JP2863429B2 - 光磁気記録用磁気ヘッド - Google Patents

光磁気記録用磁気ヘッド

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JP2863429B2
JP2863429B2 JP34438593A JP34438593A JP2863429B2 JP 2863429 B2 JP2863429 B2 JP 2863429B2 JP 34438593 A JP34438593 A JP 34438593A JP 34438593 A JP34438593 A JP 34438593A JP 2863429 B2 JP2863429 B2 JP 2863429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟磁性材でなるコア
と、コアに直巻きされるコイルまたはボビンとこれに巻
いたコイルとからなるコイル部材と、前記コアおよびコ
イル部材を収容したケースとを備え、該ケースをばねに
より支持し、前記コイルにリード線またはフレキシブル
プリント配線が接続された光磁気記録用磁気ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録装置は、透明な基板上に磁性
薄膜等の膜を積層した円盤状の磁気ディスクを使用し、
その磁気ディスクを挟んで一方にレーザを照射する光ピ
ックアップを、他方にレーザスポットと同じく移動する
磁気ヘッドを備えている。そして書き込み時には、その
磁気ヘッドにより磁気ディスクに磁界を加え、レーザ光
を照射して磁気ディスクの温度を局所的に上昇させ、そ
の保磁力を減少させて磁化の向きを反転させることによ
り情報を記録する。また、この磁化状態でレーザ光によ
って光検出器で判断して情報の再生を行っている。
【0003】図12(A)の側面図、同(B)の平面図
に示すように、前述のような光磁気記録に使用される従
来の磁気ヘッド1は、ケース2の内面にコア3と該コア
3に装着されたボビン4b付きコイル4aからなるコイ
ル部材4とをそれぞれ固定して収容してなる。該磁気ヘ
ッド1は、書き込み時の位置情報により位置制御される
可動体5に支持ばね6を取付け、該支持ばね6の2又状
先端部6aを、ケース2の両側面に設けた突起2aに固
定して磁気ヘッド1を支持している。また、前記可動体
5に一端を固定したリード線またはフレキシブルプリン
ト配線(以下FPCと称す)7の他端の接続部を、ボビ
ン4bに固定した端子8に接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような光磁気記
録装置に用いられる磁気ディスクは剛板であり、装置か
ら簡単に出し入れが行われるが、磁気ディスクは装置の
精度により、セットした時にずれを生じたり、磁気ディ
スク製作時のそり等により回転時に±0.5mm程度の面
振れが起こる。この面振れと、磁気ヘッド1の支持ばね
6による支持構造と、リード線またはFPC7の取付け
構造により、磁気ヘッド1がディスク面10に追従せ
ず、磁気ディスクに対して十分な磁界を与えることがで
きず、また片当りによりディスク面を損傷させるという
問題点がある。
【0005】図13(A)、(B)はこの磁気ヘッド1
の追従性の問題を説明する図である。すなわち、図13
(A)に示すように、ディスク面が基準面10から10
aのようにディスク回転に伴って上がると、磁気ヘッド
1が押圧され、磁気ヘッド1は支持ばね6の支点Oを中
心として弧を描いて上昇し、点Aから点Bまで移動す
る。そして磁気ヘッド1は可動体5から遠ざかる方向、
すなわちリード線またはFPC7が伸びる方向にX1
示す距離だけ変位する。ところが、リード線またはFP
C7は殆ど伸びることはないため、磁気ヘッド1が図示
のように傾斜し、片当たりしてしまう。そのため、スペ
ーシングが大きくなり、ディスクへの印加磁界が小さく
なる。逆に、図13(B)に示すように、ディスク面が
基準面10から10bに下降すると、基準位置より逆に
AからBへと縮み、これによりリード線またはFPC7
が縮む方向にX2に示す距離だけ変位し、やはり磁気ヘ
ッド1が傾斜し、同様の片当たり、印加磁界の低下を生
じる。
【0006】このような問題点を解決するため、リード
線またはFPC7を弛ませたり、リード線を細くした
り、本数を減らしたり、FPCを薄く、幅を狭くした
り、折り曲げ等の形状を採用することでディスク面10
