JP2864408B2 - 画素信号補正装置 - Google Patents

画素信号補正装置

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    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/67Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to fixed-pattern noise, e.g. non-uniformity of response
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被写体のデフォーカス量等の演算に使用す
る光電変換素子列から出力された画素信号の不均一性を
補正する画素信号補正装置に関する。
[従来の技術] 従来、被写体のデフォーカス量を求めてオートフォー
カスを行うカメラの焦点検出装置では、複数の光電変換
素子列から出力された画素信号をA/D変換した後にデフ
ォーカス量の演算処理を行って合焦させている。
ところで、焦点検出用の光電変換素子列は、例えば均
一輝度の被写体を見たときには本来、画素信号の出力レ
ベルは均一であるべきものであるが、実際には光電変換
素子列の感度むらや、光電変換素子列へ光線を導く焦点
検出光学系の開口効率等の影響で、例えば第5図に示す
ように均一にはならないことがむしろ普通である。この
画素信号の不均一性を補正するため、従来、半導体メモ
リに各画素毎の補正値を予め記憶し、記憶された各画素
に対応した補正値に従って画素信号の補正を行なって第
6図に示すような均一な画素信号を得ている。
この補正演算は、例えば次式に従って行われている。
A/D(n)*(1+Q(n)/256) ・・・(1) ここでA/D(n)はある画素出力のA/D変換値、Q
(n)は半導体メモリに格納された補正値である。
補正値Q(n)は符号付きの8ビットデータであり、
最高約±50%まで補正可能である。補正値Q(n)の決
め方は、予め光電変換素子列に均一輝度面を見させて画
素信号を求める。次にある画素を基準値として定め、基
準値と画素信号との差を求めて規格化した値とする。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の画素信号補正装置に
あっては、均一輝度面を見て得られた画素信号の基準値
に対する変化分から補正値を求めていたため、一般には
変化分は±となり、従って半導体メモリに格納される補
正値も±の符号を持つようになる。このため前記式
(1)で示された補正演算はマイクロプロセッサで行な
われるが、補正値が正負の符号をもつことから符号の判
定のルーチンが必要となり、符号判定を各画素毎に行な
うため、画像の処理時間の増大する問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、画素信号の補正演算を効率良くできるようにし
た画素信号補正装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するため本発明は次のように構成す
る。
まず本発明は、光電変換素子列から出力された画素信
号をA/D変換した後に被写体のデフォーカス量等を演算
する装置を対象とする。
このような画素信号補正装置として本発明にあって
は、 各画素信号の補正値を予め格納した補正値記憶手段
と; A/D変換された画素信号を補正値記憶手段に格納され
た補正値を使用して補正する補正手段と; 前記補正値記憶手段の補正値の符号が同一になるよう
に、均一輝度の被写体から得られた各画素の出力レベル
を均一に揃えるための補正値を各画素毎に求めて格納す
る補正値決定手段と; を設けたことを特徴とする。
具体的には、補正値決定手段は、均一輝度の被写体か
ら得られた画素信号の中の最大値を求め、各画素信号を
該最大値から差し引いた値に基づいて符号が同一となる
補正値を算出する。
また補正値決定手段は、均一輝度の被写体から得られ
た画素信号の中の最小値を求め、各画素信号から該最小
値を差し引いた値に基づいて符号が同一となる補正値を
算出するするようにしても良い。
[作用] このような構成を備えた本発明による画素信号補正装
置によれば、半導体メモリ等の記憶手段に格納される補
正値の符号が正又は負の予め定めた符号になるように補
正値を求めたため、補正演算におけるの符号判定ルーチ
ンが不要とにり、処理負荷を低減して画像の処理時間を
短縮することができる。
[実施例] 第1図は本発明を一実施例を示した実施例構成図であ
る。
第1図において、1はライン型CCD等でなる光電変換
素子列であり、焦点検出装置の場合には通常、一対の光
電変換素子列が使用され、焦点検出光学系により得られ
た被写体の像が結像される。光電変換素子列1は駆動回
路2により駆動され、駆動回路2による駆動で読出され
た画素信号はA/D変換器3でA/D変換された後、画像処理
をプログラム制御で行なうマイクロプロセッサ4に取り
込まれる。マイクロプロセッサ4には補正値記憶手段と
しての半導体メモリ5が接続され、半導体メモリ5には
光電変換素子列1から得られた画素信号の不均一性を補
正する補正値が予め格納されている。本発明にあって
は、半導体メモリ5に格納された補正値は、全て正又は
負の同一符号をもつ。更にマイクロプロセッサ4にはデ
ータメモリとしてのRAM6、プログラムメモリとしてのRO
M7か設けられている。またプロセッサ4はA/D変換され
た画素信号を半導体メモリ5に格納された補正値を使用
して補正する補正手段としての機能と、半導体メモリ5
に予め格納する補正値の符号が同一になるように、均一
輝度の被写体から得られた各画素の出力レベルを均一に
揃えるための補正値を各画素毎に求めて格納する補正値
決定手段としての機能を有する。
第2図は第1図のマイクロプロセッサ4による本発明
の補正処理を示したフローチャートである。
第2図において、まずステップ#1でマイクロプロセ
ッサ1は駆動回路2を駆動して光電変換素子列1から画
素信号を出力させ、A/D変換器3で画素データに変換す
る。続いてステップ#2でA/D変換した画素データA/D
(1)〜A/D(n)を読み込み、データメモリとしてのR
AM6に格納する。
続いて、ステップ#3において最初の補正値Q(1)
を半導体メモリ5から読込む。次にステップ#4でRAM6
からA/D変換した画素信号A/D(1)を読み、次の演算を
実行する。
A/D(1)*(1+Q(1)/256) 具体的には A/D(1)+A/D(1)*Q(1)/256 (2) と演算される。ここで(2)式の第1項と第2項は加法
で結合されているが、補正データQ(1)は正のデータ
として求められているので、(2)式の演算を実行する
に際して、符号の判断ルーチンは必要なく、そのまま加
算演算すればよい。
以下、同様の演算を残りのA/D変換された画素データA
/D(2)〜A/D(n)に対しても行なう。
第3図は第1図の半導体メモリ5に格納される補正デ
ータQ(1)〜Q(n)を求めるためのフローチャート
を示したものである。
第3図において、まずプロセッサ4はステップ#11で
均一輝度面を光電変換素子列1にあてがい、マイクロプ
ロセッサ4による駆動回路2の駆動で出力された画素信
号をA/D変換器3で画素データに変換する。
次にステップ#12でA/D変換器3によりA/D変換された
光電変換素子列1からの画素データA/D(1)〜A/D
(n)を読込んでデータメモリとしてのRAM7に格納す
る。
続いてステップ#13でRAM7のA/D変換された画素デー
タA/D(1)〜A/D(n)を用いて対応する各補正値を求
める。最終的に#14で、求められた各補正値を半導体メ
モリ5に書込み、一連の補正値決定処理を終了する。
第4図は第3図のステップ#13における補正値の算出
処理を詳細に示たフローチャートである。
第4図においては、ステップ#131で均一輝度面でのA
/D変換データA/D(1)〜A/D(n)のうち最大値を示す
データを求め、これを基準値A/D(st)とする。
次にステップ#132において、基準値A/D(st)と各A/
D変換データ(1)〜A/D(n)の差を求める。例えば1
番目のデータについては、 A/D(st)−A/D(1) ・・・(3) を求める。この値は必ず正となる。
次にステップ#133でステップ#131で求められた基準
値とA/D変換データの差を求め、求めた差をその画素出
力で規格化する。
即ち、 ここで補正データを8ビットデータとするために256倍
しておく。
同様の演算を残りのA/D(2)〜A/D(n)まで行な
い、こけで得られたQ(1)〜Q(n)がそのまま各画
素信号に対応した補正値となる。この処理により全ての
補正データは正となるため、補正演算において符号の判
断ルーチンは不要になる。
第4図の説明では、ステップ#131で最大値を基準値A
/D(st)としたが、例えば最小値を基準値にとってもよ
い。この場合には式(3)、(4)はそれぞれ、 A/D(1)−A/D(st) ・・・(5) となる。そして、式(2)の補正演算は、 A/D(1)−A/D(1)*Q(1)/256 (7) として第1項と第2項は減法で結合され、この場合も補
正データは正と決っているので、符号の判断ルーチンは
いらない。
尚、上記の実施例は焦点検出における画素信号の補正
を例にとるものであったが、適宜の画素信号の補正にそ
のまま適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、光電変換素子列
の出力信号の補正値を求めるに際し、各画素信号のうち
最大値または最小値を基準にとり、補正値が同一の符号
となるように予め補正値を求めておき、この値で実用時
の光電変換信号を補正するようにしたので、補正演算時
に補正値の符号を判断する必要がなく演算処理時間を短
縮できる。
更に、基準値として最小値をとった場合には補正後の
データが補正前データより大きくなることがなく、デー
タ処理上の取扱いでオーバフローを考慮する必要がない
という利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例構成図; 第2図は本発明の補正処理を示したフローチャート; 第3図は本発明の補正値を求めるフローチャート; 第4図は本発明の補正値を求める詳細なフローチャー
ト; 第5図は均一輝度面を見たときの光電変換出力の説明
図; 第6図は均一輝度面を見たときの補正後の光電変換出力
の説明図である。 [符号の説明] 1:光電変換素子列 2:駆動回路 3:A/D変換器 4:マイクロプロセッサ 5:半導体メモリ 6:ROM 7:RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/30 - 5/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光電変換素子列から出力された画素
    信号をA/D変換した後に被写体のデフォーカス量等を演
    算する装置に於いて、 前記各画素信号の補正値を予め格納した補正値記憶手段
    と; 前記A/D変換された画素信号を前記補正値記憶手段に格
    納された補正値を使用して補正する補正手段と; 前記補正値記憶手段の補正値の符号が同一になるよう
    に、均一輝度の被写体から得られた各画素の出力レベル
    を均一に揃えるための補正値を各画素毎に求めて格納す
    る補正値決定手段と; を備えたことを特徴とする画素信号補正装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画素信号補正装置に於い
    て、 前記補正値決定手段は、均一輝度の被写体から得られた
    画素信号の中の最大値を求め、各画素信号を該最大値か
    ら差し引いた値に基づいて符号が同一となる補正値を算
    出することを特徴とする画素信号補正装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画素信号補正装置に於い
    て、 前記補正値決定手段は、均一輝度の被写体から得られた
    画素信号の中の最小値を求め、各画素信号から該最小値
    を差し引いた値に基づいて符号が同一となる補正値を算
    出することを特徴とする画素信号補正装置。
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