JP2862068B2 - 燃料噴射ポンプ用圧力弁 - Google Patents

燃料噴射ポンプ用圧力弁

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料圧送手段と燃料噴
射ノズル間に設けられた燃料圧送路に配設される燃料噴
射ポンプ用圧力弁に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排出ガス規制の強
化に、燃料噴射ポンプのポンプ圧力を高めて噴射圧力の
高圧化を図って対応しようとする要請が強い。噴射圧力
の高圧化に伴って発生する不斉噴射、噴射パイプ内キャ
ビテーションエロージョン等の不具合を解決するため
に、特開昭60−119366号公報に燃料噴射ポンプ
用の圧力弁が開示されている。この圧力弁は閉弁時燃料
圧送路内に発生する2次波をボール弁の開弁によりリリ
ーフし、燃料圧送路内の残圧を所定圧力に制御してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噴射圧
力の高圧化を一層進めると図5(a)に示すよう、上記
2次波の圧力も高くなり燃料リリーフ時の流速vが速く
なって、ボール弁aと弁座bとの間隙cが負圧となりキ
ャビテイ(気泡)dが発生する。そして、ボール弁aが
着座する際、又はリリーフ時の圧力等によって気泡dが
潰されると、その衝撃力により弁座bの底部eが浸食
(エロージョン)される(図5(b))。この現象が進
行すると、弁座bに掛けたスプリングのセット長が伸び
て、ボール弁aの開弁圧が低下して、所定の噴射圧や噴
射量を確保できないばかりか、ついには弁座bが破損し
てしまうという問題点がある。本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、ボール弁の弁座の浸食を
防止して噴射圧力の高圧化を実現できる燃料噴射ポンプ
用圧力弁を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明の燃料噴射ポンプ用圧力弁は、燃
料圧送手段と燃料噴射ノズル間に設けられた燃料圧送路
に配設され、圧送される燃料の圧力により開弁して前記
燃料噴射ノズルから燃料を噴射させ、閉弁時前記燃料圧
送路内に発生する2次波をボール弁の開弁によりリリー
フして、前記燃料圧送路内の残圧を所定圧力に制御する
燃料噴射ポンプ用圧力弁において、前記ボール弁の弁座
の凹み形状をなす口縁部から底部にかけての曲率を段階
的に漸減させ、前記ボール弁の径φD1<前記底部の曲
率φD2としたことを特徴とする。
【0005】また、上記目的を達成するため請求項2記
載の本発明の燃料噴射ポンプ用圧力弁は、燃料圧送手段
と燃料噴射ノズル間に設けられた燃料圧送路に配設さ
れ、圧送される燃料の圧力により開弁して前記燃料噴射
ノズルから燃料を噴射させ、閉弁時前記燃料圧送路内に
発生する2次波をボール弁の開弁によりリリーフして、
前記燃料圧送路内の残圧を所定圧力に制御する燃料噴射
ポンプ用圧力弁において、前記ボール弁の弁座の凹み形
状をなす口縁部の曲率と底部の曲率を変え、前記ボール
弁の径φD1<前記底部の曲率φD2<前記口縁部の曲
率φD3とするとともに、前記曲率の変化点の口径φd
2を前記口縁部の口径φd3の1/4〜2/3としたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の本発明の燃料噴
射ポンプ用圧力弁によれば、ボール弁の径よりも底部の
曲率を僅かに大きくすることにより、弁座底部のボール
弁が当接する部分の近傍と該ボール弁との間の間隙を極
力小さくできる。従って、ボール弁と弁座との間隙に気
泡の発生余地が少なくなり、浸食現象を防止して噴射圧
力の高圧化を実現できる効果がある。
【0007】また、請求項2記載の本発明の燃料噴射ポ
ンプ用圧力弁によれば、ボール弁の径よりも底部の曲率
を僅かに大きくすることにより、弁座底部のボール弁が
当接する部分の近傍と該ボール弁との間の間隙を極力小
さくできるとともに、曲率の変化点の口径を弁座口縁部
の口径の1/4〜2/3として、ボール弁の着座時の姿
