JP2865354B2 - 基質細胞を用いた遺伝子治療 - Google Patents
基質細胞を用いた遺伝子治療Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、遺伝的欠陥を正すための組換え技術の使
用に関するものである。
用に関するものである。
(従来の技術) A型血友病は、特定の凝固タンパク質、VIII-C因子の
欠陥または異常によつておこる出血異常であり、100,00
0人男性中10-20人の割合でおこる。これに苦しむ人々は
コントロールされていない出血症状の発現に悩んでお
り、今のところヒト血漿由来のVIII-C因子濃縮液によつ
て治療されている。組換えDNA技術が、培養細胞から精
製されたヒトVIII-C因子の供給に有効であり、血友病の
他に採りうる治療法として提案された(トール(Tool
e)ら、1984、ネイチアー(Nature)312:342)。
欠陥または異常によつておこる出血異常であり、100,00
0人男性中10-20人の割合でおこる。これに苦しむ人々は
コントロールされていない出血症状の発現に悩んでお
り、今のところヒト血漿由来のVIII-C因子濃縮液によつ
て治療されている。組換えDNA技術が、培養細胞から精
製されたヒトVIII-C因子の供給に有効であり、血友病の
他に採りうる治療法として提案された(トール(Tool
e)ら、1984、ネイチアー(Nature)312:342)。
ルイス(Louis)ら(1988、Proc.Nat.Aca.Sci.85:315
0)は、ヒトIX因子cDNAを含む組換えレトロウイルスに
感染した、ネズミ初代培養皮膚線維芽細胞をコラーゲン
中に包埋してネズミの表皮に植えつけ、血清中のヒトIX
因子を10-12日間検出した。
0)は、ヒトIX因子cDNAを含む組換えレトロウイルスに
感染した、ネズミ初代培養皮膚線維芽細胞をコラーゲン
中に包埋してネズミの表皮に植えつけ、血清中のヒトIX
因子を10-12日間検出した。
ガーバー(Garver)ら(1987、サイエンス(Scienc
e)237:762)は、ヒトα1−抗トリプシンをコードする
組換えDNAを含む、ハツカネズミ線維芽細胞をヌードマ
ウスの腹腔内に移植し、血清と肺の上皮表面にヒトα
1−抗トリプシンを検出した。ガーバー(Garver)ら
は、“線維芽細胞のような標的細胞中での遺伝子発現の
レベルは一般に霊長類の骨髄幹細胞より良い”ことを観
察した。
e)237:762)は、ヒトα1−抗トリプシンをコードする
組換えDNAを含む、ハツカネズミ線維芽細胞をヌードマ
ウスの腹腔内に移植し、血清と肺の上皮表面にヒトα
1−抗トリプシンを検出した。ガーバー(Garver)ら
は、“線維芽細胞のような標的細胞中での遺伝子発現の
レベルは一般に霊長類の骨髄幹細胞より良い”ことを観
察した。
(発明が解決しようとする課題) 概して本発明は、欠陥に苦しむ患者のために、生物学
的に活性のある酵素を産生させ、患者の血流内に分泌す
る方法を特色とする;この方法は、その酵素をコードす
る遺伝子でトランスフエクトされた、供給骨髄基質細胞
を、患者の骨腔表面に付着して活性のある酵素を産生、
分泌できるよう患者に導入することを含んでいる。
的に活性のある酵素を産生させ、患者の血流内に分泌す
る方法を特色とする;この方法は、その酵素をコードす
る遺伝子でトランスフエクトされた、供給骨髄基質細胞
を、患者の骨腔表面に付着して活性のある酵素を産生、
分泌できるよう患者に導入することを含んでいる。
(課題を解決するための手段) 好ましい態様において、トランスフエクトされる遺伝
子はリンフオカイン、成長因子、造血因子、あるいは凝
血因子のような他の血液関連タンパク質、例えばヒトVI
II-C因子や抗トロンビンIIIなどをコードする。植えら
れた供給細胞の免疫的拒絶を最小にするため、供給基質
細胞は、好ましくは自己由来細胞、即ち受容細胞と遺伝
的に同一であるような細胞である;もし供給細胞が自己
由来でない場合は、不要な免疫反応を避けるため、好ま
しくは受容者に充分遺伝的に相似であるような細胞;即
ち組織適合性の(histo-compatible)細胞が使われてよ
い。自己性の、あるいは組織適合性の細胞の使用は、受
容者の一般的な免疫抑制を不必要にする。
子はリンフオカイン、成長因子、造血因子、あるいは凝
血因子のような他の血液関連タンパク質、例えばヒトVI
II-C因子や抗トロンビンIIIなどをコードする。植えら
れた供給細胞の免疫的拒絶を最小にするため、供給基質
細胞は、好ましくは自己由来細胞、即ち受容細胞と遺伝
的に同一であるような細胞である;もし供給細胞が自己
由来でない場合は、不要な免疫反応を避けるため、好ま
しくは受容者に充分遺伝的に相似であるような細胞;即
ち組織適合性の(histo-compatible)細胞が使われてよ
い。自己性の、あるいは組織適合性の細胞の使用は、受
容者の一般的な免疫抑制を不必要にする。
好ましは、供給基質細胞が動物内に導入されるとただ
ちに、それらの細胞が移動する受容骨地点を照射(好ま
しくはX線照射)することによつて、供給基質細胞と受
容骨の間の相互作用は、付着と安定な移植が容易となる
よう変化をうける。使われるX線照射の線量は、急速に
分裂する細胞の大多数がその部分から一掃されるよう
に、造血細胞を殺すのには充分高く、しかしそれら基質
細胞の死は避ける程度には低い。その部分は、好ましく
は大腿骨、脛骨、あるいは肋骨のような長骨である。
ちに、それらの細胞が移動する受容骨地点を照射(好ま
しくはX線照射)することによつて、供給基質細胞と受
容骨の間の相互作用は、付着と安定な移植が容易となる
よう変化をうける。使われるX線照射の線量は、急速に
分裂する細胞の大多数がその部分から一掃されるよう
に、造血細胞を殺すのには充分高く、しかしそれら基質
細胞の死は避ける程度には低い。その部分は、好ましく
は大腿骨、脛骨、あるいは肋骨のような長骨である。
本発明は、VIII因子遺伝子の受容者への移植方法が、
VIII因子遺伝子を発現できる細胞の自己移植によるもの
であるが故に、再補充されたVIII因子に対する不要な免
疫反応をひきおこすことなしに、VIII因子欠陥血友病の
治療に用いられることが可能である。これは深刻な不利
益をもたらす他の血友病治療法と好対照を示す。例えば
ヒト血漿は、非効率的かつ高価なVIII因子源で、わずか
100-200ng/mlのタンパク質を含んでいるにすぎない(フ
エイ(Fay)ら、1982、Proc.Nat.Aca.Sci.79:7200)。
利用できる療法は、それなりに有効ではあるが、非常に
高価であり、高い感染の危険が伴う。現在入手できる血
漿由来製品はひどく不純で(<1%VIII因子)、たいて
い数千人の供血者に由来するプールされた血漿ロツトか
らつくられる。これらの製品はタンパクの沈降によつて
生ずるあらゆる深刻な合併症を伴つており、しばしば肝
炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症
候群(エイズ)などの不定要因で汚染されている。組換
え体VIII因子は、ヒトVIII-C遺伝子でトランスフエクト
された真核細胞によつて産生されたが(ウツド(Wood)
ら、1984、ネイチアー(Nature)312:330;トール(Tool
e)ら、同上)、均質にまで精製されてなく、それはお
そらく自然のヒトVIII因子とは例えば免疫原性(immuno
genic)であるかもしれないグリコシル化のパターンな
どにおいて異なるせいであろう。
VIII因子遺伝子を発現できる細胞の自己移植によるもの
であるが故に、再補充されたVIII因子に対する不要な免
疫反応をひきおこすことなしに、VIII因子欠陥血友病の
治療に用いられることが可能である。これは深刻な不利
益をもたらす他の血友病治療法と好対照を示す。例えば
ヒト血漿は、非効率的かつ高価なVIII因子源で、わずか
100-200ng/mlのタンパク質を含んでいるにすぎない(フ
エイ(Fay)ら、1982、Proc.Nat.Aca.Sci.79:7200)。
利用できる療法は、それなりに有効ではあるが、非常に
高価であり、高い感染の危険が伴う。現在入手できる血
漿由来製品はひどく不純で(<1%VIII因子)、たいて
い数千人の供血者に由来するプールされた血漿ロツトか
らつくられる。これらの製品はタンパクの沈降によつて
生ずるあらゆる深刻な合併症を伴つており、しばしば肝
炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症
候群(エイズ)などの不定要因で汚染されている。組換
え体VIII因子は、ヒトVIII-C遺伝子でトランスフエクト
された真核細胞によつて産生されたが(ウツド(Wood)
ら、1984、ネイチアー(Nature)312:330;トール(Tool
e)ら、同上)、均質にまで精製されてなく、それはお
そらく自然のヒトVIII因子とは例えば免疫原性(immuno
genic)であるかもしれないグリコシル化のパターンな
どにおいて異なるせいであろう。
本発明はさらに、寿命が長く、急速に分裂しない、そ
してそれ故移植後に長い期間望む酵素を発現、分泌させ
ることができる、基質細胞を有効的に使用している。
してそれ故移植後に長い期間望む酵素を発現、分泌させ
ることができる、基質細胞を有効的に使用している。
本発明の他の特色と有効性は、以下の好ましい態様の
記述と請求とから明らかになるだろう。
記述と請求とから明らかになるだろう。
まず簡単に図を説明する。
図1は、植えつけ後1カ月で移植された供給マウスか
ら(上)、又は非移植・照射マウスから(下)、外植
(explanted)された付着細胞の図である。
ら(上)、又は非移植・照射マウスから(下)、外植
(explanted)された付着細胞の図である。
図2はS1/S1dマウスから確立されたLTBMCからの造血
原細胞の成長の図式である。
原細胞の成長の図式である。
図3は、ヒトVIII因子を含むレトロウイルスベクター
の図式的表示である。
の図式的表示である。
上で述べられているように、ヒトVIII-C因子遺伝子を
含むベクターで自己性ヒト基質細胞をトランスフエクト
し、その後それらのトランス−フエクトされた基質細胞
を適切に準備された患者、例えば長骨の標的部位の照射
を行つた患者に植えつける、本発明に従えば、例えば正
常VIII-C因子の欠陥によつて生ずる血友病のような、正
常に機能する酵素の欠陥によつておこる遺伝的欠陥疾患
で苦しむ患者は、治療可能である。
含むベクターで自己性ヒト基質細胞をトランスフエクト
し、その後それらのトランス−フエクトされた基質細胞
を適切に準備された患者、例えば長骨の標的部位の照射
を行つた患者に植えつける、本発明に従えば、例えば正
常VIII-C因子の欠陥によつて生ずる血友病のような、正
常に機能する酵素の欠陥によつておこる遺伝的欠陥疾患
で苦しむ患者は、治療可能である。
本発明に従つたヒト血友病の治療過程を詳細にわたつ
て記述する前に、用いられる技術のいくつかを可能にす
る目的で、ネオマイシン耐性基質細胞がマウスに植えつ
けられた実験について述べる;この仕事はアンクレサリ
ア(Anklesaria)ら(1987)Proc.Nat.Acad.Sci.USA 8
4、7681による、以前の発表内に記載されている。その
後形質転換成長因子−α(Transforming Growth Factor
-α、TGF-α)をコードする遺伝子によるネズミ(murin
e)基質細胞のトランスフエクシヨンと、それに続く、
それら基質細胞の植えつけが述べられる;植えつけられ
た細胞は、導入された遺伝子にコードされているTGF-α
を発現・分泌することが見い出された。最後に、まずVI
I因子遺伝子を含む基質細胞をマウスに植えつけて始ま
り、続いてVIII因子を含む自己ヒト細胞をヒト患者に植
えつける。本発明に従つたヒト血友病の治療過程で記述
される。
て記述する前に、用いられる技術のいくつかを可能にす
る目的で、ネオマイシン耐性基質細胞がマウスに植えつ
けられた実験について述べる;この仕事はアンクレサリ
ア(Anklesaria)ら(1987)Proc.Nat.Acad.Sci.USA 8
4、7681による、以前の発表内に記載されている。その
後形質転換成長因子−α(Transforming Growth Factor
-α、TGF-α)をコードする遺伝子によるネズミ(murin
e)基質細胞のトランスフエクシヨンと、それに続く、
それら基質細胞の植えつけが述べられる;植えつけられ
た細胞は、導入された遺伝子にコードされているTGF-α
を発現・分泌することが見い出された。最後に、まずVI
I因子遺伝子を含む基質細胞をマウスに植えつけて始ま
り、続いてVIII因子を含む自己ヒト細胞をヒト患者に植
えつける。本発明に従つたヒト血友病の治療過程で記述
される。
実施例1 アンクレサリア(Anklesaria)らの実験 長期性細胞培養 B6D2F1(C57BL/6J×DBA/2J)マウス(ジヤクソン ラ
ボラトリー(Jackson Laboratories)バーハーバー(Ba
r Harbor)、メイン(Maine))が長期性骨髄培養(lon
g term bone marrow cutures(LTBMC))に使われた。
フイツシヤー培地(ギブコ Gibco)の入つた25cmコー
ニングフラスコ内に大腿骨と脛骨の細胞内容物が入れら
れ、25%ウマ血清(ハゼルトン Hazelton)と10-6Mの
ハイドロコルチゾンコハク酸ナトリウムが加えられた。
2週間後ウマ血清に代わつて胎児性コウシ血清が用いら
れた。この方法は、培地の寿命を延ばすものとして示さ
れた(サカキーニ Sakakeenyら、1982、J.Nat.Cancer
Inst.68:305)。LTBMCは培養7日後から連続して3週
間、純粋欠陥ウイルスとしてパツケージされたウイルス
と2μg/mlのポリブレン(polybrene)(シグマ Sigm
a)を含んだウイルス上澄で感染させられた。
ボラトリー(Jackson Laboratories)バーハーバー(Ba
r Harbor)、メイン(Maine))が長期性骨髄培養(lon
g term bone marrow cutures(LTBMC))に使われた。
フイツシヤー培地(ギブコ Gibco)の入つた25cmコー
ニングフラスコ内に大腿骨と脛骨の細胞内容物が入れら
れ、25%ウマ血清(ハゼルトン Hazelton)と10-6Mの
ハイドロコルチゾンコハク酸ナトリウムが加えられた。
2週間後ウマ血清に代わつて胎児性コウシ血清が用いら
れた。この方法は、培地の寿命を延ばすものとして示さ
れた(サカキーニ Sakakeenyら、1982、J.Nat.Cancer
Inst.68:305)。LTBMCは培養7日後から連続して3週
間、純粋欠陥ウイルスとしてパツケージされたウイルス
と2μg/mlのポリブレン(polybrene)(シグマ Sigm
a)を含んだウイルス上澄で感染させられた。
LTBMCの確立後61日目に、0.25%トリプシン(ギブコ
GIBCO)処理によつて代表的なLTBMCフラスコから付着
細胞がはずされて8mlのフイツシヤー培地(ギブコ)の
入つた25cm2フラスコ(フアルコン Falcon)に3×106
又は1×106細胞のいずれかの割合で入れられ、熱で非
活性化した胎児性コウシ血清(FCS)(ハゼントン Haz
elton)25%と、10-6Mのハイドロコルチゾンコハク酸
ナトリウムが追加された。培養細胞は33%C、7%CO2
で保持され週毎に同じ密度で継代(passage)される。
8継代目(passage 8)に各々の発育した細胞株は特定
の希釈培数でプレートされ、ペニシリンダーを用いてク
ローン化され、コロニー由来の単細胞が分離される。そ
の後の細胞株はそれぞれ更に特定の希釈で2回サブクロ
ーンされる。細胞株はそれらが密集状態に達すると接触
が禁じられた。テストされた基質細胞株はすべてマイコ
プラズマも、逆転写酵素も持たないことが判明した。逆
転写酵素活性はグリーンバーガー(Green berger)の、
1984、ゴルデ(Golde)(編集)Meth.Hemotol.11、N.
