JP2851941B2 - 運用保守セル送出回路 - Google Patents

運用保守セル送出回路

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JP2851941B2 JP2305416A JP30541690A JP2851941B2 JP 2851941 B2 JP2851941 B2 JP 2851941B2 JP 2305416 A JP2305416 A JP 2305416A JP 30541690 A JP30541690 A JP 30541690A JP 2851941 B2 JP2851941 B2 JP 2851941B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、非同期転送方式(以下、ATMと称す。AT
M:Asynchronous Transfer Mode)網において、網の監視
・制御に用いられる運用保守セル(以下、特に断りのな
い限りOAMセルと称す。OAM:Operation Administration
and Maintainance)を送出する運用保守セル送出回路に
関するものである。
〔従来の技術〕
第15図は例えば1990年電子情報通信学会秋季全国大会
SB−7−3に示された従来のOAM送出回路のATM通話路装
置内での位置を示す図であり、図において、(1)はAT
M網において使用される回線終端装置またはクロスコネ
クトなどのATM通話路装置、(2)は伝送路、加入者線
または局内線などの回線、(3)は上記ATM通話路装置
(1)内で回線(2)とのインタフェースを行う回線イ
ンタフェース部、(4)は上記回線インタフェース部
(3)内で回線(2)の物理レイヤの終端を行う物理レ
イヤ終端部、(5)はバーチャルパス識別子(以下VPI
と称す。VPI:Vertual Pass Identifier)およびバーチ
ャルチャネル識別子(以下VCIと称す。VCI:Vertual Cha
nnel Identifier)から成るルーティングフィールドの
載せ換えを行うルーティングフィールド変換部、(6)
は網の監視・制御に用いられOAMセルの挿入を行うOAMセ
ル挿入部、(7)は交換・多重・分離などのセル転送処
理を行うスイッチ部である。
次に動作について説明する。例えば回線(2a)からAT
M通話路装置(1)に受信されたセルは回線インタフェ
ース部(3a)に入力され、物理レイヤ終端部(4a)で物
理レイヤすなわち物理媒体サブレイヤおよびトランスミ
ッションコンバージェンス(以下、TCと称す)サブレイ
ヤの終端を行う。具体的には、物理媒体サブレイヤの終
端とは回線のインピーダンス整合、タイミング抽出、お
よび符号変換などの処理であり、TCサブレイヤの終端と
は同期ディジタルハイアラーキ(Synchronous Digital
Hierarchy:以下、SDHと称す)フレームなどの伝送フレ
ーム同期の検出およびSDHオーバヘッドの分析、セル同
期などの処理を指す。
物理レイヤ終端部(4a)で物理レイヤ終端を施された
受信セルは、ルーティングフィールド変換部(5a)に入
力されVPIおよびVCIから構成されるルーティングフィー
ルドの一部あるいは全部の載せ換えが行なわれ、スイッ
チ部(7)を通って回線(2b)に通じる回線インタフェ
ース部(3b)に入力される。そして、ルーティングフィ
ールド変換部(5b)を通った後、物理レイヤ終端部(4
b)に入力される。物理レイヤ終端部(4b)では受信時
と逆の送信物理レイヤ処理を行った後、回線(2b)に送
信される。
OAMセル挿入の指示があった場合は物理レイヤ終端部
(4b)においてOAMセル挿入部(6b)によってOAMセルの
挿入を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記構成において、OAMセル挿入部(6)は以上のよ
うに物理レイヤ終端部(4)内に位置されており、スイ
ッチ部(7)で交換・多重などのセルの処理が施された
後、出力回線(2)に送信される直前に物理レイヤ終端
部(4)でOAMセルの挿入を行うため、OAMセルを挿入す
る際にルーティングフィールド(VPIおよびVCI)対応に
