JP2853606B2 - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2853606B2
JP2853606B2 JP7098956A JP9895695A JP2853606B2 JP 2853606 B2 JP2853606 B2 JP 2853606B2 JP 7098956 A JP7098956 A JP 7098956A JP 9895695 A JP9895695 A JP 9895695A JP 2853606 B2 JP2853606 B2 JP 2853606B2
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  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ装置に係り、
特にホストコンピュータなどの上位装置から受信したデ
ータを記述する制御言語の種類を判別して、当該判別結
果に基づいて入力データを出力するプリンタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ装置において、ホストコ
ンピュータ等から受信した制御言語の種類を判別する手
段として、特開平4−323069号公報及び特開平5
−96823号公報等に開示された技術があった。
【0003】特開平4−323069号公報によれば、
制御言語の種類毎に出現頻度の高い命令コードのテーブ
ルを用意し、比較して一致する命令コードの多い方で制
御言語の種類を決める方法が開示されている。
【0004】さらに、上記特開平4−323069号公
報には、別の方法として他の制御言語にはないユニーク
な命令コードが1つでもあれば、当該制御言語であると
して直ちにプリントモードを決定する方法が開示されて
いる。
【0005】また、特開平5−96823号公報によれ
ば、制御言語の種類毎、検索対象となるコード毎に重み
を付けたテーブルを用意し、入力された制御言語のコー
ドが、当該検索対象となるコードと一致すると、設定さ
れた重みを制御言語の種類毎に加算し、加算された得点
が基準以上に達し、かつ最終的に最も大きい得点を示し
た制御言語を選択する方法が開示されている。この方法
は、2番目との加算値の差がある点数以上になった時点
又は判別の対象となったデータ量が所定値以上に達した
時点を比較終了として確定判断を行うというものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−323069号公報及び特開平5−96823号公
報に開示された従来技術のように判別用に取得したデー
タ内でコマンド比較判断を行い、最も確からしい制御言
語を選択するという技術では、判別用データにモード移
行コマンドが含まれていた場合には下記のような問題点
が生じる。
【0007】即ち、当該モード移行コマンド以降のデー
タは、移行先のプリントモードの制御言語によるコマン
ドが羅列されるために、取得された判別用データに移行
先のコマンドデータの方が多数含まれていたような場
合、誤判別を起こす可能性がある。
【0008】また、特開平4−323069号公報の別
技術のように、ユニークコマンドの有無で判別を行う技
術では、その性質上、ユニークコマンドであると定義さ
れることが多いモード移行コマンドが判別用データの先
頭で検出された場合に次のような問題が生じる。
【0009】即ち、先頭のモード移行コマンドを比較し
た時点で、そのコマンドが記述されている制御言語と決
定され、その制御言語のプリントモードへ印字処理が移
ることとなるが、この場合、そのプリントモードでは、
結果的に印字処理は何一つ行われず、単に次のプリント
モードへの移行処理が行われるだけである。実際には、
印字処理を行うべきプリントモードは、このモード移行
コマンドで移行先に指定されているプリントモードであ
り、このような処理の流れでは、無駄な移行処理があっ
て処理時間がかかるという問題が生じる。
【0010】本発明は、上記事実を考慮し、判別用デー
タにモード移行コマンドが検出された場合には、適宜判
別すべきデータの範囲を画定することによって、判別精
度の向上と処理時間の短縮化を達成したプリンタ装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、入力データを検索して他のプリ
ントモードへの移行命令を示すモード移行コマンドとこ
のモード移行コマンドの位置を検出する移行コマンド検
出手段と、前記移行コマンド検出手段によりモード移行
コマンドが検出された場合、前記モード移行コマンドの
位置が終了端となるように判別処理の対象となるデータ
の範囲を画定するデータ範囲画定手段と、前記データ範
囲画定手段により画定された範囲のデータに対して判別
処理を行うことにより、前記入力データを記述する制御
言語の種類を決定する決定手段と、前記決定手段により
決定された制御言語の種類に基づいて前記入力データを
解釈して出力する出力手段と、を含んで構成されてい
る。
【0012】請求項2の発明は、入力データを検索して
他のプリントモードへの移行命令を示すモード移行コマ
ンドとこのモード移行コマンドの位置を検出する移行コ
マンド検出手段と、前記移行コマンド検出手段によりモ
ード移行コマンドが前記入力データの先頭にあることが
検出された場合、前記モード移行コマンドが記述される
制御言語ではなく、前記モード移行コマンドで移行先と
なっているプリントモードの制御言語を前記入力データ
が記述される制御言語として決定する決定手段と、前記
決定手段により決定された制御言語の種類に基づいて前
記入力データを解釈して出力する出力手段と、を含んで
構成されている。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、移行コマンド検出手段が
入力データを検索して他のプリントモードへの移行命令
を示すモード移行コマンドとこのモード移行コマンドの
位置を検出する。この移行コマンド検出手段によりモー
ド移行コマンドが検出された場合、データ範囲画定手段
は、このモード移行コマンドの位置が終了端となるよう
に判別処理の対象となるデータの範囲を画定する。次
に、決定手段は、データ範囲画定手段により画定された
範囲のデータに対して判別処理を行うことにより、入力
データを記述する制御言語の種類を決定する。そして、
出力手段は、決定手段により決定された制御言語の種類
に基づいて入力データを解釈して出力する。これによ
