ構体は、オフセットV溝及びばね留め具(スプリ
ング・クランプ)を具えており、取り付け部材350
(図23)を保持する。凹部(リセス)316をハウジ
ング302の頂部に形成して、ガスケット(図示せず)
を受ける。このガスケットを上面(図示せず)により凹
部316に固定する。この上面は、図1の上面40に類
似している。図1のスイッチ20と同様に、電子回路を
有する回路基板(図示せず)をスイッチ・ハウジング3
02上に取り付ける。空洞314は、上面により包囲さ
れ、適切な屈折率整合液で満たして、入力ファイバ31
5及び出力ファイバ317間を通過する入力光の戻り反
射を減少させる。
ァイバ光スイッチ300の斜視図を示す。このスイッチ
300は、基部303、端部壁304、306及び側部
壁308、310を有し、空洞312を形成するハウジ
ング302を具えている。空洞312内に、図1の台座
34と類似の中央台座314を設ける。図7のホルダ構
体と類似のホルダ構体を台座314内に形成する。この
ホルダ構体は、オフセットV溝及びばね留め具(スプリ
ング・クランプ)を具えており、取り付け部材350
(図23)を保持する。凹部(リセス)316をハウジ
ング302の頂部に形成して、ガスケット(図示せず)
を受ける。このガスケットを上面(図示せず)により凹
部316に固定する。この上面は、図1の上面40に類
似している。図1のスイッチ20と同様に、電子回路を
有する回路基板(図示せず)をスイッチ・ハウジング3
02上に取り付ける。空洞314は、上面により包囲さ
れ、適切な屈折率整合液で満たして、入力ファイバ31
5及び出力ファイバ317間を通過する入力光の戻り反
射を減少させる。
【0072】ステッパ・モータ又はエンコーダ付き直流
モータの如き駆動モータ318及び320をモータ・ク
ランプ322及び324により側壁310に固定する。
歯車クランプ326及び328は、平歯車330及び3
32を駆動モータ318及び320のシャフトに固定す
る。穴(ボア)334及び336(穴336は見える)
を各端部壁304及び306に形成して、取り付け部材
駆動ライン構体338及び340を受ける。基部303
に取り付けたのは、検出ブラケット342及び344で
あり、反射センサー346及び348を取り付ける。こ
れら反射センサーは、米国ミネソタ州ミネアポリスのハ
ネウエル社製HOA1160型でもよい。
モータの如き駆動モータ318及び320をモータ・ク
ランプ322及び324により側壁310に固定する。
歯車クランプ326及び328は、平歯車330及び3
32を駆動モータ318及び320のシャフトに固定す
る。穴(ボア)334及び336(穴336は見える)
を各端部壁304及び306に形成して、取り付け部材
駆動ライン構体338及び340を受ける。基部303
に取り付けたのは、検出ブラケット342及び344で
あり、反射センサー346及び348を取り付ける。こ
れら反射センサーは、米国ミネソタ州ミネアポリスのハ
ネウエル社製HOA1160型でもよい。
【0073】ハウジング302、上面、モータ・クラン
プ及び検出クランプは、図1のハウジング22と同じ材
料で作ってもよい。改良した設計においては、これら部
品は、加工した又は形成したアルミニウムである。駆動
モータ318及び320は、米国コネティカット州ワタ
バリーのエッチ・エス・アイ社製33755−01型の
如きステッパ・モータである。現在の設計で用いている
歯車クランプ326及び328は、米国ニューヨーク州
イースト・ロックウエイのダブリュ・エム・バーグ社製
CG1−25−A型である。平歯車は、米国コネティカ
ット州ミドルバリーのピアイシー・プレシジョン・イン
ダストリアル・コンポーネント社製H47−72型であ
る。
プ及び検出クランプは、図1のハウジング22と同じ材
料で作ってもよい。改良した設計においては、これら部
品は、加工した又は形成したアルミニウムである。駆動
モータ318及び320は、米国コネティカット州ワタ
バリーのエッチ・エス・アイ社製33755−01型の
如きステッパ・モータである。現在の設計で用いている
歯車クランプ326及び328は、米国ニューヨーク州
イースト・ロックウエイのダブリュ・エム・バーグ社製
CG1−25−A型である。平歯車は、米国コネティカ
ット州ミドルバリーのピアイシー・プレシジョン・イン
ダストリアル・コンポーネント社製H47−72型であ
る。
【0074】図23は、対向した取り付け部材と、2個
の同様に設計した取り付け部材駆動ライン338及び3
40の一方との平面図である。この取り付け部材駆動ラ
インは、歪解放結合器352に結合された端部を有する
フェルールの如き取り付け部材350を有している。取
り付け部材350の他端は、そこに固定されたスリーブ
部材354であり、その目的は詳細に後述する。歪解放
結合器352の他端には、米国ニュージャージ州セダー
・グローブのサーボメータ社製FC−1型柔軟蛇腹の如
き柔軟な駆動シャフト結合器356が結合している。こ
の設計の機械的ファイバ光スイッチに用いるには、蛇腹
のストック結合器を配置して、内部穴を広げる。柔軟駆
動シャフト結合器356の一端は、歪解放結合器352
の一端に一致し、他端は駆動シャフト358上に一致す
る。駆動シャフトは、ステンレス・スチール部品であ
り、米国コネティカット州ミドルバリーのピアイシー・
プレシジョン・インダストリアル・コンポーネント社製
A3−23型か、米国ニューヨーク州イースト・ロック
ウエイのダブリュ・エム・バーグ社製S4−23型であ
る。駆動シャフト358上には、保持リング360を取
り付けるが、これは、ダブリュ・エム・バーグ社製Q7
−25型である。駆動シャフト358上に保持リング3
