JP2853812B2 - ひげ剃り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は少なくとも１つのひげ剃りユニット用のホル
ダーをもち、前記ひげ剃りユニットが毛入り孔を形成し
た外部ひげ剃り部材と、前記外部ひげ剃り部材に対して
回転する内部ひげ剃り部材とを有し、前記ひげ剃りユニ
ットはホルダーの開口内に配置され、かつホルダーに着
脱自在に固着した保持板により保持され、前記ホルダー
と保持板は相応の固定手段を備え、前記固定手段は保持
板上の掛止アームと、保持板周囲近くのホルダー上の相
応の掛止突出部とからなり、掛止アームは一端に掛止部
を、他端に保持板に連結するための連結部を含み、掛止
アームは更に、保持板に対して直線移動するアーム部を
含んで成るひげ剃り装置関する。

（背景技術） かかるひげ剃り装置はヨーロッパ特許出願（EP−Ａ）
第87200074.0号から既知である。この既知装置では、固
定手段は複数のひげ剃りユニット間の中心位置に配置す
る。然し乍ら、この場所に使えるスペースは一般に乏し
く、かつひげ剃り中にひげ剃りユニットに加わる力がこ
の中心配置構造の結果として最大限度に吸収されること
がない。

（発明の目的と構成） 本発明の目的は上記欠点を除去することにあり、この
目的を達成するため本発明は掛止アームが保持板に対し
て回転するアーム部を含み、前記２つのアーム部は湾曲
弾性アーム部により相互連結され、前記掛止アームの連
結部は保持板上に回転自在に支持されており、前記保持
板は前記直線移動するアーム部用の案内手段を含むこと
に特徴を有する。

特別の実施例は特許請求の範囲の従属項に記載する通
りである。

本発明を図示の実施例につき説明する。

（実施例） 第１図に示すひげ剃り装置はホルダー２と２つのひげ
剃りユニット３をもつハウジング１から成る。第２〜４
図に示すホルダー２はひげ剃りユニット３用の２つの開
口４をもつ。ホルダーの断面図である第３図の左側はひ
げ剃りユニット３と保持板８を示す。このひげ剃りユニ
ットは毛入り孔６を形成した外部ひげ剃り部材５と、外
部ひげ剃り部材に対して回転する内部ひげ剃り部材７と
からなる。ひげ剃りユニットは保持板８によってホルダ
ー内に保持する。保持板はホルダーに着脱自在に連結
し、ホルダー２と一体の止め15に衝当する。保持板８は
第４図に破線で示され、これは掛止アーム９、10をも
ち、前記掛止アームは両端に夫々掛止部11、12をもつ。
掛止部11、12はホルダー２の夫々の突出部13、14の背面
に掛合する。

保持板８と掛止アーム９、10は第３、４図には概略を
示すが、第５〜10図に詳細に示す。

第５図に示す如く、保持板８は弾性アーム16と張出壁
部17を備える。第５図に破線で示す外部ひげ剃り部材の
突縁18を弾性アーム16と張出壁部17間に締め付ける。こ
うして回転自在のひげ剃り部材７を外部ひげ剃り部材５
と保持板８の間に保持する。弾性アーム16間の開口19に
よって、回転自在のひげ剃り部材がそれ自体既知の駆動
機構に連結可能となり、内部ひげ剃り部材を回転駆動さ
せることができる。保持板８は更に、中心ジャーナル20
と、案内突出部21と、掛止アーム９、10用の案内スロッ
ト22をもつ。

２つの掛止アーム９、10（第８、９図）は共通の連結
部23をもち、前記連結部はジャーナル20に対応するハブ
24を備えており、第９図にその断面図を示す。掛止アー
ム９は回転自在のアーム部25と、直線移動自在のアーム
部26を備える。アーム部25と26は湾曲弾性アーム部27に
より連結される。

保持板８と掛止アーム９、10を組立てた状態で、ハブ
24はジャーナル20上に回転自在に支持され、直線移動自
在のアーム部26は保持板のスロット22に掛合する。各案
内突出部26は前記スロットにアーム部26を保持するため
の突出部28をもつ。

保持板がホルダー２に固定されると、掛止部11、12は
ホルダーの突出部13、14の背後に掛合する。親指と人差
し指により同じ線上で作用しないの実質上反対方向の力
Ｋ（第10図）が掛止アーム９、10に加えられると、中心
連結部23はトルクを受けて回転方向Ｋに僅かに回転す
る。回転自在のアーム部25もこの回転方向に僅かに回転
する。このため、掛止部11、12は夫々の破線で示す位置
11′、12′へ移動する。掛止部11、12はこの時、夫々の
突出部13、14から外れ、保持板８はホルダー２から除去
される。保持板がホルダー中に取付けられると、掛止部
もまた力Ｋの作用により位置11′、12′に移動する。保
持板がホルダーに嵌着した後、掛止アームは解放され
る。力Ｋは湾曲アーム部27を弾性変形させる。掛止アー
ムが解放すると、弾性変形により掛止部を突出部13、14
の背後に掛合させる。然し乍ら、掛止機構を作動させず
に保持板をホルダーに取付けることもできる。それは、
掛止部11、12が傾斜縁29をもち、保持板８がホルダー内
に置かれるとき、この縁が突出部13、14を越えて摺動
し、結局は掛止部がこれらの突出部の背後にスナップ嵌
合するからである。

このように構成することによって、一体の射出成形部
品として簡単に製造でき、かつ所要のスペースを最小な
らしめる単純な掛止機構を得ることができる。掛止を保
持板の周囲で行う結果、ホルダーへの保持板の取付けが
安定する。特に、ひげ剃りユニットを２つだけもつひげ
剃り装置の場合、保持板を操作するために利用できるホ
ルダー内スペースが極めて小さくなるが、この問題点は
上記実施例により解決される。というのは、親指と人差
し指をほぼひげ剃りユニットのレベルに置いて、これら
の指をお互いの方に向けて押し動かす運動をこれと直角
をなす解放運動に変換させることができるからである。

勿論、本発明は第11図に示すものと異なる数のひげ剃
りユニットを含むひげ剃り装置に適用できる。３つのひ
げ剃りユニットをもつ装置用の保持板30は３つの掛止ア
ーム31をもち、これらの掛止アームは共通の連結部32の
中心に連結する。この連結部32は連結部32を回転させる
ための作動ノブ33をもつ。その他の部品の作用は第１〜
10図につき説明した実施例のものと同じである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のひげ剃り装置の斜視図、 第２図は第１図のひげ剃り装置のホルダーの底面図、 第３図はホルダーの、第２図の線III−III上の部分断
面、側面図、 第４図は第２図の線IV−IV上の断面図、 第５図は保持板の平面図、 第６図は第５図の線VI−VI上の断面図、 第７図は第５図の線VII−VII上の断面図、 第８図は掛止アームを示す図、 第９図は掛止アームの、第８図の線IX−IX上の部分断
面、側面図、 第10図は保持板と掛止アームの組合せを示す、第５図と
同様の概略図、 第11図は第１〜10図に示す実施例の保持板の変更例を示
す図である。 １……ハウジング ２……ホルダー ３……ひげ剃りユニット ５……外部ひげ剃り部材 ７……内部ひげ剃り部材 8,30……保持板 9,10,31……掛止アーム 11,12……掛止部 13,14……突出部 16……弾性アーム 17……張出壁部 21……案内突出部 22……案内スロット 23,32……連結部 25,26……アーム部 27……湾曲アーム部

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも１つのひげ剃りユニット（３）
   用のホルダー（２）をもち、前記ひげ剃りユニットが毛
   入り孔（６）を形成した外部ひげ剃り部材（５）と、前
   記外部ひげ剃り部材に対して回転する内部ひげ剃り部材
   （７）とを有し、前記ひげ剃りユニットはホルダーの開
   口（４）内に配置され、かつホルダーに着脱自在に固着
   した保持板（８、30）により保持され、前記ホルダーと
   保持板は相応の固定手段を備え、前記固定手段は保持板
   （８、30）上の掛止アーム（９、10、31）と、保持板周
   囲近くのホルダー（２）上の相応の掛止突出部（13、1
   4）とからなり、掛止アーム（９、10、31）は一端に掛
   止部（11、12）を、他端に保持板に連結するための連結
   部（23、32）を含み、掛止アームは更に、保持板に対し
   て直線移動するアーム部（26）を含んで成るひげ剃り装
   置において、掛止アーム（９、10、31）が保持板に対し
   て回転するアーム部（25）を含み、前記２つのアーム部
   （25、26）は湾曲弾性アーム部（27）により相互連結さ
   れ、前記掛止アームの連結部（23、32）は保持板上に回
   転自在に支持されており、前記保持板は前記直線移動す
   るアーム部（26）用の案内手段（21、28）を含むこと特
   徴とするひげ剃り装置。
2. 【請求項２】２つのひげ剃りユニットを含み、保持板が
   ２つの掛止アームを含み、前記掛止アームは連結部の回
   転軸線に対して対称性を有し、前記掛止アームは作動さ
   れることができ、保持板は掛止アームに作用すると共に
   実質上ひげ剃りユニット間を結ぶ線の沿った反対向きの
   力により外されることができること特徴とする請求項１
   に記載のひげ剃り装置。