JP2860312B2 - 昇降支柱装置およびロボットゲート装置 - Google Patents

昇降支柱装置およびロボットゲート装置

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JP2860312B2
JP2860312B2 JP8109924A JP10992496A JP2860312B2 JP 2860312 B2 JP2860312 B2 JP 2860312B2 JP 8109924 A JP8109924 A JP 8109924A JP 10992496 A JP10992496 A JP 10992496A JP 2860312 B2 JP2860312 B2 JP 2860312B2
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庄平 北井
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KEI ESU II JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道の境界ポール
や公園の出入口等のバリカー、さらには駐車場のゲート
装置に利用可能な、流体式の昇降支柱装置およびロボッ
トゲート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駐車場等の出入口にはチェーンゲートが
設置されるケースが多い。このチェーンゲートは、出入
口に左右一対で立設される支柱と、一端が一方の支柱の
上端に固定され、他端が他方の支柱の内部に配設された
回転ドラムに巻回されたチェーンとで構成され、回転ド
ラムを正逆回転させることによりチェーンを繰出したり
巻取ってチェーンゲートを開閉するものである。
【0003】一方、歩道の境界や公園の出入口には支柱
状のバリカーが配設される例が増えているが、これら既
存のバリカーは殆どがいわゆる抜き差し式ないしは引き
上げ押し込み式のものが大半であり、コストとの関係で
実用となる動力式のものは未だ開発されていないのが現
状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のロボットゲート
はチェーンをドラムから繰出したり巻取ったりするた
め、ゲート開閉時の騒音が比較的大きく、特に住宅密集
地において深夜にチェーンゲートの開閉をすると、騒音
公害として近隣住民からの苦情が出ることもあった。ま
た、歩道の境界や公園の出入口等のバリカーを自動で昇
降できれば便利であるが、従来の技術では駆動装置が大
型化して高コストとなって非実用的となることから未だ
具現されていない。
【0005】本発明の目的は、騒音が殆ど出ない新規な
ロボットゲート装置を提供することにある。また本発明
の別の目的は、駆動装置が小型で低コストでありバリカ
ーとしても実用可能な昇降支柱装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の昇降支柱装置は、地面等の基礎中に垂直に埋設
され、前記基礎の上方に向けられたピストンロッドを流
体圧にて昇降させる流体圧シリンダと、前記流体圧シリ
ンダのピストンロッドの上端に連結され、前記基礎とほ
ぼ同一面から所定高さ位置まで昇降可能な支柱と、前記
流体圧シリンダに対して流体を給排するポンプと、前記
ポンプに連結された流体貯槽とを具備する。
【0007】また本発明のロボットゲート装置は、前記
の流体圧シリンダおよび支柱を駐車場の出入口等に左右
一対をなして配設し、前記一対の支柱の上端間にチェー
ン等の索条を張設したものである。一対の流体圧シリン
ダは単一のポンプで駆動することができ、この場合、一
対の流体圧シリンダとポンプとを流体通路で並列に接続
し、各流体通路に手動式流量調整弁を配設して左右のシ
リンダの不等高上昇を防止することができる。
【0008】流体圧シリンダおよびポンプは駆動音が小
さく、かつ、チェーンを繰出したり巻き取ったりしない
のでゲート開閉時の騒音が小さい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明をロボットゲート装
置に適用した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明す
る。図1に示すように、駐車場の出入口には左右一対で
本発明に係る昇降支柱装置2,2が立設されている。こ
れら昇降支柱装置2,2は、図2に示すように地面等の
基礎4中に垂直に埋設された有底筒状の細長い地中管6
と、この地中管6の内部に中心軸線に沿って垂直に配設
された流体圧シリンダ8と、流体圧シリンダ8にて昇降
される中空円筒状の支柱10と、支柱10の上端間に緩
く張設されたチェーン11とを有し、流体圧シリンダ8
は昇降支柱装置2の後方に立設された制御塔12の基礎
内部に配設されたポンプにて駆動されるようになってい
る。なお、この制御塔12は壁掛型に変更したり、地中
埋め込み型に変更することも可能である。
【0010】昇降支柱装置2は詳しくは図3(A)
(B)に示すように、地中管6の上端開口部を閉塞する
ドーナツ状の上端板16と、支柱10の下端外周に固定
され、地中管6の内周面と摺接するドーナツ状のスペー
サ18と、流体圧シリンダ8の上端枝19と地中管6の
底壁とを連結する複数本のタイロッド20を有する。流
体圧シリンダ8のピストンロッド8aの上端は、支柱1
0の上端壁下面に固定され、また支柱10の下部は上端
板16の孔に摺動自在に挿通され、かつ、流体圧シリン
ダ8の外周と地中管6の内周との間の隙間に挿脱自在に
収容されるようになっている。
【0011】制御塔12は図2のように円柱状をなし、
その上端部側面に車両の運転者が手に持ったリモコンか
らの赤外線を受入れる窓22が配設され、制御塔12の
中間高さ位置に車両の存在を検知する光電式ないし金属
探知式のセンサ24が配設されている。光電式のセンサ
とした場合は、受光側又は投光側のいずれかを制御塔1
2とは別に対向配置する。センサ24は、制御塔12を
特に壁掛型や地中埋め込み型にした場合は光電センサの
ように相手方を必要としない金属探知型のセンサとする
ことができる。金属探知型センサとしては、例えば車両
出入口の地表または地表から浅い箇所に設置した板状電
極で構成する。制御塔12の下部には水を貯める貯槽2
6が配設され、また地面4に埋設される制御塔12の基
礎14の内部には、図4に示す電動式のポンプ28と電
磁弁30が格納されている。電磁弁30は3位置切換弁
であって、ポンプ28から供給される水を流体圧シリン
ダ8の上流体室または下流体室に選択的に供給すると共
に、下流体室または上流体室からの戻り水を貯槽26に
貫流させるように構成されている。
【0012】ロボットゲート装置は以上のように構成さ
れ、車両からのリモコン信号が窓22に入ると電磁弁3
0をc位置に切換えると共にポンプ28を駆動させ、流
体圧シリンダ8の上流体室に水を供給する。流体圧シリ
ンダ8の上流体室に水が供給されると、ピストン8b、
ピストンロッド8aおよび支柱10が一体的に下降して
ゲートを開放する。支柱10が下降完了してゲートが完
全に開放されると、電磁弁30がb位置に切り替わると
共にポンプ28が停止する。センサ24が車両を検知し
ている間は支柱10が上昇することはない。
【0013】次に、車両が通過するとセンサ24が車両
を検知しなくなり、図示しない遅延タイマが作動して所
定秒数経過後に今度は電磁弁30がa位置に切り替えら
れ、流体圧シリンダ8の下流体室に水が供給されて支柱
10が上昇する。そして支柱10が上昇完了すると、電
磁弁30がb位置に切り換わると共にポンプ28が停止
される。この際、一対の流体圧シリンダ8の下流体室に
供給される水の単位時間当りの流量に差があると、一対
の支柱10が不等高状態で上昇するから、図4の流体通
路32の分岐部34の両側に配設した手動式流量調節弁
36,37を予め調節しておき、このような不等高上昇
が起きないようにする。なお、不等高上昇が起きても支
柱10は最終的には同じ高さまで上昇して停止するから
特に支障となることはない。
【0014】本発明のロボットゲート装置は、1本の支
柱10の上端から左右両側にチェーン11を張設する型
式としてもよい。また、本発明は支柱10の昇降が必要
なあらゆる構造に適用可能であり、ロボットゲート装置
にのみ適用されるものではない。図5は本発明をテニス
ネット40の支持支柱10に適用した実施例を示したも
のてある。この場合、支柱10の上端に滑車42を装着
し、この滑車42にテニスネット40のワイヤ44を掛
ける。ワイヤの両端は地上の所定アンカ46に締着固定
する。このようにすれば、支柱10を上昇させるだけで
テニスネット40を簡単迅速に張設することができる。
またテニスネット40を緩めたいときは支柱10を例え
ば半分高さ程度にまで下降させればよい。なお、このよ
うなテニスネット40の支持構造では、支柱10に大き
な水平力が作用しないため、支柱剛性ないしその基礎を
頑丈に設計する必要がないという別の利点もある。
【0015】
【発明の効果】本発明は前述の如く、貯槽に貯められた
流体をポンプによって流体圧シリンダに給排して支柱を
昇降させるから、機械式の駆動部分が少なく、支柱昇降
時の騒音を大幅に低減することができ、ロボットゲート
に応用すれば非常に静かなゲート開閉が可能となる。ロ
ボットゲートへの適用では特に支柱を下降させるから車
両出入口を広く開放できて大型車両の出入りに好都合で
ある。また流体圧シリンダが保有する流体量は常に一定
であり、流体圧シリンダの昇降時に一方の流体室に供給
した量と等量の流体が他方の流体室から貯槽に還流され
るから、貯槽には必要最低限の流体のみ貯溜しておけば
充分であり、装置の小型化と低コスト化を図れる。又、
運転者よりのリモコン信号により、電磁弁を切替えてポ
ンプを駆動し、支柱を下降させ、その後車両の通過をセ
ンサが検知し、所定時間経過後に電磁弁を切替え、シリ
ンダに水圧が加えられて支柱が上昇するように構成した
ので、閉鎖が自動的に実行されるので、省力化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロボットゲート装置の斜視図。
【図2】(A)はロボットゲート装置の正面図、(B)
は制御塔の正面図。
【図3】(A)は上昇させた支柱の側面図、(B)は下
降させた支柱の側面図。
【図4】ロボットゲート装置の配管図。
【図5】(A)はテニスネットを張設した状態の支持支
柱の正面図、(B)にテニスネットを緩めた状態の支持
支柱の正面図。
【符号の説明】
2 昇降支柱装置 6 地中管 8 流体圧シリンダ 10 支柱 11 チェーン 26 貯槽 28 ポンプ 30 電磁弁 32 流体通路 36,37 手動式流量調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面等の基礎中に垂直に埋設され、前記
    基礎の上方に向けられたピストンロッドを流体圧にて昇
    降させる流体圧シリンダと、 前記流体圧シリンダのピストンロッドの上端に連結さ
    れ、前記基礎とほぼ同一面から所定高さ位置まで昇降可
    能な支柱と、 前記流体圧シリンダに対して流体を給排するポンプと、 前記ポンプに連結された流体貯槽とを具備した昇降装置
    において、 制御塔が赤外信号を受光することにより、電磁弁を切替
    えて前記ポンプを駆動させて前記昇降支柱を降下させ、 センサが車両通過を検知した後に、適当な時間間隔を置
    いて前記電磁弁を切替えて前記昇降支柱を上昇させるこ
    とを特徴とする昇降支柱装置。
  2. 【請求項2】 駐車場の出入口等に左右一対をなして配
    設された前記流体圧シリンダと支柱の上端間に張られた
    チェーン等の索条を具備したことを特徴とする請求項1
    記載の昇降支柱装置。
  3. 【請求項3】 前記左右一対の流体圧シリンダと前記ポ
    ンプが流体通路で並列に接続され、かつ、各流体通路に
    手動式流量調整弁を配設したことを特徴とする請求項1
    並びに請求項2記載の昇降支柱装置。
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