60の次に内部レース・リング360を取り付けるが、
これは、ダブリュ・エム・バーグ社製SS2−32型で
ある。ダブリュ・エム・バーグ社製B1−31−Q3型
の如き軸受け364及び366を、駆動シャフト358
上でスペーサ362の次に取り付ける。軸受け364及
び366の間の位置には、ダブリュ・エム・バーグ社製
SS2−65型の如き軸受けスペーサ368を配置す
る。駆動シャフト358上で軸受け366の近傍位置に
は、ダブリュ・エム・バーグ社製SS3−13型の如き
外側レース・スペーサ370を設け、続いて、ダブリュ
・エム・バーグ社製Q4−50型の如き他の解放リング
372を設ける。米国カリフォルニア州サンタ・アナの
バル・シール・エンジニアリング社製R315LB−2
02−SP−45の如きシール374を解放リング37
2の近傍に位置決めする。解放リング372に対向する
シール374の端部は、フランジ376を有し、これ
は、端部壁304及び306の外面に形成された凹部内
に適合し、開口334及び336を囲む。シール・カバ
ー378及び外側レース・スペーサ380をシール37
4に対して位置決めする。このシール・カバー及び外側
レース・スペーサ380は、そこに形成され同一の広が
りをもつ開口を有し、ネジなどを受ける。シール・カバ
ー378及び外側レース・スペーサ380を端部壁30
4及び306の外面に固定し、ネジでシール374をハ
ウジング302に固定する。外側レース・スペーサ38
0の近傍で駆動シャフト358上には、ダブリュ・エム
・バーグ社製B1−31−Q3型の如き軸受け382
と、ダブリュ・エム・バーグ社製SS2−30型の如き
他の内側レース・スペーサ384を設ける。歯車330
及び332に類似した平歯車386を駆動シャフト35
8上に取り付け、歯車クランプ326及び328に類似
した歯車クランプ388でそこに固定する。反射器コー
ド車390を、反射センサー346及び348の一方と
一線になるように、駆動シャフト358の端部に取り付
ける。改良し簡略化した駆動ラインは、図4及び図5の
駆動ラインと比較して少ない数の結合ジョイントを有す
る。さらに、総ての結合器は、TRAボンドBA−F2
30エポキシ又はエポ・テック253NDエポキシの如
きエポキシ樹脂により互いに接着されるか、スプリット
・ハブ解放器によりその場所にクランプされる。
の同様に設計した取り付け部材駆動ライン338及び3
40の一方との平面図である。この取り付け部材駆動ラ
インは、歪解放結合器352に結合された端部を有する
フェルールの如き取り付け部材350を有している。取
り付け部材350の他端は、そこに固定されたスリーブ
部材354であり、その目的は詳細に後述する。歪解放
結合器352の他端には、米国ニュージャージ州セダー
・グローブのサーボメータ社製FC−1型柔軟蛇腹の如
き柔軟な駆動シャフト結合器356が結合している。こ
の設計の機械的ファイバ光スイッチに用いるには、蛇腹
のストック結合器を配置して、内部穴を広げる。柔軟駆
動シャフト結合器356の一端は、歪解放結合器352
の一端に一致し、他端は駆動シャフト358上に一致す
る。駆動シャフトは、ステンレス・スチール部品であ
り、米国コネティカット州ミドルバリーのピアイシー・
プレシジョン・インダストリアル・コンポーネント社製
A3−23型か、米国ニューヨーク州イースト・ロック
ウエイのダブリュ・エム・バーグ社製S4−23型であ
る。駆動シャフト358上には、保持リング360を取
り付けるが、これは、ダブリュ・エム・バーグ社製Q7
−25型である。駆動シャフト358上に保持リング3
60の次に内部レース・リング360を取り付けるが、
これは、ダブリュ・エム・バーグ社製SS2−32型で
ある。ダブリュ・エム・バーグ社製B1−31−Q3型
の如き軸受け364及び366を、駆動シャフト358
上でスペーサ362の次に取り付ける。軸受け364及
び366の間の位置には、ダブリュ・エム・バーグ社製
SS2−65型の如き軸受けスペーサ368を配置す
る。駆動シャフト358上で軸受け366の近傍位置に
は、ダブリュ・エム・バーグ社製SS3−13型の如き
外側レース・スペーサ370を設け、続いて、ダブリュ
・エム・バーグ社製Q4−50型の如き他の解放リング
372を設ける。米国カリフォルニア州サンタ・アナの
バル・シール・エンジニアリング社製R315LB−2
02−SP−45の如きシール374を解放リング37
2の近傍に位置決めする。解放リング372に対向する
シール374の端部は、フランジ376を有し、これ
は、端部壁304及び306の外面に形成された凹部内
に適合し、開口334及び336を囲む。シール・カバ
ー378及び外側レース・スペーサ380をシール37
4に対して位置決めする。このシール・カバー及び外側
レース・スペーサ380は、そこに形成され同一の広が
りをもつ開口を有し、ネジなどを受ける。シール・カバ
ー378及び外側レース・スペーサ380を端部壁30
4及び306の外面に固定し、ネジでシール374をハ
ウジング302に固定する。外側レース・スペーサ38
0の近傍で駆動シャフト358上には、ダブリュ・エム
・バーグ社製B1−31−Q3型の如き軸受け382
と、ダブリュ・エム・バーグ社製SS2−30型の如き
他の内側レース・スペーサ384を設ける。歯車330
及び332に類似した平歯車386を駆動シャフト35
8上に取り付け、歯車クランプ326及び328に類似
した歯車クランプ388でそこに固定する。反射器コー
ド車390を、反射センサー346及び348の一方と
一線になるように、駆動シャフト358の端部に取り付
ける。改良し簡略化した駆動ラインは、図4及び図5の
