JP2865062B2 - 画像信号の動き判定回路 - Google Patents

画像信号の動き判定回路

Info

Publication number
JP2865062B2
JP2865062B2 JP17142496A JP17142496A JP2865062B2 JP 2865062 B2 JP2865062 B2 JP 2865062B2 JP 17142496 A JP17142496 A JP 17142496A JP 17142496 A JP17142496 A JP 17142496A JP 2865062 B2 JP2865062 B2 JP 2865062B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
data
frame
field
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17142496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1023410A (ja
Inventor
勝也 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP17142496A priority Critical patent/JP2865062B2/ja
Publication of JPH1023410A publication Critical patent/JPH1023410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2865062B2 publication Critical patent/JP2865062B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム内で直交
変換符号化処理を行う装置において効率をより向上させ
るための、画像信号の動き判定回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在放送などで使われている代表的な画
像信号であるTV信号は、一般的に2枚のフィールドと
呼ばれる画像から1枚のフレームと呼ばれる画像を構成
しており、それぞれが飛び越し走査により異なる位置を
走査している。図2において、フィールド51とフィー
ルド52は、2枚で1枚のフレームを構成しているが、
フィールド52のラインL2はフィールド51のライン
L1とラインL3の中間を走査するようになっている。
したがって、静止した画像の場合にはラインL1、L
3、L5等から構成されるフィールド51単独よりも、
ラインL1、L2、L3、L4という順次走査で構成さ
れるフレームの方が、垂直方向の相関性が高くなる。図
3、及び図4はそれぞれフィールド単独でのブロック
化、順次走査によるフレーム構成でのブロック化を表し
ている。図3、図4では白丸とハッチングをした丸がそ
れぞれ異なるフィールドの画素を表している。直交変換
を用いた圧縮符号化などを行う場合に、静止領域では図
3のブロック化よりも図4のブロック化を用いる方が効
率を向上させることができる。また、動き領域の場合で
は、図2のフィールド52はフィールド51に比べてフ
ィールドレートに相当する時間だけ動くことになり、図
4のようなブロック化を行うと却って相関性が低くなる
ことがある。よって、動き領域では、図4のブロック化
よりも図3のブロック化の方が効率が良いと言える。こ
のような特性を利用して、静止領域はフレームブロック
化を行い、動き領域にはフィールドブロック化を行うこ
とで圧縮効率を高める手法はすでに実用化されており、
例えば動画像符号化標準方式であるMPEG2におい
て、フレーム内処理を行うIピクチャに適用されてい
る。
【0003】さて、上記の静止領域と動き領域の判定で
あるが、従来の動き判定回路について図12を用いて説
明する。図12は入力されるビデオデータに対してブロ
ック毎に動き領域か静止領域かを判定し、動き領域ブロ
ックではフィールドブロック化、静止領域ブロックでは
フレームブロック化を行って離散コサイン変換(以下D
CTと略す)を行い出力する回路の構成を示したもので
ある。
【0004】図12において、入力されるビデオデータ
112は、フィールドブロック化回路10、フレームブ
ロック化回路11、及び動き判定回路14に入力され
る。動き判定回路14は、フィールドメモリ回路15、
減算回路16、ブロック判定回路17とから構成され
る。ビデオデータ112がフィールドメモリ回路15及
び減算回路16に入力されると、フィールドメモリ回路
15では、ビデオデータ112を1フィールド遅延さ
せ、遅延ビデオデータ115を減算回路16に送出し、
減算回路16では、ビデオデータ112と1フィールド
遅延データ115との差分を計算する。これは図2にお
いて、ラインL1とラインL2の差分、ラインL3とラ