Y.;チヤーチルリビングストン(Churchill Livingsto
n)、P.202、に記載されている方法に従つてNIH/3T3細
胞を負のコントロールとして用いて測定された。
GIBCO)処理によつて代表的なLTBMCフラスコから付着
細胞がはずされて8mlのフイツシヤー培地(ギブコ)の
入つた25cm2フラスコ(フアルコン Falcon)に3×106
又は1×106細胞のいずれかの割合で入れられ、熱で非
活性化した胎児性コウシ血清(FCS)(ハゼントン Haz
elton)25%と、10-6Mのハイドロコルチゾンコハク酸
ナトリウムが追加された。培養細胞は33%C、7%CO2
で保持され週毎に同じ密度で継代(passage)される。
8継代目(passage 8)に各々の発育した細胞株は特定
の希釈培数でプレートされ、ペニシリンダーを用いてク
ローン化され、コロニー由来の単細胞が分離される。そ
の後の細胞株はそれぞれ更に特定の希釈で2回サブクロ
ーンされる。細胞株はそれらが密集状態に達すると接触
が禁じられた。テストされた基質細胞株はすべてマイコ
プラズマも、逆転写酵素も持たないことが判明した。逆
転写酵素活性はグリーンバーガー(Green berger)の、
1984、ゴルデ(Golde)(編集)Meth.Hemotol.11、N.
Y.;チヤーチルリビングストン(Churchill Livingsto
n)、P.202、に記載されている方法に従つてNIH/3T3細
胞を負のコントロールとして用いて測定された。
2つのクローナル ネズミ(murine)骨髄基質細胞
株、GBL/6とGBL/6neorが、B6.型(GPIA(Glu 6PI-α、
D−グルコース−6−ケトリン酸−イソメラーゼD-gluc
ose-6-phosphate ketol-isomerase EC5.3.1.9)ネズミ
(グリーンバーガー(Green berger)、1978、ネイチヤ
ーNature 275:752)の連続した骨髄培養組織から発育さ
れた。内皮様特徴と、インビトロで多型潜在性の(mult
ipotential)造形原細胞を維持できることから、GBL/6
細胞株がこれらの研究用に選択された。
株、GBL/6とGBL/6neorが、B6.型(GPIA(Glu 6PI-α、
D−グルコース−6−ケトリン酸−イソメラーゼD-gluc
ose-6-phosphate ketol-isomerase EC5.3.1.9)ネズミ
(グリーンバーガー(Green berger)、1978、ネイチヤ
ーNature 275:752)の連続した骨髄培養組織から発育さ
れた。内皮様特徴と、インビトロで多型潜在性の(mult
ipotential)造形原細胞を維持できることから、GBL/6
細胞株がこれらの研究用に選択された。
安定したクローナル基質細胞株GBL/6はGlu 6PIのαイ
ソメラーゼを発現する。
ソメラーゼを発現する。
パース(Peares)、1986、Histochem.,I、チヤーチル
(Churchill)、ロンドン(London)、3rd ed.に記述さ
れているように、この細胞株はアルカリフオスフアター
ゼ、酸フオスフアターゼ、ペルオキシターゼ、α−ナフ
チルエステラーゼ、そしてライソザイムを染色して特徴
づけられた。細胞外殻マトリツクスタンパク質であるラ
ミニン(laminin)、フイブロネクチン(fibronectin)
(コラボレーテイブ・リサーチ Collaborative Resear
ch,ワルサム Walthum,マサチユーセツツMA)、コラー
ゲンI型とIV型、そしてアロ酵素マーカーのGlu 6 PI-
α(チヤールズ Charlesら、1980、Mol.Cell.Biochem.
28:11)などに対する抗血清がGBL/6細胞株内の各タンパ
ク質を同定するため、それぞれの特異的抗血清とハジ
(Hadji)ら、1983、Lab.Med.14:767の免疫ペルオキシ
ダーゼ(immune peroxidase)法を用いて使用された。G
BL/6細胞はフイブロネクチン+、ラミニン+、そしてコ
ラーゲンIV型+、コラーゲンI型−であつた。免疫血液
学的研究用に脛骨近位端が集められ、縦に割られて、2
%パラフオルムアルデヒド/0.1Mカコデイレート(cacod
ylate)バツフアー、pH7.4中で18時間固定された。骨は
0.3M EDTA/0.1Mカコデイレートバツフアー、pH7.4中で
4日間脱カルシウムが行われた。パラフインに埋められ
た骨は5μmの厚さに切断されて、マウスGlu 6 PI-α
に対するウサギ抗血清との反応性と、間接性免疫ペルオ
キシダーゼ染色性を調べるため染色された。
(Churchill)、ロンドン(London)、3rd ed.に記述さ
れているように、この細胞株はアルカリフオスフアター
ゼ、酸フオスフアターゼ、ペルオキシターゼ、α−ナフ
チルエステラーゼ、そしてライソザイムを染色して特徴
づけられた。細胞外殻マトリツクスタンパク質であるラ
ミニン(laminin)、フイブロネクチン(fibronectin)
(コラボレーテイブ・リサーチ Collaborative Resear
ch,ワルサム Walthum,マサチユーセツツMA)、コラー
ゲンI型とIV型、そしてアロ酵素マーカーのGlu 6 PI-
α(チヤールズ Charlesら、1980、Mol.Cell.Biochem.
28:11)などに対する抗血清がGBL/6細胞株内の各タンパ
ク質を同定するため、それぞれの特異的抗血清とハジ
(Hadji)ら、1983、Lab.Med.14:767の免疫ペルオキシ
ダーゼ(immune peroxidase)法を用いて使用された。G
BL/6細胞はフイブロネクチン+、ラミニン+、そしてコ
ラーゲンIV型+、コラーゲンI型−であつた。免疫血液
学的研究用に脛骨近位端が集められ、縦に割られて、2
%パラフオルムアルデヒド/0.1Mカコデイレート(cacod
ylate)バツフアー、pH7.4中で18時間固定された。骨は
0.3M EDTA/0.1Mカコデイレートバツフアー、pH7.4中で
4日間脱カルシウムが行われた。パラフインに埋められ
た骨は5μmの厚さに切断されて、マウスGlu 6 PI-α
に対するウサギ抗血清との反応性と、間接性免疫ペルオ
キシダーゼ染色性を調べるため染色された。
優性(dominant)選択マーカーを持つ基質細胞株を確
立するため、ホ乳動物細胞に抗生物質、G418耐性(G418
r)を与える優性選択マーカーをコードするネオマイシ
ン耐性遺伝子が、レトロウイルスのベクターを用いて最
初はNIH/3T3細胞に、その後細胞株GBL/6にトランスフエ
クトされた。トランスフエクシヨンはリン酸カルシウム
沈降法によつた(グラハム Grahamら、1973、Virol.5
2:456)。
立するため、ホ乳動物細胞に抗生物質、G418耐性(G418
r)を与える優性選択マーカーをコードするネオマイシ
ン耐性遺伝子が、レトロウイルスのベクターを用いて最
初はNIH/3T3細胞に、その後細胞株GBL/6にトランスフエ
クトされた。トランスフエクシヨンはリン酸カルシウム
沈降法によつた(グラハム Grahamら、1973、Virol.5
2:456)。
ベクターpZIP-Neo(SV)(X)DNA(下参照)10μg
がマウスNIH/3T3細胞をトランスフエクトするのに用い
られた。このベクターはSV40プロモーターのコントロー
ル下にネオマイシン耐性遺伝子を持つている。トランス
フエクトされた細胞株は625μg/mlのG418(ギブコ)で
選択され、個々のG418rコロニーをクローニングして、
ウイルスを高いタイマー値で産生するクローンが分離さ
れた。欠陥ウイルスを産生する細胞株で、テストされた
19コから常に3×106 G418r CFU/mlの高いウイルスタ
イター値を示す1コが選択され、長期間骨髄培養の感染
に使用された。この上澄はpSVX-neorウイルスと命名さ
れた。pSVX-neorウイルスはGBL/6細胞の感染に用いられ
た。サブクローンのGBL neorは500μg/mlG418中で選択
され、インビトロで増殖された。GBL/6 neor細胞はGBL/
6細胞と判別不能な細胞化学的(cytochemical)特徴と
細胞外殻マトリツクスタンパクを持つていた。
がマウスNIH/3T3細胞をトランスフエクトするのに用い
られた。このベクターはSV40プロモーターのコントロー
ル下にネオマイシン耐性遺伝子を持つている。トランス
フエクトされた細胞株は625μg/mlのG418(ギブコ)で
選択され、個々のG418rコロニーをクローニングして、
ウイルスを高いタイマー値で産生するクローンが分離さ
れた。欠陥ウイルスを産生する細胞株で、テストされた
19コから常に3×106 G418r CFU/mlの高いウイルスタ
イター値を示す1コが選択され、長期間骨髄培養の感染
に使用された。この上澄はpSVX-neorウイルスと命名さ
れた。pSVX-neorウイルスはGBL/6細胞の感染に用いられ
た。サブクローンのGBL neorは500μg/mlG418中で選択
され、インビトロで増殖された。GBL/6 neor細胞はGBL/
6細胞と判別不能な細胞化学的(cytochemical)特徴と
細胞外殻マトリツクスタンパクを持つていた。
GBL/6細胞は、脾臓細胞と(CFU-S)、顆粒球、赤血
球、そしてマクロフアージ/巨核球(CFU-GEMM)のコロ
ニー形成単位(Colony-forming unit,CFU)を形成する
造形性基質細胞の成長を、インビトロで、検出可能な量
の成長因子、例えばインターロイキン3(マルチコロニ
ーステイミユレーテイングフアクター)、顆粒球マクロ
フアージコロニーステイミユレーテイングフアクター、
顆粒球ステイミュレーテイングフアクターなど、欠除し
た状態で維持する。
球、そしてマクロフアージ/巨核球(CFU-GEMM)のコロ
ニー形成単位(Colony-forming unit,CFU)を形成する
造形性基質細胞の成長を、インビトロで、検出可能な量
の成長因子、例えばインターロイキン3(マルチコロニ
ーステイミユレーテイングフアクター)、顆粒球マクロ
フアージコロニーステイミユレーテイングフアクター、
顆粒球ステイミュレーテイングフアクターなど、欠除し
た状態で維持する。
GBL/6細胞あるいはGBL/6-neor細胞の、インビトロに
おける造血細胞維持能力は、マルチ−CSF活性を持つい
かなる既知のヘマトポエチン(hematopoietin)の検出
可能量までの合成によるものではあり得ない。
おける造血細胞維持能力は、マルチ−CSF活性を持つい
かなる既知のヘマトポエチン(hematopoietin)の検出
可能量までの合成によるものではあり得ない。
GBL neor基質細胞から分離された全細胞性RNAを用い
て、塩酸グアニジン抽出法の変法によつてpoly(A)+のmR
NAが精製された(マニアテイス Maniatisら、1982、モ
レキユラークローニング Molecular Cloning:ラボマニ
ユアル A Lab.Manual,コールドスプリング ハーバー
ラボ Cold Spring Harbor Lab.、コールド スプリ
ング ハーバー、ニユーヨークNY)。インターロイキン
3(IL-3)(フアング Fungら、1984、ネイチアー Na
ture 307:233)、顆粒球/マクロフアージコロニーステ
イミユレーテイングフアクター(GM-CSF)(ガフ Goug
hら、1984、ネイチアー309:763)、マクロフアージコロ
ニーステイミユレーテイングフアクター(M-CSF)(カ
ワサキ Kawasakiら、1985、サイエンス Science 230:
291)、IL-1(アウロン Auronら、1984、PNAS 81:790
7)、そして顆粒球コロニーステイミユレーテイングフ
アクター(G-CSF)(イスチヤ Isuchiyaら、1986、PNA
S 83:7633)の特異的メツセージが、マニアテイスら、
同上、に記述されているような、特異的cDNAプローブ
(>108cpm/μg)とのハイブリダイゼーシヨンによつ
て同定された。
て、塩酸グアニジン抽出法の変法によつてpoly(A)+のmR
NAが精製された(マニアテイス Maniatisら、1982、モ
レキユラークローニング Molecular Cloning:ラボマニ
ユアル A Lab.Manual,コールドスプリング ハーバー
ラボ Cold Spring Harbor Lab.、コールド スプリ
ング ハーバー、ニユーヨークNY)。インターロイキン
3(IL-3)(フアング Fungら、1984、ネイチアー Na
ture 307:233)、顆粒球/マクロフアージコロニーステ
イミユレーテイングフアクター(GM-CSF)(ガフ Goug
hら、1984、ネイチアー309:763)、マクロフアージコロ
ニーステイミユレーテイングフアクター(M-CSF)(カ
ワサキ Kawasakiら、1985、サイエンス Science 230:
291)、IL-1(アウロン Auronら、1984、PNAS 81:790
7)、そして顆粒球コロニーステイミユレーテイングフ
アクター(G-CSF)(イスチヤ Isuchiyaら、1986、PNA
S 83:7633)の特異的メツセージが、マニアテイスら、
同上、に記述されているような、特異的cDNAプローブ
(>108cpm/μg)とのハイブリダイゼーシヨンによつ
て同定された。
GBL/6-neor細胞由来のmRNAは、既知の成長因子のpoly
(A+)mRNAについてRNAブロツトハイブリダイゼーシヨ
ンによつて分析された。GBL/6-neor細胞はIL-3、GM-CS
F、G-CSF、又はIL-1の検出可能なpoly(A+)mRNAを持た
ず、M-CSFの検出可能なmRNAを持つていた。GBL/6細胞は
構成的に(constitutively)マクロフアージ コロニー
ステイミユレーテイングフアクターを産生していた。
GBL/6細胞株の維持能力は、M-CSFがインビボとインビト
