JP2864703B2 - 光伝送路の二重化方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光伝送路の二重化方式に関し、特に電気信号
を光信号に変換し光伝送路を介して伝送し再度電気信号
に変換する通信システムの二重化方式に関する。

〔従来の技術〕

従来の光伝送路の二重化方式は、第２図に示すよう
に、同じ送信信号を入力し、電気・光変換を行い光信号
を出力する２系統の光送信回路２及び12と、対応する光
送信回路２及び12から出力された光信号をそれぞれ光伝
送路３及び13を介して入力し光・電気変換を行ない電気
信号を出力する光受信回路４及び14と、光受信回路４及
び14のそれぞれから出力された電気信号の一方を選択し
受信信号として出力する選択回路７とにより構成されて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

この従来の光伝送路の二重化方式では、２本の光伝送
路の長さの違いにより、２つの光受信回路より出力され
る電気信号間で数ビットのずれが生じ、選択回路による
系切替え時に信号の瞬断が起きるという問題点があっ
た。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の光伝送路の二重化方式は、光信号を伝送する
光伝送路と、電気信号を光信号に変換し前記光伝送路に
送出する光送信回路と、前記光伝送路からの光信号を受
信し電気信号に変換する光受信回路と、前記光受信回路
からの電気信号を受信し受信電気信号中のフレーム情報
よりフレーム位相を検出しフレーム同期化された信号を
出力するフレーム同期回路と、前記フレーム同期回路の
前記フレーム同期化された信号を受信し装置内フレーム
位相にフレーム位相同期させ出力するバッファ回路との
それぞれを０系及び１系の２系統分備え、電気送信信号
を入力し前記フレーム情報を挿入して０系及び１系の前
記光送信回路に同時に送出するフレーム挿入回路と、０
系及び１系の前記バッファ回路のそれぞれの出力を受信
しいずれか一方を選択して出力する選択回路とを備えて
いる。

また、上記構成において、前記バッファ回路を、受信
信号を格納する２つのエラスティックストアと、これら
の出力のいずれか一方を選択し出力する選択回路とから
なるダブルバッファ構成とすることもできる。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
本実施例は、それぞれ０系及び１系とに二重化された、
光伝送路3,13と、電気・光変換を行なう光送信回路1,12
と、光・電気変換を行なう光受信回路4,14と、受信信号
のフレーム同期化を行なうフレーム同期回路5,15と、装
置内フレーム位相同期を行なうバッファ回路6,16とを備
えており、さらに、送信信号にフレーム情報を挿入して
両系の光送信回路1,12に送出するフレーム挿入回路１
と、両系のバッファ回路6,16の一方を選択して出力する
選択回路７とを備えている。

また、このバッファ回路６は、受信信号を格納する２
つのエラスティックストア6a,6bと、これらの出力の一
方を選択して出力する選択回路6cとを有してる。同様
に、バッファ回路16は、エラスティックストア16a及び1
6bと選択回路16cとを有している。

次に、動作を説明する。

電気送信信号にフレーム挿入回路１を用いてフレーム
情報を挿入し、電気・光変換を行う光送信回路２及び12
へ入力する。光送信回路２により光信号に変換された電
気送信信号は光伝送路３を通って光受信回路４へ入力さ
れる。光受信回路４へ入力された光信号は、光・電気変
換された受信信号104として出力される。受信信号104は
フレーム同期回路５に入力され、フレーム位相が検出さ
れ、信号105としてバッファ回路６に送出される。バッ
ファ回路６は、エラスティックストア6a,6bと選択回路6
cとのダブルバッファ回路構成により、信号105、すなわ
ち受信信号104のフレーム位相を装置内フレーム位相に
フレーム位相同期した信号106を出力する。

光送信回路12,光伝送路13,光受信回路14,フレーム同
期回路15及びバッファ回路16も同様な動作を行ない、装
置内フレーム位相にフレーム位相同期した信号116が、
バッファ回路16より出力される。

これらダブルバッファ回路であるところのバッファ回
路６及びバッファ回路16の入力信号と出力信号とのフレ
ーム位相の関係は、出力信号のフレームが入力信号のフ
レームの１フレーム前のフレームになる。そのため、受
信信号104と受信信号114との間にビットずれによる位相
差が生じていても、１フレーム以内であればバッファ回
路６及びバッファ回路16によって吸収されてしまう。信
号106及び信号116は、フレーム位相同期した状態で選択
回路７に入力され、０系,1系の系切替に対応した側の信
号が選択され受信信号として出力される。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、光伝送路の二重化によ
り得られる二つの受信信号のそれぞれを、選択回路の前
段において、フレーム同期回路及びバッファ回路を用い
て伝送路上のフレーム位相を装置内フレーム位置に同期
させるため、選択回路入力の時点で上記二つの受信信号
はフレーム同期がとれた状態になり、選択回路がどのよ
うなタイミングで切替っても瞬断は発生しないという効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
従来の方式を示したブロック図である。 １……フレーム挿入回路、2,12……光送信回路、3,13…
…光伝送路、4,14……光受信回路、5,15……フレーム同
期回路、6,16……バッファ回路、７……選択回路、6a,6
b,16a,16b……エラスティックストア、6c,16c……選択
回路。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光信号を伝送する光伝送路と、電気信号を
   光信号に変換し前記光伝送路に送出する光送信回路と、
   前記光伝送路からの光信号を受信し電気信号に変換する
   光受信回路と、前記光受信回路からの電気信号を受信し
   受信電気信号中のフレーム情報よりフレーム位相を検出
   しフレーム同期化された信号を出力するフレーム同期回
   路と、前記フレーム同期回路の前記フレーム同期化され
   た信号を受信し装置内フレーム位相にフレーム位相同期
   させ出力するバッファ回路とのそれぞれを０系及び１系
   の２系統分備え、電気送信信号を入力し前記フレーム情
   報を挿入して０系及び１系の前記光送信回路に同時に送
   出するフレーム挿入回路と、０系及び１系の前記バッフ
   ァ回路のそれぞれの出力を受信しいずれか一方を選択し
   て出力する選択回路とを備えたことを特徴とする光伝送
   路の二重化方式。
2. 【請求項２】前記バッファ回路を、受信信号を格納する
   ２つのエラスティックストアと、これらの出力のいずれ
   か一方を選択し出力する選択回路とからなるダブルバッ
   ファ構成としたことを特徴とする請求項１記載の光伝送
   路の二重化方式。