JP2866208B2 - ビシナールジオールの製造法 - Google Patents

ビシナールジオールの製造法

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JP2866208B2 JP3015630A JP1563091A JP2866208B2 JP 2866208 B2 JP2866208 B2 JP 2866208B2 JP 3015630 A JP3015630 A JP 3015630A JP 1563091 A JP1563091 A JP 1563091A JP 2866208 B2 JP2866208 B2 JP 2866208B2
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広幸 鈴木
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ビシナールジオール,
特には,アルカン−1,2−ジオールの製造法に関す
る。アルカン−1,2−ジオールは,化粧品基剤,界面
活性剤原料,潤滑油添加剤等の用途を持った工業的に重
要な物質である。
【0002】
【従来の技術】アルカングリコール類を得るには,一般
に対応するエポキシドを加水分解することによって行わ
れる。短鎖のエポキシドの場合には,比較的容易に反応
させる事が可能であるが,長鎖のエポキシドを加水分解
して対応するグリコールを得るには,様々な問題があ
る。
【0003】例えば,J.Am.Chem.Soc.
,1504,(1946)においては,過酸化水素と
多量のギ酸を用い,α−オレフィンをエポキシ化すると
ともに,そのままギ酸エステルに変え,該エステルをア
ルコール性苛性カリで加水分解して,アルカングリコー
ルを得ている。 この方法では,多量のギ酸のロスが起
こり,工業的に実施するには,多大な経費を必要とす
る。
【0004】また,単にエポキシドを硫酸水溶液と加熱
した場合には,50%もの重合物が副生してしまう。
(油化学,19,3〔1970〕)
【0005】かかる問題を解決する手段として,オート
クレーブを用い高温下に加水分解する手法が提案されて
いる。例えば,特開昭48−96506号では,2%の
NaOHと共に,250℃に加熱する方法を提案し,特
開昭49−86307号では,カルボン酸塩を触媒とし
て,200〜350℃の温度で加水分解する方法を提案
している。これらのオートクレーブを用いる方法は,副
生物が少なく,廃棄物が少ないと言う面では,優れた方
法であるが,工業的スケールのオートクレーブは極めて
高価であり,従ってコスト高につながる欠点を持ってい
る。さらに,高温を得るためには,多大なエネルギー消
費を伴い,かつ,高圧となるため危険性も高い。
【0006】この問題を解決する方法として,特公平2
−26610号ではアミン類の有機酸塩,あるいは,四
級アミンの有機酸塩を触媒とする方法を提案し,これに
より100〜150℃という,より温和な条件下で目的
を果たすことが出来るとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,特公平
2−26610号の方法を用いたとしても常圧下で反応
を完結させるには不十分であり,さらに反応系がエマル
ジョン化してしまうため,水洗等の簡易な方法では,触
媒の分離が不可能であるという大きな問題を抱えてい
る。
【0008】本発明が解決しようとする課題は,常圧下
での反応が可能であり,かつ,反応後,油相と水相が分
離して触媒と製品の分離が可能である方法を見出す事に
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,触媒の存
在下,エポキシドを加水分解してグリコール類を得る方
法について鋭意研究した結果,四級アンモニウム塩ある
いは四級ホスホニウム塩の内いずれかの塩と,有機酸塩
とを組合せると反応が飛躍的に進むことを発見し,本発
明を完成するに至った。
【0010】すなわち,本発明は,触媒の存在下に,オ
レフィンオキサイドと水を反応させてビシナールジオー
ルを製造する工程において,触媒として,(1)第四級
アンモニウム塩,第四級ホスホニウム塩の内の少なくと
も一種の塩 及び(2)有機酸の塩を使用し,かつアル
カリ性条件下で反応させる事を特徴とするビシナールジ
オールの製造方法である。
【0011】本発明の方法は,広い範囲のオレフィンオ
キサイドを対象として適用可能であるが,特には,炭素
数にして8〜30のオレフィンオキサイド類,さらに
は,炭素数8〜30のα−オレフィンオキサイドを対象
とする。
【0012】四級アンモニウム塩としては,テトラブチ
ルアンモニウムブロマイド,テトラブチルアンモニウム
クロライド,トリオクチルメチルアンモニウムブロマイ
ド,トリオクチルメチルアンモニウムクロライド,セチ
ルジメチルエチルアンモニウムブロマイド,ベンジルト
リプロピルアンモニウムクロライド等の塩が使用可能で
あり,特には,トリオクチルメチルアンモニウム塩が良
い。
【0013】四級ホスホニウム塩としては,テトラブチ
ルホスホニウムブロマイド,テトラホスホニウムハイド
ロキサイド,テトラブチルホスホニウムクロライド,セ
チルトリブチルホスホニウムブロマイド,セチルトリブ
チルホスホニウムクロライド等が使用可能であり,特に
は,セチルトリブチルホスホニウム塩が良い。
【0014】これらの四級塩の使用量は,原料エポキシ