ロにおいて付属(accessary)細胞から他のCSFを放出さ
せる引きがねになることができることに起因するか、あ
るいは他の成長フアクターに起因するのかのどちらかで
あるかもしれない。
(A+)mRNAについてRNAブロツトハイブリダイゼーシヨ
ンによつて分析された。GBL/6-neor細胞はIL-3、GM-CS
F、G-CSF、又はIL-1の検出可能なpoly(A+)mRNAを持た
ず、M-CSFの検出可能なmRNAを持つていた。GBL/6細胞は
構成的に(constitutively)マクロフアージ コロニー
ステイミユレーテイングフアクターを産生していた。
GBL/6細胞株の維持能力は、M-CSFがインビボとインビト
ロにおいて付属(accessary)細胞から他のCSFを放出さ
せる引きがねになることができることに起因するか、あ
るいは他の成長フアクターに起因するのかのどちらかで
あるかもしれない。
付着性と非付着性の細胞がLTBMCから毎週とり除かれ
て、インビトロにおける、G418存在下、非存在下のCFU-
GEMMコロニー形成能がアツセイされた(ジヨンソン Jo
hnsonら、1977、Proc.Nat.Aca.Sci.74:3879;ナカハタ
Nakahataら、1982、Proc.Nat.Aca.Sci.79:3843)。G418
の各ロツトの生物学的活性が、非感染性培養細胞上のコ
ロニーアツセイで測定された。すべてのG418濃度はmlあ
たりの実際の重さで報告されたものである。原細胞アツ
セイは10%BSA(コウシ血清アルブミン bovine serum
albumin)、30%FBS(胎児性コウシ血清 fetal bovine
serum)、メチルセルロースを半固体ベースとして含ん
だ10-2M1−メルカプトエタノールの培地中で、3種類の
条件別培地:WEHI-3BCM(イーレ(Ihle)ら、1983、J.Im
munol.131:282)、L−細胞CMをマクロフアージコロニ
ーステイミユレーテイングフアクター(M-CSF)源とし
て(スタンレー Stanleyら、1977、J.Biol.Chem.252:4
305)、又は10%ポークウイード(pokeweed)マイトジ
エン誘発脾臓細胞CMと2.0μm/ml EPO(ハンフイリーズ
Humphriesら、1979、ブラツド Blood 53:746)が更
に加えられて行われた。
て、インビトロにおける、G418存在下、非存在下のCFU-
GEMMコロニー形成能がアツセイされた(ジヨンソン Jo
hnsonら、1977、Proc.Nat.Aca.Sci.74:3879;ナカハタ
Nakahataら、1982、Proc.Nat.Aca.Sci.79:3843)。G418
の各ロツトの生物学的活性が、非感染性培養細胞上のコ
ロニーアツセイで測定された。すべてのG418濃度はmlあ
たりの実際の重さで報告されたものである。原細胞アツ
セイは10%BSA(コウシ血清アルブミン bovine serum
albumin)、30%FBS(胎児性コウシ血清 fetal bovine
serum)、メチルセルロースを半固体ベースとして含ん
だ10-2M1−メルカプトエタノールの培地中で、3種類の
条件別培地:WEHI-3BCM(イーレ(Ihle)ら、1983、J.Im
munol.131:282)、L−細胞CMをマクロフアージコロニ
ーステイミユレーテイングフアクター(M-CSF)源とし
て(スタンレー Stanleyら、1977、J.Biol.Chem.252:4
305)、又は10%ポークウイード(pokeweed)マイトジ
エン誘発脾臓細胞CMと2.0μm/ml EPO(ハンフイリーズ
Humphriesら、1979、ブラツド Blood 53:746)が更
に加えられて行われた。
インビボにおけるCFU-Sアツセイがテイルとマツクロ
ツシユ(Till & Mc Culloch)(1961;Radia.Res.14:21
3)によつて記述されたように行われた。各グループに
ついて、5-10匹のマウスが1000rad、140rad/min(セシ
ウム源)照射され、5×105細胞/マウスが注射され
た。原細胞を受けなかつたマウスは照射後12日以内に死
亡し、脾臓あたり≦0.1±0.3の内在性コロニーを持つて
いた。
ツシユ(Till & Mc Culloch)(1961;Radia.Res.14:21
3)によつて記述されたように行われた。各グループに
ついて、5-10匹のマウスが1000rad、140rad/min(セシ
ウム源)照射され、5×105細胞/マウスが注射され
た。原細胞を受けなかつたマウスは照射後12日以内に死
亡し、脾臓あたり≦0.1±0.3の内在性コロニーを持つて
いた。
インビボにおいて、注入された基質細胞が髄腔内に安
定に根づく能力は、最初インビボ免疫血液化学技術によ
つて判定された。Glu 6 PIα+基質細胞は、マウスのRH
L髄腔に移植されて2カ月後に、インサイツにおいて確
認された。移植2カ月後に、植えつけられたマウスも、
あるいは照射された植えつけられていない対照マウス
も、どちらも脾臓、肝臓、肺、あるいは腹膜洗滌液中
に、検出し得る量の供給由来Glu 6 PI-α細胞は見い出
せないことを示した。表1に示されているように、移植
1カ月では移植されたマウスから外植された骨髄培養細
胞中、付着性基質細胞の26%が基準由来であつた。付着
性基質細胞外植が確立され、18日目にGlu 6 PI-αアロ
酵素マーカーに対する特異的抗血清(チヤールズ Char
lesら、1980、Mol.Cell.Biochem.28、11)と、免疫ペル
オキシダーゼ染色(PAP)を用いて供給由来の基質細胞
が確認された。これらの細胞は図1の上方パネルに図示
されており、移植後1カ月に移植を受けたマウスのRNA
からインビトロで外植された付着性骨髄細胞を示してい
る。図1の下方パネルは、照射はされているが移植を受
けていない対照マウスから1カ月後にインビトロで外植
された骨髄細胞を示している。供給由来の細胞はインビ
トロにおいて抗ネズミGlu 6 PI-α特異的ウサギ抗血清
と免疫ペルオキシダーゼ染色を用いて確認された。矢印
は染色性陽性細胞を示す。表1はまた移植後2カ月と3
カ月の骨髄外植において供給由来細胞の最も高い割合
は、それぞれ総付着性細胞の82.5%と62.5%であつたこ
とを示す。Glu 6 PI-α細胞は、移植を受けたマウスのR
HL(13-Gy照射)から確立されたLTBMC中の付着性細胞78
%を構成していた。70日目のLTBMCからとれた付着性基
質細胞はトリプシンで処理され、カバースリツプ上に置
かれてPAP用の過程を受けた。供給由来のGlu 6 PI-α+
細胞の割合は、非付着性細胞と、これらのLTBMCに由来
する個々のCFU-GEMMコロニーにおいて0.01%以下であつ
た。一方これらの同じLTBMCからとれた非付着性造血原
細胞中に検出し得るGlu 6 PI-α細胞はなかつた。照
射、非移植の対照マウスからインサイツ、又はLTBMCに
おいて検出し得るGlu 6 PIα‐基質細胞は確認されなか
つた(図1、下、表1)。
定に根づく能力は、最初インビボ免疫血液化学技術によ
つて判定された。Glu 6 PIα+基質細胞は、マウスのRH
L髄腔に移植されて2カ月後に、インサイツにおいて確
認された。移植2カ月後に、植えつけられたマウスも、
あるいは照射された植えつけられていない対照マウス
も、どちらも脾臓、肝臓、肺、あるいは腹膜洗滌液中
に、検出し得る量の供給由来Glu 6 PI-α細胞は見い出
せないことを示した。表1に示されているように、移植
1カ月では移植されたマウスから外植された骨髄培養細
胞中、付着性基質細胞の26%が基準由来であつた。付着
性基質細胞外植が確立され、18日目にGlu 6 PI-αアロ
酵素マーカーに対する特異的抗血清(チヤールズ Char
lesら、1980、Mol.Cell.Biochem.28、11)と、免疫ペル
オキシダーゼ染色(PAP)を用いて供給由来の基質細胞
が確認された。これらの細胞は図1の上方パネルに図示
されており、移植後1カ月に移植を受けたマウスのRNA
からインビトロで外植された付着性骨髄細胞を示してい
る。図1の下方パネルは、照射はされているが移植を受
けていない対照マウスから1カ月後にインビトロで外植
された骨髄細胞を示している。供給由来の細胞はインビ
トロにおいて抗ネズミGlu 6 PI-α特異的ウサギ抗血清
と免疫ペルオキシダーゼ染色を用いて確認された。矢印
は染色性陽性細胞を示す。表1はまた移植後2カ月と3
カ月の骨髄外植において供給由来細胞の最も高い割合
は、それぞれ総付着性細胞の82.5%と62.5%であつたこ
とを示す。Glu 6 PI-α細胞は、移植を受けたマウスのR
HL(13-Gy照射)から確立されたLTBMC中の付着性細胞78
%を構成していた。70日目のLTBMCからとれた付着性基
質細胞はトリプシンで処理され、カバースリツプ上に置
かれてPAP用の過程を受けた。供給由来のGlu 6 PI-α+
細胞の割合は、非付着性細胞と、これらのLTBMCに由来
する個々のCFU-GEMMコロニーにおいて0.01%以下であつ
た。一方これらの同じLTBMCからとれた非付着性造血原
細胞中に検出し得るGlu 6 PI-α細胞はなかつた。照
射、非移植の対照マウスからインサイツ、又はLTBMCに
おいて検出し得るGlu 6 PIα‐基質細胞は確認されなか
つた(図1、下、表1)。
照射、非移植の対照マウスとGBL/6neor細胞を移植さ
れたマウスから外植された培養細胞中、供給由来のGBLn
eor細胞の回復はG418(500μg/ml)存在下での成長で選
択される。マウスは下に記述されているように、マウス
あたり5×105 GBLneor細胞の移植を受ける。移植後2
カ月で回復した細胞総数は以下の通りであつた:照射、
非移植対照マウスではRHL(13Gy)あたり5.8×106と左
後肢(3Gy)あたり8.6×106;移植を受けたマウスではR
HL(13Gy)あたり6.5×106と左後肢(3Gy)あたり6.9×
106。付着性基質細胞の外植体がデイツシユ(60×10m
m)あたり5×106細胞の割で確立された。いくつかはG4
18(500μg/ml)が隔週おきに与えられた。インビトロ
で培養細胞が確立してから17日間、G418抵抗性コロニー
の数が数えられた。表2は、移植を受けたマウスではG4
18耐性基質細胞コロニーが外植されたRHL骨髄中に見い
出され、照射された対照マウスでは見い出されなかつた
ことを示している。カツコの中の値は、5×106細胞あ
たりのG418耐性基質細胞コロニーの数を、5×106細胞
あたりの基質細胞コロニーの総数で割つて100をかけ
た、G418耐性コロニーのパーセントコントロールを表わ
している。
れたマウスから外植された培養細胞中、供給由来のGBLn
eor細胞の回復はG418(500μg/ml)存在下での成長で選
択される。マウスは下に記述されているように、マウス
あたり5×105 GBLneor細胞の移植を受ける。移植後2
カ月で回復した細胞総数は以下の通りであつた:照射、
非移植対照マウスではRHL(13Gy)あたり5.8×106と左
後肢(3Gy)あたり8.6×106;移植を受けたマウスではR
HL(13Gy)あたり6.5×106と左後肢(3Gy)あたり6.9×
106。付着性基質細胞の外植体がデイツシユ(60×10m
m)あたり5×106細胞の割で確立された。いくつかはG4
18(500μg/ml)が隔週おきに与えられた。インビトロ
で培養細胞が確立してから17日間、G418抵抗性コロニー
の数が数えられた。表2は、移植を受けたマウスではG4
18耐性基質細胞コロニーが外植されたRHL骨髄中に見い
出され、照射された対照マウスでは見い出されなかつた
ことを示している。カツコの中の値は、5×106細胞あ
たりのG418耐性基質細胞コロニーの数を、5×106細胞
あたりの基質細胞コロニーの総数で割つて100をかけ
た、G418耐性コロニーのパーセントコントロールを表わ
している。
移植されたGBL/6基質細胞の、インビトロにおける生
理学的機能が判定された。月毎の間隔をおいて、GBL/6
移植マウス、又は照射、非移植の対照マウスのそれぞれ
の後肢からLTBMCが個々に確立された。付着性基質細胞
の機能的統合性は、インビトロにおいて70日以上産生さ
れた非付着性細胞と多型潜在性原細胞の加算総数で造血
作用の寿命を測り、定量化された。GBL/6細胞を移植さ
れたマウスのRHLから外植した後、1、2、3カ月後、
確立された骨髄培養あたりの産生される有効非付着生細
胞の加算総数は、照射、非移植の対照マウスからの培養
細胞によつて産生されたものより高かつた。移植された
マウスから1、2、3カ月後に確立された、下に記述さ
れている過程を用いて混在したCFU-GEMMコロニーを形成
する、多型潜在性造血原細胞のRHL(13Gy)あたりの加
算総数はそれぞれ30.5+/−3.7×102、45.6+/−2.5
×102、34.7+/−4.2×102であり、照射、非移植対照
マウスの骨髄培養の5.13+/−2.2×102、7.3+/−0.9
×102、6.04+/−0.13×102と比較された(P<0.0
5)。
理学的機能が判定された。月毎の間隔をおいて、GBL/6
移植マウス、又は照射、非移植の対照マウスのそれぞれ
の後肢からLTBMCが個々に確立された。付着性基質細胞
の機能的統合性は、インビトロにおいて70日以上産生さ
れた非付着性細胞と多型潜在性原細胞の加算総数で造血
作用の寿命を測り、定量化された。GBL/6細胞を移植さ
れたマウスのRHLから外植した後、1、2、3カ月後、
確立された骨髄培養あたりの産生される有効非付着生細
胞の加算総数は、照射、非移植の対照マウスからの培養
細胞によつて産生されたものより高かつた。移植された
マウスから1、2、3カ月後に確立された、下に記述さ
れている過程を用いて混在したCFU-GEMMコロニーを形成
する、多型潜在性造血原細胞のRHL(13Gy)あたりの加
