JP2851259B2 - キャンドモータポンプ - Google Patents

キャンドモータポンプ

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JP2851259B2
JP2851259B2 JP7246318A JP24631895A JP2851259B2 JP 2851259 B2 JP2851259 B2 JP 2851259B2 JP 7246318 A JP7246318 A JP 7246318A JP 24631895 A JP24631895 A JP 24631895A JP 2851259 B2 JP2851259 B2 JP 2851259B2
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隆明 渡部
修 五十嵐
康志 久保田
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキャンドモータポ
ンプに関し、さらに詳しくは、高温の流体を吸引吐出す
るにもかかわらず、寿命が長くて回転軸を短くして小型
化を達成することのできたキャンドモータポンプ、特に
高温流体用キャンドモータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】キャンドモータポンプは主として化学工
業用あるいはエネルギー産業用に液漏れのしないポンプ
として使用されている。
【0003】キャンドモータポンプの具体的一例を図3
に示す。
【0004】図3に示されるように、従来のキャンドモ
ータポンプ50は、ポンプ部51とモータ部52とを有
する。ポンプ部51とモータ部52とには、1本の回転
主軸53が挿通配置されている。ポンプ部51は、ポン
プ室を形成するポンプケーシング54と、ポンプケーシ
ング54内に配置され、かつ前記回転主軸53の先端部
に結合されたインペラ55とを有する。モータ部52
は、外部円筒体56と、内部円筒体57と、前記内部円
筒体57内に回転可能に挿通して配置され、一端を前記
ポンプケーシング54内にまで延在する回転主軸53
と、回転主軸53の中央部に結合された回転子58と、
前記内部円筒体57と外部円筒体56との間であって前
記回転子58に対応する位置に配置され、かつ固定され
たコイル部59と、前記ポンプ部51における流体を、
前記内部円筒体57における前記ポンプ部51とは反対
側の端部に送り込む配管部60と、前記外部円筒体56
の外周に設置され、前記コイル部59を冷却する冷却部
61とを有する。
【0005】このキャンドモータポンプ50は、前記コ
イル部59に通電することにより回転子58を回転させ
ることにより回転主軸53を回転させ、これによりイン
ペラ55を回転させてポンプケーシング54の吸込口か
ら流体を吸い込み、インペラ55の回転によりポンプケ
ーシング54の吐出口より流体を吐出する。またポンプ
室と内部円筒体57とは、その回転主軸53を収容する
主軸収容管62を介して、連通状態になっている。この
主軸収容管62を通じてポンプ室内の流体の一部が内部
円筒体57に流通し、内部円筒体57に至った流体は配
管部60を流通して内部円筒体57の他端部に至り、内
部円筒体57の他端部に至った流体は回転主軸53の外
周を流通して内部円筒体57のポンプ部51側に至る。
【0006】この種のキャンドモータポンプ50におい
ては、回転主軸53が液中軸受けとなっており、ポンプ
部51内の流体の一部が内部円筒体57の後方からモー
タ部52側に循環されて軸受けの潤滑が円滑に行われて
いる。図3に示されるキャンドモータポンプ50は高温
流体を循環させるので、冷却部61でモータ部52の冷
却が行われる。さらに、ポンプ室内の高温流体による熱
がモータ部52側に伝熱するのを抑制するために、図3
に示されるように、ポンプ部51とモータ部52とを引
き離し、しかもポンプ部51とモータ部52とを連絡す
る連絡部を細径に形成されている。
【0007】その結果、図3に示されるようなキャンド
モータポンプ50は、回転主軸53が長くなりキャンド
モータポンプ50そのものが大型になり、しかもポンプ
部51側のベアリング64とインペラ55との間隔が長
いことにより、ベアリング64にかかる負荷が大きく、
回転主軸53の強度が相対的に低下するという問題点が
ある。キャンドモータポンプ50の回転主軸53を短く
して小型化を達成するためには前記連絡部をなくしてモ
ータ部52のケーシングとポンプ部51のケーシングと
を直接に結合してしまえば良いのであるが、そうする
と、ポンプ部51の熱が直接にモータ部52に伝熱し、
冷却部61を設けるにもかかわらずモータを構成する各
部の熱劣化を促進してしまうという問題が発生する。
【0008】前記連絡部には流体をポンプ部51内で循
環させるための循環用インペラ63が前記回転主軸53
に結合されている。この循環用インペラ63が連絡部に
設けられていることもこの種キャンドモータポンプ50
を大型にしている原因でもあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来のキャンドモータポンプの回転主軸を更に短くして小
型であり、回転主軸におけるベアリングの長寿命化およ
び回転主軸の相対的な強度向上を達成したキャンドモー
タポンプを提供することにある。
【0010】この発明の目的は、高温の液体または高温
のスラリーなどの高温流体を吸引吐出することができ、
しかも高温流体の熱によりモータ部における絶縁材料を
初めとする各種部材の熱劣化を抑制し、したがって長寿
命で小型のキャンドモータポンプを提供することにあ
る。
【0011】この発明の目的は、モータ部内を循環する
流体がキャビテーションを起こすことがなく、高温流体
の熱によりモータ部の熱劣化を防止することができる小
型のキャンドモータポンプを提供することにある。
【0012】この発明の目的は高温流体用キャンドモー
タポンプを提供することにある。
【0013】課題を解決するための請求項1に記載の発
明は、ポンプ部、モータ部、およびモータ部とポンプ部
との間にこれらに接して介装され、ポンプ部の流体をモ
ータ部の後端に配送し、配送途中でモータ部を冷却する
熱交換手段により冷却された前記流体を流通させる流路
を備えた円盤状のアダプタ部を備え、前記ポンプ部は、
回転主軸に結合されたインペラと、このインペラを収容
し、流体の吸込口および吐出口を備えたポンプケーシン
グと、このポンプケーシングの取り付けられ、かつ前記
アダプタ部に隣接するライナディスクに設けられた断熱
空間に充填された断熱材を有する断熱部とを備え、前記
アダプタ部は、前記回転主軸を挿通配置し、前記ポンプ
部内の流体を前記モータ部の後端部に配送する流路を備
え、前記モータ部は、前記アダプタ部の流路により配送
される流体を、後部からポンプ部側に圧送するように、
回転主軸に結合された循環小型インペラを備えることを
特徴とするキャンドモータポンプであり、請求項2に記
載の発明は、一端に循環小型インペラを装着した回転軸
に装着したロータを内蔵し、熱交換手段を外装するモー
タ部と、前記回転軸の他端に装着したインペラを内蔵
し、モータ部側に配置された断熱部を有するポンプ部
と、前記モータ部と前記ポンプ部との間に介装された円
盤状体であり、前記モータ部内の流体及び前記ポンプ部
内の流体を導出する導出路を備えたアダプタと、前記導
出路から導出される流体を前記熱交換手段へ導入し、前
記熱交換手段において冷却された流体を前記循環小型イ
ンペラへ導入する流路とを有することを特徴とするキャ
ンドモータポンプである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のキャンドモータポンプ
は、モータ部、ポンプ部、およびアダプタ部とを有す
る。アダプタ部はモータ部とポンプ部との間に介在す
る。
【0015】モータ部は、従来のキャンドモータポンプ
と同様に、内部に挿通された回転主軸と、この回転主軸
の中央部に、その外周を囲繞するように、結合された回
転子と、前記回転子の外側に円筒状に配置されたコイル
と、前記コイルを収容する空間すなわちコイル収容空間
内に液が漏洩するのを防止し、回転主軸および回転子を
収容する空間すなわち回転軸収容空間と前記コイル収容
空間とを隔絶する隔絶円筒体と、前記コイル、回転主軸
等を収容する外部円筒体とを有する。
【0016】この発明におけるモータ部は、その後端部
すなわちポンプ部とは反対側の端部には、回転主軸に結
合された循環小型インペラを有する。この循環小型イン
ペラは、回転することによりモータ部の後端部に導入さ
れた流体をポンプ部側に圧送することができるように構
成される。モータ部の先端部すなわちポンプ部寄りの端
部には、モータ部内の流体が回転主軸に沿ってアダプタ
部およびポンプ部内に浸潤可能な軸封部が設けられる。
【0017】この発明におけるモータ部の外部円筒体
の、コイルを装着した部位に相当する外周部に、熱交換
手段たとえば冷却する導入蛇管を設けるのも好ましい。
更にこの熱交換手段は、このモータ部を循環する流体を
冷却する機能を有するように構成するのが好ましい。
【0018】アダプタ部は、ポンプ部とモータ部との間
に、このポンプ部及びモータ部それぞれに接するように
して介装され、ポンプ部中の流体をモータ部の後端に循
環させる流路を備える。このアダプタ部内では回転主軸
が挿通し、ポンプ部中の流体が前記流路に流れるよう
に、またモータ部中で回転主軸に沿って循環してきた流