勢の安定化を図ることができる。従って、ボール弁と弁
座との間隙に気泡の発生余地が少なくなり、浸食現象を
防止して噴射圧力の高圧化を実現できるとともに、ボー
ル弁の組付け時のガタを吸収できる効果がある。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。図1は燃料噴射ポンプ1のケーシング2に装着され
た、燃料噴射ポンプ用圧力弁(以下単に圧力弁という)
10の断面図である。ケーシング2の上端部には、前記
燃料噴射ポンプ1の燃料圧送通路3に連通する装着孔4
が形成されている。該装着孔4には、弁座体5が装着さ
れるとともに、その弁座体5にの上面に当接する圧力弁
10の本体11が締着されている。弁座体5には前記燃
料圧送通路3と同軸の摺動案内孔6が貫通状に形成さ
れ、該摺動案内孔6の上端開口縁部に弁座7が形成され
ている。
【0009】圧力弁10の本体11には、中心軸に沿っ
て装着孔12が形成されている。装着孔12は通路13
により本体11の上端開口14に連通じている。装着孔
12には、前記通路13に通じる中心孔16が形成され
たバネ受け座15、押圧バネ17及び開閉弁18がこの
順序で装着されている。開閉弁18には縮径した摺動軸
部19が形成され、その縮径段部20には前記弁体5の
弁座7に着座する開閉弁部21が形成されている。摺動
軸部19は前記弁体5の摺動案内孔6に摺動自在に挿入
される。摺動軸部19の外周には下端から縮径段部20
に通じる軸方向の燃料送給溝22が形成されている。ま
た、開閉弁18の外周と本体11の装着孔12の内周と
の隙間により燃料送給路23が形成されている。
【0010】開閉弁18の中心軸孔24には、リリーフ
バネ25、可動弁座体26、ボール弁27がこの順序で
装入され、栓体28を嵌着して上端が塞がれている。該
栓体28の中心には貫通状に通路29が形成されるとと
もに、その下端部に半球形状に凹む弁座30が形成さ
れ、ボール弁27が着座して該通路29が塞がれる。ま
た、可動弁座体26の上端には、ボール弁27の下半部
が着座する後記に詳述する形状の弁座31が形成されて
いる。そして、図2に示すように可動弁座体26の外周
には、3カ所に軸方向に設けられた削成面32により通
路33が形成され、中心軸孔24に通じるリリーフ通路
34により、燃料圧送通路3に連通している。上記リリ
ーフバネ25、可動弁座体26、ボール弁27及び栓体
28によりリリーフ弁35が構成されている。
【0011】可動弁座体26の弁座31の形状は、半球
形の凹み形状をなす口縁部41の曲率と底部42の曲率
を変え、図3に示すようにボール弁27の径φD1<底
部42の曲率φD2<口縁部41の曲率φD3とすると
ともに、該曲率の変化点の口径φd2を口縁部41の口
径φd3の1/4〜2/3とし、前記ボール弁27の径
φD1を極力底部42の曲率φD2に近づけたものであ
る。
【0012】上記燃料噴射ポンプ1は、圧力弁10の本
体11の上端開口14に接続される燃料圧送路51の先
端に設けた燃料噴射ノズル52から燃料を噴射するもの
で、その際の圧力弁10の作動を以下に説明する。図示
しない燃料噴射ポンプ1のプランジャにより燃料が燃料
圧送通路3に圧送され、開閉弁18が押し上げられて開
閉弁部21が弁座7から離れると、高圧の燃料は燃料送
給溝22から燃料送給路23に供給される。これによ
り、高圧が装着孔4、中心孔16、通路13及び燃料圧
送路51に充填された燃料に伝わり、燃料噴射ノズル5
2内に充填された燃料が噴射される。プランジャによる
燃料の圧送が終了すると、押圧バネ17の弾力により開
閉弁18の開閉弁部21が弁座に着座して、瞬間的に燃
料送給路23が閉じられ、同時に燃料噴射ノズル52が
閉じられる。
【0013】これにより、燃料噴射ノズル52と圧力弁
10との間に充填された燃料に2次波が発生して、圧力
変動がボール弁27に直接伝播する。この圧力がリリー
フバネ25の弾力に打ち勝つと、ボール弁27が押し下
げられて開弁し、燃料圧送通路3に燃料をリリーフし
て、燃料圧送路51内の残圧を所定圧力に維持する。ボ
ール弁27により押し下げられる可動弁座体26の弁座
31の形状は、上記図3に示したように、弁座31の口
縁部41の曲率よりも、底部42の曲率を大きくし、さ
らにボール弁27の径よりも弁座31の底部42の曲率
を僅かに大きくして、底部42のボール弁27が当接す
る部分の近傍と該ボール弁27との間の間隙を極力小さ
くすることにより、図4(a)に示す従来例に比し、ボ
ール弁27と弁座31の底部42との間隙に気泡の発生
する余地が少なくなり(図4(b))、底部42の近傍
に対する浸食現象を防止できる。従って、噴射圧力を高
圧化できる。また、曲率の変化点の口径を弁座の口縁部
41の口径の1/4〜2/3として、ボール弁27の着
座時の姿勢の安定化を図るとともに、ボール弁27の組
付け時のガタを吸収できる。
【0014】また、ボール弁27の弁座31の形状とし
て、口縁部41から底部42にかけての曲率を段階的に
少なくするとともに、ボール弁27の径よりも底部42
の曲率を僅かに大きく形成し、底部42のボール弁27
が当接する部分の近傍と該ボール弁27との間の間隙を
極力小さくして、ボール弁27と底部42との間隙に気
泡の発生余地が少なくなり、底部42の近傍に対する浸
食現象を防止でき、噴射圧力の高圧化を実現できる。
【0015】尚、上記弁座31の形状を加工方法として
は、 (1)数値制御により切削加工する。 (2)口縁部41を切削加工後、硬球押し加工により順
次底部42までを加工する。 (3)粉末鍛造により加工する。 (4)射出成形により加工する。 等がある。また、上記圧力弁10は、車両用のみならず
船舶用のディーゼルエンジンに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料噴射ポンプに装着された圧力弁の断面図で
ある。
【図2】図1における略A−A線断面図である。
【図3】可動弁座体の弁座の形状を示す説明図である。
【図4】従来例と実施例の作動を比較した説明図であ
る。
【図5】従来例の問題点を示した説明図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 3 燃料圧送通路 5 弁座体 7 弁座 10 圧力弁 18 開閉弁 21 開閉弁部 25 リリーフバネ 26 可動弁座体 27 ボール弁 31 弁座 35 リリーフ弁 41 口縁部 42 底部 51 燃料圧送路 52 燃料噴射ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 59/46 F02M 59/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料圧送手段と燃料噴射ノズル間に設け
    られた燃料圧送路に配設され、圧送される燃料の圧力に
    より開弁して前記燃料噴射ノズルから燃料を噴射させ、
    閉弁時前記燃料圧送路内に発生する2次波をボール弁の
    開弁によりリリーフして、前記燃料圧送路内の残圧を所
    定圧力に制御する燃料噴射ポンプ用圧力弁において、 前記ボール弁の弁座の凹み形状をなす口縁部から底部に
    かけての曲率を段階的に漸減させ、前記ボール弁の径φ
    D1<前記底部の曲率φD2としたことを特徴とする燃
    料噴射ポンプ用圧力弁。
  2. 【請求項2】 燃料圧送手段と燃料噴射ノズル間に設け
    られた燃料圧送路に配設され、圧送される燃料の圧力に
    より開弁して前記燃料噴射ノズルから燃料を噴射させ、
    閉弁時前記燃料圧送路内に発生する2次波をボール弁の
    開弁によりリリーフして、前記燃料圧送路内の残圧を所
    定圧力に制御する燃料噴射ポンプ用圧力弁において、 前記ボール弁の弁座の凹み形状をなす口縁部の曲率と底
    部の曲率を変え、前記ボール弁の径φD1<前記底部の
    曲率φD2<前記口縁部の曲率φD3とするとともに、
    前記曲率の変化点の口径φd2を前記口縁部の口径φd
    3の1/4〜2/3としたことを特徴とする燃料噴射ポ
    ンプ用圧力弁。
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