OAMセル挿入の有無を変化させたり、挿入するOAMセルの
内容を変化させたりすることが困難で、また、セル受信
時に物理レイヤ終端部(例えば4a)で同期はずれが発生
したことを通知するOAMセルの挿入を行う場合に、OAMセ
ル挿入を要するOAMセル挿入部(例えば6b)を特定する
ためには別に複雑な制御が必要であるなどの問題点があ
った。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、障害発生時に関係するルーティングフィー
ルド(VPIおよびVCI)を持つ宛先にソフトウェアで指定
された内容を持つOAMセルを送出し、また、関係の無い
ルーティングフィールドを持つ宛先にはOAMセルを送出
しないという処理を、ソフトウェアによる複雑な制御を
要せずに行うことができる運用保守セル送出回路を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明に係る運用保守セル送出回路は、非同期転
送方式網で使用される通話路装置の回線インタフェース
において、監視・制御情報を搭載する運用保守セルの情
報フィールド、およびセルヘッダのうち当該通話路装置
でトランスペアレントに伝送される部分の情報を保持す
る運用保守セル内容テーブルと、このテーブル読出し時
のアドレスを作成するアドレスカウンタと、セルヘッダ
中のバーチャルパス識別子およびバーチャルチャネル識
別子から成るルーティングフィールドのうち当該通話路
装置で変更可能な部分の変更前の入力値と変更後の出力
値および当該入力値が有効か否かを示すアイドルセル指
定情報を含む装置内使用情報を対応させているルーティ
ングフィールド変換テーブルと、このテーブル読出し時
のアドレスを作成するアドレスカウンタとを備え、運用
保守セル送出指示を受けた際に、上記ルーティングフィ
ールド変換テーブルのアドレスを上記アドレスカウンタ
でハードウェア的に作成して掃引し、上記ルーティング
フィールド変換テーブルのアドレスセル指定情報に従っ
て、当該回線インタフェースで有効なルーティングフィ
ールドに対応した宛先に上記運用保守セル内容テーブル
で指定された内容を持つ運用保守セルを送出し、当該回
線インタフェースで無効なルーティングフィールドに対
応した宛先にはアイドルセルを送出するものである。
また、第2の発明に係る運用保守セル送出回路は、非
同期転送方式網で使用される通話路装置の回線インタフ
ェースにおいて、監視・制御情報を搭載する運用保守セ
ルの情報フィールド、およびセルヘッダのうち当該通話
路装置でトランスペアレントに伝送される部分の情報を
保持する運用保守セル内容テーブルと、このテーブル読
出し時のアドレスを作成するアドレスカウンタと、セル
ヘッダ中のバーチャルパス識別子およびバーチャルチャ
ネル識別子から成るルーティングフィールドのうち当該
通話路装置で変更可能な部分の変更前の入力値と変更後
の出力値および当該ルーティングフィールドの容量を示
すルーティングフィールド容量クラスおよび当該入力値
が有効か否かを示すアイドルセル指定情報を含む装置内
使用情報を対応させているルーティングフィールド変換
テーブルと、このテーブル読出し時のアドレスを作成す
るアドレスカウンタと、ルーティングフィールド容量ク
ラスに応じて運用保守セル送出頻度を調節する運用保守
セル送出頻度指定機能を備え、運用保守セル送出指示を
受けた際に、上記ルーティングフィールド変換テーブル
のアドレスを上記アドレスカウンタでハードウェア的に
作成して掃引し、上記ルーティングフィールド変換テー
ブルのアイドルセル指定情報に従って、当該回線インタ
フェースで有効なルーティングフィールドに対応した宛
先には上記ルーティングフィールド変換テーブルのルー
ティングフィールド容量クラスに対応した頻度で上記運
用保守セル内容テーブルで指定された内容を持つ運用保
守セルを送出し、当該回線インタフェースで無効なルー
ティングフィールドに対応じた宛先にはアイドルセルを
送出するものである。
〔作用〕 第1の発明における運用保守セル送出回路は、OAMセ
ル送出指示を受けた際に、ルーティングフィールド変換
テーブルのアドレスを上記アドレスカウンタでハードウ