駆動ラインと比較して少ない数の結合ジョイントを有す
る。さらに、総ての結合器は、TRAボンドBA−F2
30エポキシ又はエポ・テック253NDエポキシの如
きエポキシ樹脂により互いに接着されるか、スプリット
・ハブ解放器によりその場所にクランプされる。
【0075】取り付け部材フェルール86に関して上述
した如く、取り付け部材フェルール350をホウ珪酸塩
ガラスで形成してもよい。本発明の機械的ファイバ光ス
イッチの拡張した試験により、ガラス・フェルール35
0の端面が互いに磨耗することが判った。時々、ファイ
バは、磨耗粒子により汚染される。この問題は、徐々に
現れるが、時々、スイッチの挿入損失において、不規則
であり、増加する。図23の線A−A’に沿う図24の
断面図は、セラミック・スリーブ354を用いてこの問
題をどのように解決したかを示す。米国カリフォルニア
州ランチョ・クカモンガのマインドラム・プレシジョン
・プロダクト社製の如きセラミック・スリーブ354を
ガラス・フェルール350の端面にエポキシ樹脂で接着
する。光ファイバと共に配置したフェルールと、スリー
ブ354とを、モノシリック部品として仕上げる。セラ
ミックはガラスよりも非常に堅いので、これは、よりゆ
っくりと磨かれる。この結果、下側擦れ面392とな
り、ガラスの表面は、大ざっぱに、セラミック表面未満
の11〜15μmである。よって、図24に示すよう
に、ガラス・フェルールは、全く丈夫ではない。セラミ
ック・スリーブは、フェルールを約25μmだけ分離す
る。さらに、セラミック磨耗は、ガラスよりも一層良好
なので、汚染の問題を起こす磨耗粒子はわずかである。
ガラス・フェルールを有するセラミック・スリーブを用
いる代わりに、このガラス・スリーブをセラミック・フ
ェルールと交換する。かかるセラミック・フェルール
は、例えば、米国カリフォルニア州クペンチノのリケイ
・オブ・アメリカ社製である。セラミック・フェルール
と共に、ファイバの擦れは少ないが、これには、長手方
向の整列誤差が少ないことにより、挿入誤差をわずかに
減少させることができるという利点がある。セラミック
・スリーブ354及びセラミック・フェルールを形成す
るのに用いる好適な材料は、破裂強度が8MPa*m^
(1/2)の酸化ジルコニウムである。
した如く、取り付け部材フェルール350をホウ珪酸塩
ガラスで形成してもよい。本発明の機械的ファイバ光ス
イッチの拡張した試験により、ガラス・フェルール35
0の端面が互いに磨耗することが判った。時々、ファイ
バは、磨耗粒子により汚染される。この問題は、徐々に
現れるが、時々、スイッチの挿入損失において、不規則
であり、増加する。図23の線A−A’に沿う図24の
断面図は、セラミック・スリーブ354を用いてこの問
題をどのように解決したかを示す。米国カリフォルニア
州ランチョ・クカモンガのマインドラム・プレシジョン
・プロダクト社製の如きセラミック・スリーブ354を
ガラス・フェルール350の端面にエポキシ樹脂で接着
する。光ファイバと共に配置したフェルールと、スリー
ブ354とを、モノシリック部品として仕上げる。セラ
ミックはガラスよりも非常に堅いので、これは、よりゆ
っくりと磨かれる。この結果、下側擦れ面392とな
り、ガラスの表面は、大ざっぱに、セラミック表面未満
の11〜15μmである。よって、図24に示すよう
に、ガラス・フェルールは、全く丈夫ではない。セラミ
ック・スリーブは、フェルールを約25μmだけ分離す
る。さらに、セラミック磨耗は、ガラスよりも一層良好
なので、汚染の問題を起こす磨耗粒子はわずかである。
ガラス・フェルールを有するセラミック・スリーブを用
いる代わりに、このガラス・スリーブをセラミック・フ
ェルールと交換する。かかるセラミック・フェルール
は、例えば、米国カリフォルニア州クペンチノのリケイ
・オブ・アメリカ社製である。セラミック・フェルール
と共に、ファイバの擦れは少ないが、これには、長手方
向の整列誤差が少ないことにより、挿入誤差をわずかに
減少させることができるという利点がある。セラミック
・スリーブ354及びセラミック・フェルールを形成す
るのに用いる好適な材料は、破裂強度が8MPa*m^
(1/2)の酸化ジルコニウムである。
【0076】本発明の機械的ファイバ光スイッチの拡張
試験中に発見した別の問題は、フェルールがV溝で素早
く差別的に磨耗して、スイッチが整列から外れてしまう
ことである。この問題は、損失の逐次的増加として現
れ、挿入損失の形状変化により、時々強調される。この
問題の解決するには、V溝及びばね留め具をライニング
し、酸化ジルコニウムの耐磨耗セラミック・インサート
をセラミック・スリーブ364及びフェルール350に
合成することである。この問題を解決するのに、ガラス
・フェルールと共に用いるサファイア・インサートを用
いてもよい。
試験中に発見した別の問題は、フェルールがV溝で素早
く差別的に磨耗して、スイッチが整列から外れてしまう
ことである。この問題は、損失の逐次的増加として現
れ、挿入損失の形状変化により、時々強調される。この
問題の解決するには、V溝及びばね留め具をライニング
し、酸化ジルコニウムの耐磨耗セラミック・インサート
をセラミック・スリーブ364及びフェルール350に
合成することである。この問題を解決するのに、ガラス
・フェルールと共に用いるサファイア・インサートを用
いてもよい。
【0077】別の問題は、V溝に耐磨耗結晶インサート
を接着することである。エポキシ樹脂の如き堅く頑丈な
接着剤により、インサートが曲がる。エポキシ樹脂がイ
ンサートを曲げるのを防ぐために、インサートの厚さを
0.062インチ(約1.57mm)にまで増やす。こ
れにより、曲がりの量を大幅に減らせる。
