JP2855982B2 - 映像信号記録装置,映像信号記録再生装置及び映像信号再生装置 - Google Patents

映像信号記録装置,映像信号記録再生装置及び映像信号再生装置

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JP2855982B2
JP2855982B2 JP4215597A JP21559792A JP2855982B2 JP 2855982 B2 JP2855982 B2 JP 2855982B2 JP 4215597 A JP4215597 A JP 4215597A JP 21559792 A JP21559792 A JP 21559792A JP 2855982 B2 JP2855982 B2 JP 2855982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の時間軸方向
の周波数をプリエンファシスして記録媒体に記録し、再
生時に、プリエンファシスされた映像信号をディエンフ
ァシスして雑音が低減された元の映像信号を復元する映
像信号記録装置,映像信号記録再生装置および映像信号
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を磁気テープなどの記録媒体に
記録する場合、記録再生におけるノイズの影響を軽減す
るために、映像信号の高域成分を低域成分に比し増強
(プリエンファシス)して記録し、再生時に高域成分を
減衰させる(ディエンファシス)ことにより、SN比を
改善するようにしている。従来、映像信号の時間軸方向
のエンファシス及びディエンファシスを行う装置とし
て、特公平3−9679に記載されたものがある。
【0003】図16は従来の映像信号記録再生装置の概
略のブロック系統を示す図である。同図中、入力端子1
に入来した記録されるべき映像信号はプリエンファシス
回路2に供給され、ここで時間軸方向の周波数の高域成
分が低域成分に比し相対的にレベル増強された後記録系
信号処理回路3に供給され、ここで映像信号の記録に適
した信号処理、例えば周波数変調等が施される。記録系
信号処理回路3から取り出された映像信号は記録増幅器
(図示せず)等を経て磁気ヘッド(図示せず)に供給さ
れ、これにより磁気テープ4に記録される。
【0004】一方、再生時には磁気ヘッド(図示せず)
により磁気テープ4の記録済み映像信号が再生され、再
生増幅器(図示せず)等を経て再生系信号処理回路5に
より記録時の信号処理とは逆の信号処理が行われた後デ
ィエンファシス回路6に供給される。ディエンファシス
回路6はプリエンファシス回路2で増強された時間軸方
向の周波数の高域成分を減衰してもとに戻すためにもう
けられており、その出力再生映像信号は出力端子7より
取り出される。
【0005】図17はプリエンファシス回路2の構成を
示す図である。同図中、入力端子10に入来した映像信
号は加算回路11及び減算回路12に各々供給される。
加算回路11より取り出された映像信号は遅延回路13
に供給される。遅延回路13は、映像信号の2mフィー
ルドまたは{(2m+1)フィールド−0.5H}の遅
延時間を有している(ただし、mは0,1,2,・・・
で、Hは1水平期間を示す。以下同じ)。遅延回路13
より取り出された遅延映像信号は係数K1を乗ずる係数
回路14により減衰されてから加算回路11に供給さ
れ、ここで入力端子10よりの映像信号と加算された
後、再び遅延回路13に供給される。また遅延回路13
の出力映像信号は係数K2を乗ずる係数回路15を通し
て減算回路12に供給される。減算回路12は入力端子
10よりの入力映像信号から係数回路15よりの1フィ
ールドの自然数倍の期間前の映像信号を差し引く動作を
行って入力映像信号の時間軸方向の周波数の高域成分が
低域成分に比し、相対的にレベル増強されたプリエンフ
ァシス特性が付与された映像信号を出力端子16へ出力
する。
【0006】図18はディエンファシス回路6の構成を
示す図である。同図において、入力端子20にはもとの
信号形態に変換された再生映像信号が入来する。ただ
し、この再生映像信号は前記プリエンファシス特性が付
与されている。この再生映像信号は加算回路21を通し
て遅延回路23に供給される一方、加算回路22に供給
される。遅延回路23は図17の遅延回路13と同一の
遅延時間に設定されており、その遅延再生映像信号は係
数N1を乗ずる係数回路24を経て加算回路21に供給
される一方、係数N2を乗ずる係数回路25を経て加算
回路22に供給される。加算回路22の出力信号は出力
端子26へ出力される。
【0007】ここで、出力端子26の出力信号は、時間
軸方向の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレ
ベル減衰された特性で、かつ、上記図17図示のプリエ
ンファシス回路2の特性と相補的な特性が付与された再
生映像信号であり、プリエンファシス回路2の入力端子
10の入力映像信号と同様の波形に復元された再生映像
信号である。
【0008】図16のプリエンファシス回路2およびデ
ィエンファシス回路の他の構成例として、他に図19図
示のプリエンファシス回路および図20図示のディエン
ファシス回路がある。それぞれの回路構成は図17およ
び図18図示のものとは若干異なっているが、その特性
はそれぞれ図17及び図18と同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よれば、プリエンファシス回路2とディエンファシス回