インL4の差分、等をそれぞれ計算するのに相当する。
減算回路16から出力される計算結果はブロック判定回
路17に入力される。ブロック判定回路17では、まず
ブロック領域毎に差分値を分析する。例えば、ブロック
領域毎に絶対値和を計算する。そして、その値があらか
じめ定めたしきい値よりも大きいときは、フィールド間
の差が大きいとみなし、動き領域と判定する。また、そ
の値がしきい値より小さいときは、フィールド間の差が
小さいとみなし、静止領域と判定する。以上のようにし
て、静止領域、動き領域の判定結果116を選択回路1
2に送る。一方、フィールドブロック化回路10は、ビ
デオデータ112に対してフィールド単独のブロック化
を行う。また、フレームブロック化回路11は、ビデオ
データ112に対して、2枚のフィールドを順次走査変
換を行った後にブロック化を行うことで、フレームブロ
ック化を行う。すなわち、フィールドブロック化回路1
0の出力113は図3に示すブロックとなり、フレーム
ブロック化回路11の出力114は図4に示すブロック
となる。ブロック化されたデータ113、114はとも
に選択回路12に入力され、動き判定結果116にした
がって、動き領域と判定されたブロックについてはフィ
ールドブロックデータ113を、静止領域と判定された
ブロックについてはフレームブロックデータ114を選
択する。選択されたデータ117はDCT回路13でD
CT変換処理が行われ、DCTデータ118として出力
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した従来の
動き判定回路では、動き判定回路14はフィールド差分
をとるため、フィールドメモリ回路が必要になる。よっ
て、圧縮符号化回路全体を小型化、低消費電力化する場
合に困難になるという問題があった。また、従来の動き
判定回路を使って動き判定を行った場合、その動き判定
結果と符号化の内容の関係が必ずしも一致していないと
いう問題もある。例えば、ノイズの多いような画像が入
力された場合、フィールド差分は大きな値となり、動き
領域と判定される可能性が高くなり、実際の画像は静止
しているにもかかわらず、動き領域として処理されてし
まうことで効率面で損をすることが考えられる。
【0006】本発明は、上述したような従来の技術の問
題点を解決するものであって、直交変換データの高域成
分の分析結果をもとに動き判定を行うことにより、フィ
ールド差分を計算する必要がなく、よって、フィールド
メモリ回路を必要とせず、圧縮符号化回路全体の小型
化、低消費電力化が可能な画像信号の動き判定回路を提
供することを目的とし、さらに、圧縮符号化処理内容と
の対応がとれるため、効率のよい符号化処理を行うこと
が可能な、画像信号の動き判定回路を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明であ
る画像信号の動き判定回路は、ディジタル化された画像
信号に対して、フィールド内の画素を用いてブロック化
を行うフィールドブロック化手段と、ディジタル化され
た画像信号に対して、フレーム内の画素を用いてブロッ
ク化を行うフレームブロック化手段と、前記フィールド
ブロック化手段及び前記フレームブロック化手段におい
てブロック化されたデータに対してそれぞれ直交変換処
理を施す直交変換手段と、前記フレームブロック化手段
出力を直交変換したデータを用いて該当ブロックが動き
のあるブロックか否かを判定した判定信号を出力する高
域成分判定手段と、前記判定信号にしたがって、前記フ
ィールドブロック化手段出力を直交変換したデータと前
記フレームブロック化手段出力を直交変換したデータの
いずれかを選択する選択手段とから構成され、ブロック
毎の情報量が少なく効率的な符号化が可能な直交変換デ
ータを出力することを特徴とする。
【0008】また、前記高域成分判定手段は、フレーム
ブロックの直交変換係数の垂直高域成分を用いて動きの
大きさを推測し、動きのあるブロックか否かを判定する
方法を用いるものである。
【0009】さらに、前記高域成分判定手段は、フレー
ムブロックの直交変換係数に対し、ブロック内の直交変
換データをマスク処理するためのマスク処理手段と、前
記マスク処理された直交変換データに対してブロック内
絶対値和を計算するための絶対値和計算手段と、前記絶
対値和計算手段出力と、あらかじめ定められたしきい値
とを比較することで該当ブロックが動きのあるブロック
か否かを判定した判定信号を出力する比較手段とから構
成されるものである。
【0010】次に、本発明の第2の発明の画像信号の動
き判定回路は、ディジタル化された画像信号に対して、
フィールド内の画素を用いてブロック化を行うフィール
ドブロック化手段と、ディジタル化された画像信号に対
して、フレーム内の画素を用いてブロック化を行うフレ
ームブロック化手段と、前記フィールドブロック化手段
及び前記フレームブロック化手段においてブロック化さ
れたデータに対してそれぞれ直交変換処理を施す直交変
換手段と、前記フィールドブロック化手段出力を直交変
換したデータ及び前記フレームブロック化手段出力を直
交変換したデータを比較することによって該当ブロック
が動きのあるブロックか否かを判定した判定信号を出力
する高域成分比較判定手段と、前記判定信号にしたがっ
て、前記フィールドブロック化手段出力を直交変換した
データと前記フレームブロック化手段出力を直交変換し
たデータのいずれかを選択するための選択手段とから構
成され、ブロック毎の情報量が少なく効率的な符号化が
可能な直交変換データを出力することを特徴とする。
【0011】また、前記高域成分比較判定手段は、フィ
ールドブロックの直交変換係数の垂直高域成分値と、フ
レームブロックの直交変換係数の垂直高域成分値とを比
較することによって、動きのあるブロックか否かを判定
する方法を用いるものである。
【0012】さらに、前記高域成分比較判定手段は、フ
ィールドブロックの直交変換係数に対し、ブロック内の
直交変換データをマスク処理するための第1のマスク処
理手段と、フレームブロックの直交変換係数に対し、ブ
ロック内の直交変換データをマスク処理するための第2
のマスク処理手段と、前記第1のマスク処理手段におい
てマスク処理された直交変換データに対してブロック内
絶対値和を計算する第1の絶対値和計算手段と、前記第
2のマスク処理手段においてマスク処理された直交変換
データに対してブロック内絶対値和を計算する第2の絶
対値和計算手段と、前記第1及び第2の絶対値和演算手
段出力から出力される2つの演算値の大きさを比較する
ことて当該ブロックが動きのあるブロックか否かを判定
した判定信号を出力する比較手段とから構成されるもの
である。
【0013】よって、このことにより、直交変換データ
の高域成分の分析結果をもとに動き判定を行うことがで
き、圧縮符号化処理内容との対応がとれるため、効率の
よい符号化処理を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の発明の画像信号の動き判定
回路の発明の一実施の形態について図1を用いて説明す
る。図1は入力されるビデオデータに対してブロック毎
に動き領域か静止領域かを判定し、動き領域ブロックで
はフィールドブロック化、静止領域ブロックではフレー
ムブロック化を行ってDCT変換を行い出力する回路の
構成を示したものである。
【0015】ディジタル化されたビデオデータ101は
フィールドブロック化回路1、及びフレームブロック化
回路2に入力される。フィールドブロック化回路1は、
ビデオデータ101に対してフィールド単独のブロック
化を行う。また、フレームブロック化回路2は、ビデオ
データ101に対して、2枚のフィールドを順次走査変
換を行った後にブロック化を行うことで、フレームブロ
ック化を行う。これらの処理は前述した従来の技術の項
で述べた、フィールドブロック化回路、フレームブロッ
ク化回路の処理と同じである。
【0016】このブロックの大きさはここでは一例とし
て水平8サンプル×垂直8ラインとすると、フィールド
ブロック化回路1の出力102は図3に示すブロックと
なり、フレームブロック化回路2の出力103は図4に
示すブロックとなる。ブロック化されたデータ102、
103はそれぞれDCT回路3、及びDCT回路4に入
力される。DCT回路3、及びDCT回路4は、それぞ
れフィールドブロックのDCT変換処理とフレームブロ
ックのDCT変換処理を行い、それぞれDCTデータ1
04、105を出力する。DCT回路3で処理されたフ
ィールドブロックのDCTデータ104は選択回路6に
入力され、またDCT回路4で処理されたフレームブロ
ックのDCTデータ105は選択回路6と高域成分判定
回路5に入力される。高域成分判定回路5では、フレー
ムブロックDCTデータ105の高域成分を分析し、そ
のブロックに動き成分があるか否かを判定する。動き成
分がある場合は、そのブロックは動き領域とし、動き成
分がない場合は、そのブロックは静止領域と判定する。
このようにして得られた判定結果106は選択回路6に
入力される。選択回路6では、高域成分判定回路5から
出力される動き判定結果106にしたがって、動き領域
のブロックのときはDCT回路3から出力されるフィー
ルドブロックDCTデータ104を選択し、また、静止
領域のブロックのときはDCT回路4から出力されるフ
レームブロックDCTデータ105を選択する。選択さ
れたDCTデータはDCTデータ107として出力され
る。
【0017】ここで、高域成分判定回路5の処理方法に
ついて説明する。高域成分判定回路5に入力されるDC
Tデータは図5に示すような意味を持っている。なお、
ブロックサイズ8×8の大きさの信号をDCT変換した
データは、やはり8×8の大きさとなる。その各サンプ
ルは空間周波数成分を表しており、図5に示すように最
も左上に位置するサンプルF(0,0)は直流成分を表
し、右側にいくほど水平方向の空間周波数が高い成分を
表し、下側にいくほど垂直方向の空間周波数が高い成分
を表している。つまり、最も右上のサンプルF(7,
0)は垂直周波数成分はゼロだが水平周波数成分が最も
高い成分であり、最も左下のサンプルF(0,7)は水
平周波数成分はゼロだが垂直周波数成分が最も高い成分
である。
【0018】ここで、図1の高域成分判定回路5に入力
されるDCTデータはフレームブロックなので、そのブ
ロックが静止領域の場合はフィールドブロックに比べて
垂直相関の高いラインでブロックが構成されている。つ
まり、静止領域の場合は垂直方向の高域周波数成分の値
は低くなる。これに対し動き領域の場合は、垂直方向の
高域成分の値が高くなる。例えば、図6のフレーム55
に示すような画像が静止画像の場合、飛び越し走査を行
って画面を構成するフィールドブロックよりも垂直相関
は高くなる。しかし、図6の絵柄が動いている場合、フ
レームブロックを構成すると図7のフレーム56のよう
な絵柄になり、垂直相関は低くなる。したがって、垂直
方向の高域成分の値は、静止領域に比較して高くなる。
このことから、DCTデータの垂直高域成分を分析し、
それが大きな値の場合は動き領域、小さな値の場合は静
止領域と判定することができる。
【0019】次に、図1における高域成分判定回路5の
具体的構成例について、図8を用いて説明する。図8に
おいて、入力されるDCTデータ108は、フレームブ
ロックのDCTデータであって図1で示したDCTデー
タ105と同一であり、マスク処理回路7に入力され
る。マスク処理回路7では、マスクデータM(u,v)
をDCTデータに乗算する処理を行う。マスクデータM
(u,v)は例えば図9に示すような値となる。つま
り、垂直の高域成分に相当する部分の数サンプルが1で
あり、他のサンプルはゼロであるので、このデータを用
いてマスク処理を行った結果は、DCTデータの垂直高
域成分はそのまま残り、他はゼロとなる。マスク処理さ
れたDCTデータ109は絶対値和計算回路8に入力さ
れる。絶対値和計算回路8では、まずDCTデータの絶
対値を計算し、その絶対値のブロック内の和を計算する
ものである。絶対値和データ110は比較回路9に入力
され、あらかじめ定めておいたしきい値THと比較処理
を行う。すなわち、絶対値和データ110の値がしきい
値THより小さい場合は、入力ビデオデータの垂直相関
が高いということになり、静止領域であると判定する。
また逆に、絶対値和データ110の値がしきい値THよ
り大きい場合は、入力ビデオデータの垂直相関が低いと
いうことになり、動き領域であると判定する。以上のよ
うにして判定した結果は、判定結果信号111として出
力し、図1で示した判定データ106と同一である。
【0020】以上のようにして得られた判定結果信号に
より、各ブロックの動き判定が可能になる。この判定信
号によって、選択回路6によってフィールドブロックの
DCTデータとフレームブロックのDCTデータの選択
を行う。それにより、垂直相関が高い静止領域では、垂
直高域成分が少ないフレームブロックDCTデータが選
択され、フレームブロックでは垂直相関が低い動き領域
ではフィールドブロックDCTが選択される。
【0021】ここで、動き判定の対象となる領域の絵柄
の細かさによっては、図8の比較回路9に入力されるし
きい値を適応的に変える方法も有効である。しかし、そ
のような絵柄の細かさ等を考慮せずに動き判定を行うこ
とが可能な、本発明の第2の発明の動き判定回路につい
て、次に説明する。
【0022】第2の発明の画像信号の動き判定回路の一
実施の形態について図10を用いて説明する。図10も
図1と同様に、入力されるビデオデータに対してブロッ
ク毎に動き領域か静止領域かを判定し、動き領域ブロッ
クではフィールドブロック化、静止領域ブロックではフ
レームブロック化を行ってDCT変換を行い出力する回
路の構成を示したものである。
【0023】図10において、フィールドブロック化回
路14、フレームブロック化回路15、DCT回路1
6、及びDCT回路17の動作、処理内容については前
述の第1の発明の一実施の形態で説明した内容と同じで
あるのでここでは説明を省略する。DCT回路16、及
びDCT回路17から出力されるDCTデータ122、
123はともに選択回路19と高域成分比較判定回路1
8に入力される。高域成分比較判定回路18では、フィ
ールドブロックDCTデータ122とフレームブロック
DCTデータ123の高域成分を比較判定し、動き判定
を行う。その判定データ124は選択回路19に送ら
れ、選択回路19では判定結果信号124にしたがっ
て、そのブロックが動き領域の場合にはフィールドブロ
ックDCTデータ122を選択し、静止領域の場合には
フレームブロックDCTデータ123を選択し、選択さ
れたデータはDCTデータ125として出力される。
【0024】ここで、高域成分比較判定回路18の処理
方法について説明する。基本的な考え方は、第1の発明
の一実施の形態で述べている方法と同じである。動き領
域でのフレームブロックDCTデータは垂直高域成分値
が大きくなる。しかしながら、その大きさは入力される
ビデオデータにも依存し、入力データの絵柄が細かいと
きはより大きく、絵柄が平坦に近いときはあまり大きく
ならない。ただし入力ビデオデータの細かさによる値の
大きさは、フィールドブロックDCTデータとフレーム
ブロックDCTデータの両方が類似した影響を受けてい
るため、フレームブロックDCTデータの垂直高域成分
は静止領域ではフィールドブロックのものより小さく、
動き領域では大きくなる。したがって、フィールドブロ
ックDCTデータの垂直高域成分値とフレームブロック
DCTデータの垂直高域成分値とを相対比較すること
で、入力ビデオデータの絵柄の細かさを考慮することな
く、動き領域か静止領域かを判定することができる。
【0025】次に、図10における高域成分比較判定回
路18の具体的構成例について、図11を用いて説明す
る。図11において、入力されるDCTデータ126
は、フィールドブロックのDCTデータであって、図1
0におけるDCTデータ122と同一であり、マスク処
理回路20に入力される。また、入力されるDCTデー
タ127は、フレームブロックのDCTデータであっ
て、図10におけるDCTデータ123と同一であり、
マスク処理回路21に入力される。マスク処理回路20
では、マスクデータM1(u,v)をDCTデータに乗
算する処理を行い、マスク処理回路21でも同様に、マ
スクデータM1(u,v)をDCTデータに乗算する処
理を行う。マスクデータM1(u,v)は例えば図9に
示すような値を使用する。マスク処理されたDCTデー
タ128、129はそれぞれ絶対値和計算回路22、2
3に入力される。絶対値和計算回路22、23では、そ
れぞれDCTデータの絶対値和を計算し絶対値和データ
130、131を得る。この絶対値和データ130、1
31はともに比較回路24に入力される。比較回路24
では、入力される絶対値和データ130と131の大き
さを比較し、フィールドブロックDCTデータの垂直高
域成分絶対値和である130の方が小さい場合はそのブ
ロックは動き領域と判定し、逆にフレームブロックDC
Tデータの垂直高域成分絶対値和である131の方が小
さい場合はそのブロックは静止領域と判定する。以上の
ようにして判定した結果は、判定結果信号132として
出力する。この判定結果信号132は、図10の判定デ
ータ124と同一である。
【0026】以上のようにして得られた判定結果信号に
より、各ブロックの動き判定が可能になる。この判定信
号によって、フィールドブロックのDCTデータとフレ
ームブロックのDCTデータを選択を行う。それによ
り、フレームブロックDCTデータの垂直高域成分の方
が小さい静止領域では、フレームブロックDCTデータ
が選択され、フィールドブロックDCTデータの垂直高
域成分の方が小さい動き領域では、フィールドブロック
DCTが選択される。
【0027】なお、本実施の形態においては、直交変換
方式としてDCTを用いた場合について説明したが、フ
ーリエ変換やアダマール変換のような他の直交変換方式
を用いてもよい。また、ブロックサイズとして8×8と
して説明したが、これもあくまで一例を示したに過ぎ
ず、もっと大きなブロックでも小さなブロックでも構わ
ない。またマスクデータは図9に示したものに限定する
必要はなく、実験等で求めた他のデータを用いたり、ま
たは複数のマスクデータを適応的に切り換えて使用する
ような方法を用いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像信号の
動き判定回路によれば、フレームブロックの直交変換デ
ータを求め、動き領域ではその垂直高域成分の値が大き
くなることを利用して、垂直高域成分の大きさにより動
き領域か否かを判定している。そのため、フィールド差
分を求めるためのメモリやメモリ制御回路が不要にな
り、回路の小型化や低消費電力化が容易になる。
【0029】また、本発明の動き判定回路を画像信号の
圧縮符号化装置に使用するような場合、本発明では確実
に高域成分が少ないブロック化を選択できるため、効率
的な符号化が可能になり、画質を向上させたり低コスト
で伝送させたりすることできる、実用上極めて有用な画
像信号の動き判定回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の画像信号の動き判定回路
の一例を示す構成図である。
【図2】画像信号のフレーム構成の説明図である。
【図3】フィールドブロック構成の説明図である。
【図4】フレームブロック構成の説明図である。
【図5】ブロック内のDCTデータの説明図である。
【図6】静止領域での垂直相関の説明図である。
【図7】動き領域での垂直相関の説明図である。
【図8】高域成分判定回路の一例を示す構成図である。
【図9】マスク処理用データの一例である。
【図10】本発明の第2の発明の画像信号の動き判定回
路の一例を示す構成図である。
【図11】第2の発明の高域成分比較判定回路の一例を
示す構成図である。
【図12】従来の画像信号の動き判定回路の構成図であ
る。
【符号の説明】
1,10,14 フィールドブロック化回路 2,11,15 フレームブロック化回路 3,4,13,16,17 DCT回路 5 高域成分判定回路 6,12,19 選択回路 7,20,21 マスク処理回路 8,22,23 絶対値和計算回路 9,24 比較回路 14 動き判定回路 15 フィールドメモリ回路 16 減算回路 17 ブロック判定回路 18 高域成分比較判定回路 51,52 フィールド 53,54 ブロック 55,56 フレーム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル化された画像信号に対して、フ
    ィールド内の画素を用いてブロック化を行うフィールド
    ブロック化手段と、ディジタル化された画像信号に対し
    て、フレーム内の画素を用いてブロック化を行うフレー
    ムブロック化手段と、前記フィールドブロック化手段及
    び前記フレームブロック化手段においてブロック化され
    たデータに対してそれぞれ直交変換処理を施す直交変換
    手段と、前記フレームブロック化手段出力を直交変換し
    たデータを用いて該当ブロックが動きのあるブロックか
    否かを判定した判定信号を出力する高域成分判定手段
    と、前記判定信号にしたがって、前記フィールドブロッ
    ク化手段出力を直交変換したデータと前記フレームブロ
    ック化手段出力を直交変換したデータのいずれかを選択
    する選択手段とから構成され、ブロック毎の情報量が少
    なく効率的な符号化が可能な直交変換データを出力し、 前記高域成分判定手段は、 フレームブロックの直交変換係数に対し、ブロック内の
    直交変換データをマスク処理するためのマスク処理手段
    と、 前記マスク処理された直交変換データに対してブロック
    内絶対値和を計算するための絶対値和計算手段と、 前記絶対値和計算手段出力と、あらかじめ定められたし
    きい値とを比較することで該当ブロックが動きのあるブ
    ロックか否かを判定した判定信号を出力する比較手段と
    から構成されることを特徴とする画像信号の動き判定回
    路。
  2. 【請求項2】ディジタル化された画像信号に対して、フ
    ィールド内の画素を用いてブロック化を行うフィールド
    ブロック化手段と、 ディジタル化された画像信号に対して、フレーム内の画
    素を用いてブロック化を行うフレームブロック化手段
    と、 前記フィールドブロック化手段及び前記フレームブロッ
    ク化手段においてブロック化されたデータに対してそれ
    ぞれ直交変換処理を施す直交変換手段と、 前記フィールドブロック化手段出力を直交変換したデー
    タ及び前記フレームブロック化手段出力を直交変換した
    データを比較することによって該当ブロックが動きのあ
    るブロックか否かを判定した判定信号を出力する高域成
    分比較判定手段と、 前記判定信号にしたがって、前記フィールドブロック化
    手段出力を直交変換したデータと前記フレームブロック
    化手段出力を直交変換したデータのいずれかを選択する
    ための選択手段とから構成され、 ブロック毎の情報量が少なく効率的な符号化が可能な直
    交変換データを出力することを特徴とする画像信号の動
    き判定回路。
  3. 【請求項3】前記高域成分比較判定手段は、 フィールドブロックの直交変換係数の垂直高域成分値
    と、フレームブロックの直交変換係数の垂直高域成分値
    とを比較することによって、動きのあるブロックか否か
    を判定することを特徴とする請求項に記載の画像信号
    の動き判定回路。
  4. 【請求項4】前記高域成分比較判定手段は、 フィールドブロックの直交変換係数に対し、ブロック内
    の直交変換データをマスク処理するための第1のマスク
    処理手段と、 フレームブロックの直交変換係数に対し、ブロック内の
    直交変換データをマスク処理するための第2のマスク処
    理手段と、 前記第1のマスク処理手段においてマスク処理された直
    交変換データに対してブロック内絶対値和を計算する第
    1の絶対値和計算手段と、 前記第2のマスク処理手段においてマスク処理された直
    交変換データに対してブロック内絶対値和を計算する第
    2の絶対値和計算手段と、 前記第1及び第2の絶対値和演算手段出力から出力され
    る2つの演算値の大きさを比較することて当該ブロック
    が動きのあるブロックか否かを判定した判定信号を出力
    する比較手段とから構成されることを特徴とする請求項