の上下の動きに対応していたが、リード線またはFPC
7は上下動に対しては追従しうるものの、リード線また
はFPC7の長手方向についてはそれほど剛性が低下し
ないため、前記したディスク面10の面振れに伴う磁気
ヘッド1の傾斜や片当たりを解消することはできない。
このような追従性の低下は、支持ばね6のばね定数が小
さく、柔らかになった場合や、たくさんの電流を流すた
めにリード線の本数が多くなるか、あるいはFPCの幅
が広くなる等によって剛性が高くなった場合に顕著に現
れる。
【0007】この他、装置組立状態によるばらつき、さ
らには装置振動等の外力による変形や経時変化による影
響の変化も考慮しておかなければならないため、これら
について細心の注意をはらって磁気ヘッド1を製造しな
ければならず、歩留りや生産性を悪くするという問題点
があった。
【0008】本発明は、上述のような問題点に鑑み、支
持ばねとリード線またはFPC使用の磁気ヘッドにおい
て、磁気ヘッドのディスク面に対する片当たりを無く
し、かつ上下方向の追従性、姿勢の安定性が向上すると
ともに、ばね荷重とヘッド上下変位特性も安定する光磁
気記録用磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、前記コアとコイル部材とケースの各部材間
の少なくとも1つを、部材間を相互に固定せず相対変位
可能とした構造で組み合わせたことを特徴とする。前記
コアとコイル部材間、コイル部材とケースまたはコアと
ケースとの間に設定する間隔は、FPCの起こりうる変
位や製作上の誤差を考慮して設定すればよく、好ましく
は0.03mm〜0.50mm、より好ましくは0.05mm
〜0.20mmに設定される。
【0010】前記コイル部材とこれに接するケース内面
の少なくとも一方の接触面形状を凸状またはR状に形成
することにより、コイル部材がケースに対して揺動自在
とした構成や、コイル部材のコア挿入穴の形状を、穴の
片側または双方の開口部が中央部より広くなるように、
テーパー状またはR状に形成したものが、コアに対して
コイル部材を変位可能とした構造の1つとして採用され
る。
【0011】また、コアとコイル部材、コアとケース、
ケースとコイル部材のそれぞれの間を相対変位可能とす
る他の構造として、コイル部材のコア挿入穴とその穴に
挿入されるコアの主磁極との間の間隔より、コイル部材
の外面とケースのコイル部材収容部内面との間隔を狭く
形成することにより、コイル部材が動いている時にコイ
ル部材がコアの主磁極に接触しない構造が採用される。
また、コアとコイル部材とを一体化した場合の一例とし
て、コアの外面とケースのコア収容部の内面との間の間
隔より、コアと連動するコイル部材の外面とケースのコ
イル部材収容部の内面との間隔を狭く形成することによ
り、コアがコイル部材と共に変位してもコアがケースに
接触しない構造が採用される。
【0012】
【作用】本発明によれば、ケース、コア、コイル部材の
各部材間の少なくとも1つに間隔を設けて相対的な変位
を可能としたことにより、コイルに接続されるFPCの
剛性、変形が前記相対的な変位によって吸収されてケー
スへ伝達されず、FPCの剛性、変形が支持ばねにより
支持される磁気ヘッドの姿勢や変位に影響を与える度合
が軽減される。また、前記間隔が小さ過ぎるとFPC変
位による影響を軽減する効果が得にくくなり、反対に大
き過ぎると磁気ヘッドとしての機能に影響を与え、また
磁気ヘッドの小型化を阻害することになる。前記したコ
ア非接触構造によれば、コアあるいはコイル部材もしく
はこれらの両者が変位する際に、コアのコイル部材ある
いはケースへの接触が防止され、コアが保護される。
【0013】
【実施例】図1(A)は本発明による磁気ヘッドの一実
施例を示す平面図、同(B)はそのE−E断面図であ
り、この磁気ヘッドは図12に示したように、支持ばね
6により支持され、リード線またはFPC(以下FPC
で代表させる)7が端子8に接続され、図12と同じ外
観となるものである。ケース2は非磁性材である樹脂、
金属あるいはセラミックでなり、内部にコア3とコイル
部材4とを収容する内空部2bを有する。コア3は軟磁
性のフェライトあるいは金属磁性板からなるもので、本
例に示すように、コアの形状としてはE型、コ字形また
はポット型が好ましいが、他の形状を用いてもよい。コ
イル部材4として、本例においては、ボビン4bにコイ
ル4aを巻いてそのボビン4bをコア3の主磁極3aに
嵌合した例を示すが、ボビン4bを無くしてコア3にコ
イル4aを巻いた構造としてもよい。
【0014】本実施例においては、ケース2内の内空部
2bにコア3を相対変位ができないように嵌着し、接着
剤により固定している。一方、FPC7に端子8が接続
されるコイル部材4は、ケース2およびコア3に対して
若干の上下左右の相対変位を可能とするため、コイル部
材4の主磁極挿入孔4cと主磁極3aとの間に間隔aを
設けるとともに、コイル部材4の外周と両端の磁極3
b、3cとの間にも間隔aを設け、コイル部材4の上端
とコア3との間にも間隔bを設ける。また、ケース2の
内空部2bとコイル部材4との間にも間隔aを設ける。
なお、前記aで示した間隔は、実際には等しくならない
ことが多いが、説明の簡略化のために同じ値として説明
する。
【0015】このように、コイル部材4とコア3との間
に間隔a、bを設けることにより、図1(C)または図
13(A)に示したようなディスク面10の上昇により
磁気ヘッド1が矢印cに示すように変位が生じた場合、
この変位に伴い、コイル部材4がFPC7により相対的
に引っ張られてコア3やケース2に対して変位するが、
前述のように支持ばね6により支持されているケース
2、すなわち磁気ヘッド1全体がFPC7に引っ張られ
て変位することがない。磁気ディスクが降下して図13
(B)に示したように変位し、磁気ヘッド1が矢印cの
反対方向すなわちFPC7が突っ張る方向に変位した場
合も同様に、磁気ヘッド1の片当たりを防止できる。
【0016】このように、FPC7が接続されるコイル
部材4をコア3やケース2に対して相対変位可能とする
ことにより、FPC7の変位による力が遮断または軽減
され、磁気ヘッド1に対する悪影響が防止される。そし
て、磁気ヘッド1は前記支持ばね6により支持、拘束さ
れた姿勢をとり、支持ばね6によるばね荷重−ヘッド上
下変位特性が安定し、ディスク面の振れや取付け高さに
対するケース2の上下方向の追従性が向上する。また、
磁気ヘッド1の浮上/摺動姿勢が安定し、磁気ヘッド1
のディスク面への片当たりが起こらなくなる。
【0017】なお、本実施例においては、ケース2の縦
幅x=4.2mm、横幅y=3.8mm、高さh=2.5m
m、コイル部材4の高さd=2.0mm、幅w=2.5m
m、端子8のボビン4bからFPC7との接続部までの
長さe=2.0mm、前記間隔a=0.1mm、b=0.1
5mmに設定した。
【0018】前記実施例のように、前記間隔a=0.1
mmに設定すれば、コイル部材4は紙面の左右方向に±
0.1mm=合計0.2mmの相対変位が可能であり、上下
に0.15mm変位可能である。
【0019】この構造の採用により、ディスク基準面に
おける摺動姿勢不良(なお、片当りにより、ケースの一
部がディスク表面から1.0μm以上の浮きが生じる場
合を摺動姿勢不良とした)の発生率は10%から2%以
下に減少した。また、ディスク面の面振れ(±0.5m
m)や取付け高さのばらつき(±0.3mm)等に対する
磁気ヘッドの追従性、すなわち摺動姿勢不良を生じない
状態で上下動できる範囲は、従来構造における±0.2
mmから±0.8mmへと大幅に広がった。また、コア3に
対するコイル部材4の位置(特に高さ)によるインダク
タンスの変化は±2%程度であり、電気、磁気特性に関
してほとんど変化はなかった。
【0020】図2(A)は本発明の他の実施例を示す断
面図であり、本実施例は、コイル部材4をコア3に固定
し、コア3の主磁極3aを他の磁極3b、3cより長く
し、該主磁極3aの先端を、ケース2の内空部2bの底
部に設けたコア位置決め用凹部2cに遊嵌し、コア3の
外面とケース2の内空部2bの内面との間、コア3とケ
ース2の抜け止め部2dとの間にそれぞれ間隔a、bを
形成したものであり、これらの間隔a、bは図1の実施
例と同様の値に設定される。
【0021】この実施例においては、図2(B)に示す
ように、FPC7による変位cにより端子8が引っ張ら
れたり、反対に突っ張られたりすると、コア3がコイル
部材4と共に主磁極3aの先端を中心として揺動し、F
PC7による変位は前記支持ばね6により支持されたケ
ース2に伝達されないから、前記実施例と同様の効果を
奏することができる上、コイル部材4が接触面の中心を
揺動させる構成とすることにより、摺動させる場合に比
較してFPC7に掛かる力が小さくなり、効果達成上有
利となり、主磁極先端を球状R面とするとさらに好まし
い。また、コア3が図面上左右に揺動自在であるから、
コア3とケース2との間の上下間隔bを前記同様に0.