ドに対して0.005〜0.50のモル比の範囲で使用
するのが良いが,特には,0.02〜0.20さらには
0.03〜0.15の範囲がよい。
【0015】本発明で用いる有機酸塩の酸成分として
は,酢酸,プロピオン酸,セバシン酸,アゼライン酸,
アジピン酸,デカン酸等のカルボン酸,メタンスルフォ
ン酸,プロパンスルフォン酸等のスルフォン酸が使用可
能である。また,塩基成分としては,ナトリウム,カリ
ウム,カルシウム,アンモニウム等の塩基成分が使用可
能である。具体的には,酢酸ナトリウム,プロピオン酸
ナトリウム,セバシン酸ナトリウム,アゼライン酸ナト
リウム,アジピン酸ナトリウム,デカン酸ナトリウム,
メタンスルフォン酸ナトリウム等の有機酸塩類が使用可
能である。
【0016】これらの有機酸塩は,塩の形で反応に使用
するが,フリーの酸と塩基とを反応直前に,反応系の中
で混合して調整する事も可能である。
【0017】使用する有機酸塩の水溶液としての濃度
は,その有機酸塩の溶解度によって異なるが,酢酸ナト
リウムの場合であれば,30〜50%が良く,その他の
有機酸の塩の場合でも飽和濃度の30〜100%程度が
良い。
【0018】使用する水量としては,エポキシド1モル
に対して,1モル以上の水があれば,制限なしに使用し
えるが,通常2〜10倍モルの範囲で使用するのが良
い。
【0019】本発明は,アルカリ性側で,反応させる事
が一つの特徴であるが,カルボン酸ナトリウム等を用い
る場合には,通常そのままのアルカリ度で良い。スルフ
ォン酸ナトリウム等の場合には,アルカリ度が不足する
場合もあるので,そのときには,必要に応じて,前記の
塩基類を添加するのが良い。
【0020】本発明で言うアルカリ度としては,pHと
して8〜13であり,特には,9.0〜11.0が良
い。
【0021】本発明の方法は,基本的には,無溶媒条件
下で反応させるが,必要に応じて適当な溶媒を使用する
ことも可能である。
【0022】本発明の方法における反応の温度は,基本
的には,常圧下における沸騰点であるが,温度範囲とし
ては,90〜250℃の間で可能である。
【0023】
【作用】本発明の作用機構については,明らかではない
が,次のように推定される。本発明の方法における四級
塩の働きとしては,アルカリ水中において相当するヒド
ロキシ塩に変わってから油相中に移動し,エポキシドに
OH- イオンを与えてオキシラン環を開かしめる役割を
持つものと推定される。
【0024】エポキシドは,それによってオキシラート
アニオンに変わるが,そこに有機酸が存在すれば,そこ
からプロトンを受け取ってビシナールジオールに変わる
事が出来る。有機酸が存在しない場合は,発生したオキ
シラートアニオンが他のエポキシドと反応して,二量化
等の副反応を起こしてしまう。従って,四級塩と有機酸
との両者が存在する必要がある。
【0025】また,四級塩は,OH- イオンを油相に運
び込む役割を持つが,水相の液性がアルカリ性である方
が水相において新たなOH-イオンを受け取りやすく,
その故に,アルカリ側で反応が大きく促進される。
【0026】さらに,水相中において有機酸塩の濃度が
ある程度高いと反応系がエマルジョン化せず,反応終了
後静置すれば,二相は分離する。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法に従えば,通常の装置を使
用して,常圧下で反応させることが可能であり,しかも
反応後,油相と水相が分離するので,水洗によって製品
の精製及び触媒の回収が可能となるので,本発明の持つ
工業的意義は大きい。
【0028】
【実施例】実施例1 攪拌装置,温度計,コンデンサーを備えた500mlの
反応フラスコ中に,0.1モルのC16α−オレフィンオ
キサイド,0.01モルのテトラブチルアンモニウムブ
ロマイド(モル比 0.10),40%酢酸ソーダ水溶
液240.4gを入れ,111℃に加熱し,激しく攪拌
した。水相のpHは,9.5であった。12hr経過
後,攪拌を止め反応系が二相に分離するかどうかうを観
察した所,油相と水相は,明確に分離していた。油相液
をガスクロマトグラフィーで分析し,α−オレフィンオ
キサイドの残存率と,生成したアルカンジオールの収率
を計算した結果,次の値が得られた。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 94.4 Total (%) 94.4 選択率(%) 94.4 ここでTotalは,α−オレフィンオキサイドの残存
率とジオールの収率を合計したものである。選択率は,
(ジオールの収率÷α−オレフィンオキサイドの消費
率)×100として求めた。実施例2以下,同様であ
る。
【0029】実施例2 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにトリオ
クチルメチルアンモニウムブロマイドを使用した他は実
施例1と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時
間である。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以
下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.1 アルカンジオール収率(%) 95.2 Total (%) 95.3 選択率(%) 95.3
【0030】実施例3 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにテトラ
ブチルアンモニウムクロライドを使用した他は実施例1
と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間であ
る。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示
す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 95.3 Total (%) 95.3 選択率(%) 95.3
【0031】実施例4 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにトリオ
クチルメチルアンモニウムクロライドを使用した他は実
施例1と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時
間である。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以
下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 96.7 Total (%) 96.7 選択率(%) 96.7
【0032】実施例5 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにテトラ
ブチルホスホニウムハイドロキサイドを使用した他は実
施例1と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時
間である。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以
下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.5 Total (%) 97.5 選択率(%) 97.5
【0033】実施例6 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにテトラ
ブチルホスホニウムブロマイドを使用した他は実施例1
と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間であ
る。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示
す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 96.3 Total (%) 96.3 選択率(%) 96.3
【0034】実施例7 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにセチル
トリブチルホスホニウムブロマイドを使用した他は実施
例1と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間
である。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下
に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 99.1 Total (%) 99.1 選択率(%) 99.1
【0035】実施例8 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにテトラ
ブチルホスホニウムクロライドを使用した他は実施例1
と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間であ
る。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示
す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.1 Total (%) 97.1 選択率(%) 97.1
【0036】実施例9 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにセチル
トリブチルホスホニウムクロマイドを使用した他は実施
例1と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間
である。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下
に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 99.8 Total (%) 99.8 選択率(%) 99.8
【0037】実施例10 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにトリオ
クチルアンモニウムブロマイドを使用し,酢酸ソーダの
代わりにプロピオン酸ソーダを用いた他は実施例1と同
様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間である。
反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.2 Total (%) 97.2 選択率(%) 97.2
【0038】実施例11 テトラブチルアンモニウムブロマイドの代わりにセチル
トリブチルホスホニウムブロマイドを使用し,酢酸ソー
ダの代わりにプロピオン酸ソーダを用いた他は実施例1
と同様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間であ
る。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示
す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 99.2 Total (%) 99.2 選択率(%) 99.2
【0039】実施例12 C16α−オレフィンオキサイドの代わりにC18α−オレ
フィンオキサイド0.1モルを使用し,40%酢酸ソー
ダ水溶液の重量が268.5gである他は実施例1と同
様に反応させた。ただし,反応時間は,8時間である。
反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 95.9 Total (%) 95.9 選択率(%) 95.9
【0040】実施例13 C16α−オレフィンオキサイドの代わりにC18α−オレ
フィンオキサイド0.1モルを使用し,40%酢酸ソー
ダ水溶液の重量が268.5gである他は実施例7と同
様に反応させた。反応後の相分離は,明確であり,分析
値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 96.3 Total (%) 96.3 選択率(%) 96.3
【0041】実施例14 C16α−オレフィンオキサイドの代わりにC12α−オレ
フィンオキサイド0.1モルを使用し,40%酢酸ソー
ダ水溶液の重量が184.3gである他は実施例2と同
様に反応させた。反応後の相分離は,明確であり,分析
値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.7 Total (%) 97.7 選択率(%) 97.7
【0042】実施例15 C16α−オレフィンオキサイドの代わりにC12α−オレ
フィンオキサイド0.1モルを使用し,40%酢酸ソー
ダ水溶液の重量が184.3gである他は実施例7と同
様に反応させた。反応後の相分離は,明確であり,分析
値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.3 Total (%) 97.3 選択率(%) 97.3
【0043】実施例16 反応温度が100℃であり,反応時間が12hrである
他は実施例7と同様に反応させた。反応後の相分離は,
明確であり,分析値を以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 97.4 Total (%) 98.8 選択率(%) 98.8
【0044】比較例1 酢酸ソーダ水の代わりに,酢酸0.2モルを含む24
0.4gの水を使用し,温度100℃で14hr反応さ
せた他は実施例7と同様に反応させた。反応液のpHは
6.0であった。反応終了液はエマルジョン状態であ
り,油相と水相の分離は全く不可能であった。分析値を
以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 72.3 アルカンジオール収率(%) 22.5 Total (%) 94.8 選択率(%) 81.2
【0045】比較例2 酢酸ソーダ水の代わりに,40%炭酸ソーダ240.4
gを使用し,温度105℃で11hr反応させた他は実
施例7と同様に反応させた。反応液のpHは10.5で
あった。反応後の相分離は,明確であり,分析値を以下
に示す。 α−オレフィン残存率(%) 0.0 アルカンジオール収率(%) 47.7 Total (%) 47.7 選択率(%) 47.7
【0046】比較例3 四級塩を使用しない他は実施例1と同様に反応させた。
ただし,反応時間は9hrである。反応液のpHは9.
5であった。反応後の相分離は,明確であり,分析値を
以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 99.8 アルカンジオール収率(%) 0.0 Total (%) 99.8 選択率(%) 0.0
【0047】比較例4 酢酸ソーダ水の代わりに,酢酸0.2モルを含む24
0.4gの水を使用し,温度100℃で12hr反応さ
せた他は実施例2と同様に反応させた。反応液のpHは
6.0であった。反応終了液はエマルジョン状態であ
り,油相と水相の分離は全く不可能であった。分析値を
以下に示す。 α−オレフィン残存率(%) 36.9 アルカンジオール収率(%) 63.4 Total (%) 99.3 選択率(%) 98.8日本パーオキサ
イド株式会社
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 31/20 C07C 29/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下に,オレフィンオキサイド
    と水を反応させてビシナールジオールを製造する工程に
    おいて,触媒として (1)第四級アンモニウム塩,第四級ホスホニウム塩の
    内,少なくとも一種の塩及び (2)有機酸の塩を使用し,かつアルカリ性条件下で反
    応させる事を特徴とする,ビシナールジオールの製造
    法。
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