算総数はそれぞれ30.5+/−3.7×102、45.6+/−2.5
×102、34.7+/−4.2×102であり、照射、非移植対照
マウスの骨髄培養の5.13+/−2.2×102、7.3+/−0.9
×102、6.04+/−0.13×102と比較された(P<0.0
5)。
供給基質細胞数の効果が照射マウスにおける造血作用
の回復でテストされた。マウスは1×106、5×105、又
は1×105の細胞を植えられた。GBL/6細胞移植後2カ月
で、長期性骨髄培養が確立された。70日間にわたつてフ
ラスコあたりの産生される生存非付着性細胞が、それぞ
れRHL(13Gy)又はLHL(3Gy)培養でCFU-GEMMについて
行つたように定量化された。検出可能な、キメラの基質
細胞母集団が最底1×105基質細胞で確立された。
の回復でテストされた。マウスは1×106、5×105、又
は1×105の細胞を植えられた。GBL/6細胞移植後2カ月
で、長期性骨髄培養が確立された。70日間にわたつてフ
ラスコあたりの産生される生存非付着性細胞が、それぞ
れRHL(13Gy)又はLHL(3Gy)培養でCFU-GEMMについて
行つたように定量化された。検出可能な、キメラの基質
細胞母集団が最底1×105基質細胞で確立された。
移植を受けたマウスのRHL培養による造血原細胞の産
生は、照射、非移植マウスの骨髄培養で5%であつたの
に比べ、非照射マウスの培養で48%のレベルに達した。
左後肢に対する3GyのX線線量は、照射、非移植マウス
の骨髄培養における造血幹細胞産生を、非照射マウスの
培養の35%にまで減少させた。しかしながら、GBL/6細
胞の植えつけは、この線量で照射された肢のLTBMCにお
ける細胞産生を検出し得る程には増加させなかつた。
生は、照射、非移植マウスの骨髄培養で5%であつたの
に比べ、非照射マウスの培養で48%のレベルに達した。
左後肢に対する3GyのX線線量は、照射、非移植マウス
の骨髄培養における造血幹細胞産生を、非照射マウスの
培養の35%にまで減少させた。しかしながら、GBL/6細
胞の植えつけは、この線量で照射された肢のLTBMCにお
ける細胞産生を検出し得る程には増加させなかつた。
次に内在性CFU-SによるRHL(13Gy)の髄腔内回復の効
率と、末梢血球数の回復がGBL/6細胞移植マウスと照
射、非移植の対照マウスとにおいて測定された。表3に
示されるように、C57BL/6Jマウスのグループが3Gyから7
Gyまで2Gyずつ増加させて、かつRHLは10から12.5Gy受け
るように照射された。各照射グループは、1グループに
つき5-10匹のマウスを含む。すべてのマウスは更に10-1
2.5GyをRHLに受けた。1グループはマウスあたり5×10
5 GBL/6の基質細胞が注射された。カツコ内の値は、細
胞を受けず、対照照射されたグループのものである。照
射と移植後6週間で、各グループのサブグループが犠牲
となつた;各RHLから細胞が採取されCFU-Sについてアツ
セイされた。結果は3から5匹のマウスの平均±SDで表
現されている。平均4.4±2.9の内在性CFU-Sコロニー
が、照射、非移植マウスの脾臓で見られた。それぞれの
照射線量グループのサブグループは、マウスあたり5×
105 GBL/6細胞を注射された。照射と移植後6週間で、
各線量グループのそれぞれの動物からのRHLは、CFU-Sを
形成する多型潜在性幹細胞の数についてアツセイされ
た。結果は、1グループにつき少なくとも3匹のマウス
の平均±SDで表わされている。非照射マウスは白血球
(WBC)数8.8±1.6×10/mm3、血小板(PLT)数173.7±2
8.7×103/mm3、赤血球(RBC)数7.8±0.05×106/mm3
であつた。
率と、末梢血球数の回復がGBL/6細胞移植マウスと照
射、非移植の対照マウスとにおいて測定された。表3に
示されるように、C57BL/6Jマウスのグループが3Gyから7
Gyまで2Gyずつ増加させて、かつRHLは10から12.5Gy受け
るように照射された。各照射グループは、1グループに
つき5-10匹のマウスを含む。すべてのマウスは更に10-1
2.5GyをRHLに受けた。1グループはマウスあたり5×10
5 GBL/6の基質細胞が注射された。カツコ内の値は、細
胞を受けず、対照照射されたグループのものである。照
射と移植後6週間で、各グループのサブグループが犠牲
となつた;各RHLから細胞が採取されCFU-Sについてアツ
セイされた。結果は3から5匹のマウスの平均±SDで表
現されている。平均4.4±2.9の内在性CFU-Sコロニー
が、照射、非移植マウスの脾臓で見られた。それぞれの
照射線量グループのサブグループは、マウスあたり5×
105 GBL/6細胞を注射された。照射と移植後6週間で、
各線量グループのそれぞれの動物からのRHLは、CFU-Sを
形成する多型潜在性幹細胞の数についてアツセイされ
た。結果は、1グループにつき少なくとも3匹のマウス
の平均±SDで表わされている。非照射マウスは白血球
(WBC)数8.8±1.6×10/mm3、血小板(PLT)数173.7±2
8.7×103/mm3、赤血球(RBC)数7.8±0.05×106/mm3
であつた。
表3に示されているように、3から5Gyの低いTBI線量
では、GBL/6移植マウスと照射、非移植マウスにおいてR
HLあたりのCFU-S形成性多型潜在幹細胞の数は似てい
た。ところが一方、GBL/6細胞を移植されて致命的に近
いまでに照射された(7-Gy TBI)マウスは、照射、非移
植対照マウスのRHLから回復したCFU-S形成幹細胞の数と
比較して顕著に高いCFU-S形成性幹細胞数を示した(P
<0.01照射、非移植の対照マウスの値と比較して)。
では、GBL/6移植マウスと照射、非移植マウスにおいてR
HLあたりのCFU-S形成性多型潜在幹細胞の数は似てい
た。ところが一方、GBL/6細胞を移植されて致命的に近
いまでに照射された(7-Gy TBI)マウスは、照射、非移
植対照マウスのRHLから回復したCFU-S形成幹細胞の数と
比較して顕著に高いCFU-S形成性幹細胞数を示した(P
<0.01照射、非移植の対照マウスの値と比較して)。
3から5GyのTBI線量の後、マウスの末梢血球数回復の
キネテイクスは、移植を受けたマウスと照射、非移植対
照マウスとで類似であつた。対照的に、照射、非移植対
照と比べて(白血球数4±0.05×103細胞/mm3;血小板
数50±3血小板/mm3;P<0.05;表3)、末梢血白血球数
(6.9±1.0×103)と血小板数(112.5±2.5×103/m
m3)の著しい回復が、7Gy照射GBL/6移植マウスにおいて
見られた。
キネテイクスは、移植を受けたマウスと照射、非移植対
照マウスとで類似であつた。対照的に、照射、非移植対
照と比べて(白血球数4±0.05×103細胞/mm3;血小板
数50±3血小板/mm3;P<0.05;表3)、末梢血白血球数
(6.9±1.0×103)と血小板数(112.5±2.5×103/m
m3)の著しい回復が、7Gy照射GBL/6移植マウスにおいて
見られた。
このデータは、先行する照射が造血環境にある基質細
胞に損傷を与えることを示し、高い線量によつて内在性
造血幹細胞がなくなつた部位(niche)は、注入された
供給細胞により効果的な接種部位を提供することを示唆
している。
胞に損傷を与えることを示し、高い線量によつて内在性
造血幹細胞がなくなつた部位(niche)は、注入された
供給細胞により効果的な接種部位を提供することを示唆
している。
TGF-α cDNAを含む欠陥レトロウイルスベクターは、
アンクルサリア Anklesariaら、同上、に示されてい
る、同系マウスにおいてインビボで高線量照射部位に植
えつけが可能である、造血作用を支える骨髄基質細胞株
GBL/6に、エレクトロポレーシヨン(electroporation)
によつてトランスフウエクトされた。植えつけられた、
TGF-dによつてトランスフエクトされたGBL/6細胞株(Gp
-TGFα)は、照射部位に何カ月もの間安定して維持さ
れ、表皮性成長因子(epidermal growth factor EFG)
と、そして同じレセプターとに機能的に相同である成長
因子のTGF-αリガンドを産生することが見い出された。
アンクルサリア Anklesariaら、同上、に示されてい
る、同系マウスにおいてインビボで高線量照射部位に植
えつけが可能である、造血作用を支える骨髄基質細胞株
GBL/6に、エレクトロポレーシヨン(electroporation)
によつてトランスフウエクトされた。植えつけられた、
TGF-dによつてトランスフエクトされたGBL/6細胞株(Gp
-TGFα)は、照射部位に何カ月もの間安定して維持さ
れ、表皮性成長因子(epidermal growth factor EFG)
と、そして同じレセプターとに機能的に相同である成長
因子のTGF-αリガンドを産生することが見い出された。
IL-3依存性造血原細胞株(32DC13)が、インビトロで
Gp-TGFα細胞上に植えつけられ、増殖する能力を持つこ
とが選択遺伝子(大腸菌gpt)とEGFレセプター(EGFR)
をコードする遺伝子の両方を含む真核細胞用発現ベクタ
ーに32D13をのせてトランスフエクトすることによつて
示された。EGFR遺伝子の発現は、EGFへの反応において
細胞分裂促進性シグナルの活性化が結果として見られた
(ピアスPierceら参照、サイエンスScience、1988、23
9:623)。トランスフエクトされない対照32DC13細胞
は、Gp-TGFα細胞株か又はGBL/6のいずれかと共培養さ
れているのだが、増殖せずあるいはコブレストーン(co
bblestone)領域も形成しなかつた。EGFRがトランスフ
エクトしている32D13細胞(32DEGFR)は、インビトロで
7週間以上Gp-TGFα細胞上で大量に増殖するが、GBL/6
上では増殖しない。対照的に、LTBMC由来の造血原細胞
は、Gp-TGFα細胞よりGBL/6細胞上でより効果的に増殖
しCFU-GEMM原細胞を産生した。このように、レセプター
/リガンド相互作用を確立することのできる細胞のみ
が、インビトロで植えつけと大量増殖が可能であつた。
これらの結果は表4に示されている。
Gp-TGFα細胞上に植えつけられ、増殖する能力を持つこ
とが選択遺伝子(大腸菌gpt)とEGFレセプター(EGFR)
をコードする遺伝子の両方を含む真核細胞用発現ベクタ
ーに32D13をのせてトランスフエクトすることによつて
示された。EGFR遺伝子の発現は、EGFへの反応において
細胞分裂促進性シグナルの活性化が結果として見られた
(ピアスPierceら参照、サイエンスScience、1988、23
9:623)。トランスフエクトされない対照32DC13細胞
は、Gp-TGFα細胞株か又はGBL/6のいずれかと共培養さ
れているのだが、増殖せずあるいはコブレストーン(co
bblestone)領域も形成しなかつた。EGFRがトランスフ
エクトしている32D13細胞(32DEGFR)は、インビトロで
7週間以上Gp-TGFα細胞上で大量に増殖するが、GBL/6
上では増殖しない。対照的に、LTBMC由来の造血原細胞
は、Gp-TGFα細胞よりGBL/6細胞上でより効果的に増殖
しCFU-GEMM原細胞を産生した。このように、レセプター
/リガンド相互作用を確立することのできる細胞のみ
が、インビトロで植えつけと大量増殖が可能であつた。
これらの結果は表4に示されている。
32D-EGFRの、インビボで植えついたGp-TGFα基質細胞
に着床する能力がテストされた。照射済みC57B1/6マウ
スが5×105コのGp-TGFα細胞/マウスの割で移植を受
けた。移植2カ月後にマイコフエノリン酸(mycophenol
ic acid)耐性の32D-EGFR細胞(1.0×107細胞/マウ
ス)がGp-TGFα移植されたマウスと、照射、非移植の対
照マウスに注射された。供給由来であるneor TGR-α産
生性コロニー(11.5±2.5CFU-F/肢)が照射、Gp-TGFα
移植マウスの骨髄外植体中に検出されたが、照射、非移
植の対照マウスでは検出されなかつた。32D-EGFR15.2±
8.0×105細胞/肢が、照射、Gp-TGFα移植マウスの後肢
外植体から回復し、照射、非移植の対照マウスの後肢外
植体からの0.55±0.10×105 32D-EGFR細胞と比較され
た。これらのデータは、トランスフエクトされた酵素を
コードする遺伝子を含む骨髄基質細胞が、照射済み骨腔
内で確立され始め、着床後その酵素が発現され始めたこ
とを示唆する。
に着床する能力がテストされた。照射済みC57B1/6マウ
スが5×105コのGp-TGFα細胞/マウスの割で移植を受
けた。移植2カ月後にマイコフエノリン酸(mycophenol
ic acid)耐性の32D-EGFR細胞(1.0×107細胞/マウ
ス)がGp-TGFα移植されたマウスと、照射、非移植の対
照マウスに注射された。供給由来であるneor TGR-α産
生性コロニー(11.5±2.5CFU-F/肢)が照射、Gp-TGFα
移植マウスの骨髄外植体中に検出されたが、照射、非移
植の対照マウスでは検出されなかつた。32D-EGFR15.2±
8.0×105細胞/肢が、照射、Gp-TGFα移植マウスの後肢
外植体から回復し、照射、非移植の対照マウスの後肢外
植体からの0.55±0.10×105 32D-EGFR細胞と比較され
た。これらのデータは、トランスフエクトされた酵素を
コードする遺伝子を含む骨髄基質細胞が、照射済み骨腔
内で確立され始め、着床後その酵素が発現され始めたこ
とを示唆する。
cDNAクローンpSP64-VIII(トールTooleら、1984、同
上)由来のヒト凝固因子VIII-C遺伝子はあらゆる適切な
ホ乳類発現ベクター、例えばベクターpCVSVL、内に導入
し、ヒト基質細胞内で発現させることができる(pCVSVL
での遺伝子発現はカウフマン Kaufmannら、1982、Mol.