ェア的に作成して掃引し、ルーティングフィールド変換
テーブルのアイドルセル情報によって当該回線インタフ
ェースで有効と指定されたルーティングフィールドに対
応した宛先にはOAMセル内容テーブルで指定された内容
を持つOAMセルを送出し、無効と指定されたルーティン
グフィールドに対応した宛先にはアイドルセルを送出す
るので、適切なOAMセルの送出が、CPUによる面倒な制御
無しに、ハードウェア的に簡単で迅速に行うことができ
る。
第2の発明における運用保守セル送出回路は、OAMセ
ル送出指示を受けた際に、ルーティングフィールド変換
テーブルのアドレスを上記アドレスカウンタでハードウ
ェア的に作成して掃引し、ルーティングフィールド変換
テーブルのアイドルセル情報によって当該回線インタフ
ェースで有効と指定されたルーティングフィールドに対
応した宛先にはルーティングフィールド変換テーブルの
ルーティングフィールド容量クラスに対応した頻度でOA
Mセル内容テーブルで指定された内容を持つOAMセルを送
出し、無効と指定されたルーティングフィールドに対応
した宛先にはアイドルセルを送出するので、適切なOAM
セルの送出が、CPUによる面倒な制御無しに、ハードウ
ェア的に簡単で迅速に行うことができる。
〔実施例〕
先ず、第1の発明の一実施例を図について説明する。
第1図はOAMセル送出回路のATM通話路装置内での位置の
例を示す図であり、(1)〜(7)は従来例の第15図と
対応した同一または相当部分は同一符号で示す。但し、
本実施例では、ATM信号のバーチャルパス(以下VPと称
す)単位のクロスコネクト及び多重化を行うATMリンク
システムをATM通話路装置(1)として想定しているの
で、VPIとVCIから構成されるルーティングフィールドの
うちVPIのみ変更可能で、VCIはトランスペアレントに伝
送するものとする。故に、従来例のルーティングフィー
ルド変換部(5)に相当する部分は、本実施例ではVPI
変換部(5)と特定する。また、この発明の中心となる
OAMセル送出回路(6)は、従来例のOAMセル挿入部
(6)に相当し、物理レイヤ処理部(4)内に位置して
いるが、本実施例ではVPI変換部(5)内に位置してい
る。
OAMセル送出指示がない場合の通常動作時のATMセルの
流れは従来例の場合と同様である。OAM送出指示があっ
た場合は、OAM送出回路(6)からOAMセルが送出され
る。本実施例においては従来例と異なり、OAMセル送出
回路(6)がスイッチ部(7)の前段に置かれている。
例えば、物理レイヤ終端部(4a)で受信したSDHフレー
ムの同期はずれを検出した場合、OAM送出回路(6a)にO
AM送出指示が出される。OAM送出回路(6a)で送出され
たOAMセルはスイッチ部(7)で回線インタフェース部
(3b)に転送され、VPI変換部(5b)及び物理レイヤ終
端部(4b)を経て回線(2b)に出力される。
次に、第2図はOAMセル送出回路(6)の構成の一実
施例を示す図であり、第3図は第2図の回路のタイミン
グを示す図である。第2図において、(11)はOAMセル
内容テーブルであり、OAMセルの情報フィールド及びセ
ルヘッダのうち本実施例の装置でトランスペアレントに
伝送される部分を保持している。(12)はOAMセル内容
テーブルのうち、情報フィールドの部分を読出すための
アドレスを作成するカウンタ、(13)はセルヘッダの部
分を読出すためのアドレスを作成するカウンタである。
また、(14)はOAMセル内容テーブル(11)から読出し
たデータの情報フィールドの部分のタイミングをとるた
めのラッチ、(15)は同データのセルヘッダの部分を振
分けるセレクタ、(16)は入力されるVPIの値に基づい
て出力する宛先のVPIおよび入力VPIが有効か否かを示す
アイドルセル指定情報、その他の装置内使用情報(スイ
ッチヘッダ)を牽引するためのVPI変換テーブル、(1
7)はOAMセル送出時にVPI変換テーブルの内容を読出す
ためのアドレスを作成するカウンタ、(18)はセルヘッ
ダおよびスイッチヘッダを保持するためのレジスタ、
(19)はヘッダ保持用レジスタに保持されたヘッダ情報
を順次送出するための8ビット並列パラレル・イン/シ
リアル/アウト7段シフトレジスタ、(20)は情報フィ
