JP2857131B2 - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JP2857131B2
JP2857131B2 JP9241366A JP24136697A JP2857131B2 JP 2857131 B2 JP2857131 B2 JP 2857131B2 JP 9241366 A JP9241366 A JP 9241366A JP 24136697 A JP24136697 A JP 24136697A JP 2857131 B2 JP2857131 B2 JP 2857131B2
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敏彦 兼重
茂 富所
正 小島
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学式ディスク
等の記録媒体に映像、音声、副映像等を記録する場合に
有効な情報記録方法及びその記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像、音声、副映像等を符号化し
て高密度で記録した光学式ディスク及びその再生装置が
開発されている。この光学式ディスクに映画等の情報を
記録する場合、同時進行する複数のストーリーのストー
リーデータを記録することも考えられている。同時進行
する複数のストーリーのストーリーデータとは、例えば
兄弟A、Bが成長の過程で途中から別々の道を歩きだ
し、一方は警察官(第1のストーリー)、他方はギャン
グの世界を過ごし(第2のストーリー)、大事件の後、
再会して一緒に過ごすというストーリーである。
【0003】また、光学式ディスクに映画等の情報を記
録する場合、同時進行する同一イベントを複数のアング
ルから撮影したマルチアングルシーンを記録することも
考えられている。同時進行するマルチアングルシーンと
は、例えば、海洋を航海している船を陸から見た様子を
表す第1のシーンと、同時刻に当該船から陸を見た様子
を表す第2のシーンとの関係をもつような複数のシーン
である。
【0004】制作者としては、上記した第1と第2のス
トーリーの双方を組み立てて視聴者に見せたい場合、第
1のストーリーを主にして視聴者に見せたい場合、第2
のストーリーを主にして視聴者に見せたい場合等のいく
つかの選択の余地があるが、従来の映画制作においては
いずれか1つを選択して制作せざるを得ない。
【0005】また、上記した第1と第2のシーンの場合
も同様なことが言える。ここで、第1と第2のストーリ
ーあるいは第1と第2のシーンのいずれかを視聴者が自
由に選択可能であるとすると、制作者は、その制作の自
由度が高まる。
【0006】そこで、近年の光学式ディスクとその再生
装置では、映画等の情報を記録する場合、同時進行する
複数のストーリーや複数のシーンを予め記録しておき、
この中から、視聴者が自由に選択可能としたものが開発
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、複数のストー
リーやシーンのデータを光学式ディスクに記録する場
合、再生時にデータの扱いが便利となるように記録する
方が好ましい。例えば、第1と第2のストーリーのスト
ーリーデータが直列に記録されていた場合を考える。再
生時にいずれか一方のストーリーのみを再生するとする
と、他方のストーリーの記録エリアへジャンプする必要
がある。しかし、他方のストーリーが短時間のものであ
れば、ピックアップの物理的移動もすくなく問題はない
が、他方のストーリーが長時間のものであれば、ピック
アップの物理的移動も大きくなり、そのために、再生映
像のとぎれや乱れが生じることがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明は、複数
のストーリーやアングルシーンのデータを記録媒体に記
録する場合に、再生時のピックアップの物理的な移動距
離が少なくて済み、再生映像のとぎれや乱れが生じるの
を抑圧でき、安定したデータ再生が可能な情報記録媒体
を提供することを目的とする。
【0009】上記の目的を達成するためにこの発明は、
デコードすべきデータが記録されたデータ領域と、この
データ領域の記録データを再生するために必要な制御デ
ータを有する記録媒体において、前記データ領域には、
映像プログラムであって記録トラック上に任意に選択可
能な複数のシーンが存在するマルチシーンプログラムが
記録され、前記複数のシーンの映像信号はそれぞれシー
ン切換えを許可する分割点で複数のインターリーブユニ
ットに分割されており、前記インターリーブユニットに
は少なくとも映像データを圧縮してパケット化した複数
の映像パケットと、音声データをパケット化した複数の
音声パケットとが混合配列され、かつ、当該インターリ
ーブユニット内の先頭には、前記制御データとしてナビ
ゲーションパックを含ませており、上記の各シーンのイ
ンターリーブユニットが記録トラック上に物理的に混合
配列され、さらに前記各シーンの分割数は、前記混合配
列されたインターリーブユニットのうち選択したシーン
のためのインターリーブユニットを再生したとき画像の
途切れを生じない、所定の条件を満足する分割数であ
り、前記ナビゲーションパックには、当該インターリー
ブユニットが混在していることの情報、及び各シーンの
ための次のジャンプ先である次インターリーブユニット
の論理アドレスが記録され、かつ、上記インターリーブ
ユニット内ではエラー訂正コードが完結するように当該
エラー訂正コードが付加されていることをていることを
特徴とする。又はこの発明は、上記インターリーブユニ
ットはエラー訂正コードを含むことを特徴とする。また
この発明では、デコードすべきデータが記録されたデー
タ領域と、このデータ領域の記録データを再生するため
に必要な制御データを記録した管理領域とを有する記録
媒体において、前記データ領域には映像プログラムであ
って、記録トラック上に任意に選択可能な複数の枝シー
ンが存在するマルチシーンプログラムが記録されてお
り、その記録状態は、前記複数の枝シーンがそれぞれ同
数のインターリーブユニットに分割されて、各枝シーン
のインターリーブユニットが時分割多重され、かつ連続
再生すべき2つのインターリーブユニットの間は所定符
号量の距離以内となる形で記録されており、前記インタ
ーリーブユニットは、複数のセクタの集合であり、かつ
エラー訂正コード(ECC)ブロックを有し、また、1
つのインターリーブユニットは所定の映像再生時間に相
当するものであり、かつ、前記インターリーブユニット
は、少なくとも映像データを圧縮してパケット化した複
数の映像パケットと、音声データをパケット化した複数
の音声パケットを混合配列した構造であり、かつ、当該
インターリーブユニット内の先頭には、前記制御データ
としてナビゲーションパックを含ませており、上記の各
シーンのインターリーブユニットが記録トラック上に物
理的に混合配列され、さらに前記各シーンの分割数は、
前記混合配列されたインターリーブユニットのうち選択
したシーンのためのインターリーブユニットを再生した
とき画像の途切れを生じない、所定の条件を満足する分
割数であり、前記ナビゲーションパックには、当該イン
ターリーブユニットが混在していることの情報、及び各
シーンのための次のジャンプ先である次インターリーブ
ユニットの論理アドレスが記録されていることを特徴と
する。
【0010】上記のようなデータ構成により、制作者の
意図を汲み込んだインターリーブユニットを得ることが
でき、かつシームレス再生を実現するとともに、エラー
訂正コードを付加することにより、エラー訂正処理後の
データ容量、処理するハードウエアの規模を軽減するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0012】図1は、この発明の一実施の形態を説明す
るために、映像プログラムの流れを時間軸上に示してい
る。この映像プログラムは、先行する前部幹ストーリー
(又はシーン)Aと複数の枝ストーリー(又はシーン)
B0〜B3と、後続する後部幹ストーリー(又はシー
ン)Cとを有する。枝ストーリーは、前部幹ストーリー
Aの最終位置である分岐点Xで分岐し、後部幹ストーリ
ーCの開始点である結合点Yで結合するものである。こ
こで、この映像プログラムの前部幹ストーリー、枝スト
ーリー、後続幹ストーリーは、それぞれ複数のシーンセ
ルに分割されている。枝ストーリーB0のセルをB0−
5、B0−4、…、B0−1というふうに表し、枝スト
ーリーB1のセルをB1−2、B1−1というふうに表
し、枝ストーリーB2のセルをB2−5、B2−4、
…、B2−1というふうに表し、枝ストーリーB3のセ
ルをB3−5、B3−4、…、B3−1というふうに表
している。
【0013】1つのシーンセルを定義する方法としては
以下に述べるような各種の方法が可能である。
【0014】例えば、1つのシーンセルを、記録媒体上
のトラックの物理的な長さを単位として定義し、いずれ
のシーンセルも同じ長さとなるように設定する。また1
つのシーンセルを、再生した時の時間長を単位として定
義し、いずれのシーンセルも同じ再生時間長となるよう
に設定する。またデータが符号化されている場合、1つ
のシーンセルを符号量として定義し、いずれのシーンセ
ルも同符号量となるように設定する。いずれの定義にお
いても、それぞれのシーンセルが厳密に同一長さあるい
は量となるように設定する必要はなく、ほぼ同一であれ
ばよい。
【0015】上記のように、複数の枝ストーリーがある
場合、これを記録媒体に記録するときは、いずれの枝ス
トーリーも、全体を加算したシーン長に対して同一の割
合でシーンセルが現れるように、配列される。図1の例
であると、枝ストーリーが4つであり、第0の枝ストー
リーは5シーンセル、第1の枝ストーリーは2シーンセ
ル、第2、第3の枝ストーリーは、5シーンセルであ
る。ここで全体を加算したシーン長は17セルである。
そこで第0、第2、第3の枝ストーリーはそれぞれ5/
17の割合、つまり、ほぼ3.5セルに1回の割合で配
