JP2854037B2 - 鋳造用インゴットの溶解方法 - Google Patents

鋳造用インゴットの溶解方法

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JP2854037B2
JP2854037B2 JP25857389A JP25857389A JP2854037B2 JP 2854037 B2 JP2854037 B2 JP 2854037B2 JP 25857389 A JP25857389 A JP 25857389A JP 25857389 A JP25857389 A JP 25857389A JP 2854037 B2 JP2854037 B2 JP 2854037B2
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勲 松本
可隆 臼井
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、坩堝内の鋳造用インゴットを高周波誘導加
熱コイルにて加熱して溶解するための方法に関するもの
である。
b.従来の技術 遠心鋳造装置に用いられる坩堝としては一般にマグネ
シアやカルシア等の材質から成るものが用いられ、金属
材から成る鋳造用インゴットを坩堝内で加熱して溶解す
るようにしている。通常、坩堝内で鋳造用インゴットを
加熱して溶解する方法の一つとして高周波誘導加熱コイ
ルが広く用いられている。
第6図は高周波誘導加熱コイルを用いた従来の溶解方
法を示すものである。従来では、坩堝1の凹部2内に鋳
造用インゴット3を入れた後に、螺旋状に巻回された高
周波誘導加熱コイル4を坩堝1に対して相対的に昇降さ
せ、このコイル4にて坩堝1ひいては鋳造用インゴット
3を取り囲んだ状態にしてコイル4に高周波電流を供給
することにより、鋳造用インゴット3を高周波誘導加熱
作用にて加熱・溶解するようにしていた。そして、坩堝
1内の溶湯を図外の鋳型に注湯して鋳造製品を得るよう
にしていた。
c.発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述の如く、坩堝1を取り囲むように
高周波誘導加熱コイル4を配置して坩堝1内の鋳造用イ
ンゴット3を加熱・溶解するようにした方法では、次の
ような問題があった。
すなわち、高周波誘導加熱コイル4は坩堝1を介して
鋳造用インゴット3に対応配置されるため、コイル4と
インゴット3との間の距離がどうしても長くなり、これ
に起因して加熱効率が非常に悪くなるという問題点があ
った。しかも、鋳造用インゴット3を最適な溶解温度範
囲内に加熱するのが非常に困難であった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたも
のであって、その目的は、簡単な手段により鋳造用イン
ゴットを効率良くしかも最適な溶融温度に均一に高周波
誘導加熱することができるような方法を提供することに
ある。
c.課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本発明では、広い面積
の上面を有する薄板状の鋳造用インゴットを坩堝内に入
れ、この鋳造用インゴットの上面に高周波誘電加熱コイ
ルを対向配置して前記鋳造用インゴットを高周波誘導加
熱作用により溶解せしめるようにしている。
以下、本発明の一実施例に付き図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明に係る遠心鋳造装置を示すものであっ
て、銅製の坩堝1及び燐酸塩石膏製の鋳型2が回転アー
ム5の一端に取付けられると共に、回転アーム5の他端
には坩堝1及び鋳型2とつり合うバランス錘6が取付け
られており、これにより回転体7が構成されている。そ
して、この回転体7は支持部材8にて回転自在に軸支さ
れた回転軸9の上端に支持され、回転軸9の下端がベル
ト10を介して電動機11に連結されている。
また、坩堝1の上面側にはインゴット収容用凹部12が
設けられており、この凹部12の上方箇所に高周波誘導加
熱コイル13が配置されている。このコイル13は、第2図
に示すように、同一平面配において渦巻き状に巻回され
た加熱部13aと、この加熱部13aの両端にそれぞれ連結さ
れた一対のリード部13b,13cとから成り、これらのリー
ド部13b,13cはフレキシブルリード線14を介して高周波
電源15に接続されている。そして、このコイル13は昇降
手段16によって上下方向に昇降可能に構成されている。
次に、上述の遠心鋳造装置を用いてチタン又はチタン
合金等の歯科用材料を精密鋳造する場合に付き説明す
る。
まず、上面3aの面積が広い薄板状(例えば円板状)の
チタン又はチタン合金製の鋳造用インゴット3を用意
し、このインゴット3を第3図に示す如く坩堝1の凹部
12内に収容して凹部12の底面上に載置する。しかる後、
昇降手段16を作動させることにより高周波誘導加熱コイ
ル13を下降させてその加熱部13aを鋳造用インゴット3
の上面3aに対して僅かな距離を隔てた位置に対向配置せ
しめる(第3図参照)。そして、この状態の下で高周波
電源15から高周波誘導加熱コイル4に高周波電流を供給
することにより、鋳造用インゴット3を高周波誘導加熱
して溶解せしめる。溶解後、直ちに、高周波誘導加熱コ
イル13を上昇させ、上昇完了直後に電動機11を駆動させ
ることにより回転アーム5を坩堝1及び鋳型2と共に回
転軸9を中心に高速で回転駆動させる。これに伴い坩堝
1の凹部12内の溶湯が遠心力にて鋳型内に注湯されて自
然冷却され、所定形状の鋳造製品が得られる。
本実施例によれば、既述の如く銅製の坩堝1を用いて
いるので、坩堝1と溶湯金属との間に酸化反応による材
質劣化を生じることがなく、品質の良好な鋳造製品を得
ることができる。なおこの際、坩堝1が銅製であるた
め、従来のように螺旋状の高周波誘導加熱コイル4(第
5図参照)にて坩堝1の周囲を取り囲んで鋳造用インゴ
ット3を高周波誘導加熱しようとする坩堝1自体が高温
に加熱されてしまうので、従来の方法は採用できない。
そこで、本実施例では、高周波誘導加熱コイル13を鋳造
用インゴット3に直接的に対向配置させてこれを加熱・
溶解せしめるようにしているのである。
以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既
述の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想に基いて各種の変更が可能である。
例えば、既述の実施例では、高周波誘導加熱コイル13
の加熱部13aを渦巻き状にしたが、これに限らず、第4
図又は第5図に示すような形状に構成してもよい。また
鋳造用インゴット3の形状は、円板状に限らず、薄板状
のものであれば、四角形や楕円形等の各種の形状であっ
てよい。
また、坩堝1は銅製のものである必要は必ずしもな
く、マグネシアやカルシア等から成る坩堝の場合にも本
発明を適用し得ることは言う迄もない。
e.発明の効果 以上の如く、本発明は、広い面積の上面を有する薄板
状の鋳造用インゴットの上面に高周波誘導加熱コイルを
対向配置してこのインゴットを高周波誘導加熱作用によ
り溶解せしめるようにしたものであるから、次のような
実用的な作用効果を奏する。
すなわち、鋳造用インゴットに高周波誘導加熱コイル
を直接的に対向配置せしめていわゆる平面加熱による溶
解を行なうようにしたので、鋳造用インゴットと高周波
誘導加熱コイルとの間の間隔を従来の場合より狭くする
ことが可能となり、加熱効率の大幅な改善を図ることが
できる。さらに、鋳造用インゴットは薄板状のものであ
るため、加熱時における鋳造用インゴットの上面部と下
面部との間に大きな温度差を生じることがなく、実質的
に均一な加熱を行なうことができる。また、加熱温度の
設定も容易となる。
さらに、上述の作用効果と相俟って、うず電流による
溶湯の撹拌作用があること、並びに真空中での加熱が可
能でピンホールの発生のおそれがないこと(アルゴンガ
ス等の雰囲気中でのアーク放電による場合はアルゴンガ
ス等の存在がピンホール発生原因となる)等の高周波誘
導加熱に特有の作用効果を奏し得るため、品質の良い鋳
造製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を説明するためのも
のであって、第1図は遠心鋳造装置の概略正面図、第2
図は高周波誘導加熱コイルの斜視図、第3図は加熱時に
おける坩堝,鋳造用インゴット及び高周波誘導加熱コイ
ルを示す縦断面図、第4図及び第5図は高周波誘導加熱
コイルの別例をそれぞれ示す斜視図、第6図は従来の遠
心鋳造装置の要部断面図である。 1……坩堝、2……鋳型、 3……鋳造用インゴット、3a……上面、 5……回転アーム、 12……インゴット収容用凹部、 13……高周波誘導加熱コイル、13a……加熱部、 13b,13c……リード部、16……昇降手段。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/10 331 H05B 6/36 B22D 13/00 501 F27B 14/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】広い面積の上面を有する薄板状の鋳造用イ
    ンゴットを坩堝内に入れ、この鋳造用インゴットの上面
    に高周波誘電加熱コイルを対向配置して前記鋳造用イン
    ゴットを高周波誘導加熱作用により溶解せしめるように
    したことを特徴とする鋳造用インゴットの溶解方法。
JP25857389A 1989-10-03 1989-10-03 鋳造用インゴットの溶解方法 Expired - Lifetime JP2854037B2 (ja)

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KR101755844B1 (ko) * 2015-09-15 2017-07-10 현대자동차주식회사 원심 주조용 용탕 주입기 및 이를 이용한 원심 주조기

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