JP2857305B2 - Ledアレイおよびその製造方法 - Google Patents

Ledアレイおよびその製造方法

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JP2857305B2
JP2857305B2 JP26280393A JP26280393A JP2857305B2 JP 2857305 B2 JP2857305 B2 JP 2857305B2 JP 26280393 A JP26280393 A JP 26280393A JP 26280393 A JP26280393 A JP 26280393A JP 2857305 B2 JP2857305 B2 JP 2857305B2
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layer
film
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光彦 荻原
幸夫 中村
孝篤 清水
真澄 谷中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLEDアレイの構造お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDアレイを構成しているLED1ド
ットの構造の従来例を図4に示す。ここでは、ウエハ基
板10としてn型のGaAsPエピタキシャル基板を用
い、このウエハ基板10上に、絶縁膜12として酸化ア
ルミ膜を設けてある。絶縁膜12としては、酸化アルミ
膜の代りに、例えば窒化シリコン膜または、酸化アルミ
膜と窒化シリコン膜とを積層した多層膜を設けても良
い。絶縁膜12には、ウエハ基板10にp型の拡散層1
6を形成するために開口部14が設けてある。この開口
部14の領域は、拡散層16が形成された後は発光部ウ
インドウ26となる。拡散層16とウエハ基板10との
界面にはpーn接合部18が形成される。尚、拡散層1
6を形成する際に、開口部14の周囲の絶縁膜12部分
の下側のウエハ基板10にも拡散層16が拡がって形成
される。この絶縁膜12の下側に形成された拡散層16
部分を以下、サイド拡散領域20と称する。また、絶縁
膜12部分上には、拡散層16と電気的に接続している
上部電極22が設けてある。また、ウエハ基板10の裏
面(絶縁膜を設けた面の裏側の面)には、裏面電極24
が設けてある。
【0003】サイド拡散領域20は絶縁膜12で被覆さ
れているが、この絶縁膜12を通してもサイド拡散領域
20のp−n接合部18部分からの光が得られる。従っ
て、従来のLEDアレイでは各LEDの発光部ウインド
ウ14およびサイド拡散領域20の両方から得られる光
を実際に利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
LEDアレイのLEDにおいては、発光部ウインドウよ
り得られる光の強度(以下、「発光効率」と称する)
が、サイド拡散領域より得られる光の強度よりも小さく
なるという問題点があった。
【0005】従来のLED1ドットの発光効率の様子を
説明するために、図に、従来のLEDのニヤフィール
ドパターンとその断面に対応した光強度を表すグラフを
示す。この出願に係る発明者の測定によれば、図のグ
ラフに示すように、サイド拡散領域から得られる光の強
度を100とすると、発光部ウインドウより得られる光
の強度は約80であり、サイド拡散領域に比べて20%
程度小さくなっている。
【0006】これは、発光部ウインドウでは、空気の屈
折率(ne =1)との差が大きな屈折率(nS 〜3.
5)を有する拡散層が露出しているため、発光部ウイン
ドウの界面で光が反射されてしまうためである。
【0007】従って、この発明の目的は、発光部ウイン
ドウの発光効率の良いLEDを以って構成されたLED
アレイを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、第導電型の拡散層を設けた第1導電型のウエハ基
板上に、この拡散層上に開口部を有する絶縁膜を具えた
LEDを以って構成されたLEDアレイにおいて、この
発明のLEDアレイの構成によれば、この拡散層上に、
光の透過率Tが極大となる膜厚を有する、第1層目およ
び第2層目の薄膜を順次に積層してなる透明絶縁膜を
える第2層目の薄膜は、第1層目の薄膜とは異なる材
料で形成されている。ただし、第1層目の薄膜の屈折率
1 および第2層目の薄膜の屈折率n 2 を、第2層目の
薄膜の直上の空気の屈折率n 0 より高く、かつ、拡散層
の屈折率nより低くする。
【0009】但し、透過率Tは、 T=1−r×r* と表せる。
【0010】ここでrは、透明薄膜全体の反射係数を表
し、
【0011】
【数1】
【0012】と表せ、r*はrの複素共役である。
【0013】ここで、δ1 は第1層目の薄膜に入射する
光の位相に対する、第1層目の薄膜から出射する光の位
相のずれを表し、 δ1 =4πn1 1 /λと表せ、 δ2 は、第2層目の薄膜に入射する光の位相に対する、
第2層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表し、 δ2 =4πn2 2 /λと表せる。
【0014】また、r3 は、空気と第2層目の薄膜との
界面での反射係数を表し、 r3 =(n2 −n0 )/(n2 +n0 ) と表せ、 r2 は、第2層目の薄膜と第1層目の薄膜との界面での
反射係数を表し、 r2 =(n 1 −n 2 )/(n 1 +n 2 ) と表せ、 r1 は、第1層目の薄膜と拡散層との界面の反射係数
表し、 r1 =(n−n1 )/(n+n1 ) と表せる。
【0015】ここで、λはLEDの発光波長、 1 は、
第1層目の薄膜の膜厚、およびd 2 は、第2層目の薄膜
の膜厚をそれぞれ表す。
【0016】
【0017】また、この発明のLEDアレイの製造方法
によれば、第1導電型のウエハ基板上に絶縁膜を形成
し、この絶縁膜に開口部を形成する工程と、この開口部
を形成したウェハ基板上に、第1層目の薄膜としてリン
シリケートガラス(PSG)膜を形成する工程と、この
第1層目の薄膜を介して、開口部からウェハ基板に第2
導電型のドーパントを拡散して、第2導電型の拡散層を
形成する工程と、この第1層目の薄膜上に、光の透過率
Tが極大となる膜厚を有して、かつこの第1層目の薄膜
とともに透明絶縁膜を構成する第2層目の薄膜を形成す
る工程とを含む。ただし、第1層目の薄膜の屈折率n 1
及び第2層目の薄膜の屈折率n 2 を、第2層目の薄膜の
直上の空気の屈折率n 0 より高く、かつ、拡散層の屈折
率nより低くする。
【0018】但し、透過率Tは、 T=1−r×r* と表せる。
【0019】ここでrは、透明薄膜全体の反射係数を表
し、
【0020】
【数1】
【0021】と表せ、r*はrの複素共役である。
【0022】ここで、δ1 は第1層目の薄膜に入射する
光の位相に対する、第1層目の薄膜から出射する光の位
相のずれを表し、 δ1 =4πn1 1 /λと表せ、 δ2 は、第2層目の薄膜に入射する光の位相に対する、
第2層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表し、 δ2 =4πn2 2 /λと表せる。
【0023】また、r3 は、空気と第2層目の薄膜との
界面での反射係数を表し、 r3 =(n2 −n0 )/(n2 +n0 ) と表せ、 r2 は、第2層目の薄膜と第1層目の薄膜との界面での
反射係数を表し、 r2 =(n −n )/(n +n ) と表せ、 r1 は、第1層目の薄膜と拡散層との界面の反射係数
表し、 r1 =(n−n1 )/(n+n1 ) と表せる。
【0024】ここで、λはLEDの発光波長、 1 は、
第1層目の薄膜の膜厚、およびd 2 は、第2層目の薄膜
の膜厚をそれぞれ表す。
【0025】
【0026】
【作用】この発明のLEDアレイおよびその製造方法に
よれば、LEDの発光部ウインドウに、LED発光波長
に対して透明で、拡散層の屈折率よりもより空気の屈折
率に近い屈折率を有する薄膜からなる透明絶縁膜を設
け、かつ、その薄膜の膜厚を反射率が極小となる厚さと
する。このため、発光部ウインドウにおける発光効率を
サイド拡散領域における発光効率と同程度に向上した、
発光部ウインドウの発光効率の良いLEDアレイを得る
ことができる。
【0027】また、開口部にPSG膜を設ければ、拡散
層形成時に、ウエハ基板からの元素のいわゆる抜けを防
ぎ、拡散層表面(拡散層とPSG膜との界面)を保護す
ることができる。さらに、PSG膜を除去せずにそのま
まPSG膜上に透明絶縁膜を形成するので、拡散層表面
の状態を良好に保つことができる。従って、PSG膜
は、反射防止膜としてだけでは無く、拡散層の保護膜と
しての役割も果たしている。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明のLEDア
レイの構造およびその製造方法の実施例について説明す
る。尚、以下に参照する図は、この発明が理解できる程
度に各構成成分の大きさ、形状および配置関係を概略的
に示してあるにすぎない。従って、この発明は図示例に
のみ限定されるものでないことは明らかである。また、
以下の実施例ではLEDアレイを構成するLED1ドッ
トに注目して説明する。
【0029】第1実施例 第1実施例では、図1を参照して、この発明のLEDア
レイの実施例について説明する。図1は、LEDアレイ
を構成するLED1ドットのこの略図であり、上側に平
面パターンを示し、下側にこの平面パターンのA−Aに
沿った断面図を示している。
【0030】第1実施例のLEDアレイは、p型の拡散
層16を設けたn型のウエハ基板10としてのGaAs
P基板上に、この拡散層16上に開口部14を有する絶
縁膜12を具えたLEDを以って構成されている。
【0031】開口部14からドーパントを拡散する際
に、開口部14の周囲の絶縁膜12部分の下側にもドー
パントが拡散する。このため、開口部14の直下のp−
n接合部18だけでなく、絶縁膜の下側にも斜めのp−
n接合部18が形成されている。尚、絶縁膜12の材料
は、Al2 3 膜、SiN膜または、Al2 3 膜とS
iN膜との積層膜を以って構成しても良い。ここでは、
後述する透明絶縁膜30を積層した場合にもサイド拡散
領域の光の透過率が高くなるように、絶縁膜12の膜厚
を2000〜2500A°とするのが好適である。ま
た、開口部14はLEDの発光部ウインドウ26とな
る。
【0032】そして、拡散層上には、光の透過率Tが極
大となる膜厚を有する、第1層目および第2層目の薄膜
を順次積層した透明絶縁膜として、第1実施例では、発
光部ウインドウ14の拡散層16上に透明絶縁膜30と
して、PSG膜32とAl23 膜34が順次に設けて
ある。
【0033】但し、透過率Tは、 T=1−r×r* と表せる。
【0034】ここでrは、透明薄膜全体の反射係数を表
し、
【0035】
【数1】
【0036】と表せ、r*はrの複素共役である。
【0037】ここで、δ1 は第1層目の薄膜としてのP
SG膜に入射する光の位相に対する、PSG膜から出射
する光の位相のずれを表し、 δ1 =4πn1 1 /λと表せ、 δ2 は、第2層目の薄膜としてのAl2 3 膜に入射す
る光の位相に対する、Al2 3 膜から出射する光の位
相のずれを表し、 δ2 =4πn2 2 /λと表せる。
【0038】また、r3 は、空気とAl23 膜との界
面での反射係数を表し、 r3 =(n2 −n0 )/(n2 +n0 ) と表せ、 r2 は、Al23 膜とPSG膜との界面での反射係数
を表し、 r2 =(n 1 −n 2 )/(n 1 +n 2 ) と表せ、 r1 は、PSG膜と拡散層との界面の反射係数を表し、 r1 =(n−n1 )/(n+n1 ) と表せる。
【0039】但し、λはLEDの発光波長、nは拡散層
の屈折率、n1 およびd1 は、拡散層の直上の第1層目
の薄膜の屈折率および膜厚、n2 およびd2 は、第1層
目の薄膜の直上の第2層目の薄膜の屈折率および膜厚、
0 は、第2層目の薄膜の直上の空気の屈折率をそれぞ
れ表す。
【0040】この実施例では、発光波長をλ=740n
mとし、空気の屈折率をn0 =1とし、Al2 3 膜3
4の屈折をn2 =1.6とし、PSG膜32の屈折率を
1=1.4とし、GaAsP基板10に設けた拡散層
の屈折率をn=3.5として、透過率Tが極大となる膜
厚d1 およびd2 の一例を算出する。この実施例では、
先ず、PSG膜を介してドーパントを拡散して拡散層を
形成することを考慮して、PSG膜32の膜厚をd1
200A°とし、このときに透過率が極大となる膜厚と
して、Al2 3 膜34の膜厚をd2 =1000A°と
する。
【0041】第2実施例 第2実施例では、図2を参照して、この発明のLEDア
レイの製造方法の実施例について説明する。この実施例
では、絶縁膜として、Al2 3 膜を1層形成する場合
について説明する。図2の(A)〜(C)は、この発明
のLEDアレイの製造方法の実施例の説明に供する工程
図である。
【0042】この実施例では、先ず、従来周知の標準的
な有機溶媒と酸とによる表面処理を施されたn型のGa
AsP基板10をウエハ基板10として用意する。次
に、このウエハ基板10上に、絶縁膜12として厚さ2
000A°(A°はオングストロームを表す)のAl2
3 膜をスパッタ法を用いて形成する。次に、フォトリ
ソグラフィにより、絶縁膜12の開口部14を形成す
る。この開口部14は後にLEDの発光部ウインドウ2
6となる。(図2の(A))。
【0043】次に、開口部14形成後、開口部14およ
び絶縁膜12上に、第1実施例と同じ厚さd1 =200
A°のPSG膜32をCVD法を用いて形成する。次
に、PSG膜32を介して、例えば封管法により、p型
のドーパントとして例えばZnを開口部14からウエハ
基板10に拡散して、拡散層16を形成する。ここで
は、拡散層16の深さが5〜7μmとなるように、拡散
条件(温度および時間)を設定する。拡散条件は従来周
知の条件で良く、例えば拡散温度は750℃以上が好適
である。尚、PSG膜32は、拡散層16の表面の保護
膜としての役割も果たしている(図2の(B))。
【0044】次に、拡散層16を形成した後、PSG膜
32上に、Al2 3 膜34をスパッタ法を用いて形成
する。このAl2 3 膜34の膜厚は、第1実施例と同
じ厚さd2 =1000A°とする。このPSG膜32お
よびAl2 3 膜34を以って透明絶縁膜30を構成す
る(図2の(C))。
【0045】次に、拡散層16と電気的に接続した上部
電極22を形成するため、先ず、透明絶縁膜30を貫通
して拡散層16に達するコンタクトホール36をフォト
リソグラフィにより形成する。このコンタクトホール3
6の大きさは電流密度に適した大きさとし、例えば9×
9μmとすると良い。次に、コンタクトホール36に露
出した拡散層16の表面をバッファードフッ酸を用いて
表面処理する。次に、コンタクトホール36および透明
絶縁膜30上全面に、上部電極22となるアルミ(A
l)膜(図示せず)をEB(電子ビーム)蒸着法により
形成する。Al膜の膜厚は2.5μmとする。尚、Al
膜蒸着時の基板温度は50℃以下に保持することが望ま
しい。次に、このAl膜をホトリソグラフィによりパタ
ーン形成して上部電極22を形成する。また、ウエハ基
板10の裏面(上部電極を形成した面の裏側の面)に、
AuGeNi膜およびAu膜を順次に蒸着して裏面電極
24を形成する。このようにして、第1実施例の図1に
示した構造と同様のLEDアレイを製造することができ
る。
【0046】次に、図3を参照して、第2実施例で製造
したLEDアレイの発光効率ついて説明する。図3の上
側部分はLEDアレイを構成するLED1ドットの平面
パターンを示し、図3の下側部分は、このパターンのB
−Bにおける断面に沿って測定した光の強度分布のグラ
フを示している。このグラフの横軸は、図3の上側部分
のB−Bに沿った位置を示し、縦軸は、光の強度を相対
的に示している。グラフ中の実線Iは、第2実施例で製
造したLEDの光強度分布を表し、破線IIは、従来例の
LEDの光強度分布を比較のため重ねて示したものであ
る。実線Iから、実施例のLEDアレイでは、発光部ウ
インドウにおいてサイド拡散領域と同等の発光効率が得
られることがわかる。尚、グラフでは、第2実施例およ
び従来例のLEDのサイド拡散領域の光強度をいずれも
100として示している。
【0047】上述した実施例では、この発明を特定の材
料を使用し、また、特定の条件で構成した例について説
明したが、この発明では、多くの変更および変形を行う
ことができる。例えば、上述した実施例では第1導電型
をn型、第2導電型をp型としたが、この発明では、第
1導電型をp型、第2導電型をn型としても良い。
【0048】
【0049】また、上述した実施例では、発光部ウイン
ドウに設けた透明絶縁膜の各薄膜の膜厚を、透過率が極
大になる膜厚としたが、薄膜の膜厚は、透過率が極大値
の70%程度になるまでの幅を持たせても実用上差し支
えない。例えば、PSG膜の膜厚を100〜200A
°、その上のAl2 3 膜の膜厚を1500〜2500
A°の範囲とすることも可能である。
【0050】
【発明の効果】このように、この発明のLEDアレイお
よびその製造方法によれば、LEDの発光部ウインドウ
に、LED発光波長に対して透明で、拡散層の屈折率よ
りもより空気の屈折率に近い屈折率を有する薄膜からな
る透明絶縁膜を設け、かつ、その薄膜の膜厚を反射率が
極小となる厚さとする。このため、拡散層を露出させた
場合よりも反射率を小さくすることができ、さらに、透
明絶縁膜の膜厚を透過率が極大となる膜厚としたので、
発光部ウインドウにおける光の透過率を向上させること
ができる。その結果、発光部ウインドウより得られる光
の強度(発光効率)をサイド拡散領域より得られる光の
強度と同程度まで向上させることができる。従って、L
EDアレイの全体の光の強度を向上させることができ
る。
【0051】また、開口部にPSG膜を形成してから拡
散層を形成すれば、拡散層形成時に、拡散層の表面を保
護し、良好な状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のLEDの構造の概略図である。
【図2】第2実施例のLEDの製造工程図である。
【図3】この発明のLEDの平面パターンおよび光強度
分布のグラフである。
【図4】従来のLEDの構造の概略図である。
【図5】従来のLEDの平面パターンおよび光強度分布
のグラフである。
【符号の説明】
10:ウエハ基板 12:絶縁膜 14:開口部 16:拡散層 18:p−n接合面 20:サイド拡散領域 22:上部電極 24:裏面電極 26:発光部ウインドウ 30:透明絶縁膜 32:PSG膜 34:Al2 3 膜 36:コンタクトホール
フロントページの続き (72)発明者 谷中 真澄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−56967(JP,A) 特開 昭51−140559(JP,A) 「光工学ハンドブック」,初版,株式 会社朝倉書店,1986年2月,p.160− 163 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第導電型の拡散層を設けた第1導電型
    のウエハ基板上に、該拡散層上に開口部を有する絶縁膜
    を具えたLEDを以って構成されたLEDアレイにおい
    て、 前記拡散層上に、光の透過率Tが極大となる膜厚を有す
    、第1層目および第2層目の薄膜を順次に積層してな
    る透明絶縁膜を具該第2層目の薄膜は、該第1層目の薄膜とは異なる材料
    で形成されており、 該第1層目の薄膜の屈折率n 1 および該第2層目の薄膜
    の屈折率n 2 を、該第2層目の薄膜の直上の空気の屈折
    率n 0 より高く、かつ、前記拡散層の屈折率nより低く
    した ことを特徴とするLEDアレイ。但し、前記透過率
    Tは、 T=1−r×r* と表せる。ここでrは、前記透明薄膜全体の反射係数
    表し 【数1】 と表せ、r*はrの複素共役である。ここで、δ1 は前
    記第1層目の薄膜に入射する光の位相に対する、第1
    層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表し、 δ1 =4πn11 /λと表せ、 δ2 は、前記第2層目の薄膜に入射する光の位相に対す
    る、第2層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表
    し、 δ2 =4πn22 /λと表せる。 また、r3 は、空気と前記第2層目の薄膜との界面での
    反射係数を表し、 r3 =(n2 −n0 )/(n2 +n0 ) と表せ、 r2 は、前記第2層目の薄膜と前記第1層目の薄膜との
    界面での反射係数を表し、 r2 =(n −n )/(n +n ) と表せ、 r1 は、前記第1層目の薄膜と前記拡散層との界面の反
    係数を表し、 r1 =(n−n1 )/(n+n1 ) と表せる。ここで、λは前記LEDの発光波長、d 1
    は、前記第1層目の薄膜の膜厚、およびd 2 は、前記第
    2層目の薄膜の膜厚をそれぞれ表す。
  2. 【請求項2】 第1導電型のウエハ基板上に絶縁膜を形
    成し、該絶縁膜に開口部を形成する工程と、前記開口部を形成した前記ウェハ基板上に、第1層目の
    薄膜としてリンシリケートガラス(PSG)膜を形成す
    る工程と、 前記第1層目の薄膜を介して、前記 開口部から前記ウェ
    ハ基板に第2導電型のドーパントを拡散して、第2導電
    型の拡散層を形成する工程と、前記第1層目の薄膜上に、光の透過率Tが極大となる膜
    厚を有して、かつ該第1層目の薄膜とともに透明絶縁膜
    を構成する第2層目の薄膜を形成する工程とを含み、 該第1層目の薄膜の屈折率n 1 および該第2層目の薄膜
    の屈折率n 2 を、該第2層目の薄膜の直上の空気の屈折
    率n 0 より高く、かつ、前記拡散層の屈折率nより低く
    した ことを特徴とするLEDアレイの製造方法。但し、
    前記透過率Tは、 T=1−r×r* と表せる。ここでrは、前記透明薄膜全体の反射係数
    表し、 【数1】 と表せ、r*はrの複素共役である。ここで、δ1
    第1層目の薄膜に入射する光の位相に対する、第1
    層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表し、 δ1 =4πn11 /λと表せ、 δ2 は、前記第2層目の薄膜に入射する光の位相に対す
    る、第2層目の薄膜から出射する光の位相のずれを表
    し、 δ2 =4πn22 /λと表せる。 また、r3 は、空気と前記第2層目の薄膜との界面での
    反射係数を表し、 r3 =(n2 −n0 )/(n2 0 ) と表せ、 r2 は、前記第2層目の薄膜と前記第1層目の薄膜との
    界面での反射係数を表し、 r2 =(n −n )/(n +n ) と表せ、 r1 は、前記第1層目の薄膜と前記拡散層との界面の反
    係数を表し、 r1 =(n−n1 )/(n+n1 ) と表せる。ここで、λは前記LEDの発光波長、d 1
    は、前記第1層目の薄膜の膜厚、d 2 は、前記第2層目
    の薄膜の膜厚をそれぞれ表す。
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