JP2860243B2 - 照明灯付道路柵 - Google Patents

照明灯付道路柵

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JP2860243B2
JP2860243B2 JP3800894A JP3800894A JP2860243B2 JP 2860243 B2 JP2860243 B2 JP 2860243B2 JP 3800894 A JP3800894 A JP 3800894A JP 3800894 A JP3800894 A JP 3800894A JP 2860243 B2 JP2860243 B2 JP 2860243B2
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就一 佐川
昭浩 四谷
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  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路、橋梁、歩道橋、公
園、駅前広場、遊歩道あるいはその他の道路等の側部に
沿って設けられる照明灯付道路柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路、橋梁、歩道橋、公園、駅前広場、
遊歩道あるいはその他の道路等の側部に沿って設置され
る道路柵としては、例えば実公平5−29204号公報
に記載される如く、道路柵を構成するトップレールの道
路側下部コーナー側の開口部に照明器具を装着し、該照
明器具によって道路面上が照らされるようになされた照
明灯付高欄が提案されている。この提案の照明灯付高欄
は照明器具をトップレールの道路側下部コーナー側に設
けることで、照明器具による照射光が道路面上を照らす
角度となり、道路上を走行する運転者の運転に支障を起
こすことがないようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き照明灯付道路柵は、その照明灯で道路面上を照らすこ
とにより夜間の交通安全を確保しようとするものである
が、該照明器具は道路柵自体を直接照射するものではな
かったので、夜間ではその道路柵自体は暗くて見にくく
安全性に欠けるものとなっていた。また最近では夜間に
おける都市景観の向上意識の高まりから、夜間の装飾性
も要望されているが、上記の如く夜間では道路柵自体は
暗くて見にくいため、殺風景なものとなり、夜間の装飾
性においても欠けるところがあった。
【0004】本発明は、従来の道路柵が有していた上記
の問題点を解消し、効率よく夜間の装飾性を向上させた
照明灯付道路柵に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは夜間
の装飾性を向上させるために鋭意工夫の結果、上部前方
に配した照明灯で柵パネルの正面を直接照射させるに際
し、該柵パネルを後方に傾ければ、柵パネルの正面全体
が効率よく照射され、また柵パネルを反射性の良好な材
料から構成すれば、その照射された柵パネルからの反射
光により道路面も照射されてより明るくなること等を知
得し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、この発明に係る照明灯付道路柵
は、複数個の支柱が適宜間隔をおいて立設され、各隣接
する支柱間に柵パネルが取付られた道路柵であって、柵
パネルを後方に傾けると共に、該柵パネルの上部前方に
照明灯を配し、該照明灯により前記柵パネルの正面を照
射させるようになされたことを特徴とするものである。
【0007】前記照明灯を、柵パネルの上部に長手方向
に沿って配設された笠木の下部に内蔵させれば、照明灯
の光が道路を通行する人の目に直接入らないので、眩し
さがなく好ましい。
【0008】また前記柵パネルを、枠体と、該枠体内に
取付られた合わせガラスとから構成し、且つ前記合わせ
ガラスをニ枚のガラス板の間に模様層が介在された積層
体とすれば、照明灯の光により照射された模様層が鮮や
かに輝いて、装飾性を一層高めることが出来ると共に、
照射された柵パネルからの反射される光も多くなり、そ
の反射光により歩道や車道等、道路面も一層照射されて
明るくなる。
【0009】さらに前記模様層を、割れ目模様を有する
ガラス板から構成すれば、割れ目の付け方によって色々
な模様が形成できると共に、照明灯の光が割れ目模様に
そって屈折するため、割れ目模様が極めて鮮やかに輝い
て、正面の装飾性を一層高めることが出来るばかりでな
く、その割れ目模様を透過した光により、柵パネル背面
の装飾性も高めることが出来る。
【0010】
【作用】本発明照明灯付道路柵によれば、柵パネルが後
方に傾いており、柵パネルの正面全体が効率よく照射さ
れるので、柵パネルが明るく輝き、夜間の装飾性を高め
ることができる。また、柵パネルを反射性の良好な材料
から構成すれば、その照射された柵パネルからの反射光
により道路面も照射されてより明るくなるので、明るく
輝いた柵パネルと相まって、道路を通行する人や車両の
交通安全に大きく寄与されるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
する。図1は本発明照明灯付道路柵の一実施例を示す一
部切欠正面図、図2は図1の実施例の断面図である。
【0012】図1〜2において1は適宜間隔をおいて立
設された支柱であって、一般にはアルミニウム、亜鉛、
鋼等の鋳物から作製されて表面に適宜塗装処理等が施さ
れているが、柵を構成すべく強度を有していれば、その
他金属、繊維強化合成樹脂、コンクリート、木等から作
製されていてもよく、またその形状や大きさも限定され
るものではない。該支柱1は路側Gの地覆等に直接立設
されていてもよいし、支持具等を介して立設されていて
もよい。
【0013】2は前記隣接する支柱1間に取付られた柵
パネルであって、該柵パネル2は後方に傾けた状態に取
付られている。すなわち柵パネル2は垂直軸Lに対して
道路Wの外側方向に傾けた状態で取付られており、その
傾き角度Rは特に限定されるものではないが、通常は垂
直軸Lに対して1.5〜5度の角度Rで傾けられ、本実
施例では2.2度とされている。この1.5〜5度の角
度Rで傾かせると、柵パネル2の正面全体が好適に照射
され、また柵パネル2を反射性の良好な材料から構成す
れば、その反射光により道路W面が好適に照射されるた
めである。
【0014】該柵パネル2を前記隣接する支柱1間に取
付るには、適宜手段によりなされればよく、柵パネル2
の両側端を支柱の側面に溶接、ボルト・ナット等の固着
手段により固定してもよいし、隣接する支柱1の下部間
に支持桟を横架し、該支持桟に支持させて柵パネル2を
取付けてもよい。
【0015】3は蛍光灯や白熱電灯等の照明灯であっ
て、該照明灯3は、前記柵パネル2の上部前方に位置さ
せた状態で笠木4の下部に内蔵されている。すなわち、
柵パネル2の上部に長手方向に沿って断面略逆U字状の
笠木4が配設され、前記照明灯3は、その笠木4の下部
中央より若干歩道や車道等の道路W側に偏移した状態で
その笠木4に取付られている。そして該照明灯3は、太
陽電池や商用電源等の適宜電源装置により昼夜、好まし
くは昼夜判別センサーを介して夜間のみ作動して、前記
柵パネル2の正面を上部前方より照射するようになされ
ている。なお前記笠木4は隣接する支柱1の上端間に横
架され、それぞれ連結具41を介して連結されている。
【0016】前記柵パネル2は、本実施例では、図面の
如く合わせガラス21の外周縁に枠体22が取付られた
ものであり、その合わせガラス21は、正面側のガラス
板23と背面側のガラス板24、すなわちニ枚のガラス
板23,24の間に模様層25が介在された積層体から
構成されている。ガラス板23,24を使用する理由
は、ガラスは光の反射性に優れ、前記照明灯3からの照
射光を道路W面に良好に反射させることができるためで
ある。なお前記模様層25は、合成樹脂、金属、ガラス
等の適宜材料から形成されている。またかかる材料から
なる模様層25をニ枚のガラス板23,24の間に介在
させるには、前記材料からなるシート、フイルム、板等
をニ枚のガラス板23,24で挟んで貼着してもよい
し、例えば一方のガラス板23に予めこれら材料を使用
して蒸着、印刷、塗装等の適宜方法にて模様層25を形
成した後、もう一方のガラス板24を貼り合わしてもよ
い。
【0017】また該模様層25に形成される模様は特に
限定されるものではないが、照明灯3からの照射光を透
過させて柵パネル2の背面も鮮やかに輝かせるために、
一般には前記ニ枚のガラス板23,24を無色透明又は
有色透明等にして光を透過させるようにし、さらに模様
層25を図1の如く全体を不透明26とした中に四角の
透明27部分をドット的に設けたり、またパンチングメ
タルのように円形の透明部分を設ける等により、適宜形
状の透明27部分を形成し、該透明27部分より照射光
を柵パネル2の背面に透過させるようにするのが好まし
い。なお前記以外でも、模様層25の模様を、透光性の
インクを使用して印刷、塗装等により形成してもよい。
【0018】次に、図3は本発明照明灯付道路柵の他の
実施例を示す一部切欠正面図である。
【0019】本実施例と前記図1〜2の実施例との違い
は、柵パネル2を構成する合わせガラス21の模様層2
5が、割れ目模様を有するガラス板28から構成されて
いる点であり、その他は概略図1〜2の実施例と同様で
ある。なお割れ目模様を有するガラス板28とは、通常
無色透明や有色透明からなる強化ガラスに衝撃を加えて
ひび割れを発生させ、その発生したひび割れが描くデザ
インを模様とするものである。このように、模様層25
に割れ目模様を有するガラス板28を使用することによ
り、割れ目の付け方によって色々な模様が形成できると
共に、照明灯3の光が割れ目模様にそって屈折するた
め、割れ目模様が極めて鮮やかに輝いて、正面の装飾性
を一層高めることが出来るばかりでなく、道路W面への
反射光も増大し、またその割れ目模様を透過した光によ
り、柵パネル2背面の装飾性も高めることができる。
【0020】なお本発明に使用される柵パネル2は、上
記図1〜3の実施例に限定されるものではなく、ポリカ
ーボネートや繊維強化合成樹脂等からなる透明合成樹脂
板からなるもの、またそれらに印刷又はカル張りで模様
を付けたもの、成型により各種模様を形成したアルミ鋳
物からなるもの、縦格子の格子を捻ることによりデザイ
ン性を付与したもの、また従来からあるネットやパンチ
ングメタルを使用したもの等、適宜構成のものが使用さ
れる。
【0021】
【発明の効果】本発明照明灯付道路柵によれば、柵パネ
ルが後方に傾いており、柵パネルの正面全体が効率よく
照射されるので、柵パネルが明るく輝き、夜間の装飾性
を高めることができる。また、柵パネルを反射性の良好
な材料から構成すれば、その照射された柵パネルからの
反射光により道路面も照射されてより明るくなるので、
明るく輝いた柵パネルと相まって、道路、すなわち歩道
や車道等を通行する人や車両の交通安全に大きく寄与さ
れるものである。
【0022】また本発明に、光を透過または通過させる
柵パネルを使用すれば、照明灯からの照射光が柵パネル
を透過して柵パネルの背面も輝かせるため、特にこのよ
うな本発明が橋上に高欄等として設置されると、本発明
が水面に浮かんだように色とりどりに映り、橋上から見
る場合だけでなく、橋全体を眺める場合であっても優れ
た景観を呈するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明照明灯付道路柵の一実施例を示す一部切
欠正面図である。
【図2】図1の実施例の断面図である。
【図3】本発明照明灯付道路柵の他の実施例を示す一部
切欠正面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 柵パネル 21 合わせガラス 22 枠体 23 ガラス板 24 ガラス板 25 模様層 28 割れ目模様を有するガラス板 3 照明灯 4 笠木 G 路側 W 道路 L 垂直軸 R 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 15/00 E01D 19/10 E04H 17/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の支柱が適宜間隔をおいて立設さ
    れ、各隣接する支柱間に柵パネルが取付られた道路柵で
    あって、柵パネルを後方に傾けると共に、該柵パネルの
    上部前方に照明灯を配し、該照明灯により前記柵パネル
    の正面を照射させるようになされたことを特徴とする照
    明灯付道路柵。
  2. 【請求項2】 照明灯が、柵パネルの上部に長手方向に
    沿って配設された笠木の下部に内蔵されたことを特徴と
    する請求項1記載の照明灯付道路柵。
  3. 【請求項3】 柵パネルが、枠体と、該枠体内に取付ら
    れた合わせガラスとから構成され、且つ前記合わせガラ
    スはニ枚のガラス板の間に模様層が介在された積層体で
    ある請求項1又は2記載の照明灯付道路柵。
  4. 【請求項4】 前記模様層が、割れ目模様を有するガラ
    ス板からなる請求項3記載の照明灯付道路柵。
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