Cell.Biol.2:1304;とクラーク Clarkら、1984、Proc.N
at.Aca.Sci.81:2541によつて記述されている)。ヒトVI
II-C因子遺伝子のコーデイング領域のDNA配列がウツドW
oodら、1984、同上、によつて与えられており、ここで
参考文献中に付記されている。トール Tooleら、同
上、によつて記述されているように、因子VIII-C遺伝子
は、遺伝子をSal I断片としてとり出してSal I接着末端
を含む合成オリゴヌクレオチドを用いてpVCSVLのPst I
部位内にクローン化することができる。図3に示されて
いるように、pVCSVL-F VIII内のVIII-C因子遺伝子はア
デノウイルス・メジヤー後期プロモーターの調制下にお
かれる。このプラスミドはまたSV40ポリアデニレーシヨ
ン部位(SV40 poly A)、二つのSV40複製オリジン(SV4
0 Ori)、そして動物細胞においてこのようなプラスミ
ドの複製を促進する、pBR322の欠失(ラスキー Lusky
ら、1981、ネイチヤー Nature 293:79)を含む。この
ベクター内の選択遺伝子は、テトラサイクリン耐性(Te
tR)とマウスダイハイドロフオレート還元酵素(DHFR)
をコードする。同様なVIII-C因子ホ乳類細胞発現ベクタ
ーがカウフマンKaufmanらによつてWO87/04187、pub.7月
17日、1987、で詳細にわたつて記述されており、ここで
参考文献中に付記されている。
上)由来のヒト凝固因子VIII-C遺伝子はあらゆる適切な
ホ乳類発現ベクター、例えばベクターpCVSVL、内に導入
し、ヒト基質細胞内で発現させることができる(pCVSVL
での遺伝子発現はカウフマン Kaufmannら、1982、Mol.
Cell.Biol.2:1304;とクラーク Clarkら、1984、Proc.N
at.Aca.Sci.81:2541によつて記述されている)。ヒトVI
II-C因子遺伝子のコーデイング領域のDNA配列がウツドW
oodら、1984、同上、によつて与えられており、ここで
参考文献中に付記されている。トール Tooleら、同
上、によつて記述されているように、因子VIII-C遺伝子
は、遺伝子をSal I断片としてとり出してSal I接着末端
を含む合成オリゴヌクレオチドを用いてpVCSVLのPst I
部位内にクローン化することができる。図3に示されて
いるように、pVCSVL-F VIII内のVIII-C因子遺伝子はア
デノウイルス・メジヤー後期プロモーターの調制下にお
かれる。このプラスミドはまたSV40ポリアデニレーシヨ
ン部位(SV40 poly A)、二つのSV40複製オリジン(SV4
0 Ori)、そして動物細胞においてこのようなプラスミ
ドの複製を促進する、pBR322の欠失(ラスキー Lusky
ら、1981、ネイチヤー Nature 293:79)を含む。この
ベクター内の選択遺伝子は、テトラサイクリン耐性(Te
tR)とマウスダイハイドロフオレート還元酵素(DHFR)
をコードする。同様なVIII-C因子ホ乳類細胞発現ベクタ
ーがカウフマンKaufmanらによつてWO87/04187、pub.7月
17日、1987、で詳細にわたつて記述されており、ここで
参考文献中に付記されている。
培養体上澄中のVIII-C因子活性は、感度が0.05mU/ml
以上になるよう改良されたカビ・コーテスト Kabi Coa
test)VIII-C因子法と、VIII-C因子欠損血漿を用いた、
一段階活性化部分トロンボプラスチン時間(one-stage
activated partial thromboplastin time)(APTT)凝
固アツセイ(リーLeeら、1983、Thromb.Res.30:511)に
よつて決定可能である。コーテストアツセイはIXα因子
による自然因子X(natural Factor X)の活性に基づい
ている;IXa因子はVIII因子依存性である。APTTアツセイ
は、トロンビン存在下でVIII因子の凝固活性が著明に増
加することに基づいている。トロンビン活性化のため
に、試料は0.2単位/mlのトロンビンで1-10分間室温で前
処理される。この代わりとしてVIII因子は、ウツドWood
ら、1984、同上、によつて記述されているように、VIII
因子に特異的抗体を用いたラジオイムノアツセイによつ
て定量化することもできる。
以上になるよう改良されたカビ・コーテスト Kabi Coa
test)VIII-C因子法と、VIII-C因子欠損血漿を用いた、
一段階活性化部分トロンボプラスチン時間(one-stage
activated partial thromboplastin time)(APTT)凝
固アツセイ(リーLeeら、1983、Thromb.Res.30:511)に
よつて決定可能である。コーテストアツセイはIXα因子
による自然因子X(natural Factor X)の活性に基づい
ている;IXa因子はVIII因子依存性である。APTTアツセイ
は、トロンビン存在下でVIII因子の凝固活性が著明に増
加することに基づいている。トロンビン活性化のため
に、試料は0.2単位/mlのトロンビンで1-10分間室温で前
処理される。この代わりとしてVIII因子は、ウツドWood
ら、1984、同上、によつて記述されているように、VIII
因子に特異的抗体を用いたラジオイムノアツセイによつ
て定量化することもできる。
ヒトVIII-C因子遺伝子とneorマーカー遺伝子を含むベ
クターを、エレクトロポレーシヨン、レトロウイルスベ
クタートランスフアー、あるいは他の適当な常套のベク
タートランスフアー技術によつてネズミ基質細胞(例え
ばGBL/6細胞を含む)をトランスフエクトするのに使う
ことができる。
クターを、エレクトロポレーシヨン、レトロウイルスベ
クタートランスフアー、あるいは他の適当な常套のベク
タートランスフアー技術によつてネズミ基質細胞(例え
ばGBL/6細胞を含む)をトランスフエクトするのに使う
ことができる。
検出可能なレベルのヒトVIII-C因子を発現する、GBL/
6 neor細胞のサブクローナル株はインビトロで、一貫し
たネオマイシン耐性と、これらサブクローンの非血清に
条件づけられた培地中でウエスタンブロツト分析あるい
は生化学的アツセイによつて検出し得るヒトVIII-C因子
産生によつて選択される。
6 neor細胞のサブクローナル株はインビトロで、一貫し
たネオマイシン耐性と、これらサブクローンの非血清に
条件づけられた培地中でウエスタンブロツト分析あるい
は生化学的アツセイによつて検出し得るヒトVIII-C因子
産生によつて選択される。
C56BL/6Jオスマウスが受容者として使用される。これ
らの動物の細胞は、Y染色体、リン酸化グルコースイソ
メラーゼ(GPIA)のβ型、そして検出し得るネオマイシ
ン耐性活性の欠除の3種類の“受容者”マーカーを持
つ。供給者由来細胞はGBL/6 neor VII-C−1クローナル
株からとられて、検出し得るY染色体の欠除、GPIAに対
するヘテロ抗血清による検出可能な免疫ペルオキシダー
ゼ染色、インビトロでの生物学的ネオマイシン耐性、そ
してヒトVIII-C因子の検出可能な産生、の4種類の供給
者由来マーカーを持つ。これらの細胞の照射済みマウス
への植え付けのための投与量反応曲線(dose response
curve)は以下のように作られた。
らの動物の細胞は、Y染色体、リン酸化グルコースイソ
メラーゼ(GPIA)のβ型、そして検出し得るネオマイシ
ン耐性活性の欠除の3種類の“受容者”マーカーを持
つ。供給者由来細胞はGBL/6 neor VII-C−1クローナル
株からとられて、検出し得るY染色体の欠除、GPIAに対
するヘテロ抗血清による検出可能な免疫ペルオキシダー
ゼ染色、インビトロでの生物学的ネオマイシン耐性、そ
してヒトVIII-C因子の検出可能な産生、の4種類の供給
者由来マーカーを持つ。これらの細胞の照射済みマウス
への植え付けのための投与量反応曲線(dose response
curve)は以下のように作られた。
受容者マウスは、137Csγ細胞40照射体による300cGy
の全体照射(TBI)と右後肢(RHL)のみへの1000cGyの
照射を受ける。照射の翌日動物たちは、1×104、5×1
04、1×105、あるいは5×105の高産生性GBL/6 neor V
III Cクローナル株の単一細胞浮遊液を、尾の血管から
静脈注射される(1グループにつき10匹のマウスのプー
ルされた細胞)。マウスはその後カゴに帰され、血漿中
の検出し得るVIII-C因子について毎週モニターされる。
代表的なマウスが異なる時間点で犠牲にされ、心臓穿刺
によつて血漿が取り除かれてウエスタンブロツト分析に
よるヒトVIII-C因子アツセイが行われる。ヒトVIII-C因
子は、モノクローナル抗ヒトVIII-C抗血清(いくつかの
公供施設から手に入る)に対する特異的反応性の違いに
よつてマウスVIII-C因子と判別可能である。
の全体照射(TBI)と右後肢(RHL)のみへの1000cGyの
照射を受ける。照射の翌日動物たちは、1×104、5×1
04、1×105、あるいは5×105の高産生性GBL/6 neor V
III Cクローナル株の単一細胞浮遊液を、尾の血管から
静脈注射される(1グループにつき10匹のマウスのプー
ルされた細胞)。マウスはその後カゴに帰され、血漿中
の検出し得るVIII-C因子について毎週モニターされる。
代表的なマウスが異なる時間点で犠牲にされ、心臓穿刺
によつて血漿が取り除かれてウエスタンブロツト分析に
よるヒトVIII-C因子アツセイが行われる。ヒトVIII-C因
子は、モノクローナル抗ヒトVIII-C抗血清(いくつかの
公供施設から手に入る)に対する特異的反応性の違いに
よつてマウスVIII-C因子と判別可能である。
各投与量グループのマウスを殺す時に、核を持つ細胞
がそれぞれの動物の右と左の後肢から取り除かれ、上に
記述されているように、断続的なネズミ骨髄培養を作り
上げるのに用いられる。右後肢からの骨髄培養は、供給
者由来のネオマイシン耐性基質細胞が高い割合で含まれ
ていることが期待され、この肢の断続性骨髄培養はイン
ビトロで検出可能なヒトVIII-C因子を産生することが期
待されるだろう。植え付けられたネズミの骨髄を外植す
る時点は、他の中間時点と同様に基質細胞移植後1週
間、2カ月、4カ月、6カ月が選ばれる。ヒトVIII-C因
子の血漿レベルが測定され、期間中産生されるVIII-C因
子のレベルがグラフで示される。移植される基質細胞の
至適数は1後肢のVIII-C因子産生の最高レベルとの関連
で決定される。
がそれぞれの動物の右と左の後肢から取り除かれ、上に
記述されているように、断続的なネズミ骨髄培養を作り
上げるのに用いられる。右後肢からの骨髄培養は、供給
者由来のネオマイシン耐性基質細胞が高い割合で含まれ
ていることが期待され、この肢の断続性骨髄培養はイン
ビトロで検出可能なヒトVIII-C因子を産生することが期
待されるだろう。植え付けられたネズミの骨髄を外植す
る時点は、他の中間時点と同様に基質細胞移植後1週
間、2カ月、4カ月、6カ月が選ばれる。ヒトVIII-C因
子の血漿レベルが測定され、期間中産生されるVIII-C因
子のレベルがグラフで示される。移植される基質細胞の
至適数は1後肢のVIII-C因子産生の最高レベルとの関連
で決定される。
もし、1後肢の高線量照射後に供給細胞でその肢を再
構築した後、マウス血漿中のヒトVIII-C因子が検出でき
ないようならば、両後肢を照射して植え付けのためのよ
り大きなニツチを調製するための連続的な“ニツチ(ni
che)”調製プロトコールを使うことができる。この試
みは、総骨髄容量中のおきかわつた供給基質細胞の割合
をより大きくする目的で、マウスのS1/S1dの大赤血球性
貧血を検出可能レベルで変化させるために使われた。こ
の株は骨髄微環境に遺伝的欠陥を持ち、成熟赤血球前駆
体の欠除と多型潜在性造血幹細胞数の減少が結果として
見られる。
構築した後、マウス血漿中のヒトVIII-C因子が検出でき
ないようならば、両後肢を照射して植え付けのためのよ
り大きなニツチを調製するための連続的な“ニツチ(ni
che)”調製プロトコールを使うことができる。この試
みは、総骨髄容量中のおきかわつた供給基質細胞の割合
をより大きくする目的で、マウスのS1/S1dの大赤血球性
貧血を検出可能レベルで変化させるために使われた。こ
の株は骨髄微環境に遺伝的欠陥を持ち、成熟赤血球前駆
体の欠除と多型潜在性造血幹細胞数の減少が結果として
見られる。
S1/S1dマウスの骨髄微環境の優勢なフラクシヨンは、
2GyTBIと両後肢(BHL、1回)への20Gyか、あるいは連
続した照射移植(複数回数)で調製したマウスでおきか
えられた。成人受容者のS1/S1dマウスは1-2GyTBIと10.0
-230.0Gyを右後肢(RHL)又は両後肢(BHL)に、アンク
レサリア Anklesariaら、1987、同上、によつて記述さ
れたように直線的な増量を伴う照射を受けた。1Gy TBI
と10Gy X線線両が、S1/S1dマウスのTBIに対する相対的
感受性の故に、望ましい。照射されたマウスに静脈注射
によつて5×105基質細胞(GBL neor)が移植された
(1回)。S1/S1dマウスを用いた。連続した照射量増加
と移植実験のため1Gy TBIとRHLへの10Gyが0日目に直線
的増量を伴つて供給された。GBL neor細胞株の単一細胞
浮遊液が48時間後静脈注射された。最初の照射から2カ
月後、同じグループのマウスが1Gy TBIと左後肢(LHL)
に10Gyを受けた。GBL neor細胞株の再度の注射が48時間
後に予定された(複数移植)。照射、非移植の対照マウ
スは2Gy TBIと10Gyを両後肢(BHL)に受けた。
2GyTBIと両後肢(BHL、1回)への20Gyか、あるいは連
続した照射移植(複数回数)で調製したマウスでおきか
えられた。成人受容者のS1/S1dマウスは1-2GyTBIと10.0
-230.0Gyを右後肢(RHL)又は両後肢(BHL)に、アンク
レサリア Anklesariaら、1987、同上、によつて記述さ
れたように直線的な増量を伴う照射を受けた。1Gy TBI
と10Gy X線線両が、S1/S1dマウスのTBIに対する相対的
感受性の故に、望ましい。照射されたマウスに静脈注射
によつて5×105基質細胞(GBL neor)が移植された
(1回)。S1/S1dマウスを用いた。連続した照射量増加
と移植実験のため1Gy TBIとRHLへの10Gyが0日目に直線
的増量を伴つて供給された。GBL neor細胞株の単一細胞
浮遊液が48時間後静脈注射された。最初の照射から2カ
月後、同じグループのマウスが1Gy TBIと左後肢(LHL)
に10Gyを受けた。GBL neor細胞株の再度の注射が48時間
後に予定された(複数移植)。照射、非移植の対照マウ
スは2Gy TBIと10Gyを両後肢(BHL)に受けた。
照射、非移植の対照マウスのうち生き残つたものは皆
無であつた。GBL neor移植マウス(2Gy TBIと20Gy BH
L)の5カ月目から確立されたLTBMCは、右(298.8±32.