り、モード以降コマンド以降に存在する他のプリントモ
ードのデータを含めたデータで判別することがなくなる
ので、判別精度が向上する。例えば、モード移行コマン
ド以降のデータは移行先のプリントモードにおける制御
言語のコマンドが羅列されるため、モード移行先のコマ
ンドデータの方が多数含まれている場合等に誤判別を起
こす可能性がなくなる。
【0014】請求項2の発明では、移行コマンド検出手
段が入力データを検索して他のプリントモードへの移行
命令を示すモード移行コマンドとこのモード移行コマン
ドの位置を検出する。この移行コマンド検出手段により
モード移行コマンドが入力データの先頭にあることが検
出された場合、決定手段は、このモード移行コマンドが
記述される制御言語ではなく、このモード移行コマンド
で移行先となっているプリントモードの制御言語を入力
データが記述される制御言語として決定する。そして、
出力手段は、決定手段により決定された制御言語の種類
に基づいて入力データを解釈して出力する。これによ
り、実際には出力を行わないそのモード移行コマンドが
記述されている制御言語に基づく出力処理の手間が省け
るので、処理時間の短縮化が図れる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1に示すように、本発明の出力装置とし
ての画像記録装置11は、画像の記録を行う記録部1
2、記録部12に画像情報を供給する画像供給装置1
3、電源部14、及び外部からの指示を入力するための
操作パネル15を備えている。
【0016】記録部12は、例えばレーザプリンタ等か
ら構成され、画像供給装置13からの動作指令信号26
に基づき、画像供給装置13から供給された画像情報2
7を記録用紙23に印字出力(画像記録)する。この画
像記録を正常に実行させるために、記録部12は、図示
しないカセットトレイに収容された記録用紙23の種類
や図示しない定着部が定着温度に達したか否か等を示す
状態信号24を画像供給装置に13に送出する。また、
記録部12は、画像情報の転送について記録部12と同
期をとるための同期パルス25を画像供給装置13に送
出する。
【0017】画像供給装置13には、ホストインターフ
ェイス端子17及び入力端子18が接続されている。ホ
ストインターフェイス端子17は、図示しないホストイ
ンターフェイスから印字データを入力させるための端子
であり、入力端子18は、図示しないネットワークから
印字データを入力させるための端子である。このホスト
インターフェイス端子17又は入力端子18を介して印
字データを2系統で入力することができる。なお、入力
端子18には、ネットワーク上の複数の装置が印字デー
タの供給源として接続される場合もある。
【0018】画像供給装置13は、記録部12から送ら
れてきた状態信号24及び同期パルス25に基づいて、
動作指令信号26を送出して記録部12を動作させると
共に、ホストインターフェイス端子17又は入力端子1
8から入力された印字データを画像情報27として記録
部12に送出して、画像記録を制御する。
【0019】操作パネル15は、キーやスイッチ等の入
力部と、液晶ディスプレイ(LCD)や発行ダイオード
(LED)等で構成された表示部とから構成され、オペ
レータの操作により画像供給装置13に記録に関する必
要な指示情報19を送出する。また、指示情報19を受
けた画像供給装置13から返送された応答情報21を表
示する。
【0020】電源部14は、商用電源(AC)を所定の
直流又は交流に変換して、記録部12及び画像供給装置
13に電力を供給する。
【0021】画像供給装置13は、図2に示すように、
各種制御の中枢的役割を果たすと共にシステムバス32
に接続されたCPU(中央処理装置)31を備えてい
る。システムバス32には、パネルI/F(インターフ
ェイス)回路33、ホストI/F回路34が接続されて
いる。
【0022】パネルI/F回路33は、操作パネル15
とのインターフェイスをとるための回路であり、オペレ
ータが操作パネル15のキーを操作すると、これに対応
した信号が操作パネル15から出力され、パネルI/F
回路33を介してシステムバス32上を転送される。ま
た、システムバス32の表示情報は、パネルI/F回路
33を介して操作パネル15に転送され、表示が行われ
る。
【0023】ホストI/F回路34は、ホストコンピュ
ータ等の上位装置とのインターフェイスをとるための回
路であり、例えば、ホストコンピュータから入力する印
字データをRS232C規格やセントロニクス準拠に基
づいて受信する回路で構成されている。
【0024】さらに、この画像供給装置13は、複数の
ホストインターフェイス端子を持つことが可能であり、
必要とするホストインターフェイスに合わせてホストI
/F回路35を増設できる。増設可能なインターフェイ
スとしては、例えば、セントロニクスインターフェイス
やイーサネット等がある。これにより、複数のホストイ
ンターフェイスから印字データを入力できる。
【0025】また、システムバス32には、不揮発性メ
モリ(NVM)37、RAM38、プログラムメモリ3
9、文字パターンメモリ41、記録部I/F回路43及
びビットマップコントローラ44が接続されている。
【0026】NVM37は、図示しない電池によってバ
ックアップされたメモリであり、画像記録装置11自体
の電源がオフになった状態でも必要なデータを保持する
ことができる。
【0027】RAM38は、CPU31の作業用のメモ
リであり、画像記録装置11の各種の制御を行う上で必
要となるデータを保持する。また、RAM38は、ホス
トI/F回路34やホストI/F回路35から入力され
た印字データを一時的に保持する受信バッファとしても
機能する。なお、このRAM38には、発生した文字パ
ターン、イメージ等を記録用紙1ページに対応させて張
りつけて電子的な編集を行うためのビットデータを格納
するビットマップメモリ42が含まれている。
【0028】プログラムメモリ39は、CPU31によ
る画像記録装置11の制御を行うためのプログラムを格
納したメモリである。なお、このプログラムメモリ39
に格納されているプログラムは、画像記録装置11の電
源がオンされた際に、CPU31により読み取られる。
【0029】文字パターンメモリ41は、プリントアウ
トを行う時の文字パターンを格納したメモリであり、い
わゆるフォントメモリと呼ばれるメモリである。
【0030】記録部I/F回路43は、記録部12との
インターフェイスをとるための回路であり、例えば、ビ
ットマップメモリ42に展開されたビットデータを、画
像情報27として記録部12に供給したり、また、状態
信号24、同期パルス25及び動作指令信号26を送受
するインターフェイスとしての役割を有する。
【0031】ビットマップコントローラ44は、ビット
マップメモリ42と記録部I/F回路43との間の画像
情報の転送に関する制御を行うための回路である。
【0032】プログラムメモリ46及び文字パターンメ
モリ47は、それぞれプログラムメモリ39及び文字パ
ターンメモリ41と同様にプログラム及び文字パターン
を格納しておくためのメモリであるが、ユーザの要求に
合わせて選択的に画像記録装置11に接続できるように
なっている。プログラムメモリ46及び文字パターンメ
モリ47としては、着脱自在のICカード形式又はSI
MM形式のROM等を用いることができる。これによ
り、各種のホストコンピュータから送られてくる印字デ
ータや制御データに対応したプログラムや文字パターン
に幅広く対応可能となる。
【0033】ハードディスク48は、大量のデータを記
憶しておくための磁気記録装置であり、文字パターンの
追加、フォームデータ及びロゴデータの保存、ホストコ
ンピュータからの入力データの保存等に使用される。こ
のハードディスク48もユーザが必要に応じて接続する
ことが可能である。
【0034】次に、プロブラムメモリ39に記憶されて
いるプログラム、すなわちソフトウエアの構造を図3に
示す。図3に示すように、最下層には、ハードディスク
48等の各周辺機器を個別に制御するためのソフトウェ
ア群であるデバイス・ドライバーが位置している。
【0035】次の階層には、OS(operating system)
が位置し、画像記録装置11を制御するソフトウェアの
中核的役割を果たしている。このOSは、タスク管理、
記憶管理、入出力管理等を行うことにより、CPU3
1、RAM38、各周辺機器等のハードウェアを管理す
る。また、ハードウェア資源の管理を土台として、ファ
イル管理、プログラム管理、通信制御等を行うことによ
り、ファイル、上位のプログラム等の論理資源を管理す
る。このような構成をとることによって、ハードウェア
の変更による上位の階層のソフトウェアの修正を最小化
できる。
【0036】OSの上位には、制御用ライブラリー、ア
プリケーション・プログラム(application program )
が位置している。制御用ライブラリには、最上層にある
アプリケーション・プログラムに使用される制御用のプ
ログラム群が格納されている。
【0037】アプリケーション・プログラムは、画像記
録装置11がユーザ所望の動作を実行するように作成さ
れた応用的なプログラムである。制御言語としてのプリ
ンタ言語を解釈し、画像に展開するデコンポーザは、こ
のアプリケーション・プログラムに属する。
【0038】図4に、アプリケーション・プログラムを
基本的な機能ブロックで示す。コントロール60はシス
テム全体の制御を行うもので、イン62及びアザーズ6
8からのジョブ開始の要求に基づいて、データプロセス
64及びアザーズ68を制御する。
【0039】このコントロール60は、以下の(1)〜
(4)のモジュールから構成されている。なお、本実施
例では、コントロール60をシステム制御部と呼称す
る。 (1)システム・コントローラ 設定情報をチェック
し、各タスクを起動する。 (2)ジョブ・コントローラ ジョブを実行制御す
る。 (3)ページ・コントローラ ビットマップメモリを
管理する。 (4)タイマー・コントローラ メッセージによるタイ
マーを管理する。
【0040】イン62は、ホストコンピュータとのデー
タの入出力を管理するものである。このような入出力を
行うため、イン62は、データプロセス64にデータを
受渡し、又はデータプロセス64からデータを受け取
る。さらに、データを受け渡したり、受け取ったりする
と、コントロール60にジョブの開始を要求する。
【0041】また、イン62は、例えば、以下のような
モジュールから構成されている。 (1)インターフェイスA ローカル・インターフェ
イスA (2)インターフェイスB ローカル・インターフェ
イスB (3)インターフェイスC ネットワーク・インター
フェイスC (4)インターフェイスD ネットワーク・インター
フェイスD (5)インターフェイスE ネットワーク・インター
フェイスE なお、ローカル・インターフェイスとしては、セントロ
ニクス、RS−232C等、ネットワーク・インターフ
ェイスとしては、イーサネット、ローカルトーク等が使
用できる。
【0042】データプロセス64は、データを処理する
ものである。この処理すべきデータはイン62から受け
取ったデータであり、処理結果は、イン62又はアウト
66に受け渡す。
【0043】また、データプロセス64は、本実施例で
規定する制御言語解釈部と同意語であり、本実施例で
は、デコンポーザと呼称する。
【0044】デコンポーザは、データプロセス64とし
て実装され、下記の種類がある。これらは、それぞれ1
つ以上のタスクとして動作する。 (1)自動判別パーサ プリンタ言語(制御言
語)を判別するタスクである。 (2)言語Aデコンポーザ プリンタ言語A(製品ネ
イティブなページ記述言語)を解釈し実行するタスク群
である。 (3)言語Bデコンポーザ プリンタ言語B(業界標
準のページ記述言語)を解釈し実行するタスク群であ
る。 (4)言語Cデコンポーザ プリンタ言語C(X社開
発プロッタ制御言語)を解釈し実行するタスク群であ
る。 (5)言語Dデコンポーザ プリンタ言語D(Y社開
発ワイヤドットプリンタ制御言語)を解釈し実行するタ
スク群である。 (6)言語Eデコンポーザ プリンタ言語E(Z社開
発ワイヤドットプリンタ制御言語)を解釈し実行するタ
スク群である。 (7)ダンプ 16進ダンプの画像を形
成するタスクである。 (8)プリント・ユーテイ リテイ ・フォーマッタタスク 各種プリント・ユーティリティの画像を形成するタスク
である。
【0045】アウト66は、データプロセス64の処理
結果のデータを出力するものである。このアウト66
は、以下のモジュールから構成されている。 (1)エンジン・コントローラ プリンタエンジン
(記録部)を制御する。
【0046】アザーズ68は、上述以外の他の各種機能
や複合的な機能を実行するものである。このアザーズ6
8は、以下のモジュールから構成されている。 (1)UI パネル15の制御を
行う。 (2)プリンタ管理エージェント ネットワークでのプ
リンタ管理システムを実現するための機能を有する。例
えば、クライアントに対して、プリンタ・リソース、状
態の設定、提供等の機能である。
【0047】以上のように、アプリケーションプログラ
ムは、いくつかの構成要素からなり、各構成要素は、さ
らにいくつかの機能モジュールから構成されている。こ
れらの機能モジュールは実際には1つ又は複数のタスク
から構成されている。デコンポーザもいくつかのタスク
群を構成している。
【0048】これらのタスク群は、制御用ライブラリと
して用意されている様々な関数を使ってタスク間の同期
を取っている。デコンポーザも、制御用ライブラリを使
ってコントロール60、イン62及びアウト66を構成
するタスク群との同期を取りながらプリント機能を実現
している。
【0049】次に、画像記録装置11の作用について説
明する。各種のホストコンピュータやワークステーショ
ン等の情報処理装置から出力された印字データ及びその
印字データを如何に出力するかを定めた制御言語から構
成される制御データは、ホストインターフェイス端子1
7又は入力端子18を介して画像供給装置13に入力さ
れる。情報処理装置には多くの種類があるため、入力さ
れた制御データは、必ずしも統一されていない。例え
ば、ある情報処理装置が送出する制御データは、記録用
紙のサイズや文字の大きさ等を細かく指定できても、他
の装置の制御データはこのような指定を行うことができ
ない場合がある。
【0050】後者のように制御データに指定が無かった
場合、パネル15の表示部には、その旨が表示される。
そこで、オペレータがパネル15により当該記録に関す
る必要なデータをキー入力すると、当該指示情報19
が、画像供給装置13に伝達され、指示情報19に基づ
く記録制御が可能となる。
【0051】なお、情報処理装置側で記録を行う用紙の
サイズや文字の大きさ等を制御データとして指定してき
た場合においても、パネル15からキー操作等により指
示情報19を入力することも可能である。このような場
合には、情報処理装置側の指示を常に優先させることも
できるし、パネル15側の入力を優先させることもでき
る。また、時間的に後で指示を与えた方を優先させるこ
とも可能である。
【0052】次に、画像供給装置13は、指示情報19
と記録部12からの状態信号とに基づいて印字可能か否
か等の判断を行い、その旨を応答情報21としてパネル
15に表示させる。例えば、指示情報19によって指示
されたサイズの用紙が記録部12にセットされていない
場合には、そのサイズの用紙をセットするように促す応
答をパネル15に表示させる。
【0053】以上のようにして記録準備が整うと、画像
供給装置13は、動作指令信号26を記録部12に送出
し、記録部12を制御データに基づいて動作させると共
に、記録部12からの同期パルス25により出力のタイ
ミングをとりながら入力された印字データを画像情報2
7として記録部12に転送する。
【0054】次に、アプリケーションプログラムの全体
動作、特にジョブ開始にあたって起動されるデコンポー
ザの作用について説明する。ジョブ開始にあたって起動
されるデコンポーザは、入力ポート毎に設定されている
プリンタ言語(制御言語)のデコンポーザである。ジョ
ブの入力ポートに対して設定されている制御言語が自動
判別を指定するものであれば、自動判別パーサが起動さ
れ(自動判別モード)、自動判別が指定されていなけれ
ば、設定されている制御言語のデコンポーザが起動され
る(プリンタ言語固定モード)。以下、この2つの場合
におけるデコンポーザの処理について各々説明する。な
お、対象となるデコンポーザは、上記の言語A、言語
B、言語C、言語D、言語Eについてのデコンポーザ及
びダンプである。
【0055】まず、プリンタ言語固定モードの処理を図
5のフローチャート及び図6のブロック図を参照して説
明する。なお、図6において、インタスク74はイン6
2によるタスク、アウトタスク76はアウト66による
タスク、ジョブコントローラ72は前述したコントロー
ル60の1つの機能モジュール、デコンポーザ70は、
当該ジョブを実行する1つのデコンポーザである。
【0056】インタスク74がジョブを検出したか否か
を判定し(ステップ300)、否定判定の場合はジョブ
が検出されるまで、デコンポーザ70の待ち状態が保た
れる。ジョブが検出されると、インタスク74は、該当
入力ポートのプリンタ言語設定を参照して、対応するデ
コンポーザのジョブとしてジョブコントローラ72にジ
ョブを要求する(ステップ302)。なお、ジョブが検
出されたとは、あるインターフェイスに一連のデータが
入力されたことを意味する。
【0057】ジョブコントローラ(システム制御部)7
2は、インタスク74からのジョブ要求を受けて、その
デコンポーザ70にジョブ実行指示を出力する(ステッ
プ304)。
【0058】非同期イベントとしてジョブ実行指示を受
けたデコンポーザ70は、デコンポーザ処理を開始する
(ステップ306)。このデコンポーザ70によるデコ
ンポーザ処理によって、インタスク74により受信され
た受信バッファ(RAM38)内のプリンタ言語は、設
定されたプリンタ言語に解釈されていく。
【0059】デコンポーザ70が、受信バッファ内のプ
リンタ言語を読み取っている際にデータの終わりを示す
EOJが検出されたか否かが判定される(ステップ30
8)。EOJが検出されない場合は、デコンポーザ処理
(ステップ306)が続行され、EOJが検出される
と、デコンポーザ70はジョブの終了処理を行う。な
お、EOJは、ジョブの終了を示すデータの入力、デー
タ入力待ち時間のタイムアウト、パネル15からの強制
排出指示の入力、ファイルの終了、ネットワークコネク
ションの終了等を検出することで判断できる。
【0060】ジョブの終了処理として、デコンポーザ7
0は、先ずアウトタスク76にジョブ終了通知を出す
(ステップ310)。これにより、エンジンコントロー
ラは、当該処理データ以降の該当ジョブの出力依頼のな
いことを検出でき(ステップ312)、出力終了の準備
が可能となる。
【0061】そして、デコンポーザ70は、ジョブコン
トローラ72に対してジョブ終了報告を行う(ステップ
314)。
【0062】以上のようにデコンポーザ処理の終了で、
デコンポーザ70は非同期イベント待ち状態に移行し
(ステップ316)、新たなデコンポーザ処理の実行指
示を待つ(ステップ304)。
【0063】次に、自動判別モードにおける処理を図7
のフローチャート、このフローチャートに現れる機能ブ
ロックと制御の流れとを示す図8及び図9を参照して説
明する。なお、図8は自動判別ができた場合、図9は自
動判別ができなかった場合を示し、新たに付加された自
動判別パーサ78は、前述したデータプロセス64とし
て実装されるプリンタ言語判別タスクである。
【0064】先ず、インタスク74がジョブを検出した
か否かが判定され(ステップ318)、否定判定の場合
は、ジョブが検出されるまで、デコンポーザ70の待ち
状態が保たれる。ジョブが検出されると、インタスク7
4は、ジョブコントローラ72に対して自動判別パーサ
78のジョブとしてジョブ要求を行う(ステップ32
0)。
【0065】ジョブ要求を受けたジョブコントローラ7
2は、自動判別パーサ78にジョブ実行指示を出す(ス
テップ322)。
【0066】ジョブ実行指示を受けた自動判別パーサ7
8は、下記の、のいずれかの条件が満たされた時
に、受信した所定数のデータ又はEOJ検出までのデー
タを対象として自動判別処理を実行する(ステップ32
4)。
【0067】 所定数のデータを受信した場合 EOJを検出した場合 この自動判別処理の詳細については後述する。
【0068】自動判別パーサ78が自動判別処理を終了
すると、入力されたプリンタ言語がどの言語であるかが
判別できたか否かが判定される(ステップ326)。入
力されたプリンタ言語がどの言語であるかが判別できた
場合は、自動判別パーサ78は、ジョブコントローラ7
2に対して判別結果のプリンタ言語に対応するデコンポ
ーザ70への切替え要求を出し(ステップ334)、ジ
ョブコントローラ72は当該デコンポーザ70を起動さ
せるべくジョブ実行指示を出す(ステップ304)。こ
れ以降は、制御が当該デコンポーザ70に移行し、ステ
ップ304を含めた以後のステップは、図5のプリンタ
固定モードと同じであるので、図5と対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0069】なお、自動判別パーサ78が判別したプリ
ンタ言語のデコンポーザがオプション・ソフトで装着さ
れているか否かの判断と処置は、自動判別パーサ78で
はなく、ジョブコントローラ72が行う。
【0070】一方、ステップ326で、入力されたプリ
ンタ言語がどの言語であるか判別できなかった場合は、
自動判別パーサ78がジョブコントローラ72に対して
アボート(ABORT)要求を出す(ステップ32
8)。なお、この際、プリントログにプリント言語判別
不可である旨を登録する。
【0071】アボート要求を受け取ったジョブコントロ
ーラ72は、自動判別パーサ78にアボート指示を出す
(ステップ330)。これにより、自動判別パーサ78
の処理が終了となる(ステップ332)。即ち、デコン
ポーザ71が非同期イベント待ち状態に移行する(図9
参照)。なお、この時、解放されたデコンポーザは特定
のものを指さず複数あるため、図9ではデコンポーザ7
1として単一のデコンポーザ70と区別している。
【0072】そして、処理を終えた自動判別パーサ78
は、ジョブコントローラ72にアボート終了報告を行い
(ステップ333)、これにより自動判別処理は終了
し、最初のステップ318に戻る。なお、この時点では
まだアウトタスク76に対し出力依頼を行っていないた
め、判別ができた時とは異なり、アウトタスク76に対
してはジョブ終了を通知しない(図9参照)。
【0073】以上の自動判別モードを使用すれば、ホス
トコンピュータより受信されたデータがどのプリンタ言
語で記述されているか自動的に識別されるので、ユーザ
がプリンタ言語を指定しなくても、画像記録装置11は
受信されたデータに合わせて適切なプリンタ言語処理系
を選択し、プリント処理を行うことができる。
【0074】次に、上記自動判別パーサ78内部の構成
と詳細な制御の流れについて説明する。図10に示すよ
うに、自動判別パーサ78は、ジョブコントローラ72
とのインターフェイスをとるためのジョブコントローラ
インターフェイス80を備えている。
【0075】また、ジョブコントローラインターフェイ
ス80は、判別器コントローラ82にジョブ実行指示に
基づく判別開始指示を与えると共に、判別器コントロー
ラ82から送出された判別結果を受信する。また、ジョ
ブコントローラインターフェイス80は、ジョブコント
ローラ72からのジョブ実行指示を受信すると共に、デ
コンポーザ切替え要求やアボート要求をジョブコントロ
ーラ72に送出する。
【0076】判別器コントローラ82は、ジョブコント
ローラインターフェイス80からの判別開始指示に基づ
いて、受信データが特定のプリンタ言語であるか否かを
判別する判別器の各々に起動指示を与えると共に、各判
別器からの判別結果(成功、失敗及び不定のいずれか)
を受け取る。
【0077】本実施例では、言語A判別器84、言語B
判別器86、言語C判別器88、言語D判別器90及び
言語E判別器92の5つの判別器が設けられ、受信デー
タが言語A、言語B、言語C、言語D及び言語Eで記述
されているか否かを各々判別する。
【0078】言語A判別器84、言語B判別器86及び
言語C判別器88は、各々直接判別器コントローラ82
と接続されており、判別器コントローラ82からの起動
指示により、各々対象とするプリンタ言語の判別を行
い、判別結果を判別器コントローラ82に送出する。
【0079】言語D判別器90及び言語E判別器92
は、グループ判別制御部94を介して判別器コントロー
ラ82と接続されており、グループ判別制御部94を介
して入力される起動指示により、各々対象とするプリン
タ言語の判別を行い、その判別結果をグループ判別制御
部94を介して判別器コントローラ82に送出する。
【0080】なお、判別器同士を1つのグループで構成
するか否かは、例えば、対象とするプリンタ言語が互い
に共通のコマンドを持つことが1つの基準となり、共通
のコマンドを持つ場合には1つのグループで構成する。
【0081】また、これらの判別器は、バッファ96と
接続されており、バッファに格納されている受信データ
を読み取ってその判別対象としている。このバッファ9
6はローカルなメモリであって、ここに格納されている
受信データは、受信バッファ(図2でいうRAM38)
から転送されてきたものである。
【0082】各判別器は、受信データを所定のバイト数
だけ順次読み取り、各判別器が対象とする言語で用いら
れるコマンドがあるか否かを検索する。また、各判別器
は受信データを各判別器が対象とする言語であると仮定
して文法エラーがあるか否かも検索する。そして、「コ
マンドがあるか」「文法エラーがあるか」の2種類の検
索結果の組み合わせに基づいて以下の「成功」、「不
定」、「失敗」のいずれかの判別結果を出力する。
【0083】 「成功」 : 「文法エラーなし」かつ「コマンドあ
り」 「不定」 : 「文法エラーなし」かつ「コマンドな
し」 「失敗」 : 「文法エラーあり」 「成功」の場合には、受信データのプリンタ言語は、当
該判別器の対象とする言語であり、「不定」の場合に
は、当該言語であるか否かが分からない状態、「失敗」
の場合には、受信データのプリンタ言語は当該言語では
ないということを示している。
【0084】以上のように判別結果を定義することによ
り、「失敗」の場合には、「文法エラー」を検出した時
点で判別器による判別処理を打ち切ることが可能とな
る。これにより、該当しない制御言語のための判別処理
を最小限に抑えることができ、判別処理を高速化でき
る。
【0085】また、「文法エラー」を検出することによ
り、たまたま文字列として他の制御言語のコマンドを含
んでいる場合でも、誤判定を防止できるので、判別精度
を向上させることができる。
【0086】なお、この「文法エラー」は、制御言語と
しての矛盾が検出されたことを意味し、次のようにして
検出される。すなわち、各判別器は、受信データを記述
する制御言語の中から、その判別器が対象とする制御言
語にありえないような命令コードを検出した場合、又
は、その制御言語ではありえないような命令コードの組
み合わせを検出した場合に、「文法エラー」の判別結果
を出力する。また、ある特定の命令コードがデータ列の
特定の位置にあったり、命令コードの順番が定まってい
る制御言語の場合で当該位置にその命令コードがなかっ
た時も「文法エラー」に相当する。
【0087】次に、自動判別パーサ78の処理の流れに
ついて図11のフローチャートに沿って説明する。
【0088】受信バッファ(RAM38)に一定量以上
受信データが格納されると、ローカルなメモリであるバ
ッファ96に所定数分の当該受信データ、例えば256
バイトや1024バイト分の受信データが転送される
(ステップ340)。但し、当該所定数未満で受信デー
タの終わりを示すEOJが検出された場合には、EOJ
までの受信データが転送される(ステップ340)。
【0089】そして、ジョブコントローラインターフェ
イス80にジョブコントローラ72からジョブ実行指示
があると、ジョブコントローラインターフェイス80
は、判別器コントローラ82に判別開始指示を与える。
そして、判別開始指示を受けた判別器コントローラ80
は、各判別器に起動指示を与え、順番に起動させる。
【0090】先ず、言語A判別器84が起動され(ステ
ップ342)、バッファ96内の受信データが言語Aで
あるか否かの判別処理が行われる。判別処理が終了する
と、その結果が判別器コントローラ82に伝達され、判
別結果の判定が行われる(ステップ344)。
【0091】ステップ344の判定が「成功」の場合
は、言語Aが受信データのプリンタ言語であると判断さ
れる(ステップ372)。そして、その判別結果が言語
Aであるという情報がジョブコントローラインターフェ
イス80に伝達され、そこからその判別結果がシステム
に通知される(ステップ374)。又は、ジョブコント
ローラインターフェイス80よりジョブコントローラ7
2に言語Aを解釈するデコンポーザへの切替え要求が送
出される。
【0092】ステップ344の判定が「失敗」または
「不定」の場合は、次の言語B判別器86が起動され
(ステップ346)、バッファ96内の受信データが言
語Bであるか否かの判別が行われる。
【0093】その判別結果の判定(ステップ348)が
成功の場合は、言語Bが受信データのプリンタ言語であ
ると判断され、上記と同様の処理が実行される。
【0094】ステップ348の判定が「失敗」又は「不
定」の場合には、次の言語C判別器88が起動され(ス
テップ350)、バッファ96内の受信データが言語C
であるか否かの判別が行われる。
【0095】その判別結果の判定(ステップ352)が
成功の場合は、言語Cが受信データのプリンタ言語であ
ると判断され、上記と同様の処理が実行される。
【0096】このように、1つの判別器が「成功」と判
断した時点で自動判別処理を完了させることにより、該
当しない制御言語のための判別処理を行わなくて済み、
判別処理を高速化できる。
【0097】ところが、ステップ352の判定が「失
敗」又は「不定」の場合には、判別器コントローラ82
は、グループ判別制御部94に起動指示を与え、言語D
・言語E判別処理を実行させる(ステップ354)。こ
の言語D・言語E判別処理は、次のようなステップから
構成される。
【0098】先ず、言語D判別器90により、受信デー
タが言語Dであるか否かの判別処理(ステップ356)
が行われ、その判別結果がグループ判別制御部94に送
出され、そこで一旦保持される。次に、言語E判別器9
2により、受信データが言語Eであるか否かの判別処理
(ステップ358)が行われ、その判別結果がグループ
判別制御部94に送出される。グループ判別制御部94
は、言語D判別器90と言語E判別器92による判別結
果とをルールに照らして比較して、どちらに合致する
か、又はいずれでもないかを判別する(ステップ36
0)。例えば、一方の言語のみの判別が成功し、他方が
「失敗」又は「不定」の場合には、前者の言語を判別結
果とする。また、両者共に「成功」の場合は言語Dを判
別結果とし、両者共に「不定」の場合は、言語Eを判別
結果とする。そして、両者共に「失敗」の場合には判別
結果を「失敗」とし、一方が「不定」で他方が「失敗」
の場合には、判別結果を「不定」とする。判別結果が出
ると、グループ判別制御部94は、その判別結果と「成
功」の場合にはその言語の別を判別器コントローラ82
に通知する。そして、その判別結果が判定され(ステッ
プ362)、「成功」の場合には、言語Dと言語Eのい
ずれかの言語がプリンタ言語と判断され(ステップ37
2)、システムに通知される(ステップ374)。一
方、ステップ362の判定で、「失敗」又は「不定」の
場合には、次のステップで、上記の判別処理が1回目で
あるか否か、また、各判別器の判別結果に「不定」があ
るか否か、さらに判別したデータにEOJがあるか否か
が判定される(ステップ364)。判定の結果、判別処
理が1回目であり、かつ、各判別器の判別結果のいずれ
かに「不定」がある再判別可能な場合であり、かつ、受
信データがまだ終了していない場合には、ステップ34
0に戻り、2回目の判別処理が行われる。但し、無駄を
省くため、1回目の判別で「失敗」となった判別器の処
理は行わないように制御する。
【0099】ステップ364の3つの条件のいずれか1
つでも条件を満たさない場合には、判別結果が「全て失
敗」かそれとも「不定あり」により分岐する(ステップ
366)。全て失敗の場合には、判別結果が「エラー」
とされ(ステップ370)、「不定あり」の場合には、
判別結果が言語Eとされて(ステップ368)、システ
ムに通知される(ステップ374)。この言語Eは、前
述したようにワイヤドットプリンタ制御言語の1つで、
単純なテキスト出力(文字列と復帰・改行等のコマンド
の組み合わせ)が可能な言語であるため、かかる処理が
可能となる。このように、相互に共通のコマンドがある
制御言語は1つのグループとして扱い、同じグループ内
の制御言語の判別については、これらの判別器による判
別が全て終了した時に、判別結果を出力するようにした
ので、同じグループ内の制御言語との誤判定が防止され
る。また、当該グループに属さない他の制御言語との誤
判定も避けられる。
【0100】さらに、ステップ360やステップ368
において扱ったように、プリンタ言語を特徴づけるコマ
ンドを含まずデータのみの「不定」の場合でも、ルール
として定めた適切な制御言語を当てはめることにより、
印字可能となる。
【0101】なお、ステップ360において、同じグル
ープ内の複数の判別器が「成功」を出力した場合には、
グループ判別制御部94は、次のような方法によって判
別結果を出力するようにしてもよい。
【0102】先ず、個々の制御言語における命令コード
をユニークコマンドと共通コマンドとに分類し、この共
通コマンドについては各判別器毎に重み付テーブルを用
意し、入力された制御言語の命令コードと一致する毎に
各判別器毎にそれらに設定された重みを加算していく。
そして、最終的な加算結果を判別結果「成功」の補助情
報として利用する。即ち、グループ内のすべての判別器
の加算結果が出た後、「成功」を検出した判別器が複数
あった場合、それら判別器毎の加算結果の大小でグルー
プのどの制御言語であるかを決定するという方法であ
る。共通コマンドは、制御上の意味、重要度が各制御言
語毎に異なるため、この方法によって、グループ内の識
別ができ、判別精度を向上させることができる。
【0103】さらにグループ内の制御言語群において、
予め優先順序を付けておき、グループ内でのすべての判
別器の結果が出た後、矛盾する命令コードを含んでいる
ことを検出した判別器を除き、この優先順序に従ってグ
ループのどの制御言語であるかを決定する方法も有効で
ある。この方法は、特にある制御言語にとって共通コマ
ンド(群)の制御上の意味が他の制御言語より重要であ
る場合に適用できる。即ち、グループ内で「成功」を検
出した判別器が複数あった場合、このことは入力データ
として共通のコマンドを含んでいることを意味する。よ
って、共通コマンド(群)の制御上の意味が他の制御言
語より重要である場合には、優先順序を確からしさの尺
度とみなすことができる。
【0104】この方法によれば、前述した方法と比べ
て、ユニークコマンドと共通コマンドの分類、重み検
索、加算処理が省略でき、処理時間が短縮されるという
利点がある。
【0105】ところで、判別処理を実行していく過程
で、判別用に取得されたデータ内にプリントモードの移
行を命令するモード移行コマンドが検出された場合、当
該モード移行コマンドの位置によって判別の対象とすべ
きデータ範囲を変更する処理を行うことも可能である。
このような処理により、モード移行コマンドの存在に起
因する誤判別や処理の遅れを防止することができる。
【0106】モード移行コマンドが検出された場合の処
理について図12のフローチャートに示す。
【0107】図12より、判別処理が開始されると、モ
ード移行コマンドを検出するためのデコンポーザが起動
し、判別用に取得されたデータの中からコマンドがサー
チされる。サーチされたコマンドは、モード移行コマン
ドであるか否かが判定され(ステップ380)、否定判
定の場合は、次のコマンドがサーチされる。一方、肯定
判定、即ちモード移行コマンドが検出されると、当該モ
ード移行コマンドの位置が検出され、当該コマンドがデ
ータの先頭にあるか途中にあるかによって分岐する(ス
テップ382)。
【0108】モード移行コマンドの位置が先頭にある場
合の判別用データの構成例を図13に示す。図13によ
れば、判別用データの先頭番地にプリントモードAによ
るプリントモードBへのモード移行コマンドが位置し、
これ以降はプリントモードBのコマンド群からなるデー
タが続いている。
【0109】このようにモード移行コマンドが先頭にあ
る場合は、モード移行コマンドの情報に基づいて移行先
のプリントモードが取得される(ステップ384)。
【0110】次に、モード以降コマンドの部分が判別用
データから削除され、残りの部分が印字を制御するコマ
ンドとして残される(ステップ386)。
【0111】次に、ユニークなコマンドによって制御言
語の種類を決定する判別ルールを採用している場合に
は、ステップ384で取得された移行先のプリントモー
ドの制御言語が判別結果と決定され(ステップ38
8)、システムに通知される。
【0112】そして、当該判別結果である制御言語のプ
リントモードで印字出力される(ステップ394)。図
13の例では、プリントモードBのコマンド群に基づい
て、印字処理が実行される。
【0113】このようにモード移行コマンドが先頭にあ
る場合には、本来印字処理を行わないモード移行コマン
ドによる処理を実行させることなく、直ちに次の処理に
移行できるので、処理時間が短縮化される。しかも、こ
のモード移行コマンドの移行先のプリントモードに基づ
いて制御言語が直ちに決定され、他の制御言語であるモ
ード移行コマンドを削除したデータを、出力プロセスで
あるアウトタスク76に渡すことにより速やかに印字処
理が実行されることとなる。
【0114】一方、モード移行コマンドの位置が先頭で
はなく、判別用データの途中にある場合には、当該モー
ド移行コマンドを判別データの終了端として判別処理を
行う(ステップ390)。そして、かかる制限された判
別データに基づいて判別結果が決定され(ステップ39
2)、システムに通知される。
【0115】モード移行コマンドの位置がデータの途中
にある場合の判別用データの構成例を図14に示す。図
14によれば、判別用データは、プリントモードAのコ
マンド群から始まり、その最後にモード移行コマンドが
あり、次に、このモード移行コマンドが示す移行先のプ
リントモードBのコマンド群が続くという構成になって
いる。このデータ例でステップ390の判別処理の対象
となるのは、モード移行コマンドを終端データとするプ
リントモードAのコマンド群である。
【0116】そして、当該判別結果である制御言語のプ
リントモードで印字出力される(ステップ394)。図
14の例では、プリントモードAのコマンド群に基づい
て、印字処理が実行される。
【0117】このように、判別用データの途中にモード
移行コマンドがある場合には、そのモード移行コマンド
までを判別の対象とすることにより、後に続くデータに
起因する誤判別を防止することができ、判別精度の向上
に資することとなる。
【0118】なお、モード移行コマンドが判別用データ
の途中にあった場合において、1回目の判別処理で判別
結果が「不定」となった時でも、2回目に取得するデー
タ量を増やしての判別は行わない。また、1回目に取得
されたデータにはモード移行コマンドが検出されず、2
回目に取得されたデータにモード移行コマンドが検出さ
れた場合にも、当該コマンドまでを判別の対象として判
別を行う。
【0119】以上が本発明に係る実施例であるが、上記
の例に限定されるわけではない。判別手段の構成と処理
の流れ、回路構成、機能ブロック、ソフトウェアの構
成、制御や入出力の流れ等も任意好適に変更可能であ
る。例えば、自動判別処理等をゲートアレイで実現する
ことによって、より高速化を達成することもできる。
【0120】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1の発
明によれば、モード移行コマンドが検出された場合、こ
のモード移行コマンドの位置が終了端となるように判別
処理の対象となるデータの範囲が画定されるようにした
ので、制御言語の判別精度が向上する、という効果が得
られる。
【0121】請求項2の発明によれば、モード移行コマ
ンドが入力データの先頭にあることが検出された場合、
このモード移行コマンドが記述される制御言語ではな
く、このモード移行コマンドで移行先となっているプリ
ントモードの制御言語を入力データが記述される制御言
語として決定するようにしたので、処理時間の短縮化が
図れる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の概略の構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施例に係る画像記録装置の回路構成図であ
る。
【図3】本実施例に係る画像記録装置のソフトウェアの
構造を示す図である。
【図4】アプリケーション・プログラムにおける基本的
な機能ブロック図である。
【図5】プリンタ言語固定モードにおける画像記録装置
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】プリンタ言語固定モードにおける画像記録装置
の機能ブロック図である。
【図7】自動判別モードにおける画像記録装置の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図8】自動判別モードで正常動作した場合における画
像記録装置の機能ブロック図である。
【図9】自動判別モードでアボート要求が出された場合
における画像記録装置の機能ブロック図である。
【図10】自動判別パーサの構成を示したブロック図で
ある。
【図11】自動判別パーサの処理の流れを示したフロー
チャート図である。
【図12】モード移行コマンドが検出された場合の処理
の流れを示すフローチャートである。
【図13】モード移行コマンドが先頭にある場合の判別
用データの構成例を示す図である。
【図14】モード移行コマンドが途中にある場合の判別
用データの構成例を示す図である。
【符号の説明】
70 デコンポーザ 78 自動判別パーサ 82 判別器コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新原 克久 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 塩見 雄仁 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (56)参考文献 特開 平6−131133(JP,A) 特開 平5−19991(JP,A) 特開 平6−242895(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/12 B41J 5/30 B41J 29/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを検索して他のプリントモー
    ドへの移行命令を示すモード移行コマンドとこのモード
    移行コマンドの位置を検出する移行コマンド検出手段
    と、 前記移行コマンド検出手段によりモード移行コマンドが
    検出された場合、前記モード移行コマンドの位置が終了
    端となるように判別処理の対象となるデータの範囲を画
    定するデータ範囲画定手段と、 前記データ範囲画定手段により画定された範囲のデータ
    に対して判別処理を行うことにより、前記入力データを
    記述する制御言語の種類を決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された制御言語の種類に基づい
    て前記入力データを解釈して出力する出力手段と、 を含むプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 入力データを検索して他のプリントモー
    ドへの移行命令を示すモード移行コマンドとこのモード
    移行コマンドの位置を検出する移行コマンド検出手段
    と、 前記移行コマンド検出手段によりモード移行コマンドが
    前記入力データの先頭にあることが検出された場合、前
    記モード移行コマンドが記述される制御言語ではなく、
    前記モード移行コマンドで移行先となっているプリント
    モードの制御言語を前記入力データが記述される制御言
    語として決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された制御言語の種類に基づい
    て前記入力データを解釈して出力する出力手段と、 を含むプリンタ装置。
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