路6は相補的な特性であるからもとの信号波形が復元で
きるとともに、ディエンファシス回路6はいわゆる巡回
型ノイズリダクション回路と同様の動作をするため再生
映像信号のSN比を改善することができる。
【0010】ところが、上記時間軸方向のプリエンファ
シスを使用し、既に映像信号が記録されている部分の磁
気テープ4上の途中または直後から、記録されている映
像信号とは別の映像信号を記録し始める場合には、映像
信号は遅延回路13,係数回路14及び加算回路11か
らなるフィードバックループにより既に巡回されている
ので、記録開始時にはこの巡回されている映像信号に基
づいて別の映像信号のプリエンファシスが行われて別の
映像信号が磁気テープ4上に記録されることになる。こ
のように記録された磁気テープ4を再生する場合には、
記録開始点以降の再生映像信号をディエンファシスする
ときに、ディエンファシス回路6では記録開始点以前の
記録済みの映像信号が既に巡回され、これに基づいて別
の映像信号のディエンファシスを行うことになるので、
記録開始点以降の別の映像信号を再生した画面には残像
やボケが発生するという問題があった。
【0011】また、映像信号が既に記録されている磁気
テープ上に途中から、記録されている映像信号とは別の
映像信号を記録し始め、この記録の終了点以降に記録済
みの映像信号が存在する場合に、このように記録された
磁気テープ4を再生する場合には、記録終了点以降の再
生映像信号をディエンファシスするときに、ディエンフ
ァシス回路6では記録終了点以前の新たに記録された映
像信号が既に巡回され、これに基づいてディエンファシ
スを行うことになるので記録終了点以降の記録済みの映
像信号を再生した画面には残像やボケが発生するという
問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題に鑑み本発
明は、下記する構成の映像信号記録装置,映像信号記録
再生装置及び映像信号再生装置を提供する。映像信号に
対して、時間軸方向の周波数の高域成分が低域成分に比
し相対的にレベル増強された特性を付与するプリエンフ
ァシス回路を設け、該特性を付与された映像信号を記録
媒体に記録する映像信号記録装置において、映像信号の
記録開始時を示す記録開始ID信号を発生し、この記録
開始ID信号を記録媒体の前記記録開始時に対応する位
置に記録するとともに、前記記録開始時に前記プリエン
ファシス回路をリセットすることを特徴とする映像信号
記録装置。
【0013】
【0014】記録系に、映像信号に対して、時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
強された特性を付与するプリエンファシス回路を設け、
該特性を付与された映像信号を記録媒体に記録し、再生
系に、該プリエンファシス回路によりプリエンファシス
された映像信号に対して、時間軸方向の周波数の高域成
分が低域成分に比し相対的にレベル減衰された特性であ
って、該プリエンファシス回路の時間軸方向の周波数レ
ベル特性と相補的な特性を付与するディエンファシス回
路を設けた映像信号記録再生装置において、記録時、映
像信号の記録開始時を示す記録開始ID信号を発生し、
この記録開始ID信号を記録媒体の前記記録開始時に対
応する位置に記録するとともに、前記記録開始時に前記
プリエンファシス回路をリセットし、再生時、前記記録
開始ID信号を検出して検出信号を出力し、該検出信号
により前記ディエンファシス回路をリセットすることを
特徴とする映像信号記録再生装置。
【0015】記録系に、映像信号に対して、時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
強された特性を付与するプリエンファシス回路を設け、
該特性を付与された映像信号を記録媒体に記録し、再生
系に、該プリエンファシス回路によりプリエンファシス
された映像信号に対して、時間軸方向の周波数の高域成
分が低域成分に比し相対的にレベル減衰された特性であ
って、該プリエンファシス回路の時間軸方向の周波数レ
ベル特性と相補的な特性を付与するディエンファシス回
路を設けた映像信号記録再生装置において、記録時、映
像信号の記録終了時を示す記録終了ID信号を発生する
とともに、この記録終了ID信号を記録媒体の前記記録
終了時に対応する位置に記録し、再生時、前記記録終了
ID信号を検出して検出信号を出力し、該検出信号に基
づいて前記ディエンファシス回路をリセットすることを
特徴とする映像信号記録再生装置。
【0016】プリエンファシス回路によって時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
強された特性を付与された映像信号が記録された記録済
みの記録媒体を再生し、該プリエンファシス回路により
プリエンファシスされた映像信号に対して、時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル減
衰された特性であって、該プリエンファシス回路の時間
軸方向の周波数レベル特性と相補的な特性を付与するデ
ィエンファシス回路を設けた映像信号再生装置におい
て、前記記録済み記録媒体は、前記映像信号の記録開始
時を示す記録開始ID信号が前記記録済み記録媒体の該
記録開始時に対応する位置に記録され、該記録開始時に
前記プリエンファシス回路をリセットして前記映像信号
が記録されたものであって、前記記録開始ID信号を検
出して検出信号を出力し、該検出信号により前記ディエ
ンファシス回路をリセットすることを特徴とする映像信
号再生装置。
