JP2858590B2 - ゴルフ・スウィングの特徴を検出、測定及び/又は表示する装置 - Google Patents

ゴルフ・スウィングの特徴を検出、測定及び/又は表示する装置

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JP2858590B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴルフ・スウィングの望ましい理想的な動作
特徴との違いを検出、測定し、及び/又は表示する装置
に関する。本発明装置を使用し、ゴルフ・スウィングの
間のクラブ・ヘッドの動きと方向をトラッキングするこ
とができる。
数種のこうした装置は公知なものである。一公知タイ
プの装置では、ゴルフ・スウィングの間に於けるクラブ
・ヘッドの位置と方向は幅の狭いビームを発する光電セ
ンサーで構成するアレーで検出される。一般的なアレー
の場合、相互に僅かに離して配した平行二列の光電セン
サーはゴルフ・ボールの初期セッティング・ティー位置
後部の地表位置に装着される。この二列の光電センサー
は真っ直ぐなスウィング軌跡に垂直、即ち、偏向のない
通常、正しいスウィング・ラインに対し垂直である。一
列の光電センサーはティー位置の少し後方にセットさ
れ、別な一列の光電センサーはティー位置後部に更に距
離をおいてセットされ、この二列は相互間に若干の知ら
れた距離を配して分離している。スウィング時に於ける
クラブ・ヘッドの軌跡はティー位置の後部からスタート
し、ゴルフ・スウィングの間、クラブ・ヘッドが光電セ
ンサー上を垂直に通過すると、所定の光電センサー回路
に電気信号の変化が発生する。前記アレーからの総ての
電気信号をモニターすることで、各列のセンサー上を通
過する時のクラブヘッドの位置と傾斜角はコンピュータ
計算することができる。この計算値から、スウィング角
度、クラブ・ヘッドの斜行度及びセンターからの偏差量
をコンピュータ計算することができる。センサー・ゾー
ンに亙る平均のクラブ・ヘッド速度もコンピュータ計算
することができ、垂直線からのスウィング角度の偏向が
僅かであると仮定すると、このクラブ・ヘッドの平均速
度は光電センサーを配した二列を分離している相互間距
離に比例し、更に、この二列をクラブ・ヘッドが横切る
際に要する時間の逆数に比例する。
前記の既知装置では多くの数にのぼる不連続点のモニ
ターが行われるため、数多くの光電センサーが必要にな
るという不便な点がある。その結果、製造コストが高く
なり、装置は複雑な構成になる。
別タイプの装置は、理論的なインパクト・エリヤ内部
とその周辺に配した複数の磁気センサー、そしてこれら
とクラブ・ヘッドの金属部分との磁気相互作用によるも
のであり、あるいは場合によってはこれらと特別にクラ
ブ・ヘッド内部に納めた金属挿入部材と磁気挿入部材と
の磁気相互作用によるものである。磁界の変化はセンサ
ーで検出され、数値表示、あるいは診断音声信号又は視
覚信号として表示される。このような装置の例はGB 213
5199B,GB 2150841B,GB 2110939B,US 4844469,US 445104
3,GB 2217995A及びGB 2223952Aに記載されている。
前記総ての既知タイプの磁界検出装置は各部に配した
それぞれ面積の小さな個々のセンサーを使用する構成に
基ずくものである。本発明は多数の小さなエリヤ又は個
々の小さなエリヤから成るアレーとして配列せずに、全
く異なる構成の磁界センサー・ユニットの採用で、特に
クラブ・ヘッドの高さに感応する信号の強度とタイプに
関しより大きな感度とより高い精度が得られるという認
識と、更に、これを採用することにより、基本的な方向
査定に対する優れた感度に加えより広範な測定可能性が
得られるとの理解に基ずいている。
本発明の目的はゴルフ・クラブのクラブ・ヘッドの動
きを検出および/又は測定する装置であって、従来技術
の装置に比較し、固有の高い検出感度と測定感度を有す
る装置を提供することである。
一つの態様として、本発明の装置はゴルフ・スウィン
グの望ましい理想的な動作特徴との相違を検出するもの
であって、クラブ・フェースに対して所定の位置方向で
クラブ・ヘッドに少なくとも一つの永久磁石を装着した
少なくとも一本のゴルフ・クラブと;ボール位置表示が
ある検出アレーであって、ボール位置表示上に於けるク
ラブ・ヘッドの望ましい理想的な運動軌跡に対する所定
検出位置に配した少なくとも一つの磁界センサーからな
る検出アレーと、該検出アレーに電気的に接続して、該
センサーが形成した一個又はそれ以上の電気信号を提
示、測定または表示するに適した一個又はそれ以上の信
号に変換する回路機構と、該回路機構に電気的に接続
し、検出した違いを提示、測定又は表示をする読み取り
手段とから成り、そして該センサーは、前記望ましい理
想的な運動軌跡に対して所定の位置および方向に配した
既知形状の少なくとも一つの細長い部分を備えた磁気感
応境界ユニットの形態をした装置であることを特徴とす
るものである。
該磁気感応境界ユニットの該細長い部分は好ましくは
直線部分である。“細長い”という用語はポイント・セ
ンサーのような小さなエリヤと対比しての比較表現であ
る。実際上、該磁石が該センサーを通過する時に磁束の
多くをこの細長い部分が交差し得るに足る長さである必
要がある。出願人はその発明原理についてのいかなる解
説にも制約されることを望まないが、理論上利用し得る
最大磁束の少なくとも50%(即ち、センサーが無限に延
長されるとした場合)と交差させることが、価値があり
そして80%、90%又はこれ以上も可能である。
“境界ユニット”なる用語は好ましくはループの直線
部分のような電導材料の直線区間を意味する。以下に説
明する理由から、最も実用的なサイズである限りこうし
たループには該センサーで形成する信号を最適な状態に
する目的で、前記直線部分の他に、望ましい理想的な運
動軌跡の方向に沿って伸ばした複数の延長部分を含める
必要がある。しかしそれは相互間にスペースを配した平
行な端縁部を有する磁性材料で形成した二つの細長いプ
レート相互間に与えた直線状の幅の狭いギャップとして
表すことができ、この場合、ゴルフ・クラブに装着した
磁石がそのようなプレートの位置を横切る時に信号が形
成されるし、該ギャップ内に該信号がするどく落ち込
む。このような信号の波形は該ギャップの下部に位置
し、該ギャップのブリッジとなっている磁気センサーで
検出することができるが、それでも信号はポイント・セ
ンサーの一点だけに於けるよりは、材料の長さ区間に亙
り形成される。
混乱になるまで個々の磁石の磁界はオーバーラップさ
せるべきではないため、少数の磁石、詳しくは、一つ又
は二つの磁石が好ましいものではあるが、クラブ・ヘッ
ドに装着する磁石の数は変更することができる。磁石は
クラブのソール又は後部に固定することができる。使用
する磁石の数が一つの場合、クラブ・フェースとソール
に垂直なクラブの中央面内、即ちヒットされたボールが
通常飛行する面内にあるクラブのソール又は後部に設け
られたリセス(凹部)にこの磁石を位置決めし、装着す
るのが好ましい。二個の磁石を使用する場合、そのソー
ルの面内に於て前後に離して、適切なリセスにセットす
ることができる。この構成はウッド・クラブによりふさ
わしいものである。これとは別様に、これらの磁石は該
中央面のいずれか一方の側に相互を等距離離して装着す
ることができるが、この場合、磁石は後部、しかもソー
ルの近傍に設けたこうしたリセス内にセットするのが好
ましい。この構成はアイアン・クラブやパターによりふ
さわしいものである。
各磁石の磁気軸(本明細書中では“水平”としてい
る)をボール飛行軌跡の一般的な方向にセットし、ある
いは該軌跡に直角に、しかもほぼ垂直に(地面にもたせ
掛けたクラブに対し)セットし、又は該軌跡に直角であ
る尚ほぼ“水平”な位置に(同様に地面にもたせ掛けて
静止状態にしたクラブに対して)セットし、この状態で
各磁石をリセス内に保持、装着する。二個の磁石を使用
する場合、そして、これらの磁石を所定量だけ離して、
例えば、後部又はソールに於て前記した該中央面の両側
に等距離離してセッティングするとき、該磁石は相互に
対位させて方向設定する、即ち、各N極を逆な方向に向
けてセットして容易に識別できる信号が得られるように
するのが好ましい。二個の磁石をソール面内で前後に離
してセットするとき、これらは相互に対位させ、あるい
は同一方向セットすることができる。
一つの好ましいセッティングのスペース範囲は通常、
50mm〜90mmである。例えば、ウッド・クラブのソール又
はアイアン・クラブの後部にセットする個々の磁石相互
間には普通、60mmのスペースを配し、パターの後部では
そのスペースは80mmが好ましい。
使用する磁石は好ましくはいわゆる“希土類元素をベ
ースにした永久磁石”で、これらは小さなサイズなが
ら、その“BH積”に従い測定される大きな磁力を発する
製品として得られる。円筒形にして直径が5〜10mm,長
さが3〜10mm、例えば、直径8mm,長さ5mm(パターの場
合はサイズが大きい程良い)であり、KJ/m3単位で測定
したBH積値が50〜350、より好ましくは220−300となる
様に磁化したドイツ国、Hanauに所在するVacuumschmelz
e会社から登録商標“Vacodym"と“Vacomax"のもとで市
場販売される所謂“SECo5"磁石、叉は概略Nd2Fe14Bと思
われるNdFeBタイプの磁石は、衝撃減磁作用に抵抗性を
示すもので、本発明を実施する上で有用である。
別構成も代表して電導ワイヤの直線部分を例にとり
(説明の便宜上)“感応境界ユニット”のさらに詳しい
説明をする。
最も単純な形態の検出アレーは、望ましい理想的な運
動軌跡の面に交差し得るよう位置決めし、あるいは該運
動軌跡に平行に配し、該運動軌跡から充分はずれると磁
石の運動軌跡に交差されるようにセッティングした電導
性材の一つの直線部分から成る。
しかし好ましくはこの検出アレーは二つの直線部分か
ら成り、そして好ましくはこの二つの直線ライン部分は
その一方又は両方が望ましい理想的な運動軌跡の面、あ
るいは該面に平行な理想的な磁石の運動軌跡の面に交差
し得るよに配列する。このような直線部分の各ペアー
は、(a)互いに平行に配し、望ましい理想的な運動軌
跡に直角に配列することができ、あるいは(b)相互に
平行ではあるが、該運動軌跡に直角でない同一角度に配
することができ、又は(c)相互に平行ではなく、従っ
て、該運動軌跡にそれぞれ異なる角度で配することがで
き、この場合、好ましくは該二つの部分の一方は、該運
動軌跡に直角に配列される。交差角は、ケース(b)又
は(c)に於いて直角でなければ、クラブ・フェース偏
向角度として見る角度より大きいのが好ましく(以下に
説明する理由から)、一般には30〜60°の範囲の例えば
45°である。
ケース(a),(b)及び(c)に於ける直線部分の
ペアーは必要に応じ連続ループの異なる部分を形成する
ことができるが、勿論、別々なループの部分とすること
もできる。このようなループは好ましは連続部分を含
み、それぞれ細長い部分の各端部に配され、該端部から
望ましい理想的な運動軌跡の方向に伸ばしている。別な
構成を採用する場合、例えば該細長い部分の各端部を半
円形接続部で結合する構成では、検出される信号は該細
長い部分の交点に従い変化する。勿論、これに対する対
策もありうるが、ループを別途構成するほうが容易であ
る。勿論、該細長い部分が非常に長い場合、それぞれ前
方に伸ばしたループ領域の方向設定による影響を最小限
に低減させることができるが、これも実用的ではなく、
従って、理想的な運動軌跡方向に沿い連続部分を配する
構成のほうが遥かに好ましい。
本発明の実施に際し、ボーる位置表示に対する所定位
置と方向に複数のループから成るアレーを形成すること
が考えられ、該ループは相互に対し電気絶縁を施し、こ
のため、クラブをスウィングする度に行われる測定およ
び/又は表示に備え、該ループ全体で多数の個々の信号
の検出および解析又は適切な形態への変換ができるよう
になる。好ましくはこのようなループは磁石の運動軌跡
の方向にそれぞれ同じ長さだけ伸ばした構成である。
更に、本発明の好ましい態様は一線に配列した細長い
部分のサブ・ユニットをそれぞれ異なるループに配する
することである。
こうした複数ループの内の一つは逆の極性を持つ磁石
を実質的に運動軌跡の方向に各軸の方向設定をし、クラ
ブ後部、ソールの近傍に、しかも間隔“x"においてクラ
ブ・ヘッドの中央面を中心に等距離だけ離して位置決め
してセットしたクラブに応用する上で特に有用である。
このような場合、複数ループで構成するアレーは好まし
くは、 (a)望ましい理想的な運動軌跡の方向に直角な検出ア
レーの三つの相互に緊密に隣接させ互いに一線に配した
第一の直線部分であって、これらは全て個別の導電性ル
ープに含まれており、そしてxより小さい長さを有する
それ自身が望ましい理想的な運動軌跡を中心として対称
に配列された中央の第一部分と、遠い方の端部の第一部
分と近いほうの端部の第一部分とからなる第一の直線部
分と、 (b)相互に緊密に隣接させ互いに一線に配した検出ア
レーの二つの第二の直線部分であって、これらはそれぞ
れ個別の電導性ループに含まれており該第一の直線部分
に平行しかもそれと一線に配列してあり、そして該中央
第一部分と該遠い方の端部の第一部分に等しい長さを有
しそして第一の直線部分から既知な距離だけ隔ててある
第二の直線部分と、 (c)該第一、第二の直線部分に対してそれぞれ30〜60
°の角度範囲、例えば、45°の角度で配した検出アレー
の互いに平行な二つの第三の部分であって、これらは個
別の電導性ループに含まれており、該中央第一部分の上
部に位置する望ましい理想的な運動軌跡に沿いクラブが
通過する時に二つの磁石の内の遠い方が上部を通過する
各点に於て、該遠い方の第一の端と、相当する第二の端
分と交差する相互間スペースを持たせたものである第三
の部分、 とから成る。
通常、ループ(a)と(b)は絶縁材の厚さだけルー
プ(c)から離すことができる。
前記のものとは別な複数ループは各軸を運動軌跡の方
向に直角に配し、クラブ・ヘッドの該中央面に沿ったソ
ールに於て相互を離して磁石をセットしたクラブに使用
する上で特に価値がある。このような場合、複数のルー
プから成るアレーは好ましくは、(a)既知の距離だけ
相互を離し、望ましい理想的な運動軌跡に対し両方とも
直角に配し、それぞれ平行な第一直線部分を有する第一
ループと、(b)該第一部分に対し直角でない角度に配
し、二つの該第一直線部分と該望ましい理想的な運動軌
跡との各交点を通過し得るように相互を離し、互いに平
行な第二直線部分とから成る。
各該ループ自体はワイヤで、場合によっては複数巻に
巻線加工したワイヤで構成したり、あるいは電導材で製
作した平坦なリボン又はプリント回路基板に設けたトラ
ックにすることもできる。該ワイヤの実幅員は決定的な
影響をもつファクターであるとは考えられない。
更に、アレーを構成する各ループの他に、異質の外
乱、例えば高架電送線からの遠界磁信号を受信して、磁
気誘導信号ループに接続される遠界磁信号を中性化し、
補正する信号を形成する機能を有するループとして一つ
又はそれ以上の誘導信号ループと同一サイズの補正ルー
プを含めることができると思われる。
好ましくは、検出アレーは上述のごとく、相互を電気
的に絶縁し、更に周囲からも絶縁した一つ又は複数のル
ープから成り、ボール位置の表示をする上面を有する複
数拡張部としての構成である。この拡張部はウッド・ク
ラブ又はアイアン・クラブ用として構成される場合は多
少の剛性をもつ耐衝撃性のプレートにすることができる
が、パター特性のみを測定するのであれば、強度を小さ
くすることがででて、即ちフレキシブルなマットにする
ことができる。信号強度を改善するため該ループの下部
に低磁気抵抗の磁性材から成る一つのエリアを配する事
は価値がある。該拡張部にはこれとは別様に、プレー中
のボール、例えばパターを使用するグリーン上にあるボ
ールの近傍に配置して、パター・スウィングの記録と解
析を行い得るようにする周辺部をもたせることができよ
う。
検出、測定又は表示をする装置の読み取り手段はスウ
ィングの欠陥を聴覚的にまたは視覚的に知らせるため、
交差信号を出力する手段で簡単に構成することもできよ
う。これ以外のもので該交差信号を出力する手段として
は一つのループ又は異なるループからの個々の信号の組
合せに従い行われるコンピュータ計算から得られる一つ
又はそれ以上のパラメータを有するディジタル又はアナ
ログ読み取り装置がある。こうしたコンピュータ計算は
仮想のゴルフ・ホールが提示される表示スクリーン上に
まとめられ、そして記録され解析されたスウィングでボ
ールをヒットした時にボールが描くと飛行軌跡が示され
る。
本発明装置は総て一個あるいは複数個の磁石を適当に
装着した全セットのクラブ又は選択したサブセットのク
ラブ、例えばウッドのクラブが一本、アイアン・クラ
ブ)例えば5番アイアン)が一本及びオプションのパタ
ーが一本、というようないずれ組合せも網羅する。磁石
はクラブのタイプによって装着時の配列の仕方を変える
ことができる。
本発明の別の態様は前記したような磁石をそれ自体適
当に装着したゴルフ・クラブヘッドと、前記したような
ループで構成する検出アレーから成るマットにある。
上記で概言した本発明装置の操作は以下のような要素
による。
磁石が磁気感応センサーを通過すると、該磁石は該セ
ンサーからの電気パルスを誘発する。
通過する速度が等しいと仮定すると、このパルスの最
大強度はセンサーからの最小距離に従い変化する。サイ
ズの小さなセンサーの場合、例えば、ワイヤを巻いた小
さいコイルでは、パルスの最大強度は距離の3乗に従い
低下する。金属塊の場合、センサーに配した磁石から渦
電流が誘導され、その低減量は距離の逆6乗に近づく。
しかし、センサーが細長い形状であれば、パルス強度は
距離の2乗に概略従い減少し、更に、(ゴルフ・クラブ
の寸法とプレー時に於ける通常の対地間隙距離を考慮す
ると)スウィング特徴におけるエラーの診断に便利な改
良された感度を達成する目的で組み入れるべく磁石の選
択ができることに氣付くようになった。更に、パルスの
長さは所定のクラブ速度では、高さ、即ち磁石からセン
サーまでの最小距離に従い本来線状に変化するが、磁石
強度に従い変化するものではないとの事実を確立した。
速度は容易に計算できるため、高さも容易に、しかも
正確に設定することができる。実際上、磁石は示度調整
の必要がなく、磁界強度損、即ち、減磁は高さ決定に影
響することはない。
磁石が磁気軸方向に移動して線状のピックアップ・ワ
イヤを通過すると、それは所謂“ゼロ交差”信号、即ち
最大レベルまで上昇し、次いで、急速にゼロ・レベルま
で下降し、そして逆方向でやはり急速に同じ最大レベル
まで上昇し再度下降して対称パルスを形成する信号を与
える。最大レベルの高さと最大レベル間の時間が容易に
確認できるようにゼロ交点も簡単に確認できる。
磁石がその磁気軸に対しある角度(直角以外の角度)
でそのようなワイヤを通過すると、やはりゼロ交差信号
が出力されるが、この信号は一方の最大値がもう一方の
最大値よりも大きいというものである。最大レベル間の