7)と左415.8±36.5)後肢培養両者とも非照射S1/S1dマ
ウスと比較して増加した加算CFU-GEMM形成原細胞数/フ
ラスコを示した(P<0.05、図2)。照射と移植後2カ
月、又は4カ月に3匹のマウス/グループからLTBMCが
確立された。別の実験で、マウスが2回目の照射と移植
を受けてから2カ月後に、GBL neor移植されたマウスの
植えつけられた右(136.1±32)と左(78.6±15.4)後
肢から確立されたLTBMCにおいてフラスコあたり得られ
たCFU-GEMM形成原細胞の加算数は非照射の対照、S1/S1d
マウスからのものに比べて高かつた。図2においてそれ
ぞれの細胞を、非照射対照マウスは白丸で、GBL neor移
植されたRHL-20Gyマウスは白四角で、GBL neor移植され
たLHL-20Gyマウスは黒三角で、そしてGBL neor移植され
たLHL-10Gyは黒四角で表わしてある。
無であつた。GBL neor移植マウス(2Gy TBIと20Gy BH
L)の5カ月目から確立されたLTBMCは、右(298.8±32.
7)と左415.8±36.5)後肢培養両者とも非照射S1/S1dマ
ウスと比較して増加した加算CFU-GEMM形成原細胞数/フ
ラスコを示した(P<0.05、図2)。照射と移植後2カ
月、又は4カ月に3匹のマウス/グループからLTBMCが
確立された。別の実験で、マウスが2回目の照射と移植
を受けてから2カ月後に、GBL neor移植されたマウスの
植えつけられた右(136.1±32)と左(78.6±15.4)後
肢から確立されたLTBMCにおいてフラスコあたり得られ
たCFU-GEMM形成原細胞の加算数は非照射の対照、S1/S1d
マウスからのものに比べて高かつた。図2においてそれ
ぞれの細胞を、非照射対照マウスは白丸で、GBL neor移
植されたRHL-20Gyマウスは白四角で、GBL neor移植され
たLHL-20Gyマウスは黒三角で、そしてGBL neor移植され
たLHL-10Gyは黒四角で表わしてある。
このように、S1/S1dマウスにおいて高線量の照射は、
移植された基質細胞を支持する髄腔内“ニツチ”を作る
のを助けるかもしれなく、また造血作用を抑制する内在
性基質細胞を除くのかもしれない。
移植された基質細胞を支持する髄腔内“ニツチ”を作る
のを助けるかもしれなく、また造血作用を抑制する内在
性基質細胞を除くのかもしれない。
インビボにおいて植えつけられた供給基質細胞数は上
で記述されたようにネオマイシン耐性基質細胞のコロニ
ーアツセイによつて定量される。このアツセイは、外植
された有核骨髄細胞について一連の10倍希釈をある一定
希釈数まで行い、100μg/mlのG418濃度下でペトリ皿ヘ
プレートし、50細胞以上のコロニーを7日目に数えて行
われる。
で記述されたようにネオマイシン耐性基質細胞のコロニ
ーアツセイによつて定量される。このアツセイは、外植
された有核骨髄細胞について一連の10倍希釈をある一定
希釈数まで行い、100μg/mlのG418濃度下でペトリ皿ヘ
プレートし、50細胞以上のコロニーを7日目に数えて行
われる。
ヒトVIII-C因子産生レベルを植えつけられた基質細胞
数に相関させて定量化するために、植えつけられたコロ
ニー形成性基質細胞数が上記のように決定され、外植に
続いて、インビボとインビトロで検出できるヒトVIII-C
因子のレベルが、同じく上記のように決定される。これ
らの実験は、インビボのマウスにおいてVIII-C因子が6
カ月にもわたつて安定したレベルで検出できることを示
している。
数に相関させて定量化するために、植えつけられたコロ
ニー形成性基質細胞数が上記のように決定され、外植に
続いて、インビボとインビトロで検出できるヒトVIII-C
因子のレベルが、同じく上記のように決定される。これ
らの実験は、インビボのマウスにおいてVIII-C因子が6
カ月にもわたつて安定したレベルで検出できることを示
している。
次の過程は、上で述べられたネズミ組織のためのプロ
トコールと同様な基質細胞着床プロトコールを用いて、
ヒトにおけるA型血友病がインビボで是正されることを
示すためにデザインされた。受容者は同じような高線量
照射技法で調製される。
トコールと同様な基質細胞着床プロトコールを用いて、
ヒトにおけるA型血友病がインビボで是正されることを
示すためにデザインされた。受容者は同じような高線量
照射技法で調製される。
以前にHIV汚染血漿誘導品からヒト免疫不全ウイルス
に感染したA型血友病患者からの有核骨髄細胞が、同意
を得た後外植される。これらの骨髄は、適当な培地にハ
イドロコルチゾン・ヘミコハク酸ナトリウムを加えた調
製技術でヒト継続性骨髄培地に確立される。
に感染したA型血友病患者からの有核骨髄細胞が、同意
を得た後外植される。これらの骨髄は、適当な培地にハ
イドロコルチゾン・ヘミコハク酸ナトリウムを加えた調
製技術でヒト継続性骨髄培地に確立される。
移植を受ける患者の骨髄が腸骨稜から約3×108の有
核細胞を含んで吸い上げられる。骨髄細胞収集技術はこ
こに参考文献として記載されているバツハナー Buchne
rら、1984、ブラツドBlood 64:630、とトーマス Thoma
sら、1970、ブラツド36:507、が、ジン Jinらによる変
法、1985、Exp.Hematol.13:879として記述されており、
ここに参考文献として記載されている。
核細胞を含んで吸い上げられる。骨髄細胞収集技術はこ
こに参考文献として記載されているバツハナー Buchne
rら、1984、ブラツドBlood 64:630、とトーマス Thoma
sら、1970、ブラツド36:507、が、ジン Jinらによる変
法、1985、Exp.Hematol.13:879として記述されており、
ここに参考文献として記載されている。
簡単に述べると、腰部の施術によつて切開手術なしで
得られた骨髄標本はマツコイ(Mc Coy)の5A培地中では
さみできざまれて骨片なしに精製され、髄は30ゲージま
での漸次的に小さなゲージ針を通過させて単一細胞の浮
遊液が調製される。3×107から4×107の有核骨髄細胞
を、すでに記述されたように(グリーンバークGreenber
gら、ブラツドBlood 58:724、1981)、マツコイの5A培
地に12.5%の熱非活性化された胎児性コウシ血清、12.5
%の熱非活性化されたウマ血清、10-6mol/Lのハイドロ
コルチゾンを追加してコーニング Corningの25c.c.プ
ラスチツクフラスコ各々に接種し、培養体が確立され
る。培養細胞は33℃でインキユベートされ7から14日間
静置しておかれる;この時間は、長期造血作用に伴う造
血基質細胞島の付着に絶対的に要求される。この初期イ
ンキユベーシヨンの後、すべての非付着性細胞はアスピ
レーシヨンで移動させられ、赤血球を除くためにフアイ
コール・ハイパーク Ficoll-Hypaque比重分離が行われ
る。すべての有核細胞はそのあと新鮮な培地の入つた個
々の培養フラスコに戻される。培養細胞はそれから最初
の4週間は週に2回、その後は週に1回、毎回すべての
培地と非付着性細胞がとり除かれ、8.0mlの新鮮な培地
が入れられて給餌される。それからヒト基質細胞が、ネ
ズミ細胞について上で記述されたように、ヒトVIII-C因
子遺伝子を含むベクターで、エレクトロ ポレーシヨ
ン、レトロウイルスベクタートランスフアー、あるいは
他の適当な技術によつてトランスフエクトされる。
得られた骨髄標本はマツコイ(Mc Coy)の5A培地中では
さみできざまれて骨片なしに精製され、髄は30ゲージま
での漸次的に小さなゲージ針を通過させて単一細胞の浮
遊液が調製される。3×107から4×107の有核骨髄細胞
を、すでに記述されたように(グリーンバークGreenber
gら、ブラツドBlood 58:724、1981)、マツコイの5A培
地に12.5%の熱非活性化された胎児性コウシ血清、12.5
%の熱非活性化されたウマ血清、10-6mol/Lのハイドロ
コルチゾンを追加してコーニング Corningの25c.c.プ
ラスチツクフラスコ各々に接種し、培養体が確立され
る。培養細胞は33℃でインキユベートされ7から14日間
静置しておかれる;この時間は、長期造血作用に伴う造
血基質細胞島の付着に絶対的に要求される。この初期イ
ンキユベーシヨンの後、すべての非付着性細胞はアスピ
レーシヨンで移動させられ、赤血球を除くためにフアイ
コール・ハイパーク Ficoll-Hypaque比重分離が行われ
る。すべての有核細胞はそのあと新鮮な培地の入つた個
々の培養フラスコに戻される。培養細胞はそれから最初
の4週間は週に2回、その後は週に1回、毎回すべての
培地と非付着性細胞がとり除かれ、8.0mlの新鮮な培地
が入れられて給餌される。それからヒト基質細胞が、ネ
ズミ細胞について上で記述されたように、ヒトVIII-C因
子遺伝子を含むベクターで、エレクトロ ポレーシヨ
ン、レトロウイルスベクタートランスフアー、あるいは
他の適当な技術によつてトランスフエクトされる。
トランスフエクトされてVIII-C因子を発現している基
質細胞の数は、上に記述されているように、VIII-C因子
遺伝子をネオマイシン耐性遺伝子につないでneo耐性コ
ロニーを選択するか、あるいは株を培養細胞にサブクロ
ーニングしてその上澄中の検出可能なレベルのVIII因子
についてアツセイするかのいずれかか、あるいはまた抗
ヒトVIII-C因子のモノクローナル抗体を使つて、検出可
能なVIII C因子を産生する細胞を免疫ペルオキシダーゼ
技法で染色して、定量化が行われる。ベクターのトラン
スフエクシヨン系は、トランスフエクトされた基質細胞
のVIII-C遺伝子発現の頻度が最大になるような方法が選
択される。ネオマイシン耐性遺伝子を持つベクターpZIP
-Neo SV(X)が新鮮ヒト基質細胞にトランスフエクト
された時、ネオマイシン耐性は、通常ネオマイシン類似
体のG418に感受性を持つ細胞の約10-15%においてイン
ビトロで安定に発現された。このneor実験に基づいて、
ヒト基質細胞の少なくとも10%は安定にVIII-C因子を発
現することが期待される。もしこれより低い数字が検出
されたなら、クローン化された永続ヒト骨髄基質株、KM
101、KM 102、KM 103、KM 104、KM 105がトランスフエ
クシヨンと、インビトロでのVIII-C因子遺伝子の検出の
見込みを最大にするため使用される(フイツツジエラル
ド Fitzgeraldら、1988、Int.J.Rad.Oncol.Biol.Phys.