【0017】プリエンファシス回路によって時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
強された特性を付与された映像信号が記録された記録済
みの記録媒体を再生し、該プリエンファシス回路により
プリエンファシスされた映像信号に対して、時間軸方向
の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル減
衰された特性であって、該プリエンファシス回路の時間
軸方向の周波数レベル特性と相補的な特性を付与するデ
ィエンファシス回路を設けた映像信号再生装置におい
て、前記記録済み記録媒体は、前記映像信号の記録終了
時を示す記録終了ID信号が前記記録済み記録媒体の該
記録終了時に対応する位置に記録されたものであって、
前記記録終了ID信号を検出して検出信号を出力し、該
検出信号に基づいて前記ディエンファシス回路をリセッ
トすることを特徴とする映像信号再生装置。
【0018】
【実施例】図1は本発明装置の第1実施例の概略のブロ
ック系統を示す図である。前述したものと同一構成部分
には同一符号を付しその説明を省略する。同図中、31
は記録されるべき映像信号が入力される入力端子、3
2,33はそれぞれ記録開始信号,記録終了信号が入力
される端子である。35はプリエンファシス回路であ
り、時間軸方向の周波数の高域成分を低域成分に比し増
強するとともに、端子32に供給される記録開始信号に
よりプリエンファシス動作は一旦リセットされる。これ
以外のときは通常のプリエンファシス動作を行う。3は
記録系信号処理回路、4は磁気テープ、5は再生系信号
処理回路である。また、36はID信号記録回路であ
り、端子32に供給される記録開始信号または端子33
に入力される記録終了信号に応答して記録開始ID信号
または記録終了ID信号を磁気テープ4に記録する。3
8はID信号検出器であり、磁気テープ4に記録されて
いる記録開始ID信号または記録終了ID信号を検出す
る。37はディエンファシス回路であり、時間軸方向の
周波数の高域成分が低域成分に比し減衰する特性を示す
とともに、ID信号検出器38の出力によりディエンフ
ァシス動作は一旦リセットされる。この出力が供給され
ないときは通常のディエンファシス動作を行う。39は
再生映像信号が出力される出力端子である。
【0019】プリエンファシス回路35を記録開始信号
の入力によりリセットするということは、記録開始信号
が例えばハイレベル期間、プリエンファシス回路35内
に構成されているフィードバックループの巡回をOFF
にし、かつ、プリエンファシス動作を停止して入力され
ている映像信号をそのまま出力するようにし、この期間
終了後に再びプリエンファシス動作を開始することをさ
す。同様に、ディエンファシス回路37をID検出器3
8の出力信号でリセットするということは、ID検出器
38の出力信号が例えばハイレベル期間、ディエンファ
シス回路37内に構成されているフィードバックループ
の巡回をOFFにし、かつ、ディエンファシス動作を停
止して入力されている映像信号をそのまま出力するよう
にし、この期間終了後に再びディエンファシス動作を開
始することをさす。
【0020】図2は図1のプリエンファシス回路35の
具体的な構成例を示す図である。前述したものと同一構
成部分には同一符号を付しその説明を省略する。入力端
子10に入来した記録されるべき映像信号は減算回路1
7,減算回路18及び加算回路19に供給されている。
減算回路17の出力は遅延回路13をへて減算回路18
に供給されて、入力映像信号から減算される。減算回路
18の出力はミュート回路46に供給されて、ここで、
端子45に供給されている記録開始信号が例えばハイレ
ベルの時ミュートされる。このため係数回路15の出力
はなくなり、出力端子16には入力映像信号がそのまま
出力される。逆に記録開始信号がローレベルの時には減
算回路18の出力がミュートされずそのまま係数回路1
4及び係数回路15に供給される。そして、係数回路1
4の出力は減算回路17に供給されて入力映像信号から
減算されて、再び遅延回路13に供給される。一方、係
数回路15の出力は加算回路19により入力映像信号に
加算されて、出力端子16に時間軸方向の周波数の高域
成分が低域成分に比し増強されたプリエンファシス特性
が付与された出力信号が取り出される。
【0021】次に、図3は図1のディエンファシス回路
37の構成を示す図である。前述したものと同一構成部
分には同一符号を付しその説明を省略する。入力端子2
0には、磁気テープ4を再生し再生系信号処理回路5に
よってもとの信号形態に変換された再生映像信号が入来
する。ただし、この再生映像信号は前記したプリエンフ
ァシス特性が付与されている。この再生映像信号は減算
回路27,減算回路28及び減算回路29に供給されて
いる。減算回路27の出力は遅延回路23をへて減算回
路28に供給されて、入力再生映像信号から減算され
る。減算回路28の出力はミュート回路49に供給され
て、ここで、端子48に供給されているID信号検出器
38の出力が例えばハイレベルの時ミュートされる。こ
のため係数回路25の出力はなくなり、出力端子26に
は入力再生映像信号がそのまま出力される。逆にID信
号検出器の出力がローレベルの時には、減算回路28の
出力がミュートされずそのまま係数回路24及び係数回
路25に供給される。そして、係数回路24の出力は減
算回路27に供給されて入力再生映像信号から減算され
て、再び遅延回路23に供給される。一方、係数回路2
5の出力は減算回路29により入力再生映像信号から減
算される。これにより出力端子26には、時間軸方向の
周波数の高域成分が低域成分に比し減衰されたディエン
ファシス特性で、かつ、上記図2図示のプリエンファシ
ス回路35の時間軸方向の周波数レベル特性と相補的な
特性が付与されて、プリエンファシス回路35の入力端
子10の入力映像信号と同様の波形に復元された再生映
像信号が取り出される。
【0022】図4は上記第1実施例の動作を説明するた
めの説明図である。磁気テープ4には、時間軸方向のプ
リエンファシスが施されて、図4(A)に示す映像信号
40が既に記録されているものとする。この記録済み磁
気テープ4に、図4(B)に示す新たな映像信号41を
(a)時点から記録する場合には、図4(C)に示す記
録開始信号42は(a)時点から映像信号の1フレーム
期間だけハイレベルとされる。記録開始信号42がハイ
レベルとなると図2に示すプリエンファシス回路35内
のミュート回路46が動作して、係数回路14によるフ
ィードバックは一時OFFにされるとともに、入力端子
10に供給されている入力映像信号がそのまま加算回路
19を経て出力端子16に取り出される。これによっ
て、プリエンファシス回路35は、図4(B)に示す新
たな映像信号41の記録開始時点すなわち(a)時点よ
り前のフレームNmー1,Nmー2 ・・・ の影響を受けずに、
(a)時点から新たにプリエンファシス動作を開始す
る。すなわち、記録開始信号42によってプリエンファ
シス回路35はプリエンファシス動作を一旦リセットさ
れることになる。
【0023】上記のプリエンファシス回路35のリセッ
トと同時に、図1に示すID信号記録回路36は、上記
した記録開始信号42に応答して記録開始ID信号を出
力する。そして、この出力が新たに記録する映像信号4
1のフレームNmの垂直ブランキング期間に重畳して記
録される。
【0024】次に、新たな映像信号41の記録を終了す
るときは、図4(D)に示す記録終了信号43が新たに
記録する映像信号41の最後の1フレーム期間だけハイ
レベルとされ、この期間の終了時点(b)で映像信号4
1の記録を終了する。そして、同時に、ID信号記録回
路36により記録終了時点(b)の直前の映像信号41
のフレームNm+4に対して記録終了ID信号を記録開始
ID信号と同様の方法で記録する。この結果、図4
(E)に44として示すように、既に映像信号が記録さ
れていた(a)時点と(b)時点との間に新たな映像信
号が記録される。
【0025】以上のようにして記録した磁気テープを再
生する場合について説明する。図4(E)に示したよう
な映像信号44が記録されている磁気テープ4を再生す
る際、ディエンファシス回路37はプリエンファシス回
路35のプリエンファシス特性と相補的なディエンファ
シス特性を再生映像信号に付与する。そして、ディエン
ファシス回路37は、ID信号検出器38の出力信号が
例えばハイレベルの期間リセットされる。つまり、ID
信号検出器38は、磁気テープ4の再生中に記録開始I
D信号を検出すると、この検出に対応する再生映像信号
44のフレームNmがディエンファシス回路37に入力
されている期間、ハイレベルの出力信号を出力する。ま
た、ID信号検出回路38は、磁気テープ4の再生中に
記録終了ID信号を検出すると、この検出に対応する再
生映像信号のフレームNm+4の次のフレームFn+5がディ
エンファシス回路40に入力されている期間、ハイレベ
ルの出力信号を出力する。
【0026】上述のように、ディエンファシス回路37
は、(a)時点以降の再生映像信号44のディエンファ
シスにおいて、プリエンファシスで使用されなかったフ
レームFn-1,Fn-2,・・の影響を受けることがないた
め、残像やボケを発生することがない。また(b)時点
以降の映像信号のディエンファシスにおいては、プリエ
ンファシスで使用されなかったフレームNm+4,Nm+3,
・・の影響を受けることがないため、残像やボケを軽減す
ることができる。
【0027】以上の実施例の説明では、プリエンファシ
ス回路35またはディエンファシス回路37をリセット
する期間を1フレームとしたが、遅延回路13または遅
延回路23の遅延時間と同一またはその整数倍が好まし
い。そして、リセットするタイミングは、映像信号のフ
レーム又はフィールドに同期して行うのが好ましい。ま
た、図4(A)に示す既に記録されていた映像信号40
は、(a)時点と(b)時点の間で記録が終わってい
て、それ以降は映像信号が記録されていなくともよい。
また、(a)時点と(b)時点の間で記録が始まってい
て、それ以前は映像信号が記録されていなくともよい。
【0028】次に、第1実施例のID信号記録回路36
とID信号検出器38の具体的な構成及びID信号の具
体例について、図5ないし図7を参照しながら説明す
る。図5に示すID信号記録回路36において、端子5
1に入力された記録開始信号が記録開始ID信号発生回
路52に供給されて、ここで記録開始ID信号が発生さ
れる。また、端子53に入力された記録終了信号が記録
終了ID信号発生回路54に供給されて、ここで記録終
了ID信号が発生される。そして、記録開始ID信号と
記録終了ID信号はオア回路55を経て端子56より取
り出されて磁気テープ4に記録される。
【0029】また、図6に示すID信号検出器38にお
いて、端子57には磁気テープ4から再生した記録開始
ID信号または記録終了ID信号を含んだ再生信号が供
給され、これが記録開始ID信号検出回路58と記録終
了ID信号検出回路59に供給される。記録開始ID信
号検出回路58は記録開始ID信号を検出すると、これ
に対応する再生映像信号のフレーム期間だけ例えばハイ