15mmに設定し、端子8の前記長さe、コイル部材4の
高さdを等しくした場合、FPC7と端子8との接続部
12を図面上左右方向および紙面に垂直方向に±0.1
5mm変位可能である。
【0022】図3(A)は本発明の他の実施例を示す断
面図、同(B)はそのボビンを上下反転させて描いた斜
視図である。本実施例の基本構造は図1と同じ、すなわ
ち、ケース2にコア3を固定し、コア3に対してコイル
部材4を変位可能に組合わせたものであるが、本実施例
は図1と異なり、ボビン4bのケース2との接触面4d
を中央が突出した凸形状にしたものである。本実施例に
よれば、ケース2やコア3の図面上左右の移動に伴い、
コイル部材4を矢印Rで示すように容易に揺動させるこ
とができ、FPC7にかかる力を弱め、効果達成上有利
である。本実施例において、ボビン4bの両端のケース
2との間隔fを0.1mmに設定した場合、±0.1mm、
合計0.2mmの揺動が可能である。
【0023】図4(A)は本発明の他の実施例を示す断
面図、同(B)はそのボビンを上下反転させて描いた斜
視図である。本実施例は、図2と同様に、コア3とコイ
ル部材4とを一体に組合わせ、ボビン4bの底面凸状部
4dをケース2の内空部2bの底面に当接させる構造と
し、コア3とコイル部材4とが一体に連動するように構
成したものである。本実施例によっても図3に示した実
施例と同様の効果を奏することができる。なお、図4
(C)に示すように、接触面を錐形凸状部eに形成すれ
ば、前後(図面上左右方向)、左右(図面上紙面に垂直
方向)の揺動が可能となる。
【0024】図5(A)は図3(A)の実施例の変形例
を示す断面図、図5(B)は上下反転して本例のボビン
を示す斜視図であり、それぞれボビン4bのケース2の
内空部2bの底面との接触面をR面部4fとして形成し
たものであり、本例によれば、図3(A)と同様の効果
をあげることができる上、コイル部材4がケース2上に
安定的に収容される。
【0025】図6(A)は図4(A)の実施例の変形例
を示す断面図、図6(B)は上下反転して本例のボビン
を示す斜視図であり、それぞれボビン4bのケース2の
内空部2bの底面との接触面を球状R面部4gとして形
成したものであり、本例によれば、図4(A)と同様の
効果をあげることができる上、コイル部材4がケース2
上に安定的に収容される。
【0026】なお、図3〜図6の実施例において、接触
面の突起やR面はケース2の底面側に形成してもよく、
また、ボビン4bとケース2との接触面の双方に形成し
てもよい。
【0027】図7(A)はコア3をケース2に一体に収
容した磁気ヘッドにおける他の実施例を示す断面図、図
7(B)はそのボビンの斜視図であり、ボビン4bのコ
ア挿入穴4hの形状を、双方の開口部jが中央部iより
広くなるように、テーパー状に形成したものである。本
実施例によれば、前記図3、図6の実施例と同様に、F
PC7の力をコイル部材の揺動により吸収する際(従っ
て図3、図5の形状の併用が好ましい)、コイル部材の
コア挿入穴の一部をしぼり、コア主磁極に近づけること
で、磁気効率の低下を抑制し、かつ揺動範囲の拡大が可
能となる。また、図8(A)はコア挿入穴4iをR状に
形成した図7の変形例を示す断面図、図8(B)はその
ボビンを示す斜視図であり、この実施例によっても、前
記図7(A)の実施例と同様の効果をあげることができ
る。また、図9(A)、(B)は図7(A)の変形例を
示す断面図およびボビンの斜視図であり、コア挿入穴4
jの上端開口部が他端より広くなるように形成したもの
であり、揺動範囲を拡大することが可能である。
【0028】図10(A)はコア3をケース2に一体に
収容した磁気ヘッドにおける他の実施例を示す平面図、
同(B)はそのF−F断面図であり、本実施例は、コイ
ル部材4のコア挿入穴4cとその穴4cに挿入されるコ
ア3の主磁極3aとの間の間隔aより、コイル部材4の
外面とケースのコイル部材収容部2bの内面との間隔k
を狭く形成する(a>k)ことにより、コイル部材4が
変位する時にコイル部材4がコア3の主磁極3aに接触
しない構造としたものである。本実施例によれば、前記
図1〜図6の実施例との効果を上げることが可能となる
他、さらに、FPC7の変位によりコイル部材4が変位
した場合に加わる力がコア3の主磁極3aに作用するこ
とがなく、コア3が外力によって折損する等のおそれが
ないという効果がある。
【0029】図11(A)は本発明の他の実施例を示す
平面図、同(B)はそのG−G断面図であり、本実施例
は、コア3の外面とケース2のコア収容部2bの内面と
の間の前後左右の間隔aや上下間隔bより、コア3と一
体の連動するコイル部材4の外面とケース2のコイル部
材収容部2bの内面との間隔kを狭く形成する(a,b
>k)ことにより、コア3およびコイル部材4が変位す
る時にコア3の外周がケース2に接触しない構造とした
ものであり、本実施例によれば、副磁極3bも含めたコ
アの保護効果をあげることができる。
【0030】なお、図11の実施例において、FPC7
の力によりコア3が傾斜すると、磁界が変化して特性が
劣化するおそれがある。図11(C)に示すように、コ
ア3の傾斜角をθ、主磁極3aの鍔部上部からケース2
の底面接触部までの長さをLとすると、k=Lsinθと
なり、この式において、代表的な数値としてk=0.1
mm、L=2.2mmとすると、θ=2.6度となるが、記
録特性の低下は0.5dB以内であり、支障はなかった。
【0031】
【発明の効果】請求項1によれば、支持ばねで支持され
る磁気ヘッドにおいて、コアとコイル部材とケースの各
部材間の少なくとも1つを、部材間を相互に固定せず相
対変位可能としたので、リード線またはFPCの剛性、
変位が生じてもこれがケースに伝達されないか、あるい
は伝達される力が軽減されるので、リード線またはFP
Cの変位による磁気ヘッドのディスク面に対する片当た
りが無くなり、また、磁気ヘッドのディスク面に対する
上下方向の追従性、姿勢の安定性が向上するとともに、
ばね荷重とヘッド上下変位特性も安定する。また、各構
成部材の寸法精度、組合せ精度について従来のような厳
しい精度を要求しなくてすむため、生産性並びに歩留り
が向上する。
【0032】請求項2によれば、リード線またはFPC
変位による前記悪影響を軽減する効果が得られ、かつ磁
気ヘッドとしての機能を損なうことなく、また磁気ヘッ
ドを大型化させることもない。
【0033】請求項3によれば、コイル部材とこれに接
するケース内面の少なくとも一方の接触面形状を凸状ま
たはR状に形成することにより、コイル部材がケースに
対して揺動自在としたので、FPC変位によるコイル部
材の変位が容易となり、リード線またはFPC変位によ
る磁気ヘッドの姿勢への悪影響を軽減する上で良好な効
果が得られる。
【0034】請求項4によれば、コイル部材のコア挿入
穴の形状を、穴の片側または双方の開口部が中央部より
広くなるように、テーパー状またはR状に形成したの
で、磁気効率の低下を抑制しつつ、コイル部材の揺動範
囲を拡大することができる。
【0035】請求項5によれば、コイル部材のコア挿入
穴とその穴に挿入されるコアの主磁極との間の間隔よ
り、コイル部材の外面とケースのコイル部材収容部内面
との間隔を狭く形成することにより、コイル部材が変位
してもコイル部材がコアの主磁極に接触しない構造とし
たので、リード線またはFPCの変位によりコイル部材
が変位した場合に加わる力がコアの主磁極に作用するこ
とがなく、コアが外力によって折損する等のおそれがな
い。
【0036】請求項6によれば、前記コアとケースとの
間の寸法設定により、請求項2と同様の効果が得られ
る。
【0037】請求項7によれば、コアの外面とケースの
コア収容部の内面との間の間隔より、コアと一体に連動
するコイル部材の外面とケースのコイル部材収容部の内
面との間隔を狭く形成することにより、コアがコイル部
材とともに変位してもコア外面がケースに接触しない構
造としたことにより、請求項5と同様のコア保護効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による磁気ヘッドの一実施例を
示す平面図、(B)はそのE−E断面図、(C)は該実
施例の作用を説明する断面図である。
【図2】(A)は本発明による磁気ヘッドの他の実施例
を示す断面図、(B)は該実施例の作用を説明する断面
図である。
【図3】(A)は本発明による磁気ヘッドの他の実施例
を示す断面図、(B)はそのボビンを上下逆転させて示
す斜視図である。
【図4】(A)は図2(A)の変形例を示す断面図、
(B)はそのボビンを上下逆転させて示す斜視図、
(C)はそのボビンの変形例を示す斜視図である。
【図5】(A)は図3(A)の変形例を示す断面図、
(B)はそのボビンを上下逆転させて示す斜視図であ
る。
【図6】(A)は図4(A)の変形例を示す断面図、
(B)はそのボビンを上下逆転させて示す斜視図であ
る。
【図7】(A)は本発明による磁気ヘッドの他の実施例
を示す断面図、(B)はそのボビンを示す斜視図であ
る。
【図8】(A)は図7(A)の変形例を示す断面図、
(B)はそのボビンを示す斜視図である。
【図9】(A)は図7(A)の変形例を示す断面図、
(B)はそのボビンを示す斜視図である。
【図10】(A)は本発明による磁気ヘッドの他の実施
例を示す平面図、(B)はそのF−F断面図である。
【図11】(A)は本発明による磁気ヘッドの他の実施
例を示す一部破断平面図、(B)はそのG−G断面図、
(C)はその作用説明図である。
【図12】(A)従来の光磁気記録用磁気ヘッドを示す
側面図、(B)はその平面図である。
【図13】(A)、(B)はそれぞれ従来の光磁気記録
用磁気ヘッドの問題点を示す側面図である。
【符号の説明】 1 磁気ヘッド 2 ケース 3 コア 3a 主磁極 4 コイル部材 4a コイル 4b ボビン 4c、4h〜4j 主磁極挿入孔 4d、4e 凸状部 4f、4g R面部 5 可動体 6 支持ばね 7 リード線またはFPC 8 端子 10 ディスク面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/02 G11B 5/105 G11B 11/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟磁性材でなるコアと、コアに直巻きされ
    るコイルまたはボビンを介してコアに装着されるコイル
    からなるコイル部材と、前記コアおよびコイル部材を収
    容したケースとを備え、該ケースをばねにより支持し、
    前記コイルにリード線またはフレキシブルプリント配線
    が接続された光磁気記録用磁気ヘッドにおいて、 前記コアとコイル部材とケースの各部材間の少なくとも
    1つを、部材間を相互に固定せず相対変位可能とした構
    造で組み合わせたことを特徴とする光磁気記録用磁気ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記コアとコイル部材
    間に間隔を設け、両者間の間隔を0.03mm〜0.50
    mmに設定したことを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記コイル部材とこれ
    に接するケース内面の少なくとも一方の接触面形状を凸
    状またはR状に形成することにより、コイル部材をケー
    スに対して揺動自在としたことを特徴とする光磁気記録
    用磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】請求項1において、コイル部材のコア挿入
    穴の形状を、穴の片側または双方の開口部が中央部より
    広くなるように、テーパー状またはR状に形成したこと
    を特徴とする光磁気記録用磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】請求項1において、コイル部材のコア挿入
    穴とその穴に挿入されるコアの主磁極との間の間隔よ
    り、コイル部材の外面とケースのコイル部材収容部内面
    との間隔を狭く形成したことを特徴とする光磁気記録用
    磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記コアとケースとの
    間に間隔を設け、両者間の間隔を0.03mm〜0.50
    mmに設定したことを特徴とする光磁気記録用磁気ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】請求項1において、コアの外面とケースの
    コア収容部の内面との間の間隔より、コアと一体に連動
    するコイル部材の外面とケースのコイル部材収容部の内
    面との間隔を狭く形成したことを特徴とする光磁気記録
    用磁気ヘッド。
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