を接着することである。エポキシ樹脂の如き堅く頑丈な
接着剤により、インサートが曲がる。エポキシ樹脂がイ
ンサートを曲げるのを防ぐために、インサートの厚さを
0.062インチ(約1.57mm)にまで増やす。こ
れにより、曲がりの量を大幅に減らせる。
【0078】機械的光スイッチ20の他の実施例では、
入力及び出力ファイバ・アレイ148及び150間のイ
ンタフェースの近くで、スイッチ20内にフォトダイオ
ードを追加している。フォトダイオードは、アレイ14
8及び150間の光インタフェースの近くに拡散される
光量を監視し、スイッチ20の異なるポートの配置誤差
に関係して電気出力を発生する。フォトダイオードから
の最小電気信号は、選択された入力及び出力ポート間の
最大整列を示す。機械的光スイッチ20にフォトダイオ
ードを含むことは、それが使用された後にポートの能動
的な整列を可能にする。これは、スイッチ20の使用寿
命を延ばす。
入力及び出力ファイバ・アレイ148及び150間のイ
ンタフェースの近くで、スイッチ20内にフォトダイオ
ードを追加している。フォトダイオードは、アレイ14
8及び150間の光インタフェースの近くに拡散される
光量を監視し、スイッチ20の異なるポートの配置誤差
に関係して電気出力を発生する。フォトダイオードから
の最小電気信号は、選択された入力及び出力ポート間の
最大整列を示す。機械的光スイッチ20にフォトダイオ
ードを含むことは、それが使用された後にポートの能動
的な整列を可能にする。これは、スイッチ20の使用寿
命を延ばす。
【0079】スイッチ20のポートを整列すると、スイ
ッチ20は遠隔ファイバ試験装置内で使用可能になる。
この様な装置は、図25に代表的に示すように、電気通
信会社の中央オフィス・システムの一部である。中央オ
フィス400は、光ファイバ・リンク404、406及
び408に結合した中央オフィス・スイッチ402を有
しており、これら光ファイバ・リンクは、遠隔中央オフ
ィス416、418及び420内の他の中央オフィス・
スイッチ410、412及び414に接続される。光フ
ァイバ・リンク404、406及び408は、光通信を
行う光伝送ファイバと、業界で「ダーク・ファイバ」と
呼ばれる光試験ファイバとを具えている。本発明の光ス
イッチ422は、遠隔ファイバ試験システムの一部とし
て中央オフィス・スイッチ402に結合されている。こ
の試験システムは、スイッチ422の入力ポート、即ち
ファイバに結合された光タイム・ドメイン・リフレクト
メータ(OTDR)、光パワー・メータ、SDH/SO
NET試験セットの如き1台の測定試験機器424を含
んでいる。スイッチ422の出力ファイバ、即ちポート
は、光結合器426、428及び430を介して光ファ
イバ・リンク404、406及び408に結合してい
る。これら結合器426、428及び430は、波長分
割マルチプレクサ(WDM)でもよい。
ッチ20は遠隔ファイバ試験装置内で使用可能になる。
この様な装置は、図25に代表的に示すように、電気通
信会社の中央オフィス・システムの一部である。中央オ
フィス400は、光ファイバ・リンク404、406及
び408に結合した中央オフィス・スイッチ402を有
しており、これら光ファイバ・リンクは、遠隔中央オフ
ィス416、418及び420内の他の中央オフィス・
スイッチ410、412及び414に接続される。光フ
ァイバ・リンク404、406及び408は、光通信を
行う光伝送ファイバと、業界で「ダーク・ファイバ」と
呼ばれる光試験ファイバとを具えている。本発明の光ス
イッチ422は、遠隔ファイバ試験システムの一部とし
て中央オフィス・スイッチ402に結合されている。こ
の試験システムは、スイッチ422の入力ポート、即ち
ファイバに結合された光タイム・ドメイン・リフレクト
メータ(OTDR)、光パワー・メータ、SDH/SO
NET試験セットの如き1台の測定試験機器424を含
んでいる。スイッチ422の出力ファイバ、即ちポート
は、光結合器426、428及び430を介して光ファ
イバ・リンク404、406及び408に結合してい
る。これら結合器426、428及び430は、波長分
割マルチプレクサ(WDM)でもよい。
【0080】あるアプリケーションにおいて、WDM4
26、428及び430を光ファイバ・リンク404、
406及び408内の「ダーク・ファイバ」に結合し、
測定試験機器424をOTDRとする。中央オフィス・
コンピュータは、バスを介してスイッチ20にコマンド
を渡して、特定の入力ポートを特定の出力ポートに接続
する。スイッチ20上の電子回路は、このコマンドを解
釈して、選択したポート用に蓄積した座標位置をアクセ
スして、各ポートを、これらポートの閉曲線上の交差点
に回転させる。コマンドを光スイッチ422に送って、
特定の出力ファイバ、即ち、ポートを、OTDR424
に結合した入力ファイバ、即ちポートに整列させる。例
えば、スイッチ424の出力ポート1を、WDM426
を介して、光ファイバ・リンク404の「ダーク・ファ
イバ」に結合してもよい。OTDR424は、光パルス
を「ダーク・ファイバ」に発射する。戻り反射光散乱信
号は、WDM426及び光スイッチ422を介してOT
DR424に結合する。OTDR424は、この戻り光
信号を処理して、反射、損失などのファイバの異常の存
在を示す表示や表を発生する。付加的なコマンドを光ス
イッチ422に送って、他の出力ファイバ、即ちポート
を入力ファイバ、即ちポートに整列させて、他の光リン
クにおける他の「ダーク・ファイバ」を試験できる。さ
らに、付加的な1組の測定試験機器を、光スイッチ42
2の付加的な入力ファイバ、即ちポートに結合してもよ
い。
26、428及び430を光ファイバ・リンク404、
406及び408内の「ダーク・ファイバ」に結合し、
測定試験機器424をOTDRとする。中央オフィス・
コンピュータは、バスを介してスイッチ20にコマンド
を渡して、特定の入力ポートを特定の出力ポートに接続
する。スイッチ20上の電子回路は、このコマンドを解
釈して、選択したポート用に蓄積した座標位置をアクセ
スして、各ポートを、これらポートの閉曲線上の交差点
に回転させる。コマンドを光スイッチ422に送って、
特定の出力ファイバ、即ち、ポートを、OTDR424
に結合した入力ファイバ、即ちポートに整列させる。例
えば、スイッチ424の出力ポート1を、WDM426
を介して、光ファイバ・リンク404の「ダーク・ファ
イバ」に結合してもよい。OTDR424は、光パルス
を「ダーク・ファイバ」に発射する。戻り反射光散乱信
号は、WDM426及び光スイッチ422を介してOT
DR424に結合する。OTDR424は、この戻り光
信号を処理して、反射、損失などのファイバの異常の存
在を示す表示や表を発生する。付加的なコマンドを光ス
イッチ422に送って、他の出力ファイバ、即ちポート
を入力ファイバ、即ちポートに整列させて、他の光リン
クにおける他の「ダーク・ファイバ」を試験できる。さ
らに、付加的な1組の測定試験機器を、光スイッチ42
2の付加的な入力ファイバ、即ちポートに結合してもよ
い。
【0081】光スイッチの出力ファイバ、即ちポート
を、光リンクの光通信ファイバに、これらファイバに接
続されたWDMを介して、接続することもできる。OT
DRによりアクティブの伝送ファイバを試験する際、O
TDR424の光出力の波長は、伝送ファイバにわたっ
て、アクティブの光伝送の波長と異なっている。例え
ば、伝送リンクが1310nm波長で動作していれば、
OTDR424は、1550nmで動作して、リンクの
伝送ファイバを試験する。これら試験を実行する一方、
アクティブ伝送をファイバ内で行う。
を、光リンクの光通信ファイバに、これらファイバに接
続されたWDMを介して、接続することもできる。OT
DRによりアクティブの伝送ファイバを試験する際、O
TDR424の光出力の波長は、伝送ファイバにわたっ
て、アクティブの光伝送の波長と異なっている。例え
ば、伝送リンクが1310nm波長で動作していれば、
OTDR424は、1550nmで動作して、リンクの
伝送ファイバを試験する。これら試験を実行する一方、
アクティブ伝送をファイバ内で行う。
【0082】遠隔ファイバ試験システム用の他のアプリ
ケーションは、SDH/SONET試験セットを用いて
SDH/SONET性能を試験することである。かかる
試験セットは、一端に送信機器を有し、他端に受信機器
を有する。例として、光スイッチ422の入力ファイ
バ、即ちポートは、中央オフィス400において、OT
DRの代わりにSDH/SONET送信機器に結合され
る。中央オフィス416は、光スイッチ434の入力フ
ァイバ、即ちポートに結合されたSDH/SONET受
信機器432を有する。光スイッチの出力ポートは、W
DM436を介して光リンク404に接続する。コマン
ドを光スイッチ422及び434に送って、これらの入
力及び出力ポートを、光リンク404内の光伝送ファイ
バの1つを介して、SDH/SONET送信機器及び受
信機器に互いに結合する。光リンクの各光伝送ファイバ
を、WDMを介して、光スイッチの各出力ファイバ、即
ちポートに結合して、このリンクにおける伝送ファイバ
の総てをSDH/SONET試験できる。
ケーションは、SDH/SONET試験セットを用いて
SDH/SONET性能を試験することである。かかる
試験セットは、一端に送信機器を有し、他端に受信機器
を有する。例として、光スイッチ422の入力ファイ
バ、即ちポートは、中央オフィス400において、OT
DRの代わりにSDH/SONET送信機器に結合され
る。中央オフィス416は、光スイッチ434の入力フ
ァイバ、即ちポートに結合されたSDH/SONET受
信機器432を有する。光スイッチの出力ポートは、W
DM436を介して光リンク404に接続する。コマン
ドを光スイッチ422及び434に送って、これらの入
力及び出力ポートを、光リンク404内の光伝送ファイ
バの1つを介して、SDH/SONET送信機器及び受
信機器に互いに結合する。光リンクの各光伝送ファイバ
を、WDMを介して、光スイッチの各出力ファイバ、即
ちポートに結合して、このリンクにおける伝送ファイバ
の総てをSDH/SONET試験できる。
【0083】本発明の機械的光スイッチ20は、スイッ
チ内の入力及び出力光ポートを表す入力及び出力光ファ
イバ・アレイ148及び150内の光ファイバ152を
整列(位置合わせ)するために、入力及び出力フェルー
ル144及び146を回転させる電気的ステッパ・モー
タ46を使用して説明した。入力及び出力ポートを整列
する手動手段を使用して、本発明を実施することも可能
である。この様なスイッチで、ステッパ・モータ46及
び平歯車48は、減速歯車組立体で置換してもよい。か
かる減速歯車組立体は、フェルール駆動シャフト62上
のフェルール駆動シャフト平歯車72に係合する。ノブ
は、手動で歯車組立体を回転させ、ひいてはスイッチ2
0内のフェルール144及び146を回転させるために
設けられる。戻り止め(ディテント)は、入力及び出力
ポートの整列位置を示すために歯車組立体と共に設けら
れる。その代わりに、最大光信号用の適切な出力ポート
を監視することにより、整列を行ってもよい。
チ内の入力及び出力光ポートを表す入力及び出力光ファ
イバ・アレイ148及び150内の光ファイバ152を
整列(位置合わせ)するために、入力及び出力フェルー