体をこの流路に流し、またポンプ部に浸出するように形
成されている。
【0019】ポンプ部はポンプケーシングと回転主軸に
結合されたインペラとを有し、回転主軸の回転によりイ
ンペラを回転させて、ポンプケーシングに設けられた吸
込口から流体をポンプケーシング内に吸引し、ポンプケ
ーシングに設けられた吐出口から流体を吐出することが
できるようになっている。この発明で重要なことの一つ
は、このポンプ部に、アダプタ部側寄りに断熱部が設け
られることである。より正確に言うと、このポンプ部
は、アダプタ部とポンプケーシングにより形成されるポ
ンプ室内との間に存在するところの、ライナディスクに
断熱部を有することが重要である。
【0020】この断熱部は、ポンプ室内を流通する高温
流体の熱がアダプタ部およびモータ部に伝導するのを抑
制する機能を有する。したがって、この断熱部は、ア
プタ部に隣接するライナディスクに設けられた断熱空間
に充填された断熱材を有して形成することができる。
の断熱材としては、空気、多孔質のセラミック材、グラ
スウール等を挙げることができる。装置の軽量化、装置
製造の容易性等を考慮すると、前記断熱材としては空気
が好ましい。断熱材が空気であると、ライナディスクに
所定の断熱空間を形成し、その断熱空間に何も充填する
ことなくモータ部、アダプタ部およびポンプ部を組みあ
げることによりキャンドモータポンプを容易に製造する
ことができる。
【0021】この発明のキャンドモータポンプは以下の
ように作用する。
【0022】この発明のキャンドモータポンプは、モー
タ部を駆動することにより回転主軸が回転し、回転主軸
の回転により、ポンプ部内のインペラが回転して、ポン
プ部における吸込口から流体がポンプ部内に吸引され、
吐出口から流体が吐出される。ポンプ室からアダプタ部
に流体の一部が流出し、その流体はアダプタ部の流路を
介してモータ部の後端部に配送され、モータ部内を流体
が循環する。
【0023】ここで、ライナディスクには断熱部が設け
られているので、ポンプ室内を流通する流体が高温であ
っても、その高温流体の熱がモータ部に対して伝導し難
くなる。したがって、高温流体の熱によりモータ部内に
存在する回転子、コイルあるいはこれらに付随する各種
部材が熱劣化するのが防止され、キャンドモータポンプ
の長寿命化が達成される。
【0024】この発明のキャンドモータポンプは、ポン
プ部に前記断熱部を設けているので、モータ部とポンプ
部とを近接することができるようになり、従来における
キャンドモータポンプにおけるようにモータ部とポンプ
部とを引き離す必要がなくなる。したがって、ポンプ部
とモータ部とを近接することができる分回転主軸の軸長
を短くすることができ、装置の小型化、回転主軸におい
てそのポンプ部寄りに設けられたベアリングの負荷軽
減、回転主軸の相対的な強度の向上が達成される。この
発明のキャンドモータポンプは、ポンプ部とモータ部と
を近接することにより、モータ部内で流体を循環させる
循環小型インペラをモータ部の後端に配置したので、こ
の循環小型インペラの回転によりモータ部内の流体は回
転主軸に沿ってポンプ部側に圧送される。すなわち、こ
の循環小型インペラからアダプタ部側に至るモータ部内
の流体はその圧力が高くなり、しかも熱交換手段で冷却
された流体を循環小型インペラの吸込口に直接に導くこ
とが可能になるので、キャビテーションの発生が防止さ
れる。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるキャンドモ
ータポンプを示す断面図である。図2はこの発明の一実
施例であるキャンドモータポンプにおけるポンプ部とア
ダプタ部とを示す断面図である。なお、図1で示される
キャンドモータポンプと図2で示されるキャンドモータ
ポンプとは同じものである。
【0026】図1に示されるように、このキャンドモー
タポンプ1は、モータ部2とアダプタ部3とポンプ部4
とを有する。
【0027】このモータ部2とアダプタ部3とポンプ部
4とを貫通するように一本の回転主軸5が配置される。
【0028】モータ部2は、外部円筒体6と内部円筒体
7とを有する。この外部円筒体6はモータ部2を構成す
る主要部である回転子9およびコイル10を内装する。
この外部円筒体6内と内部円筒体7との間であってこの
外部円筒体6の軸線方向における中間部には、コイル1
0が内装される。この外部円筒体6の外周面には、前記
コイル10の外側に位置するように冷却部11が設けら
れる。この冷却部11は、通電により発熱するコイル1
0およびモータ部2を循環する高温流体を冷却する機能
を有し、通常この外部円筒体6の外周面に倦回される冷
却管12により形成される。
【0029】前記内部円筒体7内には、回転主軸5が挿
通されていて、回転主軸5の、コイル10に対応する位
置に、回転子9が装着固定されている。
【0030】前記内部円筒体7の後端部、すなわちアダ
プタ部3とは反対側の端部には、循環小型インペラ13
が回転主軸5に固着されている。この循環小型インペラ
13の吸込側に、流体を導入する流体導入路14が形成
されている。
【0031】前記外部円筒体6の先端部には、アダプタ
部3が結合される。このアダプタ部3には、前記ポンプ
部4内を挿通する回転主軸5が貫通している。
【0032】さらに詳述すると、ポンプ部4の先端部
(すなわちアダプタ部3側の端部)には、図2に示され
るように、外部円筒体6の端部と前記内部円筒体7の端
部とで形成されるコイル装着空間15を端栓のように封
じているエンドベル16が装着されている。このエンド
ベル16の環状端面には、アダプタ部3が装着される。
【0033】アダプタ部3は回転主軸5を挿通する貫通
孔を有する円盤状体であり、その円盤状体には半径方向
に延在する流体導出路17が形成される。前記貫通孔内
には、回転主軸5の外周に嵌装され、内周面に螺旋溝
(図示せず。)を形成してなるベアリング18と、この
ベアリング18を収容するスリーブ収容円筒体19が装
着される。このスリーブ収容円筒体19内には、回転主
軸5の外周に嵌挿された3個のリング20、21、2
1' からなる絞り込み機構が設けられる。また、このス
リーブ収容円筒体19には、前記流体導出路17に連通
する貫通流路22が形成されている。
【0034】前記流体導出路17に装着されたパイプ
は、前記冷却部11を経由して流体導入路14に接続さ
れる。図1には、前記流体導出路17からパイプを介し
て流体導入路14に至る流路が矢印で示される。
【0035】アダプタ部3の端面にはポンプ部4が装着
される。このポンプ部4を形成するポンプケーシング2
3には前記アダプタ部3に連通する回転軸装着用貫通穴
が設けられ、この回転軸装着用貫通穴に回転主軸5が挿
通配置される。ポンプ部4内ではポンプ室が形成され、
このポンプ室内に延在する回転主軸5にはインペラ24
が固着される。ポンプ室と前記アダプタ部3とに挟まれ
るように位置するライナディスク28には、円盤状の空
間である断熱部25が形成される。また、このポンプ部
4には、吸引口(図示せず。)及び吐出口26が設けら
る。また、このポンプ部4には、前記ポンプ室内と前記
流体導出路17とを連絡する連通孔27が形成される。
【0036】以上構成のキャンドモータポンプは以下の
ように動作する。
【0037】コイル10に通電することにより回転主軸
5を回転させる。回転主軸5の回転によりインペラ24
および循環小型インペラ13が回転する。インペラ24
の回転によりポンプ室内に吸引口から吸引された高温流
体(例えば350℃の流体)が吐出口26から排出され
る。ポンプ室内に導入された高温流体の熱がライナディ
スク28を通じてアダプタ部3に伝導していくのである
が、断熱部25が設けられているので、伝導する熱が遮
断される。このキャンドモータポンプ1の規模によって
熱の伝導状態は変化するのであるが一例を挙げると、ポ
ンプ室内に350℃の流体が存在するとき、この断熱部
25の存在によりアダプタ部3の内部は約230℃に止
まり、エンドベル16の内部の温度は約150℃に止ま
り、更にコイル10の温度が約94℃に維持される。
【0038】一方、ポンプ室内の高温流体は、連通孔2
7から流体導出路17に流れ、モータ部2の後端部にあ
る流体導入路14に至る。循環小型インペラ13の回転
により流体導入路14からモータ部2内に導入された流
体は、回転主軸5に沿って流通し、回転子9を経由して
ベアリング18に至る。ベアリング18に設けられた螺
旋溝内を流体は流通し、貫通流路22を経て前記流体導
出路17に流通し、一部は絞り機構を経由してポンプ室
内に浸出する。循環小型インペラ13の回転によりモー
タ部2内に導入された流体は回転子9の存在する空間内
に圧送され、貫通流路22、流体流路17を経て、冷却
部11で冷却された後、循環小型インペラ13の吸込口
に導かれるので、キャビテーションの発生が防止され、
流体による潤滑が円滑に行われる。キャビテーションの
発生が防止されることは、この循環小型インペラ13が
モータ部2の後端部に設けられたことによる利点の一つ
である。
【0039】従来のキャンドモータポンプでは、この循
環小型インペラ13がモータ部2とポンプ部4との中間
に設けられていたので、その分回転主軸5の軸長が長く
なることが余儀なくされていたが、この実施例で示され
るように、循環小型インペラ13をモータ部2の後端部
側に設置することにより、モータ部2とポンプ部4とを
近接することができ、その分回転主軸5を短くすること
ができる。
【0040】
【効果】この発明によると、ポンプ部に断熱部を設けて
いるので、ポンプ部内を流通する流体が高温であって
も、その高温流体の熱がモータ部に伝導するのを有効に
抑制することができ、これによってコイルなどの部材あ
るいはこれに付随する部材の熱劣化を有効に抑制するこ
とができ、長寿命化を達成したキャンドモータポンプを
提供することができる。
【0041】この発明によると、回転主軸の軸長を短く
することができ、これによって小型のキャンドモータポ
ンプを提供することができる。
【0042】この発明によると、循環小型インペラをモ
ータ部の後端部側に設置しているので、モータ部内を循
環する流体の圧力が高められることになり、しかも冷却
直後の流体が循環小型インペラの吸込口に導かれるので
キャビテーションの発生が抑制され、これによってモー
タ部内の回転部潤滑が円滑に行われることになり、この
点からも長寿命化を達成したキャンドモータポンプを提
供することができる。
【0043】この発明よると、循環小型インペラがモー
タ部とポンプ部との間に設けられていないので、それだ
けモータ部とポンプ部とを近接することができ、これに
よって小型で、しかもベアリングの負荷軽減および回転
主軸の相対的強度の向上を達成したキャンドモータポン
プを提供することができる。
【0044】この発明によると高温流体用キャンドモー
タポンプを提供することができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例であるキャンドモー
タポンプを示す断面図である。
【図2】図2はこの発明の一実施例であるキャンドモー
タポンプにおけるポンプ部とアダプタ部とを示す断面図
である。
【図3】図3は従来のキャンドモータポンプの一例を示
す一部断面説明図である。
【符号の説明】
1・・・キャンドモータポンプ、2・・・モータ部、3
・・・アダプタ部、4・・・ポンプ部、5・・・回転主
軸、6・・・外部円筒体、7・・・内部円筒体、9・・
・回転子、10・・・コイル、11・・・冷却部、12
・・・冷却管、13・・・循環小型インペラ、14・・
・流体導入路、15・・・コイル装着空間、16・・・
エンドベル、17・・・流体導出路、18・・・ベアリ
ング、19・・・スリーブ収容円筒体、20,21,2
1’・・・リング、22・・・貫通流路、23・・・ポ
ンプケーシング、24・・・インペラ、25・・・断熱
部、26・・・吐出口、27・・・連通孔、28・・・
ライナディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−279796(JP,A) 特開 平3−237293(JP,A) 実開 昭61−10993(JP,U) 特公 昭58−31479(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ部、モータ部、およびモータ部と
    ポンプ部との間にこれらに接して介装され、ポンプ部の
    流体をモータ部の後端に配送し、配送途中でモータ部を
    冷却する熱交換手段により冷却された前記流体を流通さ
    せる流路を備えた円盤状のアダプタ部を備え、前記ポン
    プ部は、回転主軸に結合されたインペラと、このインペ
    ラを収容し、流体の吸込口および吐出口を備えたポンプ
    ケーシングと、このポンプケーシングの取り付けられ、
    かつ前記アダプタ部に隣接するライナディスクに設けら
    れた断熱空間に充填された断熱材を有する断熱部とを備
    、前記アダプタ部は、前記回転主軸を挿通配置し、前
    記ポンプ部内の流体を前記モータ部の後端部に配送する
    流路を備え、前記モータ部は、前記アダプタ部の流路に
    より配送される流体を、後部からポンプ部側に圧送する
    ように、回転主軸に結合された循環小型インペラを備え
    ることを特徴とするキャンドモータポンプ。
  2. 【請求項2】 一端に循環小型インペラを装着した回転
    軸に装着したロータを内蔵し、熱交換手段を外装するモ
    ータ部と、前記回転軸の他端に装着したインペラを内蔵
    し、モータ部側に配置された断熱部を有するポンプ部
    と、前記モータ部と前記ポンプ部との間に介装された円
    盤状体であり、前記モータ部内の流体及び前記ポンプ部
    内の流体を導出する導出路を備えたアダプタと、前記導
    出路から導出される流体を前記熱交換手段へ導入し、前
    記熱交換手段において冷却された流体を前記循環小型イ
    ンペラへ導入する流路とを有することを特徴とするキャ
    ンドモータポンプ。
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