JP2859231B2 - 電気アシスト・ステアリング・システムにおいて車両方向指示信号を電子的にキャンセルする方法及び装置 - Google Patents

電気アシスト・ステアリング・システムにおいて車両方向指示信号を電子的にキャンセルする方法及び装置

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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワー・アシスト
・ステアリング・システムに関し、更に詳しくは、電気
アシスト・ステアリング・システムを有する車両におい
て車両の方向指示信号を電子的にキャンセルする方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のパワー・アシスト・ステアリ
ング・システムは、多くが知られている。液圧のパワー
を用いてステアリング補助(アシスト)を提供するもの
もあれば、電力を用いるものもある。
【0003】ラック及びピニオン・ギアの組を用いる電
気アシスト・ステアリング・システムは、電気モータを
用いて(i)ピニオン・ギアに接続されたステアリング
入力シャフトに回転力を加える、又は(ii)その上に
ラック歯を有するステアリング部材に線形の力を加える
ことによって、パワー・アシストを提供する。
【0004】このようなシステムの中の電気モータは、
典型的には、(i)車両のステアリング・ホイールに運
転者が加えたトルクと、(ii)感知された車両速度
と、に応答して、制御される。モータの固定子に対する
モータの回転子の位置は、電気アシスト・ステアリング
・システムの可変リラクタンス・モータの整流を制御す
るのに用いられる。そのようなシステムの1つが、Mill
er他への米国特許第5257828号に記載されてい
る。要求されるモータ・トルクと固定子磁極の付勢のシ
ーケンス(順序)とは、(i)加えられたステアリング
・トルクと、(ii)固定子に対する回転子の現在の位
置と、に依存する。
【0005】車両のターンのインジケータは、典型的に
は、機械的に付勢されそしてキャンセルされる。ターン
・インジケータを電子的にキャンセルするものの中に
は、特定の時間周期の後でキャンセルを行うものがあ
る。また、導電性のストリップと機械的に接触させて、
インジケータ信号をキャンセルするようなターン・イン
ジケータを電子的にキャンセルするものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電気アシス
ト・ステアリング・システムにおいて、可変リラクタン
ス・モータのモータ位置センサを用い、ターン信号を電
子的にキャンセルするシステムを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気アシスト
・ステアリング・システムにおいて、可変リラクタンス
・モータのモータ位置センサを用いる、電子的なターン
信号キャンセルを提供する。
【0008】本発明によると、車両において用いる、方
向指示信号の電子的キャンセル装置が提供される。この
装置は、選択されたターン方向を示す信号を提供するタ
ーン信号選択手段を含む。また、選択されたターン方向
を指示するターン信号指示手段も含まれる。更に、付勢
されるとパワー・アシスト・ステアリングを提供する電
気アシスト・モータと、この電気アシスト・モータの位
置を感知して感知されたモータの位置を示すモータ位置
信号を提供するモータ位置感知手段と、が含まれる。制
御手段は、ターン信号選択手段と、ターン信号指示手段
と、モータ位置感知手段と、に接続されており、感知さ
れたモータ位置とに応答して、ターン信号指示手段を制
御する。
【0009】本発明の別の特徴によれば、車両のための
方向指示信号をキャンセルする方法が提供される。この
方法は、ターン信号方向を選択するステップと、選択さ
れたターン方向を示す信号を提供するステップと、を含
む。また、付勢されると、パワー・アシスト・ステアリ
ングを提供する電気アシスト・モータを提供するステッ
プを含む。この方法は、更に、感知されたモータの位置
に応答して、ターン信号指示手段を制御することを含
む。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、パワー・アシ
スト・ステアリング・システム10は、ピニオン・ギア
14に動作的に接続されたステアリング・ホイール12
を含む。詳細には、車両のステアリング・ホイール12
は入力シャフト16に接続され、ピニオン・ギア14は
出力シャフト17に接続されている。入力シャフト16
は、トーション・バー18を介して、ピニオン・シャフ
ト17に動作的に結合される。トーション・バー18
は、加えられたステアリング・トルクに応答してねじ
れ、それによって、入力シャフト16とピニオン・シャ
フト17との間の相対的な回転が可能になる。この技術
分野では広く知られているタイプのストップが、入力シ
ャフトとピニオン・シャフトとの間の相対的な回転量を
制限する。
【0011】ターン信号選択スイッチ13が、公知の態
様で、ステアリング・ホイール12の近くのステアリン
グ・コラムに設置されている。スイッチ・レバー15
が、ターン信号選択スイッチ13に動作的に接続されて
いる。ターン信号選択スイッチ13は、中心方向にバネ
負荷が課されており、瞬間的なスイッチか、又は、端部
位置に移動止め(detent)を有するスイッチかのどちら
かである。選択位置13は、スイッチ・レバー15が上
向き(右へのターン)又は下向き(左へのターン)方向
に移動するときに、所望のターン方向を示す信号を提供
する。いったん選択スイッチ信号が付勢されると、所望
のターン方向位置にスイッチを保つ機械的な移動止め
は、不要である。望むのならば、機械的な移動止めの代
わりに、ソレノイド式のアクチュエータを有する電子的
に制御された移動止めを、用いることができる。
【0012】ターン信号選択スイッチ13と入力シャフ
ト16との間の機械的な結合が不要であるので、任意の
数のスイッチのタイプを、スイッチ・レバー15とター
ン信号選択スイッチ13との代わりに、用いることがで
きる。例えば、ステアリング・ホイール又はダッシュ・
ボードの上に位置する押しボタン式スイッチを用いても
よい。
【0013】ターン信号選択スイッチ13の出力は、コ
ントローラ140におけるターン信号制御機能130に
接続される。コントローラ140は、好ましくは、マイ
クロプロセッサ又はマイクロコンピュータである。ター
ン信号インジケータ121は、車内及び車外の両方にラ
イトを含み、ターン方向を、この車両の運転者と他の車
両の運転者とに指示する。
【0014】ピニオン・ギア14は、ラックすなわち線
形のステアリング部材20上の直線状に切られた歯にか
み合って係合した螺旋状の歯を有する。ピニオン・ギア
は、ラック部材上の直線状に切られたギアの歯と組み合
わされて、ラックとピニオン・ギアとの組を形成する。
ラックは、公知の態様で、ステアリング・リンケージを
用いて、車両のステアリング可能な車輪22、24に、
ステアリング可能に結合されている。ステアリング・ホ
イール12が回転される際には、ラックとピニオン・ギ
アとの組は、ステアリング・ホイールの回転運動をラッ
クの線形運動に変換する。ラックが線形に移動するとき
には、ステアリング可能な車輪22、24は、関連する
ステアリング軸の周囲をピボット運動し、車両がステア
リングされる。
【0015】電気アシスト・モータ26は、ラック20
に駆動的に接続されている。モータ26は、付勢される
と、パワー・アシストを提供し、車両運転者による車両
のステアリング・ホイールの回転を補助する。本発明に
よると、この電気アシスト・モータは、可変リラクタン
ス・モータである。可変リラクタンス・モータの使用が
望ましいのは、このモータが、小型で、低摩擦で、トル
ク対慣性比が高いという理由による。
【0016】図2及び図3を参照すると、ラック20
は、ピニオン・ギア14とかみ合って係合した直線上の
ラック歯部分28を有する。ラック20はまた、ねじ切
りされた旋回部分30を有する。可変リラクタンス・モ
ータ26はラック20に外接しており、その一部分がモ
ータの固定子を形成しているモータ・ハウジング32に
設置されている。モータ26は、複数の固定子巻線34
を含み(図2)、それぞれが、関連する固定子磁極36
の周囲に巻かれている(図3)。モータ26はまた、複
数の回転子磁極40を有する回転子38を含む。本発明
の好適実施例では、可変リラクタンス・モータは、8つ
の固定子磁極と6つの回転子磁極とを含む。固定子磁極
は、Aa、Bb、Cc、Ddで示される対(ペア)で付
勢されるように配置されている。
【0017】可変リラクタンス・モータの動作とその動
作原理とは、この技術分野では広く知られている。基本
的には、固定子磁極は、対になって付勢される。回転子
は、固定子磁極と回転子磁極との間のリラクタンスを最
小にするように動く。最小のリラクタンスは、回転子磁
極の対が付勢された固定子磁極と整列するときに生じ
る。いったん最小のリラクタンスが達成されると、すな
わち、回転子磁極が付勢された固定子磁極の対と整列す
ると、これらの付勢された固定子のコイルは、消勢され
て、隣接する固定子コイル対が、付勢される。モータの
回転方向は、固定子コイルが付勢されるシーケンス(順
序)によって制御される。モータによって生じるトルク
は、固定子コイルを流れる電流によって制御される。TR
W社に譲渡されているMiller他への米国特許第5,257,828
号は、本明細書でその全体を援用するが、可変リラクタ
ンス・モータの制御構成を開示している。
【0018】モータ26は、モータ・ハウジング32に
設置され、ベアリング42、44を介して、ラック20
を回転可能に支持している。ラックはまた、ピニオン・
ギアとベアリング45によっても支持されている。モー
タの回転子は、接続管48を介して、ボール・ナット駆
動構成46に、駆動的に接続されている。ボール・ナッ
ト駆動構成46は、ラック20のねじ切りされた旋回部
分30に外接しており、ナット部分は、複数のボール4
7を介して、ラックのねじ切りされた旋回部分に動作的
に接続されている。この構成は、現在ではTRW社に譲渡
されている米国再発行特許第32,222号であるDrutchasへ
の米国特許第4,415,054号に、完全に記載されており、
これは、本明細書で、全体を援用する。
【0019】モータが付勢されると、回転子のターンに
よって、ボール・ナット駆動構成のナット部分が回転す
る。ナットが回転すると、ボールは、線形の力をラック
に移転する。ラックの移動方向は、モータの回転方向に
依存する。ナット46は、スラスト・ベアリング50、
52によってハウジング32の中で回転可能に支持され
ている。
【0020】モータ位置センサ54は、モータ回転子と
モータ固定子との間に動作的に接続される。モータ位置
センサ54の機能は、固定子に対する回転子の位置を示
す電気信号を提供することである。回転方向と加えられ
るトルクとを含む可変リラクタンス・モータの適切な動
作のためには、固定子に対する回転子の位置を知ること
が必要である。
【0021】本発明の好適実施例においては、物理的な
回転子位置センサが提供される。回転子の位置が物理的
位置センサではない手段によって決定できることは、こ
の技術分野では知られている。例えば、消勢された固定
子コイルを流れる電流をモニタすることは可能であり、
感知された電流に基づいて、回転子の位置を決定でき
る。別個の位置センサを用いずに回転子の位置を感知す
る特定の構成が米国特許第5,072,166号に開示されてお
り、これは、本明細書でその全体を援用する。
【0022】図4から図8を参照して、好適な回転子位
置センサ54の構造と動作とを考察する。回転子位置セ
ンサ54は、送信リング56と受信リング58とを含
む。図4で示されているリングは、明確に示すために、
軸方向にずらしてある。図5に示した組み立てた位置で
は、複数のリングが、軸60を共有しており、入れ子状
(nested)で同心円状に設置されている。リング56、
58は、好ましくは、200KHzの周波数の範囲内に
磁束を維持する透磁性材料から作られる。この材料の透
磁率は、好ましくは、この周波数において10を超え
る。そのような特性を示す透磁性材料は、粉鉄、ソフト
・フェライト、フェライトを充填されたプラスチック、
を含む。この透磁性材料は、送信及び受信リングに付随
する磁気回路に帰路を提供する。更に、この透磁性材料
は、外部のソースから更にはモータ自体の動作からのE
MF干渉のフィルタリングを与える。
【0023】送信リング56の外側の直径は、d1であ
る。受信リング58の内側の直径は、d2である。直径
d1は直径d2よりも小さいので、同心円又は入れ子状
の構成に組み合わされた際には、2つのリングの間に
は、比較的小さなエア・ギャップが存在する。
【0024】送信リング56は、回転子38に同軸的に
固定されている。送信リング56は、外面64に切られ
た2つのシヌソイド状(sinusoidal)の溝62a、62
bを有する。このシヌソイド状の溝62a、62bは、
180電気角度だけ位相がずれている。溝62a、62
bの向きは、周方向変動型(circumferentially varyin
g)のシヌソイド・パターンと称される。
【0025】送信コイル66は、リング56の円周全体
の周囲の溝62a、62bの中に配置されている。送信
コイル66は、溝62a、62bそれぞれの中に配置さ
れた2つ導電性の電気トラック68a、68bを含む。
導電性の電気的トラック68a、68bは、相互に、そ
してリング56から電気的に絶縁されている。好ましく
は、溝62a、62bの深さと導体68a、68bの寸
法とは、いったん組み合わされると、導体68a、68
bは外面64と平ら(flush)になるように決められ
る。導電性の電気トラック68a、68bは、それぞ
れ、周方向変動型のシヌソイド・パターンに構成されて
おり、2つのパターンの間は相対的に180度だけずれ
ている。導電性の電気トラック68a、68bのシヌソ
イド・パターンは、次の方程式で表現され得る。
【0026】
【数1】C68a=Dsin(6α)
【数2】C68b=Dsin(6α+180) ただし、ここで、Cは円周の基準軸70に沿ったパター
ンの軸上の位置に等しく、Dは円周の基準軸70からの
パターンの距離のピーク値に等しく、αは機械的な角度
を度数で表している。6という数は、パターンの空間的
な周波数であり、各パターンは、60度の機械的角度ご
とに360度の位相変化を生じる。パターンは、モータ
26の回転子磁極40の数に対応して、60度の機械的
角度ごとに繰り返される。
【0027】図7A及び図7Bは、リング56の機械的
角度の尺度とリング56の電気角度の尺度とをそれぞれ
示している。図7Cは、導電性の電気トラック68a、
68bのシヌソイド・パターンを図解している。この2
つの導電性の電気トラック68a、68bは、それぞ
れ、第1の接続端子72、74を有する。共通の接続端
子76は、トラックの他方の接続端子を結合させる。結
果として、導電性の電気トラック68aにおける瞬時電
流は、トラック68bにおけるそれと逆向きである。2
つの周方向変動型のシヌソイド・パターンの効果とし
て、2つの導体パターンによって囲まれた領域におけ
る、正負が交代する電位から成る、明確な瞬時磁束パタ
ーンが得られる。
【0028】位置センサの1つの実施例に従って、送信
リング56は、粉鉄トロイド(環状体)から作成され
る。2つの溝62a、62bは、トロイドの外面41に
設けられ、上述したシヌソイド・パターンを形成する。
ワイヤは、それぞれの溝の中に置かれ、導電性の電気ト
ラック68a、68bを形成する。溝62a、62b
は、内側向きの径方向に僅かにテーパ状になっており、
その内部でワイヤを保持する。更に、ワイヤの位置を固
定するために、接着剤が使用されている。一方の溝の深
さは、2本のワイヤの交点での圧力を回避するために、
他方よりも深くなっている。この実施例では、明瞭な定
義された磁気パターンが送信されるのを保証するため
に、ワイヤを可能な限りリング40の表面に近い位置に
保つことが望ましい。
【0029】位置センサの別の実施例によれば、送信リ
ング56は、径方向に隆起した複数のフットボール型の
ランド(lands)又はボビン(bobbins)を有する成形可
能なソフト・フェライト材料で作られている。径方向に
隆起したボビンは、上述のパターンに類似したシヌソイ
ド・パターンに対する境界を形成する。径方向に隆起し
た各ボビンは、磁極(pole)と称される。絶縁されたワ
イヤ52が、リングの円周全体の周囲に、正弦(sine)
パターンに従って、第1の方向で磁極の周囲に巻かれて
いる。この絶縁されたワイヤは、次に、当初の開始端子
に対して180度シフトされた正弦パターンに従い、逆
の方向に、磁極の周囲に巻かれている。絶縁されたワイ
ヤの巻数は、巻数比を増加させるために、繰り返すこと
ができる。隆起した磁極のリングの外側の直径は、送信
リングと受信リングとの間のエア・ギャップを保証する
ために、受信リングの内側の直径よりも小さくなくては
ならない。
【0030】磁極を隆起させるというデザインの結果と
して生じる利点がいくつかある。第1に、隆起した磁極
のデザインによって、低コストでの成形技術による製造
が可能になり、大量生産が容易になる。また、隆起した
磁極によって、ワイヤを送信リング上に設置する際に、
従来型の巻線技術を使用することが可能になり、更にコ
スト上の利点が生じる。最後に、隆起した磁極によっ
て、磁気的に合焦した磁界領域が提供され、送信リング
の効率を高める。
【0031】受信リング58は、モータ固定子に設置さ
れており、他方で、ハウジング36にも、送信リング5
6が受信リング58の内側に入れ子状になるように、送
信リング56と同軸の関係に設置されている。リング5
6とリング58とが径方向に近接していることにより、
それらの間に電磁気的な結合が与えられ、回転(ロータ
リ)変圧器78を形成する。
【0032】受信リング58は、内面82に切り込まれ
た複数の平行な導電性トラック80を有する。複数の受
信コイル84が、これらのトラック内で巻かれている。
詳細には、受信コイル84は、それぞれが、関連するト
ラック86a、86b、86c内に巻かれたコイルの3
つの組を有し、各コイルは、相互に、そしてリング58
から絶縁されている。
【0033】トラック86a、86b、86cは、それ
ぞれが、周方向変動型の方形波パターンに配列され、残
りの2つのパターンから120電気角度(機械角度では
20度)だけずれるように3分の1だけそれぞれから分
離している。60機械角度ごとに、このパターンが反復
される。
【0034】図7D、7E、7Fを参照すると、トラッ
ク内のコイル86a、86b、86cのそれぞれの出力
が示されている。これらのコイルは、方形波パターン8
6a、86b、86cをそれぞれ形成している。トラッ
ク内のコイル86aは、接続端子88を有する。トラッ
ク内のコイル86b、86cは、それぞれが、接続端子
90、92を有する。トラック内のコイル86a、86
b、86cは、共通の(コモン)接続端子94を有す
る。
【0035】溝(スロット)80は、送信リング56に
よって送信される磁界の先鋭な輪郭(delineation)が
保証されるように、周方向には狭く、径方向には浅くな
っている。円周上に36の等間隔の、つまり、10度ご
とに1つの割合で、スロットがある。好適実施例では、
コイル86a、86b、86cは、それぞれが、スロッ
ト80の中に配置されたワイヤによって作られており、
1つのワイヤが3つのスロットに1つの割合で配置され
ている。コイル86aに対するワイヤは、1つのスロッ
ト86aの中に配置されており、次のスロット86aに
達するまでリング58のエッジに沿って走る。ワイヤ8
6aは、結果的に、リング58の円周全体の周囲のスロ
ット56aの中の方形波パターンを形成する。関連する
スロットの中の86b、86cについても、同じことが
いえる。送信機の巻線に対するスロット内のワイヤは、
図7D〜図7Fに示されている。
【0036】受信信号のより高い強度が所望であれば、
図7Gに示されるワイヤのパターンを各トラックに用い
ることができる。点線は、帰路(リターン)ワイヤに対
応しており、ワイヤによって形成されたコイルの巻線比
を効果的に増大させ、それによって、そのコイルが受信
する信号の強度を増大させる。
【0037】図5を参照すると、受信コイル86からの
信号は、受信リング58が固定子に固定されているの
で、静止接点88、90、92を介してアクセス可能で
ある。送信リング56は回転子38に固定されているの
で、コイル68は、(図8において示されるように)回
転変圧器構成95を介して付勢される。1次コイル96
は、モータ・ハウジングと固定子32に固定されてお
り、端子97、98を介して電気的に接続されている。
2次コイル99は、回転子38に固定されており、端子
72、74を介して、送信コイル68に電気的に接続さ
れる(図6)。1次コイル96と2次コイル99とは、
相互に十分に近接し、回転変圧器95を形成する。
【0038】図8を参照すると、1次コイル96は、1
次駆動回路101を介して、信号発生器100に電気的
に接続されている。回転変圧器95に加えられた駆動信
号は、シヌソイド駆動信号である。受信コイル99は、
送信コイル96が送信する電磁界に応答して、シヌソイ
ド信号を出力する。送信リング56の送信コイル68
は、200KHzのシヌソイド駆動信号を用いて駆動さ
れる。受信コイル84は、それぞれが、シヌソイド信号
を出力する。受信コイル84からのシヌソイド信号は、
相互に120電気角度だけ、ずれている。受信コイルか
らの出力信号は、次のように表される。
【0039】
【数3】V1=vsin(ωt)sin(ΘE+0)
【数4】 V2=vsin(ωt)sin(ΘE+120)
【数5】 V3=vsin(ωt)sin(ΘE+240) ここで、ωは駆動回路の周波数であり、ΘEは任意の6
0機械角度の弓形部分(セグメント)の内部の電気角度
でのシャフト角度であり、tは時間である。これらの方
程式は、付随するコイルの両端に存する電圧の値を表
す。電圧V1は、コイル86aの両端の電圧であり、V
2とV3とは、それぞれが、コイル86b、86cの両
端の電圧である。
【0040】各受信コイル86a、86b、86cの出
力は、送信リング56と受信リング58との間で、又は
同等に、回転子と固定子との間で、それぞれ360機械
的角度の相対的な回転に対して、6サイクル(360電
気角度)を経験する。各受信コイルの出力を観察すると
すれば、出力電圧の振幅は、正弦波パターンに従い、固
定子と回転子との間の完全な機械的回転のそれぞれ6分
の1番目にある開始端子の位置で終わる。よって、各受
信コイルの出力における電圧は、回転子と固定子28間
の各60度の機械的回転に対して、360電気角度が進
行する。
【0041】V1、V2、V3に対する方程式は、3つ
の未知数を有する3つの方程式を与えている。回転子が
固定子に対して移動する際に生じるように送信リング5
6が受信リング58に対して回転すると、3つの受信コ
イルから出力される値は変動する。
【0042】コントローラ140は、各受信コイル84
が出力する値をモニタする駆動制御回路150を有す
る。任意の時刻tにおいて、駆動制御回路150は、受
信コイルの出力に存在する電圧の値を測定し、ΘEに関
して方程式を解く。ΘEに関する方程式の解は、任意の
60機械角度の弓形部分(セグメント)の内部の固定子
に対するモータ回転子の回転位置を表す。固定子に対す
る回転子の位置を知ることによって、駆動制御回路15
0は、モータ26の整流(commutation)を制御でき
る。モータ位置センサ54の出力は、コントローラ14
0における駆動制御回路150とターン信号制御機能1
30とに接続される。
【0043】図1を参照すると、位置センサ103は、
入力シャフト16とピニオン・シャフト17とに亘って
動作的に接続され、入力シャフト16と出力シャフト1
7との間の相対的な回転位置を示す値を有する電気信号
を提供する。位置センサ103は、トーション・バー1
8と組み合わされて、トルク・センサ110を形成す
る。位置センサの出力は、車両運転者が車両のステアリ
ング・ホイール12に加えたステアリング・トルクを示
す。トルク・センサ110の出力は、所望のトルク値を
トルク・センサ110によって測定される加えられたス
テアリング・トルクの関数として提供するトルク・コマ
ンド及び方向回路111を含むコントローラ140に接
続される。この関数関係は、ステアリングの感覚を改善
させる目的を有する複数の可能性のある関係の中の任意
の1つである。111の出力と加えられたステアリング
・トルクの入力との間の関数関係の1つとして、「スマ
イル」曲線がある。それ以外の関係としては、McLaughl
inによって1994年5月20日に出願された継続中の
米国特許出願第246,947号と、McLaughlin他によって1
994年5月11日に出願された継続中の米国特許出願
第212,112号とに記載されているものがある。これら
は、全体を本明細書で援用する。
【0044】トルク・コマンド回路111は、駆動制御
回路150に入力信号を与える。モータ位置センサ54
の出力は、駆動制御回路150に接続される。トルク・
コマンド信号とモータの位置とに基づいて、駆動制御回
路150は、複数のパワー・スイッチ112を介して固
定子コイルに与えられるシーケンス(順序)と電流とに
関して、電気アシスト・モータ26の付勢を制御するの
に用いられるモータ制御信号を提供する。駆動制御回路
150は、好ましくは、マイクロコンピュータである。
【0045】図9を参照すると、典型的な駆動回路が、
1対の固定子コイルAaに対して示されている。残りの
モータ位相のそれぞれも、同様の駆動回路を有してい
る。第1の駆動スイッチ160は、固定子コイルの一方
側と電気的なグランドとの間に動作的に接続される。第
2の駆動スイッチ161は、コイル対Aaの他方の側
に、電流感知用抵抗162を介して接続される。スイッ
チ161の他方の側は、LCフィルタ・ネットワーク1
68を介して、車両バッテリに接続される。第1のフラ
イバック・ダイオード163は、モータの一方の端子と
LCフィルタ168との間に接続される。第2のフライ
バック・ダイオード164は、グランドとスイッチ16
1との間に接続される。過電圧保護用のツェナー・ダイ
オード165が、スイッチ160の両端に接続される。
好ましくは、スイッチ160、161は、電界効果トラ
ンジスタ(FET)などのソリッドステート・スイッチ
である。電流の制御は、制御ライン167、169上で
スイッチ160、161をパルス幅変調(PWM)する
駆動制御回路150によって達成される。
【0046】図10を参照すると、本発明によるターン
信号制御機能130における車両方向指示信号の電子的
な消去(キャンセル)の制御プロセスが、よりよく理解
できよう。手順は、ステップ200で開始し、このステ
ップでは、制御プロセスが、コントローラ140によっ
て初期化される。ステップ200では、この技術分野に
おいて広く知られているように、コントローラの内部メ
モリがリセットされ、内部タイマがリセットされる。プ
ロセスは、次に、ステップ202に進む。
【0047】ステップ202では、ターン信号選択スイ
ッチ13が付勢されているかどうかが、判断される。こ
の判断が否定的であり選択スイッチ13が付勢されてい
ないことを示している場合には、プロセスは、ステップ
202に戻る。この判断が肯定的であってターン信号選
択スイッチが付勢されていることが示される場合には、
プロセスは、ステップ204に進み、示された方向が設
定される。
【0048】ステップ204では、フラグが、車両運転
者によって選択される方向を示すように設定される。選
択スイッチ13によって右へのターンが示されている場
合には、フラグ(SG)は、+1の値に設定される。左
へのターンが示される場合には、フラグ(SG)は、−
1の値に設定される。
【0049】ステップ206では、モータ位置カウンタ
が、当初のゼロの値に設定される。モータ位置カウンタ
は、全体のモータの位置(MPTOT)とピーク・モータ
位置(PMP)とをモニタする。MPTOTは、モータ位
置の正味(ネット)の全体の累積された増加分を表す。
PMPは、ターン方向の反転の前に記憶されていたMP
TOTの最大の値を表す。プロセスは、次に、ステップ2
08に進む。
【0050】モータ位置の処理は、ステップ208で行
われる。図11を参照して、ステップ208の制御プロ
セスを更に考察する。ステップ210では、処理が開始
する。次に、ステップ212において、電気的サイクル
のトータルの値(ECTOT)が、ゼロに等しく設定され
る。ECTOTは、モータ位置センサ54を用いてカウン
トした電気的サイクルの転移(transition)の累積的な
正味の全体を表す。ECTOTは、感知された回転子位置
の変化が回転子が正又は負の電気的なサイクルの転移を
通過したことを示す条件を満足する度に、更新される。
上述したように、モータ26のそれぞれの完全な機械的
回転に対しては、6つの電気的サイクルが存在する。
【0051】ステップ214においては、センサ54の
電気的な角度位置(ΘE)がサンプリングされる。サン
プリング速度は、サンプルの間のΘEの変化が1電気的
サイクルと比較して小さくなるように決定される。ΘE
に対する1電気的サイクル内の電気的角度での位置を示
す値は、既に述べた数3、数4、数5の方程式を用いて
決定される。
【0052】次に、ステップ216では、電気的角度位
置の変化(ΔΘE)が、次の方程式を用いて決定され
る。
【0053】
【数6】ΔΘE=LΘE−ΘE ここで、ΘEは、最も現在に近い時点でサンプリングさ
れた、電気的角度での位置の値であり、LΘEは、前の
サンプリング・サイクルの間に決定され記憶された最後
にサンプリングされたΘEの値である。ステップ208
の制御プロセスを通じての最初の時点では、ターン選択
スイッチ13のそれぞれの付勢に対して、LΘEの初期
値は、ΘEに等しくなるように設定される。プロセス
は、次に、ステップ218に進む。
【0054】ステップ218では、負の方向への電気的
サイクルの転移が生じたかどうかを判断する。負の方向
への電気的サイクルの転移は、ΔΘEが−300電気的
角度よりも小さいときに生じたと考えられる。負の方向
は、反時計方向のハンドホイールの回転、すなわち、左
へのターンに対応する。300電気的角度はサイクル転
移点を指示するように選択されるが、その理由は、36
0度(電気的)よりも、計算において、より扱いやすい
からである。ステップ218での判断が否定的である、
すなわち、ΔΘEが−300電気的角度よりも小さくな
い場合には、プロセスは、ステップ222に進む。
【0055】ステップ222では、正の方向への電気的
サイクルの転移が生じたかどうかを、判断する。正の方
向への電気的サイクルの転移は、ΔΘEが300電気的
角度よりも大きいときに生じたと考えられる。正の方向
は、時計方向のハンドホイールの回転、すなわち、右へ
のターンに対応する。ステップ222での判断が否定的
である、すなわち、ΔΘEが300電気的角度よりも大
きくない場合には、プロセスは、ステップ226に進
む。
【0056】ステップ226では、回転子の回転の機械
的角度におけるモータの位置が判断され、次の方程式で
表される。
【0057】
【数7】MP=(ECTOT・360+ΘE)/6 ここで、MPは、回転の累積的な機械的な角度でのモー
タ位置であり、ECTO Tは、電気的サイクルの転移の累
積的なトータルであり、ΘEは、電気的角度での最も現
在に近い時点でサンプリングされた位置の値である。
【0058】図12を参照すると、A点は、5番目の電
気的転移のサイクルの右側に位置している。ECTOT
5の値を有し、A点は、6番目の電気的転移サイクルの
LΘE=2電気的角度に対応する。数7の方程式を用い
ると、機械的角度でのモータの位置は、次のようにな
る。
【0059】
【数8】 MP=((5・360)+2)/6 =(1800+2)/6 =300.3(機械的角度) MPの値は、図10に示された制御プロセスにおけるス
テップ230に与えられる。そして、図11のステップ
は、ステップ228に進む。
【0060】次に、ステップ228では、最後の電気的
角度の位置(LΘE)が、現在に最も近い時点でサンプ
リングされた電気的角度位置ΘEに等しくなるように、
更新される。プロセスは、ステップ214に戻り、繰り
返される。このプロセスは、モータ位置の値を連続的に
提供し、選択スイッチ13の付勢には依存しないと考え
られる。
【0061】ステップ218における判断が肯定的であ
る、すなわち、ΔΘEが−300電気的角度よりも小さ
い場合には、プロセスは、ステップ220に進み、そこ
で、ECTOTが、1だけ減少する。
【0062】図12を参照して、ステップ218及びス
テップ220の更新プロセスを考察する。A点は、5番
目の電気的転移サイクルの右側に位置している。ここ
で、ECTOTが5の値を有し、A点が6番目の電気的転
移サイクルにおけるLΘE=2度(電気的角度)に対応
すると仮定する。車両のハンドホイールの回転方向は、
5番目の転移サイクルでのΘE=358度(電気的角度)
における5番目の転移サイクルの左側に位置するB点に
向かって反時計方向である。上述の数6の方程式を用い
ると、次のようになる。
【0063】
【数9】ΔΘE=2度−358度=−356度 −356度(電気的)は、−300度(電気的)よりも
小さいから、ステップ218での判断は、肯定的であ
る。プロセスは、ステップ220に進み、そこで、EC
TOTは、1だけ減少して4になる。次にプロセスは、既
に述べたステップ226に進む。
【0064】ステップ222における判断が肯定的であ
る、すなわち、ΔΘEが300電気的角度よりも大きい
場合には、プロセスは、ステップ224に進み、そこ
で、ECTOTは、1だけ増加する。図12を参照して、
ステップ222及びステップ224の更新プロセスを考
察する。C点は、2番目の電気的転移サイクルの左側に
位置している。ここで、ECTOTが1の値を有し、C点
が2番目の電気的転移サイクルにおけるLΘE=355
度(電気的角度)に対応すると仮定する。車両のハンド
ホイールの回転方向は、3番目の電気的転移サイクルに
あるΘE=4度(電気的角度)における2番目の転移サイ
クルの右側の位置するD点に向かって時計方向である。
上述の数6の方程式を用いると、次のようになる。
【0065】
【数10】ΔΘE=355度−4度=351度 351度(電気的)は、300度(電気的)よりも大き
いから、ステップ222での判断は、肯定的である。プ
ロセスは、ステップ224に進み、そこで、EC
TOTは、1だけ増加して2になる。次にプロセスは、既
に述べたステップ226に進む。
【0066】図10を参照すると、ステップ208から
の機械的角度でのモータ位置(MP)は、ステップ23
0に与えられる。ステップ230では、現在に最も近い
時点のモータ位置(MP)がサンプリングされ、最後の
モータ位置(LMP)に対する初期値が設定される。タ
ーン選択スイッチ13のそれぞれの付勢に対するステッ
プ230の制御プロセスを通じての最初の時点で、最後
のモータ位置サンプリングの初期値は、MPTOTに等し
くなるように設定される。
【0067】ステップ232において、モータ位置のト
ータル(MPTOT)が、次の方程式によって決定され表
現される。
【0068】
【数11】MPTOT=MPTOT+(MP−LMP)・SF ここで、MPTOTは、前の増加するサンプルの累積的な
正味のトータルであり、MPは、ステップ208からの
モータ位置の現在から最も近い時点でのサンプルであ
り、LMPは、前のサンプリング・サイクルの間にサン
プリングされた最後のモータ位置であり、SFは、既に
述べたように設定されるフラグ値である。
【0069】ターン運動がステップ204で設定された
指示された方向と同じである場合には、設定されたフラ
グ値によって、MPTOTの値は、正になる。プロセス
は、次に、ステップ234に進み、そこで、LMPの値
は、次のサンプリング・サイクルのために、MPの現在
の値に等しくされる。
【0070】ステップ236では、ピークのモータ位置
(PMP)に到達しているかどうかが、判断される。現
在に最も近い時点でのMPTOTがPMPの現在値よりも
大きい場合には、PMPの値は、MPTOTの現在に最も
近い値と等しくなるように設定される。MPTOTの現在
に最も近い時点での値が減少し始めPMPの現在値より
も小さくなると、PMPの値は、MPTOTのピーク値に
留まる。プロセスは、次に、ステップ238に進む。
【0071】ステップ238では、モータ位置のトータ
ル(MPTOT)が、ピークのモータ位置(PMP)から
モータ回転における最大の許容可能な反転(MR)を引
いた値よりも小さいかどうかが、判断される。最大の許
容可能な反転(reversal)は、ターン・インジケータを
キャンセルするのに必要となるステアリング・システム
の戻る回転の量である。好適実施例においては、最大の
許容可能な反転は、15度に等しいステアリング・ホイ
ール12の戻る回転に対応する。ラックとピニオンとの
比率により、15度のステアリング・ホイールの戻り
は、結果的に、モータの最大の許容可能な回転に対す
る、モータによる約93度(機械的)の回転を生じさせ
る。最大の許容可能な反転の値と比率とは、車両のプラ
ットフォームに依存し、これらの値は、車両ごとに変動
する。
【0072】ステップ238での判断が肯定的であり、
MPTOTが、PMPからMRを引いた値よりも小さいこ
とを示す場合には、プロセスは、ステップ240に進
み、そこで、ターン・インジケータがキャンセルされ
る。次に、ステップは、ステップ202に戻る。ステッ
プ238での判断が否定的であり、MPTOTが、PMP
からMRを引いた値よりも小さくない場合には、プロセ
スは、ステップ230に戻る。
【0073】本発明の好適実施例に関する以上の説明か
ら、当業者であれば、改良、変更及び修正を見いだすこ
とができるであろう。そのような改良、変更及び修正
は、冒頭の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従い作成されたパワー・アシスト・ス
テアリング・システムを図解する概略的なブロック図で
ある。
【図2】図1のパワー・アシスト・ステアリング・シス
テムの一部分の平面図である。
【図3】図2の線3−3から見た断面図である。
【図4】図1に示されたモータ位置センサの等角的(is
ometric)な展開図である。
【図5】図4のモータ位置センサの一部分の側面方向の
断面図である。
【図6】図4に示されたモータ位置センサの別の実施例
の部分的な等角図である。
【図7】図7のA及びBは、図1のモータに対するモー
タの回転の機械的角度と電気的角度との関係を示す尺度
である。図7のC〜Gは、図4の位置センサの1回転の
間に存在する電気信号の図解的な表現である。
【図8】図4の回転子位置センサを駆動する構成の回路
図である。
【図9】図1に示されたパワー・スイッチの回路図であ
る。
【図10】図1の装置が従うプロセスのステップを図解
する流れ図である。
【図11】図10に示された制御プロセスの一部分を更
に詳細に図解する流れ図である。
【図12】図11に示された制御プロセスに対する転移
(transition)サイクルの図解的な表現である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両において用いる方向指示信号を電子
    的にキャンセルするシステムであって、 選択されたターン方向を示す信号を提供するターン信号
    選択手段と、 選択されたターン方向を指示するターン信号指示手段
    と、 付勢されると、パワー・アシスト・ステアリングを提供
    する電気アシスト・モータと、 モータの固定子に対する回転子の位置を感知し、それを
    示すモータ位置信号を提供するモータ位置感知手段と、 前記ターン信号選択手段と、前記ターン信号指示手段
    と、前記モータ位置感知手段と、に接続されており、前
    記選択手段と前記感知されたモータ位置とに応答して、
    前記ターン信号指示手段を制御する制御手段と、 から構成される、システム。
  2. 【請求項2】 前記電気アシスト・モータは、可変リラ
    クタンス・モータである、請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記モータ位置感知手段は、ロータリ位
    置センサである、請求項2記載のシステム
  4. 【請求項4】 車両のための方向指示信号をキャンセル
    する方法であって、 ターン信号方向を選択して前記選択されたターン方向を
    示す信号を提供するステップと、 付勢されると、パワー・アシスト・ステアリングを提供
    する電気アシスト・モータの固定子に対する回転子の
    置を感知してそれを示すモータ位置信号を提供するステ
    ップと、 前記モータ位置信号に応答して前記ターン信号指示を制
    御するステップと、 を含む、方法。
JP33401996A 1995-12-13 1996-12-13 電気アシスト・ステアリング・システムにおいて車両方向指示信号を電子的にキャンセルする方法及び装置 Expired - Fee Related JP2859231B2 (ja)

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