ールド部とセルヘッダ部を融合してATMセルを構成する
ためのセレクタ、(21)はOAMセル内容テーブル(11)
及びVPI変換テーブル(16)の設定内容を書換えるため
のCPU、(22)は有効な出力VPI宛のOAMセルの送出が完
了したことを示す送信完了フラグ、(23)はヘッダ保持
用レジスタの内容を読み込んでヘッダ誤り制御(以下、
HEC:Header Error Control)信号を作成するHEC生成回
路である。
また、第3図は第2図の同一番号の信号線を流れる信
号を示すものである。(31)はATMセルの位相に同期し
たセル位相表示パルス、(32)はOAM用カウンタ(17)
から出力されているVPI変換テーブル(16)に入力され
るOAMカウンタ値、(33)は出力側VPI(33a)とスイッ
チヘッダ(33b)から成るVPI変換テーブル(16)の出力
データ、(34)はATMセル中のオクテット(8ビット)
位相に同期したセルヘッダ用OAMセルアドレスカウンタ
入力タイミング、(35)は同カウンタ出力値、(36)は
カウンタ出力アドレス(35)をOAMセル内容テーブル(1
1)に入力した場合の出力であるセルヘッダ値、(37)
はヘッダ保持用レジスタ(18)の保持内容、(38)はシ
フトレジスタ(19)のシフトタイミングクロック、(3
9)はATMセル中のオクテット(8ビット)位相に同期し
た情報フィールド用OAMセルアドレスカウンタ入力タイ
ミング、(40)は同カウンタ出力値、(41)はアドレス
(40)をOAMセル内容テーブル(11)に入力した場合の
出力である情報フィールド内容、(42)は情報フィール
ドリタイミングスイッチ(14)の入力タイミング、(4
3)は情報フィールドの内容、(44)は送出されるOAMセ
ルの内容である。
さらに、第4図はOAMセル内容テーブル(11)の構造
を示す図である。図において、(a)を示すATMセル構
造はCCITT勧告I.361に記載されているものであり、これ
と対応したOAMセル内容テーブルの構造を(b)に示
す。
また、第5図はVPI変換テーブル(16)の構造を示す
図である。スイッチヘッダ(33b)内のアドレスセル(I
C)指定(51)が0の場合にはその入力側VPI及び出力側
VPIが有効であることを示し、アイドルセル指定(51)
が1の場合にはその入力側VPI及び出力側VPIが無効であ
ることを示す。
また、第6図は有効な入力側VPIと出力側VPIの対応の
一例を示し、この場合のVPI変換テーブルの設定は第7
図のようになる。第7図に示すように、無効な入力側VP
Iに対応するスイッチヘッダ(33b)ではアイドルセル指
定(51)を1とする。
以下に、物理レイヤ終端部(4)で同期はずれが検出
され、これを通知するためのOAMセルを送出する場合を
例にとり、その手順を述べる。
OAMセル送出指示 物理レイヤ終端部(4)で検出されたセル同期はずれ
の情報はOAMセル送出要求としてVPI変換部(5)のCPU
(21)に通知され、CPU(21)はOAMセル送出回路(第2
図)にOAMセル送出指示を出す。OAMセル送出回路はこれ
を受けて、ハードウェア的にOAMセル送出処理を行う。
セル同期はずれ状態すなわちOAMセル送出要求が継続す
る間繰り返しOAMセルを送出したい場合には、CPU(21)
は周期的にOAMセル送出指示を出せばよい。
VPI変換テーブルの参照 送出するOAMセルのスイッチヘッダ(33b)およびVPI
(33a)は、VPI変換テーブル(16)を参照して設定され
る。VPI変換テーブル(16)を参照して設定れる情報
は、第2図のヘッダ保持用レジスタ(18)および第3図
の送出OAMセル(44)に斜線で示されている。ここではA
TMセルヘッダはUNIの場合を示してあるが、NNIの場合は
図のGFCの部分がVPIに置き替わりVPIが12ビットとなる
だけで、同様の動作が行われる。
入力側VPI(32)と対応する出力側VPI(33a)および
スイッチヘッダ(33b)はVPI変換テーブル(16)で指定
されている。例えば第6図のように入力側VPIと出力側V
PIが対応する場合のVPI変換テーブルの設定は第7図の
ようになる。
第6図では、入力側VPIが0〜2、9〜2049、2053〜4
