JP2861638B2 - 走行レーン検出装置 - Google Patents

走行レーン検出装置

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JP2861638B2 JP4156554A JP15655492A JP2861638B2 JP 2861638 B2 JP2861638 B2 JP 2861638B2 JP 4156554 A JP4156554 A JP 4156554A JP 15655492 A JP15655492 A JP 15655492A JP 2861638 B2 JP2861638 B2 JP 2861638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両が走行中の走行レ
ーンを検出するために用いられる走行レーン検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の走行レーン検出装置とし
ては、特開昭63−142478号公報に記載されてい
るように、撮像手段から取り込んだ画像のエッジを検出
し、エッジに囲まれた領域の大きさを基準として路面に
描かれた白線候補領域を検出し、白線候補領域の骨格に
HOUGH変換等の直線検出手段を用いて白線を直線で
近似することによってレーンを検出するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の走行
レーン検出装置では、画像全体を処理しているため十分
な処理速度が得られないばかりでなく、背景雑音の影響
により誤検出の可能性も高いという問題を有していた。
【0004】本発明は以上のような課題を解決するもの
で、直線検出アルゴリズムであるHOUGH変換の計算
処理領域の位置および範囲を動的に変化させて設定する
ことにより、計算量の削減と検出対象である白線以外の
画素からの影響の減少を実現し、高速かつ検出率の高い
走行レーン検出装置を提供することを第1の目的として
いる。
【0005】また、白線抽出のための領域についても、
HOUGH変換の計算処理領域と同様に位置および範囲
を動的に変化させて設定することで、より白線抽出能力
に優れた走行レーン検出装置を提供することを第2の目
的としている。
【0006】また、白線抽出に用いる閾値を算出するた
めの処理領域についても動的な設定を行うことで、より
安定した白線抽出が行える走行レーン検出装置を提供す
ることを第3の目的としている。
【0007】さらに、白線抽出に用いる閾値の算出を、
閾値設定処理領域内における輝度の最大値と平均値を組
み合わせて行うことにより、画像のコントラストが変化
した場合についても確実に白線抽出をおこなえる走行レ
ーン検出装置を提供することを第4の目的としている。
【0008】またさらに、検出した走行レーンの直線近
似結果を用いて車両のレーン逸脱度を算出することによ
り、ドライバーにレーン逸脱に関する警報を与え、事故
を未然に防止する走行レーン検出装置を提供することを
第5の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、車両に装着され車両前方の道路を撮
像するビデオカメラと、前記ビデオカメラから取り込ま
れた道路画像から路面に描かれた白線を抽出するために
用いる閾値を設定する閾値設定手段と、前記ビデオカメ
ラから取り込まれた道路画像から前記閾値設定手段によ
って設定された閾値を用いて路面に描かれた白線を抽出
する白線抽出手段と、前記白線抽出手段によって抽出さ
れた白線を直線で近似する直線近似手段と、前記直線近
似手段における計算処理領域を1画面前までの走行レー
ン検出結果を用いて設定する直線近似計算処理領域設定
手段と、前記直線近似手段によって直線近似された白線
により走行レーンを検出する走行レーン検出手段とから
なり、直線近似計算処理領域の設定位置および範囲を動
的に変化させることを第1の課題解決手段としている。
【0010】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の走行レーン検出装置において、更
に、白線抽出手段の処理領域の位置および範囲を1画面
前までの走行レーン検出結果を用いて白線抽出領域設定
手段により動的に変化させて設定することをを第2の課
題解決手段としている。
【0011】また、第3の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段または上記第2の課題解決手段にお
いて、白線を抽出するために用いる閾値を算出する処理
領域を1画面前までの走行レーン検出結果を用いて閾値
算出領域設定手段によって設定し、その位置および範囲
を動的に変化させることを第3の課題解決手段としてい
る。
【0012】さらに、第4の目的を達成するために、上
記第1の課題解決手段または上記第2の課題解決手段ま
たは上記第3の課題解決手段において、白線を抽出する
ために用いる閾値の算出を、輝度最大値検出手段によっ
て検出される閾値算出領域内の輝度最大値と、輝度平均
値算出手段によって算出される閾値算出領域内の輝度平
均値とを組み合わせて行うことを第4の課題解決手段と
している。
【0013】またさらに、第5の目的を達成するため
に、上記第1の課題解決手段または上記第2の課題解決
手段または上記第3の課題解決手段または上記第4の課
題解決手段の走行レーン検出装置によって検出された走
行レーンの直線近似結果から車両の走行レーン逸脱度を
算出するレーン逸脱度算出手段と、前記レーン逸脱度算
出手段によって算出されるレーン逸脱度に応じてドライ
バーに警報を与える警報手段とを備え、動的な走行状態
の監視を行うことを第5の課題解決手段としている。
【0014】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
直線検出処理であるHOUGH変換の計算処理領域の位
置および範囲を動的に変化させて設定することで、高速
かつ検出率の高い走行レーンの検出を行うことができ
る。
【0015】また、第2の課題解決手段により、白線抽
出領域についても動的な設定を行うことにより、白線抽
出能力に優れた走行レーンの検出を行うことができる。
【0016】また、第3の課題解決手段により、白線抽
出に用いる閾値の算出領域についても動的な設定を行う
ことによって安定した白線抽出が行え、走行レーンの検
出率を向上させることができる。
【0017】さらに、第4の課題解決手段により、白線
抽出に用いる閾値を閾値設定処理領域内における輝度の
最大値と平均値を組み合わせて算出することで、画像の
コントラストが変化した場合についても確実に白線を抽
出し、精度良く走行レーン検出を行うことができる。
【0018】またさらに、第5の課題解決手段により、
白線の直線近似結果から算出した走行レーン逸脱度に応
じてドライバーに警報を与えることで事故の危険性を著
しく減少させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の課題解決手段の実施例
を図1を参照しながら説明する。
【0020】図1に示すように、ビデオカメラ1は車両
前方の道路を撮像し、道路画像を得るものであり、閾値
設定手段2は白線抽出に用いる閾値を設定する。白線抽
出手段3は、閾値設定手段2によって設定された閾値を
用いてビデオカメラ1から得た道路画像に画像処理を行
い、路面に描かれた白線を抽出する。直線近似手段4は
白線抽出手段3で抽出された白線を直線で近似し、直線
近似計算処理領域設定手段5は過去の走行レーン検出結
果の履歴を用いて直線近似のための計算処理領域を設定
する。走行レーン検出手段6は直線近似手段4によって
直線近似された2本の白線を用いて走行レーンの検出を
行うものである。
【0021】上記構成において、図2を参照しながら動
作を説明すると、まず、装置が始動されるとステップ2
1においてビデオカメラ1から車両前方の道路画像が取
り込まれる。図3にビデオカメラ1から取り込まれた道
路画像を示している。
【0022】次にステップ22に進み、閾値設定手段2
による閾値設定処理が行われる。閾値の設定は画像内に
設定した閾値設定領域から輝度の最大値を検出し、検出
した最大値を基準に白線の輝度分布を考慮して行うこと
ができる。
【0023】次にステップ23に進み、白線抽出手段3
による白線抽出処理が行われる。白線の抽出はその輪郭
を検索することによって行う。図4に示すように、画像
の中央から左右各々の外側に向かってステップ22で設
定した閾値を越える画素を検索し、最初に閾値を越えた
画素を白線輪郭として抽出することがで、左右の白線輪
郭が各々独立に抽出される。なお白線の抽出は、SOB
ELフィルタに代表されるようなエッジ抽出フィルタを
用いて画像内からエッジを抽出して行うことも可能であ
る。
【0024】次に処理はステップ24に進み、直線近似
計算処理領域設定手段5による直線近似計算処理領域の
設定が行われる。直線近似にはHOUGH変換と呼ばれ
るアルゴリズムを用いるが、このHOUGH変換につい
て図5を用いて簡単に説明する。HOUGH変換とは、
ρ=x・cosθ+y・sinθ (1)によってXY
平面上の点をρθ平面上の曲線に変換するものであり、
図5に示したように同じ直線上の点から変換された曲線
がρθ平面上の1点で交わるという特徴を持っている。
よってXY平面上の点列を変換した後ρθ平面上で最も
曲線群が多く交わった点を抽出することによってXY平
面上の直線を検出できるというものである。
【0025】直線近似計算処理領域の設定はこのHOU
GH変換のρθ平面上で行うものであり、まず、前画面
で抽出された直線を表すρθ平面上の特徴点を領域の中
心点として設定する。次にρおよびθの過去数画面の変
動の履歴をとり、その中で最も大きく変動したρ方向の
移動量をmρmax 、θ方向の移動量をmθmax として取
り出し、これらの最大移動量を用いて設定する領域の大
きさを決定する。ここで、各々の最大移動量の3倍を領
域の大きさとして設定すると、図6に示したように計算
処理領域を設定することができる。この直線近似計算処
理領域は、左右の白線に対して各々独立に設定される。
【0026】次にステップ25に進み、直線近似手段4
による直線近似処理が行われる。この処理は上記したH
OUGH変換をステップ23で得た白線輪郭について左
右独立に行い、ステップ24で設定した左右各々の白線
に対する計算処理領域内でのみ計算を実行することで行
う。この結果車両の左右に存在する白線を各々1本づつ
直線として得ることができる。図7に直線近似された白
線を示す。
【0027】次にステップ26に進み、走行レーン検出
手段6による走行レーン検出処理が行われる。走行レー
ンの検出は、ステップ25で白線を近似した2本の直線
と画像の底辺によって三角形を構成して行い、この三角
形が現在走行中のレーンを示す領域を表すものとなる。
三角形で表現された走行レーン検出結果を図8に示す。
【0028】次にステップ27に進み、今回の走行レー
ン検出結果に関するデータの履歴を更新する。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、走
行レーン検出における直線近似計算処理の領域の位置お
よび範囲を動的に設定するため、計算量の削減と検出対
象となる白線以外の影響の除去を同時に実現でき、走行
レーン検出の性能を向上させることができる。
【0030】次に、本発明の第2の課題解決手段の実施
例、すなわち、白線抽出領域についても位置および範囲
を動的に設定する走行レーン検出装置の実施例を図9を
参照しながら説明する。
【0031】図9に示すように、上記実施例で説明した
走行レーン検出装置に、前画面の走行レーン検出結果の
履歴を用いて白線抽出領域を動的に設定する白線抽出領
域設定手段7を付加し、白線抽出処理における白線抽出
率を向上させることにより走行レーンの検出率をも向上
させるものである。
【0032】上記構成において図10を参照しながら動
作を説明すると、まず、装置が始動されると上記実施例
と同様に、ステップ21においてビデオカメラ1から車
両前方の道路画像が取り込まれ、ステップ22で閾値設
定手段による白線輪郭抽出に用いる閾値の設定が行われ
る。
【0033】次にステップ101において、白線抽出領
域設定手段7による白線抽出領域の設定が行われる。ま
ず位置については、前画面での白線近似結果である2本
の直線を左右各々の領域の中心線として設定する。次に
過去数画面の直線近似結果の履歴から白線近似直線の水
平方向への最大移動量mlmax を左右各々について検出
し、これを用いて各領域の幅を決定する。ここで、領域
の高さについては一定値を用いることとし、領域の幅を
各mlmax の3倍に設定することとすると、白線抽出領
域は図11に示すようになる。
【0034】次にステップ23に進み、上記実施例と同
様に白線抽出手段による白線抽出処理が行われる。ここ
で上記実施例と異なるのは、白線輪郭の検索を開始する
点が画像の中央ではなく、図12に示すように各白線抽
出領域の画像内側の境界となる点である。
【0035】白線抽出後は上記実施例と同様に、ステッ
プ24からステップ27までの処理を順次行い、走行レ
ーンを検出する。
【0036】以上説明したように本実施例によれば、白
線抽出領域の位置および範囲を動的に変化させながら設
定を行うため、白線抽出能力に優れた走行レーンの検出
を行うことができる。
【0037】次に、本発明の第3の課題解決手段の実施
例、すなわち、白線抽出に用いる閾値を算出する領域に
ついてもその位置および範囲を動的に変化させながら設
定する走行レーン検出装置の実施例について図13を参
照しながら説明する。
【0038】図に示すように、上記実施例で説明した走
行レーン検出装置に、前画面の走行レーン検出結果の履
歴を用いて白線抽出に用いる閾値の算出領域を動的に設
定する閾値算出領域設定手段8を付加し、白線抽出処理
に用いる閾値をより適切に設定し、白線抽出率の向上を
通じて走行レーンの検出率を向上させるものである。
【0039】上記構成において図14を参照しながら動
作を説明すると、まず、装置が始動されると上記実施例
と同様に、ステップ21においてビデオカメラ1から車
両前方の道路画像が取り込まれる。
【0040】次にステップ141に進み、閾値算出領域
設定手段8による閾値算出領域の設定が行われる。まず
位置については上記実施例における白線抽出領域設定の
場合と同様に、前画面での白線近似結果である2本の直
線を左右各々の領域の中心線として設定する。また領域
の幅についても上記実施例と同様に、過去数画面の直線
近似結果の履歴から白線近似直線の水平方向への最大移
動量mlmax を左右各々について検出し、これを用いて
各領域の幅を決定する。ただし、閾値算出領域について
は特に連続性が求められるわけではないため、特定の走
査線を選び、選出された各走査線上で上記した条件を満
たす範囲を閾値算出領域として設定することができる。
図15に9本の走査線上に領域の幅をmlmax の3倍と
して閾値算出領域を設定した図を示す。なお、選択する
走査線の数および何本目を選ぶかについては固定でもよ
いが、これについても動的に変動させることが可能であ
る。
【0041】次にステップ22に進み、閾値設定手段2
による閾値設定処理が行われるが、ステップ141で設
定された領域内のデータだけを用いて閾値の算出を行う
点において上記実施例と異なる。
【0042】閾値設定後は上記実施例と同様に、ステッ
プ23からステップ27までの処理を順次行い、走行レ
ーンを検出する。
【0043】以上説明したように本実施例によれば、白
線抽出に用いる閾値の算出領域の位置および範囲を動的
に変化させながら設定を行うため安定した白線抽出が行
え、走行レーンの検出率を向上させることができる。
【0044】次に、本発明の第4の課題解決手段の実施
例、すなわち、白線を抽出するために用いる閾値の算出
を、閾値算出領域内における輝度の最大値と平均値を組
み合わせて行う走行レーン検出装置の実施例について図
16を参照しながら説明する。
【0045】図に示すように、上記実施例で説明した走
行レーン検出装置に、閾値算出領域内の輝度最大値を検
出する輝度最大値検出手段9および閾値算出領域内の輝
度値の平均を算出する輝度平均値算出手段10を付加
し、閾値設定手段2がこれら2つの値を用いて白線抽出
のための閾値設定を行い、画像のコントラストが変化し
た場合においても確実に白線抽出が行え、走行レーン検
出率の低下を減少させるものである。
【0046】上記構成において図17を参照しながら動
作を説明すると、まず、装置が始動されると上記実施例
と同様に、ステップ21においてビデオカメラ1から車
両前方の道路画像が取り込まれ、次にステップ141で
閾値算出領域の設定が行われる。
【0047】次にステップ171において、輝度最大値
検出手段9による閾値算出領域内における輝度の最大値
検出、ステップ172において輝度平均値算出手段10
による閾値算出領域内における輝度の平均値算出が行わ
れる。これらの処理は特に干渉しあうものでないため、
並列に処理を進めることができる。
【0048】次にステップ22に進み、閾値設定処理が
行われるが、上記実施例とはステップ171および17
2で求めた輝度最大値と輝度平均値の2つの値を用いて
閾値の算出を行う点において異なる。閾値の算出は、閾
値=A・輝度最大値+B・輝度平均値 (2)により、
輝度最大値と輝度平均値を一定の割合でたしあわせるこ
とによって行うものとし、定数AおよびBはシステムで
使用するカメラの明るさ等に依存して決定されるものと
する。ここでA=0.75、B=0.25として閾値算
出を行った場合の閾値設定の様子を図18に示す。図か
らも明かなように、コントラストの良い場合には低め
に、コントラストの悪い場合には高めに閾値が設定さ
れ、白線を他の画素から区別するために適した閾値が得
られていることが分かる。
【0049】閾値設定後は上記実施例と同様に、ステッ
プ23からステップ27までの処理を順次行い、走行レ
ーンを検出する。
【0050】以上説明したように本実施例によれば、白
線抽出に用いる閾値を輝度最大値と輝度平均値から算出
するため、画像のコントラストが変化した場合でも適切
に白線抽出が行え、走行レーンの検出率を向上させるこ
とができる。
【0051】次に、本発明の第5の課題解決手段の実施
例、すなわち、検出した走行レーンの直線近似結果から
車両の走行レーン逸脱度を算出することにより、ドライ
バーにレーン逸脱に関する警報を与え、事故を未然に防
止する走行レーン検出装置の実施例について図19を参
照しながら説明する。
【0052】図が示すように、上記実施例で説明した走
行レーン検出装置に、白線の直線近似結果から車両の走
行レーン逸脱度を算出するレーン逸脱度算出手段11
と、レーン逸脱度算出手段11によって算出されるレー
ン逸脱度に応じてドライバーに警報を与える警報手段1
2とを付加し、動的な走行状態の監視を行うものであ
る。
【0053】上記構成において図20を参照しながら動
作を説明すると、まず、装置が始動されると上記実施例
と同様に、ステップ21からステップ25までの処理が
行われ、路面上の白線が直線で近似される。
【0054】次にステップ201に進み、レーン逸脱度
算出手段11によるレーン逸脱度の算出が行われる。レ
ーン逸脱度の算出は白線の直線近似に用いたHOUGH
変換のρθ平面上での特徴点のθの値を用いて行うこと
ができる。白線の直線近似処理においては左右2つの特
徴点が抽出されるが、そのうちθの値が90度に近いも
のを採用する。これは直線近似結果が画像内において垂
直に近いほうの白線がより車両に近い位置に存在するこ
とを利用するものであり、ここで左右どちらの特徴点が
選択されたかにより車両がどちらの白線に近づいている
かを同時に判断することができる。ここで、θの値をそ
のままレーン逸脱度と見なすことも可能であるが、本実
施例においては図21に示すようにθに関する領域を設
定し、θがどの領域に属しているかを判断させるものと
する。
【0055】次にステップ202において、ステップ2
01で選択された特徴点のθの値が警報領域であるかど
うかを判断し、警報が必要な場合にはステップ203に
進み、警報手段12によってドライバーに警報が与えら
れ、警報が必要でない場合にはそのまま最初の画像取り
込み処理に戻る。ここで警報は、図21に示したような
複数の領域について各々設定し、音声や表示によってド
ライバーに情報を提供するものとする。
【0056】以上説明したように本実施例によれば、白
線の直線近似結果から車両の走行レーン逸脱度を算出し
ドライバーに情報を提供するため、レーン逸脱の危険性
を減少させ、事故を未然に防ぐことができる。
【0057】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように本発明に
よれば、車両に装着され車両前方の道路を撮像するビデ
オカメラと、前記ビデオカメラから取り込まれた道路画
像から路面に描かれた白線を抽出するために用いる閾値
を設定する閾値設定手段と、前記ビデオカメラから取り
込まれた道路画像から前記閾値設定手段によって設定さ
れた閾値を用いて路面に描かれた白線を抽出する白線抽
出手段と、前記白線抽出手段によって抽出された白線を
直線で近似する直線近似手段と、前記直線近似手段にお
ける計算処理領域を設定する直線近似計算処理領域設定
手段と、前記直線近似手段によって直線近似された白線
により走行レーンを検出する走行レーン検出手段とを備
え、直線近似計算処理領域の設定位置および範囲を動的
に変化させるため、計算量の削減と検出対象である白線
以外の画素からの影響の減少を実現し、高速かつ検出率
の高い走行レーン検出を行うことが可能である。
【0058】また、白線抽出手段の処理領域の位置およ
び範囲を白線抽出領域設定手段により動的に変化させて
設定することにより、白線抽出能力に優れた走行レーン
検出を行うことが可能である。
【0059】また、白線を抽出するために用いる閾値を
算出する処理領域を閾値算出領域設定手段によって設定
し、その位置および範囲を動的に変化させることによ
り、適切な閾値設定により白線抽出が安定して行える走
行レーン検出を実現することが可能である。
【0060】さらに、白線を抽出するために用いる閾値
の算出を、閾値算出領域内における輝度の最大値と平均
値を組み合わせて行うことにより、画像のコントラスト
が変化した場合についても確実に白線抽出を行える走行
レーン検出の実現が可能である。
【0061】またさらに、白線の直線近似結果から車両
の走行レーン逸脱度を算出するレーン逸脱度算出手段
と、前記レーン逸脱度算出手段によって算出されるレー
ン逸脱度に応じてドライバーに警報を与える警報手段と
を備え、動的な走行状態の監視を行うことにより、ドラ
イバーにレーン逸脱に関する警報を与え、事故を未然に
防止する走行レーン検出装置を実現することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の走行レーン検出装置の基本
構成を示すブロック図
【図2】同走行レーン検出装置の動作フローチャート
【図3】同走行レーン検出装置のビデオカメラから取り
込まれた道路画像を示す図
【図4】同素行レーン検出装置の白線輪郭抽出処理を説
明する図
【図5】同走行レーン検出装置の直線近似処理を説明す
る図
【図6】同走行レーン検出装置の直線近似処理における
ρθ平面での領域設定を示す図
【図7】同走行レーン検出装置の直線近似結果を示す図
【図8】同走行レーン検出装置の走行レーン検出結果を
示す図
【図9】本発明の一実施例の走行レーン検出装置の基本
構成を示すブロック図
【図10】同走行レーン検出装置の動作フローチャート
【図11】同走行レーン検出装置の設定される白線抽出
領域を示す図
【図12】同走行レーン検出装置の白線抽出処理を説明
する図
【図13】本発明の一実施例の走行レーン検出装置の基
本構成を示すブロック図
【図14】同先走行レーン検出装置の動作フローチャー
【図15】同先走行レーン検出装置の閾値設定処理領域
を示す図
【図16】本発明の一実施例の走行レーン検出装置の基
本構成を示すブロック図
【図17】同先走行レーン検出装置の動作フローチャー
【図18】同先走行レーン検出装置の閾値設定の効果を
説明する図
【図19】本発明の一実施例の走行レーン検出装置の基
本構成を示すブロック図
【図20】同先走行レーン検出装置の動作フローチャー
【図21】同先走行レーン検出装置の警報判断領域の設
定を示す図
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 閾値設定手段 3 白線抽出手段 4 直線近似手段 5 直線近似計算処理領域設定手段 6 走行レーン検出手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に装着され車両前方の道路を撮像する
    ビデオカメラと、前記ビデオカメラから取り込まれた道
    路画像から路面に描かれた白線を抽出するために用いる
    閾値を設定する閾値設定手段と、前記ビデオカメラから
    取り込まれた道路画像から前記閾値設定手段によって設
    定された閾値を用いて路面に描かれた白線を抽出する白
    線抽出手段と、前記白線抽出手段によって抽出された白
    線を直線で近似する直線近似手段と、前記直線近似手段
    における計算処理領域を1画面前までの走行レーン検出
    結果を用いて設定する直線近似計算処理領域設定手段
    と、前記直線近似手段によって直線近似された白線によ
    り走行レーンを検出する走行レーン検出手段とからな
    り、直線近似計算処理領域の設定位置および範囲を動的
    に変化させることを特徴とする走行レーン検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走行レーン検出装置におい
    て、更に、白線抽出手段の処理領域の位置および範囲を
    1画面前までの走行レーン検出結果を用いて白線抽出領
    域設定手段により動的に変化させて設定することを特徴
    とする走行レーン検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の走行レーン
    検出装置において、白線を抽出するために用いる閾値を
    算出する処理領域を1画面前までの走行レーン検出結果
    を用いて閾値算出領域設定手段によって設定し、その位
    置および範囲を動的に変化させることを特徴とする走行
    レーン検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいづれかに記載の走行レ
    ーン検出装置において、白線を抽出するために用いる閾
    値の算出を、輝度最大値検出手段によって検出される閾
    値算出領域内の輝度最大値と、輝度平均値算出手段によ
    って算出される閾値算出領域内の輝度平均値とを組み合
    わせて行うことを特徴とする走行レーン検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいづれかに記載の走行レ
    ーン検出装置において、白線の直線近似結果から車両の
    走行レーン逸脱度を算出するレーン逸脱度算出手段と、
    前記レーン逸脱度算出手段によって算出されるレーン逸
    脱度に応じてドライバーに警報を与える警報手段とを備
    え、動的な走行状態の監視を行うことを特徴とする走行
    レーン検出装置。
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