    に記載の画像信号の動き判定回路。
JP17142496A 1996-07-01 1996-07-01 画像信号の動き判定回路 Expired - Fee Related JP2865062B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17142496A JP2865062B2 (ja) 1996-07-01 1996-07-01 画像信号の動き判定回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17142496A JP2865062B2 (ja) 1996-07-01 1996-07-01 画像信号の動き判定回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1023410A JPH1023410A (ja) 1998-01-23
JP2865062B2 true JP2865062B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=15922883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17142496A Expired - Fee Related JP2865062B2 (ja) 1996-07-01 1996-07-01 画像信号の動き判定回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2865062B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4603019B2 (ja) * 2007-07-12 2010-12-22 日本放送協会 画像符号化装置
JP4723541B2 (ja) * 2007-07-12 2011-07-13 日本放送協会 画像符号化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1023410A (ja) 1998-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0629083B1 (en) Interlaced-to-progressive scanning converter having a double-smoothing function and a method therefor
KR100231186B1 (ko) 화상 데이타의 복호화 처리중에 발생되는 양자화 노이즈 감소방법 및 화상 데이타 복호화 장치
JP2744871B2 (ja) 画像信号符号化方法および画像信号符号化装置
JP2933457B2 (ja) ウェーブレット変換符号化方法
EP0585051B1 (en) Image processing method and apparatus
CA2218865A1 (en) Hybrid hierarchical/full-search mpeg encoder motion estimation
KR20040065967A (ko) 실시간 비디오 수신시 엠펙 신호의 블로킹 인조물을제거하는 방법 및 장치
JP2007521740A (ja) 変換ドメイン内のゼロを早期に発見する方法
JPH06351002A (ja) 動き信号検出方法およびこれを用いた映像信号処理装置
US8077987B2 (en) Methods and apparatus for processing of a digital image
JPH11177993A (ja) 動画像符号化装置
JP2865062B2 (ja) 画像信号の動き判定回路
JP2702139B2 (ja) 動画像の予測符号化方式
JPH11298898A (ja) ブロック歪低減回路
JP3801497B2 (ja) 画質評価装置
JPH0389792A (ja) 画像符号化装置
JP2923875B2 (ja) 動画像符号化装置
JPH07336684A (ja) 画像信号復号化装置
JP2985752B2 (ja) 動画像復号化装置
JPH1056646A (ja) 映像信号復号化装置
JPH09130808A (ja) 動画像圧縮方法および装置
JPH0686258A (ja) 直交変換符号化装置及び復号化装置
JP2625424B2 (ja) テレビ信号符号化装置
EP0977440A2 (en) Moving image sequence decoding device and method
JPH07147670A (ja) 画像データの補間装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071218

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees