JP2852981B2 - 電源装置及びアーク発生装置 - Google Patents

電源装置及びアーク発生装置

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JP2852981B2 JP3149928A JP14992891A JP2852981B2 JP 2852981 B2 JP2852981 B2 JP 2852981B2 JP 3149928 A JP3149928 A JP 3149928A JP 14992891 A JP14992891 A JP 14992891A JP 2852981 B2 JP2852981 B2 JP 2852981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置及びアーク発
生装置に関し、特に入力された3相交流の各相あるいは
単相交流を点弧制御して所定形状のいくつかのパルス状
波形に分割して、負荷に適した電源出力波形を得ること
ができ、とりわけ3相交流については分割した各相の特
定波形のパルス状波形を適宜組み換えて種々の出力波形
を得ることができる電源装置及び該電源装置を搭載した
アーク発生装置に関するものであり、さらに交流アーク
溶接,スポット溶接,シーム溶接等の溶接装置、または
ロボット積載用のアーク溶接やサブマージの電源、また
は照明器具,振動機,電動機や電熱器等の電源として高
効率が得られる電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にスポット溶接装置の電源装置、あ
るいは照明器具,電動機や電熱器等の電源としては、通
常単相交流が使用される。この単相交流を得るため3相
交流を単相交流に変換する装置としては、スコット配線
や3相低周波方式,インバーター方式等が知られている
が、これらの場合大電流になればなるほど3相不平衡が
生じるという問題があり、また入力電力の利用効率が悪
いという問題があった。
【0003】すなわち、上述のスコット配線等は、回路
構成が複雑で電源装置としては装置が大型になり、また
3相の中の1相に2倍の過大電流が流れる等、安定した
電流を取り出し難く、特に電源装置としての信頼性に問
題があった。
【0004】また、スポット溶接装置の電源として上述
の3相低周波方式が採用されているが、装置が大型かつ
高価で故障が多いという問題があった。
【0005】また、アーク溶接装置は一般に大電流を必
要とするため、磁気漏洩方式及びリアクトル方式の2種
類の電源方式が採用されており、前者はトランスとして
磁気漏れ変圧器を用いたもの、後者はトランスの2次側
とアーク電極によって構成される放電回路に直列に可飽
和リアクトルを挿入したものである。これらはいずれも
急峻に高電圧に立上り、その後電圧が急激に降下する、
アーク溶接時における垂下特性に合致した出力特性を得
るようにしているが、これらにおいては変圧部での電磁
漏洩やリアクトルによる損失が大きいと言う問題点があ
った。
【0006】さらに最近採用されているインバーター方
式は、交流を整流した後、周波数を照明関係では1万以
上、溶接では約数百サイクル〜1200サイクルに上
げ、これをトランスに入れ、その出力を再び整流する方
式であり、これはトランスを小型軽量にできるが、甚だ
高価であり効率も悪くまた故障も多いものであった。そ
こで小型軽量で効率のよい電源装置が要求されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
状況に鑑みてなされたもので、小型,軽量で効率がよく
て3相不平衡の問題がなく、また3相交流入力を負荷の
特性に適した波形の単相交流に変換して負荷に供給する
ことができる全く新規な電源装置を得ることを目的とし
ている。
【0008】またこの発明は、3相交流入力各相の正弦
波の正,負各半波を、前部,中部,後部の3種類のパル
ス状波に分割でき、さらに各相の各種のパルス状波を種
類別に組合せた3種類の単相交流を別々に出力すること
ができる電源装置を得ることを目的とする。
【0009】またこの発明は、上記電源装置において、
上記3種類の単相交流の出力と同時に、該各単相交流と
逆相の単相交流をも出力可能な電源装置を得ることを目
的とする。
【0010】またこの発明は、3相交流入力各相の正弦
波の正,負各半波を、その前部,中部,後部の3種類の
パルス状波に分割でき、さらに該前部,中部のパルス状
波の立ち下がり部分のエネルギーを瞬間的な高電圧とし
て取り出すことができる電源装置を得ることを目的とす
る。
【0011】またこの発明は、正弦波形の単相交流入力
を、該正弦波の正,負各半波の位相角にして50%の部
分からなる正,負のパルス状波が所定間隔を置いて繰り
返し現れる単相交流に変換して出力することができる電
源装置を得ることを目的とする。
【0012】さらにこの発明は、同一円周上に配置した
複数のアーク発生用電極に順次複数のアークを発生させ
て、これらを回転させながら強力に出射することができ
るアーク発生装置を得ることを目的とする。
【0013】さらにこの発明は、上記各アーク電極に印
加する鋸歯状波交流の波形立ち下がりエネルギーを有効
利用でき、しかも交流波形の零クロス点でアークが途切
れることがなく、滑らかに複数のアークを回転させるこ
とができるアーク発生装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電源装置
は、3相交流入力をその各相の正,負各半波の0度〜6
0度部分からなる第1の単相交流に変換する第1の電力
変換部と、3相交流入力をその各相の正,負各半波の6
0度〜120度部分からなる第2の単相交流に変換する
第2の電力変換部と、3相交流入力をその各相の正,負
各半波の60度〜120度部分からなる第3の単相交流
に変換する第3の電力変換部とを備えたものである。
【0015】
【0016】この発明に係る電源装置は、3相交流入力
各相を各相それぞれについて正弦波の正,負各半波の0
度〜60度,60度〜120度,あるいは120度〜1
80度の範囲のいずれかの範囲で供給可能な位相制御回
路と、単相鉄芯の1次側に3相の1次コイルを、2次側
に単相の2次コイルを巻回してなり、上記3相の1次コ
イルを上記位相制御回路を介して3相交流入力の各相電
圧に接続した変圧部と、上記位相制御回路による各相の
供給範囲を各相相互間で重ならないよう設定する供給範
囲設定手段とを備えたものである。
【0017】
【0018】
【0019】この発明に係る電源装置は、単相交流入力
をその正,負各半波の0度〜90度,45度〜135
度,あるいは90度〜180度の範囲のいずれかでのみ
行う位相制御回路を備えるとともに、単相鉄芯の1次及
び2次側にそれぞれ単相の1次及び2次コイルを巻回し
てなり、1次コイルが上記位相制御回路を介して単相交
流入力に接続された変圧器を備え、上記単相交流入力の
供給範囲を上記3つの範囲のうちから設定するようにし
たものである。
【0020】この発明に係る電源装置は、3相交流入力
の各相をそれぞれ正,負各半波の0度〜60度の範囲で
各相別々に出力する第1の電力変換部と、3相交流入力
の各相をそれぞれ正,負各半波の60度〜120度の範
囲で各相別々に出力する第2の電力変換部と、3相交流
入力の各相をそれぞれ正,負各半波の120度〜180
度の範囲で各相別々に出力する第3の電力変換部とを備
え、9つの単相出力を発生するようにしたものである。
【0021】この発明に係る電源装置は、上記第1の電
力変換部を、3相交流入力の各相をそれぞれ正,負各半
波の0度〜60度の範囲で各相別々に出力するととも
に、該各出力の急激な立ち下がり変化により上記各相の
各半波の60度付近で高電圧を付加出力するよう構成
し、第2の電力変換部を、3相交流入力の各相をそれぞ
れ正,負各半波の60度〜120度の範囲で各相別々に
出力するとともに、該各出力の急激な立ち下がり変化に
より上記各相の各半波の120度付近で高電圧を付加出
力するよう構成し、9つの単相出力と6つの付加出力を
発生するようにしたものである。
【0022】この発明に係るアーク発生装置は、それぞ
れ上記第1,第2,第3の電力変換部によって9つの単
相出力を発生する電源装置を搭載するとともに、アーク
を発生するための第1〜第9のアーク電極をその先端部
が1つの正9角形の頂点上に位置するよう一定方向に順
次配設し、第1〜第3のアーク電極、第4〜第6のアー
ク電極、第7〜第9のアーク電極をそれぞれ第1,第
2,第3グループとし、上記第1,第2,第3の電力変
換部の全ての出力,つまり9つ単相出力を、同一タイミ
ングで電圧を発生する3つの出力がおなじグループのア
ーク電極に印加されるよう上記9つのアーク電極に割り
当てたものである。
【0023】
【0024】この発明に係る電源装置は、3相交流入力
を6相交流電力に変換する3相/6相変換回路を備える
とともに、上記6相交流の第1,第3,第5相からなる
正相3相成分を、該3つの相の正,負各半波の0〜60
度分,60度〜120度分,120度〜180度分から
なる第1〜第3の単相交流に変換するとともに、上記6
相交流の第2,第4,第6相からなる逆相3相成分を、
該3つの相の正,負各半波の0〜60度分,60度〜1
20度分,120度〜180度分からなる第4〜第6の
単相交流に変換するようにしたものである。
【0025】この発明に係る電源装置は、3相交流入力
を6相交流電力に変換する3相/6相変換回路と、6相
交流の各相を該各相の正,負各半波について0度〜60
度,60度〜120度,あるいは120度〜180度の
範囲のいずれかの範囲で供給可能な位相制御回路と、単
相鉄芯の1次側に6相の1次コイルを、2次側に単相の
2次コイルを巻回してなり、上記6相の1次コイルが上
記位相制御回路を介して3相/6相変換回路の各相電圧
に接続された変圧器とを備え、上記各相の供給範囲を範
囲設定手段により設定するようにしたものである。
【0026】
【0027】この発明においては、3相交流入力をその
各相の正,負各半波の0度〜60度部分からなる第1の
単相交流に変換する第1の電力変換部と、3相交流入力
をその各相の正,負各半波の60度〜120度部分から
なる第2の単相交流に変換する第2の電力変換部と、3
相交流をその各相の正,負各半波の120度〜180度
部分からなる第3の単相交流に変換する第3の電力変換
部とを備えたから、負荷の特性に合わせて上記3種類の
単相交流を使い分けることにより、負荷での電力利用効
率を向上することができ、また、各電力変換部の単相出
力を同時に使用することにより単相電源3台分の仕事を
1台ですることができる。
【0028】
【0029】この発明においては、3相交流入力を各相
についてその正弦波の正,負各半波の0度〜60度,6
0度〜120度,あるいは120度〜180度の範囲の
いずれかの範囲で供給可能な位相制御回路を設けるとと
もに、該各相の位相制御出力を受ける3相の1次コイ
ル、及びこれと単相鉄芯を介して磁気結合された単相の
2次コイルを有する変圧器を設け、上記位相制御回路に
よる各相の供給範囲を各相相互間で重ならないよう設定
するようにしたので、3相交流入力の各相の正弦波をそ
の正,負各半波について前部,中部,後部の3つのパル
ス状波形に分解し、さらに該3種類のパルス状波形をこ
れらを所望の順序に配列してなる単相交流として出力す
ることができる。これによって電源出力の波形制御をき
め細かく行うことができる。
【0030】
【0031】
【0032】さらにこの発明においては、単相交流入力
の供給をその正,負各半波の、位相角にして50%にあ
たる所定の部分のみ行う位相制御回路を設け、その位相
制御出力を単相変圧器を介して出力するようにしたの
で、該単相変圧器の2次側には、単相交流入力の正弦波
の正,負各半波の所定部分を離散的なパルス状波として
出力でき、このような波形の出力が有効な場合がある。
【0033】この発明においては、3相交流入力の各相
をそれぞれ正,負各半波の0度〜60度の範囲で別々に
出力する第1の電力変換部と、3相交流入力の各相をそ
れぞれ正,負各半波の60度〜120度の範囲で別々に
出力する第2の電力変換部と、3相交流入力の各相をそ
れぞれ正,負各半波の120度〜180度の範囲で別々
に出力する第3の電力変換部とを備えたので、3相交流
入力の第1相,第2相,第3相の正弦波がそれぞれその
正,負各半波の前部,中部,後部の3種類のパルス状波
形に分解され、結果的に、波形あるいは電圧発生タイミ
ングの異なる9種類の単相出力を得ることができる。こ
の場合9種類の単相出力を負荷の複数の入力端子に別々
に供給することにより格別の効果が得られる。
【0034】また、上記第1及び第2の電力変換部の各
変圧器について、該変圧器の2次側出力の急激な立ち下
がり変化によって高電圧を発生する付加変圧器を設けた
ので、この高電圧の負荷への供給により3相交流のエネ
ルギーをさらに有効に利用することができるとともに、
上記9つの単相出力の零クロス点付近でのパワー低下を
補うことができる。
【0035】またこの発明においては、それぞれ上記第
1〜第3の電力変換部によって9つの単相出力を発生す
る電源装置を搭載するとともに、アークを発生するため
の第1〜第9のアーク電極をその先端部が1つの正9角
形の頂点上に位置するよう一定方向に順次配設し、第1
〜第3のアーク電極、第4〜第6のアーク電極、第7〜
第9のアーク電極をそれぞれ第1,第2,第3グループ
とし、上記第1,第2,第3の電力変換部の全ての出
力,つまり9つの単相出力を、同一タイミングで電圧を
発生する3つの出力が同じグループのアーク電極に印加
されるように上記9つのアーク電極に割り当てたので、
3つのアークが各グループで順次発生することとなり、
3つのアークを回転させながら強力に出射することがで
きる。
【0036】
【0037】この発明においては、3相交流入力を6相
交流電力に変換する3相/6相変換回路を備え、6相の
うちの第1,第3,第5相からなる正相3相成分、及び
第2,第4,第6相からなる逆相3相成分のそれぞれに
ついて、該3つの相の正,負各半波の0〜60度分,6
0度〜120度分,120度〜180度分からなる第
1,第2,第3の単相交流に変換するようにしたので、
3相交流入力を波形の異なる3種類の3倍周波の単相交
流に加えて、該各単相交流に対して逆相の単相交流を得
ることができる。
【0038】この発明においては、3相交流入力を6相
交流電力に変換する3相/6相変換回路を設けるととも
に、6相交流の各相を該各相の正,負各半波について0
度〜60度,60度〜120度,あるいは120度〜1
80度の範囲のいずれかの範囲で供給可能な位相制御回
路を設け、上記各相の供給範囲を供給範囲設定手段によ
り設定し、各相電圧を、6相の1次コイルと単相の2次
コイルを有する変圧器を介して出力するようにしたの
で、6相交流の各相の正弦波をその正,負各半波につい
て前部,中部,後部の3種類のパルス状波形に分解し、
さらに該3種類のパルス状波形を所望の順序に配列し
て、3倍周波の単相交流、あるいは該単相交流と逆相の
単相交流等として出力することができる。
【0039】
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は本発明の一実施例による電源装置を説明する
ための概略図、図2は該電源装置の回路構成を示す図で
あり、また図5は3相交流入力各相の正弦波一周期t分
を位相角にして60度分づづに分割して得られる個々の
パルス状波を示す図である。図において、100は3相
交流入力の各相、つまりR相,S相,T相に接続される
入力端子1,2,3を有する電源装置で、第1〜第3の
電力変換部101〜103から構成されている。該第1
の電力変換部101は3相交流入力の供給を各相正弦波
の正,負各半波のフロント部分,つまり約0度〜60度
の範囲のみ行う第1の位相制御回路110と、1次側に
3相の1次コイル151〜153を、2次側に単相の2
次コイル154を巻回した単相鉄芯150aを有し、上
記3相の1次コイル151〜153が上記第1の位相制
御回路110を介して3相交流入力端子1,2,3に接
続された変圧部150とを備え、その出力端子101a
から第1の単相交流(以下F出力という)を出力するよ
うになっている。
【0041】また上記第2の電力変換部102は3相交
流入力の供給を各相の正,負各半波のミドル部分,つま
り約60度〜120度の範囲のみ行う第2の位相制御回
路120と、1次側に3相の1次コイル161〜163
を、2次側に単相の2次コイル164を巻回した単相鉄
芯160aを有し、上記3相の1次コイル161〜16
3が上記第2の位相制御回路120を介して入力端子
1,2,3に接続された変圧部160とを備え、その出
力端子102aから第2の単相交流(以下M出力とい
う)を出力するようになっている。
【0042】また上記第3の電力変換部103は3相交
流入力の供給を各相の正,負の各半波のバック部分,つ
まり約120度〜180度の範囲のみ行う第3の位相制
御回路130と、1次側に3相の1次コイル171〜1
73を、2次側に単相の2次コイル174を巻回した単
相鉄芯170aを有し、上記3相の1次コイル171〜
173が上記第3の位相制御回路130を介して上記入
力端子1,2,3に接続された変圧部170とを備え、
その出力端子103aから第3の単相交流(以下B出力
という)を出力するようになっている。
【0043】図3は上記位相制御回路110の詳細を示
し、図中110a〜110cはそれぞれR,S,T相を
オン,オフするサイリスタ、112は3相交流入力の各
相の正弦波の零クロス点を検出する零クロス点検出器、
111a〜111cは該零クロス点検出器112の出力
を受け、各相のサイリスタ110a〜110cの点弧角
を調整する位相調整器で、第1の位相制御回路110に
ついては、各位相調整器をそれぞれ各相の0度〜60度
の範囲で上記各サイリスタを点弧するよう設定してあ
る。なおここでは第1の位相制御回路110についての
みその詳細を示しているが、第2,第3の位相制御回路
120,130については、それぞれ位相調整器を、各
相のサイリスタの点弧範囲が60度〜120度,120
度〜180度となるよう設定している点以外は、上記第
1の位相制御回路110と同一の回路構成となってい
る。
【0044】次に動作について説明する。上記電源装置
100の入力端子1,2,3に印加された3相交流電力
は、第1〜第3の各電力変換部101〜103にてそれ
ぞれ上記F出力,M出力,B出力に変換されて、各出力
端子101a〜103aに出力される。
【0045】すなわち上記第1の電力変換部101で
は、上記3相交流入力の変圧器150の3相の1次コイ
ル151〜153への通電は、第1の位相制御回路11
0によって制御され、図4(a) に示すように上記各1次
コイル151〜153には、各相正弦波の正,負各半波
の位相角0度〜60度の範囲(RについてはR1
4 ,SについてはS3 とS6 ,TについてはT2 とT
5 )内においてのみ通電が行われ、それ以外の時間は各
コイルは開放状態である。このようにして3相の各コイ
ル151〜153に順次通電が繰り返されると、鉄芯1
50a内には3倍周波の垂下特性を持った磁束が誘導さ
れ、これにより2次コイル154には図4(a)に示すに
ような鋸歯状の3倍周波のF出力が出力される。
【0046】また上記第2の電力変換部102では、上
記3相交流入力の変圧器160の3相の1次コイル16
1〜163への通電は、第2の位相制御回路120によ
って制御され、図4(b) に示すように上記各1次コイル
161〜163には、各相正弦波の正,負各半波の位相
角60度〜120度の範囲(RについてはR2 とR5
SについてはS1 とS4 ,TについてはT3 とT6 )内
においてのみ通電が行われ、それ以外の時間は各コイル
は開放状態である。このようにして3相の各コイル16
1〜163に順次通電が繰り返されると、上記と同様に
鉄芯内には3倍周波の垂下特性を持った磁束が誘導され
てこれにより2次コイル164には図4(b) に示すによ
うな鋸歯状の3倍周波のM出力が出力される。
【0047】また上記第3の電力変換部103では、上
記3相交流入力の変圧器170の3相の1次コイル17
1〜173への通電は、第3の位相制御回路130によ
って制御され、図4(c) に示すように上記各1次コイル
171〜173には、各相正弦波の正,負各半波の位相
角120度〜180度の範囲(RについてはR3
6 ,SについてはS2 とS5 ,TについてはT1 とT
4 )内においてのみ通電が行われ、それ以外の時間は各
コイルは開放状態である。このようにして3相の各コイ
ル171〜173に順次通電が繰り返されると、上記と
同様に鉄芯内には3倍周波の垂下特性を持った磁束が誘
導されてこれにより2次コイル174には図4(c) に示
すにような鋸歯状の3倍周波のB出力が出力される。
【0048】このように本電源装置では、各電力変換部
より波形の異なる,つまり特性の異なる3種類の3倍周
波の単相交流を出力することができる。そして、これら
の鋸歯状の3倍周波の各電源出力については、以下のよ
うな効果がある。
【0049】(1) 上記のように2次側の各単相出力とし
ては、1次側の3相交流の3倍の周波数、すなわち60
サイクルに対し180サイクルが得られるので、例えば
この出力をアーク溶接等に用いた場合、溶接速度が従来
の3相/単相変換装置を用いた場合に比べて3倍にな
る。同じ速度のときは溶接のビートが、従来のものに比
し3倍細やかになる。このように溶接の品質を向上でき
る。
【0050】(2) 従来の3相/単相変換電源装置では、
得られる単相出力は正弦波であるが、本電源装置により
得られるB出力は急峻に高電圧に立上り、これから垂下
状に零となる鋸歯状波が得られるため、アーク溶接時に
アークが出やすくかつ安定したアークが得られる。すな
わち、本電源装置は本質的に垂下特性を持った電源とな
っており、溶接には極めて好都合である。
【0051】(3) 本発明の電源は上述のように垂下特性
を備えたものであるので、この垂下特性を得るために従
来一般に使用されている漏洩磁束型の装置または可飽和
リアクトルL等を用いる必要がなく、これに伴う損失や
力率の低下を生ずることがない。
【0052】(4) また、本電源装置により得られるM出
力は、パワーがあるので、このM出力を単独で用いる場
合には、大型の溶接や溶射に適している。
【0053】(5) また、R出力は他の出力に比べてゆる
やかに立ち上がるので、薄板のスポット溶接等、電圧印
加時のスパークの発生が問題となる溶接には有効であ
る。
【0054】(6) また、得られる周波数が何れの出力も
3倍となるので、変圧器が小型となり、重量が従来の1
/3で済み、大変小型軽量となる。また構造が簡単で小
型軽量となるので、製造コストも大幅に低減できる。
【0055】(7) また、従来の装置では無負荷電圧が6
0V〜100V必要であったが、本発明では35V〜5
5Vで済み、安全であるとともに取扱いも簡単で技術の
熟練を必要とせず、かつ自動化も容易である。
【0056】(8) また、この電源装置を溶接に用いる場
合は、上記各電力変換部において、1つの相の交流正弦
波形の点弧角を60度あるいは120度を中心に前後に
適当に調整することにより、アークの強さを大きく調整
することができる。つまり、調整範囲を従来の1次,2
次コイルの磁気結合力を調整する方法に比べて広くする
ことができ、コンピュータによる自動制御を行うことに
よって従来不可能であった領域の溶接を可能にし、かつ
溶接安定性を得ることができる。
【0057】(9) また、小型軽量でかつアークが安定し
ているので、これをロボットに搭載することにより大型
厚板のアーク溶接を行うことができる。すなわち、同じ
重量で従来の3倍の溶接能力を発揮できる。
【0058】(10)また、本電源装置では、3種類の波形
の異なる3倍周波の単相出力を同時に別々の出力端子か
ら出力可能であるので、単相電源3台分の仕事を1台で
することができ、また特に多電極を用いる溶接等におい
ては多様な溶接が可能となる。
【0059】例えば、上記各F,M,B出力を、複数の
アークを発生するための3電極に印加するようにすれ
ば、アークの出方が異なるアークが集まって種々のアー
クができる。
【0060】また、銅の溶接では予熱が必要であるた
め、先頭のカーボン電極に上記立ち上がりの急峻なB出
力を引加し、次の溶接電極にパワーのあるM出力を印加
し、さらに後尾の仕上げ電極に立ち上がりのゆるやかな
R出力を印加して、予熱,本溶接,仕上げ溶接を3本の
電極により同時に行うことにより、銅の溶接を能率よく
容易に行うことができる。
【0061】また、このような溶接の仕方は、接着剤を
介して2つの部材を溶接する場合、金属の粉を溶接材と
して供給する場合にも有効である。
【0062】また、上記各出力はいずれも3相平衡出力
となているため、従来のような3相不平衡の問題もな
い。
【0063】図6は本発明の第2の実施例による電源装
置の説明図、図7は該電源装置の回路構成を示す図であ
り、この電源装置では、上記波形の異なる3種類の単相
出力,つまりF出力,M出力,B出力から1つを選択し
て1つの出力端子から出力するようにしている点が上記
実施例と異なっている。
【0064】すなわちこの電源装置200は図に示すよ
うに上記第1実施例と同一構成の第1〜第3の電力変換
部101〜103に加えて、該各電力変換部101〜1
03に接続され、各変換部からの出力,つまりF出力,
M出力,B出力のうちから1つを選択してその出力端子
201aに出力する出力切換スイッチ回路210を有し
ており、さらに該出力切換スイッチ回路210での切換
動作を制御する制御回路220を備えている。なお図8
(a) ,(b) ,(c) には上記F,M,Bの3つの出力を3
相入力の一周期ごとに切換制御する場合の制御出力(C
出力)の例を示している。
【0065】このような構成の電源装置では、駆動する
負荷の特性に合わせて、電源出力を上記F,M,Bの3
つの出力から選択できるだけでなく、負荷の運転状態に
よってその特性が変化する場合であっても、上記制御回
路220によりその特性の変化に合わせて、例えば図8
(a) ,(b) ,(c) に示すように上記3つの出力を切換制
御することも可能となり、3相電源入力の負荷での利用
効率をきわめて良好なものとできる。
【0066】図9は本発明の第3の実施例による電源装
置の回路構成を示す図、図10は該電源装置の出力可能
な単相出力波形の例を示す図である。図において、30
0は本電源装置で、3相交流電源に接続される入力端子
1,2,3と、3相交流の供給を各相の正,負各半波に
ついて0度〜60度,60度〜120度,あるいは12
0度〜180度の範囲のいずれかでのみ行う位相制御回
路310と、1次側に3相の1次コイル351〜353
を、2次側に単相の2次コイル354を巻回した単相鉄
芯350aを有し、上記3相の1次コイル351〜35
3が上記位相制御回路310を介して3相交流電源の各
R,S,T相電圧に接続された変圧器350と、上記各
相の供給範囲を各相相互間で重ならないよう設定する点
弧順序設定回路320とを備えている。
【0067】ここで上記位相制御回路310を構成する
サイリスタ310a〜310c、及び零クロス点検出器
312は、図3に示すものと同一のものであるが、位相
調整器311a〜311cについては、該零クロス点検
出器312の出力だけでなく点弧順序設定回路の範囲設
定信号に基づいて、各相のサイリスタ310a〜310
cの点弧角を調整するよう構成している。つまり各位相
調整器311a〜311cは上記範囲設定信号により各
相の導通範囲を変更可能な構成となっている。
【0068】このような構成の電源装置では、上記各位
相調整器による各相の正,負各半波の供給範囲を、0度
〜60度,60度〜120度,あるいは120度〜18
0度の範囲のいずれかに各相について統一して設定する
ことにより、電源出力として上記F出力,M出力,ある
いはB出力を負荷に供給することができる。またこの実
施例では、供給範囲設定回路320により、R相の供給
範囲を60度〜120度,S相の供給範囲を120度〜
180度,T相の供給範囲を0度〜60度に設定するこ
とにより、図10(a) に示す波形の単相出力(C1
力)が得られる。
【0069】さらに10(b) は、R相を遮断して、S相
の供給範囲を正側半波の60度〜120度、かつ負側半
波の0度〜60度及び120度〜180度に、T相の供
給範囲を正側半波の0度〜60度及び120度〜180
度、かつ負側半波の60度〜120度に設定した場合の
電源出力(C2 出力)、図10(c) は、R相の供給範囲
を正側半波の0度〜60度及び120度〜180度、か
つ負側半波の60度〜120度に、S相の供給範囲を正
側半波の60度〜120度かつ負側半波の0度〜60度
に、T相の供給範囲を負側半波の0度〜60度に設定し
た場合の電源出力(C3 出力)である。
【0070】このように本実施例では、供給範囲設定回
路320を設け、さらに各位相調整器311a〜311
cを上記回路からの信号により各相の供給範囲を各相別
々に設定可能に構成したので、電源出力としてさまざま
な波形の単相交流を出力することができ、電源装置の負
荷への適用範囲が大きくなる。
【0071】図11は上記第3実施例の第1変形例を示
す図であり、ここでは上記電源装置において、上記変圧
器350に代えて、1次側及び2次側にそれぞれ単相の
1次コイル361及び2次コイル362を巻回した単相
鉄芯363を有する第1〜第3の変圧器360a〜36
0cを設け、各変圧器の1次コイル361を上記位相制
御回路310を介して3相交流のR,S,T相に接続し
ている。そして上記第1〜第3の変圧器360a〜36
0cから変圧部360を構成し、さらに上記位相制御回
路310と該変圧部360とから電源装置301を構成
している。
【0072】この場合、上記各位相調整器による各相の
正,負各半波の供給範囲を0度〜60度の範囲に設定す
ることにより、変圧器360aの2次側には、R−F出
力,つまり正弦波の正,負各半波の0度〜60度部分が
交互に180度置きに現れる電源出力が、変圧器360
bの2次側には、S−F出力,つまり上記R−F出力よ
り120度位相遅れの電源電力が、また変圧器360c
には上記R−F出力より240度位相遅れの電源出力が
現れる。
【0073】また上記各位相調整器311a〜311c
による各相の正,負各半波の供給範囲は、それぞれ別々
に60度〜120度あるいは120度〜180度に設定
することも可能であり、この場合変圧器360aの2次
側出力には、正弦波の正,負各半波の60度〜120度
あるいは120度〜180度部分が交互に180度置き
に現れるR−M出力あるいはR−B出力(図14参照)
を、変圧器360bの2次側には、上記R−M出力,R
−B出力に対して120度位相遅れのS−M出力,S−
B出力を、さらに変圧器360cには上記R−M出力,
R−B出力に対して240度位相遅れのT−M出力,T
−B出力を出力することもできる。
【0074】このような正負のパルス状波形が交互に繰
り返して現れる電源出力も、負荷の特性によっては有用
となる。
【0075】また図12は上記第3実施例の第2の変形
例を説明するための図であり、ここでは、上記第1変形
例の電源装置において、上記各変圧器360a〜360
cの2次コイル362を並列接続している点のみ上記第
1変形例と異なる。
【0076】この場合各変圧器の2次側共通出力には、
図12に示すように上記F出力やC1 出力を出力するこ
とができる。
【0077】図13は本発明の第4の実施例による電源
装置の回路構成及びその動作を説明するための図であ
り、図において、400は本電源装置で、単相交流入力
に接続される端子4と、単相交流入力の供給を正,負の
各半波について位相角にして50%の範囲、ここでは0
度〜90度,45度〜135度,あるいは90度〜18
0度の範囲のいずれかでのみ行う位相制御回路410
と、1次及び2次側にそれぞれ単相の1次コイル451
及び2次コイル452を巻回した単相鉄芯453を有
し、上記1次コイル451が上記位相制御回路410を
介して単相交流入力に接続された変圧器450と、上記
単相交流入力の供給範囲を上記3つの範囲のうちから設
定する供給範囲設定回路420から構成されている。
【0078】また上記位相制御回路410は、単相交流
入力を導通あるいは遮断するサイリスタ411、単相交
流入力の正弦波の零クロス点を検出する零クロス点検出
器413、該零クロス点検出器413の出力を受け、上
記サイリスタ411の点弧角の範囲を調整する位相調整
器412からなる。
【0079】このような構成の電源装置では、上記供給
範囲設定回路420により、位相調整器412によるサ
イリスタ411の点弧範囲を上記3つの範囲から所定の
ものを選択することにより、単相交流入力を図13に示
すように、f出力,m出力あるいはb出力に変換して出
力することができる。ここでf,m,b出力は、それぞ
れ正弦波の正,負各半波の0度〜90度部分、45度〜
135度部分、あるいは90度〜180度部分が交互に
180度置きに現れる単相出力である。
【0080】このような波形の単相出力も負荷の特性に
よっては必要な場合がある。
【0081】次に本発明のさらなる実施例としてマルチ
アーク発生装置を説明する。図14は該マルチアーク発
生装置に搭載した電源装置の回路構成を示す図、図15
は上記マルチアーク発生装置のマルチアーク発生部を特
にアーク電極の配置について示す図である。
【0082】図14において、500は上記マルチアー
ク発生装置に搭載された電源装置で、3相交流電源に接
続される入力端子1,2,3と、3相(R,S,T相)
の正,負各半波の0度〜60度部分を各相ごとに3つ出
力端子501a〜501cから別々に出力する第1の電
力変換部501と、上記R,S,T相の正,負各半波の
60度〜120度部分を各相ごとに3つ出力端子502
a〜502cから別々に出力する第2の電力変換部50
2と、上記R,S,T相の正,負各半波の60度〜12
0度部分を各相ごとに3つ出力端子503a〜503c
から別々に出力する第3の電力変換部503とから構成
されている。
【0083】上記第1の電力変換部501は、図3に示
す位相制御回路と同一構成の位相制御回路510及び3
つの単相変圧器550a〜550cから構成されてお
り、各変圧器の1次コイル551は上記位相制御回路5
10を介して3相交流入力のR,S,T相に接続されて
いる。そしてこの第1の電力変換部501では、上記第
1の位相制御回路510を3相交流入力の供給を各相の
正,負各半波について0度〜60度の範囲でのみ行うよ
う設定しており、各変圧器550a〜550cからは、
それぞれ上記R−F出力,S−F出力,T−F出力が得
られるようになっている。
【0084】また上記第2,第3の電力変換部502,
503についても上記第1の電力変換部501と同様、
それぞれ第2,第3の位相制御回路520,530と、
3つの単相変圧器560a〜560c,570a〜57
0cとから構成されているが、第2の電力変換部では、
第2の位相制御回路520を、3相交流入力の供給を各
相の正,負各半波について60度〜120度の範囲での
み行うよう設定し、各変圧器560a〜560cから
は、それぞれ上記R−M出力,S−M出力,T−M出力
を出力するようにしており、また第3の電力変換部53
0では、第3の位相制御回路530を、3相交流入力の
供給を各相の正,負各半波について60度〜120度の
範囲でのみ行うよう設定し、各変圧器570a〜570
cからは、R−B出力,S−B出力,T−B出力を出力
するようにしている。
【0085】また図15において580は上記マルチア
ーク発生装置のマルチアーク発生部で、1つのニュート
ラル電極580aと、アークを発生するための第1〜第
9のアーク電極581〜589とを有している。これら
の9つのアーク電極581〜589は、その先端部が1
つの正9角形の頂点上に位置するよう一定方向、ここで
は時計回り方向に順次配置されており、また第1〜第3
のアーク電極を第1グループG1 ,第4〜第6のアーク
電極を第2グループG2 ,第7〜第9のアーク電極を第
3グループG3 としている。そして上記第1〜第3のア
ーク電極581〜583にそれぞれ上記T−B出力,R
−F出力,S−M出力を、第4〜第6のアーク電極58
4〜586にそれぞれ上記S−B出力,T−F出力,R
−B出力を、さらに第7〜第9のアーク電極587〜5
89に、R−B出力,S−F出力,T−M出力を印加す
るようにしている。
【0086】次に動作について説明する。上記電源装置
500の入力端子1,2,3に印加された3相交流電力
は、第1〜第3の各電力変換部501〜503にて各相
ごとに単相交流に変換されて、上記第1〜第3の電力変
換部501〜503の各変圧器を介して上記のように第
1〜第9のアーク電極581〜589に印加される。こ
の時第1グループG1 のアーク電極に印加されるR−F
出力,S−F出力,T−F出力、第2グループG2 のア
ーク電極に印加されるS−B出力,T−F出力,R−M
出力、及び第3グループG3 のアーク電極に印加される
T−M出力,S−F出力,R−B出力は、グループ内で
同時にかつ第1,第2,第3グループの順序で順次電圧
を発生する。このため上記各グループの3つのアーク電
極間には順次、第1,第2,第3グループの順にマルチ
アークが発生し、3つのアークからなるマルチアークそ
のものがニュートラル電極580aを中心として矢印A
r方向に回転することとなる。
【0087】このように本実施例では、マルチアークが
回転することとなり、強力な回転磁界の発生をともなっ
てアークを発生することができ、きわめて大型の被処理
物のアーク処理も容易に行うことができ、溶接や溶射に
おいてきわめて有用である。
【0088】図16は本発明の第6の実施例によるアー
ク発生装置に搭載した電源装置の回路構成図、図17は
該アーク発生装置のアーク発生部を特に電極配置につい
て示す図である。
【0089】この実施例では、図16に示すように上記
第5実施例の第1の電力変換部501において、3相交
流入力のR,S,T相に対応する第1〜第3の変圧器5
50a〜550cについて、各変圧器の2次コイル55
2に直列に接続された付加1次コイル681と、該付加
1次コイル681と単相鉄芯683を介して磁気結合さ
れた付加2次コイル682とを有し、1次側電流の急激
な立ち下がり変化によって2次側に高電圧を発生する第
1〜第3の付加変圧器680a〜680cをそれぞれ設
けている。これによって第1,第2,第3の付加変圧器
680a〜680cの2次側には、図18(a) 〜(c) に
示すようにそれぞれR相,S相,T相の正,負各半波の
60度付近で、高圧のR−F付加出力,S−F付加出
力,T−F付加出力を出力するようにしている。
【0090】また上記第2の電力変換部502において
も、その第1〜第3の各変圧器560a〜560cにつ
いて、上記第1の電力変換部のものと同一構成の第1〜
第3の付加変圧器690a〜690cを設け、第1〜第
3の付加変圧器690a〜690cの2次側には、図1
9(a) 〜(c) に示すようにそれぞれR相,S相,T相の
正,負各半波の120度付近で高圧のR−M付加出力,
S−M付加出力,T−M付加出力を出力するようにして
いる。なお第3の電力変換部503についてはその構成
は上記第5実施例と全く同一としている。
【0091】またアーク発生部580については、図1
7に示すように上記アーク発生のための第1〜第9のア
ーク電極581〜589に加えて、その先端部がそれぞ
れ上記第1,第3,第4,第6,第7,第9のアーク電
極先端近傍に位置するよう配置された第1〜第6の補助
電極681〜686を備え、上記第1の電力変換部50
1のR−F付加出力,S−F付加出力,T−F付加出力
をそれぞれ第4,第2,第6の補助電極684,68
2,686に印加し、上記第2の電力変換部502のR
−M付加出力,S−M付加出力,T−M付加出力をそれ
ぞれ第5,第3,第1の補助電極685,683,68
1に印加するようにしている。なお、上記アーク電極5
81〜589については、上記第5の実施例と全く同様
に各電力変換部の変圧器の2次側出力と接続している。
【0092】次に動作について説明する。この実施例に
おいても上記第5実施例と同様、3相交流入力は上記各
電力変換部501〜503にてそれぞれ各相ごとに位相
制御されて波形あるいは電圧発生タイミングの異なる9
つの単相交流に変換され、それぞれ第1グループG1
アーク電極581〜583,第2グループG2 のアーク
電極584〜586,第3グループG3のアーク電極5
87〜589に供給される。すると上記各グループの3
つのアーク電極間には順次、第1,第2,第3グループ
の順にマルチアークが発生し、3つのアークからなるマ
ルチアークそのものがニュートラル電極580aの回り
で矢印Ar方向に回転することとなる。
【0093】またこの際本装置では、第1の電力変換部
501の第1〜第3の付加変圧器680a〜680cの
2次側には、それぞれ図18(a) 〜(c) に示すように、
R−F出力,S−F出力,T−F出力の立ち下がり付近
で、高圧のR−F付加出力,S−F付加出力,T−F付
加出力が発生し、また第2の電力変換部502の第4〜
第6の付加変圧器690a〜690cの2次側には、そ
れぞれ図19(a) 〜(c) に示すように、R−M出力,S
−M出力,T−M出力の立ち下がり付近で、高圧のR−
M付加出力,S−M付加出力,T−M付加出力が発生す
る。そして上記第1〜第6の付加変圧器680a,68
0b,680c,690a,690b,690cの出力
がそれぞれ第4,第2,第6,第5,第3,第1の補助
電極684,682,686,685,683,681
に接続されているので、1つのグループのマルチアーク
の発生が停止する直前に、次にマルチアークを発生する
グループの補助電極に強力なスパークが発生する。この
結果マルチアークはニュートラル電極の回りを滑らかに
回転しながら発生することとなる。
【0094】このように本実施例では、上記第1及び第
2の電力変換部501,502の各変圧器について、該
変圧器の2次側出力の急激な立ち下がり変化によって高
電圧を発生する付加変圧器680a〜680c,690
a〜690cを設けたので、この高電圧の負荷への供給
により3相交流のエネルギーをさらに有効に利用するこ
とができる。しかも補助電極をアーク電極近傍に設け、
1つのアーク電極のグループでのマルチアークの発生が
停止する直前に、次にマルチアークを発生するグループ
の補助電極に瞬間的な高電圧が印加されるよう、上記各
付加変圧器の出力と補助電極とを接続したので、補助電
極間のスパークにより次のアークの発生領域での絶縁破
壊を現時点のアーク発生領域でのアークの停止直前に行
うことができ、これにより主変圧器出力の零クロス点で
のアークの途切れを防止できるとともにアークを発生し
やすくできる効果がある。
【0095】図20は本発明の第7の実施例による電源
装置を説明するための図、図21は該電源装置の回路構
成を示す図であり、図において、700は電源装置で、
3相交流入力に接続され、R,S,T相からなる3相交
流入力を、R,S,T相とその逆相のR′,S′,T′
相からなる6相交流電力に変換する3相/6相変換回路
710と、上記R,S,T相を入力とする第1〜第3の
電力変換部701〜703と、上記R′,S′,T′相
を入力とする第4〜第6の電力変換部704〜706と
から構成されている。ここで上記R,T′,S,R′,
T,S′相はそれぞれ6相交流の第1〜第6相に対応す
る。
【0096】上記第1〜第3の電力変換部701〜70
3は、それぞれ上記第1実施例のものと同一構成の位相
制御回路710〜730及び変圧器710a〜730a
から構成されており、それぞれR,S,T相を位相制御
回路により0度〜60度,60度〜120度,120度
〜180度の範囲で供給制御して各変圧器の2次側から
上記単相F出力,単相M出力,単相B出力を出力するよ
うになっている。また上記4〜第6の電力変換部704
〜706も、上記第1〜第3の電力変換部と同一構成の
位相制御回路740〜760及び変圧器740a〜76
0aから構成されており、それぞれR′,S′,T′相
を位相制御回路により0度〜60度,60度〜120
度,120度〜180度の範囲で点弧制御して各変圧器
の2次側から上記単相F′出力,単相M′出力,単相
B′出力を出力するようになっている。これらの単相出
力はそれぞれ上記単相F出力,単相M出力,単相B出力
とは逆相の関係となっている。なお771〜773はそ
れぞれ上記各変圧器の単相鉄芯775の1次側に巻回さ
れた3相の1次コイル、774は該単相鉄芯775の2
次側に巻回された2次コイルである。
【0097】次に動作について説明する。3相交流入力
は図22に示すように上記3相/6相変換回路により6
相交流に変換され、そのうちのR,S,T相は第1〜第
3の電力変換部701〜703へ、R′,S′,T′相
は第4〜第6の電力変換部704〜706へ供給され
る。そして第1の電力変換部701では、図23(a) に
示すようにR,S,T相の正,負各半波の0度〜60度
で、また第2の電力変換部702では、図23(b) に示
すようにR,S,T相の正,負各半波の60度〜120
度の範囲で、さらに第3の電力変換部703では図23
(c) のようにR,S,T相の正,負各半波の120度〜
180度の範囲で供給制御を行う。これによって各電力
変換部からは、図23(a) 〜(c) に示すようにF出力,
M出力,T出力が出力される。
【0098】また第4〜第6の電力変換部704〜70
6では、それぞれ図23(d) 〜(f)に示すようにR′,
S′,T′相の正,負各半波の0度〜60度,60度〜
120度,120度〜180度の範囲で供給制御を行
う。これによって各電力変換部からは、図23(d) 〜
(f) に示すようにそれぞれ上記F出力,M出力,B出力
と逆相のF′出力,M′出力,B′出力が出力される。
【0099】このような構成の本実施例では、3相交流
電力を6相交流電力に変換する3相/6相変換回路70
0aを備え、6相のうちの第1,第3,第5相からなる
正3相成分、及び第2,第4,第6相からなる逆3相成
分のそれぞれについて、変換処理,つまり3つの相の正
弦波の正,負各半波をその前部,中部,後部の3つのパ
ルス状波形に分解しさらに同一波形のパルス状波形同士
を変圧器により組み合わせて3種類の3倍周波の単相交
流に変換するという処理を行うようにしたので、3相交
流入力を、波形の異なる3種類の3倍周波の単相交流、
つまりF,M,B出力とともに、該各単相交流に対して
逆相の単相交流、つまりF’,M’,B’出力を得るこ
とができる。
【0100】このような6つの単相出力をマルチアーク
発生用の6電極に引加すれば各出力は完全に独立してい
るので、安定したアークが得られるとともに、アークの
性質を各出力の特性が混ざったまったりとしたものとで
きる。
【0101】図24は本発明の第8の実施例による電源
装置の説明図であり、図25は該電源装置の動作を説明
するための波形図である。本電源装置は図9に示す第3
実施例の3相入力の電源装置を6相入力用に変更したも
のである。
【0102】図において、800は3相交流電源に接続
される端子1,2,3を有する電源装置で、3相交流入
力に接続され、3相交流電力を6相交流電力に変換する
3相/6相変換回路810と、6相交流の各相の供給を
所定位相角範囲で供給制御する位相制御回路820と、
1次側に6相の1次コイル831〜836を、2次側に
単相の2次コイル837を巻回した単相鉄芯838を有
し、上記6相の1次コイル831〜836が上記位相制
御回路820を介して3相/6相変換回路810の各相
電圧に接続された変圧部830とから構成されている。
【0103】ここで上記位相制御回路820は、上記6
相交流の第1〜第6相の点弧を行うサイリスタ821a
〜821fと、上記6相交流の各相の零クロス点を検出
する検出器812と、上記サイリスタ821a〜821
fを所定の範囲で点弧する位相調整器811a〜811
dと、該位相調整器のサイリスタ点弧範囲及び動作順序
を設定する設定回路822とから構成されている。
【0104】このような構成の電源装置では、上記第1
〜第3の位相調整器によるR,S,T相の正,負各半波
の点弧範囲を、0度〜60度,60度〜120度,ある
いは120度〜180度の範囲のいずれかに各相につい
て統一して設定し、R’,S’,T’相を遮断すること
により、電源出力として上記F出力,M出力,あるいは
B出力を負荷に供給することができる。
【0105】また、この装置では、R,S,T相を用い
て第3実施例と同様にして図25(a) 〜(c) に示すC1
出力,C2 出力,C3 出力を出力できる。また図25
(a) の場合にR相に代えてR′相を、図25(b) の場合
にT相の負側半波に代えてT′相の正側半波を、図25
(c) の場合にR相の負側半波及びS相の正側半波に代え
てR′相の正側半波及びS′相の負側半波を用いること
によりそれぞれ25(d)〜25(f) に示す波形のC4
5 ,C6 出力を得ることができる。
【0106】このように実施例では、設定回路822を
設け、さらに各位相調整器を上記回路からの信号により
各相の点弧範囲を各相別々に設定可能に構成したので、
電源出力としてさまざまな波形の単相交流を出力するこ
とができ、電源装置の負荷への適用範囲が大きくなる。
【0107】さらに図26(a) は上記第8実施例の変形
例を説明するための構成図であり、ここでは、6相の1
次コイルを単相鉄芯の1次側に巻回した上記変圧器83
0に代えて、第1の単相鉄芯830a1 の1次側に6つ
の1次コイル831〜836の3つを、2次側に単相の
2次コイル837aを巻回してなる第1の変圧器830
aと、第2の単相鉄芯830bの1次側に6相の1次コ
イルの残りの3つを巻回し、2次側に単相の2次コイル
837bを巻回してなる第2の変圧器830bとを用
い、各変圧器の2次側を直列に接続している。
【0108】このような構成の電源装置では、それぞれ
の変圧器の2次コイルに同一波形の逆相の2つの単相出
力,例えばF出力及びF′出力を出力することにより、
図26(b) に示すように倍電圧の出力が得られる。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明に係る電源装置によ
れば、3相交流入力をその各相の正,負各半波の0度〜
60度部分からなる第1の単相交流に変換する第1の電
力変換部と、3相交流入力をその各相の正,負各半波の
60度〜120度部分からなる第2の単相交流に変換す
る第2の電力変換部と、3相交流をその各相の正,負各
半波の60度〜120度部分からなる第3の単相交流に
変換する第3の電力変換部とを備えたので、負荷の特性
に合わせて上記3種類の単相交流を使い分けることが可
能になり、負荷での電力利用効率を向上することがで
き、また、各電力変換部の単相出力を同時に使用するこ
とにより単相電源3台分の仕事を1台ですることができ
る効果がある。
【0110】
【0111】またこの発明に係る電源装置によれば、3
相交流入力を各相についてその正弦波の正,負各半波の
0度〜60度,60度〜120度,あるいは120度〜
180度の範囲のいずれかの範囲で供給可能な位相制御
回路を設けるとともに、該各相の位相制御出力を受ける
3相の1次コイル、及びこれと単相鉄芯を介して磁気結
合された単相の2次コイルを有する変圧器を設け、上記
位相制御回路による各相の供給範囲を各相相互間で重な
らないよう設定するようにしたので、3相交流入力の各
相の正弦波をその正,負各半波について前部,中部,後
部の3つのパルス状波形に分解し、さらに該3種類のパ
ルス状波形をこれらを所望の順序に配列してなる単相交
流として出力することができる。これによって電源出力
の波形制御をきめ細かく行うことができる効果がある。
【0112】
【0113】
【0114】さらにこの発明に係る電源装置によれば、
単相交流入力の供給をその正,負各半波の、位相角にし
て50%にあたる所定の部分のみ行う位相制御回路を設
け、その位相制御出力を単相変圧器を介して出力するよ
うにしたので、該単相変圧器の2次側には、単相交流入
力の正弦波の正,負各半波の所定部分を離散的なパルス
状波として出力でき、このような波形の出力が有効な場
合がある。
【0115】この発明に係る電源装置によれば、3相交
流入力の各相をそれぞれ正,負各半波の0度〜60度の
範囲で別々に出力する第1の電力変換部と、3相交流入
力の各相をそれぞれ正,負各半波の60度〜120度の
範囲で別々に出力する第2の電力変換部と、3相交流入
力の各相をそれぞれ正,負各半波の120度〜180度
の範囲で別々に出力する第3の電力変換部とを備えたの
で、3相交流入力の第1相,第2相,第3相の正弦波が
それぞれその正,負各半波の前部,中部,後部の3種類
のパルス状波形に分解され、結果的に、波形あるいは電
圧発生タイミングの異なる9種類の単相出力を得ること
ができる。この場合9種類の単相出力を負荷の複数の入
力端子に別々に供給することにより格別の効果が得られ
る。
【0116】また、上記第1及び第2の電力変換部の各
変圧器について、該変圧器の2次側出力の急激な立ち下
がり変化によって高電圧を発生する付加変圧器を設けた
ので、この高電圧の負荷への供給により3相交流のエネ
ルギーをさらに有効に利用することができるとともに、
上記9つの単相出力の零クロス点付近でのパワー低下を
補うことができる効果がある。
【0117】またこの発明に係る電源装置によれば、そ
れぞれ上記第1〜第3の電力変換部によって9つの単相
出力を発生する電源装置を搭載するとともに、アークを
発生するための第1〜第9のアーク電極をその先端部が
1つの正9角形の頂点上に位置するよう一定方向に順次
配設し、第1〜第3のアーク電極、第4〜第6のアーク
電極、第7〜第9のアーク電極をそれぞれ第1,第2,
第3グループとし、上記第1,第2,第3の電力変換部
の全ての出力,つまり9つの単相出力を、同一タイミン
グで電圧を発生する3つの出力が同じグループのアーク
電極に引加されるように上記9つのアーク電極に割り当
てたので、3つのアークが各グループで順次発生するこ
ととなり、3つのアークを回転させながら強力に出射す
ることができる効果がある。
【0118】
【0119】この発明に係る電源装置によれば、3相交
流入力を6相交流電力に変換する3相/6相変換回路を
備え、6相のうちの第1,第3,第5相からなる正相3
相成分、及び第2,第4,第6相からなる逆相3相成分
のそれぞれについて、該3つの相の正,負各半波の0〜
60度分,60度〜120度分,120度〜180度分
からなる第1,第2,第3の単相交流に変換するように
したので、3相交流入力を波形の異なる3種類の3倍周
波の単相交流に加えて、該各単相交流に対して逆相の単
相交流を得ることができる効果がある。
【0120】この発明に係る電源装置によれば、3相交
流入力を6相交流電力に変換する3相/6相変換回路を
設けるとともに、6相交流の各相を該各相の正,負各半
波について0度〜60度,60度〜120度,あるいは
120度〜180度の範囲のいずれかの範囲で供給可能
な位相制御回路を設け、上記各相の供給範囲を供給範囲
設定手段により設定し、各相電圧を、6相の1次コイル
と単相の2次コイルを有する変圧器を介して出力するよ
うにしたので、6相交流の各相の正弦波をその正,負各
半波について前部,中部,後部の3種類のパルス状波形
に分解し、さらに該3種類のパルス状波形を所望の順序
に配列して、3倍周波の単相交流、あるいは該単相交流
と逆相の単相交流等として出力することができる効果が
ある。
【0121】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による電源装置を説明す
るための概略図である。
【図2】上記電源装置の回路構成を示す図である。
【図3】上記電源装置の3つの電力変換部に用いた位相
制御回路の構成を示す図である。
【図4】上記各電力変換部の位相制御回路の動作を説明
するための波形図である。
【図5】上記電源装置に入力される3相交流入力の各相
(R相,S相,T相)の正,負各半波を前部,中部,後
部の3つに分割した波形を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例による電源装置を説明す
るための概略図である。
【図7】該電源装置の回路構成を示す図である。
【図8】該電源装置の出力波形を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例による電源装置の回路構
成を示す図である。
【図10】該電源装置の出力波形を説明するための図で
ある。
【図11】上記第3実施例において電源装置の変圧部の
構成を変更した第1の変形例を示す図である。
【図12】上記第3実施例の第1変形例の3つの変圧部
の2次側を並列に接続した第2の変形例を示す図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施例による電源装置の構成
及び動作を説明するための図である。
【図14】本発明の第5の実施例によるアーク発生装置
の電源装置を説明するための回路構成図である。
【図15】上記アーク発生装置のアーク発生部を電極の
配置について示す図である。
【図16】本発明の第6の実施例によるアーク発生装置
の電源装置を説明するための回路構成図である。
【図17】本アーク発生装置のアーク発生部を電極の配
置について示す図である。
【図18】本アーク発生装置に搭載した電源装置の第1
の電力変換部の出力波形を示す図である。
【図19】本アーク発生装置に搭載した電源装置の第2
の電力変換部の出力波形を示す図である。
【図20】本発明の第7の実施例による電源装置を説明
するための概略図である。
【図21】この電源装置の回路構成を示す図である。
【図22】該電源装置に搭載した3相/6相変換回路の
動作を説明するための波形図である。
【図23】上記第7実施例の電源装置の出力波形を示す
図である。
【図24】本発明の第8の実施例による電源装置の回路
構成を示す図である。
【図25】該電源装置の出力波形の例を示す図である。
【図26】上記第8実施例の電源装置の変圧部を変更し
た変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1,2,3 3相入力端子 100〜800,301,302 電源装置 101〜103,501〜503,701〜706
電力変換部 110〜130,310,410,510〜530,7
10〜760,820位相制御回路 150〜170,350,360,450,550〜5
70,710a〜760a,830,830a,830
b 変圧部 210 出力切換スイッチ回路 220 制御回路 320,420 供給範囲設定回路 581〜589 アーク電極 680a〜680c,690a〜690c 付加変圧
器 681〜686 補助電極 700a,810 3相/6相変換回路 822 設定回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流入力の供給を各相の正、負各半
    波のうち約0度〜60度の範囲のみ行う第1の位相制御
    回路と、1次側に3相の1次コイルを、2次側に単相の
    2次コイルを巻回した単相鉄芯を有し、上記3相の1次
    コイルが上記第1の位相制御回路を介して3相交流入力
    に接続された変圧部とを備え、第1の単相交流を出力す
    る第1の電力変換部と、3相交流入力の供給を各相の
    正、負各半波のうち約60度〜120度の範囲のみ行う
    第2の位相制御回路と、上記変圧部と同一構成の単相鉄
    芯を有し、3相の1次コイルが上記第2の位相制御回路
    を介して3相交流入力に接続された変圧部とを備え、第
    2の単相交流を出力する第2の電力変換部と、3相交流
    入力の供給を各相の正、負各半波のうち約120度〜1
    80度の範囲のみ行う第3の位相制御回路と、上記変圧
    部と同一構成の単相鉄芯を有し、上記3相の1次コイル
    が上記第3の位相制御回路を介して3相交流入力に接続
    された変圧部とを備え、第3の単相交流を出力する第3
    の電力変換部とを備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 3相交流入力の各相を該各相の正、負各
    半波についてそれぞれ約0度から60度,約60度〜1
    20度,あるいは約120度から180度の範囲のいず
    れかで供給可能な位相制御回路と、1次側に3相の1次
    コイルを、2次側に単相の2次コイルを巻回した単相鉄
    芯を有し、上記3相の1次コイルが上記位相制御回路を
    介して3相交流電源の各相電圧に接続された変圧部と、
    上記位相制御回路による各相の供給範囲を各相互間で重
    ならないよう設定する供給範囲設定手段とを備えたこと
    を特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 単相交流入力を正、負各半波について0
    度〜90度,45度〜135度,あるいは90度〜18
    0度の範囲のいずれかで供給可能な位相制御回路と、単
    相鉄芯の1次及び2次側にそれぞれ単相の1次及び2次
    コイルを巻回してなり、該1次コイルが上記位相制御回
    路を介して単相交流入力に接続された変圧器と、上記単
    相交流入力の供給範囲を上記3つの範囲のうちから設定
    する供給範囲設定手段とを備えたことを特徴とする電源
    装置。
  4. 【請求項4】 3相交流入力の供給を各相の正、負各半
    波について約0度〜60度の範囲でのみ行う第1の位相
    制御回路と、単相鉄芯の1次及び2次側にそれ ぞれ単相
    の1次及び2次コイルを巻回してなり、それぞれ1次コ
    イルが上記位相制御回路を介して3相交流入力の第1
    相,第2相,第3相に接続された第1,第2,第3の変
    圧器とを有し、第1,第2,第3の変圧器の2次側にそ
    れぞれ第1相,第2相,第3相を0度から60度の範囲
    でのみ出力する第1の電力変換部と、3相交流入力の供
    給を各相の正、負側の各半波について60度〜120度
    の範囲でのみ行う第2の位相制御回路と、上記第1の電
    力変換部の変圧器と同一構成の第4,第5,第6の変圧
    器とを有し、該第4,第5,第6の変圧器に2次側にそ
    れぞれ第1相,第2相,第3相を60度〜120度の範
    囲でのみ出力する第2の電力変換部と、3相交流入力の
    供給を各相の正、負各半波について120度〜180度
    の範囲でのみ行う第3の位相制御回路と、上記第1の電
    力変換部の変圧器と同一構成の第7,第8,第9の変圧
    器とを有し、該第7,第8,第9の変圧器に2次側にそ
    れぞれ第1相,第2相,第3相を120度〜180度の
    範囲でのみ出力する第3の電力変換部とを備えたことを
    特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の電力変換部において、3相交
    流入力の第1相,第2相第3相に対応する第1,第2,
    第3の各変圧器について、該各変圧器の2次コイルに直
    列に接続された第2の1次コイルと、該1次コイルと単
    相鉄芯を介して磁気結合された第2の2次コイルとを有
    し、その1次側電流の急激な立ち下がり変化によって2
    次側に高電圧を発生する付加変圧器を設け、該各付可変
    圧器の2次側には、それぞれ第1相,第2相,第3相の
    正、負各半波の位相角60度付近で高電圧を付加出力す
    るようにし、上記第2の電力変換部において、3相交流
    の第1相,第2相,第3相に対応する第1,第2,第3
    の各変圧器について、上記第1の電力変換部の付加変圧
    器と同一構成の付加変圧器を設け、該各付加変圧器の2
    次側には、それぞれ第1相、第2相、第3相の正、負各
    半波の位相角120度付近で高電圧を付加出力するよう
    にしたことを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の電源装置を搭載したアー
    ク発生装置であって、先端部が1つの正9角形の頂点上
    に位置するよう一定方向に順次配置された、アークを発
    生するための第1〜第9のアーク電極を備え、上記第1
    の電力変換部の第1相出力,第2相出力,第3相出力を
    それぞれ上記第2,第8,第5のアーク 電極に印加し、
    上記第2の電力変換部の第1相出力,第2相出力、第3
    相出力をそれぞれ上記第6,第3,第9のアーク電極に
    印加し、上記第3の電力変換部の第1相出力,第2の相
    出力、第3の相出力をそれぞれ上記第7,第4,第1の
    アーク電極に印加するようにしたことを特徴とするアー
    ク発生装置。
  7. 【請求項7】 3相交流入力を6相交流電力に変換する
    3相/6相変換回路と、上記6相交流の第1,第3,第
    5相の供給を制御する位相制御回路と、単相鉄芯の1次
    側に3相の1次コイルを、2次側に単相の2次コイルを
    巻回してなり、上記3相の1次コイルが上記第1の位相
    制御回路を介して上記各相に接続された変圧器とを有
    し、該変圧器の2次側に上記3つの相の正、負各半波の
    0〜60度からなる第1単相交流を出力する第1の電力
    変換部と、第1の電力変換部のものと同一構成の位相制
    御回路及び変圧器を有し、該変圧器の2次側に上記第
    1,第3,第5相の正、負各半波の60〜120度分か
    らなる第2単相交流を出力する第2の電力変換部と、第
    1の電力変換部のものと同一構成の位相制御回路及び変
    圧器を有し、変圧器の2次側に上記第1,第3,第5相
    の正、負各半波の120〜180度分からなる第3単相
    交流を出力する第3の電力変換部と、上記6相交流の第
    2,第4,第6相の供給を制御する位相制御回路と、上
    記第1の電力変換部のものと同一構成の変圧器を有し、
    該変圧器の2次側に該3つの相の正、負各半波の0〜6
    0度分からなる第4単相交流を出力する第4の電力変換
    部と、上記第4の電力変換部のものと同一構成の位相制
    御回路及び変圧器を有し、該変圧器の2次側に上記第
    2,第4,第6の正、負各半波の60〜120度分から
    なる第5単相交流を出力する第5の電力変換部と、上記
    第4の電力変換部のものと同一構成の位相制御回路及び
    変圧器を有し、該変圧器の2次側に上記第2,第4,第
    6相の正、負各半波の120〜180度分からなる第6
    単相交流を出力する第6の電力変換部とを備えたことを
    特徴とする電源装置。
  8. 【請求項8】 3相交流入力を6相交流電力に変換する
    3相/6相変換回路と6相交流の各相を該各相の正、
    負各半波について0度〜60度,60度〜120度,あ
    るいは120度〜180度の範囲のいずいれかでのみ供
    給可能な位相制御回路と、単相鉄芯の1次側に6相の1
    次コイルを、2次側に単相の2次コイルを巻回してな
    り、上記6相の1次コイルが上記位相制御回路を介して
    3相/6相 変換回路の各相電圧に接続された変圧器と、
    上記位相制御回路による各相の供給範囲を設定する供給
    範囲設定手段とを備えたことを特徴する電源装置。
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