JP2861456B2 - ゲーム装置における台間玉貸機の設置確認方法および設置確認装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ台などのゲー
ム機の間に配置される台間玉貸機が正しく設置されたか
否かを確認するための台間玉貸機の設置確認方法および
設置確認装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、パチンコ店においては複数列の
パチコン島が配置されており、店員により各パチンコ島
毎に管理が行われる。パチンコ島は、背中合わせに二列
に配置された複数のパチンコ台と、隣接するパチンコ台
の間に配置された複数の台間玉貸機と、これらパチンコ
台および台間玉貸機の監視および制御を行うための島端
コンローラから構成されている。島端コントローラと各
台間玉貸機との間は、複数本の伝送ラインを介して接続
されている。島端コントローラの側には、各台間玉貸機
に対応する個数のモニター表示器が、台間玉貸機に対応
する配列順序に配置されている。従って、モニター表示
器の点滅状態を監視することにより、警報を発生してい
る表示器に対応する台間玉貸機の位置を直ちに知ること
ができ、複数の台間玉貸機の保守点検を迅速に行うこと
が可能である。

【０００３】このような複数の台間玉貸機の監視を行う
ためには、各台間玉貸機が島端コントローラ側の各表示
器に対応する設置場所に設置されていなければならな
い。換言すると、コントローラに対して各台間玉貸機が
正しい接続関係になっていなければならない。一般的に
パチンコ島内の配線は、パチンコ台への配線を含めて多
岐にわたっており複雑である。このために、台間玉貸機
の設置工事が済んだ後には、これらとコントローラとの
間が正しく接続されているか否かを確認する必要があ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来においては、各台
間玉貸機の設置確認作業は次のように行っている。すな
わち、一人の作業員が島端コントローラの側のモニター
表示器を監視しながら、もう一人の作業員が設置された
各台間玉貸機を伝送ラインに対して個別に抜き差し、こ
れによって各台間玉貸機の設置場所が正しいか否かを確
認している。しかし、このようは設置確認方法は、作業
員が常に２人必要であり、また、各台間玉貸機を伝送ラ
インに対して抜き差しする必要があるので時間も掛か
る。さらに、、設置場所が不適切な台間玉貸機が発見さ
れた場合には、その設置場所の修復作業にも多くの時間
が必要である。

【０００５】本発明の課題は、このような従来の欠点に
着目し、台間玉貸機を別個に操作することなく一人の作
業員のみにより簡単に複数台の台間玉貸機が正しく設置
されたか否かを確認することの可能な台間玉貸機の設置
確認方法および設置確認装置を実現することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、パチンコ島の島端コンローラ
の側から各伝送ラインを介して各台間玉貸機の側に特定
のアドレス情報を出力できるようにし、各台間玉貸機の
側においては、専用の伝送ラインを介して受け取ったそ
れぞれ異なる特定のアドレス情報を表示できるように
し、各台間玉貸機において表示された特定のアドレス情
報に基づき、各台間玉貸機が正しく設置されたか否かを
確認するようにしている。

【０００７】すなわち、本発明の台間玉貸機の設置確認
方法は、複数のパチンコ台と、これらのパチンコ台の間
に設置された複数の台間玉貸機と、これらパチンコ台お
よび台間玉貸機を制御するための島端コントローラと、
島端コントローラと各台間玉貸機との間を１対１に接続
する伝送ラインとを有するパチンコ島において、その島
端コントローラの側から各伝送ラインに対して互いに異
なる特定のアドレス情報を出力し、パチンコ島における
複数の台間玉貸機の側において、伝送ラインを介して受
け取った特定のドレス情報を表示し、各台間玉貸機に表
示された特定のアドレス情報に基づき、台間玉貸機が正
しく設置されたか否かを確認することを特徴としてい
る。

【０００８】また、本発明の台間玉貸機の設置確認装置
は、かかる方法を実現するために、島端コントローラの
側には、各伝送ラインに対して互いに異なる特定のアド
レス情報を出力するアドレス情報発生手段を配置し、台
間玉貸機のそれぞれには、伝送ラインを介して供給され
る特定のアドレス情報を表示可能なアドレス情報表示手
段を配置した構成を採用している。

【０００９】ここで、本発明はパチンコ台以外のゲーム
機の設置状態を確認するために用いることも勿論可能で
ある。すなわち、パチンコ島と同様に、複数台のゲーム
機と、これらのケーム機の各間に配置されたゲーム機用
の玉を貸し出すための複数の台間玉貸機と、これらゲー
ム機および台間玉貸機の監視および制御を行うためのコ
ントローラとからゲーム島が構成される場合には、本発
明の台間玉貸機の設置確認方法および装置をそのまま適
用することができる。

【００１０】

【作用】本発明においては、島端コントローラの側から
各伝送ラインを介して出力された互いに異なる特定のア
ドレス情報は、各伝送ラインに接続されている各台間玉
貸機の側におけるアドレス情報表示手段によって表示さ
れる。台間玉貸機の設置場所確認作業においては、台間
玉貸機別で互いに異なる特定のアドレス情報の表示操作
を行い、しかる後に、パチンコ島を一周して各台間玉貸
機に表示されているアドレス情報と、各台間玉貸機の設
置場所に予め割り当てたアドレスとが一致しているか否
かを調べるのみでよい。従って、設置確認作業および設
置場所の入替え作業が、一人の作業員によって簡単に、
しかも短時間で行なうことができる。アドレス抜けや伝
送ライン故障も発見できる。

【００１１】

【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１２】図１には、本発明が適用されたパチンコ島
の平面配置例を示す。本例のパチンコ島１においては、
背中合わせに１４台ずつ二列に配置したパチンコ台２
（１）ないし２（２８）を有している。パチンコ台の間
には、それぞれ同一構成の２６台の台間玉貸機３（１）
ないし３Ｒ（２６）が配置されている。一般的には、一
つのパチンコ島には１２ないし３２台程度の台間玉貸機
が設置される。パチンコ島１の一端には、これらパチン
コ台および台間玉貸機の監視および制御を行うための島
端コンローラ４が設置されている。そして、この島端コ
ンローラ４と各台間玉貸機３（１）ないし３（２６）と
の間は、２６本の伝送ライン５（１）ないし５（２６）
によってそれぞれ接続されている。

【００１３】図２は本例のパチンコ島の一方の側の正面
図である。図に示すように、島端コントローラ４から水
平に延びる架台および桁材の間に、パチコン台２（１）
ないし２（１４）および台間玉貸機３（１）ないし３
（１３）が交互に配置されている。桁材の表面におい
て、各台間玉貸機の設置場所の直上位置には、ここに設
置される台間玉貸機の台間番号が表示されたシール６が
貼ってある。一方、島端コントローラ４の上面には、各
台間玉貸機の稼働状態を表示するためのモニター表示部
４１が設置されている。

【００１４】図３には、このモニター表示部４１の表示
盤を示してある。図に示すように、表示盤の上半部分に
は、台間玉貸機の設置場所に対応させて、上下二列に水
平方向に向けて表示ランプ４２（１）ないし４２（２
６）が配置されている。これらの表示ランプのそれぞれ
に付された番号は、各表示ランプの位置に対応する台間
玉貸機の設置場所に貼付されたシール６に表示された台
間番号と一致している。

【００１５】表示盤の下半部分には、図に向かって左側
から紙幣詰まりを表示するためのランプ４４、島端コン
ローラの異常を表示するためのランプ４５および硬貨貫
流状態を表示するためのランプ４６がこの順序に配列さ
れている。また、モニター表示部４１の上面には、パチ
ンコ島１に異常が発生したことを表示する異常ランプ４
７とパチンコ島１が稼働中あることを示す運転ランプ４
８が設置されている。

【００１６】次に、図４には台間玉貸機３（１）の正面
を示してある。他の台間玉貸機も同一構成である。台間
玉貸機３（１）の正面の上方端には、玉貸動作中である
ことを示すための動作表示部３０が配置されている。こ
の下側の位置には紙幣投入口３１と硬貨投入口３２が配
置されている。これらの下側には数字表示部３３が配置
されており、この表示部では、投入された紙幣あるいは
硬貨の総額が表示されると共に、玉の払出し毎に残金表
示もなされる。この表示部の下側には硬貨返却ボタン３
４が配置されており、このボタンを操作することによ
り、投入された硬貨等が下端側に配置されている硬貨返
却口３５から返却される。この硬貨返却口３５と硬貨返
却ボタン３４の間には、玉受け取り口３６が配置されて
おり、玉がここから払い出される。ここで、本例の台間
玉貸機３（１）においては、その数字表示部３３におい
て島端コントローラ４の側から伝送ラインを介して供給
されるアドレス情報も表示可能となっている。

【００１７】次に、図５を参照して、本例のパチンコ島
１における制御系を説明する。図においては、台間玉貸
機３（１）ないし３（１３）の列の側のみを示す。他方
の列の台間玉貸機３（１４）ないし３（２６）も同様な
構成である。本例のコントローラ４はマイクロコンピュ
ータを中心に構成されており、アドレス情報発生回路４
９が内蔵されている。このアドレス発生回路４９は、台
間番号１から台間番号２６を表示する２６個のアドレス
情報を発生可能である。アドレスの発生は、コンソール
パネル５５に配置したアドレス発生指示ボタン５６を操
作することによって行われる。アドレス発生回路４９の
出力側は、伝送ライン５（１）ないし５（２６）がそれ
ぞれ接続されている２６個の出力ポート５０（１）ない
し５０（２６）に接続されている。本例においては、出
力ポート５０（１）ないし５０（２６）に対して、それ
ぞれ台間番号１ないし２６を示すアドレス情報がそれぞ
れ出力される。出力ポート５０（１）ないし５０（２
６）には、それぞれ伝送ライン５（１）ないし５（２
６）が接続されている。一方、台間玉貸機３（１）ない
し３（２６）は、それぞれ伝送ラインを介して供給され
るアドレス情報をデコードするデコート回路３７と、デ
コード回路３７から出力される制御信号に基づき数字表
示部３３を駆動する駆動回路３８を備えている。ここ
で、台間玉貸機が適正に設置された状態においては、こ
の図５に示すように、伝送ライン５（１）ないし５（２
６）が、それぞれ台間番号１ないし２６が表示されたシ
ール６を貼付した設置場所に設置された各台間玉貸機に
接続される。

【００１８】一方、上記の各伝送ライン５（１）ないし
５（２６）は、それぞれ島端コントローラ４の各入力ポ
ート５１（１）ないし５１（２６）にも接続されてい
る。これらの入力ポートは、それぞれモニター表示部４
１の表示ランプ４２（１）ないし４２（２６）の側に一
対一に対応して接続されている。なお、図５に示すよう
に、各台間玉貸機３（１）ないし３（２６）には、電源
トランス１１の側からの電力を供給するための電源供給
ライン１２、集計コンピュータ１３への接続ライン１
４、紙幣の一時保留部１５の制御ライン１６が接続され
ている。また、伝送ラインを介してのアドレス情報の転
送制御方法等は、各種の一般的に知られている手法を用
いて実現することができるので、本明細書においてその
詳細な説明は省略する。

【００１９】このように構成した本例のパチンコ島１に
おいて、台間玉貸機の設置確認作業は次にように行われ
る。パチコン島１の工事が済んだ後に、作業者はまず電
源を投入して各部の異常が無いことを確認する。次に、
島端コントローラ４のコンソールパネルにおけるアドレ
ス発生指示ボタン５６を操作して、アドレス情報発生回
路４９から各伝送ライン５（１）ないし５（２６）に向
けてアドレス情報を送出する。この結果、各伝送ライン
を介して各台間玉貸機３（１）ないし３（２６）の側に
供給されたアドレス情報は、それぞれ数字表示部３３に
おいて表示される。この状態において、作業者は、パチ
ンコ島１を一周して、台間玉貸機設置場所の直上のシー
ル６に表示されている台間番号と、そこに設置されてい
る台間玉貸機の数字表示部３３において表示されている
アドレスとが一致しているか否かを確認する。全ての台
間玉貸機においてそれらが一致していれば、台間玉貸機
が全て正しく設置されたと判断できる。すなわち、各設
置場所に設置された台間玉貸機に対して伝送ラインが正
しく配線されて接続されていることが分かる。

【００２０】これに対して、全ての一致が得られない場
合には、伝送ラインの配線接続が不適当であると判定さ
れる。この場合には、作業者は、数字表示部に表示され
ているアドレスに基づいて、簡単に伝送ラインの配線接
続を変更して台間玉貸機を正しい設置状態にすることが
できる。

【００２１】なお、本実施例は、パチンコ台用の台間玉
貸機に対して本発明を適用した例であるが、パチンコ台
以外のゲーム機用の台間玉貸機に対しても本発明を同様
に適用できることは勿論である。また、本例において
は、台間玉貸機に配置されている既存の数字表示部３３
を用いてアドレス情報を表示するようにしているが、ア
ドレス情報表示用に別の表示部を配置してもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、パチンコ島などに代表されるゲーム機群に配置され
た台間玉貸機の監視および制御を行うコントローラの側
から、それぞれ専用の伝送ラインを介して各台間玉貸機
に互いに異なる特定のアドレス情報を供給し、各台間玉
貸機の側においては、それぞれ供給された特定のアドレ
ス情報を表示するようにしてある。従って、本発明によ
れば、台間玉貸機の設置工事後に、各台間玉貸機の側に
おいて互いに異なる特定のアドレス情報を表示させるよ
うにすれば、この表示された特定のアドレスを見るとい
う簡単な作業により、台間玉貸機の設置が正しく行われ
たか否かを、一人の作業員が短時間で確認することがで
きる。また、表示されたアドレスに基づき、不適当に設
置された台間玉貸機を正しい設置状態に復旧する作業を
簡単に行うことができる。アドレス抜けや伝送ライン故
障も発見できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したパチンコ島の平面配置例を示
す配置図である。

【図２】図１に示すパチンコ島の部分正面図である。

【図３】図１に示すパチンコ島の島端コントローラに配
置されているモニター表示部の表示盤を示す正面図であ
る。

【図４】図１に示すパチンコ島を構成している台間玉貸
機の正面図である。

【図５】図１に示すパチンコ島の制御系を示す概略ブロ
ック図である。

【符号の説明】

１・・・パチンコ島 ２（１）ないし２（２８）・・・パチンコ台 ３（１）ないし３（２６）・・・台間玉貸機 ４・・・島端コントローラ ５（１）ないし５（２６）・・・伝送ライン ３３・・・数字表示部（アドレス情報表示手段） ４１・・・モニター表示部 ４２（１）ないし４２（２６）・・・表示ランプ ４９・・・アドレス情報発生回路 ５０（１）ないし５０（２６）・・・出力ポート ５６・・・アドレス発生指示ボタン

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のゲーム機と、これらゲーム機用の
   玉を貸し出すために前記ゲーム機の間に配置された複数
   の台間玉貸機と、これらゲーム機および台間玉貸機を制
   御するためのコントローラと、前記コントローラと前記
   各台間玉貸機との間を１対１に接続する伝送ラインとを
   有するゲーム装置において、前記コントローラの側から
   前記各伝送ラインに対して互いに異なる特定のアドレス
   情報を出力し、前記複数の台間玉貸機の側において、前
   記伝送ラインを介して供給される前記特定のアドレス情
   報を受け取って表示し、各台間玉貸機に表示された前記
   特定のアドレス情報に基づき、前記複数の台間玉貸機の
   設置が正しく行われたか否かを確認することを特徴とす
   る台間玉貸機の設置確認方法。
2. 【請求項２】 複数のパチンコ台と、これらのパチンコ
   台の間に設置された複数の台間玉貸機と、これらパチン
   コ台および台間玉貸機を制御するための島端コントロー
   ラと、前記島端コントローラと前記各台間玉貸機との間
   を１対１に接続する伝送ラインとを有するパチンコ島に
   おいて、前記島端コントローラの側から前記各伝送ライ
   ンに対して互いに異なる特定のアドレス情報を出力し、
   前記複数の台間玉貸機の側において、前記伝送ラインを
   介して供給される前記特定のアドレス情報を受け取って
   表示し、各台間玉貸機に表示された前記特定のアドレス
   情報に基づき、前記複数の台間玉貸機の設置が正しく行
   われたか否かを確認することを特徴とする台間玉貸機の
   設置確認方法。
3. 【請求項３】 複数のゲーム機と、前記ゲーム機用の玉
   を貸し出すために前記複数のゲーム機の間に配置された
   複数の台間玉貸機と、前記ゲーム機および台間玉貸機を
   制御するためのコントローラと、前記コントローラと前
   記各台間玉貸機との間を１対１に接続する伝送ラインと
   を有するゲーム装置において、前記コントローラに配置
   され、前記各伝送ラインに対して互いに異なる特定のア
   ドレス情報を出力するアドレス情報発生手段と、前記台
   間玉貸機のそれぞれに配置され、前記伝送ラインを介し
   て供給される前記特定のアドレス情報を表示するアドレ
   ス情報表示手段とを有することを特徴とする台間玉貸機
   の設置確認装置。
4. 【請求項４】 複数のパチンコ台と、これらのパチンコ
   台の間に設置された複数の台間玉貸機と、これらパチン
   コ台および台間玉貸機を制御するための島端コントロー
   ラと、前記島端コントローラと前記各台間玉貸機との間
   を１対１に接続する伝送ラインとを有するパチンコ島に
   おいて、前記島端コントローラに配置され、前記各伝送
   ラインに対して互いに異なる特定のアドレス情報を出力
   するアドレス情報発生手段と、前記台間玉貸機のそれぞ
   れに配置され、前記伝送ラインを介して供給される前記
   特定のアドレス情報を表示可能なアドレス情報表示手段
   とを有することを特徴とする台間玉貸機の設置確認装
   置。
5. 【請求項５】 請求項３または４において、前記アドレ
   ス情報表示手段の表示部は、前記台間玉貸機における投
   入硬貨等の金額表示を行う数字表示部と兼用させている
   ことを特徴とする台間玉貸機の設置確認装置。