レベルとなる信号をオア回路61に供給する。また、記
録終了ID信号検出回路59は記録終了ID信号を検出
すると、これに対応する再生映像信号のフレーム期間だ
け例えばハイレベルとなる信号を発生し、この信号を遅
延回路60にて1フレーム期間遅延してオア回路61に
供給する。オア回路61からの出力は端子62より取り
出されて図3に示すディエンファシス回路37の端子4
8に供給される。これによって、上述したようにディエ
ンファシス回路37はリセットされる。
【0030】磁気テープ4に記録するID信号の波形の
一例を図7に示す。この例は発生したID信号を、図1
のID信号記録回路36から記録系信号処理回路3に破
線で示すように供給して、記録する映像信号の垂直ブラ
ンキング期間の所定の水平期間に多重して記録するもの
である。図7(A)はID信号が記録されていない場合
の映像信号80の垂直ブランキング期間の一部を示して
いる。記録開始ID信号としては、同図(B)に示すよ
うに、映像信号の白ピークレベルを100%とした場合
に約25%のレベル(25IRE)となる信号を多重す
る。また、記録終了ID信号としては、同図(D)に示
すように、約75%のレベルとなる信号を多重する。ま
た、同図(C)に示すように、約50%のレベルとなる
信号を多重して記録して、この信号が記録されている間
は時間軸方向のエンファシスを施して記録していること
を示すこともできる。以上のようにしてID信号が記録
された場合の再生におけるID信号の検出は、図1の再
生系信号処理回路5から、破線で示すようにID検出器
38に供給される再生映像信号に基づいて行う。つま
り、垂直ブランキング期間の所定の水平期間に多重され
ている信号のレベルを識別して、記録開始ID信号また
は記録終了ID信号を検出する。
【0031】ID信号の記録の方法としては、上記の方
法のほかに、映像信号の垂直ブランキング期間に多重さ
れるVITC信号のユーザー・ビットを記録開始ID信
号及び記録終了ID信号に割り当てて記録することもで
きる。あるいは、変調等して記録信号処理をした映像信
号に周波数多重して映像トラックに記録したり、また
は、映像信号の記録トラックとは異なる制御信号用のコ
ントロールトラックや、その他のトラックに記録しても
よい。
【0032】次に、プリエンファシス回路35およびデ
ィエンファシス回路37の他の構成例について、図8及
び図9を参照しながら説明する。前述したものと同一の
構成部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0033】図8図示のプリエンファシス回路35は、
遅延回路13の出力側にミュート回路46を設けてお
り、端子45に供給される記録開始信号が例えばハイレ
ベルのとき、ミュート回路46は遅延回路13から係数
回路14及び係数回路15への出力をミュートする。係
数回路14の出力は加算回路11にて端子入力端子10
よりの入力映像信号と加算されたのち遅延回路13に供
給されてフィードバックループを形成する。一方、係数
回路15の出力は減算回路12によって入力映像信号か
ら減算されて減算回路12より取り出される。これによ
って、第1実施例の図2図示のプリエンファシス回路3
5と同様の特性を示す。また、図9図示のディエンファ
シス回路37は、遅延回路23の出力側にミュート回路
49を設けており、端子48に供給されるID信号検出
器38の出力が例えばハイレベルのとき、ミュート回路
49は遅延回路23から係数回路24及び係数回路25
への出力をミュートする。係数回路24の出力は加算回
路21にて入力再生映像信号と加算されたのち遅延回路
23に供給されてフィードバックループを形成する。一
方、係数回路25の出力は加算回路22によって入力再
生映像信号に加算されて端子26より取り出される。こ
れによって、図3図示のディエンファシス回路37と同
様の特性を示す。
【0034】次に、プリエンファシス回路35およびデ
ィエンファシス回路37の更に他の構成例について、図
10及び図11を参照しながら説明する。前述したもの
と同一構成の部分には同一符号を付しその説明を省略す
る。
【0035】図10図示のプリエンファシス回路35
は、減算回路18の出力が係数回路63を経て非線形回
路64に供給されて、この出力が加算回路19に供給さ
れる一方係数回路65を経て減算回路17に供給されて
フィードバックループを形成していることに特徴があ
る。係数回路63は減算回路18の出力信号に一定の係
数を乗じて出力するが、端子45に例えばハイレベルの
信号が供給されているときには、その係数をゼロとして
出力信号をゼロにする。つまり、係数回路63は図2に
おけるミュート回路46と係数回路15の2つの機能を
兼ね備えたものである。非線形回路64は、これに入力
される信号の振幅を一定値に制限する振幅制限器であ
り、この一定値よりも小さな振幅の入力信号に対しては
振幅制限を行うことなくそのまま通過出力させるよう構
成されている。これによって、このプリエンファシス回
路は入力端子10に入力される映像信号の振幅に応じて
プリエンファシス量が変化し、入力される映像信号の振
幅が小となるほどプリエンファシス量が大となる非直線
プリエンファシス特性を有することになる。
【0036】次に、図11図示のディエンファシス回路
37は、減算回路28の出力が係数回路66を経て非線
形回路67に供給されて、この出力が減算回路29に供
給される一方、係数回路68を経て減算回路27に供給
されてフィードバックループが形成しているこに特徴が
ある。係数回路66は減算回路28の出力信号に一定の
係数を乗じて出力するが、端子48に供給されるID信
号検出器38の出力信号が例えばハイレベルのときに
は、その係数をゼロとして出力信号をゼロにする。つま
り、係数回路66は図3におけるミュート回路49と係
数回路25の2つの機能を兼ね備えたものである。非線
形回路67自体の動作は、図10における非線形回路6
4と同様のものである。これによって、このディエンフ
ァシス回路は入力端子20に入力される映像信号の振幅
に応じてディエンファシス量が変化し、入力される映像
信号の振幅が小となるほどディエンファシス量が大とな
る非直線ディエンファシス特性を有することになる。
【0037】図10図示の非直線プリエンファシス特性
を有するプリエンファシス回路35、および図11図示
の非直線ディエンファシス特性を有するディエンファシ
ス回路37を用いることにより、入力映像信号の振幅が
大なるとき高速で動く画面や画面の切り替えなどに発生
するオーバーシュート量を減らすことができ、映像信号
の記録再生過程で生じる波形の変形を少なくできるため
画質の劣化を少なくすることができる。
【0038】次に、本発明装置の第2実施例について、
図12ないし図15を参照しながら説明する。図12は
第2実施例の概略のブロック系統を示す図。図13は図
12のプリエンファシス回路69の構成を示す図、図1
4は図13の遅延回路70の構成を示す図、図15は第
2実施例の動作を説明するための説明図である。前述し
たものと同一構成部分には同一符号を付しその説明を省
略する。
【0039】図12において、端子34にはフリーズ信
号が入力される。フリーズ信号は、VTRの記録中にレ
コポーズ(記録の一時停止)が指示されたときに、停止
期間中に例えばハイレベルとなる信号である。この信号
の変化点は記録する映像信号のフレームに同期している
ことが好ましい。端子34に供給されたフリーズ信号は
プリエンファシス回路69に供給される。
【0040】プリエンファシス回路69の構成を図13
に示す。プリエンファシス回路69が図2図示のプリエ
ンファシス回路35と異なる点は、端子71に上述した
フリーズ信号が供給されており、このフリーズ信号が例
えばハイレベルの期間は、遅延回路70がその直前の入
力信号の1フレーム分を記憶しておくように構成されて
いることである。その他の構成は、図2のプリエンファ
シス回路35と同様に構成されている。したがって、レ
コポーズによる記録の中断以外の記録の開始及び記録の
終了時には、前記した実施例と同様の動作をする。ま
た、図8,図10に示すプリエンファシス回路の中の遅
延回路13を遅延回路70に置き替えて実施することも
できる。
【0041】本発明装置において映像信号の記録中に、
記録の一時停止すなわちレコポーズが指示されると、映
像信号の記録が中止されている間ハイレベルとなるフリ
ーズ信号が図12の端子34すなわち図13の端子71
に供給される。そして、プリエンファシス回路69中の
遅延回路70は図14のように構成されている。ここ
で、端子72には減算回路17の出力信号が入力されて
いて、これが信号選択回路73のA端子に供給されてい
る。端子71に供給されるフリーズ信号がローレベルの
ときはA端子に供給されている信号が選択されて、信号
選択回路73より取り出される。信号選択回路73から
取り出された信号は、FIFO(ファーストイン・ファ
ーストアウト)タイプのフレームメモリ74により記憶
されて1フレーム期間だけ遅延されて出力される。フレ
ームメモリ74の出力は信号選択回路73のB端子及び
端子75に供給されている。そして、端子75より取り
出された映像信号は図13の減算回路18に供給され
る。ここで、フリーズ信号がハイレベルとなると、信号
選択回路73はB端子に供給されている信号を選択して
フレームメモリ74に供給する。したがって、フレーム
メモリ74は、端子71に供給されているフリーズ信号
がハイレベルの期間は、ハイレベルとなる直前の入力信
号の1フレーム分が巡回されることになり、これを保持
することになる。
【0042】次に、以上のように構成された本実施例装
置の動作について図15を参照しながら説明する。い
ま、図15(A)に示す映像信号76を記録している場
合を考えてみる。映像信号76のフレームAn-1まで記
録した(c)時点から、フレームBmの記録が開始され
る(d)時点までレコポーズが指示されたとする。この
とき、端子71に供給されるフリーズ信号77は、図1
5(B)に示すように(c)時点と(d)時点のと間ハ
イレベルとなる。したがって、図13のプリエンファシ
ス回路69は、(c)時点までは通常の時間軸方向の周
波数の高域成分を増強するプリエンファシス動作を行
い、(c)時点から(d)時点の間は遅延回路70は
(c)時点での内容を保持しており、これにより、
(d)時点からはフレームAn-1以前の映像信号76に
基づいてフレームBm以降のプリエンファシス動作を行
うことになる。このようにして、磁気テープ4には図1
5(C)に示すように映像信号78が連続記録される。
【0043】このように記録された磁気テープ4を再生
して、従来のディエンファシス回路によって時間軸方向
の周波数の高域成分を減衰するディエンファシスを行う
場合、フレームBm以降のディエンファシスはフレーム
An-1,An-2,・・ に基づいて行われるので、記録時の
プリエンファシスと再生時のディエンファシスが常に相
補的となり、レコポーズによる残像やボケが発生するこ
とがない。
【0044】上記の遅延回路70において、フレームメ
モリとしてRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を用
いた場合には、端子71に供給されるフリーズ信号のハ
イレベル期間だけRAMへの映像信号の書込みを禁止す
るように構成すれば、信号選択回路73を設ける必要が
ない。
【0045】上述したのは、映像信号記録再生装置の構
成とその一連の動作について説明したが、この映像信号
記録再生装置の記録系(プリエンファシス回路35(6
9),記録系信号処理回路3,ID信号記録回路36)
を単独の映像信号記録装置とし、また、その再生系(再
生系信号処理回路5,ディエンファシス回路37,ID
信号検出器38)を単独の映像信号再生装置とし、そし
て、上記映像信号記録再生装置または映像信号記録装置
で記録した磁気テープ4を上記映像信号再生装置にて、
上記映像信号記録再生装置にて再生するのと同様に再生
できることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る映像信号
記録装置によれば、この映像信号記録装置によって記録
された磁気テープの再生時に、時間軸方向の周波数の高
域成分を低域成分に比し減衰する特性を有するディエン
ファシス回路を検出した記録開始ID信号によりリセッ
トすることができ、既に記録されていた映像信号と新た
に記録した映像信号を連続して再生したとき新たな映像
信号の記録開始部分の再生画像に残像やボケを発生しな
い記録済みの磁気テープを提供することができる。
【0047】また、本発明に係る映像信号記録装置によ
れば、新たな記録の終了部分の直後に既に映像信号が記
録された部分が磁気テープ上に少なくとも存在していて
も、この映像信号記録装置によって記録された該磁気テ
ープの再生時に、時間軸方向の周波数の高域成分を低域
成分に比し減衰する特性を有するディエンファシス回路
を検出した記録終了ID信号によりリセットすることが
でき、新たに記録した映像信号と既に記録されていた映
像信号を連続して再生したとき既に記録されたていた映
像信号の再生画像に発生する残像やボケを軽減すること
ができる記録済みの磁気テープを提供することができ
る。
【0048】更に、本発明に係る映像信号記録再生装置
によれば、電子編集により画像をつなぎ撮りをした場合
に、新たな映像信号の記録開始部分の再生画像に残像や
ボケを発生することがない。
【0049】また、本発明に係る映像信号記録再生装置
によれば、インサート編集等により新たな記録の終了部
分の直後に既に映像信号が記録された部分が磁気テープ
上に存在していても、新たに記録した映像信号と既に記
録されていた映像信号を連続して再生したとき、既に記
録されたていた映像信号の再生画像に発生する残像やボ
ケを軽減することができる。
【0050】更にまた、本発明煮かかる映像信号再生装
置によれば、電子編集により画像をつなぎ撮りをした磁
気テープを再生しても、既に記録されていた映像信号と
新たに記録した映像信号を連続して再生したとき新たな
映像信号の記録開始部分の再生画像に残像やボケを発生
することがない。
【0051】また、本発明に係る映像信号再生装置によ
れば、インサート編集等により新たな記録の終了部分の
直後に既に映像信号が記録された部分が存在している磁
気テープを再生しても、新たに記録した映像信号と既に
記録されていた映像信号を連続して再生したとき、既に
記録されたていた映像信号の再生画像に発生する残像や
ボケを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施例の概略のブロック系統
を示す図である。
【図2】本発明装置の第1実施例におけるプリエンファ
シス回路の構成を示す図である。
【図3】本発明装置の第1実施例におけるディエンファ
シス回路の構成を示す図である。
【図4】本発明装置の第1実施例の動作を説明するため
の説明図である。
【図5】ID信号記録回路の構成を示す図である。
【図6】ID信号検出器の構成を示す図である。
【図7】記録するID信号の波形の一例を示す図であ
る。
【図8】本発明装置の第1実施例におけるプリエンファ
シス回路の他の構成を示す図である。
【図9】本発明装置の第1実施例におけるディエンファ
シス回路の他の構成を示す図である。
【図10】本発明装置の第1実施例におけるプリエンフ
ァシス回路の他の構成を示す図である。
【図11】本発明装置の第1実施例におけるディエンフ
ァシス回路の他の構成を示す図である。
【図12】本発明装置の第2実施例の概略のブロック系
統を示す図である。
【図13】本発明装置の第2実施例におけるプリエンフ
ァシス回路の構成を示す図である。
【図14】図13図示の遅延回路の構成を示す図であ
る。
【図15】本発明装置の第2実施例の動作を説明するた
めの説明図である。
【図16】従来の映像信号記録再生装置の概略のブロッ
ク系統を示す図である。
【図17】図16のプリエンファシス回路の構成を示す
図である。
【図18】図16のディエンファシス回路の構成を示す
図である。
【図19】図16のプリエンファシス回路の他の構成を
示す図である。
【図20】図16のディエンファシス回路の他の構成を
示す図である。
【符号の説明】 3 記録系信号処理回路 4 磁気テープ 5 再生系信号処理回路 10,20 入力端子 11,19,21,22 加算回路 12,17,18,27〜29 減算回路 13,23 遅延回路 14,15,24,25,63,65,66,68 係
数回路 16,26,39 出力端子 35,69 プリエンファシス回路 36 ID信号記録回路 37 ディエンファシス回路 38 ID信号検出器 46,46 ミュート回路 64,67 非線形回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に対して、時間軸方向の周波数の
    高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増強された特
    性を付与するプリエンファシス回路を設け、該特性を付
    与された映像信号を記録媒体に記録する映像信号記録装
    置において、 映像信号の記録開始時を示す記録開始ID信号を発生
    し、この記録開始ID信号を記録媒体の前記記録開始時
    に対応する位置に記録するとともに、前記記録開始時に
    前記プリエンファシス回路をリセットすることを特徴と
    する映像信号記録装置。
  2. 【請求項2】記録系に、映像信号に対して、時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
    強された特性を付与するプリエンファシス回路を設け、
    該特性を付与された映像信号を記録媒体に記録し、再生
    系に、該プリエンファシス回路によりプリエンファシス
    された映像信号に対して、時間軸方向の周波数の高域成
    分が低域成分に比し相対的にレベル減衰された特性であ
    って、該プリエンファシス回路の時間軸方向の周波数レ
    ベル特性と相補的な特性を付与するディエンファシス回
    路を設けた映像信号記録再生装置において、 記録時、映像信号の記録開始時を示す記録開始ID信号
    を発生し、この記録開始ID信号を記録媒体の前記記録
    開始時に対応する位置に記録するとともに、前記記録開
    始時に前記プリエンファシス回路をリセットし、再生
    時、前記記録開始ID信号を検出して検出信号を出力
    し、該検出信号により前記ディエンファシス回路をリセ
    ットすることを特徴とする映像信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】記録系に、映像信号に対して、時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
    強された特性を付与するプリエンファシス回路を設け、
    該特性を付与された映像信号を記録媒体に記録し、再生
    系に、該プリエンファシス回路によりプリエンファシス
    された映像信号に対して、時間軸方向の周波数の高域成
    分が低域成分に比し相対的にレベル減衰された特性であ
    って、該プリエンファシス回路の時間軸方向の周波数レ
    ベル特性と相補的な特性を付与するディエンファシス回
    路を設けた映像信号記録再生装置において、 記録時、映像信号の記録終了時を示す記録終了ID信号
    を発生するとともに、この記録終了ID信号を記録媒体
    の前記記録終了時に対応する位置に記録し、再生時、前
    記記録終了ID信号を検出して検出信号を出力し、該検
    出信号に基づいて前記ディエンファシス回路をリセット
    することを特徴とする映像信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】プリエンファシス回路によって時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
    強された特性を付与された映像信号が記録された記録済
    みの記録媒体を再生し、該プリエンファシス回路により
    プリエンファシスされた映像信号に対して、時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル減
    衰された特性であって、該プリエンファシス回路の時間
    軸方向の周波数レベル特性と相補的な特性を付与するデ
    ィエンファシス回路を設けた映像信号再生装置におい
    て、 前記記録済み記録媒体は、前記映像信号の記録開始時を
    示す記録開始ID信号が前記記録済み記録媒体の該記録
    開始時に対応する位置に記録され、該記録開始時に前記
    プリエンファシス回路をリセットして前記映像信号が記
    録されたものであって、前記記録開始ID信号を検出し
    て検出信号を出力し、該検出信号により前記ディエンフ
    ァシス回路をリセットすることを特徴とする映像信号再
    生装置。
  5. 【請求項5】プリエンファシス回路によって時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル増
    強された特性を付与された映像信号が記録された記録済
    みの記録媒体を再生し、該プリエンファシス回路により
    プリエンファシスされた映像信号に対して、時間軸方向
    の周波数の高域成分が低域成分に比し相対的にレベル減
    衰された特性であって、該プリエンファシス回路の時間
    軸方向の周波数レベル特性と相補的な特性を付与するデ
    ィエンファシス回路を設けた映像信号再生装置におい
    て、 前記記録済み記録媒体は、前記映像信号の記録終了時を
    示す記録終了ID信号が前記記録済み記録媒体の該記録
    終了時に対応する位置に記録されたものであって、前記
    記録終了ID信号を検出して検出信号を出力し、該検出
    信号に基づいて前記ディエンファシス回路をリセットす
    ることを特徴とする映像信号再生装置。
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