15:1153)。VIII-C因子の産生はクローナル株で定量さ
れ、GBL/6 neorマウス株で検出されるVIII C因子と細胞
あたりで比較される。毒物性と発癌性の実験が下記のよ
うに行われる。
質細胞の数は、上に記述されているように、VIII-C因子
遺伝子をネオマイシン耐性遺伝子につないでneo耐性コ
ロニーを選択するか、あるいは株を培養細胞にサブクロ
ーニングしてその上澄中の検出可能なレベルのVIII因子
についてアツセイするかのいずれかか、あるいはまた抗
ヒトVIII-C因子のモノクローナル抗体を使つて、検出可
能なVIII C因子を産生する細胞を免疫ペルオキシダーゼ
技法で染色して、定量化が行われる。ベクターのトラン
スフエクシヨン系は、トランスフエクトされた基質細胞
のVIII-C遺伝子発現の頻度が最大になるような方法が選
択される。ネオマイシン耐性遺伝子を持つベクターpZIP
-Neo SV(X)が新鮮ヒト基質細胞にトランスフエクト
された時、ネオマイシン耐性は、通常ネオマイシン類似
体のG418に感受性を持つ細胞の約10-15%においてイン
ビトロで安定に発現された。このneor実験に基づいて、
ヒト基質細胞の少なくとも10%は安定にVIII-C因子を発
現することが期待される。もしこれより低い数字が検出
されたなら、クローン化された永続ヒト骨髄基質株、KM
101、KM 102、KM 103、KM 104、KM 105がトランスフエ
クシヨンと、インビトロでのVIII-C因子遺伝子の検出の
見込みを最大にするため使用される(フイツツジエラル
ド Fitzgeraldら、1988、Int.J.Rad.Oncol.Biol.Phys.
15:1153)。VIII-C因子の産生はクローナル株で定量さ
れ、GBL/6 neorマウス株で検出されるVIII C因子と細胞
あたりで比較される。毒物性と発癌性の実験が下記のよ
うに行われる。
ヒト基質細胞株のインビトロでの成長は、エプスタイ
ン・バーウイルス(Epstein-Barr)(ロースタイン Ro
thsteinら、1985、ブラツド Blood 65:744)の活性化
や、マイコプラズマ、細菌、あるいは真菌の感染を含む
病原体によるインビトロ培養中の基質細胞の汚染、また
腫瘍誘発性株への自然発生的形質転換などを含む潜在的
問題を伴つている。基質細胞の微生物による汚染は、材
料を微生物、ウイルス、そしてマイコプラズマについて
アツセイすることでモニターされる。細胞はエプスタイ
ンバーウイルス核抗原について、ロースタイン Rothst
einら、同上、によつて記述されているようにテストさ
れ、さらに電子顕微鏡によつてエプスタイン・バーウイ
ルス活性化の証拠のあるなしを決定してスクリーンされ
る。EBVはヒト骨髄基質細胞では、継続性のインビトロ
培養の20-25週以前には全く検出されていない。EBV活性
の機序は知られていないが、対照ヒト骨髄培養中に低い
頻度で検出される。
ン・バーウイルス(Epstein-Barr)(ロースタイン Ro
thsteinら、1985、ブラツド Blood 65:744)の活性化
や、マイコプラズマ、細菌、あるいは真菌の感染を含む
病原体によるインビトロ培養中の基質細胞の汚染、また
腫瘍誘発性株への自然発生的形質転換などを含む潜在的
問題を伴つている。基質細胞の微生物による汚染は、材
料を微生物、ウイルス、そしてマイコプラズマについて
アツセイすることでモニターされる。細胞はエプスタイ
ンバーウイルス核抗原について、ロースタイン Rothst
einら、同上、によつて記述されているようにテストさ
れ、さらに電子顕微鏡によつてエプスタイン・バーウイ
ルス活性化の証拠のあるなしを決定してスクリーンされ
る。EBVはヒト骨髄基質細胞では、継続性のインビトロ
培養の20-25週以前には全く検出されていない。EBV活性
の機序は知られていないが、対照ヒト骨髄培養中に低い
頻度で検出される。
自然発生的な腫瘍形成性がVIII-C因子遺伝子の挿入に
続いてひきおこされるものであるかどうかを決定するた
めVIII-C因子を発現している基質細胞培養体をヌードマ
ウスに1×107細胞膜、静脈、あるいはカテーテルから
植えつける。これらの動物は6カ月間腫瘍が検出される
かどうかモニターされる。ヌードマウスでのこれらの実
験の陽性対照は、ヒト腫瘍細胞株HL60とU937(グリーン
バーガー Greenbergerら、1978、Cancer Res.38:334
0)を含む。これらの基準を用いて、VIII-C因子を発現
しているヒト骨髄基質細胞の腫瘍形成性の証拠を検出す
ることが可能になる;新しく外植されたヒト基質細胞の
10%が、そしておそらく50-60%に及んでトランスフエ
クトされたVIII-C因子遺伝子を発現させるためであろ
う。
続いてひきおこされるものであるかどうかを決定するた
めVIII-C因子を発現している基質細胞培養体をヌードマ
ウスに1×107細胞膜、静脈、あるいはカテーテルから
植えつける。これらの動物は6カ月間腫瘍が検出される
かどうかモニターされる。ヌードマウスでのこれらの実
験の陽性対照は、ヒト腫瘍細胞株HL60とU937(グリーン
バーガー Greenbergerら、1978、Cancer Res.38:334
0)を含む。これらの基準を用いて、VIII-C因子を発現
しているヒト骨髄基質細胞の腫瘍形成性の証拠を検出す
ることが可能になる;新しく外植されたヒト基質細胞の
10%が、そしておそらく50-60%に及んでトランスフエ
クトされたVIII-C因子遺伝子を発現させるためであろ
う。
各患者は、自分自身のVIII-C因子トランスフエクトさ
れた基質細胞の自家移植のため1つの腸骨稜を照射して
調製される。照射療法部位は10cm幅×10cm長さを超えな
い範囲で腸骨稜と坐骨の一部を合わせて選択されて膀胱
と直腸は片側だけ遮蔽されるか、あるいはそこの領域の
腸、膀胱、他の通常柔い組織の容積を最小限にするた
め、角度をつけたAP-PA範囲が選ばれる。1000cGyの1回
分の画分量(fraction size)が、AP-PA又は反対の斜角
法によつて骨髄のこの部分に与えられる。何回かに分け
られた(fractionated)放射療法はより適切であり、お
そらくヒトが高線量照射ニツチを調製するのにより容易
に耐えられる。基本的なヒト放射線生物学的パラメータ
は、1日500cGy2日間か、あるいは1日300cGyを10日間
は、1000cGyを1回と等しい同位効果(isoefect)を産
むはずである、と示唆している(フレツチヤーFletche
r,ed.,テキストブツク オブ ラジオセラピー Textbo
ok of Radiotherapy,1980、3 rded.,リーとフエビンジ
ヤー Lee and Febinger,Phila,Chp.2、pp.180-219参
照)。(腸骨稜1カ所に与えられる100cGyは不都合な効
果を生まないと期待され、一般に苦痛を伴う転移を持つ
単独の骨に軽減放射療法として用いられる。)腸骨稜の
1回分照射の翌日、患者はヒトVIII-C因子を発現してい
る自己骨髄基質細胞の単一浮遊液の静脈注入を受ける。
それから患者の血漿は毎週検出できるヒトVIII-C因子レ
ベルについてモニターされる。
れた基質細胞の自家移植のため1つの腸骨稜を照射して
調製される。照射療法部位は10cm幅×10cm長さを超えな
い範囲で腸骨稜と坐骨の一部を合わせて選択されて膀胱
と直腸は片側だけ遮蔽されるか、あるいはそこの領域の
腸、膀胱、他の通常柔い組織の容積を最小限にするた
め、角度をつけたAP-PA範囲が選ばれる。1000cGyの1回
分の画分量(fraction size)が、AP-PA又は反対の斜角
法によつて骨髄のこの部分に与えられる。何回かに分け
られた(fractionated)放射療法はより適切であり、お
そらくヒトが高線量照射ニツチを調製するのにより容易
に耐えられる。基本的なヒト放射線生物学的パラメータ
は、1日500cGy2日間か、あるいは1日300cGyを10日間
は、1000cGyを1回と等しい同位効果(isoefect)を産
むはずである、と示唆している(フレツチヤーFletche
r,ed.,テキストブツク オブ ラジオセラピー Textbo
ok of Radiotherapy,1980、3 rded.,リーとフエビンジ
ヤー Lee and Febinger,Phila,Chp.2、pp.180-219参
照)。(腸骨稜1カ所に与えられる100cGyは不都合な効
果を生まないと期待され、一般に苦痛を伴う転移を持つ
単独の骨に軽減放射療法として用いられる。)腸骨稜の
1回分照射の翌日、患者はヒトVIII-C因子を発現してい
る自己骨髄基質細胞の単一浮遊液の静脈注入を受ける。
それから患者の血漿は毎週検出できるヒトVIII-C因子レ
ベルについてモニターされる。
もし選択された、1×108の注入細胞数が高線量照射
ニツチに選択的に接種するのに適切であるならば植えら
れた自己基質細胞によるヒトVIII-C因子産生が検出され
ることが期待される。もし血漿中にVIII-C因子が検出さ
れなければ、照射された部位への適切な接種が行われた
かどうか決定することが必要になる。
ニツチに選択的に接種するのに適切であるならば植えら
れた自己基質細胞によるヒトVIII-C因子産生が検出され
ることが期待される。もし血漿中にVIII-C因子が検出さ
れなければ、照射された部位への適切な接種が行われた
かどうか決定することが必要になる。
患者は植えつけに先がけてインビボ接種を供給基質細
胞のインジウムオキシン(indium oxine)ラベルによつ
てモニターされる。ガンマカメラの全身スキヤンが、植
えつけ後24時間行われ、細胞が優先的に高線量照射骨に
接種するかどうかが決定される。ネズミのモデルで行わ
れたアツセイはすでに高線量照射肢が優先的に注入基質
細胞を取りこみ、インジウムのラベルは48時間安定であ
ることを示した。インジウムオキシンの線量はホジキン
病 Hodgkin′s diseaseでリンパ球の定着のための核医
学のリンフオシントグラム lymphoscinto-gram スキ
ヤンニング技術で、また、脊髄の変質形成や骨髄繊維症
の患者のための赤血球腐骨形成実験で使われるものと同
程度の量が使用される。
胞のインジウムオキシン(indium oxine)ラベルによつ
てモニターされる。ガンマカメラの全身スキヤンが、植
えつけ後24時間行われ、細胞が優先的に高線量照射骨に
接種するかどうかが決定される。ネズミのモデルで行わ
れたアツセイはすでに高線量照射肢が優先的に注入基質
細胞を取りこみ、インジウムのラベルは48時間安定であ
ることを示した。インジウムオキシンの線量はホジキン
病 Hodgkin′s diseaseでリンパ球の定着のための核医
学のリンフオシントグラム lymphoscinto-gram スキ
ヤンニング技術で、また、脊髄の変質形成や骨髄繊維症
の患者のための赤血球腐骨形成実験で使われるものと同
程度の量が使用される。
もしVIII-C因子レベルが当初血漿中に検出されて、そ
れから急速に減少するなら、その原因が細胞接着の不安
定性のせいなのかあるいはベクターの発現不安定がこの
失敗の原因であるのかが決定される。ベクター不安定性
は標準的方法で、即ちインビトロでのVIII-C因子遺伝子
の発現ベクターの変形あるいは入れ換えで正すことがで
きる;いかなる変形も新しく外植されたヒト骨髄又はク
ローナルヒト骨髄基質細胞株によつて行われる作業に由
来するデータを使用する。接着の不安定性は、インビボ
で植えつけられて35Sの半減期と同じ期間の100日間観察
されたS35標識されたヒト骨髄基質細胞を用いてインビ
ボにおける実験によつて決定される。最初に高線量照射
骨で検出されるS35は、その高線量領域で100日間継続し
て検出されるはずである;スキヤンによつて検出できる
S35の減少は、接着部位での細胞の不安定性を示唆す
る。1000cGy後接着は適切に行われ、安定であることが
期待されるのだが、もしこのことがおこるなら、ニツチ
を調製する他の方法を使うことができる。
れから急速に減少するなら、その原因が細胞接着の不安
定性のせいなのかあるいはベクターの発現不安定がこの
失敗の原因であるのかが決定される。ベクター不安定性
は標準的方法で、即ちインビトロでのVIII-C因子遺伝子
の発現ベクターの変形あるいは入れ換えで正すことがで
きる;いかなる変形も新しく外植されたヒト骨髄又はク
ローナルヒト骨髄基質細胞株によつて行われる作業に由
来するデータを使用する。接着の不安定性は、インビボ
で植えつけられて35Sの半減期と同じ期間の100日間観察
されたS35標識されたヒト骨髄基質細胞を用いてインビ
ボにおける実験によつて決定される。最初に高線量照射
骨で検出されるS35は、その高線量領域で100日間継続し
て検出されるはずである;スキヤンによつて検出できる
S35の減少は、接着部位での細胞の不安定性を示唆す
る。1000cGy後接着は適切に行われ、安定であることが
期待されるのだが、もしこのことがおこるなら、ニツチ
を調製する他の方法を使うことができる。
基質細胞の高線量照射骨への適切な着床と安定なベク
ター発現にもかかわらず、適切なレベルのVIII-C因子検
出の失敗は、相対的基質細胞数の不適切を伴つているか
もしれない。この問題はS1/S1dマウス変異モデルで要求
されたものと同様なニツチをいくつか調製することによ
つて是正されるかもしれない。この方法論に従えば、上
で記述されたものと同じ高線量照射概要、何回かに分け
られた照射概要を用いて両方の腸骨稜か又は1腸骨稜と
1大腿骨がより大きなニツチとして調製される。それぞ
れトランスフエクトされVIII-C因子を発現する、ヒト骨
髄培養由来の供給基質細胞の1回、又は複数回の植えつ
けがそれから行われる。
ター発現にもかかわらず、適切なレベルのVIII-C因子検
出の失敗は、相対的基質細胞数の不適切を伴つているか
もしれない。この問題はS1/S1dマウス変異モデルで要求
されたものと同様なニツチをいくつか調製することによ
つて是正されるかもしれない。この方法論に従えば、上
で記述されたものと同じ高線量照射概要、何回かに分け
られた照射概要を用いて両方の腸骨稜か又は1腸骨稜と
1大腿骨がより大きなニツチとして調製される。それぞ
れトランスフエクトされVIII-C因子を発現する、ヒト骨
髄培養由来の供給基質細胞の1回、又は複数回の植えつ
けがそれから行われる。
VIII-C因子遺伝子を含むウイルスベクターが、感染あ
るいはトランスフエクシヨンいずれかによつてヒト基質
細胞内に導入することができる。組換えウイルスDNA
は、適当なヘルパーウイルスの存在下で増殖でき、感染
ビリオン(virion)にパツケージされることができる、
またあるいはパツケージング−欠陥ウイルス産生株にお
いて増殖されることができる。感染ウイルスは、例えば
マウスNIH/3T3やΨ2のような組換え体ウイルスDNAにト
ランスフエクトされた細胞株から産生することができ
る。細胞はセプコ Cepkoら、1984、セル Cell 37:105
7、に記述されたように育つことができて、感染は8μg
/mlのポリ−ブレン poly brene(シグマSigma)存在下
で行われる。
るいはトランスフエクシヨンいずれかによつてヒト基質
細胞内に導入することができる。組換えウイルスDNA
は、適当なヘルパーウイルスの存在下で増殖でき、感染
ビリオン(virion)にパツケージされることができる、
またあるいはパツケージング−欠陥ウイルス産生株にお
いて増殖されることができる。感染ウイルスは、例えば
マウスNIH/3T3やΨ2のような組換え体ウイルスDNAにト
ランスフエクトされた細胞株から産生することができ
る。細胞はセプコ Cepkoら、1984、セル Cell 37:105
