JP2865018B2 - 衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 - Google Patents
衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式Info
- Publication number
- JP2865018B2 JP2865018B2 JP13346495A JP13346495A JP2865018B2 JP 2865018 B2 JP2865018 B2 JP 2865018B2 JP 13346495 A JP13346495 A JP 13346495A JP 13346495 A JP13346495 A JP 13346495A JP 2865018 B2 JP2865018 B2 JP 2865018B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slot
- transmission
- allocation
- signal
- peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Radio Relay Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星通信システムにおけ
るスロット割り当て方式に係り、特に中心局と複数の周
辺局とが衛星を介して回線接続された衛星通信システム
において、中心局から周辺局へは放送型で通信を行い、
周辺局から中心局への送信では回線を複数のスロットに
時分割してチャンネルを共有する際に個々の周辺局にそ
のスロットを割り当てるスロット割り当て方式に関す
る。
るスロット割り当て方式に係り、特に中心局と複数の周
辺局とが衛星を介して回線接続された衛星通信システム
において、中心局から周辺局へは放送型で通信を行い、
周辺局から中心局への送信では回線を複数のスロットに
時分割してチャンネルを共有する際に個々の周辺局にそ
のスロットを割り当てるスロット割り当て方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ホストコンピュータに接続された中心局
とそれぞれ端末に接続された複数の周辺局とが衛星を介
して回線接続された衛星通信システムにおいて、周辺局
から中心局への通信を共通のチャンネルで行うために、
チャンネルをスロットと呼ばれる短い時間に時分割して
共有する時分割多元接続方式が用いられる。
とそれぞれ端末に接続された複数の周辺局とが衛星を介
して回線接続された衛星通信システムにおいて、周辺局
から中心局への通信を共通のチャンネルで行うために、
チャンネルをスロットと呼ばれる短い時間に時分割して
共有する時分割多元接続方式が用いられる。
【0003】この時分割多元接続方式では、フレームと
呼ばれる一定数(ここではNとする)のスロットを集め
たものは、中心局から周辺局へのアウトバウンド回線の
周期として用いられるのと同時に、周辺局がスロット同
期をとるためにも用いられる。フレーム及びスロットは
番号付けがなされていて、フレーム番号は0〜M、スロ
ット番号は0〜Nの間をサイクリックに番号付けされて
いる。
呼ばれる一定数(ここではNとする)のスロットを集め
たものは、中心局から周辺局へのアウトバウンド回線の
周期として用いられるのと同時に、周辺局がスロット同
期をとるためにも用いられる。フレーム及びスロットは
番号付けがなされていて、フレーム番号は0〜M、スロ
ット番号は0〜Nの間をサイクリックに番号付けされて
いる。
【0004】周辺局が中心局に送信するスロットを割り
当てる方式には、大別してスロットを周辺局に固定的に
割り当てる固定割り当て方式(PA方式)、周辺局の要
求によってスロットを予約する予約割り当て方式(DA
方式)、及び周辺局が任意のスロットで送信することを
許可するランダムアクセス方式(RA方式)の3方式が
ある。
当てる方式には、大別してスロットを周辺局に固定的に
割り当てる固定割り当て方式(PA方式)、周辺局の要
求によってスロットを予約する予約割り当て方式(DA
方式)、及び周辺局が任意のスロットで送信することを
許可するランダムアクセス方式(RA方式)の3方式が
ある。
【0005】PA方式では、各周辺局が中心局への送信
要求が発生する毎に、自局に割り当てられた固有のスロ
ットを用いてインバウンド回線により衛星を介して中心
局へデータを送信するため、このPA方式は各周辺局に
常に送信要求があるような場合には、最も伝送効率が高
く、高いトラフィックで周辺局の数が少ないときに向く
割り当て方式である。しかし、すべての周辺局のトラフ
ィックが高いわけではない場合には、このPA方式は無
駄が多くなる方式である。
要求が発生する毎に、自局に割り当てられた固有のスロ
ットを用いてインバウンド回線により衛星を介して中心
局へデータを送信するため、このPA方式は各周辺局に
常に送信要求があるような場合には、最も伝送効率が高
く、高いトラフィックで周辺局の数が少ないときに向く
割り当て方式である。しかし、すべての周辺局のトラフ
ィックが高いわけではない場合には、このPA方式は無
駄が多くなる方式である。
【0006】また、DA方式では、各周辺局が送信要求
が発生する毎に中心局に対して使用するスロット数の予
約要求を送信し、これに応答して中心局が予約要求をし
た周辺局のみが使用できる予約スロットの割り当てを示
す予約スロット割当情報をすべての周辺局へ送信する。
このDA方式は、すべての周辺局のトラフィックが高く
はない場合にもスロットの効率を高くすることができ、
低いトラフィックで周辺局の数が多いときに向く割り当
て方式である。
が発生する毎に中心局に対して使用するスロット数の予
約要求を送信し、これに応答して中心局が予約要求をし
た周辺局のみが使用できる予約スロットの割り当てを示
す予約スロット割当情報をすべての周辺局へ送信する。
このDA方式は、すべての周辺局のトラフィックが高く
はない場合にもスロットの効率を高くすることができ、
低いトラフィックで周辺局の数が多いときに向く割り当
て方式である。
【0007】このDA方式では、予約要求は通常、次に
述べるRA方式を用いて中心局へ送信される。しかし、
予約をとるために中心局に予約要求を送信して中心局が
それを受理して割り当てスロットを周辺局に通知すると
いう動作が不可欠であるために、周辺局は予約スロット
割当情報を受信してからでないとデータを送信できず、
送信遅延時間が他の方式に比べて長くなる。
述べるRA方式を用いて中心局へ送信される。しかし、
予約をとるために中心局に予約要求を送信して中心局が
それを受理して割り当てスロットを周辺局に通知すると
いう動作が不可欠であるために、周辺局は予約スロット
割当情報を受信してからでないとデータを送信できず、