ル144及び146を回転させる電気的ステッパ・モー
タ46を使用して説明した。入力及び出力ポートを整列
する手動手段を使用して、本発明を実施することも可能
である。この様なスイッチで、ステッパ・モータ46及
び平歯車48は、減速歯車組立体で置換してもよい。か
かる減速歯車組立体は、フェルール駆動シャフト62上
のフェルール駆動シャフト平歯車72に係合する。ノブ
は、手動で歯車組立体を回転させ、ひいてはスイッチ2
0内のフェルール144及び146を回転させるために
設けられる。戻り止め(ディテント)は、入力及び出力
ポートの整列位置を示すために歯車組立体と共に設けら
れる。その代わりに、最大光信号用の適切な出力ポート
を監視することにより、整列を行ってもよい。
【0084】機械的光スイッチは、サイクル間反復性、
長期間反復性及び絶対配置誤差仕様を満足する。このス
イッチは、製造コストが低く、製造が簡単である。この
スイッチは、Vブロックの様な別々の3点の運動学的に
正確な台内に独立して保持されているフェルールと共
に、独立した軸に対して回転する互いにずれたフェルー
ルを有する。Vブロックは、ガラス又はセラミックの様
な耐磨耗性材料と一線に並べられ、屈折率整合液で滑ら
かにされる。フェルールを互いにずらし、次に運動学的
に正確な台に取り付けることにより、フェルール内に保
持されたファイバが、出力フェルール内のファイバの閉
曲線と交差する入力フェルール内のファイバの閉曲線を
有する閉曲線を追跡する。入力フェルール及び出力フェ
ルールには、いっぱいにファイバが装填され、フェルー
ルの軸に中心が合わせられたファイバを除いて、全ての
ファイバはポートとしてアクセス可能である。さらに、
セラミック・スリーブを用いて、光インタフェースにお
ける磨耗を減らすことにより、入力及び出力ファイバ間
の経時的な挿入損失を減少できる。また、遠隔試験シス
テムにこの光スイッチを利用可能であり、光測定試験機
器を用いて、光ファイバ・リンク上の試験を実行でき
る。本発明の上述及びその他の概念は、特許請求の範囲
に記載されている。
長期間反復性及び絶対配置誤差仕様を満足する。このス
イッチは、製造コストが低く、製造が簡単である。この
スイッチは、Vブロックの様な別々の3点の運動学的に
正確な台内に独立して保持されているフェルールと共
に、独立した軸に対して回転する互いにずれたフェルー
ルを有する。Vブロックは、ガラス又はセラミックの様
な耐磨耗性材料と一線に並べられ、屈折率整合液で滑ら
かにされる。フェルールを互いにずらし、次に運動学的
に正確な台に取り付けることにより、フェルール内に保
持されたファイバが、出力フェルール内のファイバの閉
曲線と交差する入力フェルール内のファイバの閉曲線を
有する閉曲線を追跡する。入力フェルール及び出力フェ
ルールには、いっぱいにファイバが装填され、フェルー
ルの軸に中心が合わせられたファイバを除いて、全ての
ファイバはポートとしてアクセス可能である。さらに、
セラミック・スリーブを用いて、光インタフェースにお
ける磨耗を減らすことにより、入力及び出力ファイバ間
の経時的な挿入損失を減少できる。また、遠隔試験シス
テムにこの光スイッチを利用可能であり、光測定試験機
器を用いて、光ファイバ・リンク上の試験を実行でき
る。本発明の上述及びその他の概念は、特許請求の範囲
に記載されている。
【0085】
【発明の効果】本発明の光スイッチによれば、サイクル
間反復性、長期間反復性及び絶対的整列誤差の仕様を満
足する製造が安価且つ簡単な光ファイバ用の光スイッチ
が得られる。また、その入力ファイバ及び出力ファイバ
間の整列も確実に行える。
間反復性、長期間反復性及び絶対的整列誤差の仕様を満
足する製造が安価且つ簡単な光ファイバ用の光スイッチ
が得られる。また、その入力ファイバ及び出力ファイバ
間の整列も確実に行える。
【図1】本発明による機械的光スイッチを示す分解斜視
図である。
図である。
【図2】従来の機械的ファイバ光スイッチの同軸整列に
おける理想的な状態及び実際の状態を表す図である。
おける理想的な状態及び実際の状態を表す図である。
【図3】従来の機械的ファイバ光スイッチの側面図であ
る。
る。
【図4】本発明による機械的光スイッチにおけるフェル
ール駆動構体の斜視図である。
ール駆動構体の斜視図である。
【図5】本発明による機械的光スイッチにおけるフェル
ール駆動構体の分解斜視図である。
ール駆動構体の分解斜視図である。
【図6】本発明による機械的光スイッチにおけるフェル
ールのずれを示す図である。
ールのずれを示す図である。
【図7】本発明による機械的光スイッチおける運動学的
に正確なホルダ構体を示す平面図である。
に正確なホルダ構体を示す平面図である。
【図8】本発明による機械的光スイッチの互いにずれた
入力フェルール及び出力フェルールを示す簡略化した斜
視図である。
入力フェルール及び出力フェルールを示す簡略化した斜
視図である。
【図9】本発明による機械的光スイッチにおける入力ポ
ートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して整
列するための代表的整列フィクスチャを示す図である。
ートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して整
列するための代表的整列フィクスチャを示す図である。
【図10】本発明による機械的光スイッチのおける入力
ポートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して
整列させるための手順を示す代表的な流れ図の一部分で
ある。
ポートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して
整列させるための手順を示す代表的な流れ図の一部分で
ある。
【図11】本発明による機械的光スイッチのおける入力
ポートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して
整列させるための手順を示す代表的な流れ図の他の部分
である。
ポートの光ファイバを出力ポートの光ファイバに対して
整列させるための手順を示す代表的な流れ図の他の部分
である。
【図12】本発明による機械的光スイッチにおける光ポ
ートを整列させる手順に用いる整列誤差を有する2本の
光ファイバ間を結合するための数学的モデルを表すグラ
フ図である。
ートを整列させる手順に用いる整列誤差を有する2本の
光ファイバ間を結合するための数学的モデルを表すグラ
フ図である。
【図13】本発明による機械的光スイッチを校正するた
めに用いる整列装置の分析ステーションを示す図であ
る。
めに用いる整列装置の分析ステーションを示す図であ
る。
【図14】本発明による機械的光スイッチを校正するた
めに用いる整列装置の機械的整列ステーションを示す図
である。
めに用いる整列装置の機械的整列ステーションを示す図
である。
【図15】本発明による機械的光スイッチにおける入力
ポート及び出力ポートの対向する光ファイバの交差点の
角度座標を求める手順の流れ図の一部である。
ポート及び出力ポートの対向する光ファイバの交差点の
角度座標を求める手順の流れ図の一部である。
【図16】本発明による機械的光スイッチにおける入力
ポート及び出力ポートの対向する光ファイバの交差点の
角度座標を求める手順の流れ図の他の部分である。
ポート及び出力ポートの対向する光ファイバの交差点の
角度座標を求める手順の流れ図の他の部分である。
【図17】本発明による機械的光スイッチにおける出力
フェルールの出力ファイバの反転画像を示す図である。
フェルールの出力ファイバの反転画像を示す図である。
【図18】本発明による機械的光スイッチにおける任意
の入力ファイバの整列状態を示す図である。
の入力ファイバの整列状態を示す図である。
【図19】本発明による機械的光スイッチにおける基準
ファイバを探すブラインド検索ルーチンの流れ図であ
る。
ファイバを探すブラインド検索ルーチンの流れ図であ
る。
【図20】本発明による機械的光スイッチにおいて、入
力ポート及び出力ポートの対向するファイバの整列を最
適にし、その角度座標を戻すピーキング・ルーチンのな
がら図の一部である。
力ポート及び出力ポートの対向するファイバの整列を最
適にし、その角度座標を戻すピーキング・ルーチンのな
がら図の一部である。
【図21】本発明による機械的光スイッチにおいて、入
力ポート及び出力ポートの対向するファイバの整列を最
適にし、その角度座標を戻すピーキング・ルーチンのな
がら図の他の部分である。
力ポート及び出力ポートの対向するファイバの整列を最
適にし、その角度座標を戻すピーキング・ルーチンのな
がら図の他の部分である。
【図22】本発明による改良した機械的光スイッチの斜
視図である。
視図である。
【図23】本発明による改良した機械的光スイッチの取
り付け部材駆動ライン構体の平面図である。
り付け部材駆動ライン構体の平面図である。
【図24】本発明による改良した機械的光スイッチの取
り付け部材の図23における線A−A’に沿った断面図
である。
り付け部材の図23における線A−A’に沿った断面図
である。
【図25】本発明による機械的光スイッチを用いた遠隔
ファイバ試験システムの簡略化した図である。
ファイバ試験システムの簡略化した図である。
20 光スイッチ 22 ハウジング 24 基部 26、28 端部壁 34 中央台部 38 着脱可能側部壁 40 頂部板 42 回路基板 46 回転駆動手段 48 平歯車 50 光検出器取付具 52 光検出器 56、58 軸受け 60 シール板 62 フェルール駆動シャフト 66、67 光ファイバ 68 穴空き回転体 70 スロット 72 フェルール駆動シャフト平歯車 74 柔軟性駆動シャフト結合器 76 ばね留め具 80 入力部 82 出力部 86 筒状保持部材 100、102 フェルール 108、110 光ファイバ 112、114 閉曲線 120 オフセット・ホルダ構体 122 V溝構造体 126、128 側壁 130 V溝空洞 132、134 耐磨耗性薄片 140、142 V溝 144、146 フェルール 148 入力光ファイバ・アレイ 150 出力光ファイバ・アレイ 152 光伝送路 160 制御手段 220 分析ステーション 221 散乱光源 222 顕微鏡 224 ビデオ・モニタ 230 測定整列ステーション 231 レーザ源 232、233 パワー・メータ 235 入力シングル・モード・ファイバ 236 シングル・モード・ファイバ束 237 基準ファイバ 260 ファイバ・コア 262 マルチモード基準ファイバ 300 光スイッチ 315 入力ファイバ 317 出力ファイバ 338、340 取り付け部材駆動ライン 350 フェルール 354 スリーブ部材 356 柔軟駆動シャフト結合器 422、434 光スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 スティーヴ・ユウ・レインホールド アメリカ合衆国 オレゴン州 97756レ ッドモンド リムロック・ウェイ 244 ナンバ7 (72)発明者 ロリマー・エル・ツイッグ アメリカ合衆国 オレゴン州 97759シ スターズ フォークト・ホーン 17478 (72)発明者 マーク・ディー・マリネアウ アメリカ合衆国 オレゴン州 97756レ ッドモンド ノース・ウエスト リムロ ック 1209 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/08 G02B 6/36
Claims (2)
- 【請求項1】 独立した第1回転軸の周りで回転する第
1フェルール内に配置され、第1閉曲線上を移動する少
なくとも1個の第1光ファイバと、 独立し上記第1回転軸から横にずれた第2回転軸の周り
で回転する第2フェルール内に配置され、上記第1閉曲
線からずれて上記第1閉曲線と交差点を有する第2閉曲
線上を移動し、上記第1光ファイバと対向関係で光イン
タフェースを形成する少なくとも1個の第2光ファイバ
と、 上記光インタフェースにて上記第1及び第2フェルール
を夫々保持し、上記フェルール及び上記光ファイバより
も堅く、上記光インタフェースにて上記フェルールに擦
れ解放端面領域を夫々形成する第1及び第2スリーブ部
材と、 頂部及び角度的に広がった側壁によりV形空洞を形成し
て上記第1及び第2フェルールを夫々受ける運動学的V
溝構体、上記V形空洞を覆うように配置されて上記空洞
内に上記フェルールを保持する第1及び第2ばね留め具
部材を有するばね留め具を夫々含み、上記V溝構体の側
壁及び上記バネ留め具が上記V溝構体の側壁及び上記バ
ネ留め具に固定され堅さが上記フェルール以上の耐磨耗
インサートを有する第1及び第2オフセット・ホルダ構
体と、 上記第1光ファイバの上記閉曲線及び上記第2光ファイ
バの上記閉曲線間の交差点を表す角度座標を蓄積する手
段と、 夫々の独立しずらされた回転軸の周りで互いに相対関係
で上記第1及び第2光ファイバを選択的に回転させて、
上記閉曲線上の上記交差点の1つで上記第1及び第2光
ファイバを軸的に整列させる手段とを具えた光スイッ
チ。 - 【請求項2】 独立した第1回転軸の周りで回転し光フ
ァイバよりも堅い第1フェルール内に配置され、第1閉
曲線上を移動し、上記フェルールに擦れ解放端面領域を
形成する少なくとも1個の第1光ファイバと、 独立し上記第1回転軸から横にずれた第2回転軸の周り
で回転し光ファイバよりも堅い第2フェルール内に配置
され、上記第1閉曲線からずれて上記第1閉曲線と交差
点を有する第2閉曲線上を移動し、上記フェルールに擦
れ解放端面領域を形成し、上記第1光ファイバと対向関
係で上記フェルールの上記擦れ解放端面領域に光インタ
フェースを形成する少なくとも1個の第2光ファイバ
と、 頂部及び角度的に広がった側壁によりV形空洞を形成し
て上記第1及び第2フェルールを夫々受ける運動学的V
溝構体、上記V形空洞を覆うように配置されて上記空洞
内に上記フェルールを保持する第1及び第2ばね留め具
部材を有するばね留め具を夫々含み、上記V溝構体の側
壁及び上記バネ留め具が上記V溝構体の側壁及び上記バ
ネ留め具に固定され堅さが上記フェルール以上の耐磨耗
インサートを有する第1及び第2オフセット・ホルダ構
体と、 上記第1光ファイバの上記閉曲線及び上記第2光ファイ
バの上記閉曲線間の交差点を表す角度座標を蓄積する手
段と、 夫々の独立しずらされた回転軸の周りで互いに相対関係
で上記第1及び第2光ファイバを選択的に回転させて、
上記閉曲線上の上記交差点の1つで上記第1及び第2光
ファイバを軸的に整列させる手段とを具えた光スイッ
チ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/484,222 | 1995-06-07 | ||
US08/484,222 US5559909A (en) | 1994-04-05 | 1995-06-07 | Mechanical optical switch |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09105875A JPH09105875A (ja) | 1997-04-22 |
JP2867122B2 true JP2867122B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=23923259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6014496A Expired - Lifetime JP2867122B2 (ja) | 1995-06-07 | 1996-02-22 | 光スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867122B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101636940B (zh) * | 2007-03-20 | 2013-03-06 | 富士通株式会社 | 传输路径监控方法和装置 |
CN108761661B (zh) * | 2018-06-22 | 2024-05-10 | 江苏安昌光讯科技股份有限公司 | 一种光纤连接法兰以及取光模块 |
WO2023281744A1 (ja) * | 2021-07-09 | 2023-01-12 | 日本電信電話株式会社 | 光ノード、回転角度ずれ補償システム及び回転角度ずれ補償方法 |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP6014496A patent/JP2867122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09105875A (ja) | 1997-04-22 |
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