JP2852197B2 - 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機 - Google Patents

濾過式集塵方法及び濾過式集塵機

Info

Publication number
JP2852197B2
JP2852197B2 JP3450795A JP3450795A JP2852197B2 JP 2852197 B2 JP2852197 B2 JP 2852197B2 JP 3450795 A JP3450795 A JP 3450795A JP 3450795 A JP3450795 A JP 3450795A JP 2852197 B2 JP2852197 B2 JP 2852197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
containing gas
chamber
filter
clean gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3450795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08196839A (ja
Inventor
文雄 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AYAKAWA BANKIN KOSAKUSHO JUGEN
Original Assignee
AYAKAWA BANKIN KOSAKUSHO JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AYAKAWA BANKIN KOSAKUSHO JUGEN filed Critical AYAKAWA BANKIN KOSAKUSHO JUGEN
Priority to JP3450795A priority Critical patent/JP2852197B2/ja
Publication of JPH08196839A publication Critical patent/JPH08196839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2852197B2 publication Critical patent/JP2852197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過式集塵方法及び濾
過式集塵機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の塵埃を含む含塵ガスを対象とする
集塵方法には、従来、集塵室内に濾過体を備えた集塵機
を用い、集塵室内に供給された含塵ガスを濾過体により
濾過して、集塵室内で濾過体によって含塵ガス中の塵埃
を捕捉し集塵する濾過式の集塵方法がある。このような
集塵方法で運転する濾過式集塵機は、従来、図8に示す
ように構成されている。即ち、図8において、1 はハウ
ジングで、このハウジング1 の内部は隔壁板2 により上
下に区画され、その隔壁板2 の上側が清浄ガス室3 、下
側が集塵室4 となっている。ハウジング1 の上壁板1aに
は、清浄ガス室3 内の清浄ガスを外部に排気する清浄ガ
ス出口5 が設けられている。ハウジング1 の下部側には
テーパー部6 と含塵ガス入口7 とが形成されている。
【0003】テーパー部6 の下端部にはロータリバルブ
8 が設けられ、集塵室4 内で集塵された塵埃をロータリ
バルブ8 から外部に排出するようになっている。隔壁板
2 には、集塵室4 内に下向きに突出する清浄ガス筒体9
が縦横に所定間隔をおいて複数個設けられ、この各清浄
ガス筒体9 の下端にベンチュリー部10が形成されてい
る。
【0004】11は濾布等からなる有底円筒状の濾過体
で、上端側が隔壁板2 の各清浄ガス筒体9 に下側から着
脱自在に嵌着され、且つ下端が含塵ガス入口7 の上側近
傍に位置するように、清浄ガス筒体9 から垂下した状態
で上下方向に配置されている。そして、各濾過体11は、
集塵室4 内に供給された含塵ガスを濾過して、清浄ガス
を内側に通過させながら、含塵ガス中に含まれる塵埃を
外周面側で捕捉するようになっている。
【0005】清浄ガス室3 には、濾過体11の配列に対応
して高圧エアー噴射管12が水平に配置され、この高圧エ
アー噴射管12に、隔壁板2 の清浄ガス筒体9 内に高圧エ
アーを噴射するように噴射ノズル13が下向きに形成され
ている。高圧エアー噴射管12はハウジング1 の側壁を貫
通し、その外部にダイヤフラム弁14、高圧エアー供給管
15を介してコンプレッサー等の高圧エアー供給源16に接
続されている。
【0006】含塵ガス中の塵埃を集塵する際には、集塵
室4 の下部側に形成された含塵ガス入口7 から集塵室4
内に含塵ガスを供給する。すると各濾過体11内がベンチ
ュリー部10、清浄ガス筒体9 を介して清浄ガス室3 に連
通状態にあるので、集塵室4内に供給された含塵ガス
が、図8の左側に矢示で示すように、集塵室4 内を上昇
して各濾過体11側へと移動し、その含塵ガス中のガスが
各濾過体11を通過する。
【0007】含塵ガス中のガスは、各濾過体11を通過す
る時に濾過されて清浄ガスとなり、また塵埃は各濾過体
11の外周面に付着して捕捉される。そして各濾過体11を
通過した清浄ガスは、ベンチュリー部10、清浄ガス筒体
9 を介して清浄ガス室3 へと流れ、清浄ガス室3 から清
浄ガス出口5 を経て外部に排気される。
【0008】濾過体11の外周面に付着し捕捉された塵埃
は、高圧エアー噴射管12の噴射ノズル13から清浄ガス筒
体9 に向かって高圧エアーを噴射して除去する。即ち、
高圧エアー噴射管12の噴射ノズル13から清浄ガス筒体9
内に高圧エアーを噴射すると、図8の右側に矢示で示す
ように、そのベンチュリー部10のベンチュリー効果によ
り、噴射エアー量の数倍のエアーを周辺から吸い込んで
濾過体11内に送り込むので、その時の衝撃による振動
と、濾過体11内から外側に向かって逆流するエアーとに
よって、濾過体11の外周面に付着した塵埃を払い落と
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の濾過式集塵機で
は、集塵室4 の下部に含塵ガス入口7 があり、この含塵
ガス入口7 から集塵室4 内に含塵ガスを供給しているの
で、綿埃、紙埃等の軽い塵埃を含む含塵ガスを集塵対象
とする場合に、その軽い塵埃が隔壁板2 の下側に付着し
て層状に堆積しながら成長し、集塵室4 の上部に多量の
塵埃が層状に詰まるという問題がある。
【0010】即ち、従来の集塵機では、集塵室4 の下部
側に含塵ガスを供給し、この集塵室4 の内部で含塵ガス
が上方向に上昇しながら各濾過体11により濾過されるた
め、含塵ガス中の塵埃が軽い綿埃等の場合には、集塵室
4 内で含塵ガスが上昇する間に濾過体11によって捕捉さ
れ得なかった塵埃は、集塵室4 の上部で隔壁板2 の下側
近傍に浮遊する。そして、この浮遊状態の塵埃は、後続
の含塵ガスの流れによって押されて隔壁板2 の下面側に
到達し、各清浄ガス筒体9 の間で隔壁板2 の下側に付着
して次第に堆積し成長して行く。
【0011】特に、隔壁板2 の下側に塵埃が付着して成
長し始めれば、綿埃等の塵埃の場合、その塵埃自体に通
気性があってエアーを通す上に、その塵埃が隔壁板2 の
下側で一枚の層状になるので、隔壁板2 の下側に塵埃が
付着した状態で各高圧エアー噴射管12から高圧エアーを
順次噴射しても、集塵室4 の上部に一旦詰まった塵埃を
除去することは殆ど不可能であり、益々成長するばかり
である。
【0012】そして、隔壁板2 に付着した塵埃が濾過体
11の上部側を覆う程度まで成長しても、その塵埃層自体
に通気性があって濾過作用があるため、各濾過体11が直
ちに濾過不能な目詰まり状態にはならないが、多量に堆
積し成長した塵埃層が固く固化すれば、塵埃層自体の濾
過作用が低下すると共に、各濾過体11の有効濾過面積が
少なくなり、集塵機全体の集塵能力が急速に低下するこ
とになる。
【0013】このため、従来の集塵機では、度々、運転
を停止させて集塵室4 内の上部に詰まった塵埃を除去す
る必要があり、集塵機の保守、点検等の管理が煩わし
く、また集塵能力、稼働率が低下する欠点がある。本発
明は、かかる従来の課題に鑑み、集塵室の上部側での塵
埃の詰まりを防止できる濾過式集塵方法及び濾過式集塵
機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、含塵ガスを集
塵室25内に供給し、この含塵ガスを集塵室25内で濾過体
33により濾過して、濾過体33を通過した清浄ガスを該濾
過体33の上側の清浄ガス筒体29を経て外部に排気しなが
ら、含塵ガス中の塵埃を濾過体33によって捕捉し集塵す
る濾過式集塵方法において、集塵室25の上部側の隔壁板
22に清浄ガス筒体29を取り囲むように周方向に設けられ
た含塵ガス供給孔31から、含塵ガスが集塵室25内で清浄
ガス筒体29の下端に接続された濾過体33を取り囲んで下
向きに流れるように、含塵ガスを集塵室25内に下向きに
供給する。
【0015】また本発明は、ハウジング20内に、清浄ガ
ス室23と、この清浄ガス室23の下側に配置され且つ内部
に濾過体33が備えられた集塵室25とを夫々設け、集塵室
25内に供給された含塵ガスを濾過体33により濾過して、
濾過体33を通過した清浄ガスを清浄ガス室23を経て外部
に排気しながら、含塵ガス中の塵埃を濾過体33によって
捕捉し集塵するようにした濾過式集塵機において、清浄
ガス室23と集塵室25との間に含塵ガス供給室24を設ける
と共に、この含塵ガス供給室24と集塵室25との間に、含
塵ガス供給室24からの含塵ガスを集塵室25内に下向きに
供給する含塵ガス供給孔31が形成された隔壁板22を設
け、含塵ガス供給室24を上下に貫通するように、下端部
が含塵ガス供給孔31に間隙をおいて略同心状に嵌合し且
つ濾過体33を通過した清浄ガスを清浄ガス室23に案内す
る清浄ガス筒体29を設け、この清浄ガス筒体29の下端部
に濾過体33を接続している。
【0016】
【作用】含塵ガス中の塵埃を濾過体33で濾過して集塵す
るに際しては、まず清浄ガス室23と集塵室25との間の含
塵ガス供給室24に含塵ガスを送り、この含塵ガス供給室
25を経て集塵室25の上部側から下向きに含塵ガスを供給
し、集塵室25内で濾過体33により濾過する。そして、こ
の濾過時に濾過体33を通過した清浄ガスを清浄ガス筒体
29を介して清浄ガス室23に案内し、清浄ガス室23から外
部に排気しながら、含塵ガス中の塵埃を濾過体33によっ
て捕捉し集塵する。集塵室25に上部側から含塵ガスを供
給すると、集塵室25内で含塵ガスが下向きに流れるの
で、含塵ガスによって塵埃を集塵室25の上部側に押し上
げることがなくなり、集塵室25の上部側での塵埃の詰ま
りを防止できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図4は本発明の第1実施例を例示する。
図1及び図2において、20は平面視矩形状のハウジング
で、このハウジング20の内部は2枚の隔壁板21,22 によ
り3個に区画され、その隔壁板21の上側が清浄ガス室2
3、上下一対の隔壁板21,22 間が含塵ガス供給室24、隔
壁板22の下側が集塵室25となっている。
【0018】ハウジング20の側壁には、清浄ガス室23内
の清浄ガスを外部に排気する清浄ガス出口26が設けられ
ている。ハウジング20の下部側には、テーパー部27を介
してロータリバルブ28が設けられ、集塵室25内で集塵さ
れた塵埃をロータリバルブ28から外部に排出するように
なっている。隔壁板21には、含塵ガス供給室24を貫通し
て集塵室25の上端部側に突出する清浄ガス筒体29が縦横
に所定間隔をおいて下向きに列状に複数個設けられ、こ
の各清浄ガス筒体29の下端にベンチュリー部30が形成さ
れている。なお、ハウジング20は上部、中間部及び下部
に3分割されており、その間に各隔壁板21,22 が着脱自
在に介在されている。
【0019】隔壁板22には、図3及び図4に示すよう
に、含塵ガス供給孔31が各清浄ガス筒体29に対応して縦
横に所定間隔をおいて複数個形成されている。含塵ガス
供給孔31は清浄ガス筒体29の直径よりも十分に大径であ
って、この各含塵ガス供給孔31に各清浄ガス筒体29の下
端部が所定の間隙をおいて略同心状に挿入されている。
従って、各含塵ガス供給孔31は、含塵ガス供給室24内の
含塵ガスを清浄ガス筒体29を全周から取り囲んだ状態
で、集塵室25の上端側から下向きに供給するようになっ
ている。なお、隔壁板22には、含塵ガス供給孔31からの
含塵ガスの流れを円滑にし且つ塵埃の引っ掛かり等を防
止するために、下側に湾曲して突出する湾曲ガイド部32
が含塵ガス供給孔31の周縁部に形成されている。
【0020】33は有底円筒状の濾過体で、合成樹脂をコ
ーティングしたフェルト等からなる濾布と、この濾布を
内部側から補強する補強骨材とを備え、上端側が各清浄
ガス筒体29の下部に下側から着脱自在に嵌着され、且つ
各清浄ガス筒体29から下方に垂下するように、清浄ガス
筒体29から垂下した状態で上下方向に配置されている。
そして、各濾過体33は、集塵室25内に供給された含塵ガ
スを濾過して、清浄ガスを内側に通過させながら、含塵
ガス中に含まれる塵埃を外周面側で捕捉し集塵するよう
になっている。
【0021】清浄ガス室23には、濾過体33の配列に対応
して複数本の高圧エアー噴射管34が水平に配置され、こ
の高圧エアー噴射管34に、隔壁板21,22 の清浄ガス筒体
29側に高圧エアーを噴射するように噴射ノズル35が下向
きに固定されている。各噴射ノズル35はその下端のノズ
ル孔がベンチュリー部30の上側近傍に開口するように、
各清浄ガス筒体29内に挿入され、且つ下端部がL字状に
屈曲する2本の補強骨36により清浄ガス筒体29に固定さ
れている。
【0022】高圧エアー噴射管34はハウジング20の側壁
を貫通し、その外部にダイヤフラム弁37、高圧エアー供
給管38を介してコンプレッサー等の高圧エアー供給源39
に接続されている。そして、図外の制御手段により制御
して、各高圧エアー噴射管34から所定の時間間隔で順次
高圧エアーを噴射するようになっている。
【0023】ハウジング20の側壁には、含塵ガス供給室
24内に連通する含塵ガス入口40が、清浄ガス室23の清浄
ガス出口26と反対側に設けられている。含塵ガス入口40
は含塵ガス供給室24の全体に満偏なく含塵ガスを送り込
むように横長状に形成され、この含塵ガス入口40に接続
ダクト41を介して円筒状の含塵ガスダクト42が接続され
ている。接続ダクト41は含塵ガス入口40側に移るに従っ
て上下の寸法が小さく、横方向の寸法が大きくなるよう
に構成されている。なお、隔壁板22の上面には、含塵ガ
スの供給方向に沿って補強リブ43が設けられている。
【0024】上記構成の濾過式集塵機を用いて綿埃、紙
埃等の比較的軽い塵埃を含む含塵ガスを対象として集塵
する場合には、次のようにして集塵する。先ず含塵ガス
ダクト42を介して接続ダクト41、含塵ガス入口40から含
塵ガス供給室24に含塵ガスを送り込み、この含塵ガス供
給室24から下側の集塵室25に含塵ガスを下向きに供給す
る。
【0025】含塵ガスを含塵ガス供給室24に送り込む
と、この含塵ガス供給室24の下側の隔壁板22に含塵ガス
供給孔31が形成されているので、含塵ガス供給室24内の
含塵ガスは、各含塵ガス供給孔31を経て集塵室25へと供
給される。このため、集塵室25の上部側では、図1に矢
示で示すように、各清浄ガス筒体29に接続された各濾過
体33を夫々中心として、各濾過体33を取り囲むように下
向きに含塵ガスの流れが発生する。
【0026】そして、この各含塵ガス供給孔31から集塵
室25に供給された含塵ガスは、その中心の濾過体33側に
移動して、その含塵ガス中のガスが各濾過体33を通過
し、この時に各濾過体33が含塵ガスを濾過して塵埃と清
浄ガスとに分離する。つまり、含塵ガス中のガスは、図
1の左右両側に矢示で示すように、各濾過体33を通過す
る時に濾過されて清浄ガスとなり、また塵埃は各濾過体
33の外周面に付着して捕捉される。そして各濾過体33を
通過した清浄ガスは、ベンチュリー部30、清浄ガス筒体
29を介して清浄ガス室23へと流れ、清浄ガス室23から清
浄ガス出口26を経て排気されて行く。
【0027】このように集塵室25の上側に含塵ガス供給
室24を設け、集塵室25に含塵ガスを供給するに際して、
含塵ガス供給室24から含塵ガス供給孔31を経て集塵室25
の上側から下向きに含塵ガスを供給することによって、
集塵室25の上部、特に隔壁板22の下側に塵埃が付着し成
長する塵埃の詰まり現象を未然に防止できる。
【0028】即ち、集塵室25に上側から下向きに含塵ガ
スを供給するので、集塵室25内の上部側では含塵ガスの
下向き方向の流れができ、これによって集塵室25の上部
側への塵埃の移動を阻止できる。また、仮に隔壁板22の
下側近傍に接近する塵埃があっても、隔壁板22の各含塵
ガス供給孔31から下向きに所定の流速で含塵ガスが集塵
室25内に供給されているので、その塵埃はこの含塵ガス
の流れに引き込まれて下方に移動する。従って、集塵室
25の上部側に塵埃を押し上げるようなことがなく、隔壁
板22の下側での塵埃の付着、成長による詰まりを未然に
防止できる。
【0029】特に、含塵ガス供給孔31に清浄ガス筒体29
が嵌合しており、この清浄ガス筒体29の下部側に濾過体
33を接続しているため、濾過体33を周囲から取り囲むよ
うな状態で下向きに含塵ガスを供給できる。このため、
集塵室25内に供給された含塵ガス中のガスが全周から中
心の濾過体33側に移動して濾過体33内に流れ込むので、
濾過体33に対して片側から含塵ガスを供給する場合に比
較して、含塵ガスの濾過体33側への移動が非常に円滑に
なり、各濾過体33の全周で含塵ガス中の塵埃を容易且つ
迅速に集塵でき、能率良く効率的に集塵できる。
【0030】また含塵ガス供給室24の含塵ガス入口40を
横方向に長く構成すると共に、接続ダクト41は含塵ガス
入口40側に移るに従って上下の寸法を小さくして、含塵
ガス供給室24内で含塵ガスが横方向に広がるように構成
しているので、含塵ガスダクト42から接続ダクト41を経
て集塵室25内に含塵ガスを万遍なく送り込める。
【0031】しかも、含塵ガス供給室24は、その平面積
に対して高さをある程度に設定して、含塵ガス供給室24
の容積を十分に確保しているので、前記含塵ガスの集塵
室25内への送り込みと相まって、隔壁板21,22 の各含塵
ガス供給孔31から万遍なく略均等に含塵ガスを集塵室25
内に供給することができる。このため、含塵ガスの局部
的な集中がなく、各濾過体33により略均等に集塵でき
る。
【0032】濾過体33内に通過した清浄ガスは、ベンチ
ュリー部30から清浄ガス筒体29を経て清浄ガス室23に案
内するが、清浄ガス筒体29が含塵ガス供給室24の下側に
貫通し、その下部に濾過体33を接続しているので、清浄
ガス室23と集塵室25との間に含塵ガス供給室24があるに
も拘わらず、この含塵ガス供給室24に送られる含塵ガス
による耐久性の低下を防止できる。
【0033】つまり、濾過体33が含塵ガス供給室24内に
突出していれば、含塵ガス入口40から送り込まれる含塵
ガスと濾過体33とが直角方向に接触して、含塵ガス中の
塵埃或いは含塵ガス自体の流れと接触して濾過体33が損
傷し耐久性が低下する。しかし、含塵ガス供給室24に
は、この含塵ガス供給室24を上下に貫通する清浄ガス筒
体29があり、この清浄ガス筒体29の下端部に濾過体33を
接続しているので、含塵ガス供給室24に送り込まれる含
塵ガスとの直接的な接触による濾過体33の損傷がなく、
また清浄ガス筒体29に金属製筒体等を用いることによっ
て、含塵ガス供給室24に送られる含塵ガスとの接触によ
る清浄ガス筒体29の損傷を防止でき、耐久性が向上す
る。
【0034】各濾過体33の外周面に付着した塵埃は、高
圧エアー噴射管34の噴射ノズル35から清浄ガス筒体29に
向かって高圧エアーを噴射して除去する。即ち、高圧エ
アー噴射管34の噴射ノズル35から清浄ガス筒体29内に高
圧エアーを噴射すると、図1の中央に矢印で示すよう
に、そのベンチュリー部30のベンチュリー効果により噴
射エアー量の数倍のエアーが周辺から吸い込まれて濾過
体33内に送り込まれるので、その時の衝撃による振動
と、濾過体33内から外側に向かって逆流するエアーとに
よって、濾過体33の外周面に付着した塵埃を払い落とす
ことができる。
【0035】各清浄ガス筒体29は清浄ガス室23と集塵室
25との間の含塵ガス供給室24を貫通するため、従来に比
較してその長さが長くなっているが、噴射ノズル35を細
管により長く構成して、その開口端をベンチュリー部30
の近傍に位置させているので、噴射ノズル35から高圧エ
アーを噴射した時に、そのベンチュリー部30により十分
なベンチュリー効果を発生させることができる。
【0036】各濾過体33から払い落とされた塵埃は、集
塵室25内を下降しテーパー部27を経てロータリーバルブ
28側へと案内されるので、ロータリーバルブ28により外
部に排出する。この場合、集塵室25の上端側の含塵ガス
供給孔31から各濾過体33を取り囲むような状態で含塵ガ
スを下方に吹き出して集塵室25内に含塵ガスを供給する
一方、集塵室25の下部にテーパー部27を介してロータリ
ーバルブ28を設け、集塵室25の下部側を密閉状態にして
いるので、集塵室25の下部側ではガスの動きが殆どなく
なり、各濾過体33から除去された塵埃を速やかに降下さ
せることができる。
【0037】従って、集塵室25の下部側から上向きに含
塵ガスを供給する従来の場合に比較して、濾過体33から
除去された塵埃が、集塵室25内に供給される含塵ガスに
よって再度吹き上げられるようなことがなく、集塵室25
内で塵埃を速やかに鎮めることができる。
【0038】図5は本発明の第2実施例を例示し、清浄
ガス筒体29の下部を隔壁板22の嵌合孔44に挿入して、清
浄ガス筒体29の下部を隔壁板22に溶接等で固定すると共
に、この清浄ガス筒体29を取り囲むように周方向に複数
個の含塵ガス供給孔31を円弧状に形成し、この含塵ガス
供給孔31から集塵室25内に下向きに含塵ガスを供給する
ようにしたものである。
【0039】この実施例では、清浄ガス筒体29の下部を
隔壁板22に固定しているので、含塵ガス供給室24の上下
の高さが大になった場合でも、清浄ガス筒体29の下部を
隔壁板22で確実に補強でき、清浄ガス筒体29の強度、安
定性が向上する。また隔壁板22には清浄ガス筒体29を取
り囲むように周方向に複数個の含塵ガス供給孔31を形成
しているので、清浄ガス筒体29を隔壁板22に固定してい
るにも拘わらず、濾過体33を取り囲むように含塵ガス供
給孔31から集塵室25内に下向きに含塵ガスを供給でき
る。なお、この実施例の含塵ガス供給孔31は、丸孔にし
ても良い。
【0040】図6は本発明の第3実施例を例示し、清浄
ガス筒体29の下部を隔壁板22の嵌合孔44に挿入して、清
浄ガス筒体29の下部を隔壁板22に溶接等で固定すると共
に、各嵌合孔44の間に位置するように隔壁板22に縦横に
多数の含塵ガス供給孔31を列状に形成し、この各含塵ガ
ス供給孔31から集塵室25内に下向きに含塵ガスを供給す
るようにしたものである。この実施例では、隔壁板22の
全体に万遍なく各含塵ガス供給孔31が分布するため、集
塵室25の全体に略均等に含塵ガスを下向きに供給するこ
とができる。
【0041】図7は本発明の第4実施例を例示し、前記
各実施例の隔壁板22を省略して集塵室25の上部を含塵ガ
ス供給室24とし、この含塵ガス供給室24に対応するよう
にハウジング20の側壁に含塵ガス入口40を形成して、こ
の含塵ガス入口40から含塵ガス供給室24に含塵ガスを送
り込んで、含塵ガス供給室24から直接集塵室25に下向き
に含塵ガスを供給するようにしたものである。
【0042】この実施例でも、集塵室25及び含塵ガス供
給室24の上部での塵埃の詰まりを防止することが可能で
ある。また清浄ガス筒体29の長さをある程度確保すれ
ば、含塵ガス入口40から流入する含塵ガスとの接触によ
る濾過体33の損傷を防止できる。しかも、含塵ガス入口
40からの含塵ガスの流れに対して各清浄ガス筒体29の配
置を適宜考慮すれば、集塵室25の全体に略均等に含塵ガ
スを下向きに供給することもできる。
【0043】以上、本発明の各実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。例えば、各実施例では、ハウジング20は矩形状
に構成しているが、丸形に構成しても良い。また第1実
施例では、含塵ガス供給孔31の周縁部で隔壁板22に湾曲
ガイド部32を形成しているが、これはなくても良い。各
実施例の集塵室25は、その下端に平坦な塵埃受け板を設
け、この塵埃受け板で受けた塵埃を側壁の下部に開閉自
在に形成した掻き出し口から掻き出すようにしても良
い。濾過体33は1個でも良い。
【0044】更に、各実施例では、集塵対象の含塵ガス
として、綿埃、紙埃等の軽い塵埃を含む含塵ガスを例示
したが、綿埃、紙埃等よりも重い塵埃を含む含塵ガスを
対象とする場合にも使用することが可能である。また含
塵ガスの典型としては含塵エアーがあるが、含塵エアー
以外の各種の含塵ガスの集塵用にも応用できることは言
うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明の集塵方法は、含塵ガスを集塵室
25内に供給し、この含塵ガスを集塵室25内で濾過体33に
より濾過して、濾過体33を通過した清浄ガスを該濾過体
33の上側の清浄ガス筒体29を経て外部に排気しながら、
含塵ガス中の塵埃を濾過体33によって捕捉し集塵する濾
過式集塵方法において、集塵室25の上部側の隔壁板22に
清浄ガス筒体29を取り囲むように周方向に設けられた含
塵ガス供給孔31から、含塵ガスが集塵室25内で清浄ガス
筒体29の下端に接続された濾過体33を取り囲んで下向き
に流れるように、含塵ガスを集塵室25内に下向きに供給
するので、含塵ガス中の塵埃が軽い場合でも、集塵室25
の上部側での塵埃の詰まりを防止でき、容易且つ迅速に
効率よく集塵することができる。
【0046】また本発明の集塵装置は、ハウジング20内
に、清浄ガス室23と、この清浄ガス室23の下側に配置さ
れ且つ内部に濾過体33が備えられた集塵室25とを夫々設
け、集塵室25内に供給された含塵ガスを濾過体33により
濾過して、濾過体33を通過した清浄ガスを清浄ガス室23
を経て外部に排気しながら、含塵ガス中の塵埃を濾過体
33によって捕捉し集塵するようにした濾過式集塵機にお
いて、清浄ガス室23と集塵室25との間に含塵ガス供給室
24を設けると共に、この含塵ガス供給室24と集塵室25と
の間に、含塵ガス供給室24からの含塵ガスを集塵室25内
に下向きに供給する含塵ガス供給孔31が形成された隔壁
板22を設け、含塵ガス供給室24を上下に貫通するよう
に、下端部が含塵ガス供給孔31に間隙をおいて略同心状
に嵌合し且つ濾過体33を通過した清浄ガスを清浄ガス室
23に案内する清浄ガス筒体29を設け、この清浄ガス筒体
29の下端部に濾過体33を接続しているので、含塵ガス中
の塵埃が軽い場合でも、集塵室25の上部側での塵埃の詰
まりを防止でき、容易且つ迅速に効率よく集塵すること
ができると共に、含塵ガス供給室24に入る含塵ガスによ
る濾過体33等の耐久性の低下を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す濾過式集塵機の縦断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す濾過式集塵機の横断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す要部の拡大縦断面図
である。
【図4】本発明の第1実施例を示す要部の拡大横断面図
である。
【図5】本発明の第2実施例を示す濾過式集塵機の横断
面図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す濾過式集塵機の横断
面図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す濾過式集塵機の縦断
面図である。
【図8】従来の濾過式集塵機の縦断面図である。
【符合の説明】
20 ハウジング 21,22 隔壁板 23 清浄ガス室 24 含塵ガス供給室 25 集塵室 29 清浄ガス筒体 31 含塵ガス供給孔 33 濾過体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含塵ガスを集塵室(25)内に供給し、この
    含塵ガスを集塵室(25)内で濾過体(33)により濾過して、
    濾過体(33)を通過した清浄ガスを該濾過体(33)の上側の
    清浄ガス筒体(29)を経て外部に排気しながら、含塵ガス
    中の塵埃を濾過体(33)によって捕捉し集塵する濾過式集
    塵方法において、集塵室(25)の上部側の隔壁板(22)に清
    浄ガス筒体(29)を取り囲むように周方向に設けられた含
    塵ガス供給孔(31)から、含塵ガスが集塵室(25)内で清浄
    ガス筒体(29)の下端に接続された濾過体(33)を取り囲ん
    で下向きに流れるように、含塵ガスを集塵室(25)内に下
    向きに供給することを特徴とする濾過式集塵方法。
  2. 【請求項2】 ハウジング(20)内に、清浄ガス室(23)
    と、この清浄ガス室(23)の下側に配置され且つ内部に濾
    過体(33)が備えられた集塵室(25)とを夫々設け、集塵室
    (25)内に供給された含塵ガスを濾過体(33)により濾過し
    て、濾過体(33)を通過した清浄ガスを清浄ガス室(23)を
    経て外部に排気しながら、含塵ガス中の塵埃を濾過体(3
    3)によって捕捉し集塵するようにした濾過式集塵機にお
    いて、清浄ガス室(23)と集塵室(25)との間に含塵ガス供
    給室(24)を設けると共に、この含塵ガス供給室(24)と集
    塵室(25)との間に、含塵ガス供給室(24)からの含塵ガス
    を集塵室(25)内に下向きに供給する含塵ガス供給孔(31)
    が形成された隔壁板(22)を設け、含塵ガス供給室(24)を
    上下に貫通するように、下端部が含塵ガス供給孔(31)に
    間隙をおいて略同心状に嵌合し且つ濾過体(33)を通過し
    た清浄ガスを清浄ガス室(23)に案内する清浄ガス筒体(2
    9)を設け、この清浄ガス筒体(29)の下端部に濾過体(33)
    を接続したことを特徴とする濾過式集塵機。
JP3450795A 1995-01-30 1995-01-30 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機 Expired - Fee Related JP2852197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3450795A JP2852197B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3450795A JP2852197B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08196839A JPH08196839A (ja) 1996-08-06
JP2852197B2 true JP2852197B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=12416182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3450795A Expired - Fee Related JP2852197B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2852197B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109011899A (zh) * 2018-07-11 2018-12-18 河南中烟工业有限责任公司 一种烟草切丝机回收单元滤网清洁装置
KR101998316B1 (ko) * 2019-02-12 2019-07-09 고대동 여과집진기 분진 재비산 방지 모듈 및 이를 구비하는 집진 장치
KR102311583B1 (ko) * 2020-05-21 2021-10-14 주식회사 피엠테크솔루션 필터백 보호 에어커튼 생성 모듈을 포함하는 여과집진기 분진 재비산 방지 장치 및 이를 구비하는 여과집진기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08196839A (ja) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3387889A (en) Coal dust removal and conveyance system
US3256679A (en) Apparatus for dust collection
CA1151081A (en) Bag-type filter apparatus with internal air diffuser
US3864106A (en) Concentrator system for particulates suspended in air
US4521231A (en) High capacity gas filter system
JP2852197B2 (ja) 濾過式集塵方法及び濾過式集塵機
KR101955861B1 (ko) 집진 장치
US3861893A (en) Filter device with scavenger system
KR101416563B1 (ko) 공기정화장치
JP5776632B2 (ja) エアフィルタ再生方法及びエアフィルタ再生装置
CN210195074U (zh) 屋面防水系统铺装机的沙尘清理装置
KR20090016184A (ko) 탈진장치가 구비된 여과집진기
KR102549582B1 (ko) 톤백 세척장치
US3437520A (en) Method for collecting fiber waste in textile mills
KR100803989B1 (ko) 스트립 그라인더 미스트오일집진기의 오일흄 포집 제거장치
CN212068024U (zh) 一种纺织厂用快速除尘的锥形除尘机组
CN210138536U (zh) 一种易清灰防堵塞滤袋除尘器
JPH08192019A (ja) 逆洗機構付濾過装置
JP2003225523A (ja) 集塵機の堆積ダスト排除装置
US4190014A (en) Industrial dust collector cleaning system and method
CN217698468U (zh) 一种除尘装置
ITUD20070147A1 (it) "filtro a maniche a moduli filtranti sostituibili per impianti di combustione"
RU2063786C1 (ru) Сопловый фильтр
SU1773452A1 (ru) Рукавный фильтр с импульсной регенерацией
CN205329235U (zh) 一种开松除尘排杂机构

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111113

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees