JP2853370B2 - 圧力異常検出装置 - Google Patents

圧力異常検出装置

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JP2853370B2
JP2853370B2 JP3135346A JP13534691A JP2853370B2 JP 2853370 B2 JP2853370 B2 JP 2853370B2 JP 3135346 A JP3135346 A JP 3135346A JP 13534691 A JP13534691 A JP 13534691A JP 2853370 B2 JP2853370 B2 JP 2853370B2
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pressure
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gas
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detecting
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正市 松本
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大気圧より高い圧力
にてガス或は液体などの流体が封入された容器内の圧力
異常、例えば変圧器のセン絡や短絡などに基づく圧力の
急激な異常上昇やガス洩れによる異常低下を検出して警
報を発生するための圧力異常検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁電気機器においては、
機器の温度に対応した適正圧力の絶縁性ガスを容器内に
封入して絶縁性を確保している。しかし、容器内部のガ
ス圧力は温度変化に応じて変化し、容器内部における絶
縁強度はガスの密度に応じて変化するため、所要の絶縁
耐力を維持するためには容器内部のガス密度を常時管理
しておく必要があるものである。
【0003】そして、ガス密度は温度が一定の場合、ガ
ス圧力に比例するので、ガス圧力を検出して温度補償を
した上でガス密度を検出する方法が提案されている。
【0004】図は、例えば特開昭59−200943
号公報に示された従来のガス絶縁電気機器における容器
内部のガス圧力を検出するガス密度検出装置を示すもの
である。
【0005】図において、1はガス絶縁電気機器におけ
る本体、つまり変圧器の本体が収納され、かつ適性圧力
にして絶縁性ガスが封入された容器、2は収納ケース、
3はこの収納ケースの一側面に装着された第1のガス室
形成用ケースで、上記容器1に連通管4を介して接続さ
れている。5はこのケース3との間で密閉構造の第1の
ガス室6を形成する第1のベローズで、上記容器1にお
けるガスの圧力を受けており、伸縮自在に構成されてい
るものである。7は上記容器1内に封入されたガスと同
じガスが、初期状態における上記容器1内のガス圧力、
つまり設定圧力と同じ圧力にて封入され、上記容器1内
に配設された感温筒、8は上記収納ケース2の他側面に
装着された第2のガス室形成用ケースで、上記感温筒7
に連通管9を介して接続されている。10はこのケース
8との間で密閉構造の第2のガス室11を形成する第2
のベローズで、上記感温筒7におけるガスの圧力を受け
ており、伸縮自在に構成されているものである。12は
上記第1及び第2のベローズ5及び10の底部間に連結
され、第1のガス室6内のガス圧と第2のガス室11内
のガス圧との差圧に応じて図示横方向に移動する連結棒
で、上記収納ケース2内に配設されている。13はこの
連結棒に固定されたカム、14は一端が上記収納ケース
2の他側面内壁に固定され、他端が上記連結棒12に固
定されたコイルバネで、動作圧力の調整を行うためのも
のである。15は上記収納ケース2内に配設されたマイ
クロスイッチで、上記カム13によって接点が閉じられ
るものである。
【0006】次に、この様に構成されたガス密度検出装
置の動作について説明する。ガス絶縁電気機器が正常時
には、容器1内におけるガスのガス密度が適正、つまり
設定ガス密度になっているため、第1のベローズ5に加
わるガス密度と第2のベローズ10に加わるガス密度と
は同じであり、連結棒12を押し付ける力はバランスが
とられたままの状態を維持したままであるので、カム1
3は移動せず、そのままの状態を維持している。従っ
て、マイクロスイッチ15の接点は開放状態のままであ
る。
【0007】何等かの原因で容器1内に封入されたガス
が漏れ、容器1内におけるガスのガス密度が低下する
と、第1のベローズ5に加わるガス圧力が低下し、連結
棒12は図示左方向に移動することになる。そして、容
器1内におけるガスのガス密度が所定値以下になると、
カム13がマイクロスイッチ15の位置まで移動してマ
イクロスイッチ15の接点を閉じる。その結果、マイク
ロスイッチ15の接点が閉じたことにより、警報を発生
する構成になっている。
【0008】また、上記のものにあって、機械的に容器
1内におけるガスのガス密度の低下を検出しているが、
電気的に検出するものが、例えば、実開昭59−117
236号公報によって提案されている。
【0009】図はこの公報に示されたものであり、1
6は容器1内に封入されたガスと同じガスが、初期状態
における容器1内のガス圧力、つまり設定圧力と同じ圧
力にて封入され、容器1内に配設された基準ガス容器、
17は容器1内におけるガスのガス圧力を測定する圧力
計、18は上記基準ガス容器16内におけるガスのガス
圧力を測定する圧力計、19は容器1内のガス温度を測
定する温度計、20は上記圧力計17、18及び温度計
19によって測定された測定信号を受ける密度低下量検
出部で、入力された測定信号によって密度低下量を算出
するものである。21はこの密度低下量からの算出結果
を受け、この算出結果が許容値に達した場合に警報信号
や負荷遮断信号を発生する信号発振部である。
【0010】この様に構成されたものの動作について説
明すると、圧力計17、18はそれぞれ容器1内部のガ
ス圧力及び基準ガス容器16内部のガス圧力を常時測定
してその測定信号を密度低下量検出部20に出力してい
るとともに、温度計19が容器1内部のガス温度を測定
してその測定信号を密度低下量検出部20に出力してい
る。密度低下量検出部20では入力された圧力測定信号
及び温度測定信号に基づいて密度低下量を所定の算出式
に基づいて算出結果を出力している。ガス絶縁電気機器
が正常時には、容器1内におけるガスのガス圧力が適正
値になっているため、圧力計17、18にて測定された
圧力は同じであるから、密度低下量検出部20からの出
力は0であり、信号発振部21からは信号が出力されな
い。
【0011】そして、何等かの原因で容器1内に封入さ
れたガスが漏れ、容器1内におけるガスのガス密度が低
下すると、圧力計17にて測定される圧力は低く、密度
低下量検出部20からの出力は増加する。容器1内にお
けるガスのガス密度が所定値以下になると、密度低下量
検出部20からの出力は許容値以上になり、信号発振部
21から信号が出力されることになる。
【0012】一方、ガス絶縁電気機器、例えば変圧器に
おいては、容器内部で変圧器のセン絡や短絡などの事故
が起こった場合、容器内のガス圧力が急激に異常上昇す
る。この事故が持続すると容器の変形、破裂を引き起こ
し、事故を拡大する恐れがあるので、できるだけすみや
かに事故を遮断する必要がある。
【0013】この様な事故の遮断を行うものとして、図
に示す圧力異常検出装置Aが知られている。図にお
いて22は容器1に設けられた取り付け開口1aの周囲
に溶接接合されたフランジ、23は容器1の取り付け開
口1aを塞ぐように上記フランジ22に取り付けられた
底板で、第1及び第2の取り付け開口23a及び23b
が形成されている。24はこの底板と上記フランジ22
との間に装着されて容器1内を密閉状態に保つための第
1のパッキン、25は一端に上記底板23の周囲に取り
付けられるフランジ部25aを有した筒状の検出器収納
容器、26はこの検出器収納容器のフランジ部25aと
上記フランジ22との間に装着されて上記検出器収納容
器25内部を密閉状態に保つための第2のパッキン、2
7は上記検出器収納容器25及び底板23を上記フラン
ジ22に取り付けるためのボルト、28は上記底板23
の第1の開口23aを貫通して取り付けられた連通管、
29はこの連通管に一端が装着されたベローズで、内部
に容器1内のガスが上記連通管28を介して封入されて
おり、容器1内のガス圧力によって伸縮自在にされてい
る。30はこのベローズの他端に取り付けられた接点押
圧部、31は上記ベローズ29の他端に取り付けられ、
上記ベローズ29と上下動自在にされている台座で、上
記ベローズ29に容器1内のガスにより過大な圧力が加
わった場合に上記ベローズ29の伸びを拘束するための
ものである。32は上記接点押圧部30に対向配置され
たマイクロスイッチで、通常は開状態であり、上記ベロ
ーズが伸びて上記接点押圧部30によって押圧されると
閉状態とされる。33は上記検出器収納容器25の内壁
に設けられた取付部、34はこの取付部に取り付けられ
た端子台で、上記検出器収納容器25内部を密閉状態と
するものである。35はこの端子台と上記取付部33と
の間に装着されて上記検出器収納容器25内部を密閉状
態に保つための第3のパッキン、36は上記端子台34
に貫通装着された密封端子で、一端がリード線37を介
して上記マイクロスイッチ32に接続されており、他端
は警報装置に接続されている。38は上記底板23の第
2の取り付け開口23bに取り付けられた有底筒状のイ
コライザで、容器1内部と検出器収納容器25内部とを
連通する微小穴38aが設けられている。
【0014】この様に構成された圧力異常検出装置の動
作について説明する。ガス絶縁電気機器が正常時には、
容器1内のガス圧力と検出器収納容器25内のガス圧力
とはイコライザ38の微小穴38aを介して同じになっ
ているため、ベローズ29は初期状態を保っており、マ
イクロスイッチ32は開状態を維持している。
【0015】また、周囲温度の変動や変圧器に接続され
た負荷変動による変圧器からの発生熱量の変動により、
容器1内のガス温度が変化してガス圧力も変動する。こ
のガス圧力の変動は連通管28を通してベローズ29の
内側に伝わる。一方、このガス圧力の変動はイコライザ
38の微小穴38aを介して検出器収納容器25内部に
伝わって、ベローズ29の外側にも伝わる。周囲温度の
変動や負荷変動による容器1内のガス圧力の変動は徐々
に起こるため、これら変動による単位時間当たりの圧力
変動は小さいので、容器1内の圧力変動に基づくイコラ
イザ38の微小穴38aを通しての検出収納容器25内
の圧力変動は大きな時間遅れなく伝わる。従って、ベロ
ーズ29の内側と外側との圧力はほぼ等しくなってい
る。その結果、ガス絶縁電気機器が正常運転時に生じる
周囲温度の変動や負荷変動によるガス圧力の変動によっ
ては、ベローズ29内外の圧力差は規定の差圧力値より
小さく、ベローズ29はそれ程伸びないため、マイクロ
スイッチ32は動作されず、開状態のままである。
【0016】一方、変圧器本体など容器1内部に配設さ
れた機器がセン絡や短絡などの事故が起こった場合、容
器1内部で大量のエネルギーが短時間に消費されるた
め、容器1内のガス圧力は急激に圧力上昇する。この急
激な圧力上昇は、上記した周囲温度の変動及び負荷変動
に基づく単位時間当たりの圧力変動に比して非常に大き
な単位時間当たりの圧力変動を起こすものである。そし
て、この容器1内のガス圧力変動、つまりガス圧力の増
大はベローズ29の内側に伝わるとともに、イコライザ
38の微小穴38aを介して検出器収納容器25に伝わ
る。この場合、連通管28の穴径は充分に大きくしてあ
るため、ベローズ29の内側には容器1内のガス圧力の
増大が瞬時に伝わるが、イコライザ38の微小穴38a
は小さくしてあるため、ガスの流体抵抗により検出器収
納容器25内部には容器1内のガス圧力の増大が瞬時に
伝わらず、時間遅れを生じて伝わる。このため、ベロー
ズ29の内側のガス圧力と外側のガス圧力との間に大き
な圧力差が生じ、このガス圧力差が規定のガス圧力差以
上になってベローズ29はマイクロスイッチ32をオン
状態となすまで伸びる。その結果、マイクロスイッチ3
2が閉状態となってリード線37及び密封端子36を介
して異常状態を示す情報を外部に出力し、警報を発する
ようにしている。
【0017】なお、上記圧力異常検出装置における容器
1内のガス圧力上昇値とマイクロスイッチ32の動作時
間との関係を図21に示す。この図21において圧力上
昇率を示す波線と実線との交点がマイクロスイッチ32
が動作する時間を示している。例えば、容器1内に圧力
上昇率0.1kg/cm2/secの圧力上昇が起こった
場合、約0.25秒後にマイクロスイッチ32が動作す
ることを示している。また、周囲温度の変動や負荷変動
による圧力変動などの場合、容器1内の圧力上昇は非常
に緩慢であり、マイクロスイッチ32は動作せず、図2
2で示したものにあっては、最低圧力上昇率は0.00
3kg/cm2/secであり、圧力上昇率がこれ以下
ではマイクロスイッチ32が動作しないことを示してい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記図
示した従来例のものにあっては、感温筒7の容積に対し
て第2の連通管9及び第2のガス室11の容積が無視で
きないほど大きいため、容器1内におけるガス温度が上
昇するに従って感温筒7の温度と第1のガス室11の温
度との間に差が生じて誤検出をきたす恐れがあり、しか
も、第1及び第2のガス室6、11は密閉構造にする必
要があり、確実に密閉構造にするのが難しくガス漏れに
対する信頼性が高いと言えず、さらに、第1及び第2の
ベローズ5、10が連結棒12及びカム13の重量を支
持しているため、容器1の運転中における振動が伝達さ
れて振動の方向によっては連結棒12が振動して誤動作
を生じる恐れがあるという問題点を有していた。
【0019】また、上記図に示した従来例のものにあ
っては、2つの圧力計17、18及び温度計19を有
し、それらの測定信号に基づいて所定の式に基づいて演
算しているため、密度低下量検出部20における演算部
が複雑になり、かつ、実際の圧力差と演算による圧力差
による誤差が生じやすいものであり、2つの圧力計1
7、18の取り付けに対して高価になりがちであるとい
う問題点を有しているものであった。
【0020】さらに、上記図に示した従来例のものに
あっては、構造が複雑で大きさ及び重量が大きく、耐振
強度が充分でなく、輸送時及び据付時には容器1から取
り外す等取り扱いに細心の注意を必要とするとともに地
震による誤動作も心配され、機械的動作のために感度に
限界及び取り付け方に制約を受けるという問題点を有し
ているものであった。
【0021】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、構造が簡単で大きさ及び重量が小さく、耐
振強度に優れ、高感度で取り付けに裕度が高い、容器内
の圧力の急激な異常上昇や低下を検出できる圧力異常検
出装置を得ることを目的とするものである
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる圧力異
常検出装置は、大気圧より高い圧力にて流体が封入され
た容器内の圧力異常を検出するものにおいて、大気圧の
不活性ガスが封入され上記容器外に配設された密閉容器
内の流体圧力と上記容器内の流体圧力との差圧をストレ
ンジゲージ式圧力センサ或は静電容量式センサからなる
電子式圧力センサにより検知することにより上記容器内
の流体圧力を検知する圧力検知手段と、時間を計測する
時間計測手段と、上記圧力検知手段からの圧力に基づく
圧力情報を受け、上記容器内の流体圧力が、許容最小圧
力より小さいと圧力低下警報を、許容最大圧力より大き
いと圧力上昇警報を出力させ、上記圧力検知手段からの
圧力に基づく圧力情報及び上記時間計測手段からの時間
に基づく時間情報とを受け、これら両情報から所定時間
当たりの圧力上昇率を演算し、この演算結果が規定値以
上になると出力する検出手段とを設けたものである
【0023】
【作用】この発明においては、検出手段が、電子式圧力
センサにて構成される圧力検知手段からの圧力情報によ
って容器内の異常圧力上昇や低下を検出し警報を出力さ
せるとともに、時間計測手段からの時間情報によって所
定時間当たりの圧力上昇率を演算して、この圧力上昇率
によって容器内の圧力の急激な異常上昇を精度良く検出
せしめる
【0024】
【実施例】実施例1. 以下に、この発明の実施例1を図について説明する。図
ないし図はこの発明の実施例を示すものであり、
はこの実施例の全体構成を示し、図は概略構成
を示す図であり、図及び図において90は、大気圧
の不活性ガスが封入され容器1外に配設された密閉容器
内のガス圧力と、容器1内のガス圧力との差圧を検知す
ることにより容器1内のガス圧力を検知する圧力検知手
段で、この実施例においては電子式圧力センサを用いて
いる。91はこの圧力検知手段にて検知されたガス圧力
を計測する圧力計測手段、92は時間を計測する時間計
測手段、93は上記圧力計測手段91からのガス圧力を
示す情報と上記時間計測手段92からの計測時間に基づ
く時間情報から所定時間(単位時間)当たりの圧力上昇
率を演算する圧力上昇率計算手段、94は、上記圧力計
測手段91からのガス圧力を示す情報から容器1内の流
体圧力が、許容最小圧力より小さいと圧力低下警報を、
許容最大圧力より大きいと圧力上昇警報を出力させると
ともに、上記圧力上昇率計算手段93からの所定時間当
たりの圧力上昇率と規定値とを比較し、規定値以上であ
ると警報装置等を動作させる出力を出力する異常圧力判
定手段で、上記圧力上昇率計算手段93とで検出手段9
5を構成しているものである。96は容器1の取り付け
開口1aを密閉して塞ぐようにパッキン97を介して取
付ボルト98によって容器1のフランジ部1dに固定さ
れた取付座で、上記圧力検知手段90が取り付けられて
いる。
【0025】また、図は上記圧力検知手段90の具体
的一例を示しているものであり、図7において901は
上記取付座96に設けられた貫通ねじ穴96aに螺合さ
れる取付ねじ部902を有した検知用本体で、内部に圧
力を受けることによって変位するダイヤフラム903に
よって仕切られた第1及び第2のガス室904、905
が設けられており、容器1と第1のガス室904と連通
する連通孔906が形成されており、第2のガス室90
5には不活性ガスが大気圧にて封入され上記密閉容器を
構成するものである。907は上記ダイヤフラム903
における上記第2のガス室905側の面に装着された歪
ゲージで、半導体歪ゲージまたは金属歪ゲージが使用さ
れる。908は上記検知用本体901の第2のガス室9
05側に設けられたブラッシング、909はこのブラッ
シングに取り付けられたブラッシング端子で、一端がリ
ード線910を介して上記歪ゲージ907に接続され、
他端がリード911を介して上記圧力計測手段91に接
続されているものである。
【0026】このように、第2のガス室905内の不活
性ガスの大気圧と、第1のガス室904内の容器1内の
ガス圧との差圧を検知することによって、容器1内のガ
ス圧を検知している。即ち、第1のガス室904内のガ
ス圧は容器1内のガス圧の変化によって変化するが、第
2のガス室905内のガス圧は、容器1内の温度の変化
に関わらず常に大気圧に保たれているので、この両ガス
圧の差圧を検知することにより容器1内のガス圧が正し
く検知される。
【0027】次に、このように構成された圧力異常検出
装置の動作について図の動作フローに基づいて説明す
る。動作がスタートすると、ステップS1にて示すよう
に時間計測手段91が時間を計測し始める。つまり、時
間増分を△t、計測を始めた時刻をt0として時間計測
を始めるとともに、時刻t0の情報を圧力上昇率計算手
段93に出力する。ステップS2にて圧力計測手段91
が時間計測手段92からの信号を受けて時刻t0におけ
る容器1内の圧力P0を計測する。つまり、時刻t0にお
いて圧力検知手段90にて検知した容器1内の圧力を圧
力計測手段91が計測し、圧力上昇率計算手段93に出
力するものである。ステップS3にて圧力計測手段91
が時間計測手段92からの信号を受けて時刻t1におけ
る容器1内の圧力P1を計測する。つまり、時刻t1にお
いて圧力検知手段90にて検知した容器1内の圧力を圧
力計測手段91が計測し、圧力上昇率計算手段93に出
力するものである。この時、時間計測手段92から圧力
上昇率計算手段93に時刻t1の情報が出力されてい
る。
【0028】ステップS4にて時間計測手段92にて計
測された圧力P1を表示手段(図示せず)に表示させ
る。ステップS5にてこの圧力P1が許容最小圧力Pmin
より大きいか否かの判定をする。この判定結果が許容最
小圧力Pminより小さいとなると容器1内のガス漏れ等
が生じたものとしてステップS6に進み、圧力低下警報
を出力させる。また、許容最小圧力Pminより大きいと
判定されるとステップS7に進み、ステップS7にて許
容最大圧力Pmaxより大きいか否かの判定を行う。この
判定結果が許容最大圧力Pmaxより大きいとステップS
8に進んで圧力上昇警報を出力し、小さいと判定される
とステップS9に進む。
【0029】ステップS9にて圧力計測手段91からの
時刻t0及びt1と、圧力計測手段91からの時刻t0
びt1での圧力P0及びP1とが入力された圧力上昇率計
算手段93が所定時間(単位時間)当たりの圧力上昇率
△PT{=(P1−P0)/(t1−t0)}を計算して異常圧力
判定手段94にその計算結果を出力する。ステップS1
0にてこの計算結果を受けた異常圧力判定手段94によ
り、この計算結果である所定時間当たりの圧力上昇率△
PTが所定の許容圧力上昇率PTmax(規定値)より大
きいか否かを判定する。この判定結果が規定値より大き
いと判定されると、変圧器コイル1bなどが短絡などの
事故が生じて急激な異常圧力上昇をきたしたと判定して
ステップS12に進み、衝撃圧力警報を出力させる。ま
た、規定値より小さいと判定されると、ステップS11
に進み、時間計測手段92における時刻t1を時刻t0
変更し、かつ圧力計測手段91の圧力P1を圧力P0とし
てステップS1に戻り、上記と同様な動作を繰り返すも
のである。
【0030】この様に構成された圧力異常検出装置にあ
っては、圧力検知手段91と時間計測手段92によって
容器1内の急激な圧力異常上昇を検出できるため、構造
が簡単にして精度の良い情報が得られ、しかも、圧力検
知手段91を電子式圧力センサを用いているため、振動
等による誤動作も起こし難いものである。
【0031】また、上記実施例のものにおいて、ステ
ップS10にて所定時間当たりの圧力上昇率△PTが1
度規定値PTmax以上になると衝撃圧力警報を出力する
ものとしたが、ある時間内に複数回規定値以上になった
時に衝撃圧力警報を出力するようにしても良いものであ
る。
【0032】また、ステップS11での処理を、時間幅
を変えて、△PT1=(P1−P0)/(t1−t0)、△PT2
=(P2−P0)/(t2−t0)のように複数回の圧力上昇率
を計算して全ての計算結果が規定値PTmax以上になっ
た時に衝撃圧力警報を出力するようにしたものであって
も良い。
【0033】さらに、ステップS11において、所定時
間当たりの圧力上昇率△PTが規定値PTmax以上にな
った時、その後の圧力上昇値△Pmaxを規定しておき、
時間Ta=△P/△PTを計算し、時間Taを経過する間
の圧力上昇値が△Pmax以上になったか否かを判定して
衝撃圧力警報を出力するようにしても良いものである。
この時、△Pmax=0.0245kg/cm2、PTmax=
0.003kg/cm2/secと設定すれば、図にて
示した動作特性と同一動作特性を示すものである
【0034】実施例. 図はこの発明の実施例を示すものであり、図ない
し図に示した実施例のものに対して圧力検知手段9
0にて検知される圧力値の高調波成分を緩和するための
高調波成分緩和手段99を設けたものである。この高調
波緩和手段99は容器1の取り付け開口1aに挿入され
る有底筒状の本体部分99aと、この本体部分99aか
ら連続して形成されて容器1に溶接固定されるととも
に、取付座96がパッキン97を介して固着されるフラ
ンジ部99bと、本体部分99aの底に形成された微小
穴99cとによって構成されているものである。
【0035】この様に構成された圧力異常検出装置にあ
っても、図ないし図に示した実施例と同様の効果
を奏する他に、圧力検知手段90が高調波成分の影響を
受けなくなるので、圧力の検知が精度良く行えるという
効果も有するものである。
【0036】なお、この実施例のものにあっては、実
施例のものに対して容器1内のガスの圧力上昇の検知
が多少時間遅れをもって検知されることになるが、本体
部分99aにおける内容積と微小穴99cの直径を調整
することにより、必要な感度が得られるものである。つ
まり、本体部分99aの内容積を一定とした場合は微小
穴99cの直径を大きくすれば時間遅れは小さく、微小
穴99cの直径を一定とすれば本体部分99aの内容積
を小さくすれば時間遅れが小さくなるものである
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明は、大気
圧より高い圧力にて流体が封入された容器内の圧力異常
検出装置において、大気圧の不活性ガスが封入され上記
容器外に配設された密閉容器内の流体圧力と上記容器内
の流体圧力との差圧をストレンジゲージ式圧力センサ或
は静電容量式センサからなる電子式圧力センサにより検
知することにより上記容器内の流体圧力を検知する圧力
検知手段と、時間を計測する時間計測手段と、上記圧力
検知手段からの圧力に基づく圧力情報を受け、上記容器
内の流体圧力が、許容最小圧力より小さいと圧力低下警
報を、許容最大圧力より大きいと圧力上昇警報を出力さ
せ、上記圧力検知手段からの圧力に基づく圧力情報及び
時間計測手段からの時間に基づく時間情報とを受け、こ
れら両情報から所定時間当たりの圧力上昇率を演算し、
この演算結果が規定値以上になると出力する検出手段と
を設けたものとしたので、容器内におけるガス圧力の変
動の検出を機械的な部分をなしで検出できるため、耐震
強度に優れ、精度の高い検出ができるという効果を有す
るものである
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す全体構成図。
【図2】この発明の実施例1を示す要部縦断面図。
【図3】この発明の実施例1における圧力検知手段90
を示す詳細縦断面図。
【図4】この発明の実施例1における動作フローを示す
フローチャート図。
【図5】この発明の実施例2を示す要部縦断面図。
【図6】従来のガス密度検出装置の要部を示す図。
【図7】従来のガス密度検出装置の要部を示す図。
【図8】従来の衝撃圧力検出装置の要部縦断面図。
【図9】図8に示した従来のガス密度検出装置における
動作特性曲線を示す図。
【符号の説明】
1 容器、40 圧力差検知手段、90 圧力検知手
段、91 圧力計測手段、92 時間計測手段、93
圧力上昇率計算手段、94 異常圧力判定手段、95
検出手段、905 第2のガス室(密閉容器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01N 7/00 G01N 7/00 Z H02B 13/025 H02B 13/06 N (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 19/00 - 21/00 G01L 13/00 - 13/06 G01L 19/00 - 19/16 G01N 9/26 H02H 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧より高い圧力にて流体が封入され
    た容器内の圧力異常を検出するものにおいて、大気圧の
    不活性ガスが封入され上記容器外に配設された密閉容器
    内の流体圧力と、上記容器内の流体圧力との差圧をスト
    レンジゲージ式圧力センサ或は静電容量式センサからな
    る電子式圧力センサにより検知することにより上記容器
    内の流体圧力を検知する圧力検知手段と、時間を計測す
    る時間計測手段と、上記圧力検知手段からの圧力に基づ
    く圧力情報を受け、上記容器内の流体圧力が、許容最小
    圧力より小さいと圧力低下警報を、許容最大圧力より大
    きいと圧力上昇警報を出力させ、上記圧力検知手段から
    の圧力に基づく圧力情報及び上記時間計測手段からの時
    間に基づく時間情報とを受け、これら両情報から所定時
    間当たりの圧力上昇率を演算し、この演算結果が規定値
    以上になると出力する検出手段とを設けたことを特徴と
    する圧力異常検出装置。
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