送信遅延時間が他の方式に比べて長くなる。
【0008】RA方式では、各周辺局が中心局への送信
要求が任意の時間に発生すると、送信するデータを任意
のスロットを用いてインバウンド回線により衛星を介し
て中心局へデータを送信するため、複数の周辺局からの
送信が同一スロットで衝突が発生する可能性がある。こ
のRA方式は、周辺局のトラフィックが低いときには衝
突の発生は少なくなり、また、DA方式のように割り当
てスロットを待つ時間や予約をとるために要する時間が
ないために、他の方式に比べて最も送信遅延時間が短く
なる。
要求が任意の時間に発生すると、送信するデータを任意
のスロットを用いてインバウンド回線により衛星を介し
て中心局へデータを送信するため、複数の周辺局からの
送信が同一スロットで衝突が発生する可能性がある。こ
のRA方式は、周辺局のトラフィックが低いときには衝
突の発生は少なくなり、また、DA方式のように割り当
てスロットを待つ時間や予約をとるために要する時間が
ないために、他の方式に比べて最も送信遅延時間が短く
なる。
【0009】しかし、このRA方式では衝突が発生する
と中心局は当該スロットのパケットを正常に受信できな
かったことを示す否定応答(NAK)信号をすべての周
辺局へ送信し、これを受信した送信周辺局がある時間後
に再度同じデータを再送するため、周辺局のトラフィッ
クが高くなると、衝突の発生が多くなる結果、衝突した
パケットの再送が多くなり、伝送効率及び送信遅延とも
に悪化する。
と中心局は当該スロットのパケットを正常に受信できな
かったことを示す否定応答(NAK)信号をすべての周
辺局へ送信し、これを受信した送信周辺局がある時間後
に再度同じデータを再送するため、周辺局のトラフィッ
クが高くなると、衝突の発生が多くなる結果、衝突した
パケットの再送が多くなり、伝送効率及び送信遅延とも
に悪化する。
【0010】このように、上記の3方式はいずれも一長
一短があり、どの方式が優れているとは決して言えな
い。そこで、これらの方式を複合して利用し、短所を補
おうとする工夫が従来よりなされている。このうち特
に、DA方式とPA方式を複合利用したスロット割り当
て方式が本出願人により開示されている(特開平3−7
7434号公報:発明の名称「衛星通信方式」)。
一短があり、どの方式が優れているとは決して言えな
い。そこで、これらの方式を複合して利用し、短所を補
おうとする工夫が従来よりなされている。このうち特
に、DA方式とPA方式を複合利用したスロット割り当
て方式が本出願人により開示されている(特開平3−7
7434号公報:発明の名称「衛星通信方式」)。
【0011】この本出願人による従来のスロット割り当
て方式によれば、定常的にある周期で送信要求が発生す
るような周辺局はPA方式による送信が向くため、PA
方式を採用して送信を行い、送信要求の発生頻度が定常
的でないような周辺局ではDA方式を採用して送信を行
うものである。
て方式によれば、定常的にある周期で送信要求が発生す
るような周辺局はPA方式による送信が向くため、PA
方式を採用して送信を行い、送信要求の発生頻度が定常
的でないような周辺局ではDA方式を採用して送信を行
うものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のスロット割り当て方式では、PA方式で送信を行う周
辺局に割り当てられているスロットの周期以上に送信要
求が発生した場合は、他の局の負荷は小さく回線に余裕
があるような場合であっても、その周辺局の送信遅延は
大きなものになるという問題がある。これは、全体とし
てスロットに余裕のあるような場合であっても、PA方
式で送信を行う周辺局は、予約要求を中心局に送信する
ことはないためである。
のスロット割り当て方式では、PA方式で送信を行う周
辺局に割り当てられているスロットの周期以上に送信要
求が発生した場合は、他の局の負荷は小さく回線に余裕
があるような場合であっても、その周辺局の送信遅延は
大きなものになるという問題がある。これは、全体とし
てスロットに余裕のあるような場合であっても、PA方
式で送信を行う周辺局は、予約要求を中心局に送信する
ことはないためである。
【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
PA方式で送信している周辺局において一時的に大量の
送信要求が発生した場合には、予約要求を中心局に送信
してその周辺局に割り当てられるスロットを一時的に増
加させることを可能にし得る衛星通信システムにおける
スロット割り当て方式を提供することを目的とする。
PA方式で送信している周辺局において一時的に大量の
送信要求が発生した場合には、予約要求を中心局に送信
してその周辺局に割り当てられるスロットを一時的に増
加させることを可能にし得る衛星通信システムにおける
スロット割り当て方式を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、周辺局が割り
当てられれたスロットはPA方式あるいはDA方式のど
ちらの送信のために割り当てられたかを判断することが
でき、データ単位で送信方式を変えることが可能な衛星
通信システムにおけるスロット割り当て方式を提供する
ことにある。
当てられれたスロットはPA方式あるいはDA方式のど
ちらの送信のために割り当てられたかを判断することが
でき、データ単位で送信方式を変えることが可能な衛星
通信システムにおけるスロット割り当て方式を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、中心局から人工衛星を介して複数の周辺局
へは放送型で通信を行い、複数の周辺局から人工衛星を
介して中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを
共有して固定割当方式で通信を行う衛星通信システムの
スロット割り当て方式において、中心局は、複数の周辺
局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報を
記憶するスロット割当記憶装置と、スロット割当記憶装
置から読み出した固定割当されたスロットに関する情報
と、受信した周辺局からの信号の予約要求とに基づいて
割り当てされたスロット割当情報を含む制御信号を生成
する制御信号生成部と、制御信号と送信データとを時分
割多重してアウトバウンド信号を生成する多重手段と、
アウトバウンド信号を複数の周辺局へそれぞれ送信する
送信手段とを有し、複数の周辺局のそれぞれは、アウト
バウンド信号を受信した信号に基づいてスロットタイミ
ング信号を生成するフレーム同期部と、アウトバウンド
信号を受信した信号から抽出した制御信号から自局の送
信のために割り当てられたスロットが固定割り当て方式