095の場合は入力側VPIと出力側VPIの対応が定義されて
いない。本実施例では第7図に示ように、VPI変換テー
ブル(16)でスイッチヘッダ(33b)中のIC(アイドル
セル指定;51)=1と設定することにより、当該入力VPI
を持つセルが無効セルであることを示す。ゆえに通常動
作時は、定義されていない入力側VPIを持つセルを受信
した場合は、これを強制的にアイドルセルとする。
通常動作時のVPI変換テーブル(16)の参照は、入力
側VPIをVPI変換テーブル(16)のアドレスに入力し、デ
ータとして出力された出力側VPIとスイッチヘッダを用
いて行われる。(通常動作時の動作回路は第2図には示
されていない。)しかしOAMセル送出時には、入力側VPI
(32)を備えたセルが外部から入力されるわけではない
ので、VPI変換部(5)内部で入力側VPIを作成してやる
必要がある。この場合、どの入力側VPIが有効であるか
はわからないので、0から4095までの全ての入力側VPI
の値(32)をOAM用カウンタ(17)で作成し、VPI変換テ
ーブル(16)のアドレスに順次入力する。この結果出力
データ(33)として出力された出力側VPI(33a)とスイ
ッチヘッダ(33b)を、ヘッダ保持用レジスタ(18)に
保持した後OAMセル(44)に書き込む。ここで、無効な
入力側VPI(32)をVPI変換テーブル(16)のアドレスに
入力した場合は、出力されたスイッチヘッダ(33b)中
のIC(アイドルセル指定;51)=1となっているので、
送出するOAMセル(44)はアイドルセルと指定され、次
段のスイッチ部(7)で廃棄される。
第6図及び第7図の例で言えば、OAM用カウンタ(1
7)の出力値(32)が0〜2、9〜2049、2053〜4095の
場合、第7図に示すように、出力されるスイッチヘッダ
(33b)中のIC(アイドルセル指定;51)=1となるの
で、送出するOAMセル(44)はアイドルセルと指定さ
れ、次段のスイッチ部(7)で廃棄される。この結果、
第6図で示す有効な出力側VPIすなわち180〜185、1327
〜1329にのみOAMセル(44)が送出される。
OAMセル内容テーブルの参照 送出するOAMセル(44)のセルヘッダおよび情報フィ
ールドは、OAMセル内容テーブル(11)を参照して書き
込まれる。OAMセル内容テーブル(11)を参照して書き
込まれる情報は、第3図の送出OAMセル(44)において
白地で示されている部分である。OAMセル(44)の内容
は、OAMセル内容テーブル(11)を用いることにより、
5オクテットのセルヘッダ部だけでなく48オクテットの
情報フィールドについてソフトウェアで設定することが
できる。但しセルヘッダ中のVPIはVPI変換テーブルを参
照して書換えられ、それに対応してHEC生成回路(23)
によってHECも更新される(37)。
OAMセル内容テーブル(11)の構造は第4図に示され
ている。OAMセル内容テーブル(11)には、OAMセルアド
レスカウンタ(12および13)で作成された0〜52の値が
アドレスとして書き込まれ、それに対応したセルヘッダ
(36)および情報フィールド(41)の値がデータとして
出力される。
OAMセル内容テーブル(11)の出力のうち、セルヘッ
ダの値(36)はヘッダ保持用レジスタ(18)に保持した
後、VPI変換テーブル(16)から出力された情報(33)
とともにOAMセル(44)に書き込まれるが、情報フィー
ルドのデータ(41)はラッチ(14)でタイミング合わせ
をした後(43)、そのままOAMセル(44)として送出さ
れる。このようにOAMセル内容テーブル(11)は、セル
ヘッダ(36)と情報フィールド(41)とで参照方法が異
なっているので、OAMセルアドレスカウンタもセルヘッ
ダ用(13)と情報フィールド用(12)とが別個に設けら
れている。
OAMセル送出完了 OAM用カウンタ(17)からVPI変換テーブル(16)に、
0から4095までの全ての入力側VPIを入力し、全ての有
効な出力側VPIに対してOAMセル送出が行われた時点で、
送信完了フラグ(22)が立てられ、CPU(21)にOAMセル
送出完了を通知する。
CPU(12)が再度OAMセル送出指示を発生することによ
り、繰り返しOAMセル送出を行うことが可能である。
次に、第2図の発明の一実施例を図について説明す
る。第1図(OAMセル送出回路のATM通話路装置内での位
置の例を示す図)、第3図(OAM送出回路タイミング
図)、及び第4図(OAMセル内容テーブルの構造を示す
図)は第1の発明の説明に用いたものが同様に適用す
る。
第8図は第2の発明に係るOAMセル送出回路(6)の
構成の一実施例を示す図で、第3図のタイミング図と対
応しており、また、第2図(第1の発明の一実施例を示
す図)と同一の番号は同一の部分を示す。第2図と異な
っているのは、OAMセル送出頻度指定回路(24)とVPI容
量クラス(33c)が設けられている点である。
第2の発明が第1の発明の異なる点は、VPI変換テー
ブル(16)によって出力側VPIの容量クラス(33c)を指
定し、OAMセル送出頻度指定回路(24)によって、VPI容
量クラス(33c)に応じたOAMセル発生頻度(45)でOAM
セルを送出する点である。
第9図はVPI変換テーブル(16)の構造を示す図であ
り、アドレスの入力側VPI(32)とデータ(33)の出力
側VPI(33a)、スイッチヘッダ(33b)、VPI容量クラス
(33c)が対応している。スイッチヘッダ(33b)内のア
イドルセル指定(51)が0の場合にはその入力側VPI及
び出力側VPIが有効であることを示し、アイドルセル指
定(51)が1の場合にはその入力側VPI及び出力側VPIが
無効であることを示す。VPI容量クラスは本実施例では
4ビットとしており出力側VPIの容量を0〜15の16段階
のクラスで表現する。
第10図は有効な入力側VPI(32)と出力側VPI(33b)
およびVPI容量クラス(33c)の対応の一例を示す。図に
おいて例えば入力側VPIが3の場合、出力側VPIは180で
あり、そのVPI容量クラスは1である。
第11図は第10図の例の場合のVPI変換テーブルの設定
を示す。第11図に示すように、無効な入力側VPIに対応
するスイッチヘッダ(33b)ではアイドルセル指定(5
1)を1とすることは第1の発明の場合と同様である。
第12図はVPI容量クラス(33c)とOAMセル発生頻度(4
5)の対応の一例を示す。この例ではVPI容量クラスが0
の場合はOAMセル発生頻度が単位時間あたりFセルとな
り、以下発生頻度yが容量クラスxに比例してy=F×
(x+1)セル/単位時間となるように設定している。
OAMセル送出の手順は第1の発明の場合と同様である
が、VPI変換テーブル(16)の出力データ(33)の構成
要素として出力側VPI(33a)、スイッチ(33b)だけで
なくVPI容量クラス(33c)も含まれ、OAMセル送出頻度
指定回路(24)により、VPI容量クラス(33c)に対応し
た送出頻度でOAMセル(44)を送出する点が異なってい
る。
第10図の例で言えば、OAM用カウンタ(17)の出力値
(32)が3の時、対応する出力側VPI(33a)は180、VPI
容量クラス(33c)は1となり、第12図からOAM発生頻度
(45)は、単位時間あたり2Fセルとなる。OAMセル送出
頻度指定回路(24)は単位時間あたり2Fセルの頻度でOA
Mセルを送出する。OAMセル送出頻度指定回路(24)はOA
Mセル発生頻度(45)に応じてOAMセルを送出する。この
方法は、例えば、OAMセル送出頻度指定回路内に1〜16
のカウンタを設け、これを送信完了フラグ(22)が立つ
たびに1ずつ値を増し、OAMセル発生頻度(45)が16Fセ
ル(セル/単位時間)の場合にはカウンタ値が1〜16の
すべての場合にOAMセルを発生、Fの場合にはカウンタ
値が1の場合にのみ発生し、2〜16の場合にはアイドル
セル指定をするという具合にして行う。
OAMセル発生頻度(45)がF(セル/単位時間)から1
5F(セル/単位時間)の場合には、カウンタ値とOAMセ
ル発生の有無を、OAMセル送出頻度指定回路(24)内に
テーブルを設けて保持しておくことにより、OAMセル発
生間隔を制御することができる。例えば、OAMセル発生
頻度(45)が2Fの時はカウンタ値が1および8の時にOA
Mセルを発生し、OAMセル発生頻度(45)が3Fの時はカウ
ンタ値が1および6および11の時にOAMセルを発生する
という具合にして行う。
なお、第2の発明の上記実施例では、第12図のよう
に、OAMセル発生頻度(45)がVPI容量クラス(33c)に
比例して一様に分布しているものを示したが、第13図に
示すように、VPI容量クラス(33c)とOAMセル発生頻度
(45)が比例関係になく、また一様に分布していなくて
もよい。
また、同実施例ではOAMセル送出頻度指定(24)が固
定設定の場合を示したが、第14図に示すように、CPU(2
1)からソフトウェアでOAMセルの送出頻度を変化させら
れるようにしてもよい。
また、第1および第2の発明の上記実施例では第3図
のようにOAMセル送出タイミングを示したが、これは厳
密なものではなく、同様の効果を持つ他のタイミングで
動作させてもよい。
また、同実施例では情報フィールド用OAMセルアドレ
スカウンタ(12)とセルヘッダ用OAMセルアドレスカウ
ンタ(13)を別個に設けたが、これを1つにまとめても
よい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、OAMセル内容テー
ブルおよびアイドルセル情報を保持するVPI変換テーブ
ルを設け、それぞれをアドレスカウンタで作成したアド
レスで掃引して内容を読出すことにより、柔軟に設定可
能な内容のOAMセルの有効な出力VPIに対する送出がCPU
による面倒な制御無しにハードウェア的に迅速に、小規
模の回路で行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のOAMセル送出回路のATM通話路装置内
での位置の例を示す構成図、第2図はこの第1の発明の
OAMセル送出回路の一実施例を示す構成図、第3図は第
1および第2の発明のOAMセル送出回路実施例のタイミ
ングを表す図、第4図は第1および第2の発明の実施例
におけるOAMセル内容テーブルの構造図、第5図は第1
の発明の一実施例におけるVPI変換テーブルの構造図、
第6図は第1の発明の一実施例における有効な入力側VP
Iと出力側VPIの対応の一例を示す説明図、第7図は第1
の発明の一実施例におけるVPI変換テーブル設定の一例
を示す説明図である。 また、第8図は第2の発明のOAMセル送出回路の一実施
例を示す構成図、第9図は第2の発明の一実施例におけ
るVPI変換テーブルの構成図、第10図は第2の発明の一
実施例における有効な入力値VPIと出力側VPIおよびVPI
容量クラスの対応の一例を示す説明図、第11図は第2の
発明の一実施例におけるVPI変換テーブル設定の一例を
示す説明図、第12図と第13図は第2の発明の一実施例に
おけるVPI容量クラスとOAMセル発生頻度の対応例の説明
図、第14図は第2の発明のOAMセル送出回路の他の実施
例の構成図である。 さらに、第15図は従来のOAM送出回路のATM通話路装置内
での位置を示す構成図である。 図中、(1)はATM通話路装置、(3)はATM通話路内の
回線インタフェース部、(5)は回線インタフェース部
内のVPI変換部、(6)はOAMセル送出回路、(11)はOA
Mセル内容テーブル、(12)は情報フィールド用OAMセル
アドレスカウンタ、(13)はセルヘッダ用OAMセルアド
レスカウンタ、(16)はVPI変換テーブル、(17)はVPI
変換テーブルのアドレスを作成するOAM用カウンタ、(2
4)はOAMセル送出頻度指定回路、(32)はOAM用カウン
タ(17)によって作成される入力側VPI、(33)はVPI変
換テーブルの出力データ、(33a)は出力データ(33)
中の出力側VPI、(33b)は出力データ(33)中のスイッ
チヘッダ、(33c)は出力データ(33)中のVPI容量クラ
ス、(35)はセルヘッダ用OAMセルアドレスカウンタの
出力アドレス、(36)はこのアドレスによってOAMセル
内容からテーブルから読出されるセルヘッダ値、(37)
はヘッダ保持用レジスタ(18)の中身、(40)は情報フ
ィールド用OAMセルアドレスカウンタの出力アドレス、
(41)はこのアドレスによってOAMセル内容テーブルか
ら読出される情報フィールド値、(44)は送出されるOA
Mセルの内容、(45)はOAMセル発生頻度、(51)はアイ
ドルセル指定である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−157942(JP,A) 特開 平4−151932(JP,A) 特開 平2−309726(JP,A) 特開 平3−106247(JP,A) 信学技報,CS89−92,Vol.89, No.385,p.1−6 信学秋全国大会,SB−7、3,1990 年、p.3−343 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非同期転送方式網で使用される通話路装置
    の回線インタフェースにおいて、監視・制御情報を搭載
    する運用保守セルの情報フィールド、およびセルヘッダ
    のうち当該通話路装置でトランスペアレントに伝送され
    る部分の情報を保持する運用保守セル内容テーブルと、
    このテーブル読出し時のアドレスを作成するアドレスカ
    ウンタと、セルヘッダ中のバーチャルパス識別子および
    バーチャルチャネル識別子から成るルーティングフィー
    ルドのうち当該通話路装置で変更可能な部分の変更前の
    入力値と変更後の出力値および当該入力値が有効か否か
    を示すアイドルセル指定情報を含む装置内使用情報を対
    応させているルーティングフィールド変換テーブルと、
    このテーブル読出し時のアドレスを作成するアドレスカ
    ウンタとを備え、運用保守セル送出指示を受けた際に、
    上記ルーティングフィールド変換テーブルのアドレスを
    上記アドレスカウンタでハードウェア的に作成して掃引
    し、上記ルーティングフィールド変換テーブルのアドレ
    スセル指定情報に従って、当該回線インタフェースで有
    効なルーティングフィールドに対応した宛先に上記運用
    保守セル内容テーブルで指定された内容を持つ運用保守
    セルを送出し、当該回線インタフェースで無効なルーテ
    ィングフィールドに対応した宛先にはアイドルセルを送
    出することを特徴とする運用保守セル送出回路。
  2. 【請求項2】非同期転送方式網で使用される通話路装置
    の回線インタフェースにおいて、監視・制御情報を搭載
    する運用保守セルの情報フィールド、およびセルヘッダ
    のうち当該通話路装置でトランスペアレントに伝送され
    る部分の情報を保持する運用保守セル内容テーブルと、
    このテーブル読出し時のアドレスを作成するアドレスカ
    ウンタと、セルヘッダ中のバーチャルパス識別子および
    バーチャルチャネル識別子から成るルーティングフィー
    ルドのうち当該通話路装置で変更可能な部分の変更前の
    入力値と変更後の出力値および当該ルーティングフィー
    ルドの容量を示すルーティングフィールド容量クラスお
    よび当該入力値が有効か否かを示すアイドルセル指定情
    報を含む装置内使用情報を対応させているルーティング
    フィールド変換テーブルと、このテーブル読出し時のア
    ドレスを作成するアドレスカウンタと、ルーティングフ
    ィールド容量クラスに応じて運用保守セル送出頻度を調
    節する運用保守セル送出頻度指定機能を備え、運用保守
    セル送出指示を受けた際に、上記ルーティングフィール
    ド変換テーブルのアドレスを上記アドレスカウンタでハ
    ードウェア的に作成して掃引し、上記ルーティングフィ
    ールド変換テーブルのアイドルセル指定情報に従って、
    当該回線インタフェースで有効なルーティングフィール
    ドに対応した宛先には上記ルーティングフィールド変換
    テーブルのルーティングフィールド容量クラスに対応し
    た頻度で上記運用保守セル内容テーブルで指定された内
    容を持つ運用保守セルを送出し、当該回線インタフェー
    スで無効なルーティングフィールドに対応した宛先には
    アイドルセルを送出することを特徴とする運用保守セル
    送出回路。
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