JP2856423B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2856423B2 JP11124289A JP11124289A JP2856423B2 JP 2856423 B2 JP2856423 B2 JP 2856423B2 JP 11124289 A JP11124289 A JP 11124289A JP 11124289 A JP11124289 A JP 11124289A JP 2856423 B2 JP2856423 B2 JP 2856423B2
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道成 青山
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はランプヒータを熱源とする電気調理器に関す
る。
(従来の技術) 従来より考えられているこの種の電気調理器にあって
は、一般に、ハロゲンランプのような通電時に発光状態
で発熱するランプヒータと、このランプヒータの上方を
覆う透明ガラス製のトッププレートとが設けられ、ラン
プヒータが発する熱をトッププレートを通じて被加熱部
に伝えるようにしている。そして、このような電気調理
器の出力調節は、シーズヒータを利用した一般的な電気
調理器と同様に、オン(通電)サイクルとオフ(断電)
サイクルの比率を調節する所謂デューティ比制御により
行うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記のような構成では、ランプヒータの出
力調節時におけるオン・オフサイクルが比較的長いとい
う事情下にある関係上、その通断電に伴いランプヒータ
からの光がちらつくという現象が発生し、これを使用者
が故障と誤判断する虞がある。また、ランプヒータの出
力調節状態では、ランプヒータが全負荷状態(100%通
電状態)と無負荷状態(断電状態)とに交互に切換えら
れるため、ランプヒータ出力の大小と使用者が感じるラ
ンプヒータの明るさとの間に何ら相関性がなく、ランプ
ヒータ出力の調節度合を容易に把握できないという欠点
がある。しかも、比較的大出力のランプヒータが上記の
ように全負荷状態と無負荷状態とに交互に切換えられる
結果、その切換の都度に電源電圧の変動を引起こし易
く、同一電源に接続される他の電気機器に悪影響を及ぼ
す虞もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、通電時に発光状態で発熱するランプヒータ出力
の調節を行い得るものでありながら、そのランプヒータ
からの光のちらつき及び電源電圧変動の抑制を図り得る
と共に、ランプヒータ出力の調節状態を容易に把握でき
るなどの効果を奏する電気調理器を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明による電気調理器は、上記目的を達成するため
に、交流電源から通電され、その通電時に発光状態で発
熱するランプヒータと、このランプヒータの上方を覆う
透光性あるトッププレートとを備えた上で、前記ランプ
ヒータ出力を位相制御により複数段階に調節する出力制
御手段と、この出力制御手段により調節された出力を表
示する表示部とを設ける構成としたものである。
(作用) ランプヒータの出力を位相制御により調節する場合に
は、そのランプヒータの通断電周期が交流電源周波数の
2倍となり、ランプヒータからの光が視覚上においてち
らつく虞がなくなる。また、上記のような位相制御が行
われる場合には、ランプヒータ出力の大小と使用者が感
じるランプヒータの明るさとの間に相関性が生ずるよう
になり、上記出力の調節度合をランプヒータの明るさに
基づいて容易に把握し得る。ランプヒータ出力の調節を
位相制御により行った場合には、交流電源電圧の変動が
小さくなるため、交流電源に接続される他の電気機器に
悪影響を及ぼす虞がなくなる。また、出力制御手段によ
り調節された出力を表示する表示部が設けられているか
ら、適切な出力で決まった時間分だけ調理することが可
能になる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
まず、第4図において、電気調理器の外枠1は、偏平
な矩形箱状に形成され、その内部の例えば3箇所に加熱
ユニット2が配設されている。これら加熱ユニット2
は、第5図に示すように、通電時に発光状態で発熱する
ランプヒータである例えば4本のハロゲンランプ3を、
長円枠状の上断熱体4及び有底長円形状の下断熱体5に
より挟んで、その下断熱体を受皿6により外枠1の内底
面に固定して構成されている。
そして、各加熱ユニット2の上断熱体4の上面は、透
光性ある耐熱ガラス等より成る1枚のトッププレート7
により覆われており、そのトッププレート7は上断熱体
4に密着して加熱ユニット2内を密閉している。この密
閉された加熱ユニット2内の温度、つまりハロゲンラン
プ3の雰囲気温度は、サーモスタット8により検出され
る。このサーモスタット8の具体的構成は図示しない
が、加熱ユニット2内に配置された感熱部と加熱ユニッ
ト2外に配置された常閉形のスイッチ部とを備え、設計
上例えば700℃に設定された上限温度以上でオフ動作す
るように構成されている。
また、外枠1上にはトッププレート7と並べて操作パ
ネル9が設けられている。この操作パネル9は、第6図
に示すように、加熱開始及び停止のための「入」及び
「切」の各スイッチ10及び1、ハロゲンランプ3の出力
(発熱量)調節用の「入力UP」及び「入力DOWN」の各ス
イッチ12及び13が設けられていると共に、ハロゲンラン
プ3の出力の大小を例えば8段階表示するための発光ダ
イオード14(本発明でいう表示部に相当)が8個設けら
れている。尚、以上の各種スイッチ10〜13及び発光ダイ
オード14は、各加熱ユニット2に1対1の関係で設けら
れているが、図面では便宜上1つの加熱ユニットに対応
するもののみ示した。
第1図には上記のような電気調理器の電気的構成が示
されており、以下これについて説明する。但し、この第
1図では、説明の便宜上1つの加熱ユニット2について
のみ関連構成を示した。
即ち、加熱ユニット2の4本のハロゲンランプ3は、
交流電源15からトライアック16を介して各々が並列に通
電されるように接続されている。17はトライアック16の
ゲート制御を駆動回路18を通じて行うための出力制御手
段たるマイクロコンピュータで、これの電源は前記交流
電源15から定電圧回路19を通じて与えられる。また、20
は交流電源15の両端に接続された零クロス検出回路で、
これは交流電源15の出力電圧が零レベルになる毎に立ち
下がる零クロスパルスPzを発生してマイクロコンピュー
タ17に与える。このマイクロコンピュータ17は、上記零
クロスパルスPzの他に前記サーモスタット8,各種スイッ
チ10〜13からのオン信号が入力されるようになってお
り、それらの入力信号並びに予め記憶した制御用プログ
ラムに基づいて前記発光ダイオード14及びトライアック
16の制御を行うようになっている。
具体的には、マイクロコンピュータ17は、電源投入状
態で「入」スイッチ10がオンされたときに、サーモスタ
ット8がオンされていること(つまりハロゲンランプ3
の雰囲気温度が上限温度未満にあること)を条件にトラ
イアック16を導通させ、以てハロゲンランプ3に通電す
るものである。このとき、マイクロコンピュータ17は、
ハロゲンランプ3の出力を、トライアック16の導通角を
変化させる所謂位相制御により行うようようになってい
る。
即ち、マイクロコンピュータ17は、第2図に示すよう
に、トライアック16に対しローレベル信号より成るオン
指令信号Scを周期的(ハロゲンランプ3の100%出力時
には連続的となる)に出力してこれをオンさせるもので
あり、そのオン指令信号Scの立ち下がりタイミング、つ
まりトライアック16のオフタイミングは零クロスパルス
Pzに基づいて決定している。この結果、トライアック16
のオンに応じハロゲンランプ3の出力波形は、第2図
(d)のようになる。そして、マイクロコンピュータ17
は、上記オン指令信号Scの出力周期を、「入力UP」及び
「入力DOWN」の各スイッチ12及び13の操作に応じて複数
段階に変化させるものであり、従って上記スイッチ12及
び13の操作に応じてハロゲンランプ3の出力を調節でき
る。この場合、ハロゲンランプ3の出力は、零出力のレ
ベル「0」から100%出力のレベル「8」までの9段階
に調節できるようになっており、マイクロコンピュータ
17は、ハロゲンランプ3の出力をレベル「1」〜「8」
に調節した各状態時において、8個の発光ダイオード14
の何れかを選択的に点灯させる。因みに、第3図には、
ハロゲンランプ3の出力がレベル「2」,「4」,
「6」,「8」にある各状態時におけるオン指令信号Sc
の波形と零クロスパルスPzとの関係を示した。
尚、マイクロコンピュータ17は、サーモスタット8が
オフされたとき、つまりハロゲンランプ3の雰囲気温度
が上限温度以上になったときには、トライアック16を強
制的にオフさせて異常温度上昇を防止する。また、マイ
クロコンピュータ17は、電源投入時においてイニシャラ
イズ回路21により初期化されるようになっている。
従って、上記構成によれば、ハロゲンランプ3の出力
調節状態(特には出力がレベル「1」〜「7」に調節さ
れた状態)において、そのハロゲンランプ3の通断電は
交流電源周波数の2倍の周期で行われるようになり、視
覚上においてハロゲンランプ3からの光がちらつく虞が
なくなる。また、ハロゲンランプ3の出力調節が位相制
御により行われる結果、ハロゲンランプ3の出力の大小
と使用者が感じるハロゲンランプ3の明るさとの間に相
関性が生ずるようになり、上記出力の調節度合をハロゲ
ンランプ3の明るさに基づいて容易に把握し得る。さら
に、ハロゲンランプ3の出力調節を位相制御により行っ
た場合には、交流電源15の出力電圧の変動が小さくなる
ため、交流電源15に接続される他の電気機器に悪影響を
及ぼす虞がなくなる。一般的に、調理器を使用する場合
に、使用者は、…強・弱といった大雑把な感覚だけで
調理する場合と、…適切な出力で決まった時間分だけ
調理する場合とがある。本実施例のように、ハロゲンラ
ンプ3の出力調節を位相制御により行うときには、その
光の強・弱での場合のように大雑肥な感覚だけで調理
可能になる。これに対して、の場合のように時間・出
力に基づいた調理を行う場合には、ランプヒータの明る
さに依存して出力を決めることは困難になるが、本実施
例のように、位相制御されたハロゲンランプ3の出力を
表示する発光ダイオード14群が設けられている場合に
は、上記のように適切な出力で決まった時間分だけ調
理することが可能になる。
尚、上記実施例では、ハロゲンランプ3の出力調節を
段階的に行う構成としたが、出力調節を零から100%ま
で無段階で行い得る構成としても良い。
[発明の効果] 本発明によれば以上の説明によって明らかなように、
通電時に発光状態で発熱するランプヒータ出力を調節で
きる構成のものでありながら、ランプヒータからの光の
ちらつき及び電源電圧変動の抑制を図り得ると共に、ラ
ンプヒータ出力の調節状態をその明るさに基づいて容易
に把握できるなどの優れた結果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は電気的
構成図、第2図及び第3図は出力制御手段の機能説明用
のタイミングチャート、第4図は全体の斜視図、第5図
は加熱ユニットの縦断面図、第6図は操作パネルの部分
正面図を示す。 図中、2は加熱ユニット、3はハロゲンランプ(ランプ
ヒータ)、4は上断熱体、5は下断熱体、7はトッププ
レート、8はサーモスタット、9は操作パネル、14は発
光ダイオード(表示部)、15は交流電源、16はトライア
ック、17はマイクロコンピュータ(出力制御手段)、20
は零クロス検出回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−168989(JP,A) 特開 平2−94386(JP,A) 実開 昭62−25494(JP,U) 実開 昭63−2007(JP,U) 実開 昭63−27914(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源から通電され、その通電時に発光
    状態で発熱するランプヒータと、このランプヒータの上
    方を覆う透光性あるトッププレートとを備え、そのトッ
    ププレート上の被加熱物を前記ランプヒータからの熱に
    より加熱するようにした電気調理器において、 前記ランプヒータ出力を位相制御により複数段階に調節
    する出力制御手段と、 この出力制御手段により調節された出力を表示する表示
    部とを設けたことを特徴とする電気調理器。
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