分されて配列され、第1の枝ストーリーは2/17の割
合、つまり8.5セルに1回の割合で配分されて配列さ
れる。
【0016】このような配列にすると、図1の各セルの
記録配列に見られるように、特に第1の枝ストーリーを
再生する場合のジャンプ間隔は、第2の枝ストーリーを
集合させて配列した場合に形成されるジャンプ間隔より
も小さくなる。
【0017】図2Aには、上記した配列パターンとした
場合の第0の枝ストーリー(実線矢印)のピックアップ
間隔、第3の枝ストーリーのピックアップ間隔(点線矢
印)、第1の枝ストーリーのピックアップ間隔(一点鎖
線矢印)を示している。
【0018】これに対して図2Bには各枝ストーリーを
順次配列した場合例であり、第0の枝ストーリーのピッ
クアップ間隔(実線矢印)、第3の枝ストーリーのピッ
クアップ間隔(点線矢印)、第1の枝ストーリーのピッ
クアップ間隔(一点鎖線矢印)を示している。このよう
にすると、ピックアップ間隔が非常に長くなり、再生映
像のとぎれや乱れが生じやすくなる。しかし、本発明の
如く配列すると図2Aに示すようなパターンを得ること
ができ、ピックアップ間隔が狭くなり、再生映像のとぎ
れや乱れを抑圧することができる。
【0019】次に、各枝ストーリーのシーンセルを決定
した後に、シーンセルを具体的に配列する手法について
説明する。
【0020】今、図3Aに示すような複数の枝ストーリ
ー(マルチアングルシーンを含む)を有した映像プログ
ラムがあるとする。マルチアングルシーンとは、例え
ば、コンサート会場において、指揮者のみをアップで撮
影した映像と、オーケストラ全体を客席側から撮影した
映像のように、別々の角度から撮影した同時進行する複
数の映像のことである。
【0021】図3Aにおいて、A0は、前部幹シーンで
あり、B0は疑似枝ストーリー、B1、B2はそれぞれ
内容の異なる枝ストーリーである。この映像プログラム
は、例えば図3Bに示すようにシーンセルに分割され
る。各シーンセルにはデータ容量を記して、かつセル番
号を付している。分割点に、黒丸を付しているが、この
点は例えば映像フレームの先頭位置となっている。そし
て、この例は、各シーンセルのデータを再生したときの
時間長が同じとなるように設定されている。またこのデ
ータは、可変圧縮データであるために、各シーンセルの
再生時間が同じであっても、各シーンセルのデータ容量
が同じとは限らない。図3Bにおいて、B0は1つの黒
丸で示されているがこの場合は、疑似ストーリーであり
実際のデータはないものとする。
【0022】上記のようにシーンセルを設定すると、図
4Aに示すように接続先シーンセルのセル番号を示した
テーブルL1が出来上がる。即ち、シーンセル番号A0
−1に接続されるシーンセル番号としてはA0−0のみ
である。セル番号A0−0に接続されるセル番号として
は、B1−3、B2−2、C0−0、C1−0のいずれ
かである。このように接続先のシーンセルを各シーンセ
ルに対応させてまとめると図4Aに示すテーブルL1を
得ることができる。
【0023】図4Bは、図4Aのテーブルの情報に基づ
いて、実際に記録媒体のトラックに各シーンセルを直列
に配列するために作成したセル番号のテーブルL2を示
している。
【0024】次に、上記の如くシーンセルの接続先が整
理された情報に基づいて、実際に記録媒体のトラックに
各シーンセルを直列に配列する、つまりテーブルL2の
配列を得る場合には、次のような手順で配列順が決定さ
れる。
【0025】図5はセル番号配列順を決定するためのア
ルゴリズムを示している。
【0026】まず、テーブルL1より第1行目のセル番
号と容量をテーブルL2の第1行目に書き込む(ステッ
プS1、S2)。また接続先シ−ンのセル番号も読み取
っておく。次に、テーブルL2において、接続完了フラ
ッグが付いていないセル番号のうち、当該セル番号の接
続先セル番号のすべてが当該セル番号位置に対して前後
方向へ最大ジャンプ許容範囲(Jmax という)内である
かどうかを判断する。最大ジャンプ許容範囲(Jmax と
いう)は、再生装置のピックアップの応答速度と、再生
用の復号データを出力するために一時的にデータを蓄え
ておく出力バッファの容量(再生時間)によって、決ま
る値である。
【0027】セル番号A0−1,接続先セル番号A0−
0との関係では、上記のJmax (この例では20Mbと
している)を満足するので、テーブルL2のA0−1の
行には接続完了フラッグが付加される(ステップS
4)。次に、テーブルL1からセル番号A0−0と、そ
のデータ容量が読み取られると共に、接続先セル番号B
1−3、B2−2、C0−0、C1−0が読み取られる
(ステップS3)。
【0028】そして、接続完了フラッグが付いていない
セル番号A0−0、B1−3、B2−2、C0−0、C
1−0のうち、当該セル番号の接続先セル番号のすべて
が当該セル番号位置に対して前後方向へ最大ジャンプ許
容範囲(Jmax )内であるかどうかを判断する。この場
合は、A0−0からC0−0と、C1−0までの距離が
Jmax 以上であるためにステップS5を経由してステッ
プS6進む。
【0029】ステップS5、接続完了フラッグが付いて
いないセル番号は1つのみで、その接続先セル番号は存
在しないかどうかを判定しているもので、配列処理が完
了した最終的な判断を行うステップである。
【0030】セル番号A0−0を読み取った段階では、
配列は完了していないので、ステップS6に進む。ステ
ップS6では、セル番号A0−0と、接続先シーンのセ
ル番号B1−3、B2−2、C0−0、C1−0を用い
て、次のような判定を行う。即ち、シーンセル番号を$
m−nと表すと、まず$が最小のものを選択する。この
例であると、B、CがあるのでBを選択する(この例で
はA<B<Cであるものとしている)。さらにnが最大
で、mが最小のものを抽出する。つまり、nが大きいと
いうことは分割数が多いということであり、mが小さい
ということは、枝ストーリーに予め付けている優先順位
が高いということである。
【0031】上記の例であると、図3Bからも分かるよ
うに、A0−0に続くシーンセル番号としては、B1−
3ということになる。次に、この抽出したセル番号B1
−3の接続先セル番号B1−2をテーブルL2の最終行
に仮配列する(ステップS7)。B1−3の次は、B1
−2である。したがって、A0−0と、B1−3、B2
−2、C0−0、C1−0、B1−2の配列となる。
【0032】次に、抽出したセル番号B1−3以外で、
接続未了の各セル番号(B2−2、C0−0、C1−
0)のすべての接続先セルを仮配列に後続して配列した
場合、接続未了の各セル番号とその接続先セルとの符号
量距離はすべてJmax (20Mb)以下かどうかを判定
する(ステップS8)。この例であると、B2−2、C
0−0、C1−0、B1−2に続いてさらに、B2−
1、D0−0、D1−0、D0−0、D1−0と配列さ
れることになる。この場合は、B2−2からB2−1ま
での距離(符号量)、C0−0からD0−0までの距
離、C1−0からD1−0までの距離はすべてJmax 以
内である。この結果、仮配列は正規なものと判定し、ス
テップS11を経由して、ステップS3に戻る。
【0033】ステップS3においては、先の仮配列がB
1−3、B2−2、C0−0、C1−0、B1−2であ
り、これらは正規のものとして接続完了フラッグが設け
られていることになるから、接続完了フラッグが付いて
いないものは、B2−1、D0−0、D1−0、D0−
0、D1−0が存在することになる。
【0034】次に、B2−1、D0−0、D1−0、D
0−0、D1−0に続いて、それぞれの接続先セル番号
を配列するものとする。つまり、B2−1、D0−0、
D1−0、D0−0、D1−0、B2−0、E0−0、
E1−0、E0−0、E1−0と配列するものとする。
そして、ステップS3で、当該セル番号(接続完了フラ
ッグがついていないもの)の接続先セル番号のすべてが
当該セル番号位置に対して前後方向へ最大ジャンプ許容
範囲(Jmax という)内であるかどうかを判断する。こ
の場合は、すべてJmax 以上となるために、ステップS
6に移行し、ここではB2−1が抽出され、さらにステ
ップS7でB2−0が取り出され、B2−1、D0−
0、D1−0、D0−0、D1−0、B2−0と最終部
に配列される。
【0035】次に再度ステップS8において、抽出した
セル番号(B2−1)以外で、接続未了の各セル番号
(D0−0、D1−0、D0−0、D1−0、B2−
0)のすべての接続先セルを仮配列に後続して配列した
場合、接続未了の各セル番号とその接続先セルとの符号
量距離はすべてJmax (20Mb)以下かどうかを判定
する(ステップS8)。つまり(D0−0、D1−0、
D0−0、D1−0、B2−0)に続いて、E0−0、
E1−0、E0−0、E1−0、C0−0、C1−0を
配列した場合、各D0−0、D1−0、B2−0からの
接続先セルの距離が20Mb以内であるかどうかを判定
する。この例の場合は、B2−0からそのの接続先セル
C0−0、C1−0までに距離が20以上となる。
【0036】よってこの場合は、ステップS9に進む。
ここでは、条件を満たさないセル番号が2つ以上あった
かどうかの判定を行い、2つ以上のときはエラーがあっ
たものとする。この事例の場合は1つであり、ステップ
S10に進む。
【0037】ステップS10では、条件を満たさない接
続未了のセルの接続先セルをすべて配列し、そのセル番
号と符号量を読み取る(この場合はC0−0、C1−0
を読み取る)。
【0038】ステップS10から、ステップS6に戻る
ことになる。ここでは、上述した原則にしたがってセル
番号が選択される。つまり、セル番号$m−nの$が最
小のもので、nが最大で、mが最小のものを抽出する。
そしてステップS7、S8へと進むことになる。
【0039】上記したようにこのアルゴリズムでは、複
数の枝ストリームが存在した場合、各枝ストリームを例
えば再生時間が等しくなる符号量で分割しておき、次
に、ステップS3とS6に示す原則で配列順序を決めて
いくものである。
【0040】図6には、上記のように配列記録されたデ
ィスクにおいて、幾つかの再生例を示すもので、矢印の
順序がシーンセルをピックアップする順序である。
【0041】上記の例は1つの例であり、この発明では
種々の実施の形態が可能である。
【0042】図3Bに示した分割方法としては各種の実
施の形態が可能である。上記した分割点の決め方は、ま
ず枝ストーリーを複数に分割する場合、全ての枝ストー
リーのセルの再生時間が同じになるような符号量で分割
し、ピックアップがジャンプする距離が最大ジャンプ量
Jmax 以内にあるかどうかを判定する場合、符号量を参
照して上述したアルゴリズムにより判定した。
【0043】しかし分割点を決める場合、各枝ストーリ
ーを別々に分割してもよい。
【0044】図7は、3つの枝ストーリーがあり、第1
の枝ストーリー、第2の枝ストーリー、第3の枝ストー
リーのそれぞれが符号量が等しくなるように3つに等分
された例である。即ち、図7Aに示すように、第1の枝
ストーリーは、等しい符号量(5Mb)単位のセル番号
B0−0、B0−1、B0−2に分離され、第2の枝ス
トーリーは、等しい符号量(7Mb)単位のセル番号B
1−0、B1−1、B1−2に分離され、第3の枝スト
ーリーは、等しい符号量(6Mb)単位のセル番号B2
−0、B2−1、B2−2に分離されている。各枝スト
ーリーの分割数は同じであり、この例であると3つであ
る。
【0045】このように分割した場合、図7Bに示すよ
うにセル番号B0−0、B1−0、B2−0の集合をシ
ーンセルブロック#0とし、セル番号B0−1、B1−
1、B2−1の集合をシーンセルブロック#1とし、セ
ル番号B0−2、B1−2、B2−2の集合をシーンセ
ルブロック#2とすると、各シーンセルブロックの符号
量は等しい。
【0046】符号量(データ量)が等しいということ
は、B0の枝ストリームを再生する場合も、B1の枝ス
トリームを再生する場合も、B2の枝ストリームを再生
する場合も、ジャンプ距離は同じであるということであ
る。
【0047】上記の例は、符号量で分割するとしたが、
各枝を均等な再生時間で分割してもよい。
【0048】図8は、4つの枝ストーリーがあり、第1
の枝ストーリー、第2の枝ストーリー、第3の枝ストー
リー、第4の枝ストーリーのそれぞれが再生時間が等し
くなるように3つに等分された例である。即ち、図8A
に示すように、第1の枝ストーリーは、等しい再生時間
単位のセル番号B0−0、B0−1、B0−2、B0−
3に分離され、第2の枝ストーリーは、等しい再生時間
単位のセル番号B1−0、B1−1、B1−2、B1−
3に分離され、第3の枝ストーリーは、等しい再生時間
単位のセル番号B2−0、B2−1、B2−2、B2−
3に分離されている。
【0049】この場合も、図8Bに示すように、シーン
セルブロック#0〜#3を得ることができる。
【0050】上記の例は、マルチストーリーに関しての
セル配列方法を説明したが、マルチアングルについても
同様な考えかたで配列することが可能である。途中から
異なるアングルの映像を見たいような場合、例えば、コ
ンサート会場において、指揮者のみをアップで撮影した
映像をみている途中で、オーケストラ全体を客席側から
撮影した映像を見たい場合に、マルチアングルの映像が
記録されていた場合は、自由に角度を変えた映像をみる
ことができる。
【0051】図9Aはマルチアングルの映像情報であ
り、第1のアングルシーンD0−0〜D0−3と第2の
アングルシーンD1−0〜D1−3とが情報源として存
在した場合、例えば図9Bに示すように、シーンセルブ
ロック#0〜#3が形成されて配列される。
【0052】図10Aは、マルチストーリーの1つが極
端に短い時間で終わるような場合のソースの例を示して
いる。図10Bは、各枝ストーリーを所定の分割数
(4)で分割し、セルを得た様子を示している。
【0053】このように極端に1つの枝ストーリーが短
いと、単純にストーリーB0のセルを他のストーリーの
セルと一緒にして多重化しても、B0のストーリー再生
から次のC0のストーリー再生に移行するときのジャン
プ間隔が長くなり、条件を満たすことができない場合が
生じる。
【0054】そこでこの問題を解決するためには、図1
1に示すような手法が用いられる。即ち、まず、図11
Aに示すように、後部の幹ストーリーC0の一部を各枝
ストーリーB0、B1、B2にプラスし、接続点を後方
に移行させる。そして、各枝ストーリーを図11Bに示
すようにB0(E)、B1(E)、B2(E)とする。
そしてこれらの枝ストーリーB0(E)、B1(E)、
B2(E)をそれぞれ図11Cに示すように分割し、セ
ル番号を付ける。以後の配列の方法は先に説明した手順
と同じである。この例では、各枝ストーリーが5分割さ
れている。
【0055】図12は、上記した各枝ストーリーからセ
ルを1つずつ選択して、セルブロック#0、#1、…を
作成して配列した状態を示している。これらのシーンセ
ルブロックには、誤り訂正コードが含まれている。また
この例は、シーンセルブロックがそれぞれ同じ符号量で
ある。さらに全体としてMPEG2方式の圧縮データの
場合、セルの先頭には、非圧縮の映像データ、つまりI
ピクチャー又はフレーム内圧縮データ又は他のフレーム
圧縮データを用いないで伸張可能なデータが含まれるよ
うに分割されている。これは、圧縮方式の都合上、先頭
のセルに非圧縮の映像データがないとすると、後続する
圧縮映像データを再現できないからである。
【0056】図13は、マルチストーリーを分割して記
録する場合、その分割例を数式により説明するための図
である。
【0057】図13Aに示すように、映像、音声、文字
等で構成される映像プログラムであって、前部の幹スト
ーリーAから分岐するための分岐点Xと後部の幹ストー
リーCに結合するための結合点Yとの間に任意に選択可
能な複数の枝ストーリーB0、B1、B2が存在するも
のとする。分岐点Xと結合点Yとの間の記録媒体への記
録状態は、図13Bの如く配列されているものとする。
今、図13Cに示すように枝ストーリーB0の系統の再
生が行われるものとする。すると、再生装置はセル間を
ジャンプしながら再生しなければならない。実際には、
ピックアップはデータを読み取りながら、読み取ったデ
ータを確認しながら処理を行うことになる。
【0058】ここで各枝ストーリーが同じ数mに分割さ
れるものとする。すると、全体で最短のストーリーこの
例ではB0の再生間隔(ジャンプ距離)が最も長いこと
になる。そこで最短のストーリーに着目する。
【0059】B0の全体容量をV0とすると、B0の1
セルの容量はV0/mとなる。
【0060】次に、再生装置の単位時間あたりの最大の
符号再生レートをPr、再生装置の読み取りレートをR
rとすると、B0−0の再生時間Tpは Tp=(V0/m)/Pr B0−0の読み取り時間Trは Tr=(V0/m)/Rrである。
【0061】また、B0再生時においてジャンプすべき
1回当たりの符号量VJ はVJ =ΣM-1 i=1 (Vi/
m)で表され、B0再生時の(iはストーリー番号、M
はストーリー数)ジャンプ時間TjpはTJP=ΣM-1 i-1
[(Vi/m)/Jp]で表される。
【0062】Jpは再生装置が単位時間あたりにジャン
プできる符号量である。ここで、再生時間よりも、次の
セルまでジャンプするジャンプ時間が小さいというTp
−Tr>TJP の条件を付けると [(V0/m)/Pr]−[(V0/m)/Rr] >ΣM-1 i=1 [(Vi/m)/Jp] …(1) を得ることができ、この式(1)に基づいて分割数mが
設定される。
【0063】上記したセルを得るための分割点は、デー
タの形式に応じて、再生データの乱れが生じないように
決められるべきである。したがって、上記の条件のみを
満足させて機械的に厳密に分割する必要はない。例え
ば、圧縮映像データ、圧縮音声データ、圧縮副映像デー
タ等を時分割で有する映像プログラムにおいては、時分
割された区切りのよい点をセル分割点とすべきである。
また、セルの中には圧縮映像データ、圧縮音声データ、
圧縮副映像データが含まれるものである。さらにまたM
PEG2方式により圧縮された符号化映像データの場
合、分割単位としては0.4〜0.5s程度の再生時間
をもつグループオブピクチャー単位で分割することが好
ましい。
【0064】この発明は上記の説明に限定されるもので
はなく、各種の実施の形態が可能であり、また変形も可
能である。上記の説明はこの発明の基本的な原理の説明
である。
【0065】また、上記したセルには、それぞれ自己の
識別番号と、次に連続すべきセルの識別番号が付加され
ていると、再生時に取扱いが便利である。またセルを取
り扱うには、セルの再生順序等を設定した管理情報が、
再生装置の制御部において利用される。また、セルに
は、データの信頼性を上げるためにセルにて訂正処理が
完結する誤り訂正コードが含まれていてもよい。また、
図7、図8の実施例では、各枝シーンのセルが時分割多
重された状態は、第1乃至第nのシーンセルブロック
が、順次繰り返し配列されており、それぞれのシーンセ
ルブロックは異なる枝シーンからのセルが持ち込まれ組
み合わせられたブロックである。この場合、シーンセル
ブロックには、シーンセルブロックにて完結する誤り訂
正コードが含まれていてもよい。
【0066】またこの発明では、複数の枝シーンをそれ
ぞれ複数のセルに分割し、かつ各枝シーンのセルを時分
割多重して配列する場合、大まかに述べると以下のよう
になる。
【0067】即ち、再生装置のピックアップから読み取
られた再生セルの映像未再生部分を再生回路で映像再生
する実際の再生時間をTpとし、前記再生セルに続く次
セルを前記ピックアップがサーチして読み取るまでの読
み取り時間をTsとすると、Tp>Tsとなる関係とな
る条件を満足するように前記複数のセルが分割され、か
つ時分割多重されて配列されていることになる。この場
合、再生装置の再生回路で映像再生する再生時間は、再
生信号を蓄積するバッファメモリの容量と、データ量×
圧縮率、読み出しクロック周波数で決定し、前記読み取
り時間は前記ピックアップの応答速度を主とするパラメ
ータとして決定している。
【0068】また光学ディスクにおいては、前記分岐点
と前記結合点との間の記録状態は、複数の枝シーンがそ
れぞれ複数のセルに分割されており、1つのセルは所定
の映像再生時間に相当するものであり、また各枝シーン
のセルが時分割多重され、かつ連続再生すべきセルは所
定符号量の距離内に配置された形で記録されている。こ
こで再生装置側においては、所定符号量の距離をシーク
するのに要する時間がTs、単位時間当たりのデータ読
み取り符号量がRr、単位時間あたりの映像再生に対し
て消化する最大符号量がPrであるとする。すると、前
記Tsと、前記再生装置が1つのセルをデコーダでデコ
ードして映像再生出力を得る時間Tcとは Tc−[(Tc×Pr)/Rr]>Ts なる関係となるように設定されている。
【0069】図14には、上述した情報記録媒体(光デ
ィスク)を再生する再生装置の構成例を示している。
【0070】ディスク100は、ターンテーブル101
上に載置され、モータ102により回転駆動される。
今、再生モードであるとすると、ディスク100に記録
された情報は、ピックアップ部103によりピックアッ
プされる。ピックアップ部103は、ピックアップドラ
イブ部104により移動制御及びトラッキング制御され
ている。ピックアップ部103の出力は、復調部201
に入力されて復調される。ここで復調された復調データ
は、エラー訂正部202に入力されて、エラー訂正され
た後、デマルチプレクサ203に入力される。デマルチ
プレクサ203は、映像情報、字幕及び文字情報、音声
情報、制御情報等を分離して導出する。つまりディスク
100には、映像情報に対応して字幕及び文字情報(サ
ブピクチャー)、音声情報等が記録されているからであ
る。この場合、字幕及び文字情報や音声情報としては、
各種の言語を選択することができ、これはシステム制御
部204の制御に応じて選択される。
【0071】システム制御部204に対しては、ユーザ
による操作入力が操作部205を通して与えられる。
【0072】デマルチプレクサ203で分離された映像
情報は、ビデオデコーダ206に入力され、表示装置の
方式に対応したデコード処理が施される。例えばNTS
C、PAL、SECAM、ワイド画面、等に変換処理さ
れる。またデマルチプレクサ203で分離されたサブピ
クチャーはサブピクチャー処理部207に入力され、字
幕や文字映像としてデコードされる。ビデオデコーダ2
06でデコードされたビデオ信号は、加算器208に入
力され、ここで字幕及び文字映像(=サブピクチャー)
と加算され、この加算出力は出力端子209に導出され
る。またデマルチプレクサ203で選択され分離された
音声情報は、オーディオデコーダ211に入力されて復
調され、出力端子212に導出される。また、オーディ
オ処理部としては、オーディオデコーダ211の他にオ
ーディオデコーダ213を有し、他の言語の音声を再生
して出力端子214に出力することもできる。
【0073】ここで、エラー訂正部202の後段にはバ
ッファメモリ220が設けられており、このバッファメ
モリ220に再生データが一旦蓄積されてデコード速度
に応じてデマルチプレクサ203に供給されるようにな
っている。通常の連続再生においてバッファメモリ22
0のデータ量が溢れる場合には、システム制御部204
は、キックバック処理を行う。キックバック処理は、今
まで読み取った所定セクタ分のデータを再度読み取るこ
とであり、バッファメモリ220でデータ溢れが生じて
も、データ欠落を補償する機能である。
【0074】マルチストーリーを含む光ディスクが再生
される場合には、ディスクの管理情報としてマルチスト
ーリーの選択枝が例えばモニタ画面あるいはシステムの
サブ表示部にメニューとして表示される。ユーザはその
メニューを見ながらリモコン操作部205を介して枝ス
トーリーの選択を予め行うことができる。
【0075】ここで選択情報が与えられると、システム
制御部204は、枝ストーリーの識別情報を把握するの
で、その識別情報がヘッダに付加されているデータをバ
ッファメモリ220から抽出し、デマルチプレクサ20
3に与える。
【0076】以上説明したようにこの発明によると、複
数のストーリーやシーンのデータを記録媒体に記録する
場合に、再生時のピックアップの物理的な移動距離が少
なくて済み、再生映像のとぎれや乱れが生じるのを抑圧
できる。
【0077】次に具体的に本発明が適用された光ディス
ク再生装置のシステムについて説明する。
【0078】まず、光ディスクには、本発明に関連する
情報としてどのような情報が記録されているかを説明す
る。
【0079】図15は、光学式ディスク100のボリウ
ム空間を示している。図15に示すように、ボリウム空
間は、ボリウム及びファイル構成ゾーン、DVDビデオ
ゾーン、他のゾーンからなる。ボリウム及びファイル構
成ゾーンには、UDF(Universal Disk Format Specif
ication Revision 1.02 )ブリッジ構成が記述されてお
り、所定規格のコンピュータでもそのデータを読み取れ
るようになっている。DVDビデオゾーンは、ビデオマ
ネージャー(VMG)、ビデオタイトルセット(VT
S)を有する。ビデオマネージャー(VMG)、ビデオ
タイトルセット(VTS)は、それぞれ複数のファイル
で構成されている。ビデオマネージャー(VMG)は、
ビデオタイトルセット(VTS)を制御するための情報
である。図16には、ビデオマネージャー(VMG)と
ビデオタイトルセット(VTS)の構造をさらに詳しく
示している。
【0080】ビデオマネージャー(VMG)は、制御デ
ータとしてのビデオマネージャーインフォメーション
(VMGI)と、メニュー表示のためのデータとしての
ビデオオブジェクトセット(VMGM VOBS)を有
する。また前記VMGIと同一内容であるバックアップ
用のビデオマネージャーインフォメーション(VMG
I)も有する。
【0081】ビデオタイトルセット(VTS)は、制御
データとしてのビデオタイトルセットインフォメーショ
ン(VTSI)と、メニュー表示のためのデータとして
のビデオオブジェクトセット(VTSM VOBS)
と、映像表示のためのビデオオブジェクトセットである
ビデオタイトルセットのタイトルのためのビデオオブジ
ェクトセット(VTSTT VOBS)とが含まれる。
また前記VMGIと同一内容であるバックアップ用のビ
デオタイトルセットインフォメーション(VTSI)も
有する。
【0082】さらに、映像表示のためのビデオオブジェ
クトセットである(VTSTT VOBS)は、複数の
セル(Cell)で構成されている。各セル(Cel
l)にはセルID番号が付されている。
【0083】図17には、上記のビデオオブジェクトセ
ット(VOBS)とセル(Cell)の関係と、さらに
セル(Cell)の中身を階層的に示している。DVD
の再生処理が行われるときは、映像の区切り(シーンチ
ェンジ、アングルチェンジ、ストーリーチェンジ等)や
特殊再生に関しては、セル(Cell)単位またはこの
下位の層であるビデオオブジェクトユニット(VOB
U)単位、さらにはインターリーブドユニット(ILV
U)単位で取り扱われるようになっている。
【0084】ビデオオブジェクトセット(VOBS)
は、まず、複数のビデオオブジェクト(VOB IDN
1 〜VOB IDNi )で構成されている。さらに1つ
のビデオオブジェクトは、複数のセル(C IDN1 〜
IDNj )により構成されている。さらに1つのセ
ル(Cell)は、複数のビデオオブジェクトユニット
(VOBU)、または後述するインターリーブドユニッ
トにより構成されている。そして1つのビデオオブジェ
クトユニット(VOBU)は、1つのナビゲーションパ
ック(NV PCK)、複数のオーディオパック(A
PCK)、複数のビデオパック(V PCK)、複数の
サブピクチャーパック(SP PCK)で構成されてい
る。
【0085】ナビゲーションパック(NV PCK)
は、主として所属するビデオオブジェクトユニット内の
データの再生表示制御を行うための制御データ及びビデ
オオブジェクトユニットのデータサーチを行うための制
御データとして用いられる。
【0086】ビデオパック(V PCK)は、主映像情
報であり、MPEG等の規格で圧縮されている。またサ
ブピクチャーパック(SP PCK)は、主映像に対し
て補助的な内容を持つ副映像情報である。オーディオパ
ック(A PCK)は、音声情報である。
【0087】図18には、プログラムチェーン(PG
C)により、上記のセル(Cells)がその再生順序
を制御される例を示している。
【0088】プログラムチェーン(PGC)としては、
データセルの再生順序として種々設定することができる
ように、種々のプログラムチェーン(PGC#1、PG
C#2、PGC#3…)が用意されている。したがっ
て、プログラムチェーンを選択することによりセルの再
生順序が設定されることになる。
【0089】プログラムチェーンインフォメーション
(PGCI)により記述されいてるプログラム#1〜プ
ログラム#nが実行される例を示している。図示のプロ
グラムは、ビデオオブジェクトセット(VOBS)内の
(VOB IDN #s、C IDN#1)で指定される
セル以降のセルを順番に指定する内容となっている。プ
ログラムチェーンは、光ディスクの管理情報記録部に記
録されており、光ディスクのビデオタイトルセットの読
みとに先行して読み取られ、システム制御部のメモリに
格納される情報である。管理情報は、ビデオマネージャ
ー及び各ビデオタイトルセットの先頭に配置されてい
る。
【0090】図19にはビデオオブジェクトユニット
(VOBU)と、このユニット内のビデオパックの関係
を示している。VOBU内のビデオデータは、1つ以上
のGOPにより構成している。エンコードされたビデオ
データは、例えばISO/IEC13818−2に準拠
している。VOBUのGOPは、Iピクチャー、Bピク
チャーで構成され、このデータの連続が分割されビデオ
パックとなっている。
【0091】次に、マルチアングル情報が記録再生され
る場合のデータユニットについて説明する。被写体に対
する視点の違う複数シーンがディスクに記録される場
合、シームレス再生を実現するためには、記録トラック
上にインターリーブブロック部が構築される。インター
リーブブロック部分は、アングルの異なる複数のビデオ
オブジェクト(VOB)が、それぞれ複数のインターリ
ーブユニットに分割される。さきに説明したように、シ
ームレス再生が可能なように配列されて記録される。
【0092】なお、先の説明で、複数のストーリを時分
割で多重することの説明をおこなった。そして、その説
明では、全て分割されたブロックも名称をセルと呼ん
だ。しかし、これ以後は、特にインターリーブされたブ
ロックを、インターリーブユニットと呼ぶことにする。
【0093】図20には、インターリーブブロックの配
列例を示している。この例は、1〜mのビデオオブジェ
クト(VOB)がそれぞれn個のインターリーブユニッ
トに分割されて、配列された例を示している。各ビデオ
オブジェクト(VOB)は、それぞれ同じ数のインター
リーブユニットに分割されている。したがって、さきの
説明の図7の例に相当する。
【0094】図21には、例えば2つの(VOB)、つ
まりアングル1とアングル2のシーンのビデオオブジェ
クトがそれぞれ3つのインターリーブユニット(ILV
U1−1〜ILVU3−1)(ILVU1−2〜ILV
U3−2)に分割され、1つのトラック上に配列された
記録状態と、例えば、アングル1を再生した場合の再生
出力例を示している。この場合はアングル2の情報は取
り込みされない。
【0095】図22は、図14に示した再生装置を簡素
化して示している。上記したようなジャンプ再生が行わ
れる場合には、デコーダ206に対してデータがとぎれ
ないように供給する必要がある。そのためにトラックバ
ッファ220が設けられている。Vrはトラックバッフ
ァ220にエラー訂正処理部220から供給されるデー
タの転送レートであり、Voは、トラックバッファ22
0からデコーダに供給されるデータの転送レートであ
る。ディスクからのデータの読み取りは、エラー訂正ブ
ロック毎に実行される。1エラー訂正ブロックは16セ
クタ分に相当する。
【0096】図23は、インターリーブブロックが再生
されるときのバッファ220へのデータ入力の増加及び
減少が、最悪の場合を示している。このときには、記録
トラック上のインターリーブユニットのジャンプと、ジ
ャンプ先のインターリーブユニットデータの読み取り及
び再生処理が実行される。
【0097】図において、Vrはトラックバッファ22
0にエラー訂正処理部220から供給されるデータの転
送レートであり、また、Voは、トラックバッファ22
0からデコーダに供給されるデータの転送レートであ
る。
【0098】Tjはジャンプ時間であり、トラックをシ
ークする時間とそのために付随している必要な時間(レ
イテンシータイム latency time)を含む。bは、1つ
のECCブロックのデータサイズ(例えば262144
ビット)であり、Teは1つのECCブロックをバッフ
ァに読み込むのに必要な時間である。またBxは、ジャ
ンプが開始されたとき(時点t4)にバッファ220に
残っているデータ量である。
【0099】図23のデータ量を示す曲線は、時点t2
から傾斜(Vr−Vo)の蓄積率で、バッファ220に
データが蓄積されていくことを示している。また、曲線
は、時間t6では、バッファのデータ量が零になったこ
とを示している。このバッファのデータは、時間t3か
ら傾斜−Voの減少率で減少し、時間t6で零になって
いる。
【0100】この曲線から理解できることは、以下のよ
うなことである。即ち、バッファ220から連続してデ
ータが出力される条件、つまりデータがとぎれることな
くデコーダへ供給されるための条件は、Bx≧Vo(T
j+3Te)…(2)である。
【0101】またインターリーブユニットのサイズ(I
LVU SZ)は、 ILVU SZ≧{(Tj×Vr×106
+2b)/(2048 ×8)} ×Vo/(Vr-Vo)(セクタ)…(3)
の条件を導きだせる。
【0102】この式は、式(1)と等価であり、インタ
ーブユニットの数mが除去されているだけである。
【0103】即ち、 [(V0/m)/Pr]−[(V0/m)/Rr] >ΣM-1 i=1 (Vi/m)/Jp] …(1) (1)式の(V0/m)は、インターリーブユニットの
サイズに相当し、PrはVo、RrはVrに相当する。
【0104】また(1)式の右辺はジャンプ時間であ
り、(3)式ではこのジャンプ時間に相当するセクタ数
を{(Tj×Vr×106 +2b)/(2048 ×8)} として厳密に表し
ている。
【0105】(1)式を(3)式に近付けるべく変形し
てみる。
【0106】(V0/m)をユニットサイズとしてUS
Zとおき、Pr=Vo、Rr=Vr、(1)式の右辺を
Tjpとおくと、以下のように変形することができる。
【0107】 を得ることができる。
【0108】この(4)式はディメンジョンがデータ量
で表されており、(3)式の106 と 1/(2048 ×8)の要
素が省略された形である。TjpはTj+2bに対応す
る。
【0109】次に、バッファメモリとしてどの程度の容
量が必要であるかを検討してみる。バッファメモリの容
量は、再生装置がキックバック動作して、続いてインタ
ーリーブユニットのジャンプを行っても、メモリ出力デ
ータのとぎれがないような容量であることが望ましい。
キックバックは、ディスクが一回転する間、ピックアッ
プが読取りを待っているような状態であり、ディスクが
一回転した後に、隣のトラックヘ読取り位置をシークす
ることである。
【0110】図24は、再生装置においてキックバック
動作が行われ、続いて最大級のジャンプ動作が行われた
場合の時間と、バッファメモリにおけるデータの低減状
況を示している。
【0111】Bmはトラックバッファのサイズ Tkはキックバック時間(ディスクの1回転時間相当) Teは1ECCブロックの読取り時間(24msec) Tjはジャンプ時間=トラックシークタイム(tj)+late
ncy time(=Tk) MAX Voは、ILVUの最大読み出しレート 上記の要件を用いて、再生装置においてキックバック動
作が行われ、続いて最大級のジャンプ動作が行われた場
合に、データの継続を補償するバッファメモリの容量を
求めると、Bm≧{(2Tk +tj+4Te )× MAX Vo×1
06 }/(2048 ×8)となる。Bmはセクタであり、Tk、t
j、Teのそれぞれの単位は[sec] であり、 MAX Voの単
位は、[Mbps]である。
【0112】上記のことから、必要とされるトラックバ
ッファサイズは、再生装置の Tk、tj、Teに依存し、tj
はシーク動作の性能に依存する。またTk、Teは、ディス
クの回転速度に依存する。
【0113】図25には、デジタルビデオディスクを再
生する再生装置のトラックバッファの最小容量(Bm)
と、キックバック及びシーク時間と、ジャンプ距離と、
単位時間当たりのトラックバッファからの出力データ量
との設計例を示している。
【0114】次に、上記したインターリーブユニット及
びこのインターリーブユニットを再生する場合の管理情
報について説明する。
【0115】図26には、ビデオタイトルセット(VT
S)の中のビデオタイトルセットインフォーメーション
(VTSI)を示している。ビデオタイトルセットイン
フォーメーション(VTSI)の中にビデオタイトルセ
ットプログラムチェーンインフォメーションテーブル
(VTS PGCIT)が記述されている。したがっ
て、1つのビデオタイトルセット(VTS)内のビデオ
オブジェクトセット(VOBS)が再生されるときは、
このビデオタイトルセットプログラムチェーンインフォ
メーションテーブル(VTS PGCIT)で提示され
る複数のプログラムチェーンの中から製作者が指定した
又はユーザが選択したプログラムチェーンが利用され
る。
【0116】VTSIの中には、そのほかに、次のよう
なデータが記述されている。
【0117】VTSI MAT…ビデオタイトルセット
情報の管理テーブルであり、このビデオタイトルセット
にどのような情報が存在するのか、また、各情報のスタ
ートアドレスやエンドアドレスが記述されている。
【0118】VTS PTT SRPT…ビデオタイト
ルセット パート オブ タイトルサーチポインターテ
ーブルであり、ここでは、タイトルのエントリーポイン
ト等が記述されてる。
【0119】VTSM PGCI UT…ビデオタイト
ルセットメニュープログラムチェーンインフォメーショ
ンユニットテーブルであり、ここには、各種の言語で記
述されるビデオタイトルセットのメニューが記述されて
いる。したがって、どの様なビデオタイトルセットが記
述されており、どのようなスタイルの再生順序で再生で
きるのか記述されているのかをメニューで確認できる。
【0120】VTS TMAPT…ビデオタイトルセッ
トタイムマップテーブルであり、このテーブルには、各
プログラムチェーン内で管理され、ある一定の秒間隔で
指示される各VOBUの記録位置の情報が記述されてい
る。
【0121】VTSM ADT…ビデオタイトルセ
ットメニューセルアドレステーブルであり、ビデオタイ
トルセットメニューを構成するセルのスタート及びエン
ドアドレス等が記述されている。
【0122】VTSM VOBU ADMAP…ビデオ
タイトルセットメニュービデオオブジェクトユニットア
ドレスマップであり、このマップにはメニュービデオオ
ブジェクトユニットのスタートアドレスが記述されてい
る。
【0123】VTS ADT…ビデオタイトルセッ
トセルアドレステーブルであり、このマップにはセルの
アドレス情報が記述されている。
【0124】再生装置においては、プログラムチェーン
が選択されると、そのプログラムチェーンによりセルの
再生順序が設定される。また再生においては、ビデオオ
ブジェクトユニットに含まれるNV PCKが参照され
る。
【0125】NV PCKは、表示内容、表示タイミン
グを制御するための情報や、データサーチのための情報
を有する。したがって、このNV PCKテーブルの情
報に基づいてV PCKの取り出しと、デコードが行わ
れる。また他のパックの取り出し及びデコードが行われ
るが、その場合は、製作者又はユーザが指定していると
ころの言語のA PCK、SP PCKの取り出しが行
われる。
【0126】図27には、ビデオタイトルセットプログ
ラムチェーンインフォメーションテーブル(VTS
GCIT)の内容を示している。このテーブルには、ビ
デオタイトルセットPGCIテーブル情報(VTS
GCITI)、ビデオタイトルセットプログラムチェー
ンインフォメーションのサーチポインタ(VTS PG
CI SRP#1〜#n)、具体的なプログラムチェー
イン情報(VTS PGCI)が記述されている。
【0127】(VTS PGCITI)には、サーチポ
インタの数とこのテーブルのエンドアドレスが記述され
ている。
【0128】(VTS PGCI SRP#1〜#n)
には、ビデオタイトルセットプログラムチェーンのカテ
ゴリーとして、対象となるビデオタイトルセットのタイ
トル数、プログラムチェーンが1つのブロックで完結す
るものでるか、別のブロックのチェーンに続くものであ
るか等がタイプが記述されている。またビデオタイトル
セットプログラムチェーンのスタートアドレスが、この
テーブルのスタート位置からの相対アドレスで記述され
ている。
【0129】図28には、プログラムチェーン情報(P
GCI)の構成を記述している。
【0130】PGCIは、プログラムチェーン一般情報
(PGCI GI)、プログラムチェーンコマンドテー
ブル(PGC CMDT)、プログラムチェーンプログ
ラムマップ(PGC PGMAP)、セルプレイバック
情報(C PBI)、セル位置情報テーブル(C PO
SIT)を有する。
【0131】PGCI GIには、このプログラムチェ
ーンの対象となるプログラム数、セル数が記述されてい
る(この情報はPGCコンテンツ(PGC CNT)と
呼ばれる)。また、このプログラムチェーンの対象とす
る全ての再生時間が示されている(この情報はPGC再
生時間(PGC PB TM)と呼ばれる)。また、こ
のプログラムチェーンにより再生されるプログラムは、
ユーザの操作が許可されているどうか、例えばアングル
切り換えが可能であるかどうかのコードが記述されてい
る(この情報はPGCユーザ操作制御(PGC UPR
CTL)と呼ばれる)。さらにまた、オーディオスト
リームの切り換えができるかどうか、またどの様なオー
ディオストリーム(例えリニアPCM、AC−3、MP
EG等)に切り換え移行できるかどうかのコードも記述
されている(この情報はPGCオーディオストリーム制
御テーブル(PGC AST CTLT)と呼ばれ
る)。また、副映像の切り換えができるかどうか、また
どの様な副映像(例えば異なるアスペクト比)に切り換
え移行できるかどうかのコードも記述されている(この
情報はPGC副映像ストリーム制御テーブル(PGC
SPST CTLT)と呼ばれる)。
【0132】さらにまた、このPGCI GIには、次
のプログラムチェーンの番号及び先行するプログラムチ
ェーンの番号も記述されている。またこのプログラムチ
ェーンの対象となるプログラムが連続再生用であるか、
ランダム再生用であるか、シャッフル用であるかどうか
も記述されている(この情報はPGCナビゲーション制
御(PGC NV CTL)と呼ばれる)。さらにま
た、副映像はどの様な色に表示されるべきか色指定も行
われている(この情報はPGC副映像パレット(PGC
SP PLT)と呼ばれる)。
【0133】また、プログラムチェーンコマンドテーブ
ルのスタートアドレス(PGC CMDT SA)、プ
ログラムチェーンのプログラムマップのスタートアドレ
ス(PGC PGMAP SA)、セル再生情報テーブ
ルのスタートアドレス(C PBIT SA)、セル位置
情報のスタートアドレス(C POSI SA)が記述
されている。
【0134】プログラムチェーンコマンドテーブルに
は、当該プログラムチェーンのプリコマンド及びポスト
コマンド、及びセルコマンドが記述されている。プリコ
マンドは、プログラムチェーンが実行される前に処理さ
れるべきコマンドであり、ポストコマンドはプログラム
チェーンが実行された後に処理されるべきコマンドであ
る。プリコマンド及びポストコマンドはプレーヤ側やデ
ィスクの制作者側により予め取り決めたコマンドやパラ
メータに基づいて、ビデオタイトルやオーディオの再生
状態や再生ストリームを規定するのに利用される。また
セルコマンドは、セルが再生処理を実行された後に続い
て処理されるべきコマンドのことである。プログラムチ
ェーンのプログラムマップのスタートアドレス(PGC
PGMAP)には、当該プログラムチェーンの対象と
なるプログラムの構成が示されており、存在するプログ
ラムのエントリーセル番号などが記述されている。
【0135】セル再生情報テーブル(C PBIT)に
は、当該プログラムチェーンの対象となるセルの再生順
序を示す情報が記述されている。
【0136】図29には、セル再生情報(C PBI
T)とセル再生情報の内容を示している。C CAT
は、セル属性情報であり、セルブロックのモードを示し
ている。セルブロックのモードとは、第1番目のセルで
あるかどうか、最後のセルであるかどうか示している。
またシームレス再生されるものであるかどうかの情報、
インターリーブブロックに属するものであるかどうか、
シームレスアングル切り換えに関する情報も含まれてい
る。シームレスアングル切り換えに関する情報は、シー
ムレスでアングル切り換えができるのか、ノンシームレ
スで切り換えができるのかを示している。
【0137】C PBTMは、セル再生時間を示してお
り、C FVOBU SAは、当該セルの最初のビデオ
オブジェクトユニット(VOBU)のスタートアドレ
ス、C ILVU EAは、当該セルの最初のインターリ
ーブユニット(ILVU)のエンドアドレス、C FV
OBU SAは、当該セルの最後のビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)のスタートアドレス、C FVO
BU EAは、当該セルの最後のビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)のエンドアドレスを示している。上
記のアドレスは、当該セルが属するVOBSの最初の論
理ブロックからの相対論理ブロック番号で記述される。
【0138】このセル再生情報を参照することにより、
現在の再生状態がセルの終りであるかどうかを判定する
ことができる。次のセルを再生する場合には、セル再生
情報テーブル内の次のセル再生情報が参照されて、次の
セル(またはインターリーブユニット)の最初のVOB
Uのスタートアドレスが決定することになる。
【0139】図30は、セル位置情報テーブル(C
SIT)の内容を示している。セル位置情報としては、
当該セルが含まれるビデオオブジェクトのID番号(C
VOB IDN)と、当該セルのセルID番号(C
IDN)がある。
【0140】上記したように、管理情報には、セル再生
情報が記述されおり、その中にはセルの属性情報があ
り、マルチアングル等のインターリーブユニットが記録
されているかどうかが示されている。
【0141】このようにマルチアングルの映像、あるい
はマルチストーリの映像が記録されている場合、ユーザ
の操作に応じて再生装置は、再生しているアングルを切
り換えたり、また再生しているストーリーを切り換える
必要がある。その場合、再生装置は、以下に述べるよう
な情報に基づいて、ユーザの操作に応答することにな
る。まずパックの構成から説明する。
【0142】図31には、1つのパックとパケットの構
成例を示している。1パックは、パックヘッダ、パケッ
トで構成される。パックヘッダ内には、パックスタート
コード、システムクロックリファレンス(SCR)等が
記述されている。パックスタートコードは、パックの開
始を示すコードであり、システムクロックリファレンス
(SCR)は、再生装置全体に再生経過時間における所
在時間を示す情報である。1パックの長さは、2048
バイトであり、光ディスク上の1論理ブロックとして規
定され、記録されている。
【0143】1パケットは、パケットヘッダとビデオデ
ータまたはオーディオデータ又はサブピクチャーデータ
またはナビゲーションデータで構成されてる。パケット
のパケットヘッダには、スタッフィングが設けられる場
合もある。またパケットのデータ部にはパディングが設
けられる場合もある。
【0144】図32には、NV PCK(図17参照)
を取り出して示している。
【0145】NV PCKは、基本的には表示画像を制
御するためのピクチャーコントロールインフォーメーシ
ョン(PCI)パックと、同じビデオオブジェクト内に
存在するデータサーチインフォメーション(DSI)パ
ックを有する。各パックにはパックヘッダとサブストリ
ームIDが記述され、その後にそれぞれデータが記述さ
れている。各パックヘッダにはストリームIDが記述さ
れ、NV PCKであることを示し、サブストリームI
Dは、PCI、DSIの識別をおこなっている。また各
パックヘッダには、パケットスタートコード、ストリー
ムID、パケット長が記述され、続いて各データが記述
されている。
【0146】PCIパケットは、このNVパケットが属
するビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のビデ
オデータの再生に同期して表示内容を変更するためのナ
ビゲーションデータである。
【0147】PCIパケットには、一般情報であるPC
Iジェネラルインフォメーション(PCI GI)と、
ノンシームレスアングルインフォメーション(NSML
ANGLI)と、ハイライトインフォメーション(HL
I)と、記録情報であるレコーディングインフォーメー
ション(RECI)が記述されている。
【0148】PCI GIには、このPCIの一般的な
情報であり以下のような情報を記述されている。このナ
ビゲーションパックのアドレスである論理ブロックナン
バー(NV PCK LBN)、このPCIで管理され
るビデオオブジェクトユニット(VOBU)の属性を示
すビデオオブジェクトユニットカテゴリー(VOBU
AT)、このPCIで管理されるビデオオブジェクトユ
ニットの表示期間におけるユーザの操作禁止情報である
ユーザオペレーションコントロール(VOBU UOP
CTL)、ビデオオブジェクトユニットの表示の開始
時間である(VOBU PTM)、ビデオオブジェ
クトユニットの表示の終了時間である(VOBU
PTM)を含む。VOBU PTMによって指定さ
れる最初の映像は、MPEGの規格におけるIピクチャ
ーである。さらにまた、ビデオオブジェクトユニットの
最後のビデオの表示時間を示すビデオオブジェクトユニ
ット シーケンス エンド プレゼンテーションタイム
(VOBU SE PTM)や、セル内の最初のビデ
オフレームからの相対表示経過時間を示すセル エラプ
ス タイム(C ElTM)等も記述されている。
【0149】また、NSML ANGLIは、アングル
チェンジがあったときの目的地のアドレスを示してい
る。つまり、ビデオオブジェクトユニットは、異なる角
度から撮像した映像をも有する。そして、現在表示して
いるアングルとは異なるアングルの映像を表示させるた
めにユーザからの指定があったときは、次に再生を行う
ために移行するVOBUのアドレスが記述されている。
【0150】HLIは、画面内で特定の領域を矩形状に
指定し、この領域の輝度やここに表示される副映像のカ
ラー等を可変するための情報である。この情報には、ハ
イライトジェネラルインフォーメーション(HL
I)、ユーザにカラー選択のためにボタン選択を行わせ
るためのボタンカラーインフォーメーションテーブル
(BTN COLIT)、また選択ボタンのためのボタ
ンインフォーメーションテーブル(BTNIT)が記述
されている。
【0151】RECIは、このビデオオブジェクトユニ
ットに記録されているビデオ、オーディオ、サブピクチ
ャーの情報であり、それぞれがデコードされるデータが
どようなものであるかを記述している。例えば、その中
には国コード、著作権者コード、記録年月日等である。
【0152】DSIパケットは、ビデオオブジェクトユ
ニットのサーチを実行させるためのナビゲーションデー
タである。
【0153】DSIパケットには、一般情報であるDS
I一般情報(DSI GI)と、シームレスプレイバッ
クインフォーメーション(SML PBI)、シームレ
スアングルインフォメーション(SML AGLI)、
ビデオオブジェクトユニットサーチインフォメーション
(VOBU SRI)、同期情報(SYNCI)等が記
述されている。
【0154】図33に示すようにDSI GIには、次
のような情報が記述されている。
【0155】NV PCKのデコード開始基準時間を示
すシステムクロックリファレンスであるNV PCK
SCR、NV PCKの論理アドレスを示す(NV
CK LBN)、このNV PCKが属するビデオオブジ
ェクトユニットの終了アドレスを示す(VOBU
A)が記述されている。さらにまた、最初にデコードす
るための第1の基準ピクチャー(Iピクチャー)の終了
アドレス(VOBU 1STREF EA)、最初にデコ
ードするための第2の基準ピクチャー(Pピクチャー)
の終了アドレス(VOBU 2NDREF EA)、最
初にデコードするための第3の基準ピクチャー(Bピク
チャー)の終了アドレス(VOBU 3RDREF
A)が記述されている。さらにまた、このDSIが属す
るVOBのID番号(VOBU VOB IDN)、ま
たこのDSIが属するセルのID番号(VOBU
IDN)、セル内の最初のビデオフレームからの相対経
過時間を示すセル エラプス タイム(C ElTM)
も記述されている。
【0156】図34に示すようSML PBIには、次
のような情報が記述されている。
【0157】このDSIが属するVOBUはインターリ
ーブドされたユニット(ILVU)であるか、ビデオオ
ブジェクトの接続を示す基準となるプリユニット(PR
EU)であるかを示すビデオオブジェクトユニットシー
ムレスカテゴリー(VOBU SML CAT)がある。
またインターリーブドユニットの終了アドレスを示す
(ILVU EA)、次のインターリーブドユニットの
開始アドレスを示す(ILVU SA)、次のインター
リーブドユニットのサイズを示す(ILVU SZ)、ビ
デオオブジェクト(VOB)内でのビデオ表示開始タイ
ムを示す(VOB PTM)、ビデオオブジェ
クト(VOB)内でのビデオ表示終了タイムを示す(V
OB PTM)、ビデオオブジェクト(VO
B)内でのオーディオ停止タイムを示す(VOB
STP PTM)、ビデオオブジェクト(VOB)内で
のオーディオギャップ長を示す(VOB GAP
LEN)等がある。
【0158】プリユニット(PREU)は、インターリ
ーブユニットの直前のBOVUの最後のユニットであ
る。
【0159】上記のビデオオブジェクトユニットシーム
レスカテゴリー(VOBU SML CAT)には、さら
に、インターリーブユニットがスタート時点におけるユ
ニットであるのか否かを示すフラッグ、また終了時点に
おけるユニットであるのか否かを示すフラッグの記述さ
れている。
【0160】図35は、シームレスアングル情報(SM
AGLI)の内容を示している。C1〜C9はアン
グル数を示し、最大9つのアングルの情報が存在しても
その行き先のインターリーブユニットのアドレス及びサ
イズを示すことができる。即ち各アングルにおける次に
移行目的とするインターリーブユニットのアドレス及び
サイズ(SML AGL Cn DSTA)(n=1〜
9)が記述されている。視聴中にユーザの操作によりア
ングル変更の操作があった場合はこの情報が参照され、
再生装置は、つぎのインターリーブユニットの再生位置
を認識できる。図36はVOBU サーチ情報(VOB
SRI)であり、特殊再生時等に参照される。
【0161】この情報は、現在のビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)の開始時間よりも(0.5×n)秒
前及び後のVOBUの開始アドレスを記述している。即
ち、当該DSIを含むVOBUを基準にしてその再生順
にしたがってフォワードアドレス(FWDINn)とし
て+1から+20、+60、+120及び+240まで
のVOBUのスタートアドレス及びそのユニットにビデ
オパックが存在することのフラッグが記述されている。
スタートアドレスは、当該VOBUの先頭の論理セクタ
から相対的な論理セクタ数で記述されている。この情報
を利用することにより、再生したいVOBUを自由に選
択することができる。
【0162】図37には同期情報を示している。この同
期情報には、同期すべき目的オーディオパックのアドレ
スと、同期すべき目的副映像パックのVOBUスタート
アドレスが記述されている。
【0163】上記したような管理情報が光学ディスクに
記述される。再生装置のシステム制御部は、ビデオマネ
ージャーのプログラムチェーン情報を参照することによ
り、セル再生情報を取得する。そしてセルの属性情報を
参照することにより、マルチアングルのためのインター
リーブユニットブロックが記録されているかどうかを認
識する。マルチアングルのためのインターリーブユニッ
トブロックが記録されている場合、再生の途中において
NV PACのシームレス再生情報、シームレスアング
ル情報が取得されてバッファメモリにストアされる。そ
して、ユーザの操作によりアングル切り換え情報が入力
すると、シームレスアングル情報が参照される。この参
照により、ユーザが希望したアングルのインターリーブ
ユニットの再生が開始される。以後は、取得したNV
PACに含まれるシームレスセル再生情報が参照され
て、次に再生すべきインターリーブユニットが認識され
る。セル再生情報を参照することにより、現在の再生状
態がセルの終りであるかどうかを判定することができ
る。次のセルを再生する場合には、セル再生情報テーブ
ル内の次のセル再生情報が参照されて、次のセル(また
はインターリーブユニット)の最初のVOBUのスター
トアドレスが決定することになる。
【0164】図14に示した再生装置のシステム制御部
204には、上記したような各種の管理情報、プログラ
ムチェーン、ナビゲーションパックなどのデータを処理
し、またリモコン操作部205からの操作入力を処理す
る手段が設けられている。したがって、セル属性情報、
セル再生シーケンス情報、枝シーンの切り換え情報(ア
ングル情報等)の検出手段をする。そして、操作入力に
応答して、検出手段にストアされている情報を参照する
ことにより、再生すべきインターリーブユニットのスト
リームを決定している。この場合にピックアップ部10
3のトラッキング制御部を制御したりエラー訂正部20
2のデータ取り込みタイミングを制御することにより、
キックバック及びジャンプ処理を実現している。
【0165】
【発明の効果】この発明は、マルチメディアにおける光
学式ディスクの製造、販売、及び光学式ディスクの記録
再生装置の製造、販売に適用できる。そして複数のスト
ーリーやシーンのデータを記録媒体に記録する場合に、
再生時のピックアップの物理的な移動距離が少なくてす
み、再生画像のとぎれや乱れが生じるの抑圧できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報記録媒体及び記録方法の一実施
の形態を説明するための説明図。
【図2】図1のセルの配列例と再生順の例を説明するた
めの説明図。
【図3】この発明の情報記録媒体及び記録方法の他の実
施の形態を説明するための説明図。
【図4】図3のセルの接続先及びセルの具体的配列例を
説明するための説明図。
【図5】図3のセルの配列アルゴリズムの例を説明する
ための説明図。
【図6】図3のような配列セルの再生例を説明するため
の説明図。
【図7】この発明の情報記録媒体及び記録方法のさらに
他の実施の形態を説明するための説明図及びセルをトラ
ック上に配列した場合の配列例を示す図。
【図8】この発明の情報記録媒体及び記録方法のさらに
また他の実施の形態を説明するための説明図及びセルを
トラック上に配列した場合の配列例を示す図。
【図9】この発明の情報記録媒体及び記録方法のまた他
の実施の形態を説明するための説明図及びセルをトラッ
ク上に配列した場合の配列例を示す図。
【図10】この発明の情報記録媒体及び記録方法のさら
にまた他の実施の形態を説明するための説明図。
【図11】この発明の情報記録媒体及び記録方法のまた
他の実施の形態を説明するための説明図。
【図12】図11のセルの配列例を説明するための説明
図。
【図13】この発明の記録媒体にマルチストーリーを記
録する場合の分割方法をさらに説明するために示した説
明図。
【図14】この発明の記録媒体を再生する再生装置の例
を示す図。
【図15】この発明が適用された光学式ディスクのボリ
ウム空間を示す説明図。
【図16】ビデオマネージャー(VMG)とビデオタイ
トルセット(VTS)の構造をさらに詳しく示す説明
図。
【図17】ビデオオブジェクトセット(VOBS)とセ
ル(Cell)の関係と、さらにセル(Cell)の中
身を階層的に示す説明図。
【図18】プログラムチェーン(PGC)により、セル
(Cells)がその再生順序を制御される例を示す説
明図。
【図19】ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
と、このユニット内のビデオパックの関係を示す説明
図。
【図20】インターリーブブロックを配列した例を示す
説明図。
【図21】アングル1とアングル2のシーンのビデオオ
ブジェクトがそれぞれ3つのインターリーブユニット
(ILVU1−1〜ILVU3−1)(ILVU1−2
〜ILVU3−2)に分割され、1つのトラック上に配
列された記録状態と、アングル1を再生した場合の再生
出力の例を示す説明図。
【図22】図14に示した光ディスク再生装置を簡素化
して示す説明図。
【図23】インターリーブブロックが再生されるときの
トラックバッファへのデータ入力の増加及び減少が、最
悪の場合を示す説明図。
【図24】再生装置においてキックバック動作が行わ
れ、続いて最大級のジャンプ動作が行われた場合の時間
と、バッファメモリにおけるデータの低減状況を示す説
明図。
【図25】再生装置のトラックバッファの最小容量(B
m)と、キックバック及びシーク時間と、ジャンプ距離
と、単位時間当たりのトラックバッファからの出力デー
タ量との設計例を示す説明図。
【図26】ビデオタイトルセット(VTS)の中のビデ
オタイトルセットインフォーメーション(VTSI)を
示す説明図。
【図27】ビデオタイトルセットプログラムチェーンイ
ンフォメーションテーブル(VTS PGCIT)の内
容を示す説明図。
【図28】プログラムチェーン情報(PGCI)の構成
を示す説明図。
【図29】セル再生情報(C PBIT)とセル再生情
報の内容を示す説明図。
【図30】セル位置情報テーブル(C PSIT)の内
容を示す説明図。
【図31】光学式ディスクに記録されている1つのパッ
クとパケットの構成例を示す説明図。
【図32】NV PCKを取り出して示す説明図。
【図33】データサーチ一般情報(DSI GI)に記
述されている情報を示す図。
【図34】シームレス再生情報(SML PBI)に記
述されいてる情報を示す図。
【図35】シームレスアングル情報(SML AGL
I)の内容を示す図。
【図36】VOBU サーチ情報(VOBU SRI)
を示す図。
【図37】同期情報を示す図。
【符号の説明】
100…光ディスク 101…ターンテーブル 102…モータ 103…ピックアップ部 104…ピックアップドライブ部 201…復調部 202…エラー訂正部 203…デマルチプレクサ 204…システム制御部 205…リモコン操作部 206…ビデオデコーダ 207…サブピクチャー処理部 211213…オーディオデコーダ 220…バッファメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 27/10 A (72)発明者 小島 正 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 平8−263969(JP,A) 国際公開97/7504(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/00 G11B 27/10 G11B 20/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デコードすべきデータが記録されたデータ
    領域と、このデータ領域の記録データを再生するために
    必要な制御データを有する記録媒体において、前記データ領域には、映像プログラムであって記録トラ
    ック上に任意に選択可能な複数のシーンが存在するマル
    チシーンプログラムが記録され、 前記複数のシーンの映像信号はそれぞれシーン切換えを
    許可する分割点で複数のインターリーブユニットに分割
    されており前記インターリーブユニットには少なくとも映像データ
    を圧縮してパケット化した複数の映像パケットと、音声
    データをパケット化した複数の音声パケットとが混合配
    列され、かつ、当該インター リーブユニット内の先頭
    は、前記制御データとしてナビゲーションパックを含ま
    せており、 上記の各シーンのインターリーブユニットが記録トラッ
    ク上に物理的に混合配列 され、さらに前記各シーンの分割数は、前記混合配列されたイ
    ンターリーブユニットのうち選択したシーンのためのイ
    ンターリーブユニットを再生したとき画像の途切れを生
    じない、所定の条件を満足する分割数であり、 前記ナビゲーションパックには、当該インターリーブユ
    ニットが混在していることの情報、及び各シーンのため
    の次のジャンプ先である次インターリーブユニットの論
    理アドレスが記録され、 かつ、上記インターリーブユニット内ではエラー訂正コ
    ードが完結するように当該エラー訂正コードが付加され
    ていることをていることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】デコードすべきデータが記録されたデータ
    領域と、このデータ領域の記録データを再生するために
    必要な制御データを有する記録媒体において、前記データ領域には、映像プログラムであって記録トラ
    ック上に任意に選択可能な複数のシーンが存在するマル
    チシーンプログラムが記録され、 前記複数のシーンの映像信号はそれぞれシーン切換えを
    許可する分割点で複数 のインターリーブユニットに分割
    されており前記インターリーブユニットには少なくとも映像データ
    を圧縮してパケット化した複数の映像パケットと、音声
    データをパケット化した複数の音声パケットとが混合配
    列され、かつ、当該インター リーブユニット内の先頭
    は、前記制御データとしてナビゲーションパックを含ま
    せており、 上記の各シーンのインターリーブユニットが記録トラッ
    ク上に物理的に混合配列 され、さらに前記各シーンの分割数は、前記混合配列されたイ
    ンターリーブユニットのうち選択したシーンのためのイ
    ンターリーブユニットを再生したとき画像の途切れを生
    じない、所定の条件を満足する分割数であり、 前記ナビゲーションパックには、当該インターリーブユ
    ニットが混在していることの情報、及び各シーンのため
    の次のジャンプ先である次インターリーブユニットの論
    理アドレスが記録され、 かつ、上記インターリーブユニ
    ットはエラー訂正コードを含むことを特徴とする情報記
    録媒体。
  3. 【請求項3】デコードすべきデータが記録されたデータ
    領域と、このデータ領域の記録データを再生するために
    必要な制御データを記録した管理領域とを有する記録媒
    体において、 前記データ領域には映像プログラムであって、記録トラ
    ック上に任意に選択可能な複数の枝シーンが存在するマ
    ルチシーンプログラムが記録されており、その記録状態
    は、前記複数の枝シーンがそれぞれ同数のインターリー
    ブユニットに分割されて、各枝シーンのインターリーブ
    ユニットが時分割多重され、かつ連続再生すべき2つの
    インターリーブユニットの間は所定符号量の距離以内と
    なる形で記録されており、前記インターリーブユニット
    は、複数のセクタの集合であり、かつエラー訂正コード
    (ECC)ブロックを有し、また、1つのインターリーブユニットは所定の映像再生
    時間に相当するものであり、かつ、前記インターリーブ
    ユニットは、少なくとも映像データを圧縮してパケット
    化した複数の映像パケットと、音声データをパケット化
    した複数の音声パケットを混合配列した構造であり
    つ、当該インターリーブユニット内の先頭には、前記制
    御データとしてナビゲーションパックを含ませており、 上記の各シーンのインターリーブユニットが記録トラッ
    ク上に物理的に混合配列 され、さらに前記各シーンの分割数は、前記混合配列されたイ
    ンターリーブユニットのうち選択したシーンのためのイ
    ンターリーブユニットを再生したとき画像の途切れを生
    じない、所定の条件を満足する分割数であり、 前記ナビゲーションパックには、当該インターリーブユ
    ニットが混在していることの情報、及び各シーンのため
    の次のジャンプ先である次インターリーブユニットの論
    理アドレスが記録され ていることを特徴とする情報記録
    媒体。
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