7、に記述されたように育つことができて、感染は8μg
/mlのポリ−ブレン poly brene(シグマSigma)存在下
で行われる。
レトロウイルスは、1本鎖RNA分子を含み、ウイルス
感染に用いることができる;それらのRNAは細胞内で2
本鎖プロウイルスDNAに変換され、ロングターミナルリ
ピート(LTR)を作るためウイルスの配列の1末端が重
複化(duplication)された後宿主のゲノムに組み込ま
れる。組換え体レトロウイルスのヘルパー抜きのストツ
クは、ヘルパー細胞株を組換え体レトロウイルスベクタ
ーでトランスフエクシヨンした後、その細胞株で産生さ
れる。ヘルパー細胞株はそのレトロウイルスゲノムの組
みこまれたコピーを持つている。そのプロウイルスは、
組換え体ゲノムの複製とカプシド化(encapsidation)
に必要な実行機能のすべてを供給するが、自分自身のRN
Aをカプシド化する能力に欠けている。
感染に用いることができる;それらのRNAは細胞内で2
本鎖プロウイルスDNAに変換され、ロングターミナルリ
ピート(LTR)を作るためウイルスの配列の1末端が重
複化(duplication)された後宿主のゲノムに組み込ま
れる。組換え体レトロウイルスのヘルパー抜きのストツ
クは、ヘルパー細胞株を組換え体レトロウイルスベクタ
ーでトランスフエクシヨンした後、その細胞株で産生さ
れる。ヘルパー細胞株はそのレトロウイルスゲノムの組
みこまれたコピーを持つている。そのプロウイルスは、
組換え体ゲノムの複製とカプシド化(encapsidation)
に必要な実行機能のすべてを供給するが、自分自身のRN
Aをカプシド化する能力に欠けている。
SV40由来のプラスミドベクターは、サルCOS細胞内で
外染色体的に(extrachromosomally)複製することがで
きる(グルツマン Gluzman,1981、セル Cell 23:17
5)。様々な真核細胞内で(例えばヒト、サル、イヌな
ど)自律的に複製できるベクターがパウエルズPouwels
ら、eds.,“クローニングベクターズ Cloning Vector
s"、1985、Elsevier Sci.Pub.,B.V.,に記述されてお
り、ここでは参考文献として付記されている。動物細胞
用の、レプリコン(replicon)なしのベクターはたいて
い大腸菌用のレプリコンを持つ。そのようなベクター
は、パウエルズ Pouwelsらによつてやはり記述されて
いるのだが、動物細胞内で外染色体的に複製することが
できない;トランスフオーマント(transformant)は宿
主ゲノムに組みこまれて選択マーカーが発現した時のみ
分離され得る。動物細胞ベクターの詳細な記述はライビ
ーRigby,1983、J.Gen.Virol.64:255;エルダー Elder
ら、1981、Ann.Rev.Genet.15:295;サブラマニ Subrama
niら、1983、Anal.Biochem.135:1に見い出される。
外染色体的に(extrachromosomally)複製することがで
きる(グルツマン Gluzman,1981、セル Cell 23:17
5)。様々な真核細胞内で(例えばヒト、サル、イヌな
ど)自律的に複製できるベクターがパウエルズPouwels
ら、eds.,“クローニングベクターズ Cloning Vector
s"、1985、Elsevier Sci.Pub.,B.V.,に記述されてお
り、ここでは参考文献として付記されている。動物細胞
用の、レプリコン(replicon)なしのベクターはたいて
い大腸菌用のレプリコンを持つ。そのようなベクター
は、パウエルズ Pouwelsらによつてやはり記述されて
いるのだが、動物細胞内で外染色体的に複製することが
できない;トランスフオーマント(transformant)は宿
主ゲノムに組みこまれて選択マーカーが発現した時のみ
分離され得る。動物細胞ベクターの詳細な記述はライビ
ーRigby,1983、J.Gen.Virol.64:255;エルダー Elder
ら、1981、Ann.Rev.Genet.15:295;サブラマニ Subrama
niら、1983、Anal.Biochem.135:1に見い出される。
安定なトランスフオーマントの選択はたくさんの遺伝
的マーカーを用いて行うことができる、例えばマイコフ
エノリン酸(myco-phenolin acid)耐性をコードする大
腸菌gpt遺伝子、抗生物質G418耐性をコードするTN5由来
のneo遺伝子、DHFR-細胞の表現型をDHFR+に変えるネズ
ミ細胞又は大腸菌由来のdhfr配列、そしてTK-細胞の表
現型をTK+細胞にするヘルペス シンプレクス ウイル
ス herpes simplex virusのtK遺伝子など。
的マーカーを用いて行うことができる、例えばマイコフ
エノリン酸(myco-phenolin acid)耐性をコードする大
腸菌gpt遺伝子、抗生物質G418耐性をコードするTN5由来
のneo遺伝子、DHFR-細胞の表現型をDHFR+に変えるネズ
ミ細胞又は大腸菌由来のdhfr配列、そしてTK-細胞の表
現型をTK+細胞にするヘルペス シンプレクス ウイル
ス herpes simplex virusのtK遺伝子など。
強力なプロモーター、例えばSV40ウイルスの初期(ea
rly)と後期(late)プロモーター(Psv40E、Psv40
L)、アデノウイルスの主要後期プロモーター(major l
ate promoter)(P AdmL)、7.5KDのタンパク質をコー
ドするバクシニア(vaccinia)遺伝子のプロモーター、
そしてネズミ メタロサイオナイン(metallothionei
n)遺伝子のプロモーターなど、の条件下で興味の対象
の遺伝子を入れることによつてその遺伝子が効果的に発
現するような、安定したヒト基質細胞株を作り上げるこ
とが可能である。
rly)と後期(late)プロモーター(Psv40E、Psv40
L)、アデノウイルスの主要後期プロモーター(major l
ate promoter)(P AdmL)、7.5KDのタンパク質をコー
ドするバクシニア(vaccinia)遺伝子のプロモーター、
そしてネズミ メタロサイオナイン(metallothionei
n)遺伝子のプロモーターなど、の条件下で興味の対象
の遺伝子を入れることによつてその遺伝子が効果的に発
現するような、安定したヒト基質細胞株を作り上げるこ
とが可能である。
望む遺伝子のトランスフエクシヨンに用いられるだろ
うもう1つのベクターは、レトロウイルスpN2-FAT(ガ
ーバー Garverら、1987、同上)で、これは挿入された
遺伝子、この場合ヒトα1−抗トリプシンをコードする
遺伝子、の転写のためのSV40初期プロモーターを含んで
いる。このα1抗トリプシン遺伝子は制限酵素Hind III
とXho Iによる切断(部分的)と、もし必要ならばこれ
らの末端又は挿入遺伝子の末端の、常套技術に従つた変
形によつてとり除き望む遺伝子でおき変えられることが
できる。
うもう1つのベクターは、レトロウイルスpN2-FAT(ガ
ーバー Garverら、1987、同上)で、これは挿入された
遺伝子、この場合ヒトα1−抗トリプシンをコードする
遺伝子、の転写のためのSV40初期プロモーターを含んで
いる。このα1抗トリプシン遺伝子は制限酵素Hind III
とXho Iによる切断(部分的)と、もし必要ならばこれ
らの末端又は挿入遺伝子の末端の、常套技術に従つた変
形によつてとり除き望む遺伝子でおき変えられることが
できる。
レトロウイルス仲介の遺伝子移動は、例えばウイルソ
ンら、1988、Proc.Nat.Aca.Sci 85:3014に、複製欠陥レ
トロウイルスを用いて大人のラツト肝細胞内に遺伝子を
導入する方法が記述されているように、あらゆる適切な
方法によつて行うことができる。
ンら、1988、Proc.Nat.Aca.Sci 85:3014に、複製欠陥レ
トロウイルスを用いて大人のラツト肝細胞内に遺伝子を
導入する方法が記述されているように、あらゆる適切な
方法によつて行うことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、植えつけ後1カ月で移植された供給マウスか
ら、または非移植照射マウスから外植された付着細胞の
説明図である。 第2図は、S1/S1dマウスから確立されたLTBMCからの造
血原細胞の成長を示すグラフである。 第3図は、ヒト第VIII因子を含むレトロウイルスベクタ
ーの模式図である。
ら、または非移植照射マウスから外植された付着細胞の
説明図である。 第2図は、S1/S1dマウスから確立されたLTBMCからの造
血原細胞の成長を示すグラフである。 第3図は、ヒト第VIII因子を含むレトロウイルスベクタ
ーの模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター・エイチ・レバノン アメリカ合衆国マサチューセッツ州 01609,ウスター,ナイン・アイルスバ リー・ロード(番地なし) (56)参考文献 Acta Haemat.,82 (1989)p136−143 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 48/00 C12N 15/09 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)
Claims (8)
- 【請求項1】生物学的に活性な酵素をコードする遺伝子
でトランスフェクトされており、ヒト患者に導入したと
きに骨腔内表面に付着する、骨髄基質細胞。 - 【請求項2】酵素が血液中に通常見いだされる蛋白質で
あることをさらに特徴とする、請求項1記載の骨髄基質
細胞。 - 【請求項3】酵素がリンフォカイン、成長因子、造血因
子または血液凝固因子である、請求項1記載の骨髄基質
細胞。 - 【請求項4】酵素がヒト第VIII-C因子である、請求項1
記載の骨髄基質細胞。 - 【請求項5】酵素が抗−トロンビンIIIである、請求項
1記載の骨髄基質細胞。 - 【請求項6】基質細胞が患者自身の細胞に由来すること
をさらに特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項
記載の骨髄基質細胞。 - 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか1項記載の骨
髄基質細胞において、ヒト患者に該細胞を導入すること
により、患者に不足している酵素を生物学的に活性な型
で産生させ患者の血流中に分泌させるための治療におい
て使用するための骨髄基質細胞。 - 【請求項8】請求項1ないし6のいずれか1項記載の骨
髄基質細胞および照射源において、患者に該細胞を導入
し、照射領域において該基質細胞は破壊せず造血系細胞
を破壊するために有効な量で骨、好ましくは長骨を照射
することにより、患者に不足している酵素を産生させ患
者の血流中に分泌させるための、治療において組み合わ
せて使用するための骨髄基質細胞および照射源。
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CA2389488A1 (en) | 1999-10-29 | 2001-05-17 | Philadelphia Health & Education Corporation | Isolation and expansion of human marrow stromal cells |
EP1234047A1 (en) * | 1999-12-01 | 2002-08-28 | Centre for Translational Research in Cancer | Drug inducible system and use thereof |
WO2004044142A2 (en) * | 2002-11-05 | 2004-05-27 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | Mesenchymal stem cells and methods of use thereof |
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WO2011102890A1 (en) * | 2010-02-18 | 2011-08-25 | Albert Einstein College Of Medicine Of Yeshiva University | Methods of treatment of hemophilia |
WO2015035235A1 (en) | 2013-09-06 | 2015-03-12 | Consejo Nacional De Investigaciones Cientificas Y Tecnicas (Conicet) | Compositions and methods for increasing mesenchymal stromal cell migration to tumors |
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---|---|---|---|---|
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WO1991018620A1 (en) * | 1990-06-08 | 1991-12-12 | New York University | Stimulation of bone marrow stromal and progenitor cells |
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-
1990
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- 1990-02-01 DE DE69012601T patent/DE69012601T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-02-01 ES ES90301044T patent/ES2060942T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1990-02-02 JP JP2024304A patent/JP2865354B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-03-22 US US08/408,536 patent/US5849287A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-08-19 US US08/914,631 patent/US5993801A/en not_active Expired - Fee Related
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EP0381490A3 (en) | 1991-05-15 |
JPH0314524A (ja) | 1991-01-23 |
DE69012601D1 (de) | 1994-10-27 |
DE69012601T2 (de) | 1995-01-19 |
ES2060942T3 (es) | 1994-12-01 |
EP0381490B1 (en) | 1994-09-21 |
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US5849287A (en) | 1998-12-15 |
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