か予約割り当て方式であるかを識別し、スロットタイミ
ング信号に同期して送信スロット指定信号を生成出力す
る送信スロット管理部と、固定割り当て方式で送信する
ためのデータバッファリングした第1のデータを保持す
る第1の保持手段と、予約割り当て方式で送信するため
のデータバッファリングした第2のデータを保持する第
2の保持手段と、送信スロット管理部より取り出された
送信スロット指定信号により指定された割り当て方式に
応じて第1及び第2の保持手段の出力データの一方を選
択するデータ選択部と、データ選択部により選択したデ
ータを中心局宛に送信する送信手段とを有する構成とし
たものである。
成するため、中心局から人工衛星を介して複数の周辺局
へは放送型で通信を行い、複数の周辺局から人工衛星を
介して中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを
共有して固定割当方式で通信を行う衛星通信システムの
スロット割り当て方式において、中心局は、複数の周辺
局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報を
記憶するスロット割当記憶装置と、スロット割当記憶装
置から読み出した固定割当されたスロットに関する情報
と、受信した周辺局からの信号の予約要求とに基づいて
割り当てされたスロット割当情報を含む制御信号を生成
する制御信号生成部と、制御信号と送信データとを時分
割多重してアウトバウンド信号を生成する多重手段と、
アウトバウンド信号を複数の周辺局へそれぞれ送信する
送信手段とを有し、複数の周辺局のそれぞれは、アウト
バウンド信号を受信した信号に基づいてスロットタイミ
ング信号を生成するフレーム同期部と、アウトバウンド
信号を受信した信号から抽出した制御信号から自局の送
信のために割り当てられたスロットが固定割り当て方式
か予約割り当て方式であるかを識別し、スロットタイミ
ング信号に同期して送信スロット指定信号を生成出力す
る送信スロット管理部と、固定割り当て方式で送信する
ためのデータバッファリングした第1のデータを保持す
る第1の保持手段と、予約割り当て方式で送信するため
のデータバッファリングした第2のデータを保持する第
2の保持手段と、送信スロット管理部より取り出された
送信スロット指定信号により指定された割り当て方式に
応じて第1及び第2の保持手段の出力データの一方を選
択するデータ選択部と、データ選択部により選択したデ
ータを中心局宛に送信する送信手段とを有する構成とし
たものである。
【0016】また、本発明は、スロット割当記憶装置に
より記憶されている複数の周辺局のそれぞれに固定割当
されたスロットに関する情報は、複数の周辺局のアドレ
スが1フレーム長のスロットの番号とフレーム番号の組
に対応して設定されたPAテーブルによる情報であり、
制御信号生成部は、複数の周辺局にアドレスを書き込む
アドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式のスロ
ットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラグ部と
からなる予約テーブルを有し、送信しようとしているフ
レーム番号の予約テーブルのアドレス部及びフラグ部に
それぞれ書かれている値を有する制御信号をそれぞれ発
生することを特徴とする。
より記憶されている複数の周辺局のそれぞれに固定割当
されたスロットに関する情報は、複数の周辺局のアドレ
スが1フレーム長のスロットの番号とフレーム番号の組
に対応して設定されたPAテーブルによる情報であり、
制御信号生成部は、複数の周辺局にアドレスを書き込む
アドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式のスロ
ットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラグ部と
からなる予約テーブルを有し、送信しようとしているフ
レーム番号の予約テーブルのアドレス部及びフラグ部に
それぞれ書かれている値を有する制御信号をそれぞれ発
生することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明では、複数の周辺局から人工衛星を介し
て中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを共有
して固定割当(PA)方式で通信を行っているが、周辺
局はデータの滞留が生じるような一時的に大量のデータ
送信を必要とするときには予約要求を送信した場合、中
心局はスロット割当記憶装置から読み出した固定割当さ
れたスロットに関する情報と受信した周辺局からの信号
の予約要求とに基づいてスロット割当情報を含む制御信
号を生成し、この制御信号と送信データとを時分割多重
したアウトバウンド信号を送信するようにしたため、予
約要求をした周辺局に対してスロット割り当てを増加さ
せることができる。
て中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを共有
して固定割当(PA)方式で通信を行っているが、周辺
局はデータの滞留が生じるような一時的に大量のデータ
送信を必要とするときには予約要求を送信した場合、中
心局はスロット割当記憶装置から読み出した固定割当さ
れたスロットに関する情報と受信した周辺局からの信号
の予約要求とに基づいてスロット割当情報を含む制御信
号を生成し、この制御信号と送信データとを時分割多重
したアウトバウンド信号を送信するようにしたため、予
約要求をした周辺局に対してスロット割り当てを増加さ
せることができる。
【0018】また、本発明では、中心局が送信する制御
信号が複数の周辺局のアドレスを示すアドレス部と、そ
のスロットが固定割り当て方式のスロットか予約割り当
て方式のスロットかを示すフラグ部とからなる構成とし
たため、一つの周辺局でスロット情報に書かれている割
り当てスロットがどの方式用のものであるのかを判断で
きる。
信号が複数の周辺局のアドレスを示すアドレス部と、そ
のスロットが固定割り当て方式のスロットか予約割り当
て方式のスロットかを示すフラグ部とからなる構成とし
たため、一つの周辺局でスロット情報に書かれている割
り当てスロットがどの方式用のものであるのかを判断で
きる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面と共に説
明する。図1は本発明方式の要部を構成する中心局の一
実施例のブロック図、図2は本発明方式の他の要部を構
成する周辺局の一実施例のブロック図、図3は本発明方
式が適用される衛星通信システムのシステム構成図を示
す。
明する。図1は本発明方式の要部を構成する中心局の一
実施例のブロック図、図2は本発明方式の他の要部を構
成する周辺局の一実施例のブロック図、図3は本発明方
式が適用される衛星通信システムのシステム構成図を示
す。
【0020】まず、本発明方式が適用される衛星通信シ
ステムについて図3と共に説明する。同図に示すよう
に、衛星通信システムは1つの中心局Cと複数nの周辺
局X1〜Xnとがそれぞれ地上に設置され、人工衛星S
を中継局として通信を行う構成である。
ステムについて図3と共に説明する。同図に示すよう
に、衛星通信システムは1つの中心局Cと複数nの周辺
局X1〜Xnとがそれぞれ地上に設置され、人工衛星S
を中継局として通信を行う構成である。
【0021】周辺局X1〜Xnから中心局Cへは、人工
衛星Sを介したインバウンド回線により共通のチャンネ
ルを用いてスロット分割による時分割多元接続により通
信を行う。また、中心局Cから周辺局X1〜Xnへは、
人工衛星Sを介したアウトバウンド回線により放送型で
同報通信を行う。
衛星Sを介したインバウンド回線により共通のチャンネ
ルを用いてスロット分割による時分割多元接続により通
信を行う。また、中心局Cから周辺局X1〜Xnへは、
人工衛星Sを介したアウトバウンド回線により放送型で
同報通信を行う。
【0022】中心局Cは図1に示す如き構成とされてい
る。同図に示すように、中央局Cは人工衛星Sとの間で
電波の授受を行う送受信装置1と、送受信装置1により
受信された信号が入力される受信部2と、受信部2の出
力受信信号が入力される受信データバッファ3及び制御
信号生成部6と、端末装置4と端末装置4の出力信号が
入力されるスロット割当記憶装置5と、送信系を構成す
る送信データバッファ7、多重部8、タイミング信号生
成部9及び送信部10から構成されている。
る。同図に示すように、中央局Cは人工衛星Sとの間で
電波の授受を行う送受信装置1と、送受信装置1により
受信された信号が入力される受信部2と、受信部2の出
力受信信号が入力される受信データバッファ3及び制御
信号生成部6と、端末装置4と端末装置4の出力信号が
入力されるスロット割当記憶装置5と、送信系を構成す
る送信データバッファ7、多重部8、タイミング信号生
成部9及び送信部10から構成されている。
【0023】周辺局X1〜Xnはそれぞれ図2に示す如
き構成とされている。同図に示すように、周辺局はその
周辺局と人工衛星Sとの間で電波の授受を行う送受信装
置11と、送受信装置11により受信された信号が入力
されるフレーム同期部12及び受信部13と、受信部1
3の出力信号が入力される受信データバッファ14及び
送信スロット管理部15と、送信系を構成するパケット
分割部16、送信モード選択部17、PAデータバッフ
ァ18、DAデータバッファ19、データ選択部20及
び送信部21とから構成されている。
き構成とされている。同図に示すように、周辺局はその
周辺局と人工衛星Sとの間で電波の授受を行う送受信装
置11と、送受信装置11により受信された信号が入力
されるフレーム同期部12及び受信部13と、受信部1
3の出力信号が入力される受信データバッファ14及び
送信スロット管理部15と、送信系を構成するパケット
分割部16、送信モード選択部17、PAデータバッフ
ァ18、DAデータバッファ19、データ選択部20及
び送信部21とから構成されている。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、中心局の動作について説明する。図1において、
人工衛星を介して周辺局より送信されてきた送信信号
(インバウンド信号)は、送受信装置1により受信され
て受信部2に供給され、受信処理された後、受信データ
バッファ3及び制御信号生成部6にそれぞれ供給され
る。受信データバッファ8は受信部2よりの受信信号を
受信データとして利用するためにバッファリングを行
う。
まず、中心局の動作について説明する。図1において、
人工衛星を介して周辺局より送信されてきた送信信号
(インバウンド信号)は、送受信装置1により受信され
て受信部2に供給され、受信処理された後、受信データ
バッファ3及び制御信号生成部6にそれぞれ供給され
る。受信データバッファ8は受信部2よりの受信信号を
受信データとして利用するためにバッファリングを行
う。
【0025】一方、端末装置4はスロット割当情報を変
更する際に用いる装置で、その出力信号をスロット割当
情報及び後述のPAテーブルを記憶しているスロット割
当記憶装置5へ出力する。制御信号生成部6は、スロッ
ト割当記憶装置5が記憶しているPAテーブルを基に、
後述する予約テーブルを用いて受信部2よりの受信信号
に含まれる予約要求に対して必要な数のスロットの割り
当てを行い、そのスロット情報を多重部8へ供給する。
更する際に用いる装置で、その出力信号をスロット割当
情報及び後述のPAテーブルを記憶しているスロット割
当記憶装置5へ出力する。制御信号生成部6は、スロッ
ト割当記憶装置5が記憶しているPAテーブルを基に、
後述する予約テーブルを用いて受信部2よりの受信信号
に含まれる予約要求に対して必要な数のスロットの割り
当てを行い、そのスロット情報を多重部8へ供給する。
【0026】また、送信データは送信データバッファ7
に供給されてバッファリングされた後、多重部8に供給
される。タイミング信号生成部9は送信タイミングや受
信タイミングにおける一定数のスロット、すなわちフレ
ームの区切りを示すタイミング信号を生成する。このタ
イミング信号は多重部8に供給され、ここで制御信号生
成部6よりの制御信号(スロット情報など)と送信デー
タバッファ7よりの送信データと共に時分割多重され
る。
に供給されてバッファリングされた後、多重部8に供給
される。タイミング信号生成部9は送信タイミングや受
信タイミングにおける一定数のスロット、すなわちフレ
ームの区切りを示すタイミング信号を生成する。このタ
イミング信号は多重部8に供給され、ここで制御信号生
成部6よりの制御信号(スロット情報など)と送信デー
タバッファ7よりの送信データと共に時分割多重され
る。
【0027】図4(A)はこの多重部8より出力される
時分割多重信号(アウトバウンド信号)の信号フォーマ
ットを示す。同図に示すように、この時分割多重信号
(アウトバウンド信号)は、1フレームが制御信号部I
とデータ部IIとからなり、制御信号部Iは制御信号生
成部6よりのフレームパターン22とスロット情報23
とで構成され、データ部IIは送信データバッファ7よ
りのデータ0〜データNから構成されている。
時分割多重信号(アウトバウンド信号)の信号フォーマ
ットを示す。同図に示すように、この時分割多重信号
(アウトバウンド信号)は、1フレームが制御信号部I
とデータ部IIとからなり、制御信号部Iは制御信号生
成部6よりのフレームパターン22とスロット情報23
とで構成され、データ部IIは送信データバッファ7よ
りのデータ0〜データNから構成されている。