比は測定することができ、磁気軸に対する運動軌跡の角
度に関連づけることができる。
磁石がその磁気軸に対し直角な方向でワイヤを通過す
ると、ピーク値にはいずれかの側に対する僅かな逆の値
を伴うが、ゼロ交差信号よりピーク値が形成される。
従って、一般的にゴルフ・スウィングの基本的な特性
を如何にして検出または測定できるかを知ることができ
る。
クラブ・ヘッドが移動してワーヤの二区間に亙るライ
ンを交差する時に二つの連続したパルスの同一部分を時
間測定することでクラブの速度を評価することができ
る。ゼロ交差信号又は(好ましものではないが)ピーク
信号を活用することが考えられる。精度的に劣るが、一
本のワイヤと一定の距離で分離した二つのソール磁石の
構成では互いに分離した二つのパルスが与えられ、そこ
でこれらの時間測定をすると速度表示ができよう。
四本のライン、即ち、直角な二本の平行ラインと、例
えば45°傾斜した二本の平行ラインに磁石を交差させる
ようにして、クラブ・ヘッドの運動軌跡ライン、すなわ
ちイン・スウィング又はアウト・スウィングを確認する
ことができる。この二本の直角な平行ラインは信号を与
え、その信号相互を分離する時間間隔は傾斜ラインと該
平行ラインのいずれかに対応して形成される信号相互間
の時間間隔と比較することができそしてクラブ・ヘッド
の運動軌跡が表示される。
クラブ・フェース角度にエラー(すなわち、上方から
見たときの)があると、二つの“ヒール(かかと部)お
よびトー(つまさき部)”磁石の一方が所定ラインを先
行して横切ることとなり、この場合の信号の時間間隔は
“開”角度又は“閉”角度の測定値となる。
クラブ・フェースの垂直(傾斜)角エラーは、例えば
軸が水平のアイアンの後部に配した“トー”磁石のゼロ
交差曲線の測定された形状によって確認することができ
る。
既に説明したように、クラブの全体高さでのエラーは
速度による影響の補正後、一方又は他方の磁石のゼロ交
差パルスの幅により測定することができる。
クラブショットでのすなわちトー又はヒールの方向の
エラーは望ましい理想的なショット時の磁石の運動軌跡
ライン上の角度、例えば45°で交差する二本の別々なピ
ックアップ(検出)ラインからのパルスの分離を表す信
号により測定することができる。
“すくい”角エラーは信号ライン上を通過する間にト
ー磁石とヒール磁石の比較高さを比較することにより確
認することができる。
クラブ・ヘッドの運動軌跡、すなわちスウィングの形
のエラーは既知量のスペースを相互間に配した異なる平
行ラインにおいて同一磁石の高さを測定することにより
確認することができる。
前記の数量の変化率、特に“開”角又は“閉”角の変
化率あるいは加速度も、上述のごとく、既知量の差にお
いて得た二つの測定値に従い容易に確認することができ
る。
従って、複数のループと直線部分で構成する適切な配
置からは読み取り値を表示すべく解釈し組み合せること
のできる多様な信号が与えられることが明らかになろ
う。
例を引用し、貼付図面に関し本発明の二つの具体的態
様を以下に説明する。
第1図はクラブ・ヘッドとゴルフ・ボールを上部から
見た平面図である。
第2図は第1図に記載するクラブ・ヘッドとゴルフ・
ボールの側面図である。
第3図は磁気軸をコイル面に平行にしたコイルと磁石
の配置を示す。
第4図は第3図に記載するコイルに誘導される電圧の
グラフである。
第5図は本発明による第一装置である。
第6図は本発明による第二装置である。
第7図は第6図に記載する装置が形成する信号のグラ
フである。
第8図は第5図に記載する装置の一部の別の設計態様
を示す。
第9図は線状電導体に交差する磁界を図解したダイヤ
グラムである。
第10図は第9図の配置により形成されるゼロ交差信号
である。
方向を特定するため、デカルト座標X,Y,Zを第1図と
第2図に示す。第1図と第2図から分かるように、ゴル
フ・クラブはシャフト1に固定したクラブ・ヘッドから
成る。シャフト1にはグリップ(図示省略)がある。シ
ャフト1とグリップはゴルフ・ボール2に向けて事実上
Y方向にクラブ・ヘッドをスウィングするときに使用す
る。ゴルフ・ボール2は初期段階では地表面4より僅か
に高い点にゴルフ・ボール2を支持するティー3にセッ
トすることができる。これとは別様に、ゴルフ・ボール
2は地表に直接セットしてもよい。いずれの場合も、ゴ
ルフ・ボール2の初期セッティング位置は本明細書に於
いては“ティー位置”と呼ぶ。スウィング軌跡は大きな
曲率半径をもち短区間では概ね直線と考えられる。クラ
ブ・ヘッドの動きが事実上Y方向だけであれば直線状の
スウィング軌跡はインパクト・エリヤ近傍に於けるクラ
ブ・ヘッドの動きの特徴を表しているが、これにはZ方
向の運動成分も含めることができる。
ゴルフ・ボールを正しくヒットするクラブ・ヘッドの
面はクラブ・フェース5で、このクラブ・フェースはヒ
ール部6からトー部7までの範囲に亙る比較的平坦な面
で、ヒール部6とトー部7はクラブ・ヘッドの一部で、
それらはゴルフ・ボールのヒット面の役割をも果たすこ
とができるが(通常なプレー時)、クラブ・フェース5
から離れた部位にあり、すなわちそれぞれシャフト1に
近くまたは遠くに位置する。クラブ・ヘッドでゴルフ・
ボールをインパクトした後のゴルフ・ボール2の飛行コ
ースはクラブ・ヘッドのスウィング軌跡、速度、クラブ
・フェース5に対するインパクト点、クラブ・フェース
の方向を含む各種ファクターで決まる。一般に好ましい
とされる飛行コースはZ方向に作用する引き上げ成分
と、X方向に於ける無視し得る程度の僅かな動き(プラ
ス又はマイナスの動き)を伴いゴルフボールが主にY方
向に飛ぶ方向を指す。これは通常、スウィング軌跡が直
線状であり、クラブ・フェース5がスウィング軌跡に直
角をなし、ゴルフ・ボール2に対するインパクト点がク
ラブ・フェース5の中央またはその近傍にあるときに達
成される。
以下の説明の便宜上、直線状のスウィング軌跡、クラ
ブ・フェースの直角性およびインパクト点が中央にある
ことが最適スウィング特性であると仮定し、これから何
等かの偏向があれば、それはエラーと見なされる。しか
し、直線状のスウィング軌跡およびクラブ・フェースの
直角性から故意に偏向させることはしばしば、ゴルフの
テクニックとして活用されていることに注意しなくては
ならない。ゴルフ・スウィングのエラーにはプラスY方
向に於ける運動成分をスウィング軌跡に有する“アウト
・スウィング”と、マイナスX方向に於ける運動成分を
スウィング軌跡に有する“イン・スウィング”と、プラ
スX方向に一部を向けるようにクラブ・フェースを回転
させた“オープン・クラブ・フェース”と、マイナスX
方向に一部を向けるようにクラブ・フェースを回転させ
た“クローズド・クラブ・フェース”と、ゴルフ・ボー
ルに対するインパクト点がクラブ・フェースのセンター
から外れ、トー部に近い点にある、“トー・オフセッ
ト”と、インパクト点がクラブ・フェースのセンターか
ら外れ、ヒール部に近い点にある“ヒール・オフセッ
ト”と、インパクト点がクラブ・フェースのセンターか
ら外れ、クラブ・ヘッドのボトム(底部)に近い点にあ
る“ボトム・オフセット”と、インパクト点がクラブ・
フェースのセンターから外れ、クラブ・ヘッドのトップ
(頂部)に近い点にある“トップ・オフセット”が含ま
れる。
第1図と第2図に例示するために採用したクラブ・ヘ
ッドの形状は“ドライバー”又は“フェアウェー・ウッ
ド”のものである。例えば、ヒール部、トー部等、上記
した色々な部分とゴルフ・スウィングに関わるパラメー
タは各種アイアン、ウエッジ又はパターのような他の様
々なタイプのクラブ・ヘッドに適用することができる。
1つの適当なセンサー装置はティー位置近傍領域の地
表面に平坦に配した回路ループと、正常なクラブ・ヘッ
ドのスウィング軌跡に磁気軸を事実上一線にし、その結
果、スウィング時にクラブ・ヘッドがティー位置に近づ
くと、該磁気軸は該回路ループの面に概ね平行になる状
態でクラブ・ヘッドに装着した磁石とから成る。
図面ページに対しループ面を垂直にして記載した電導
性ワイヤ・ループ55の断面を示す第3図に関し、このセ
ンサー装置の説明がなされており、ワイヤ区間56、57は
図面ページの上方と下方に垂直に伸びていると仮定す
る。図面ページ面に記載する磁石58は矢印59で指示する
方向に沿い、ワイヤ・ループ上を定速で移動する。
第4図はワイヤ・ループ55に誘導される電圧波形で、
該波形の極性は特定せずに任意としている。第4図の波
形には明確なゼロ交点60、61が見られ、この各ゼロ交点
はコイル55の区間57、56の上部を垂直に通過する磁石58
に事実上一致する。ゼロ交点の方向(即ち、プラス極性
方向であるか、マイナス極性方向であるか)は磁石のN
極とS極を反対にすることで逆にすることができる。
第5図を参照する。二面式プリント基板63上に設けた
トラックで形成する多数のループ回路から成るセンサー
・アレーはマルチ・ウェイ・ケーブル64を介し増幅器と
信号検出回路に接続している。説明の便宜上、このプリ
ント基板には上端部65、下端部66、左端部67、右端部68
及びせンター・ライン69を指定した。プリント回路基板
の下面側に設けたプリント回路トラック71、72はそれぞ
れトラックの一区間をセンター・ライン69に対し名目上
45°傾斜させてループを形成している。トラック71、72
の各傾斜区間は事実上直線、相互に平行であり、該セン
ター・ラインの両側にある距離だけ伸ばし、“D"は該セ
ンター・ラインに沿い測定した二本の該トラックの各セ
ンター相互間に配した指定分離帯である。トラック71が
形成するループの両端はマルチ・ウェイ・ケーブル64に
設けた二本のワイヤを介し増幅器81の各入力部に接続し
てある。同様に、トラック72が形成するループは増幅器
82に接続している。プリント基板の上面側に配した二本
のプリント回路トラック73、74はそれぞれ矩形ループを
形成し、トラック73、74が形成したループの両端は延長
トラックとケーブル64を介し、それぞれの増幅器83、84
に接続してある。トラック73が形成する矩形ループの一
方の側はトラック74が形成する矩形ループの一方の側と
共線をなしている。トラック74が形成する矩形ループは
センター・ラインを中心に概ね対称をなすエリヤを取り
囲んでいる。トラック73が形成する矩形ループはトラッ
ク74が形成する矩形ループに沿い、しかも後者の矩形ル
ープの極く近くに配され、プリント回路基板の上面にあ
る一つのエリヤを取り囲んでいる。
センター・ラインに事実上角度で、トラック71がセン
ター・ライン(垂直方向から見た)に交差する点と事実
上一線になるよう心合わせした一つの相互共線側をそれ
ぞれ有するトラック75、76、77で別な三つの矩形ループ
が形成される。トラック73、74の共線区間と、トラック
75、76の共線区間との分離帯は、トラック71、72の傾斜
区間に対して定義したように、“D"になる。トラック7
5、76はトラック73、74にそれぞれ境界を接するエリヤ
の内側にある。トラック77が形成する矩形ループはトラ
ック74が形成する矩形ループに隣って、しかも後者の矩
形ループの極く近くに配し、プリント基板の底面上の一
エリヤを取り囲んでいる。一般に、トラック幅とトラッ
ク相互間のスペースは製造の信頼性と耐久性にマッチす
る限り矩形ループの各コーナーで個々の共線区間を相互
分離する距離が最小になるように選択する。トラック7
5、76、77が形成する各ループの両端はそれぞれの延長
トラックとマルチ・ウェイ・ケーブル64を介し増幅器8
5、86、87の入力部に接続してある。
第5図にクラブ・ヘッド90の輪郭を記載している。ク
ラブ・ヘッドには二つの磁石が装着されているが、好ま
しくはクラブ・ヘッド・ボデーの内部に埋め込まれる。
この二個の磁石は通常、円筒形であるが、用役に便利な
任意の形状にすることができる。トー磁石91はクラブ・
ヘッドのトー部近傍に位置決めし、ヒール磁石92はクラ
ブ・ヘッドのヒール部の近くに位置決めしてある。両磁
石の磁気軸は相互はもとより、クラブ・ヘッドのソール
に対しても事実上平行で、スウィングの法線方向にそろ
えられている。両磁石のセンターを結ぶラインは各磁気
軸に事実上垂直で、各該センターは名目上、“D"の二倍
値の距離だけ互いに離している。トー磁石の極性はN極
をスウィング方向に向けて任意に選択し、ヒール磁石の
極性はS極がスウィング方向に向くようにトー磁石とは
逆にする。
クラブ・ヘッド90と磁石91、92が急速度でしかも各回
路ループの僅かに上部を通過する場合、これらの回路ル
ープに誘導される各電圧信号に於ける第一ゼロ交点は一
方または他方の磁石が回路ループの内の一方または他方
の右端部がはっきり示す境界の上部に事実上その中心を
なすタイミングの各点を示す。
それぞれプリント基板の一回路ループと一つの増幅器
から成る七本総てのチャンネルは入力部が励磁される所
定期間に各出力信号の極性が同一になるよう、同一極性
で接続している。名目上、直線を描き、スウィング軌跡
に対し直角なクラブ・フェースがボール表示装置93を中
心とするゴルフ・スウィングの間に、トラック71、72、
73、75が形成する各境界上をトー磁石91が横切り、増幅
器81、82、83、85に於ける該横切りに対応する出力信号
が形成される。各該境界上を垂直に横切るトー磁石のセ
ンターに事実上一致する各通過点はシュミット・トリガ
ー回路94、95、96、97からの各出力に含まれる第一プラ
ス極性過渡部で示される。各シュミット・トリガー回路
からの第一プラス極性過渡部は該回路に後続する復合化
電子装置に於けるタイミング指定と復号化の各ルーチン
をスタートさせるために用いる。
ティー位置93を通過し、その先にまで移動してから、
クラブ・ベッドがプリント回路基板の左側領域にある個
々の回路トラック上を通過する時にいずれか一方の磁石
から信号が出力され、この出力信号で各シュミット・ト
リガー回路では別な出力スイッチングが行われ出力が送
出される。しかし、各シュミット・トリガー回路から該
別なスイッチングで送出された出力の第二極性過渡部は
信号処理電子装置で無視される。トー磁石で形成される
以上の各チャンネルに於ける初期(第一)極性過渡部は
通常、ヒール磁石で形成される第二極性過渡部に対し時
間的に充分先行するように各傾斜境界(トラック71、7
2)の角度を選択していることに注目すべきである。
クラブ・フェースが直角であれば、トラック77が形成
する境界をヒール磁石92が横切るタイミングと事実上同
一タイミングでトー磁石91はトラック75が形成する境界
を横切る。二つの磁石の界磁の磁気軸方向は逆であり、
その結果、各増幅器から出力される信号の極性は増幅器
85からの出力信号の極性に対し反転される。増幅器87か
らの出力はシュミット・トリガー回路98に接続する前に
極性反転増幅器99に印加される。このため、シュミット
・トリガー回路98の出力に含まれる第一プラス極性過度
部でトラック77が形成する境界上を垂直に通過するヒー
ル磁石92に対し測定された時間が表される。
トラック74、76が形成する矩形ループの各高さ(プリ
ント回路基板の底面側から上面側の方向に測定した)は
二つの磁石相互間の分離距離より多少小さく選択する。
その結果、クラブ・フェースのスウィング運動軌跡が概
ね直線であり、ティー位置上に心出しされた状態であれ
ば、トラック74、76が形成するループには他の総てのル
ープ誘導される電圧と比較し、比較的電位の低い電圧が
誘導される。しかし、クラブ・ヘッドのスウィング運動
軌跡が、いずれか一方の磁石がトラック74、76上を通過
するようになるオフ・センター状態になると、オフ・セ
ンター・ループに誘導される電圧に匹敵する値の電圧が
トラック74、76が形成するループに誘導される。ルート
選択回路ブロック100、101への入力信号がヒール磁石が
から形成された信号を表すか、トー磁石で形成された信
号を表すかの検出(信号極性の検出により)をし、該入
力信号を適切な各加算接続部までガイドするのが該ルー
ト選択回路ブロック100、101である。例えば、トー磁石
91がトラック74、76が形成する各境界上を通過すると、
増幅器84の出力信号は増幅器83の出力信号に加算され、
増幅器86の出力信号は増幅器85の出力信号に加算され
る。このようにして、クラブ・ヘッドのスウィング運動
軌跡をセンター・ライン69のいずれかの側に多少偏向さ
せることができ、各種の境界を横切るヒール磁石とトー
磁石の通過に関わる各信号の極性過渡部が干渉すること
はない。中間ループの数を増やせば、クラブ・ヘッドの
大幅な偏向を受け入れて、その検出ができる構成にする
ことができる。即ち、上記のような検出構成はトラック
74、76で形成する各ループに代え、幅の広い中央エリヤ
に二個又はそれ以上のループを設備し、信号増幅器とル
ート選択回路の数を適正数に増加すれば達成される。
適切な信号(上記した)を線状加算するプロセスは個
個の中間チャンネルに関係する各信号を複合する好まし
い方法であるが、二つ又はそれ以上の極性過渡部をもつ
論理和(OR)を形成するような他の方法も利用すること
ができる。
五つのシュミット・トリガー回路の各出力はA、B、
C、D、E(第5図に記載する通り)で指定している。
以下の説明でtA、tB、tC、tD、tEはシュミット・トリガ
ー回路の各出力A、B、C、D、Eに含まれる第一プラ
ス極性過渡部に対応するゴルフ・スウィングが行われる
間に於ける個々のタイミングであると仮定しよう。各種
のゴルフ・スウィング・パラメータは以上のような各タ
イミングの函数と、センター・アレー・パラメータD及
びθの函数として表すことができ、ここで、θはトラッ
ク71、72が形成する各境界の傾斜角で、第5図に示すよ
うに45°に等しい。システム・エラーと測定エラーが無
視できると仮定すると、クラブ・ヘッド速度S、クラブ
・ヘッド・スウィング角度φ、クラブ・フェース角度
β、クラブ・フェース・オフセットXは以下のように単
純化した形で表すことができる: S=D(tD−tC) (1) θ=K1{[(tD−tC)/(tB−tA)]−1}度 (2) β=K2(tD−tE)/(tD−tC)度 (3) X=D.(tD−tB)/(tB−tA) (4) 上式に於いて、K1=180/π K2=90/π オフセットに対する式、すなわち等式(4)はトラッ
ク75、76、77が形成する境界に於いて数値を求めてお
り、スウィング角度φがゼロになるティー位置に於いて
のみ適正値になることに注目すべきである。必要に応
じ、式(4)に別項を導入し、スウィング角度有限値に
対しティー位置で求められるオフセットを調整すること
ができる。
第6図には本発明の別の態様が記載されている。矩形
回路ループ101にはセンター・ライン102に直角な長軸が
あり、第二の矩形回路ループ103にはセンター・ライン
に対し任意角度で傾斜する長軸がある。回路ループ10
1、103はそれぞれ電気的に絶縁されているが、両者はそ
の交差点をセンターラインに沿わせて、交差した状態で
図示されている。この両回路ループは概ねグラウンド・
レベルで平坦に配される。二組のワイヤ104、105で回路
ループ101、103は増幅器106、107にそれぞれ接続され、
この二つの増幅器の出力はピーク値検出装置/デコーダ
・ブロック108に印加される。前部磁石109と後部磁石11
0は図中破線で輪郭を示すクラブ・ヘッド111に装着して
いる。各該磁石は普通、円筒形で、円筒軸に沿い磁化さ
れている。これらの磁石はその磁界軸がスウィングの垂
直線に沿うよう、更に、該磁界軸がゴルフ・クラブのソ
ールに事実上垂直になるよう、クラブ・ヘッドのソール
に埋め込むことができる。センター・ライン102に沿い
測定した各該回路ループの幅はそれぞれの該磁石相互を
分離しているスペースとは幾分異なる設計仕様である
(例えば、第6図に示すように、回路ループ幅は磁石の
センター相互間距離の二倍である)。
クラブ・ヘッドが、ある速度で各該回路ループの僅か
上部を通過すると、該クラブ・ヘッド(と各磁石)の運
動に応答し送出される通常の出力信号の増幅器106に於
ける波形を第7図に示す。信号がそれぞれ最大値と最小
値を示す波形部分のタイミングは一般に異なるが、前記
信号波形に似た波形が増幅器107で得られる。二つの小
ピーク値又は“副ローブ”は各大ピーク値に関係してい
ることは注目に値する。信号波形に見られる大ピーク値
と小ピーク値と発生部位は磁石109、110のいずれか一方
が各回路ループの矩形輪郭内のそれぞれ長い方の電導体
区間が形成する四つの境界のいずれか一方の上部を垂直
に横切るタイミングに対応する位置の各点と厳密に一致
する。ピーク検出装置/デコーダー・ブロック108の機
能は増幅器の各出力信号波形内に於ける大ピーク値と小
ピーク値が発生するタイミングを検出し、このようなピ
ーク値相互間に存在する各種タイミングの関係を利用
し、ゴルフ・クラブの様々なスウィング・パラメータを
それぞれクラブ・ヘッド速度、スウィング運動軌跡の角
度、クラブ・フェース角度、及びボール・インパクト点
として複号化することである。
第5図を参照する。第6図に記載する装置と比較し、
第5図の装置では信号はその電気的強度を失うことな
く、個々の回路ループが形成する境界相互間に非常に小
さなスペースを配した構成が受け入れられることが理解
される。この構成によれば、ティー位置の近くに制約を
受けた僅かな空間に回路ループで形成する若干数の境界
を追加することができる。この追加境界を使用し、クラ
ブ・ヘッドの動きに関する更なるデータ、例えばクラブ
・ヘッドの加速度測定値や、クラブ・フェース角度の変
化率の測定値等を求めることができる。こうして求めた
データを活用し、前記以外のパラメータ、例えば二次エ
ラーを誘導する加速度のようなファクターの計算に要す
る補正条件を規定することができる。
各種コイルに形成される信号の振幅と波形の形状は磁
石とコイル相互間に存在する垂直分離帯で影響される。
よって付加的なデータはクラブ・ヘッドがティー位置に
接近する時の該クラブ・ヘッドの高さに関係する信号か
ら得られる。こうしたデータによれば、クラブ・ヘッド
のスウィング運動軌跡の垂直面に於ける個々のパラメー
タ、例えはクラブ・ヘッドのボトム・オフセットやトッ
プ・オフセットの値を推定することができる。
検出精度又は感度を改善するため、第5図に記載する
装置に各種の改良を加えることができる。各回路ループ
に与え得るサイズには限界があるため、回路ループが形
成する様々な境界上を磁石が垂直に横切る厳密なタイミ
ングに関する僅かなエラーが発生するようになる。セン
ター・アレー全体の単に一部を示す第8図に記載する装
置を用いて、連続した境界に於ける各絶対タイミング・
エラーを等しくすることができる(これにより、相対エ
ラーはゼロになる)。第8図に記載する二つの検出回路
ループ120、121の面積は殆ど等しく、相互にオーバー・
ラップしている。回路ループ120、121の右側端縁が形成
する境界を磁石が横切ると、回路ループの面から遠ざか
る磁石のスウィング運動軌跡の垂直距離の増大につれて
大きくなるタイミング・エラーが発生する。このような
絶対タイミング・エラーは回路ループ120、121に於て事
実上等しく、従って、等式(1)−(4)に用いた時間
差値のエラーは無視できるようになる。例えば、AC送電
ケーブルで形成されるような外部磁界から受ける影響は
センサー・アレーに予備回路ループを使用し大幅なキャ
ンセルができる。予備回路ループを採用した構成は第8
図に図解されており、この場合、回路ループ120、121の
右側端部が形成する各境界は予備回路ループ122から離
れた位置にある。この予備回路ループ122を回路ループ1
20、121に反対位相で接続した構成では、これら総ての
回路ループの面積は殆ど同一であり、このため、センサ
ー・アレー全体に亙り磁束密度が事実上均一な外部磁界
が増幅器123、124の入力部にもたらす信号の実効干渉は
極めて小さくなる。逆に、個々のセンサー境界(回路ル
ープ120、121の右側端部)上を通過する磁石の運動によ
り形成される信号は有意量変化することはない。低磁気
抵抗の材料、即ち、普通は板金の形態をした該材料をセ
ンサー・アレーの下部に挿入することで信号系の別な改
善を行うことができる。信号系を改善することで、各磁
石から個々の回路ループに誘導、結合される磁束密度は
高くなり、その結果、信号の電気的強度が増大するが、
センサー・アレーに垂直な遠磁界の磁気干渉強度に影響
することはない。
左から右にスウィングされる左利きゴルファー用のゴ
ルフ・クラブに対し機能できるようにするには、第5図
に記載するようなセンサー・ループからなる検出アレー
の位置を反転させ、プリント基板の端部68を左側端部に
し、端部65が上側端部として維持されるようにる。
磁石をクラブ・ヘッドに取り付ける構成である限り、
本発明の実施例には上記に特定して述べたもの以外の装
置を用いることができ、ティー位置に対し固定した各種
の既知のセンサー境界に沿い分布応答又は効果的な分布
応答をする個々の磁界センサーでクラブ・ヘッドと共に
移動する磁界を検出できることを理解しておく必要があ
る。例えば、様々なセンサー境界に沿い必要とされる分
布応答を得るため、場合によっては、低磁気抵抗材で形
成した各エレメントと組み合わせてホール効果装置また
は磁気抵抗装置を使用することができる。ゴルフをプレ
ーする芝生面のシミュレーションのため、柔軟な基板に
個々のセンサーを組み入れることができる。基板の各セ
ンサー境界はグラウンド・レベルに、あるいはグランド
・レベル以外の便宜的な任意位置に配することができ
る。例えば、クラブ・ヘッドのトー部またはヒール部か
ら横向きに形成される磁界を検出し得るよう各センサー
を配することができる。クラブ・フェースの方向測定を
しようとする場合、幾何図形的に相互を分離し、それぞ
れ識別できる少なくとも二つの磁界センターを該磁界に
含めることができる。
第9図には回路ループ901と、関連する磁界パターン
を提示した理想的な磁気双極子902が記載(二次元図
解)されている。この回路ループは平坦で、図面ページ
に対し垂直な直線のセンサー境界903、904があるものと
して描かれている。一実施例(これは発明の範囲に制約
を加えるものではない)では、本発明に用いた磁石が形
成する磁界パターンは理想的な磁気双極子の磁界パター
ンに概略近似させて選択する。
磁界が回路ループに対しある固定速度で移動すると仮
定する。説明の便宜上、矢印905で磁界に対して回路ル
ープ(実際には静止している)の運動方向を指示し、回
路ループのセンサー境界904が横切る磁界を貫通する運
動軌跡を破線906で示す。磁束の仮想線907、908、909、
910はそれぞれ磁気双極子902のセンターを通る共通接線
(タンジェント)を有する偏心円として提示してある。
直線911は仮想磁束線に無限半径を与えた特殊のケース
を指す。この直線は磁界軸で、回路ループ901の面とク
ラブ・ヘッドの運動方向に平行である。
センサー境界904が磁界センターに近ずくにつれて、
磁界全体のより多くは回路ループの内部に結合され、該
境界904に於ける電界強度は高くなり、初期段階で回路
ループに誘導される電圧は上昇する。センサー境界904
との交点に於ける磁界の方向を回路ループの面に垂直に
し、これにより、該交点に於ける界磁全体の磁束成分を
回路ループの内部に結合し得るようにした場合を円908
で指示している。これに対して、センサー境界904との
交点に於ける磁界方向を回路ループの面に平行にし、こ
れにより、該交点に於ける磁界の磁束成分が該回路ルー
プに結合されぬようにし、瞬間誘導電圧をゼロにしてい
るケースを円910で指示している。円909は円908とと円9
10に対する中間円で、境界交差部に於ける回路ループの
面に垂直な磁界ベクトルを最大にし、これにより、瞬間
誘導電圧値をも最大になるようにしているケースがこの
中間円で表される。回路ループから磁界軸911までの距
離D1で指定している。D1が増減すると、上記した特別の
各ケースに対応する円908、909及び910の半径がD1増減
の直線比に従い増減する。回路ループ901に於ける誘導
電圧の最大値に対するセンサー境界904との各交点を有
する円909の特殊なケースでは、二本の破線912、913は
距離D1の各値でプラス、マイナスそれぞれ最大値の電圧
誘導が生ずる個々の交点で構成する軌跡を形成している
ことが分かる。従って、相対速度が既知数であり、誘導
電圧波形内のプラス・ピーク値とマイナス・ピーク値相
互間の時間差が既知数であれば、磁気双極子と回路ルー
プの面相互間の分離距離測定値を求めることができる。
第9図に記載するものと事実上対応する装置を使用
し、回路ループに誘導される電圧を測定する実験で、デ
ィジタル記憶オシロスコープでモニターした波形のコピ
ーを第10図に示す。実際上、プラス・ピーク値とマイナ
ス・ピーク値が発生する相互の時間差は回路ループ上を
所定速度で通過する磁石の運動軌跡ラインの高さに直線
比例することがこの実験で確認された。回路ループ(そ
の寸法は磁石相互間の分離距離に対し大きな値である)
に誘導される電圧の値は該分離距離の二乗に逆比例して
変化する。
従って、センサー・マットに対するクラブ・ヘッドの
高さは、クラブ・ヘッドの速度を考慮し、磁石によるセ
ンサー境界の横断に関わるプラス・ピークとマイナス・
ピーク相互間の時間関係に基き、あるいはプラス・ピー
ク、マイナス・ピークの絶対値に基き決めることができ
る。クラブ・ヘッドの該高さを決定する上記した方法で
は、測定精度が磁石電界強度に影響されることはないと
いう長所がある。ゴルフ・スウィングの運動軌跡に沿っ
た二点又はそれ以上の点での測定により、クラブ・ヘッ
ドがボールをヒットする時に該クラブ・ヘッドが描く垂
直方向の運動軌跡のコンピュータ計算ができるようにな
る。ヒール磁石とトー磁石の高さを個別に測定すること
ができ、この測定で、“すくい角”(すなわち、ヒール
部からトー部までの傾斜角)の動的測定ができるように
なる。
前記以外の信号の特徴を復号化し、スウィング運動軌
跡の方向に於ける垂直方向の傾斜角度が決められる。ス
ウィングの間に発生する遠心力などのためにドライバー
のクラブ・ヘッドが上方に傾斜すると、後部電圧ピーク
値(第10図に於けるピーク)よりも小さな前部電圧ピー
ク(第10図のマイナス・ピーク)が現れる。これとは逆
に、インパクト時に於けるクラブ・フェースの実効ロフ
トを故意に減少させるパンチ・ストローク時などにクラ
ブ・ヘッドが下方に傾斜すると、前部電圧ピーク値は後
部電圧ピーク値よりも大きくなる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−11665(JP,A) 特開 平2−84975(JP,A) 特開 昭57−25870(JP,A) 特開 昭58−143775(JP,A) 特開 昭58−124465(JP,A) 特開 昭59−88602(JP,A) 特開 昭58−54971(JP,A) 特開 昭58−149777(JP,A) 特開 昭58−54974(JP,A) 特開 昭58−54973(JP,A) 特開 昭58−54975(JP,A) 特開 昭60−176672(JP,A) 特開 昭58−124466(JP,A) 特表 平2−503638(JP,A) 実開 昭62−164077(JP,U) 特公 昭61−38714(JP,B2) 特公 昭61−60709(JP,B2) 実公 昭61−9654(JP,Y2) 実公 昭61−38619(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 69/36

Claims (53)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴルフ・スウィングの望ましい理想的な動
    作特徴との違いを検出する装置であって、クラブ・フェ
    ース(5)に対して所定の位置および方向に少なくとも
    一つの永久磁石(91,92,109,110)をクラブ・ヘッドに
    装着した少なくとも一本のゴルフ・クラブ(90,111)
    と、ボール位置表示(93)がある検出アレーであって、
    ボール位置表示の上を越えるクラブ・ヘッドの望ましい
    理想的な運動軌跡(69,102)に対する所定の検出位置に
    配した磁界のための、少なくとも一つのセンサー(71,7
    2,73,74,75,76,77,101,103,120,121)から成る検出アレ
    ーと、該検出アレーに電気的に接続して該センサーが形
    成した一個又はそれより多い電気信号を提示、測定また
    は表示するのに適した一個又はそれより多い信号に変換
    する回路機構(81−87,94−101,104−107,123,124)
    と、該回路機構に電気的に接続し、検出した違いを提
    示、測定または表示する読出し手段とから成り、 該センサー(71,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)
    は、前記の望ましい理想的な運動軌跡(69,102)に対し
    て所定の位置および方向に配した既知形状の少なくとも
    一つの細長い部分を備えた磁気感応境界ユニットの形態
    をしており、この細長い部分は、永久磁石(91,92,109,
    110)の磁気移動軌跡と交差するための十分に長い境界
    を定めるため望ましい理想的な運動軌跡(69,102)に対
    して直線で平行でない方向に延び、また磁気感応境界ユ
    ニットは、さらに望ましい理想的な運動軌跡(69,102)
    と交差するため最初に述べた境界と整列する別の境界を
    定める別の直線の細長い部分を含む、ことを特徴とする
    検出装置。
  2. 【請求項2】磁気感応境界ユニットの細長い部分(71,7
    2,73,74,75,76,77,101,103,120,121)が望ましい理想的
    な運動軌跡に対して直角に延びる、請求項1に記載する
    装置。
  3. 【請求項3】前記細長い部分(71,72,73,74,75,76,77,1
    01,103,120,121)は望ましい理想的な運動軌跡に対して
    直角でなく延びる、請求項2に記載する装置。
  4. 【請求項4】クラブ・フェース(5)及びソール(8)
    に垂直なクラブの中心平面内のソール(8)又はクラブ
    (9)の後部の凹部に一つの磁石だけを置いた、請求項
    1、2又は3に記載する装置。
  5. 【請求項5】クラブ・フェース(5)とクラブのソール
    (8)に垂直なクラブの中心平面内にあってクラブ
    (9)のソール(8)内に離して設けた凹部内に配して
    二個の磁石(91,92,109,110)を使用した、請求項1、
    2又は3に記載する装置。
  6. 【請求項6】クラブ・ヘッドがボール位置表示上を通過
    するようにする場合、磁石をその磁石軸が垂直となるよ
    うに配置する、請求項5に記載する装置。
  7. 【請求項7】クラブ(9)がウッドである、請求項5又
    は6に記載する装置。
  8. 【請求項8】クラブの後部でかつソール(8)の近傍又
    はソール(8)の内部のいずれかにおいてクラブ・フェ
    ース(5)とソール(8)とに垂直なクラブの中心平面
    の各側に所定位置に相互に離して設けた凹部にそれぞれ
    配した二個の磁石(91,92)をクラブに備えたものであ
    る、請求項1、2又は3に記載する装置。
  9. 【請求項9】磁石(91,92,109,110)がその磁気軸を水
    平にして配置されている、請求項8に記載する装置。
  10. 【請求項10】クラブ(9)がアイアン、パター又はウ
    ッドである、請求項8又は9に記載する装置。
  11. 【請求項11】磁石(91,92)の各々が他方の磁石とは
    磁気の向きが逆である、請求項8、9又は10に記載する
    装置。
  12. 【請求項12】磁石(91,92,109,110)を50mmから90mm
    の範囲の距離で相互に離してある、請求項5から11のい
    ずれかに記載する装置。
  13. 【請求項13】該磁石又は各磁石(91,92,109,110)が
    希土類元素を用いた永久磁石である、請求項1から12の
    いずれかに記載する装置。
  14. 【請求項14】該磁石又は各磁石(91,92,109,110)がN
    dFeB形又はSECo5形の磁石である、請求項13に記載する
    装置。
  15. 【請求項15】該磁石又は各磁石(91,92,109,110)が
    直径5〜10mm、長さ3〜10mmの円筒形であり、立方メー
    タ当りのキロ・ジュール単位で測定した50〜350のBH積
    を有するものである、請求項13又は14に記載する装置。
  16. 【請求項16】検出アレーが、望ましい理想的な運動軌
    跡(69,102)と交差する、直線の細長い部分を形成する
    ため整えられた導電性材料の少なくとも一つのループ
    (71,72,74,76,101,103)からなり、このループは、さ
    らに該直線の細長い部分の一端から遠ざかって望ましい
    理想的な運動軌跡(69,102)に平行な方向に延びる連続
    部分を形成するように整えられ、これにより望ましい理
    想的な運動軌跡から十分に離脱したときに磁石の移動軌
    跡により交差されるようにした、前記請求項1から15の
    いずれかに記載する装置。
  17. 【請求項17】検出アレーが、少なくとも二つのループ
    (101,103,71,73,74,76)からなり、各ループは二つの
    直線の細長い部分が形成され、この細長い部分の一方又
    は両方は、望ましい理想的な運動軌跡(69,102)の平
    面、又はこれに平行な理想的な磁石の運動軌跡の平面に
    交差する、請求項1から15のいずれかに記載する装置。
  18. 【請求項18】二つのループ(101,103,71,73,74,76)
    の該二つの直線の細長い部分が相互に平行でそして望ま
    しい理想的な運動軌跡に直角に配してある、請求項17に
    記載する装置。
  19. 【請求項19】二つのループ(101,103,71,73,74,76)
    の二つの直線の細長い部分が相互に平行であるが、望ま
    しい理想的な運動軌跡(69,102)に対し直角以外の同一
    角度で両方とも配してある、請求項17に記載する装置。
  20. 【請求項20】二つの直線の細長い部分が平行でなく、
    その一方が運動軌跡に対し直角に配してある、請求項17
    に記載する装置。
  21. 【請求項21】二つの前記直線の細長い部分の間の角度
    が30〜60°の範囲にある、請求項20に記載する装置。
  22. 【請求項22】二つの直線の細長い部分が一つの連続し
    たループの異なる部分を構成するものである、請求項18
    から20のいずれかに記載する装置。
  23. 【請求項23】二つの直線の細長い部分が別個のループ
    のそれぞれの一部を構成するものである、請求項17から
    21のいずれかに記載する装置。
  24. 【請求項24】検出アレーが細長い部分(71,72,73,74,
    75,76,77,101,103,120,121)を含む少なくとも1つのル
    ープからなり、そのループは細長い部分の各端部から望
    ましい理想的な運動軌跡の方向に連続するものである、
    請求項1から23のいずれかに記載する装置。
  25. 【請求項25】検出アレーがボール位置表示(93)に対
    して所定位置と方向の複数のループから成り、それらル
    ープは相互に電気的に絶縁されており、そして全体とし
    て多数の別々な信号をクラブのスウィング毎に検出およ
    び解析し、又は測定および/または表示に適した形態に
    変換できるようにしてあるものである、請求項1から24
    のいずれかに記載する装置。
  26. 【請求項26】ループは磁石の移動方向に等しい長さで
    延びている、請求項25に記載する装置。
  27. 【請求項27】検出アレーの複合した細長い部分(71,7
    2,73,74,75,76,77,101,103,120,121)がそれぞれ別なル
    ープとした整列したサブ・ユニットから成るものであ
    る、請求項25又は26に記載する装置。
  28. 【請求項28】クラブは、磁石(91,92)をもち、これ
    らの磁石の各々の磁気の向きは他方と逆になっており、
    これら磁石の軸の方向は本質的に移動方向であり、また
    これら磁石はクラブ・ヘッドの中心平面の回りの、所定
    位置に間隔を置いて、クラブ(9)の後方で、ソール
    (8)に近く、分離xで位置し、該検出アレーは、 (a)望ましい理想的な運動軌跡(69)の方向に直角な
    検出アレーの三つの相互に緊密に隣接させ互いに一線に
    配した第一部分(75,76,77)であって、これらは全て個
    別の導電性ループに含まれており、そしてxより小さい
    長さを有するそれ自身が望ましい理想的な運動軌跡(6
    9)を中心として対称に配列された中央第一部分(76)
    と、遠い方の端部第一部分(75)と近いほうの端部第一
    部分(77)とからなる第一部分((75,76,77)と、 (b)相互に緊密に隣接させ互いに一線に配した検出ア
    レーの二つの第二部分(74,73)であって、これらはそ
    れぞれ個別の電導性ループに含まれており該第一部分に
    平行でしかもそれと対等に配列してあり、そして該中央
    第一部分(76)と該遠い方の端部第一部分(75)に等し
    い長さをそれぞれ有しそして第一部分から既知な距離だ
    け隔ててある第二の直線部分(74,73)と、 (c)該第一、第二部分に対しそれぞれ30〜60°の角度
    範囲、例えば、45°の角度で配した検出アレーの互いに
    平行な二つの第三部分(71,73)であって、これらは個
    別の電導性ループに含まれており、該中央第一部分の上
    を越える望ましい理想的な運動軌跡(69)に沿いクラブ
    が通過する時に二つの磁石の内の遠い方の磁石(91)が
    上を通過する各点に於て、該遠い方の端部第一部分(7
    5)と、相当する第二部分(73)と交差する相互間に間
    隔を持たせたものである二つの第三部分(71,73)、 とから成るものである、請求項24から27のいずれかに記
    載する装置。
  29. 【請求項29】検出アレーにおいてループ(a)と
    (b)は絶縁材の厚さだけループ(c)から離してあ
    る、請求項28に記載する装置。
  30. 【請求項30】磁石の軸を運動軌跡の方向に直角に垂直
    にその方向をセットしそしてクラブ・ヘッドの中心平面
    に沿ってクラブのソール(8)に於いて相互に離した磁
    石(109,110)を備えたクラブに使用する装置であっ
    て、その検出アレーは(a)既知の距離だけ相互を離
    し、望ましい理想的な運動軌跡に対し直角に両方をセッ
    トした第一の平行な直線部分(101)と、(b)該第一
    部分(101)に直角でない角度でセットし、二つの直線
    部分と望ましい理想的運動軌跡(102)との各交点を通
    過するように相互間を離した平行な第二の直線部分(10
    3)とから成るものである、請求項24から27のいずれか
    に記載する装置。
  31. 【請求項31】検出アレーにはワイヤ又は平らな電導リ
    ビンで構成するループが備えられている、請求項1から
    30のいずれかに記載する装置。
  32. 【請求項32】検出アレーにはプリント配線基板(63)
    上に配したトラックとしてループが備えられている、請
    求項1から30のいずれかに記載する装置。
  33. 【請求項33】検出アレーが、それぞれ磁気誘導信号を
    出力するループ(120,121)と同一サイズであって電気
    的な外乱を受けて、誘導された信号ループ中の同一外乱
    を中和し補正する信号を形成する一つ又はそれより多い
    別の補正ループ(122)を有するものである、請求項1
    から32のいずれかに記載する装置。
  34. 【請求項34】検出アレーが相互及び周囲から電気的に
    絶縁した一つ又は複数のループから成る複合拡張部とし
    て構成されており、そしてその拡張部分の上面がボール
    位置表示があるものである、請求項1から33のいずれか
    に記載する装置。
  35. 【請求項35】該拡張部が剛性を有する耐衝撃プレート
    である、請求項34に記載する装置。
  36. 【請求項36】該拡張部が可撓性マットである、請求項
    34に記載する装置。
  37. 【請求項37】該拡張部はプレー中のボールの近傍にセ
    ットできるようにする外周部を備えたものである、請求
    項34、35又は36に記載する装置。
  38. 【請求項38】信号強度を高めるため低磁気抵抗の磁性
    材のエリヤをループの下部に配したものである、請求項
    34から37のいずれかに記載する装置。
  39. 【請求項39】読み取り手段がスウィングの欠陥を聴覚
    的または視覚的に表示する手段を含むものである、請求
    項1から38のいずれかに記載する装置。
  40. 【請求項40】読み取り手段が、検出アレーに於ける一
    つ又は複数のループから受信した信号又は信号の組合せ
    に基き行うコンピュータ計算で得られる一つ又はそれ以
    上のパラメータをディジタル量又はアナログ量で読み取
    る手段を含むものである、請求項1から37のいずれかに
    記載する装置。
  41. 【請求項41】読み取り手段が、記録し解析したスウィ
    ングと共にヒットした仮想上のボールの飛行軌跡の計算
    表示をするための仮想上のゴルフ・ホールを表示する表
    示スクリーンを含むものである、請求項1から37のいず
    れかに記載する装置。
  42. 【請求項42】磁石を装着することで変化を加えたフル
    ・セットのゴルフ・クラブから成るものである、請求項
    1から41のいずれかに記載する装置。
  43. 【請求項43】磁石を装着した一本のウッドと一本のア
    イアンを含む選択したサブ・セットのクラブから成るも
    のである、請求項1から42のいずれかに記載する装置。
  44. 【請求項44】選択したサブ・セットのクラブが一本の
    パターを含む、請求項43に記載する装置。
  45. 【請求項45】クラブ・フェース(5)に対して所定の
    位置及び方向に2個の永久磁石をクラブ・ヘッドに取り
    付けたゴルフ・クラブ・ヘッドであって、 前記永久磁石(91,92,109,110)は、クラブ(9)のク
    ラブ・フェース(5)及びソール(8)に垂直なクラブ
    の中心平面内に間隔を置いてクラブ(9)のソール
    (8)の凹部に置かれ、また前記磁石は相反する極性で
    ある、ゴルフ・クラブ・ヘッド。
  46. 【請求項46】クラブ・フェース(5)に対して所定の
    位置及び方向に2個の永久磁石(91,92)をクラブ・ヘ
    ッドに取り付けたゴルフ・クラブ・ヘッドであって、 前記永久磁石(91,92)は、ソール(8)に近いクラブ
    の後部の、又はソール(8)内のいずれかの凹部に、ク
    ラブ・フェース(5)及びソール(8)に垂直なクラブ
    (9)の中心平面の各側に1個づつ間隔を置いて置か
    れ、また前記永久磁石(91,92)の一方の磁気の向き
    は、他方とは逆の向きである、ゴルフ・クラブ・ヘッ
    ド。
  47. 【請求項47】クラブ・フェース(5)に対して所定の
    位置及び方向に2個の永久磁石(91,92,109,110)を取
    り付けたゴルフ・クラブ・ヘッドであって、 前記永久磁石は、希土類元素の永久磁石であり、また前
    記永久磁石の一方の磁気の向きは、前記永久磁石の他方
    とは逆の向きである、ゴルフ・クラブ・ヘッド。
  48. 【請求項48】各磁石(91,92,109,110)がNbFeB形又は
    SECo5形の磁石である、請求項47に記載のゴルフ・クラ
    ブ・ヘッド。
  49. 【請求項49】請求項45から48のいずれかに記載のヘッ
    ドをもつ、ゴルフ・クラブ・ヘッド。
  50. 【請求項50】ゴルフ・スウィングの望ましい理想的な
    動作特徴との相違を検出するためのマットであって、該
    マットは、クラブ・ヘッドに関係して少なくとも1個の
    永久磁石(91,92,109,110)が取り付けられたゴルフ・
    クラブ(90,111)と共に使用され、該マットは、 ボール位置表示(93)をもつ検出器アレーであって、ボ
    ール位置表示の上を通るクラブ・ヘッドの望ましい理想
    的運動軌跡(69,102)に対する所定の検出位置に置かれ
    た、磁界のための少なくとも1個のセンサー(71,72,7
    4,75,76,77,101,103,121,120)を含む検出器アレーと、 該検出器アレーに接続され、前記センサー(71,72,73,7
    4,75,76,77,101,103,121,120)により発生する1個又は
    それより多い電気信号を提示、測定又は表示に適当な1
    つの信号又は複数の信号に変換する回路機構(81−87,9
    4−101,104−107,123,124)と、 該回路機構(81−87,94−101,104−107,123,124)に電
    気的に接続され、提示、測定又は表示、又は検出された
    相違を与える読出し手段とを含み、 該センサー(71,72,73,74,75,76,77,101,103,121,120)
    は、前記望ましい理想的な運動軌跡(69,102)に対して
    所定の位置と向きにある既知の形状の少なくとも1つの
    細長い部分をもつ磁気感応境界ユニットの形態であり、 該細長い部分は、該永久磁石(91,92,109,110)の磁気
    移動軌跡と交差するための十分に長い境界を定めるため
    望ましい理想的な運動軌跡(69,102)に対して直線で平
    行でない方向に延び、また 該磁気感応境界ユニットは、望ましい理想的運動軌跡
    (69,102)と交差するため最初に述べた境界と整列した
    別の直線の細長い部分を更に含み、 該検出器アレーは、該細長い部分(71,72,73,74,75,76,
    77,101,103,121,120)を含む少なくとも1つのループを
    含み、このループは更に、望ましい理想的運動軌跡(6
    9)の方向に該細長い部分のそれぞれの端から遠ざかっ
    て延びる連続部分を含むことを特徴とするマット。
  51. 【請求項51】ゴルフ・スウィングの望ましい理想的な
    動作特徴との相違を検出するためのマットであって、該
    マットは、クラブ・ヘッドに関係して少なくとも1個の
    永久磁石(91,92,109,110)が取り付けられたゴルフ・
    クラブ(90,111)と共に使用され、該マットは、 ボール位置表示(93)をもつ検出器アレーであって、ボ
    ール位置表示の上を通るクラブ・ヘッドの望ましい理想
    的運動軌跡に対する所定の検出位置に置かれた、磁界の
    ための少なくとも1個のセンサー(71,72,73,74,75,76,
    77,101,103,121,120)を含む検出器アレーと、 該検出器アレーに接続され、前記センサー(71,72,73,7
    4,75,76,77,101,103,121,120)により発生する1個又は
    それより多い電気信号を提示、測定又は表示に適当な1
    つの信号又は複数の信号に変換する回路機構(81−87,9
    4−101,104−107,123,124)と、 該回路機構(81−87,94−101,104−107,123,124)に電
    気的に接続され、提示、測定又は表示、又は検出された
    相違を与える読出し手段とを含み、 該センサー(71,72,73,74,75,76,77,101,103,121,120)
    は、前記望ましい理想的運動軌跡(69,102)に対して所
    定の位置と向きにある既知の形状の少なくとも1つの細
    長い部分をもつ磁気感応境界ユニットの形態であり、 該細長い部分は、該永久磁石(91,92,109,110)の磁気
    移動軌跡と交差するための十分に長い境界を定めるため
    該望ましい理想的運動軌跡(69,102)に対して直線で平
    行でない方向に延び、また 該磁気感応境界ユニットは、望ましい理想的運動軌跡
    (69,102)と交差するため最初に述べた境界と整列した
    別の直線の細長い部分を更に含み、 該検出器アレーは、ボール位置表示(93)の前方に、直
    角のかどをもち、かつ最初に述べた境界及び第2に述べ
    た境界をそれぞれもつ少なくとも2つのループ(73,74,
    75,76)を含み、 該ループ(73,74,75,76)は、ボール位置表示(93)に
    対して所定の位置及び向きに位置し、該ループ(73,74,
    75,76)は、相互に電気的に絶縁され、また集団的に多
    数の別個の信号が、クラブの各スウィングのための測定
    及び/又は表示のために検出されそして分析され又は適
    当な形式に変換されることを可能にしており、また 該ループ(73,74,75,76)は、さらに、該境界の各々1
    つに接続されそしてそこから望ましい理想的運動軌跡
    (69,102)に対して、平行な方向に延びる少なくとも1
    つの連続部分を含む、ことを特徴とするマット。
  52. 【請求項52】ゴルフ・スウィングの望ましい理想的な
    動作特徴との相違を検出するための装置であって、 クラブ・フェース(5)に対して所定の位置と向きにク
    ラブ・ヘッドに関係して取り付けられた少なくとも1個
    の永久磁石(91,92,109,110)をもつ少なくとも1本の
    ゴルフ・クラブ(90,111)と、 ボール位置表示(93)をもつ検出器アレーであって、ボ
    ール位置表示(93)の上を通るクラブ・ヘッドの望まし
    い理想的運動軌跡(69,102)に対する所定の検出位置に
    置かれた、磁界のための少なくとも1個のセンサー(7
    1,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)を含む検出器
    アレーと、 該検出器アレーに電気的に接続され、前記センサー(7
    1,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)により発生す
    る1個又はそれより多い電気信号を提示、測定又は表示
    のために適当な1つの信号又は複数の信号に変換する回
    路機構(81−87,94−101,104−107,123,124)と、 該回路機構(81−87,94−101,104−107,123,124)に電
    気的に接続され、検出された相違の提示、測定又は表示
    を与える読出し装置とを含み、 該センサー(71,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)
    は、前記望ましい理想的運動軌跡に対して所定の位置と
    向きにある既知の形状の少なくとも1つの細長い部分を
    もつ磁気感応境界ユニットの形態であり、 該磁気感応境界ユニットの細長い部分は、電気的導電材
    料のループの直線部分であることを特徴とする装置。
  53. 【請求項53】ゴルフ・スウィングの望ましい理想的動
    作特徴との相違を検出するための装置であって、 クラブ・フェース(5)に対する所望の位置と向きにク
    ラブ・ヘッドに関係して取り付けられた少なくとも1個
    の永久磁石(91,92,109,110)をもつ少なくとも1本の
    ゴルフ・クラブ(90,91)と、 ボール位置表示(93)をもつ検出器アレーであって、ボ
    ール位置表示(93)の上を通るクラブ・ヘッドの望まし
    い理想的運動軌跡(69,102)に対する所定の感知位置に
    置かれた、磁界のための少なくとも1個のセンサー(7
    1,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)を含む検出器
    アレーと、 検出された相違の提示、測定又は表示を与える回路機構
    (81−87,94−101,104−107,123,124)とを含み、 該センサー(71,72,73,74,75,76,77,101,103,120,121)
    は、前記望ましい理想的運動軌跡に対して所定の位置と
    向きにある既知の形状の少なくとも1つの細長い部分を
    もつ磁気感応境界ユニットの形態であり、 該磁気感応境界ユニットの該細長い部分は、 間隔を置いた平行な縁をもつ低磁気抵抗材料の一対の要
    素間のギャップ内に配置された細長いホール効果デバイ
    スを含む、ことを特徴とする装置。
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