【0028】スロット情報23は1フレーム中に含まれ
るスロット数の割り当てられた周辺局のアドレス24i
(i=0,1,..,N)と、そのスロットに対応する
PA/DAフラグ25iの対が書き込まれている。各周
辺局はアドレス24iに自分のアドレスがあるかどうか
を調べ、もし存在するならば対応するPA/DAフラグ
によりそのスロットがPA方式あるいはDA方式いずれ
の送信のために割り当てられたスロットであるか判断
し、スロット情報中の位置よりスロット位置を算出す
る。
るスロット数の割り当てられた周辺局のアドレス24i
(i=0,1,..,N)と、そのスロットに対応する
PA/DAフラグ25iの対が書き込まれている。各周
辺局はアドレス24iに自分のアドレスがあるかどうか
を調べ、もし存在するならば対応するPA/DAフラグ
によりそのスロットがPA方式あるいはDA方式いずれ
の送信のために割り当てられたスロットであるか判断
し、スロット情報中の位置よりスロット位置を算出す
る。
【0029】ここでは、PA/DAフラグ25iはPA
スロットかDAスロットか、すなわと二つのうちどちら
であるのかを示せばいいだけなので、1ビットの情報で
十分である。例えば、PAであるならば、”1”、DA
であるならば”0”というように簡単に区別のつくもの
で十分である。
スロットかDAスロットか、すなわと二つのうちどちら
であるのかを示せばいいだけなので、1ビットの情報で
十分である。例えば、PAであるならば、”1”、DA
であるならば”0”というように簡単に区別のつくもの
で十分である。
【0030】再び図1に戻って説明するに、多重部8よ
り出力された上記フォーマットの時分割多重信号(アウ
トバウンド信号)は、送信部10に供給されて増幅その
他の信号処理が行われた後、送受信装置1を介して人工
衛星へ向けてすべての周辺局宛の放送型の送信が行われ
る。
り出力された上記フォーマットの時分割多重信号(アウ
トバウンド信号)は、送信部10に供給されて増幅その
他の信号処理が行われた後、送受信装置1を介して人工
衛星へ向けてすべての周辺局宛の放送型の送信が行われ
る。
【0031】次に、図1に示した中心局のスロット割当
記憶装置25が保持しているPAテーブルについて図5
と共に説明する。このPAテーブルはPA方式で送信を
行う周辺局に割り当てられているすべてのPAスロット
をテーブルにして記憶しているもので、端末装置4によ
ってPAスロットの配置が変更されない限り変更される
ことはなく、専ら予約テーブルの初期化に用いられる。
このPAテーブルは図5に示すように、スロット番号と
フレーム番号とにより定められた予め割り当てられた周
辺局を示しており、VSAT1〜VSAT5、VSAT
a及びVSATbはそれぞれ周辺局のアドレスを示して
いる。
記憶装置25が保持しているPAテーブルについて図5
と共に説明する。このPAテーブルはPA方式で送信を
行う周辺局に割り当てられているすべてのPAスロット
をテーブルにして記憶しているもので、端末装置4によ
ってPAスロットの配置が変更されない限り変更される
ことはなく、専ら予約テーブルの初期化に用いられる。
このPAテーブルは図5に示すように、スロット番号と
フレーム番号とにより定められた予め割り当てられた周
辺局を示しており、VSAT1〜VSAT5、VSAT
a及びVSATbはそれぞれ周辺局のアドレスを示して
いる。
【0032】次に、周辺局の動作について説明するに、
図2において、周辺局は送受信装置11により人工衛星
を介して送信された前記中心局からの送信データを受信
し、この受信信号からフレーム同期部12によりタイミ
ング信号を抽出し、更にそのタイミング信号に同期して
スロットのタイミングを算出してスロットタイミング信
号を出力する一方、受信信号から受信部13によりスロ
ット割当情報と受信データ部に分離する。
図2において、周辺局は送受信装置11により人工衛星
を介して送信された前記中心局からの送信データを受信
し、この受信信号からフレーム同期部12によりタイミ
ング信号を抽出し、更にそのタイミング信号に同期して
スロットのタイミングを算出してスロットタイミング信
号を出力する一方、受信信号から受信部13によりスロ
ット割当情報と受信データ部に分離する。
【0033】受信データバッファ14は受信部13より
分離されて取り出された受信データをバッファリングし
て出力する。また、送信スロット管理部15は、フレー
ム同期部12の出力であるスロットタイミング信号を受
けて、受信部13によって分離されるスロット割当情報
に基づいて割り当てられたスロットを示す送信スロット
指定信号を発生する。また、この送信スロット指定信号
にはPA/DAフラグにより割り当てられたスロットが
PAスロットであるかDAスロットであるかという情報
も含まれる。
分離されて取り出された受信データをバッファリングし
て出力する。また、送信スロット管理部15は、フレー
ム同期部12の出力であるスロットタイミング信号を受
けて、受信部13によって分離されるスロット割当情報
に基づいて割り当てられたスロットを示す送信スロット
指定信号を発生する。また、この送信スロット指定信号
にはPA/DAフラグにより割り当てられたスロットが
PAスロットであるかDAスロットであるかという情報
も含まれる。
【0034】この周辺局において送信要求が発生したと
きには、送信データがパケット分割部16に供給され
て、一つのスロットに収まる長さのパケットに分割され
た後、送信モード選択部17に供給されてその送信デー
タがPA方式を用いて送信する場合にはPAデータバッ
ファ18に入力し、PA方式以外の方式を用いて送信を
行う場合にはDAデータバッファ19に入力する。
きには、送信データがパケット分割部16に供給され
て、一つのスロットに収まる長さのパケットに分割され
た後、送信モード選択部17に供給されてその送信デー
タがPA方式を用いて送信する場合にはPAデータバッ
ファ18に入力し、PA方式以外の方式を用いて送信を
行う場合にはDAデータバッファ19に入力する。
【0035】PAデータバッファ18はPAスロットで
送信するデータのバッファリングを行うためのものであ
り、DAデータバッファ19はPAスロット以外のスロ
ットで送信するデータのバッファリングを行う回路であ
る。データ選択部20は送信スロット管理部15が生成
した送信スロット指定信号に基づきPAスロットのスロ
ットタイミングではPAデータバッファ18からのデー
タを自局に割り当てられたスロットに挿入し、DAスロ
ットのスロットタイミングではDAデータバッファ19
からのデータを選択して自局に割り当てられたスロット
に挿入する。
送信するデータのバッファリングを行うためのものであ
り、DAデータバッファ19はPAスロット以外のスロ
ットで送信するデータのバッファリングを行う回路であ
る。データ選択部20は送信スロット管理部15が生成
した送信スロット指定信号に基づきPAスロットのスロ
ットタイミングではPAデータバッファ18からのデー
タを自局に割り当てられたスロットに挿入し、DAスロ
ットのスロットタイミングではDAデータバッファ19
からのデータを選択して自局に割り当てられたスロット
に挿入する。
【0036】また、データ選択部20はPAデータバッ
ファ18やDAデータバッファ19に送信データが滞留
した場合は、割り当てスロットの増加を要求するために
その滞留数の予約要求を送信データに付記する。このデ
ータ選択部20より出力された送信データは、送信部2
1で所定のフォーマットとされた後、送受信装置11よ
り人工衛星へ向けて中心局へ送信される。
ファ18やDAデータバッファ19に送信データが滞留
した場合は、割り当てスロットの増加を要求するために
その滞留数の予約要求を送信データに付記する。このデ
ータ選択部20より出力された送信データは、送信部2
1で所定のフォーマットとされた後、送受信装置11よ
り人工衛星へ向けて中心局へ送信される。
【0037】図4(B)は上記の周辺局から人工衛星を
介して中心局へ送信されるインバウンド信号のフォーマ
ットを示す。同図に示すように、1フレーム長のインバ
ウンド信号はスロット260〜26Nからなり、(N+
1)個のスロットに分割されている。
介して中心局へ送信されるインバウンド信号のフォーマ
ットを示す。同図に示すように、1フレーム長のインバ
ウンド信号はスロット260〜26Nからなり、(N+
1)個のスロットに分割されている。
【0038】次に、予約テーブルについて説明するに、
図6は予約テーブルの一例を示す。予約テーブルは図1
のスロット割当記憶装置5に保持されている、周辺局に
割り当てられたスロットの情報をテーブル化したもの
で、図5のPAテーブルに基づいて作成された場合は図
6に示すように、周辺局のアドレスを書き込むアドレス
部と、そのスロットがPAスロットかDAスロットかを
示すフラグ部とがある。図6ではPAスロットを示すフ
ラグ部は”P”、DAスロットを示すフラグ部は”D”
で示し、PA/DAフラグと対応している。
図6は予約テーブルの一例を示す。予約テーブルは図1
のスロット割当記憶装置5に保持されている、周辺局に
割り当てられたスロットの情報をテーブル化したもの
で、図5のPAテーブルに基づいて作成された場合は図
6に示すように、周辺局のアドレスを書き込むアドレス
部と、そのスロットがPAスロットかDAスロットかを
示すフラグ部とがある。図6ではPAスロットを示すフ
ラグ部は”P”、DAスロットを示すフラグ部は”D”
で示し、PA/DAフラグと対応している。
【0039】例えば、フレーム2のスロット0と1はP
A方式で予約されたPAスロットであり、スロット2〜
スロットNはDA方式により予約されたDAスロットで
ある。この予約テーブルの該当するフレームのスロット
割当情報を中心局の制御信号生成部6がスロット情報の
アドレス25i(i=0,1,2,...,N)に書き
込む。
A方式で予約されたPAスロットであり、スロット2〜
スロットNはDA方式により予約されたDAスロットで
ある。この予約テーブルの該当するフレームのスロット
割当情報を中心局の制御信号生成部6がスロット情報の
アドレス25i(i=0,1,2,...,N)に書き
込む。
【0040】予約テーブルを用いてアウトバウンド信号
のスロット情報23を書き込む手順は、まず送信しよう
としているフレーム番号の予約テーブルに書かれている
スロットのアドレス部はスロット情報23のアドレス2
4i、フラグ部はPA/DAフラグ25iに相当するの
で、次々読み取りスロット情報として書き込む。
のスロット情報23を書き込む手順は、まず送信しよう
としているフレーム番号の予約テーブルに書かれている
スロットのアドレス部はスロット情報23のアドレス2
4i、フラグ部はPA/DAフラグ25iに相当するの
で、次々読み取りスロット情報として書き込む。
【0041】次に、予約要求が中心局で受信されたとき
にPA/DAフラグの値を決定し、予約テーブルを更新
する手順を図7のフローチャートと共に説明する。中心
局は受信したスロット(周辺局の送信スロット)の予約
テーブルの対応する部分を見て、フラグ部によってその
スロットがPAスロットであったのかDAスロットであ
ったのかを判断する(ステップ71)。
にPA/DAフラグの値を決定し、予約テーブルを更新
する手順を図7のフローチャートと共に説明する。中心
局は受信したスロット(周辺局の送信スロット)の予約
テーブルの対応する部分を見て、フラグ部によってその
スロットがPAスロットであったのかDAスロットであ
ったのかを判断する(ステップ71)。
【0042】スロットがPAスロットであったならば、
図6の予約テーブルのフラグ部に代入する値を”P”と
決定する(ステップ72)。また、DAスロットであっ
たならば、上記フラグ部に代入する値を”D”と決定す
る(ステップ73)。続いて、中心局は予約テーブル中
で必要な数の空きスロットを検索して(ステップ7
4)、空きスロットのアドレス部には要求のあった周辺
局のアドレスを代入し、フラグ部にはステップ72又は
ステップ73で決定された値を代入する(ステップ7
5)。
図6の予約テーブルのフラグ部に代入する値を”P”と
決定する(ステップ72)。また、DAスロットであっ
たならば、上記フラグ部に代入する値を”D”と決定す
る(ステップ73)。続いて、中心局は予約テーブル中
で必要な数の空きスロットを検索して(ステップ7
4)、空きスロットのアドレス部には要求のあった周辺
局のアドレスを代入し、フラグ部にはステップ72又は
ステップ73で決定された値を代入する(ステップ7
5)。
【0043】その後で予約テーブルの受信スロットの内
容をPAテーブルに基づき初期化する(ステップ7
6)。PAテーブルにアドレスが書かれているときに
は、アドレス部にそのアドレスを代入し、フラグには”
P”を代入する。PAテーブルにアドレスが書かれてい
ない場合(図5では”0”が書かれている)には空きス
ロットを示すように初期化する。ここでは、アドレス部
に”0”を代入する。フラグ部は”P”、”D”のどち
らを代入しても構わない。
容をPAテーブルに基づき初期化する(ステップ7
6)。PAテーブルにアドレスが書かれているときに
は、アドレス部にそのアドレスを代入し、フラグには”
P”を代入する。PAテーブルにアドレスが書かれてい
ない場合(図5では”0”が書かれている)には空きス
ロットを示すように初期化する。ここでは、アドレス部
に”0”を代入する。フラグ部は”P”、”D”のどち
らを代入しても構わない。
【0044】このように、本実施例によれば、中心局が
PAスロット情報をすべて管理して1フレーム毎に周辺
局に放送して伝えるため、PA方式に予約要求によりス
ロット割り当てを加えることができるため、PA方式で
送信している周辺局に割り当てられるPAスロットを一
時的に増加させることができる。
PAスロット情報をすべて管理して1フレーム毎に周辺
局に放送して伝えるため、PA方式に予約要求によりス
ロット割り当てを加えることができるため、PA方式で
送信している周辺局に割り当てられるPAスロットを一
時的に増加させることができる。
【0045】また、本実施例では、中心局がスロット割
当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、一
つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てスロ
ットがどの方式用のものであるのかを判断可能であるた
め、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合で
あっても、PA方式の送信能力に影響はない。
当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、一
つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てスロ
ットがどの方式用のものであるのかを判断可能であるた
め、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合で
あっても、PA方式の送信能力に影響はない。
【0046】なお、周辺局において、送信モード選択部
17はデータ量に応じて自動的に例えばPAデータバッ
ファ18からPAデータバッファ19へデータを振り分
けて入力できるが、ユーザの設定によりPAデータバッ
ファ18のみあるいはDAデータバッファ19のみにデ
ータを入力することもできる。
17はデータ量に応じて自動的に例えばPAデータバッ
ファ18からPAデータバッファ19へデータを振り分
けて入力できるが、ユーザの設定によりPAデータバッ
ファ18のみあるいはDAデータバッファ19のみにデ
ータを入力することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中心局がPAスロット情報をすべて管理して所定フレー
ム毎に周辺局に放送して伝えることにより、PA方式に
予約要求によりスロット割り当てを加えることができる
ため、PA方式で送信している周辺局において一時的に
大量の送信要求が発生した場合でも、要求を中心局に送
信してその周辺局に割り当てられるPAスロットを一時
的に増加させることができる。
中心局がPAスロット情報をすべて管理して所定フレー
ム毎に周辺局に放送して伝えることにより、PA方式に
予約要求によりスロット割り当てを加えることができる
ため、PA方式で送信している周辺局において一時的に
大量の送信要求が発生した場合でも、要求を中心局に送
信してその周辺局に割り当てられるPAスロットを一時
的に増加させることができる。
【0048】また、本発明によれば、中心局がスロット
割当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、
一つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てス
ロットがどの方式用のものであるのかを判断可能である
ため、データ単位で送信方式を変更でき、かつ、一方の
方式が他方の方式に及ぼす影響を少なくできる(例え
ば、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合で
あっても、PA方式の基本送信能力に影響はない。)。
割当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、
一つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てス
ロットがどの方式用のものであるのかを判断可能である
ため、データ単位で送信方式を変更でき、かつ、一方の
方式が他方の方式に及ぼす影響を少なくできる(例え
ば、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合で
あっても、PA方式の基本送信能力に影響はない。)。
【図1】本発明方式の要部の中心局の一実施例のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明方式の他の要部の周辺局の一実施例のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】本発明方式が適用される衛星通信システムの構
成図である。
成図である。
【図4】アウトバウンド及びインバウンド信号のフォー
マットの一例である。
マットの一例である。
【図5】PAテーブルの一例を示す図である。
【図6】予約テーブルの一例を示す図である。
【図7】予約テーブルの更新手順を示すフローチャート
である。
である。
1、11 送受信装置 2、13 受信部 3、14 受信データバッファ 4 端末装置 5 スロット割当記憶装置 6 制御信号生成部 7 送信データバッファ 8 多重部 9 タイミング信号生成部 10、21 送信部 12 フレーム同期部 15 送信スロット管理部 16 パケット分割部 17 送信モード選択部 18 PAデータバッファ 19 DAデータバッファ 20 データ選択部 C 中央局 X1〜Xn 周辺局 S 人工衛星
Claims (4)
- 【請求項1】 中心局から人工衛星を介して複数の周辺
局へは放送型で通信を行い、前記複数の周辺局から前記
人工衛星を介して前記中心局へは回線をスロット時分割
しチャンネルを共有して固定割当方式で通信を行う衛星
通信システムのスロット割り当て方式において、 前記中心局は、 前記複数の周辺局のそれぞれに固定割当されたスロット
に関する情報を記憶するスロット割当記憶装置と、 前記スロット割当記憶装置から読み出した前記固定割当
されたスロットに関する情報と、受信した前記周辺局か
らの信号の予約要求とに基づいて割り当てされたスロッ
ト割当情報を含む制御信号を生成する制御信号生成部
と、 前記制御信号と送信データとを時分割多重してアウトバ
ウンド信号を生成する多重手段と、 前記アウトバウンド信号を前記複数の周辺局へそれぞれ
送信する送信手段とを有し、前記複数の周辺局のそれぞ
れは、 前記アウトバウンド信号を受信した信号に基づいてスロ
ットタイミング信号を生成するフレーム同期部と、 前記アウトバウンド信号を受信した信号から抽出した前
記制御信号から自局の送信のために割り当てられたスロ
ットが固定割り当て方式か予約割り当て方式であるかを
識別し、前記スロットタイミング信号に同期して送信ス
ロット指定信号を生成出力する送信スロット管理部と、 前記固定割り当て方式で送信するためのデータバッファ
リングした第1のデータを保持する第1の保持手段と、 前記予約割り当て方式で送信するためのデータバッファ
リングした第2のデータを保持する第2の保持手段と、 前記送信スロット管理部より取り出された前記送信スロ
ット指定信号により指定された割り当て方式に応じて前
記第1及び第2の保持手段の出力データの一方を選択す
るデータ選択部と、 前記データ選択部により選択したデータを前記中心局宛
に送信する送信手段とを有することを特徴とする衛星通
信システムにおけるスロット割り当て方式。 - 【請求項2】 前記制御信号生成部は、前記スロット割
当情報を含む制御信号を1フレーム単位で出力すること
を特徴とする請求項1記載の衛星通信システムにおける
スロット割り当て方式。 - 【請求項3】 前記スロット割当記憶装置により記憶さ
れている前記複数の周辺局のそれぞれに固定割当された
スロットに関する情報は、前記複数の周辺局のアドレス
が1フレーム長のスロットの番号とフレーム番号の組に
対応して設定されたPAテーブルによる情報であり、前
記制御信号生成部は、前記複数の周辺局にアドレスを書
き込むアドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式
のスロットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラ
グ部とからなる予約テーブルを有し、送信しようとして
いるフレーム番号の該予約テーブルのアドレス部及びフ
ラグ部にそれぞれ書かれている値を有する制御信号をそ
れぞれ発生することを特徴とする請求項1記載の衛星通
信システムにおけるスロット割り当て方式。 - 【請求項4】 前記制御信号生成部は、受信スロットが
固定割り当て方式であるか予約割り当て方式であるかを
判別して判別方式に応じた値を前記制御信号のフラグ部
に代入する値設定手段と、前記スロット割当記憶装置か
ら読み出した前記予約テーブル中の空きスロットを検索
する手段と、検索した該空きスロットに予約要求をした
前記周辺局のアドレスを代入する手段と、前記予約テー
ブルの受信スロットの内容を初期化する手段とを有する
ことを特徴とする請求項3記載の衛星通信システムにお
けるスロット割り当て方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13346495A JP2865018B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13346495A JP2865018B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08331032A JPH08331032A (ja) | 1996-12-13 |
JP2865018B2 true JP2865018B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=15105401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13346495A Expired - Fee Related JP2865018B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2865018B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13346495A patent/JP2865018B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08331032A (ja) | 1996-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2856086B2 (ja) | 衛星チャネルアクセス方式 | |
US5517505A (en) | Synchronization method and apparatus for a wireless packet network | |
US5475681A (en) | Wireless in-building telecommunications system for voice and data communications | |
US5172375A (en) | Multiple access satellite communication system for mini-earth station networks | |
EP0444207B1 (en) | Multiple access system for a communication network | |
US5818823A (en) | Slot assign system with each peripheral station pre-assigned | |
JPH10178440A (ja) | デジタルソース及びコントロールデータ伝送方法とその利用 | |
JP2865018B2 (ja) | 衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 | |
JP2850589B2 (ja) | 衛星通信方式 | |
JPH11355195A (ja) | 衛星通信装置 | |
JP2816852B2 (ja) | 多元パケット通信方式 | |
US5600647A (en) | Communication data switching apparatus and communication system with such switching apparatus | |
JP3287023B2 (ja) | 衛星チャネルアクセスシステム | |
JP2991141B2 (ja) | 衛星回線アクセス方式 | |
JP2915009B2 (ja) | 回線制御方法 | |
JP3055510B2 (ja) | 衛星回線アクセス方式 | |
JPH0362329B2 (ja) | ||
JPH06112875A (ja) | 衛星回線多元接続方式 | |
JPH0362330B2 (ja) | ||
JPH0210926A (ja) | 無線通信方式 | |
JPH0513409B2 (ja) | ||
JP3033672B2 (ja) | 通信制御方式及び中継局 | |
JP3639137B2 (ja) | 双方向通信方法、及び双方向通信システム | |
JP2001077745A (ja) | データ通信方法 | |
JPH0993267A (ja) | セル多重化回路及び多重化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |